JPH07218388A - 自動車用ヘッドランプの傾斜測定器 - Google Patents
自動車用ヘッドランプの傾斜測定器Info
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- JPH07218388A JPH07218388A JP1121894A JP1121894A JPH07218388A JP H07218388 A JPH07218388 A JP H07218388A JP 1121894 A JP1121894 A JP 1121894A JP 1121894 A JP1121894 A JP 1121894A JP H07218388 A JPH07218388 A JP H07218388A
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- screw
- aiming
- aiming screw
- slide
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- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 部品点数が少なく構造が非常に簡潔で、しか
もエイミング調整後の零点調整が簡単な自動車用ヘッド
ランプの傾斜測定器の提供。 【構成】 ランプボディ2に支持され、回転させること
でリフレクター4を左右方向に傾動調整できるエイミン
グスクリュー20と、リフレクター4の左右方向の傾斜
を測定する傾斜測定器50と、傾斜測定器50を、エイ
ミングスクリュー20に遊合し、ガイド部材60に沿っ
てスライド可能なスライド部51と、エイミングスクリ
ュー20を把持することで、スライド部51のスライド
動作をエイミングスクリュー20の回動に連係させ、か
つエイミングスクリュー20の側方に抜き出すことでス
ライド部51のエイミングスクリュー20との連係を解
除できるスクリュー把持部56と、スライド部51に設
けたカーソル74と、ガイド部材60に設けた目盛63
とから構成した。
もエイミング調整後の零点調整が簡単な自動車用ヘッド
ランプの傾斜測定器の提供。 【構成】 ランプボディ2に支持され、回転させること
でリフレクター4を左右方向に傾動調整できるエイミン
グスクリュー20と、リフレクター4の左右方向の傾斜
を測定する傾斜測定器50と、傾斜測定器50を、エイ
ミングスクリュー20に遊合し、ガイド部材60に沿っ
てスライド可能なスライド部51と、エイミングスクリ
ュー20を把持することで、スライド部51のスライド
動作をエイミングスクリュー20の回動に連係させ、か
つエイミングスクリュー20の側方に抜き出すことでス
ライド部51のエイミングスクリュー20との連係を解
除できるスクリュー把持部56と、スライド部51に設
けたカーソル74と、ガイド部材60に設けた目盛63
とから構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ヘッドランプ
の左右方向の照射方向、即ちランプの左右方向の照射角
が正規位置にあるかどうかを確認するための測定器に係
り、正規位置にない場合には、ヘッドランプの左右方向
の照射角が正規位置となるように容易に調整することの
できる自動車用ヘッドランプの傾斜測定器に関する。
の左右方向の照射方向、即ちランプの左右方向の照射角
が正規位置にあるかどうかを確認するための測定器に係
り、正規位置にない場合には、ヘッドランプの左右方向
の照射角が正規位置となるように容易に調整することの
できる自動車用ヘッドランプの傾斜測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ヘッドランプは、ランプボディ
内においてリフレクターが傾動可能に支持されているリ
フレクター可動型ヘッドランプを例にとって説明する
と、図20に示されるように、ランプボディ201に対
し、リフレクター202の背面側が前後に延びる2本の
エイミングスクリュー203,204と1個の揺動支点
205の3点によって支持されている。なお図20はリ
フレクターを正面視しており、エイミングスクリュー2
03,204はそれぞれ紙面に垂直方向に延びている。
エイミングスクリュー203,204はランプボディ2
01の背面壁において回動可能に支承されており、エイ
ミングスクリュー203,204によるリフレクター2
02の支持点(エイミングスクリュー支承部材であるリ
フレクター側ナット部材)は、ランプの前面から見て揺
動支点205に対し例えば直交配置されている。そして
エイミングスクリュー203,204の回動操作によっ
て、エイミングスクリュー203,204に螺合するリ
フレクター側ナット部材がエイミングスクリュー20
3,204に沿って進退し、これによってリフレクター
202が水平軸Lx,垂直軸Ly回りにそれぞれ傾動し
て、ランプの照射角が調整されるようになっている。な
お符号206はリフレクター202に装着された光源で
あるバルブである。
内においてリフレクターが傾動可能に支持されているリ
フレクター可動型ヘッドランプを例にとって説明する
と、図20に示されるように、ランプボディ201に対
し、リフレクター202の背面側が前後に延びる2本の
エイミングスクリュー203,204と1個の揺動支点
205の3点によって支持されている。なお図20はリ
フレクターを正面視しており、エイミングスクリュー2
03,204はそれぞれ紙面に垂直方向に延びている。
エイミングスクリュー203,204はランプボディ2
01の背面壁において回動可能に支承されており、エイ
ミングスクリュー203,204によるリフレクター2
02の支持点(エイミングスクリュー支承部材であるリ
フレクター側ナット部材)は、ランプの前面から見て揺
動支点205に対し例えば直交配置されている。そして
エイミングスクリュー203,204の回動操作によっ
て、エイミングスクリュー203,204に螺合するリ
フレクター側ナット部材がエイミングスクリュー20
3,204に沿って進退し、これによってリフレクター
202が水平軸Lx,垂直軸Ly回りにそれぞれ傾動し
て、ランプの照射角が調整されるようになっている。な
お符号206はリフレクター202に装着された光源で
あるバルブである。
【0003】そして第1の従来技術としての傾斜測定器
としては、特開平5−290604号を挙げることがで
きる。これは、図21および図22に示されるように、
ランプボディ201の背面壁に固定されてエイミングス
クリュー203と平行に延出するガイド部材212と、
エイミングスクリュー203に螺合する一側面の開口さ
れたコ字型のナット部材214と、このナット部材21
4に取着一体化されるとともに、ガイド部材212に係
合し、ガイド部材212に沿ってスライドできる零点調
整プレート218と、このプレート218に形成された
カーソル218aと、ガイド部材212に形成された目
盛212aとから構成されている。
としては、特開平5−290604号を挙げることがで
きる。これは、図21および図22に示されるように、
ランプボディ201の背面壁に固定されてエイミングス
クリュー203と平行に延出するガイド部材212と、
エイミングスクリュー203に螺合する一側面の開口さ
れたコ字型のナット部材214と、このナット部材21
4に取着一体化されるとともに、ガイド部材212に係
合し、ガイド部材212に沿ってスライドできる零点調
整プレート218と、このプレート218に形成された
カーソル218aと、ガイド部材212に形成された目
盛212aとから構成されている。
【0004】そしてエイミングスクリュー203の回動
に連係してカーソル218aが目盛212aに沿ってス
ライドするので、ヘッドランプの照射角が適正となるよ
うにリフレクター202の位置を傾動調整(以下、エイ
ミング調整という)した時点で、予めカーソル218a
を目盛212aの零点位置に調整(以下、零点調整とい
う)しておくことで、以後リフレクターが傾動してヘッ
ドランプの照射角が狂った場合には、ヘッドランプの照
射角のずれ量相当だけカーソル218aが目盛212a
の零点からずれる。そこで、このずれ量をなくすように
(カーソル218aを目盛212aの零点位置となるよ
うに)、エイミングスクリュー203を回動すれば誰で
も簡単にエイミング調整ができるというものである。
に連係してカーソル218aが目盛212aに沿ってス
ライドするので、ヘッドランプの照射角が適正となるよ
うにリフレクター202の位置を傾動調整(以下、エイ
ミング調整という)した時点で、予めカーソル218a
を目盛212aの零点位置に調整(以下、零点調整とい
う)しておくことで、以後リフレクターが傾動してヘッ
ドランプの照射角が狂った場合には、ヘッドランプの照
射角のずれ量相当だけカーソル218aが目盛212a
の零点からずれる。そこで、このずれ量をなくすように
(カーソル218aを目盛212aの零点位置となるよ
うに)、エイミングスクリュー203を回動すれば誰で
も簡単にエイミング調整ができるというものである。
【0005】また第2の従来技術としての傾斜測定器と
しては、特開平4−198830号を挙げることができ
る。これは、図23〜図26に示されるように、ランプ
ボディ201に固定されてエイミングスクリュー203
を取り囲む透明ケース220と、この透明ケース220
内に配設されてエイミングスクリュー203に対し相対
回動可能な円筒形状のベース222と、ベース222の
外周面に形成された雄ねじ部222aに螺合し、透明ケ
ース220に対し回り止めされたスライド部材224
と、ベース222とエイミングスクリュー203間に配
設され、ベース222とエイミングスクリュー203と
を連結一体化する連結部材226と、透明ケース220
に形成された基準線221と、スライド部材224に形
成された目盛225とから構成されており、エイミング
スクリュー203の回動に連係して、スライド部材22
4が透明ケース220内を前後スライドするので、ヘッ
ドランプの照射角のずれは基準線221と目盛零点22
5a間のずれとして表れる。図24符号208はエイミ
ングスクリュー204に螺合するリフレクター側スクリ
ュー支承部材である。
しては、特開平4−198830号を挙げることができ
る。これは、図23〜図26に示されるように、ランプ
ボディ201に固定されてエイミングスクリュー203
を取り囲む透明ケース220と、この透明ケース220
内に配設されてエイミングスクリュー203に対し相対
回動可能な円筒形状のベース222と、ベース222の
外周面に形成された雄ねじ部222aに螺合し、透明ケ
ース220に対し回り止めされたスライド部材224
と、ベース222とエイミングスクリュー203間に配
設され、ベース222とエイミングスクリュー203と
を連結一体化する連結部材226と、透明ケース220
に形成された基準線221と、スライド部材224に形
成された目盛225とから構成されており、エイミング
スクリュー203の回動に連係して、スライド部材22
4が透明ケース220内を前後スライドするので、ヘッ
ドランプの照射角のずれは基準線221と目盛零点22
5a間のずれとして表れる。図24符号208はエイミ
ングスクリュー204に螺合するリフレクター側スクリ
ュー支承部材である。
【0006】またエイミングスクリュー203の後方突
出部204は横断面矩形状に形成されており、図26に
示すように、連結部材226の一対の揺動片先端部22
7がベース222の係合凹部223に係合し、この揺動
片先端部227がエイミングスクリュー後方突出部20
