JPH07218300A - 圧延機の油圧制御系の診断方法及び診断装置 - Google Patents

圧延機の油圧制御系の診断方法及び診断装置

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JPH07218300A
JPH07218300A JP5349324A JP34932493A JPH07218300A JP H07218300 A JPH07218300 A JP H07218300A JP 5349324 A JP5349324 A JP 5349324A JP 34932493 A JP34932493 A JP 34932493A JP H07218300 A JPH07218300 A JP H07218300A
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JP
Japan
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control system
hydraulic
pressure reduction
rolling mill
hydraulic pressure
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Withdrawn
Application number
JP5349324A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Tsutsui
清己 筒井
Hironori Motomatsu
廣議 元松
Katsumi Nakazono
勝美 中園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITTETSU TECHNOS KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
NITTETSU TECHNOS KK
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操業中でも油圧圧下装置に関する油圧系及び
電気系の診断を行うことが可能な圧延機の油圧制御系の
診断方法及び診断装置を提供する。 【構成】 油圧装置9及び電気制御系により油圧圧下装
置2,3内の圧下シリンダを駆動して圧下量を調整する
圧延機1であって、操業中の被圧延材6の噛み込み時の
油柱圧縮現象に起因する圧下シリンダの変位を変位計1
0で検出し、これによる変位内容に基づいて信号処理装
置12によって応答波形、応答速度及び油柱圧縮量等と
求め、これらに基づいて制御系の異常を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の油圧系統の機
械系及び電気系の異常発生等の診断を操業中に行うこと
のできる圧延機の油圧制御系の診断方法及び診断装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、熱延鋼板の製造には圧延機を複
数台連続配置した連続熱間圧延設備が用いられ、さらに
冷延鋼板の製造には熱間圧延設備の他に酸洗〜冷延設備
を加えて製造ラインが構成される。圧延機は、圧下シリ
ンダを駆動源とする上下一対の圧延ロールを備え、通過
するスラブまたはストリップに対して加工厚に応じた荷
重を付与できるようになっているが、その荷重(圧下)
調節には油圧が用いられている。その制御システムは、
油圧装置(油圧源、各種バルブ、ポンプ等を含む)、サ
ーボ弁、制御装置などから構成されたサーボ制御になっ
ている。
【0003】圧延機にとって、荷重(圧下)制御が期待
した通りに実行されることは、仕様通りの製品を作るう
えで極めて重要である。しかし、電気系統の故障や、油
圧系統に油漏れ等が生じた場合、圧下シリンダが正常な
動作をしなくなり、圧下量不足を招き、製品歩留りを低
下させるという問題がある。
【0004】そこで、従来より、総合停止時に油圧サー
ボ系の診断を定期的に行っている。その診断方法は、油
圧圧下サーボ系にテスト信号を入力して圧下シリンダを
駆動し、その際に生じる振動周波数を検出して解析し、
油圧圧下サーボ系の診断を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術においては、油圧圧下サーボ系の診断を行えるのは
操業停止時のみであり、操業中に停止に到るような異常
の前兆が起きていたとしても認識できてないため、信頼
性の確保が十分なされているとは言えなかった。また、
製品歩留りにも影響を与えることになる。
【0006】本発明の目的は、操業中でも油圧圧下装置
に関する油圧系及び電気系の診断を行うことが可能な圧
延機の油圧制御系の診断方法及び診断装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、油圧制御系及び電気制御系により油
圧圧下装置を駆動して圧下量を調整する圧延機におい
て、操業中の被圧延材の噛み込み時に発生する前記油圧
圧下装置の油柱圧縮現象を用いて油圧圧下装置の動特性
を測定し、この測定結果に基づいて前記油圧圧下装置の
制御系の異常を診断するようにしている。
【0008】また、前記目的は、操業中の被圧延材の噛
