JPH07218247A - 座標測定機 - Google Patents

座標測定機

Info

Publication number
JPH07218247A
JPH07218247A JP2636694A JP2636694A JPH07218247A JP H07218247 A JPH07218247 A JP H07218247A JP 2636694 A JP2636694 A JP 2636694A JP 2636694 A JP2636694 A JP 2636694A JP H07218247 A JPH07218247 A JP H07218247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis direction
guide
moving body
drive arm
carriage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2636694A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hakozaki
敦 箱崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP2636694A priority Critical patent/JPH07218247A/ja
Publication of JPH07218247A publication Critical patent/JPH07218247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高加速度で駆動しても測定精度が低下せず、
高測定速度で高精度の座標測定機を提供する。 【構成】 ブリッジ移動形でモータ駆動式の座標測定機
を、測定テーブル12の両端部上面Y軸方向に摺動面を
形成し、その上に一対のYキャリッジ13aおよび13
bの上部をXガイド13cで連結して門形に構成すると
ともに下面にエアベアリング設けたブリッジ13を立設
し、Xガイド13cの後面にY軸方向に延設した駆動ア
ーム16を固着し、測定テーブル12上に立設固着した
ガイド支柱21に駆動アーム16のX軸方向支持ガイド
と駆動アーム16のY軸方向駆動手段を設け、Xガイド
13cに沿ってX軸方向に移動自在にX移動体を設け、
駆動アーム16のX軸方向の位置および幅を、X移動体
の移動によりY移動体のX軸方向重心位置が変動する幅
を包含するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水平に直交するX・Yの
2軸方向、または水平方向に直交するX・Yの2軸方向
と上下方向の3軸方向にプローブを移動自在に支持し、
ワークの寸法や形状を測定する座標測定機に係わり、特
にブリッジ移動形でモータ駆動式の座標測定機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】座標測定機ではプローブを水平に直交す
るX・Yの2軸方向、または水平方向に直交するX・Y
の2軸方向と上下方向の3軸方向に移動自在に支持する
とともに、プローブの座標位置を検出する位置検出手段
を各軸に備え、ワークの測定位置にプローブを当接した
ときのプローブの座標位置のデータを演算することによ
って、ワークの寸法や形状を測定する。図8に従来の座
標測定機の一例の斜視図を示す。図8に示す座標測定機
60はブリッジ移動形の三次元座標測定機で、架台61
の上にテーブル62が載置されるとともに、テーブル6
2の両側に右Yキャリッジ64aと左Yキャリッジ64
bが立設され、右Yキャリッジ64aと左Yキャリッジ
64bの上部がXガイド64cで連結されてブリッジ6
4を構成している。テーブル62の両側の上面には上下
方向(以下、「Z軸方向」という)の摺動面が、Y軸案
内駆動部63にはX軸方向の摺動面がY軸方向に形成さ
れ、右Yキャリッジ64aと左Yキャリッジ64bの下
部にはこれに対抗するエアベアリングが設けられてい
て、ブリッジ64はZ軸方向とX軸方向に支持されなが
らY軸方向に移動自在となっている。また、Xガイド6
4cにはY軸方向とZ軸方向の摺動面がX軸方向に形成
され、エアベアリングが内蔵されたXキャリッジ65が
Y軸方向とZ軸方向に支持されながらX軸方向に移動自
在に設けられている。さらに、Xキャリッジ65にはZ