4を挟持することで、ベース222がエイミングスクリ
ュー203に連結一体化される状態と、図25に示すよ
うに、連結部材226を後方に抜き出すことで、揺動片
先端部227がベース222の係合凹部223から外
れ、エイミングスクリュー後方突出部204の挟持状態
が解除(ベース222とエイミングスクリュー203間
の連結が解除)されて、ベース222と連係させること
なくエイミングスクリュー203を回動できる状態とを
択一的にとることができる。
出部204は横断面矩形状に形成されており、図26に
示すように、連結部材226の一対の揺動片先端部22
7がベース222の係合凹部223に係合し、この揺動
片先端部227がエイミングスクリュー後方突出部20
4を挟持することで、ベース222がエイミングスクリ
ュー203に連結一体化される状態と、図25に示すよ
うに、連結部材226を後方に抜き出すことで、揺動片
先端部227がベース222の係合凹部223から外
れ、エイミングスクリュー後方突出部204の挟持状態
が解除(ベース222とエイミングスクリュー203間
の連結が解除)されて、ベース222と連係させること
なくエイミングスクリュー203を回動できる状態とを
択一的にとることができる。
【0007】このためこの第2の従来技術では、零点調
整後に、連結部材226を抜き出してベース222とエ
イミングスクリュー203間の連結を解除した状態にし
てエイミング調整すれば、基準線221と目盛零点22
5aとがずれないので、エイミング調整後に零点調整す
る必要がないという特徴がある。
整後に、連結部材226を抜き出してベース222とエ
イミングスクリュー203間の連結を解除した状態にし
てエイミング調整すれば、基準線221と目盛零点22
5aとがずれないので、エイミング調整後に零点調整す
る必要がないという特徴がある。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】しかし前記した第1の
従来技術では、構造が簡潔であるものの、零点調整を行
なうには、いちいち零点調整プレート218の固定ねじ
218bをゆるめ、プレート218をナット部材214
に対しスライドさせ、プレート218を適正位置にした
後、再び固定ねじ218bを締めつけなければならず、
零点調整作業が非常に面倒であるという問題点がある。
従来技術では、構造が簡潔であるものの、零点調整を行
なうには、いちいち零点調整プレート218の固定ねじ
218bをゆるめ、プレート218をナット部材214
に対しスライドさせ、プレート218を適正位置にした
後、再び固定ねじ218bを締めつけなければならず、
零点調整作業が非常に面倒であるという問題点がある。
【0009】また前記した第2の従来技術では、連結部
材226を抜き出してベース222とエイミングスクリ
ュー203間の連結を外した状態でエイミング調整すれ
ば目盛零点はずれないので、エイミング調整後の零点調
整が不要となって非常に便利である。しかし部品点数が
多く、構造が非常に複雑でコストもかさみ、しかもヘッ
ドランプへの組付けもそれだけ煩雑であるという問題点
があった。
材226を抜き出してベース222とエイミングスクリ
ュー203間の連結を外した状態でエイミング調整すれ
ば目盛零点はずれないので、エイミング調整後の零点調
整が不要となって非常に便利である。しかし部品点数が
多く、構造が非常に複雑でコストもかさみ、しかもヘッ
ドランプへの組付けもそれだけ煩雑であるという問題点
があった。
【0010】本発明は前記した従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、その第1の目的は、部品点数が少なく
構造が非常に簡潔で、しかもエイミング調整後の零点調
整が簡単な自動車用ヘッドランプの傾斜測定器を提供す
ることにある。また第2の目的は、部品点数が少なく構
造が簡単で、しかもエイミング調整後の零点調整が不要
な自動車用ヘッドランプの傾斜測定器を提供することに
ある。
なされたもので、その第1の目的は、部品点数が少なく
構造が非常に簡潔で、しかもエイミング調整後の零点調
整が簡単な自動車用ヘッドランプの傾斜測定器を提供す
ることにある。また第2の目的は、部品点数が少なく構
造が簡単で、しかもエイミング調整後の零点調整が不要
な自動車用ヘッドランプの傾斜測定器を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る自動車用ヘッドランプの傾斜測定器
においては、ランプの照射方向を設定する光反射面を有
する傾動部材が、基準部材との間に設けられた1つの揺
動支点部と、基準部材を前後に貫通する左右方向エイミ
ングスクリュー及び上下方向エイミングスクリューの3
点で支持され、前記エイミングスクリューを回動させる
ことによって、エイミングスクリューに螺合する傾動部
材側スクリュー支承部がエイミングスクリューに沿って
進退し、又は基準部材に設けられた軸受に回転可能に支
承されたナット部材を回動させることによって、このナ
ット部材に螺合しかつ基準部材に対し回り止めされたエ
イミングスクリューが傾動部材側スクリュー支承部と一
体に軸方向前後に進退して、傾動部材が基準部材に対し
上下方向および左右方向にそれぞれ傾動して、ヘッドラ
ンプの照射角が調整される傾動部材可動型の自動車用ヘ
ッドランプにおいて、前記基準部材に左右方向エイミン
グスクリューと略平行に延出するガイド部材が設けら
れ、前記左右方向エイミングスクリューとガイド部材間
に組付けられて、傾動部材の左右方向の傾きを測定する
傾斜測定器であって、この傾斜測定器を、エイミングス
クリューに遊合してガイド部材延出方向にスライド可能
なスライド部と、前記スライド部の近傍において、エイ
ミングスクリューを直接又は間接的に把持することで、
スライド部のスライド動作をエイミングスクリューの回
動又は前後進退動作に連係させ、かつエイミングスクリ
ューの側方に抜き出すことで、スライド部のエイミング
スクリューとの連係を解除できるスクリュー把持部と、
前記スライド部とガイド部材間又は前記スクリュー把持
部とガイド部材間に設けた相対目盛とを備えるように構
成したものである。
に、請求項1に係る自動車用ヘッドランプの傾斜測定器
においては、ランプの照射方向を設定する光反射面を有
する傾動部材が、基準部材との間に設けられた1つの揺
動支点部と、基準部材を前後に貫通する左右方向エイミ
ングスクリュー及び上下方向エイミングスクリューの3
点で支持され、前記エイミングスクリューを回動させる
ことによって、エイミングスクリューに螺合する傾動部
材側スクリュー支承部がエイミングスクリューに沿って
進退し、又は基準部材に設けられた軸受に回転可能に支
承されたナット部材を回動させることによって、このナ
ット部材に螺合しかつ基準部材に対し回り止めされたエ
イミングスクリューが傾動部材側スクリュー支承部と一
体に軸方向前後に進退して、傾動部材が基準部材に対し
上下方向および左右方向にそれぞれ傾動して、ヘッドラ
ンプの照射角が調整される傾動部材可動型の自動車用ヘ
ッドランプにおいて、前記基準部材に左右方向エイミン
グスクリューと略平行に延出するガイド部材が設けら
れ、前記左右方向エイミングスクリューとガイド部材間
に組付けられて、傾動部材の左右方向の傾きを測定する
傾斜測定器であって、この傾斜測定器を、エイミングス
クリューに遊合してガイド部材延出方向にスライド可能
なスライド部と、前記スライド部の近傍において、エイ
ミングスクリューを直接又は間接的に把持することで、
スライド部のスライド動作をエイミングスクリューの回
動又は前後進退動作に連係させ、かつエイミングスクリ
ューの側方に抜き出すことで、スライド部のエイミング
スクリューとの連係を解除できるスクリュー把持部と、
前記スライド部とガイド部材間又は前記スクリュー把持
部とガイド部材間に設けた相対目盛とを備えるように構
成したものである。
【0012】また請求項2に係る自動車用ヘッドランプ
の傾斜測定器において、請求項1記載の自動車用ヘッド
ランプの傾斜測定器において、前記スライド部とガイド
部材間又は前記スクリュー把持部とガイド部材間に、ス
ライド部のエイミングスクリューとの連係が解除された
状態では、スライド部を前記相対目盛が零点位置となる
スライド方向所定位置に仮り止めするとともに、スライ
ド部がエイミングスクリューに連係する状態では、エイ
ミングスクリューの回動に連係してスライド部のガイド
部材に沿ったスライドを許容する凹凸弾性係止手段を設
けるようにしたものである。
の傾斜測定器において、請求項1記載の自動車用ヘッド
ランプの傾斜測定器において、前記スライド部とガイド
部材間又は前記スクリュー把持部とガイド部材間に、ス
ライド部のエイミングスクリューとの連係が解除された
状態では、スライド部を前記相対目盛が零点位置となる
スライド方向所定位置に仮り止めするとともに、スライ
ド部がエイミングスクリューに連係する状態では、エイ
ミングスクリューの回動に連係してスライド部のガイド
部材に沿ったスライドを許容する凹凸弾性係止手段を設
けるようにしたものである。
【0013】
【作用】自動車用ヘッドランプにおけるエイミング機構
としては、基準部材に回転可能に支承されているエイミ
ングスクリューに傾動部材側スクリュー支承部が螺合
し、エイミングスクリューを回動させることで、傾動部
材側スクリュー支承部がエイミングスクリューに沿って
進退して、傾動部材が基準部材に対し傾動(傾動中心軸
回りに傾動)する第1のタイプと、基準部材に設けた軸
受に回転可能に支承されたナット部材を回動させること
で、ナット部材に螺合しかつ基準部材に対し回り止めさ
れたエイミングスクリューが進退して、傾動部材が基準
部材に対し傾動(傾動中心軸回りに傾動)する第2のタ
イプの二種類がある。
としては、基準部材に回転可能に支承されているエイミ
ングスクリューに傾動部材側スクリュー支承部が螺合
し、エイミングスクリューを回動させることで、傾動部
材側スクリュー支承部がエイミングスクリューに沿って
進退して、傾動部材が基準部材に対し傾動(傾動中心軸
回りに傾動)する第1のタイプと、基準部材に設けた軸
受に回転可能に支承されたナット部材を回動させること
で、ナット部材に螺合しかつ基準部材に対し回り止めさ
れたエイミングスクリューが進退して、傾動部材が基準
部材に対し傾動(傾動中心軸回りに傾動)する第2のタ
イプの二種類がある。
【0014】そしていずれのタイプにおいても、傾斜測
定器のスクリュー把持部が直接又は間接的にスクリュー
を把持した状態(スライド部のスライド動作がエイミン
グスクリューの回動に連係した状態)では、エイミング
スクリューの回動による傾動部材の基準部材に対する傾
動量がスライド部のガイド部材に対する移動量に比例す
るので、傾動部材の基準部材に対する傾動量、即ちヘッ
ドランプの照射角の左右方向のずれ量は、スライド部
(又はスクリュー把持部)とガイド部材間の目盛の変化
としてあらわれる。このため、この目盛の変化からヘッ
ドランプの左右方向の照射角が適正か否かということ
や、適正でない場合には照射角のずれ量を知ることがで
きる。そしてずれがある場合には、この目盛におけるず
れをなくすように、エイミング機構が第1のタイプで
は、エイミングスクリューを回動させることで基準部材
側スクリュー支承部を進退させ、また第2のタイプで
は、ナット部材を回動させることでエイミングスクリュ
ーを進退させて、傾動部材を傾動調整(以下、これをエ
イミング調整という)することでヘッドランプの左右方
向の照射角を調整すればよい。
定器のスクリュー把持部が直接又は間接的にスクリュー