み込み時の油柱圧縮現象に起因する前記圧下シリンダの
変位を検出する変位検出手段と、該変位検出手段によっ
て検出された変位内容に基づいて応答波形、応答速度及
び油柱圧縮量等を求め、これらに基づいて制御系の異常
を診断する信号処理手段とを具備する構成によっても達
成される。
【0009】さらに、状況の把握を容易にするため、前
記診断装置には、前記信号処理手段による診断結果等を
表示する表示装置と、前記信号処理手段が異常を判定し
たことをもって警報を出力する警報回路とを設けること
ができる。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、操業中における被圧延
材の圧延機への噛み込みを利用し、その際の油圧圧下装
置の圧下シリンダの油柱圧縮現象を利用して動特性が測
定され、これを正常時と比較すれば制御系の異常を診断
することができる。これにより、圧延機の信頼性の向上
が図れると共に、圧延製品の歩留り向上が可能になる。
【0011】さらに、異常の判定に基づいてその警報を
行うことにより、保守要員に直ちに警告を発することが
できる。また、判定内容等を表示装置に表示することに
より、異常内容及び状況を的確に把握することが可能に
なる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1は本発明による圧延機の油圧圧下装置
の制御系診断装置の一実施例を示すブロック図である。
圧延機1は底部及び天井部に油圧圧下装置2,3(不図
示の圧下シリンダを内蔵)が設置され、これらにより下
ロール4及び上ロール5が上下方向に駆動される。下ロ
ール4と上ロール5の間には被圧延材6が挿通できるよ
うになっている。油圧圧下装置3には配管7及びサーボ
弁8を介して油圧装置9が接続されている。なお、ここ
では図示を省略しているが、油圧圧下装置3にも配管及
びサーボ弁が接続され、油圧装置9からの油圧が供給で
きるようになっている。
【0014】油圧圧下装置2には変位検出手段としての
変位計10(例えば、マグネスケールと称する磁気式デ
ジタル・スケールを用いることができる)が連結され、
油圧圧下装置2の油柱圧縮現象(油柱沈み込み)による
微小な変位を測定し、電気信号に変換して出力する。変
位計10には増幅器11が接続され、この増幅器11に
は診断のための処理を行う信号処理装置12(手段処理
手段)が接続されている。さらに、信号処理装置12に
は処理結果を表示するための表示装置13及び異常状態
を認識させるための警報を発する警報回路14が接続さ
れている。
【0015】以上の構成において、被圧延材6が下ロー
ル4と上ロール5の間に噛み込まれると、その衝撃が下
ロール4及び上ロール5に伝達され、さらに油圧圧下装
置2,3に伝わって油圧圧下装置2,3の圧下シリンダ
が一時的に油柱圧縮現象を起こして変動する。この変動
は変位計10によって検出され、機械−電気変換が行わ
れ、微小な電気信号を出力する。この電気信号は極めて
微小な電圧値であるため、実用レベルになるまで増幅器
11によって増幅される。
【0016】増幅器11の出力信号は、図2の如くであ
り、図中、及びは噛込前の指定された区間の+側最
大値(XOMAX)及び噛込前の指定された区間の−側
最大値(XOMIN)、は沈込量の最大値(DP)、
噛込ポイントから沈込量最大値までの時間(TP)、
噛込ポイントから最大沈込量のY%までの時間(T
S)である。XOMAX XOMIN及びDPはμオー
ダーの値であり、TP及びTSはmSオーダーの値であ
る。このようなデータは動特性(応答速度、応答波形、
油柱沈み込み量、上下ロールの差等)を表しており、こ
の動特性を把握することによって異常判定が可能にな
る。
【0017】信号Spに対して信号処理装置12は、予
め設定された「信号X%レベル」を越えた時点を被圧延
材6の噛込タイミングとし、その時点からの時間TP及
び時間TSの計算が行われる。また、同時に油柱沈込量
のピーク値DPの計算が行われる。異常の計算結果及び
信号Spの波形は、表示装置13によって、CRT等の
表示画面に図3のように表示される。
【0018】ここで、被圧延材6の噛み込み時点より以
降の波形が、予め把握してある波形データとのずれが大
きい場合、油圧系に異常が発生し、或いは進行中である
と判断することができる。例えば、圧下シリンダのパワ
ーが低下して応答性が悪くなっている場合、図2におけ
る時間TSが長くなる。これは、圧下シリンダを含む油
圧制御系が異常の場合もあるし、電気制御系に異常があ
る場合もある。異常が判定された場合には、保守要員に
異常発生を報知するために警報回路14が駆動され、ブ
ザー等から警報音が発せられる。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0020】請求項1の圧延機の油圧制御系の診断装置
においては、油圧制御系及び電気制御系により油圧圧下
装置を駆動して圧下量を調整する圧延機において、操業
中の被圧延材の噛み込み時に発生する前記油圧圧下装置
の油柱圧縮減少を用いて油圧圧下装置の動特性を測定
し、この測定結果に基づいて前記油圧圧下装置の制御系
の異常を診断するようにしたので、操業中における制御
系(機械、電気)の異常診断が可能になり、圧延機の信
頼性の向上が図れると共に、圧延製品の歩留り向上が可
能になる。