軸方向案内用のエアベアリングも内蔵されており、これ
に沿ってZスピンドル66がZ軸方向に移動自在に設け
られている。Zスピンドル66の下端にはプローブ67
が取り付けられている。
【0003】これによって、プローブ67はX・Y・Z
の3軸方向に移動自在となり、各軸に設けられた駆動機
構によってモータ駆動(コンピュータによる自動制御駆
動やジョイスティック操作による駆動)がされる。この
場合、プローブ67をY軸方向に駆動するにはブリッジ
64を駆動し、X軸方向に駆動するにはXキャリッジ6
5を駆動し、Z軸方向に駆動するにはZスピンドル66
を駆動する。以下、X軸方向に移動する部分全体すなわ
ちXキャリッジ65、Zスピンドル66、プローブ67
等を「X移動体」、Y軸方向に移動する部分全体すなわ
ちブリッジ64とX移動体等を「Y移動体」という。
【0004】さらに、テーブル62の右側のY軸方向、
Xガイド64c、Zスピンドル66にはスケールが設け
られ、右Yキャリッジ64aにはY軸方向の検出ヘッ
ド、Xキャリッジ65にはX軸方向およびZ軸方向の検
出ヘッドが取り付けられていて、プローブ67の三次元
座標位置を検出する(いずれも図示省略)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Y移動
体をY軸方向に駆動する駆動機構は右Yキャリッジ64
aの下方にあるY軸案内駆動部63に設けられていると
ともに、Xガイド64cに設けられたX移動体がX軸方
向に移動することによってY移動体のX軸方向重心位置
が変動するために、プローブ67がY軸方向に変動する
という問題がある。これを図7に示す模式図で詳説す
る。図7はY移動体の水平方向案内を表したもので、テ
ーブル62の右側面に基準ガイド62aが設けられてい
るとともテーブル62の右側面からブラケット等を介し
て基準ガイド62aと略平行にサブガイド62bが設け
られている。基準ガイド62aとサブガイド62bの間
に右Yキャリッジ64aの下部分が設けられるととも
に、右Yキャリッジ64aの基準ガイド62a側には2
個の基準エアパッド63a・63aが、サブガイド62
b側にはサブガイド62b方向に付勢力を有する予圧エ
アパッド63bが備えられている。これによって、右Y
キャリッジ64aのX軸方向が支持される。前述したよ
うに右Yキャリッジ64aの上部にはXガイド64cが
固着されており、Xガイド64cにはX移動体がX軸方
向移動自在に設けられている。また、図示しないが、Y
軸位置検出用のスケールがY軸案内駆動部63内のテー
ブル62の右側の上面または側面に設けられている。
【0006】図7において、P1 およびP2 はX移動体
のうちのプローブ67の中心位置、W1 およびW2 はX
移動体がP1 からP2 へ移動したときのY移動体のX軸
方向重心位置、FはY軸方向の駆動位置であり、AはF
からW1 までの距離、BはW1 からW2 までの距離(Y
移動体のX軸方向重心位置変動距離)、CはX移動体の
移動距離を表している。図7に示すように、Y移動体の
X軸方向重心位置が駆動位置Fから離れているために、
Y移動体をY軸方向に駆動するときに加速度αが発生す
ると、Y移動体のX軸方向重心位置に「Mα」の慣性力
(MはY移動体の質量)が発生し、Y移動体のX軸方向
重心位置がW1 の場合は「MαA」の曲げモーメントが
生じる。この結果、右Yキャリッジ64aやXガイド6
4c等が捻れたり曲がったりしてプローブ67の中心位
置がY軸方向に変化する。この場合、Y移動体のX軸方
向重心位置の変動がなければ曲げモーメント「MαA」
は加速度αが変動しない限り一定であるので、プローブ
67の中心位置のY軸方向の変化量は一定であり測定値
の補正が簡単にできるのであまり問題にはならないが、
Y移動体のX軸方向重心位置がW1 からW2 にBだけ変
動するので曲げモーメントも「MαA」から「Mα(A
+B)」に変動する。前述したようにY軸位置検出用の
スケールはテーブル62の右側に設けられているので、
曲げモーメントの変動によって、プローブ67の中心位
置がP1 にあるときとP2 にあるときとでのY軸方向に
δの差となって現れるとともに、測定値のばらつき幅が
大きくなり(特にP2 側で)座標測定機の測定誤差とな
る。
【0007】これを避けるために、Y移動体をY軸方向
に駆動するときに発生する加速度が小さくなるようにゆ
っくりと起動したり、滑らかな駆動制御方法を追求した