を把持した状態(スライド部のスライド動作がエイミン
グスクリューの回動に連係した状態)では、エイミング
スクリューの回動による傾動部材の基準部材に対する傾
動量がスライド部のガイド部材に対する移動量に比例す
るので、傾動部材の基準部材に対する傾動量、即ちヘッ
ドランプの照射角の左右方向のずれ量は、スライド部
(又はスクリュー把持部)とガイド部材間の目盛の変化
としてあらわれる。このため、この目盛の変化からヘッ
ドランプの左右方向の照射角が適正か否かということ
や、適正でない場合には照射角のずれ量を知ることがで
きる。そしてずれがある場合には、この目盛におけるず
れをなくすように、エイミング機構が第1のタイプで
は、エイミングスクリューを回動させることで基準部材
側スクリュー支承部を進退させ、また第2のタイプで
は、ナット部材を回動させることでエイミングスクリュ
ーを進退させて、傾動部材を傾動調整(以下、これをエ
イミング調整という)することでヘッドランプの左右方
向の照射角を調整すればよい。
【0015】また、傾斜測定器のスクリュー把持部をエ
イミングスクリューの側方に抜き出して、スライド部が
エイミングスクリューの回動(又は進退)の影響を全く
受けない状態、即ち、スライド部のエイミングスクリュ
ーとの連係が解除された状態とし、この状態においてエ
イミング調整を行った後、スライド部をガイド部材に沿
って所定位置(スライド部とガイド部材間又はスクリュ
ー把持部とガイド部材間の相対目盛の零点位置)までス
ライドさせ、この位置においてスクリュー把持部がエイ
ミングスクリューを把持する状態(スライド部とエイミ
ングスクリューとを連係状態)にして、傾斜測定器を測
定可能状態にする。
イミングスクリューの側方に抜き出して、スライド部が
エイミングスクリューの回動(又は進退)の影響を全く
受けない状態、即ち、スライド部のエイミングスクリュ
ーとの連係が解除された状態とし、この状態においてエ
イミング調整を行った後、スライド部をガイド部材に沿
って所定位置(スライド部とガイド部材間又はスクリュ
ー把持部とガイド部材間の相対目盛の零点位置)までス
ライドさせ、この位置においてスクリュー把持部がエイ
ミングスクリューを把持する状態(スライド部とエイミ
ングスクリューとを連係状態)にして、傾斜測定器を測
定可能状態にする。
【0016】請求項2では、スライド部とガイド部材間
(又はスクリュー把持部とガイド部材間)の凹凸弾性係
止手段の係合した位置と目盛零点位置とが一致している
ので、エイミングスクリューに遊合するスライド部をエ
イミングスクリューに沿って移動させて凹凸係止手段を
係合させれば、スライド部(スクリュー把持部)とガイ
ド部材間の目盛は自ずと零点位置となる。
(又はスクリュー把持部とガイド部材間)の凹凸弾性係
止手段の係合した位置と目盛零点位置とが一致している
ので、エイミングスクリューに遊合するスライド部をエ
イミングスクリューに沿って移動させて凹凸係止手段を
係合させれば、スライド部(スクリュー把持部)とガイ
ド部材間の目盛は自ずと零点位置となる。
【0017】またスライド部のエイミングスクリューと
の連係を解除した状態において、スライド部とガイド部
材間(又はスクリュー把持部とガイド部材間)に設けら
れている凹凸弾性係止手段によってスライド部とガイド
部材間(又はスクリュー把持部とガイド部材間)の相対
目盛を零点位置に調整しておけば、スライド部とエイミ
ングスクリュー間の連係がないため、スライド部にエイ
ミングスクリューの回動力(又は進退力)がほとんど伝
達されず、しかも凹凸弾性係止手段の弾性付勢力がスラ
イド部を所定の係止位置に保持する。従ってこの状態
(スライド部のエイミングスクリューとの連係が解除さ
れ、かつ零点調整された状態)においてエイミング調整
を行っても、目盛の零点位置が全くずれない。
の連係を解除した状態において、スライド部とガイド部
材間(又はスクリュー把持部とガイド部材間)に設けら
れている凹凸弾性係止手段によってスライド部とガイド
部材間(又はスクリュー把持部とガイド部材間)の相対
目盛を零点位置に調整しておけば、スライド部とエイミ
ングスクリュー間の連係がないため、スライド部にエイ
ミングスクリューの回動力(又は進退力)がほとんど伝
達されず、しかも凹凸弾性係止手段の弾性付勢力がスラ
イド部を所定の係止位置に保持する。従ってこの状態
(スライド部のエイミングスクリューとの連係が解除さ
れ、かつ零点調整された状態)においてエイミング調整
を行っても、目盛の零点位置が全くずれない。
【0018】なおスライド部がエイミングスクリューに
連係する状態において、スライド部を所定位置(目盛零
点相当位置)に付勢保持する凹凸弾性係止手段の係止力
は、エイミングスクリュー(又はナット部材)の回動
(エイミング調整による回動又は振動等に起因する自然
回動)に連係するスライド部の進退スライド動作を妨げ
る程の大きな力ではないので、傾斜測定器の測定動作
(傾動部材の傾動量に比例した量だけスライド部が進退
スライドする動作)が妨げられることはない。
連係する状態において、スライド部を所定位置(目盛零
点相当位置)に付勢保持する凹凸弾性係止手段の係止力
は、エイミングスクリュー(又はナット部材)の回動
(エイミング調整による回動又は振動等に起因する自然
回動)に連係するスライド部の進退スライド動作を妨げ
る程の大きな力ではないので、傾斜測定器の測定動作
(傾動部材の傾動量に比例した量だけスライド部が進退
スライドする動作)が妨げられることはない。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図9は、基準部材がランプボディで、傾動
部材がリフレクターであるリフレクター可動型のヘッド
ランプに本発明を適用した実施例を示すもので、図1は
傾斜測定器の組み付けられているリフレクター可動型ヘ
ッドランプの正面図、図2は同ヘッドランプの水平断面
図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)、図3は同ヘッ
ドランプの縦断面図(図1に示す線III−IIIに沿う断面
図)、図4〜図6は同ヘッドランプの左右方向の照射角
の傾斜を測定する傾斜測定器の斜視図、図7および図8
は同傾斜測定器の正面図(図2に示す線VII−VII位置か
ら見た図)で、図7はスクリュー把持部がエイミングス
クリュー雄ねじ部を把持し、スライド部とエイミングス
クリューとが連係した状態を示す図、図8はスクリュー
把持部によるエイミングスクリュー雄ねじ部の把持が外
れ、スライド部とエイミングスクリューとの連係が解除
された状態を示す図、図9は同傾斜測定器をヘッドラン
プに組付ける様子を説明する斜視図である。
する。図1〜図9は、基準部材がランプボディで、傾動
部材がリフレクターであるリフレクター可動型のヘッド
ランプに本発明を適用した実施例を示すもので、図1は
傾斜測定器の組み付けられているリフレクター可動型ヘ
ッドランプの正面図、図2は同ヘッドランプの水平断面
図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)、図3は同ヘッ
ドランプの縦断面図(図1に示す線III−IIIに沿う断面
図)、図4〜図6は同ヘッドランプの左右方向の照射角
の傾斜を測定する傾斜測定器の斜視図、図7および図8
は同傾斜測定器の正面図(図2に示す線VII−VII位置か
ら見た図)で、図7はスクリュー把持部がエイミングス
クリュー雄ねじ部を把持し、スライド部とエイミングス
クリューとが連係した状態を示す図、図8はスクリュー
把持部によるエイミングスクリュー雄ねじ部の把持が外
れ、スライド部とエイミングスクリューとの連係が解除
された状態を示す図、図9は同傾斜測定器をヘッドラン
プに組付ける様子を説明する斜視図である。
【0020】これらの図において、符号2は基準部材で
ある容器状のランプボディで、ランプボディ2内には光
源であるバルブ3の挿着された傾動部材である放物面形
状のリフレクター4が配置され、ランプボディ2の前面
開口部に前面レンズ6が組み付けられてヘッドランプと
して一体化されている。リフレクター4は、図1〜図3
に示されるように、ランプボディ2内において、玉継手
10,左右方向エイミングスクリュー20及び上下方向
エイミングスクリュー30の3点によって支持されてい
る。玉継手10の球部12はランプボディ2側に固定支
持され、玉部12と係合する球受部14はリフレクター
4の背面側に突設されたブラケット7に挿着固定され
て、リフレクター4はこの球継手10を中心に揺動でき
る構造となっている。またエイミングスクリュー20,
30は金属製又は合成樹脂製で、いずれもランプボディ
2を貫通して前後に延出し、貫通部においてプッシュオ
ンフィックス8によって支持されてランプボディ2に回
転可能に支承され、スクリュー20,30の前端部はリ
フレクター4側のスクリュー支承部であるスクリュー支
持ナット21,31に螺合している。エイミングスクリ
ュー20,30のランプボディ後方への延出端部にはド
ライバー等の治具係合部23,33が形成されており、
エイミングスクリュー20,30を回動することによっ
てナット21,31がスクリュー20,30に沿って進
退し、これによってリフレクター4の傾きが変わるよう
になっている。
ある容器状のランプボディで、ランプボディ2内には光
源であるバルブ3の挿着された傾動部材である放物面形
状のリフレクター4が配置され、ランプボディ2の前面
開口部に前面レンズ6が組み付けられてヘッドランプと
して一体化されている。リフレクター4は、図1〜図3
に示されるように、ランプボディ2内において、玉継手
10,左右方向エイミングスクリュー20及び上下方向
エイミングスクリュー30の3点によって支持されてい
る。玉継手10の球部12はランプボディ2側に固定支
持され、玉部12と係合する球受部14はリフレクター
4の背面側に突設されたブラケット7に挿着固定され
て、リフレクター4はこの球継手10を中心に揺動でき
る構造となっている。またエイミングスクリュー20,
30は金属製又は合成樹脂製で、いずれもランプボディ
2を貫通して前後に延出し、貫通部においてプッシュオ
ンフィックス8によって支持されてランプボディ2に回
転可能に支承され、スクリュー20,30の前端部はリ
フレクター4側のスクリュー支承部であるスクリュー支
持ナット21,31に螺合している。エイミングスクリ
ュー20,30のランプボディ後方への延出端部にはド
ライバー等の治具係合部23,33が形成されており、
エイミングスクリュー20,30を回動することによっ
てナット21,31がスクリュー20,30に沿って進
退し、これによってリフレクター4の傾きが変わるよう
になっている。
【0021】即ち、左右方向エイミングスクリュー20
によるリフレクター4の支持点(エイミングスクリュー
20とスクリュー支持ナット21の螺合部)は、ヘッド
ランプの照射軸L(図2参照)に直交して玉継手10を
通る水平軸Lx上に位置し、上下方向エイミングスクリ
ュー30によるリフレクター4の支持点(エイミングス
クリュー30とスクリュー支持ナット31の螺合部)
は、水平支軸Lxに直交して玉継手10を通る垂直軸L
y上に位置している。このためエイミングスクリュー2
0を回動操作すると、スクリュー支持ナット21がスク
リュー20に沿って進退し、リフレクター4が垂直軸L
y回りに傾動して、傾動部材であるリフレクター4の基
準部材であるランプボディ2に対する左右方向の傾斜、
即ちヘッドランプの左右方向の照射角を調整することが
できる。
によるリフレクター4の支持点(エイミングスクリュー
20とスクリュー支持ナット21の螺合部)は、ヘッド