【0021】請求項2の圧延機の油圧制御系の診断装置
においては、油圧制御系及び電気制御系により油圧圧下
装置の圧下シリンダを駆動して圧下量を調整する圧延機
において、操業中の被圧延材の噛み込み時の油柱圧縮減
少に起因する前記圧下シリンダの変位を検出する変位検
出手段と、該変位検出手段によって検出された変位内容
に基づいて応答波形、応答速度及び油柱圧縮量等を求
め、これらに基づいて制御系の異常を診断する信号処理
手段とを具備する構成にしたので、同様に操業中におけ
る制御系の異常診断が可能になり、圧延機の信頼性の向
上が図れると共に、圧延製品の歩留り向上が可能にな
る。
【0022】請求項3の圧延機の油圧制御系の診断装置
においては、前記信号処理手段による診断結果等を表示
する表示装置と、前記信号処理手段が異常を判定したこ
とをもって警報を出力する警報回路とを設けるようにし
たので、異常内容及び状況を的確に把握することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧延機の油圧圧下装置の制御系診
断装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる変位信号の出力波形を示す波形
図である。
【図3】図1の表示装置で表示される画面例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 圧延機 2,3 油圧圧下装置 4 下ロール 5 上ロール 6 被圧延材 7 配管 8 サーボ弁 9 油圧装置 10 変位計 11 増幅器 12 信号処理装置 13 表示装置 14 警報回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01M 19/00 Z (72)発明者 中園 勝美 相模原市淵野辺5−10−1 日鉄テクノス 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧制御系及び電気制御系により油圧圧
    下装置を駆動して圧下量を調整する圧延機において、操
    業中の被圧延材の噛み込み時に発生する前記油圧圧下装
    置の油柱圧縮現象を用いて油圧圧下装置の動特性を測定
    し、この測定結果に基づいて前記油圧圧下装置の制御系
    の異常を診断することを特徴とする圧延機の油圧制御系
    の診断方法及び診断装置。
  2. 【請求項2】 油圧制御系及び電気制御系により油圧圧
    下装置の圧下シリンダを駆動して圧下量を調整する圧延
    機において、操業中の被圧延材の噛み込み時の油柱圧縮
    現象に起因する前記圧下シリンダの変位を検出する変位
    検出手段と、該変位検出手段によって検出された変位内
    容に基づいて応答波形、応答速度及び油柱圧縮量等を求
    め、これらに基づいて制御系の異常を診断する信号処理
    手段とを具備することを特徴とする圧延機の油圧制御系
    の診断装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理手段による診断結果等を表
    示する表示装置と、前記信号処理手段が異常を判定した
    ことをもって警報を出力する警報回路とを具備すること
    を特徴とする請求項2記載の圧延機の油圧制御系の診断
    装置。
JP5349324A 1993-12-28 1993-12-28 圧延機の油圧制御系の診断方法及び診断装置 Withdrawn JPH07218300A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013224644A1 (de) 2013-11-29 2015-06-03 Sms Siemag Aktiengesellschaft Vorrichtung zur Anstellung einer Walze in einem Walzgerüst
CN104807660A (zh) * 2015-04-19 2015-07-29 北京工业大学 一种数控磨床进给系统可靠性试验装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102013224644A1 (de) 2013-11-29 2015-06-03 Sms Siemag Aktiengesellschaft Vorrichtung zur Anstellung einer Walze in einem Walzgerüst
WO2015078822A1 (de) 2013-11-29 2015-06-04 Sms Siemag Ag Vorrichtung zur anstellung einer walze in einem walzgerüst
US10124380B2 (en) 2013-11-29 2018-11-13 Sms Group Gmbh Device for adjusting a roll in a roll stand
CN104807660A (zh) * 2015-04-19 2015-07-29 北京工业大学 一种数控磨床进给系统可靠性试验装置

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Effective date: 20010306