ランプの照射軸L(図2参照)に直交して玉継手10を
通る水平軸Lx上に位置し、上下方向エイミングスクリ
ュー30によるリフレクター4の支持点(エイミングス
クリュー30とスクリュー支持ナット31の螺合部)
は、水平支軸Lxに直交して玉継手10を通る垂直軸L
y上に位置している。このためエイミングスクリュー2
0を回動操作すると、スクリュー支持ナット21がスク
リュー20に沿って進退し、リフレクター4が垂直軸L
y回りに傾動して、傾動部材であるリフレクター4の基
準部材であるランプボディ2に対する左右方向の傾斜、
即ちヘッドランプの左右方向の照射角を調整することが
できる。
【0022】一方、エイミングスクリュー30を回動操
作すると、スクリュー支持ナット31がスクリュー30
に沿って進退し、リフレクター4が垂直軸Lyと直交す
る水平軸Lx回りに傾動して、傾動部材であるリフレク
ター4の基準部材であるランプボディ2に対する上下方
向の傾斜、即ちヘッドランプの上下方向の照射角を調整
することができる。このように2本のエイミングスクリ
ュー20,30によってリフレクター4の傾動調整、即
ちヘッドランプの照射角の調整ができるようになってい
る。
作すると、スクリュー支持ナット31がスクリュー30
に沿って進退し、リフレクター4が垂直軸Lyと直交す
る水平軸Lx回りに傾動して、傾動部材であるリフレク
ター4の基準部材であるランプボディ2に対する上下方
向の傾斜、即ちヘッドランプの上下方向の照射角を調整
することができる。このように2本のエイミングスクリ
ュー20,30によってリフレクター4の傾動調整、即
ちヘッドランプの照射角の調整ができるようになってい
る。
【0023】図2,図4〜図9において、符号20a
は、左右方向エイミングスクリュー20のランプボディ
2からの後方突出部に形成された雄ねじ部で、ランプボ
ディ2の背面壁には、この雄ねじ部20aと平行に延び
る横断面L字型のガイド部材60が固定されている。符
号50は、エイミングスクリューの雄ねじ部20aとガ
イド部材60との間に組付けられて、リフレクター4の
左右方向の傾き、即ちヘッドランプの照射角の左右方向
の傾きを測定する第1の傾斜測定器である。
は、左右方向エイミングスクリュー20のランプボディ
2からの後方突出部に形成された雄ねじ部で、ランプボ
ディ2の背面壁には、この雄ねじ部20aと平行に延び
る横断面L字型のガイド部材60が固定されている。符
号50は、エイミングスクリューの雄ねじ部20aとガ
イド部材60との間に組付けられて、リフレクター4の
左右方向の傾き、即ちヘッドランプの照射角の左右方向
の傾きを測定する第1の傾斜測定器である。
【0024】この傾斜測定器50は、エイミングスクリ
ュー雄ねじ部20aに遊合するとともに、ガイド部材6
0に対し前後スライド可能に組付けられた平面視L字・
正面視コ字型のスライド部51と、雄ねじ部20aに整
合する雌ねじ部56aを有し、薄肉ヒンジ55を介して
スライド部51に一体化されている略矩形状のスクリュ
ー把持部56と、スライド部51とガイド部材60間に
設けられた相対目盛(カーソル74および直線目盛6
3)とから構成されている。そしてスクリュー把持部5
6の雌ねじ部56aが雄ねじ部20aに螺合する状態で
は、リフレクター4の左右方向の傾動量(垂直軸Ly回
りの傾動量)がスライド部51のカーソル74の移動量
としてあらわれるので、予めカーソル74を目盛63の
零点63a位置に調整しておく(以下、零点調整とい
う)ことにより、カーソル74の示す目盛表示からリフ
レクター4の左右方向の傾き具合を知ることができる。
ュー雄ねじ部20aに遊合するとともに、ガイド部材6
0に対し前後スライド可能に組付けられた平面視L字・
正面視コ字型のスライド部51と、雄ねじ部20aに整
合する雌ねじ部56aを有し、薄肉ヒンジ55を介して
スライド部51に一体化されている略矩形状のスクリュ
ー把持部56と、スライド部51とガイド部材60間に
設けられた相対目盛(カーソル74および直線目盛6
3)とから構成されている。そしてスクリュー把持部5
6の雌ねじ部56aが雄ねじ部20aに螺合する状態で
は、リフレクター4の左右方向の傾動量(垂直軸Ly回
りの傾動量)がスライド部51のカーソル74の移動量
としてあらわれるので、予めカーソル74を目盛63の
零点63a位置に調整しておく(以下、零点調整とい
う)ことにより、カーソル74の示す目盛表示からリフ
レクター4の左右方向の傾き具合を知ることができる。
【0025】スライド部51およびスクリュー把持部5
6は、ナイロンやABS等の合成樹脂の一体成形体で、
両者51,56をつなぐ薄肉ヒンジ55を揺動中心とし
て相対揺動(図8矢印参照)できる構造となっている。
スライド部51の対向側壁53a,53b(図8参照)
間には、エイミングスクリュー雄ねじ部20aより径の
大きい円孔52が形成されており、円孔52の外径より
わずかに狭く形成されている開口側からエイミングスク
リュー雄ねじ部20aをこの円孔52に導入できるよう
になっている。即ち、図8仮想線に示すように、側壁5
3a,53bの下端部に形成されているスクリュー導入
用傾斜面53a1,53b1がエイミングスクリュー雄ね
じ部20aに当たるようにして、スライド部51を雄ね
じ部20a側(図8矢印A方向)に押圧すれば、側壁5
3a,53bが弾性により押し拡げられて円孔52に雄
ねじ部20aが係合(遊合)する。またスライド部51
の側壁の一方53aは、円孔52の延在方向に延出して
その巾(図7,図8における紙面垂直方向の巾)が他の
側壁53bより大きく形成されており、この巾の大きい
側壁53aの外側面には、ガイド部材60の対向側面6
1に摺接する上下一対の水平ガイド54a,54bが設
けられている。このため、スライド部51はエイミング
スクリュー雄ねじ部20aに遊合した状態のままガイド
部材60に沿ってスライドできる。
6は、ナイロンやABS等の合成樹脂の一体成形体で、
両者51,56をつなぐ薄肉ヒンジ55を揺動中心とし
て相対揺動(図8矢印参照)できる構造となっている。
スライド部51の対向側壁53a,53b(図8参照)
間には、エイミングスクリュー雄ねじ部20aより径の
大きい円孔52が形成されており、円孔52の外径より
わずかに狭く形成されている開口側からエイミングスク
リュー雄ねじ部20aをこの円孔52に導入できるよう
になっている。即ち、図8仮想線に示すように、側壁5
3a,53bの下端部に形成されているスクリュー導入
用傾斜面53a1,53b1がエイミングスクリュー雄ね
じ部20aに当たるようにして、スライド部51を雄ね
じ部20a側(図8矢印A方向)に押圧すれば、側壁5
3a,53bが弾性により押し拡げられて円孔52に雄
ねじ部20aが係合(遊合)する。またスライド部51
の側壁の一方53aは、円孔52の延在方向に延出して
その巾(図7,図8における紙面垂直方向の巾)が他の
側壁53bより大きく形成されており、この巾の大きい
側壁53aの外側面には、ガイド部材60の対向側面6
1に摺接する上下一対の水平ガイド54a,54bが設
けられている。このため、スライド部51はエイミング
スクリュー雄ねじ部20aに遊合した状態のままガイド
部材60に沿ってスライドできる。
【0026】一方、スクリュー把持部56は、スライド
部51の巾の小さい側の側壁53bと略同一形状に形成
されるとともに、側壁53aの円孔52に対向する位置
に雌ねじ部56aが形成されている。またスクリュー把
持部56の下端には、スライド部51の側壁53aの下
端に形成されている係合凹部54cに係合できる弾性フ
ック57が形成されており、弾性フック57を係合凹部
54cに係合させると、スクリュー把持部56がエイミ
ングスクリュー雄ねじ部20aを把持した状態に係止さ
れて、スクリュー把持部56の雌ねじ部56aがスクリ
ュー雄ねじ部20aに螺合した状態に保持される。即
ち、弾性フック57が係合凹部54cに係合してスクリ
ュー把持部56がスクリュー雄ねじ部20aを把持した
状態(雌ねじ部56aとスクリュー雄ねじ部20aが螺
合した状態)では、水平ガイド54a,54bがガイド
部材60に当接することでスライド部51が回り止めさ
れるので、エイミングスクリュー20の回動に連係し
て、スライド部51がガイド部材60に沿ってエイミン
グスクリュー20の回動量に比例した量だけ前後にスラ
イドする。
部51の巾の小さい側の側壁53bと略同一形状に形成
されるとともに、側壁53aの円孔52に対向する位置
に雌ねじ部56aが形成されている。またスクリュー把
持部56の下端には、スライド部51の側壁53aの下
端に形成されている係合凹部54cに係合できる弾性フ
ック57が形成されており、弾性フック57を係合凹部
54cに係合させると、スクリュー把持部56がエイミ
ングスクリュー雄ねじ部20aを把持した状態に係止さ
れて、スクリュー把持部56の雌ねじ部56aがスクリ
ュー雄ねじ部20aに螺合した状態に保持される。即
ち、弾性フック57が係合凹部54cに係合してスクリ
ュー把持部56がスクリュー雄ねじ部20aを把持した
状態(雌ねじ部56aとスクリュー雄ねじ部20aが螺
合した状態)では、水平ガイド54a,54bがガイド
部材60に当接することでスライド部51が回り止めさ
れるので、エイミングスクリュー20の回動に連係し
て、スライド部51がガイド部材60に沿ってエイミン
グスクリュー20の回動量に比例した量だけ前後にスラ
イドする。
【0027】符号58は、スライド部51の側壁53a
からこの側壁53a沿って平行に延出形成された板ばね
状の弾性係合片で、スライド部51の円孔52にエイミ
ングスクリュー雄ねじ部20aが遊合した状態におい
て、弾性係合片58の先端膨出部58aがガイド部材6
0の側面61に付勢当接する。さらに、この膨出部58
aがガイド部材60に設けられている縦溝62に係合し
た位置において、ちょうどカーソル74が目盛零点63
a位置となるように設定されており、この先端膨出部5
8aが縦溝62に係合することで、スライド部51をこ
の所定位置、即ち目盛零点位置に仮り止めする作用があ
る。符号59は、スクリュー把持部56の下端前方に突
出形成されたスクリュー把持部操作用のつまみである。
からこの側壁53a沿って平行に延出形成された板ばね
状の弾性係合片で、スライド部51の円孔52にエイミ
ングスクリュー雄ねじ部20aが遊合した状態におい
て、弾性係合片58の先端膨出部58aがガイド部材6
0の側面61に付勢当接する。さらに、この膨出部58
aがガイド部材60に設けられている縦溝62に係合し
た位置において、ちょうどカーソル74が目盛零点63
a位置となるように設定されており、この先端膨出部5
8aが縦溝62に係合することで、スライド部51をこ
の所定位置、即ち目盛零点位置に仮り止めする作用があ
る。符号59は、スクリュー把持部56の下端前方に突
出形成されたスクリュー把持部操作用のつまみである。
【0028】なお薄肉ヒンジ55には、スクリュー把持
部56を図7反時計方向(矢印方向)に回転付勢する初
期応力が内在している。即ち、スライド部51およびス
クリュー把持部56を一体成形するときには、図8実線
に示すように、薄肉ヒンジ55はまっすぐに延びた状態
で成形され、図7に示す弾性フック57が係合凹部54
cに係合した状態では、折り曲げられた薄肉ヒンジ55
には復元しようとする応力が内在しており、弾性フック
57の係合凹部54cとの係合を外すと、薄肉ヒンジ5
5の復元力によりスクリュー把持部56は自然と薄肉ヒ
ンジ55周りに揺動して、図8に示すように跳ね上がっ
た状態となる。従って、つまみ59を指でつまむか、ド
ライバー等のエイミングスクリュー回動操作用治具を使
って弾性フック57の係合凹部54cとの係合を外すこ
とで、スクリュー把持部56とエイミングスクリュー雄
ねじ部20aの螺合状態を簡単に解除(スライド部51
とエイミングスクリュー20間の連係を簡単に解除)す
ることができる。
部56を図7反時計方向(矢印方向)に回転付勢する初
期応力が内在している。即ち、スライド部51およびス
クリュー把持部56を一体成形するときには、図8実線
に示すように、薄肉ヒンジ55はまっすぐに延びた状態
で成形され、図7に示す弾性フック57が係合凹部54
cに係合した状態では、折り曲げられた薄肉ヒンジ55
には復元しようとする応力が内在しており、弾性フック
57の係合凹部54cとの係合を外すと、薄肉ヒンジ5
5の復元力によりスクリュー把持部56は自然と薄肉ヒ
ンジ55周りに揺動して、図8に示すように跳ね上がっ
た状態となる。従って、つまみ59を指でつまむか、ド
ライバー等のエイミングスクリュー回動操作用治具を使
って弾性フック57の係合凹部54cとの係合を外すこ
とで、スクリュー把持部56とエイミングスクリュー雄
ねじ部20aの螺合状態を簡単に解除(スライド部51
とエイミングスクリュー20間の連係を簡単に解除)す
ることができる。
【0029】またエイミング調整および傾斜測定器50
における目盛の零点調整は、次の様に行う。図7に示す
ように、スクリュー把持部56がスクリュー雄ねじ部2
0aに螺合し、スライド部51とエイミングスクリュー
20が連係する状態から、まず図8に示すように、スク
リュー把持部56を跳ね上げた状態にして、スライド部
51とスクリュー雄ねじ部20aとの連係を解除する。
次にスライド部51(およびスクリュー把持部56)を
ガイド部材60に沿ってスライドさせて、弾性係合片5
8の先端膨出部58aを縦溝62に係合させると、自ず
とカーソル74が目盛零点63a位置となる。即ち目盛
の零点調整ができる。
における目盛の零点調整は、次の様に行う。図7に示す
ように、スクリュー把持部56がスクリュー雄ねじ部2
0aに螺合し、スライド部51とエイミングスクリュー
20が連係する状態から、まず図8に示すように、スク
リュー把持部56を跳ね上げた状態にして、スライド部
51とスクリュー雄ねじ部20aとの連係を解除する。
次にスライド部51(およびスクリュー把持部56)を
ガイド部材60に沿ってスライドさせて、弾性係合片5
8の先端膨出部58aを縦溝62に係合させると、自ず
とカーソル74が目盛零点63a位置となる。即ち目盛
の零点調整ができる。
【0030】次にエイミングスクリュー20を回動操作
することで、エイミング調整を行う。なおスライド部5
1とエイミングスクリュー20とは連係していないた
め、エイミングスクリュー20を回動してもスライド部
51はほとんどその影響を受けず、しかも凹凸弾性係止
手段である弾性係合片58(先端膨出部58a)と縦溝
62との係合により、スライド部51が目盛零点位置
(カーソル74が零点63aを示す位置)に付勢保持さ
れるので、目盛の零点調整状態を狂わすことなくエイミ
ング調整を行うことができる。
することで、エイミング調整を行う。なおスライド部5
1とエイミングスクリュー20とは連係していないた
め、エイミングスクリュー20を回動してもスライド部
51はほとんどその影響を受けず、しかも凹凸弾性係止
手段である弾性係合片58(先端膨出部58a)と縦溝
62との係合により、スライド部51が目盛零点位置
(カーソル74が零点63aを示す位置)に付勢保持さ
れるので、目盛の零点調整状態を狂わすことなくエイミ
ング調整を行うことができる。
【0031】そしてエイミング調整が終了した後、スク
リュー把持部56を薄肉ヒンジ55回りに揺動させて、
弾性フック57を係合凹部54cに係合させれば、スク
リュー把持部56が雌ねじ部20aを把持する状態(雌
ねじ部56aと雄ねじ部20aとが螺合する状態)とな
って、エイミングスクリュー20の回動とスライド部5
1のスライド動作とが連係する状態(ヘッドランプの照
射角のずれを検出できる状態)となる。このスライド部
51とエイミングスクリュー20とが連係する状態にお
いてエイミングスクリュー20を回動すれば、スライド
部51は凹凸弾性係止手段(弾性係合片58と縦溝62
との係合)による係合保持力に抗してスライドできるの
で、傾斜測定器は適正にヘッドランプの左右方向の照射
角のずれを表示する。換言すれば、振動等に起因してリ
フレクター4が傾動する場合には、リフレクターの傾動
に伴ってエイミングスクリュー20がスクリュー支持ナ
ット21に対し回動し、このエイミングスクリュー20
の回動に伴ってスクリュー把持部56がスクリュー雄ね
じ部20aに沿って進退し、即ちスライド部51がガイ
ド部材60に沿ってリフレクター4の傾動量相当だけ正
確にスライドして、これが目盛のずれ(カーソル74の
示す目盛)となってあらわれる。
リュー把持部56を薄肉ヒンジ55回りに揺動させて、
弾性フック57を係合凹部54cに係合させれば、スク
リュー把持部56が雌ねじ部20aを把持する状態(雌
ねじ部56aと雄ねじ部20aとが螺合する状態)とな
って、エイミングスクリュー20の回動とスライド部5
1のスライド動作とが連係する状態(ヘッドランプの照
射角のずれを検出できる状態)となる。このスライド部
51とエイミングスクリュー20とが連係する状態にお
いてエイミングスクリュー20を回動すれば、スライド
部51は凹凸弾性係止手段(弾性係合片58と縦溝62
との係合)による係合保持力に抗してスライドできるの
で、傾斜測定器は適正にヘッドランプの左右方向の照射
角のずれを表示する。換言すれば、振動等に起因してリ
フレクター4が傾動する場合には、リフレクターの傾動
に伴ってエイミングスクリュー20がスクリュー支持ナ
ット21に対し回動し、このエイミングスクリュー20
の回動に伴ってスクリュー把持部56がスクリュー雄ね
じ部20aに沿って進退し、即ちスライド部51がガイ
ド部材60に沿ってリフレクター4の傾動量相当だけ正
確にスライドして、これが目盛のずれ(カーソル74の
示す目盛)となってあらわれる。
【0032】またこの第1の傾斜測定器50をエイミン
グスクリュー20に組付けるには、図9に示すように、
エイミングスクリュー雄ねじ部20aの上方からにスラ
イド部51を組付ける(遊合させる)。即ち、スクリュ
ー把持部56を跳ね上げた状態にしてスライド部51の
開口側を下に向け、スクリュー導入用傾斜面53a1,
53b1に沿ってエイミングスクリュー雄ねじ部20a
を円孔52に導入し、円孔52を雄ねじ部20aに係合
(遊合)させる。そしてスライド部51をガイド部材6
0に沿ってスライドさせて、弾性係合片58の先端膨出
部58aをガイド部材60の縦溝62に係合させると、
スライド部51は自ずと零点調整された位置に保持され
る。またエイミングスクリュー雄ねじ部20aを円孔5
2に係合(遊合)させる際に、弾性係合片58の先端膨
出部58aを縦溝62位置に合わせた状態で、スクリュ
ー雄ねじ部20aを円孔52に導入するようにしてもよ
く、この様にすれば、スライド部51がエイミングスク
リュー20に係合(遊合)した時点で零点調整されるこ
とになる。
グスクリュー20に組付けるには、図9に示すように、
エイミングスクリュー雄ねじ部20aの上方からにスラ
イド部51を組付ける(遊合させる)。即ち、スクリュ
ー把持部56を跳ね上げた状態にしてスライド部51の
開口側を下に向け、スクリュー導入用傾斜面53a1,
53b1に沿ってエイミングスクリュー雄ねじ部20a
を円孔52に導入し、円孔52を雄ねじ部20aに係合
(遊合)させる。そしてスライド部51をガイド部材6
0に沿ってスライドさせて、弾性係合片58の先端膨出
部58aをガイド部材60の縦溝62に係合させると、
スライド部51は自ずと零点調整された位置に保持され
る。またエイミングスクリュー雄ねじ部20aを円孔5
2に係合(遊合)させる際に、弾性係合片58の先端膨
出部58aを縦溝62位置に合わせた状態で、スクリュ
ー雄ねじ部20aを円孔52に導入するようにしてもよ
く、この様にすれば、スライド部51がエイミングスク
リュー20に係合(遊合)した時点で零点調整されるこ
とになる。
【0033】図1及び図2において、符号80は、リフ
レクター4の上下方向の傾き、即ちヘッドランプの照射
角の上下方向の傾きを測定する気泡管式傾斜測定器であ
る。測定器80は、リフレクター4の上面壁に取着さ
れ、上方に開口する容器状のケーシング81と、ケーシ
ング81に水平軸Lxに対し揺動可能に支持されている
蓋体82と、この蓋体82に懸吊支持されてケーシング
81内に収容されている直線気泡管84とから構成され
ている。符号86は気泡管84の零点調整用の調整ねじ
である。
レクター4の上下方向の傾き、即ちヘッドランプの照射
角の上下方向の傾きを測定する気泡管式傾斜測定器であ
る。測定器80は、リフレクター4の上面壁に取着さ
れ、上方に開口する容器状のケーシング81と、ケーシ
ング81に水平軸Lxに対し揺動可能に支持されている
蓋体82と、この蓋体82に懸吊支持されてケーシング
81内に収容されている直線気泡管84とから構成され
ている。符号86は気泡管84の零点調整用の調整ねじ
である。
【0034】図10は本発明の第2の実施例である傾斜
測定器の斜視図を示している。前記第1の実施例におけ
る傾斜測定器50は、コ字型ブロックの略4分の1の部
分が分割されて、この分割された部位によってスクリュ
ー把持部56が構成されていたが、本実施例における傾
斜測定器50Aでは、コ字型ブロックが円孔位置で縦方
向に二分割されて、平滑な円孔52の形成されたスライ
ド部51Aと、雌ねじ部56aの形成されたスクリュー
把持部56Aが構成されている。その他は前記第1の実
施例と同様であり、同一の符号を付すことによりその説
明は省略する。
測定器の斜視図を示している。前記第1の実施例におけ
る傾斜測定器50は、コ字型ブロックの略4分の1の部
分が分割されて、この分割された部位によってスクリュ
ー把持部56が構成されていたが、本実施例における傾
斜測定器50Aでは、コ字型ブロックが円孔位置で縦方
向に二分割されて、平滑な円孔52の形成されたスライ
ド部51Aと、雌ねじ部56aの形成されたスクリュー
把持部56Aが構成されている。その他は前記第1の実
施例と同様であり、同一の符号を付すことによりその説
明は省略する。
【0035】図11および図12は本発明の第3の実施
例を示すもので、図11はエイミング機構を断面で示す
自動車用ヘッドランプの平面図(前記第1の実施例の図
2に対応する図)、図12は同エイミング機構の拡大縦
断面図である。
例を示すもので、図11はエイミング機構を断面で示す
自動車用ヘッドランプの平面図(前記第1の実施例の図
2に対応する図)、図12は同エイミング機構の拡大縦
断面図である。
【0036】前記した2つの実施例は、傾動部材である
リフレクター4が基準部材であるランプボディ2に対し
傾動可能に支持されているリフレクター可動型のヘッド
ランプに本発明を適用したものであって、リフレクター
4を傾動可能に支持するエイミング機構の構造が、ラン
プボディ2に回転可能に支承されているエイミングスク
リュー20を回動させることで、リフレクター4に嵌着
されているスクリュー支持ナット21が進退し、これに
よってリフレクター4が傾動するという構造であった。
リフレクター4が基準部材であるランプボディ2に対し
傾動可能に支持されているリフレクター可動型のヘッド
ランプに本発明を適用したものであって、リフレクター
4を傾動可能に支持するエイミング機構の構造が、ラン
プボディ2に回転可能に支承されているエイミングスク
リュー20を回動させることで、リフレクター4に嵌着
されているスクリュー支持ナット21が進退し、これに
よってリフレクター4が傾動するという構造であった。
【0037】これに対し本実施例は、ランプボディ内周
面にリフレクターを一体に形成した傾動部材であるラン
プボディ・リフレクターユニット(以下、単にユニット
という)4Aが基準部材であるランプハウジング2Aに
対し傾動可能に支持されたユニット可動型のヘッドラン
プに本発明を適用したものであって、ユニット4Aを傾
動可能に支持するエイミング機構の構造が、ランプハウ
ジング2Aに設けた軸受92に傘歯車94付ナット部材
93が回転可能に支承されており、この傘歯車付ナット
部材93の雌ねじ部93aにエイミングスクリュー20
(エイミングスクリュー雄ねじ部20a)が螺合し、エ
イミングスクリュー20の前端玉部20bがユニット4
Aの背面側ブラケットに嵌着された玉受部材5に回り止
めされており、ナット部材93を回動操作することでエ
イミングスクリュー20が前後に進退し、これによって
ユニット4Aが左右方向に傾動する構造となっている。
なお符号20cは、玉受部材5の左右一対の係合壁に挟
持されて軸回りの回動が阻止される、玉部20b側の断
面矩形状の係合突起である。
面にリフレクターを一体に形成した傾動部材であるラン
プボディ・リフレクターユニット(以下、単にユニット
という)4Aが基準部材であるランプハウジング2Aに
対し傾動可能に支持されたユニット可動型のヘッドラン
プに本発明を適用したものであって、ユニット4Aを傾
動可能に支持するエイミング機構の構造が、ランプハウ
ジング2Aに設けた軸受92に傘歯車94付ナット部材
93が回転可能に支承されており、この傘歯車付ナット
部材93の雌ねじ部93aにエイミングスクリュー20
(エイミングスクリュー雄ねじ部20a)が螺合し、エ
イミングスクリュー20の前端玉部20bがユニット4
Aの背面側ブラケットに嵌着された玉受部材5に回り止
めされており、ナット部材93を回動操作することでエ
イミングスクリュー20が前後に進退し、これによって
ユニット4Aが左右方向に傾動する構造となっている。
なお符号20cは、玉受部材5の左右一対の係合壁に挟
持されて軸回りの回動が阻止される、玉部20b側の断
面矩形状の係合突起である。
【0038】ランプハウジング2Aから後方に突出する
エイミングスクリュー20(スクリュー雄ねじ部20
a)には、前記した第1の実施例と同一構造の傾斜測定
器50が組付けられている。そしてスクリュー把持部5
6がスクリュー雄ねじ部20aを把持する状態(スライ
ド部51がエイミングスクリュー20に連係する状態)
では、ナット部材93を回動することでスライド部51
(およびスクリュー把持部56)がエイミングスクリュ
ー20と一体に進退(ガイド部材60に沿ってスライ
ド)し、これに伴ってカーソル74が目盛63に沿って
移動するようになっている。即ち、エイミングスクリュ
ー20の進退量(ユニット4Aの左右方向の傾動量)に
比例した量だけカーソル74が目盛63に沿ってスライ
ドするようになっている。
エイミングスクリュー20(スクリュー雄ねじ部20
a)には、前記した第1の実施例と同一構造の傾斜測定
器50が組付けられている。そしてスクリュー把持部5
6がスクリュー雄ねじ部20aを把持する状態(スライ
ド部51がエイミングスクリュー20に連係する状態)
では、ナット部材93を回動することでスライド部51
(およびスクリュー把持部56)がエイミングスクリュ
ー20と一体に進退(ガイド部材60に沿ってスライ
ド)し、これに伴ってカーソル74が目盛63に沿って
移動するようになっている。即ち、エイミングスクリュ
ー20の進退量(ユニット4Aの左右方向の傾動量)に
比例した量だけカーソル74が目盛63に沿ってスライ
ドするようになっている。
【0039】一方、スクリュー把持部56によるスクリ
ュー雄ねじ部20aの把持を解除した状態(スライド部
51とエイミングスクリュー20との連係が解除された
状態)では、スライド部51の弾性係合片先端膨出部5
8aとガイド部材60の縦溝62間の係合による係止付
勢力がスライド部51を目盛零点位置に付勢保持するこ
ともあって、スライド部51(及びスクリュー把持部5
6)はナット部材93の回動によるエイミングスクリュ
ー20の進退動作の影響を全く受けることなく、所定位
置に保持される。
ュー雄ねじ部20aの把持を解除した状態(スライド部
51とエイミングスクリュー20との連係が解除された
状態)では、スライド部51の弾性係合片先端膨出部5
8aとガイド部材60の縦溝62間の係合による係止付
勢力がスライド部51を目盛零点位置に付勢保持するこ
ともあって、スライド部51(及びスクリュー把持部5
6)はナット部材93の回動によるエイミングスクリュ
ー20の進退動作の影響を全く受けることなく、所定位
置に保持される。
【0040】図12符号96は、軸受92に設けられて
いるドライバー挿入用の堅穴で、この堅穴96に挿し込
まれたドライバー97の歯先はナット部材93の傘歯車
94と噛合い、ドライバー97を回動することでナット
部材93が回動し、これに伴ってエイミングスクリュー
20が前後に進退するようになっている。その他は前記
第1の実施例と同様であり、同一の符号を付すことによ
りその説明は省略する。なおこの図11,図12に示す
構造のエイミング機構についての詳細は、特願平5−3
34557号において詳しく説明されている。
いるドライバー挿入用の堅穴で、この堅穴96に挿し込
まれたドライバー97の歯先はナット部材93の傘歯車
94と噛合い、ドライバー97を回動することでナット
部材93が回動し、これに伴ってエイミングスクリュー
20が前後に進退するようになっている。その他は前記
第1の実施例と同様であり、同一の符号を付すことによ
りその説明は省略する。なおこの図11,図12に示す
構造のエイミング機構についての詳細は、特願平5−3
34557号において詳しく説明されている。
【0041】図13〜図15は本発明の第4の実施例を
示し、図13は傾斜測定器の斜視図、図14および図1
5は同傾斜測定器の正面図で、図14はスクリュー把持
部がエイミングスクリュー雄ねじ部を把持し、スライド
部とエイミングスクリューとが連係した状態を示し、図
15はスクリュー把持部によるエイミングスクリュー雄
ねじ部の把持が外れ、スライド部とエイミングスクリュ
ーとの連係が解除された状態を示す。
示し、図13は傾斜測定器の斜視図、図14および図1
5は同傾斜測定器の正面図で、図14はスクリュー把持
部がエイミングスクリュー雄ねじ部を把持し、スライド
部とエイミングスクリューとが連係した状態を示し、図
15はスクリュー把持部によるエイミングスクリュー雄
ねじ部の把持が外れ、スライド部とエイミングスクリュ
ーとの連係が解除された状態を示す。
【0042】前記した第1〜第3の実施例では、スライ
ド部51(51A)とスクリュー把持部56(56A)
とが薄肉ヒンジ55回りに相対揺動できる構造であった
が、本実施例における傾斜測定器50Bでは、下方が開
口する正面視U字型の合成樹脂(ナイロンやABS等の
合成樹脂)製成形体の対向側壁53a,53bの内側
に、スライド部51Bとスクリュー把持部56Bが上下
方向に並設された構造となっている。即ち、全体が略均
一の厚さに形成されている成形体の対向側壁53a,5
3bの開口側寄りには、エイミングスクリュー雄ねじ部
20aの外径よりわずかに大きい内径の円孔52を構成
する円孔形成面53a2,53b2が形成され、この円孔
形成面53a2,53b2の形成された側壁下方領域によ
ってスライド部51Bが構成されている。また対向側壁
53a,53bの上部寄り(円孔52の上方位置)に
は、巾がわずかに狭い通路52a(図14参照)を隔て
て、スクリュー雄ねじ部20aの外径よりわずかに小さ
い内径の雌ねじ部56aが形成され、この雌ねじ部56
a形成領域によってスクリュー把持部56Bが構成され
ている。スライド部51Bおよびスクリュー把持部56
Bを構成する対向側壁53a,53bは、互いに接近離
反する方向に弾性変形できる構造で、スクリュー雄ねじ
部20aのスライド部51Bへの導入、スライド部51
Bからスクリュー把持部56Bあるいはスクリュー把持
部56Bからスライド部51Bへのスクリュー雄ねじ部
20aの導入出(移動)を雑作なく行うことができる。
ド部51(51A)とスクリュー把持部56(56A)
とが薄肉ヒンジ55回りに相対揺動できる構造であった
が、本実施例における傾斜測定器50Bでは、下方が開
口する正面視U字型の合成樹脂(ナイロンやABS等の
合成樹脂)製成形体の対向側壁53a,53bの内側
に、スライド部51Bとスクリュー把持部56Bが上下
方向に並設された構造となっている。即ち、全体が略均
一の厚さに形成されている成形体の対向側壁53a,5
3bの開口側寄りには、エイミングスクリュー雄ねじ部
20aの外径よりわずかに大きい内径の円孔52を構成
する円孔形成面53a2,53b2が形成され、この円孔
形成面53a2,53b2の形成された側壁下方領域によ
ってスライド部51Bが構成されている。また対向側壁
53a,53bの上部寄り(円孔52の上方位置)に
は、巾がわずかに狭い通路52a(図14参照)を隔て
て、スクリュー雄ねじ部20aの外径よりわずかに小さ
い内径の雌ねじ部56aが形成され、この雌ねじ部56
a形成領域によってスクリュー把持部56Bが構成され
ている。スライド部51Bおよびスクリュー把持部56
Bを構成する対向側壁53a,53bは、互いに接近離
反する方向に弾性変形できる構造で、スクリュー雄ねじ
部20aのスライド部51Bへの導入、スライド部51
Bからスクリュー把持部56Bあるいはスクリュー把持
部56Bからスライド部51Bへのスクリュー雄ねじ部
20aの導入出(移動)を雑作なく行うことができる。
【0043】そして図14に示すように、スクリュー雄
ねじ部20aがスクリュー把持部56Bに係合した状態
(スクリュー把持部56Bがスクリュー雄ねじ部20a
を把持した状態)では、スクリュー把持部56B(スラ
イド部51B)がエイミングスクリュー20に連係した
状態となる。また図15に示すように、スクリュー雄ね
じ部20aがスライド部51Bに係合(遊合)した状態
では、エイミングスクリュー20とスライド部51Bと
は連係が解除された状態となる。その他は前記した第1
の実施例と同様であり、同一の符号を付すことによりそ
の説明は省略する。
ねじ部20aがスクリュー把持部56Bに係合した状態
(スクリュー把持部56Bがスクリュー雄ねじ部20a
を把持した状態)では、スクリュー把持部56B(スラ
イド部51B)がエイミングスクリュー20に連係した
状態となる。また図15に示すように、スクリュー雄ね
じ部20aがスライド部51Bに係合(遊合)した状態
では、エイミングスクリュー20とスライド部51Bと
は連係が解除された状態となる。その他は前記した第1
の実施例と同様であり、同一の符号を付すことによりそ
の説明は省略する。
【0044】図16〜図19は本発明の第5の実施例を
示すもので、図16は傾斜測定器の分解斜視図、図17
〜図19は同傾斜測定器の横断面図で、図17はスライ
ド部とエイミングスクリューが連係する状態、図18は
スライド部とエイミングスクリューの連係が解除された
状態、図19はスライド部とエイミングスクリューが確
実に解除された状態をそれぞれ示している。
示すもので、図16は傾斜測定器の分解斜視図、図17
〜図19は同傾斜測定器の横断面図で、図17はスライ
ド部とエイミングスクリューが連係する状態、図18は
スライド部とエイミングスクリューの連係が解除された
状態、図19はスライド部とエイミングスクリューが確
実に解除された状態をそれぞれ示している。
【0045】前記した第1〜第4の実施例における傾斜
測定器50(50A,50B)では、スライド部51
(51A,51B)とスクリュー把持部56(56A,
56B)とが一体化された構造であって、しかもスクリ
ュー把持部56(56A,56B)がスクリュー雄ねじ
部20aを直接把持することで、スライド部51(51
A,51B)とエイミングスクリュー20とが連係する
構造となっていた。
測定器50(50A,50B)では、スライド部51
(51A,51B)とスクリュー把持部56(56A,
56B)とが一体化された構造であって、しかもスクリ
ュー把持部56(56A,56B)がスクリュー雄ねじ
部20aを直接把持することで、スライド部51(51
A,51B)とエイミングスクリュー20とが連係する
構造となっていた。
【0046】しかし本実施例における傾斜測定器50C
では、スライド部51Cとスクリュー把持部56Cとが
独立した部材で構成されるとともに、スクリュー把持部
56Cがスライド部51Cの一部を弾性変形させること
で間接的にエイミングスクリュー雄ねじ部20aを把持
し、これによってスライド部51Cとエイミングスクリ
ュー20とが連係するようになっている。
では、スライド部51Cとスクリュー把持部56Cとが
独立した部材で構成されるとともに、スクリュー把持部
56Cがスライド部51Cの一部を弾性変形させること
で間接的にエイミングスクリュー雄ねじ部20aを把持
し、これによってスライド部51Cとエイミングスクリ
ュー20とが連係するようになっている。
【0047】即ち、スライド部51Cおよびスクリュー
把持部56CはそれぞれナイロンやABS等の合成樹脂
によって成形されたもので、スライド部51Cは、予め
離間する方向に拡開された揺動弾性変形可能な一対の側
壁53a,53bを有し、側壁53a,53bの対向内
側面には、スクリュー雄ねじ部20aの遊合できる円孔
52を構成する円孔形成面53a2,53b2が形成され
ている。また側壁53a,53bの上方位置には、スク
リュー雄ねじ部20aに整合する雌ねじ部56aが形成
されており、この雌ねじ部56a位置にスクリュー雄ね
じ部20aが係合した状態で、スライド部51Cに上方
より組付いた門型のスクリュー把持部56Cがスライド
部51Cの側壁53a,53bを互いに接近する側に把
持(挟持)することで、雌ねじ部56aがスクリュー雄
ねじ部20aに螺合して、スライド部51Cとエイミン
グスクリュー20とが連係するようになっている。
把持部56CはそれぞれナイロンやABS等の合成樹脂
によって成形されたもので、スライド部51Cは、予め
離間する方向に拡開された揺動弾性変形可能な一対の側
壁53a,53bを有し、側壁53a,53bの対向内
側面には、スクリュー雄ねじ部20aの遊合できる円孔
52を構成する円孔形成面53a2,53b2が形成され
ている。また側壁53a,53bの上方位置には、スク
リュー雄ねじ部20aに整合する雌ねじ部56aが形成
されており、この雌ねじ部56a位置にスクリュー雄ね
じ部20aが係合した状態で、スライド部51Cに上方
より組付いた門型のスクリュー把持部56Cがスライド
部51Cの側壁53a,53bを互いに接近する側に把
持(挟持)することで、雌ねじ部56aがスクリュー雄
ねじ部20aに螺合して、スライド部51Cとエイミン
グスクリュー20とが連係するようになっている。
【0048】側壁53a,53bの外側面には、スクリ
ュー把持部56Cの一対の脚下端部内側に形成されてい
る爪63,63を係止できる下段突起92a,92bと
上段突起93a,93bとが形成されており、図17に
示すように、爪63,63が下段突起92a,92bに
係止された状態では、スライド部51Cとエイミングス
クリュー20との連係状態が保持される。この状態か
ら、側壁53a,53bの下端部を指でつまんで互いに
接近する側に揺動させると、スライド部51Cの天井部
に突設されている板ばね状突出片94がスクリュー把持
部56Cを上方に押し上げるので、爪63,63と下段
突起92a,92bの係止が外れるとともに、元の開脚
状態に戻ろうとする側壁53a,53bの復元力によっ
て、図18に示すように、爪63,63が上段突起93
a,93bに係止され、雌ねじ部56aとスクリュー雄
ねじ部20aとの螺合が解除される。さらにスクリュー
把持部56Cをスライド部51Cともども上方に引き上
げると、図19に示すように、スクリュー雄ねじ部20
aが円孔52に遊合する位置となって、エイミングスク
リュー20とスライド部51Cの連係が確実に解除され
た状態となる。
ュー把持部56Cの一対の脚下端部内側に形成されてい
る爪63,63を係止できる下段突起92a,92bと
上段突起93a,93bとが形成されており、図17に
示すように、爪63,63が下段突起92a,92bに
係止された状態では、スライド部51Cとエイミングス
クリュー20との連係状態が保持される。この状態か
ら、側壁53a,53bの下端部を指でつまんで互いに
接近する側に揺動させると、スライド部51Cの天井部
に突設されている板ばね状突出片94がスクリュー把持
部56Cを上方に押し上げるので、爪63,63と下段
突起92a,92bの係止が外れるとともに、元の開脚
状態に戻ろうとする側壁53a,53bの復元力によっ
て、図18に示すように、爪63,63が上段突起93
a,93bに係止され、雌ねじ部56aとスクリュー雄
ねじ部20aとの螺合が解除される。さらにスクリュー
把持部56Cをスライド部51Cともども上方に引き上
げると、図19に示すように、スクリュー雄ねじ部20
aが円孔52に遊合する位置となって、エイミングスク
リュー20とスライド部51Cの連係が確実に解除され
た状態となる。
【0049】前記した実施例では、ガイド部材60の縦
溝62に係合する位置決め部材(弾性係合片58)をス
ライド部51(51A,51B)に設けているが、本実
施例では、スクリュー把持部56の側壁に縦長の凸条部
96を形成し、この凸条部96を、ガイド部材60の縦
溝62と係合させることで、スクリュー把持部56に表
示されているカーソル74を目盛零点63aに位置合わ
せできるようになっている。なおこの図16〜図19に
示す構造のエイミング機構についての詳細は、特願平5
−253122号において詳しく開示されている。
溝62に係合する位置決め部材(弾性係合片58)をス
ライド部51(51A,51B)に設けているが、本実
施例では、スクリュー把持部56の側壁に縦長の凸条部
96を形成し、この凸条部96を、ガイド部材60の縦
溝62と係合させることで、スクリュー把持部56に表
示されているカーソル74を目盛零点63aに位置合わ
せできるようになっている。なおこの図16〜図19に
示す構造のエイミング機構についての詳細は、特願平5
−253122号において詳しく開示されている。
【0050】また前記した種々の実施例では、ガイド部
材60がランプボディ2やランプハウジング2Aと別体
構造として説明されているが、ランプボディ2やランプ
ハウジング2Aに一体成形された構造であってもよい。
また前記した種々の実施例では、エイミングスクリュー
雄ねじ部20aを把持するスクリュー把持部56(56
A,56B)やスライド部51Cのスクリュー把持面に
は雌ねじ部56aが形成されていたが、スクリュー把持
面によるスクリュー雄ねじ部20aの把持力が大きい場
合には、必ずしも雌ねじ部56aを形成する必要はな
い。
材60がランプボディ2やランプハウジング2Aと別体
構造として説明されているが、ランプボディ2やランプ
ハウジング2Aに一体成形された構造であってもよい。
また前記した種々の実施例では、エイミングスクリュー
雄ねじ部20aを把持するスクリュー把持部56(56
A,56B)やスライド部51Cのスクリュー把持面に
は雌ねじ部56aが形成されていたが、スクリュー把持
面によるスクリュー雄ねじ部20aの把持力が大きい場
合には、必ずしも雌ねじ部56aを形成する必要はな
い。
【0051】また前記した第3の実施例(図11,図1
2参照)において、エイミングスクリュー20のスクリ
ュー把持部によって把持される部位は雄ねじ部20aと
されていたが、スクリュー把持部によって把持される部
位は、図24〜図26符号204で示すような例えば矩
形断面等で、雄ねじ部の形成されてない部位であっても
よく、その他スクリュー把持部と連結一体化が可能な断
面形状であればよい。
2参照)において、エイミングスクリュー20のスクリ
ュー把持部によって把持される部位は雄ねじ部20aと
されていたが、スクリュー把持部によって把持される部
位は、図24〜図26符号204で示すような例えば矩
形断面等で、雄ねじ部の形成されてない部位であっても
よく、その他スクリュー把持部と連結一体化が可能な断
面形状であればよい。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る自動車用ヘッドランプの傾斜測定器によれば、
部品点数が少なく構成が非常に簡潔で、それだけ安価に
提供できる。またスライド部をエイミングスクリューに
組付けた後、スクリュー把持部をエイミングスクリュー
に組付けて、スクリュー把持部がエイミングスクリュー
を直接把持する状態とし、又はスクリュー把持部をスラ
イド部に組付けて間接的にエイミングスクリューを把持
する状態とすることで、傾斜測定器を簡単にヘッドラン
プに組付けることができる。
1に係る自動車用ヘッドランプの傾斜測定器によれば、
部品点数が少なく構成が非常に簡潔で、それだけ安価に
提供できる。またスライド部をエイミングスクリューに
組付けた後、スクリュー把持部をエイミングスクリュー
に組付けて、スクリュー把持部がエイミングスクリュー
を直接把持する状態とし、又はスクリュー把持部をスラ
イド部に組付けて間接的にエイミングスクリューを把持
する状態とすることで、傾斜測定器を簡単にヘッドラン
プに組付けることができる。
【0053】また請求項1によれば、スクリュー把持部
をエイミングスクリューの側方に抜き出すことで、スラ
イド部とエイミングスクリューの連係を簡単に解除で
き、このスライド部とエイミングスクリューの連係を解
除した状態でエイミング調整を行い、その後、スライド
部を目盛零点位置に移動させ、スクリュー把持部をして
エイミングスクリューを直接又は間接的に把持させるこ
とでスライド部とエイミングスクリューを連係した状態
にできるので、零点調整が非常に簡単化される。
をエイミングスクリューの側方に抜き出すことで、スラ
イド部とエイミングスクリューの連係を簡単に解除で
き、このスライド部とエイミングスクリューの連係を解
除した状態でエイミング調整を行い、その後、スライド
部を目盛零点位置に移動させ、スクリュー把持部をして
エイミングスクリューを直接又は間接的に把持させるこ
とでスライド部とエイミングスクリューを連係した状態
にできるので、零点調整が非常に簡単化される。
【0054】また請求項2では、前記した請求項1にお
ける効果に加えて次の様な効果がある。スライド部とエ
イミングスクリューとの連係が解除された状態におい
て、スライド部(又はスクリュー把持部)とガイド部材
間に設けられている凹凸弾性係止手段を係合させれば自
ずと目盛零点位置となるので、零点調整のために行うス
ライド部の位置調整が容易である。さらにこの凹凸弾性
係止手段によって、スライド部が目盛零点位置に付勢保
持されるので、エイミング調整を行っても目盛零点位置
が狂うおそれがなく、予め零点調整をしておくことによ
り、エイミング調整後の零点調整が全く不要となる。
ける効果に加えて次の様な効果がある。スライド部とエ
イミングスクリューとの連係が解除された状態におい
て、スライド部(又はスクリュー把持部)とガイド部材
間に設けられている凹凸弾性係止手段を係合させれば自
ずと目盛零点位置となるので、零点調整のために行うス
ライド部の位置調整が容易である。さらにこの凹凸弾性
係止手段によって、スライド部が目盛零点位置に付勢保
持されるので、エイミング調整を行っても目盛零点位置
が狂うおそれがなく、予め零点調整をしておくことによ
り、エイミング調整後の零点調整が全く不要となる。
【図1】本発明の第1の実施例である傾斜測定器の組み
付けられた自動車用ヘッドランプの正面図
付けられた自動車用ヘッドランプの正面図
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
−IIに沿う断面図)
−IIに沿う断面図)
【図3】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線III
−IIIに沿う断面図)
−IIIに沿う断面図)
【図4】同ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測
定する傾斜測定器の斜視図
定する傾斜測定器の斜視図
【図5】同ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測
定する傾斜測定器の斜視図
定する傾斜測定器の斜視図
【図6】同ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測
定する傾斜測定器の斜視図
定する傾斜測定器の斜視図
【図7】スライド部とエイミングスクリューが連係した
状態の傾斜測定器の正面図
状態の傾斜測定器の正面図
【図8】スライド部とエイミングスクリューとの連係が
解除された状態の傾斜測定器の正面図
解除された状態の傾斜測定器の正面図
【図9】同傾斜測定器をヘッドランプに組付ける様子を
説明する斜視図
説明する斜視図
【図10】本発明の第2の実施例である傾斜測定器の斜
視図
視図
【図11】本発明の第3の実施例である傾斜測定器の組
付けられた自動車用ヘッドランプの平面図
付けられた自動車用ヘッドランプの平面図
【図12】同ヘッドランプのエイミング機構の拡大縦断
面図
面図
【図13】本発明の第4の実施例である傾斜測定器の斜
視図
視図
【図14】スライド部とエイミングスクリューとが連係
した状態の同傾斜測定器の正面図
した状態の同傾斜測定器の正面図
【図15】スライド部とエイミングスクリューとの連係
が解除された状態の同傾斜測定器の正面図
が解除された状態の同傾斜測定器の正面図
【図16】本発明の第5の実施例である傾斜測定器の分
解斜視図
解斜視図
【図17】スライド部とエイミングスクリューが連係し
た状態の同傾斜測定器の横断面図
た状態の同傾斜測定器の横断面図
【図18】スライド部とエイミングスクリューの連係が
解除された状態の同傾斜測定器の横断面図
解除された状態の同傾斜測定器の横断面図
【図19】スライド部とエイミングスクリューの連係が
確実に解除された状態の同傾斜測定器の横断面図
確実に解除された状態の同傾斜測定器の横断面図
【図20】従来のヘッドランプの正面図
【図21】第1の従来技術である傾斜測定器の斜視図
【図22】同傾斜測定器の横断面図
【図23】第2の従来技術である傾斜測定器の縦断面図
【図24】同傾斜測定器の分解斜視図
【図25】同傾斜測定器の縦断面図であって、ベースと
エイミングスクリューとの連結を外した状態を示す図
エイミングスクリューとの連結を外した状態を示す図
【図26】同傾斜測定器の縦断面図であって、ベースと
エイミングスクリューを連結した状態を示す図
エイミングスクリューを連結した状態を示す図
2 基準部材であるランプボディ 2A 基準部材であるランプハウジング 3 光源であるバルブ 4 傾動部材であるリフレクター 4A 傾動部材であるユニット 6 前面レンズ 10 リフレクターの揺動支点としての玉継手 20 左右方向エイミングスクリュー 20a 左右方向エイミングスクリューの雄ねじ部 21 傾動部材側スクリュー支承部であるスクリュー支
持ナット 30 上下方向エイミングスクリュー 50,50A,50B,50C ヘッドランプの左右方
向の照射角の傾斜を測定する傾斜測定器 51,51A,51B,51C スライド部 52 スライド部に形成された円孔 55 薄肉ヒンジ 56,56A,56B,56C スクリュー把持部 56a 雌ねじ部 58 弾性凹凸係止手段を構成する板ばね状の弾性係止
片 60 ガイド部材 62 弾性凹凸係止手段を構成する縦溝 63 目盛 63a 目盛零点 74 カーソル 93 エイミングスクリューに螺合するナット部材 L ヘッドランプの照射軸 Lx 水平軸 Ly 鉛直軸
持ナット 30 上下方向エイミングスクリュー 50,50A,50B,50C ヘッドランプの左右方
向の照射角の傾斜を測定する傾斜測定器 51,51A,51B,51C スライド部 52 スライド部に形成された円孔 55 薄肉ヒンジ 56,56A,56B,56C スクリュー把持部 56a 雌ねじ部 58 弾性凹凸係止手段を構成する板ばね状の弾性係止
片 60 ガイド部材 62 弾性凹凸係止手段を構成する縦溝 63 目盛 63a 目盛零点 74 カーソル 93 エイミングスクリューに螺合するナット部材 L ヘッドランプの照射軸 Lx 水平軸 Ly 鉛直軸
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F21M 3/20 A G01B 5/24 8605−2F G01M 17/007
Claims (2)
- 【請求項1】 ランプの照射方向を設定する光反射面を
有する傾動部材が、基準部材との間に設けられた1つの
揺動支点部と、基準部材を前後に貫通する左右方向エイ
ミングスクリュー及び上下方向エイミングスクリューの
3点で支持され、前記エイミングスクリューを回動させ
ることによって、エイミングスクリューに螺合する傾動
部材側スクリュー支承部がエイミングスクリューに沿っ
て進退し、又は基準部材に設けられた軸受に回転可能に
支承されたナット部材を回動させることによって、この
ナット部材に螺合しかつ基準部材に対し回り止めされた
エイミングスクリューが傾動部材側スクリュー支承部と
一体に軸方向前後に進退して、傾動部材が基準部材に対
し上下方向および左右方向にそれぞれ傾動して、ヘッド
ランプの照射角が調整される傾動部材可動型の自動車用
ヘッドランプにおいて、前記基準部材に左右方向エイミ
ングスクリューと略平行に延出するガイド部材が設けら
れ、前記左右方向エイミングスクリューとガイド部材間
に組付けられて、傾動部材の左右方向の傾きを測定する
傾斜測定器であって、 この傾斜測定器は、 エイミングスクリューに遊合してガイド部材延出方向に
スライド可能なスライド部と、 前記スライド部の近傍において、エイミングスクリュー
を直接又は間接的に把持することで、スライド部のスラ
イド動作をエイミングスクリューの回動又は前後進退動
作に連係させ、かつエイミングスクリューの側方に抜き
出すことで、スライド部のエイミングスクリューとの連
係を解除できるスクリュー把持部と、 前記スライド部とガイド部材間又は前記スクリュー把持
部とガイド部材間に設けられた相対目盛とを備えたこと
を特徴とする自動車用ヘッドランプの傾斜測定器。 - 【請求項2】 前記スライド部とガイド部材間又は前記
スクリュー把持部とガイド部材間には、スライド部のエ
イミングスクリューとの連係が解除された状態では、ス
ライド部を前記相対目盛が零点位置となるスライド方向
所定位置に仮り止めするとともに、スライド部がエイミ
ングスクリューに連係する状態では、エイミングスクリ
ューの回動に連係してスライド部のガイド部材に沿った
スライドを許容する凹凸弾性係止手段が設けられたこと
を特徴とする請求項1記載の自動車用ヘッドランプの傾
斜測定器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1121894A JPH07218388A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 自動車用ヘッドランプの傾斜測定器 |
US08/380,791 US5660455A (en) | 1994-02-02 | 1995-01-30 | Vehicular headlamp having a tilt measuring device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1121894A JPH07218388A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 自動車用ヘッドランプの傾斜測定器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07218388A true JPH07218388A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11771833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1121894A Pending JPH07218388A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 自動車用ヘッドランプの傾斜測定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07218388A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103776337A (zh) * | 2014-02-24 | 2014-05-07 | 丹阳谊善车灯设备制造有限公司 | 一种汽车后组合灯总成检具 |
CN105571466A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-05-11 | 芜湖安瑞光电有限公司 | 一种汽车左后组合灯检具 |
CN105588495A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-05-18 | 芜湖安瑞光电有限公司 | 一种汽车左前组合灯检具 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP1121894A patent/JPH07218388A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103776337A (zh) * | 2014-02-24 | 2014-05-07 | 丹阳谊善车灯设备制造有限公司 | 一种汽车后组合灯总成检具 |
CN105571466A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-05-11 | 芜湖安瑞光电有限公司 | 一种汽车左后组合灯检具 |
CN105588495A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-05-18 | 芜湖安瑞光电有限公司 | 一种汽车左前组合灯检具 |
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