り、また、右Yキャリッジ64aやXガイド64cを太
くしたりアルミナセラミックス等「剛性/質量」の大き
い材料を用いて剛性を高くする等の検討がされ、あるい
は採用されている。しかしながら、ゆっくりと起動する
と移動時間が長くなって測定に時間がかかり、滑らかな
駆動制御方法は前述した問題点を十分に解決することが
できていないのが現状である。また、右Yキャリッジ6
4aやXガイド64cを太くすると座標測定機が大きく
なるとともにY移動体の質量が増加して高加速度駆動が
困難になって測定時間が長くなり、アルミナセラミック
ス等「剛性/質量」の大きい材料を用いると価格が非常
に高くなるという問題がある。
【0008】また、前述した問題点を解決する方法の一
つが、「特告昭58ー53846号」にて開示されてい
る。この方法はY軸駆動位置をX移動体の移動範囲の略
中央に配設したものである(ただし、Y移動体の案内は
前述した座標測定機60と同様に一対のYキャリッジの
下方に形成されている。)。しかしながら、この方法で
はX移動体の移動によるY移動体のX軸方向重心位置変
動については考慮されていないため、Y移動体をY軸方
向に駆動するときに加速度が発生すると、X移動体の位
置によって、Y移動体のX軸方向重心位置に発生する曲
げモーメントが変化しプローブがY軸方向に変動すると
いう前述した問題は十分に解決されていない。
【0009】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、Y移動体をY軸方向に駆動するときに大きな加
速度が発生しても、右YキャリッジやXガイド等が捻れ
たり曲がったりしてZスピンドルに取り付けられたプロ
ーブの中心位置がY軸方向に変化する量が非常に小さ
く、高測定速度で高精度の座標測定機を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、水平方向に直交するX・Yの2軸方向、
または水平方向に直交するX・Yの2軸方向とZ軸方向
を加えた3軸方向にプローブを移動自在に支持し、ワー
クの寸法や形状を測定するブリッジ移動形でモータ駆動
式の座標測定機を、 (ア)測定テーブルの両端部の上面Y軸方向に摺動面を
形成する。 (イ)前記測定テーブルの両端部に一対のYキャリッジ
を立設するとともにその一対のYキャリッジの上部をX
ガイドでX軸方向に連結してブリッジを構成する。 (ウ)前記一対のYキャリッジの下面に前記ブリッジの
Z軸方向を支持するエアベアリングを設ける。 (エ)前記Xガイドの後面にY軸方向に延設した駆動ア
ームを固着する。 (オ)前記ブリッジの後方で前記測定テーブル上にガイ
ド支柱を立設固着する。 (カ)前記ガイド支柱に前記駆動アームのX軸方向を支
持するガイドを設ける。 (キ)前記ガイド支柱に前記駆動アームをY軸方向に駆
動する駆動手段を設ける。 (ク)前記Xガイドに沿ってX軸方向に移動自在にX移
動体を設ける。 (ケ)前記駆動アームのX軸方向の位置および幅を、前
記X移動体の移動により前記ブリッジおよび前記X移動
体で構成するY移動体のX軸方向重心位置変動範囲を包
含する位置および幅とする。 以上のように構成した。
【0011】
【作用】本発明によれば、Y移動体のZ軸方向支持手段
が一対のYキャリッジの下部にあり、X軸方向支持手段
が一対のYキャリッジの上部を連結したXガイドに固着
された駆動アームにあるとともに、駆動アームのX軸方
向位置がY移動体のX軸方向重心位置変動範囲の略中央
にあってY移動体の駆動位置の中心はX軸方向重心位置
変動範囲の略中央になるので、Y移動体をY軸方向に駆
動するときに大きな加速度が発生しY移動体のX軸方向
重心位置に慣性力が発生しても、Y移動体のX軸方向重
心位置には大きな曲げモーメントが発生しない。また、
Xガイドには駆動アームが固着されており駆動アームの
X軸方向の幅はY移動体のX軸方向重心位置変動範囲を
包含しているので、Xガイドのその部分の剛性は非常に
高く変形は無視できる。これによって、Y移動体をY軸
方向に駆動するときに大きな加速度が発生しても右Yキ
ャリッジやXガイド等が捻れたり曲がったりしてZスピ
ンドルに取り付けられたプローブの中心位置がY軸方向
に変化する量は非常に小さくなる。
【0012】
【実施例】図1に本発明に係る実施例の三次元座標測定
機の平面図を、図2に右側面図を、図3に背面図を示
す。図1・図2・図3において、架台11の上にテーブ
ル12が載置されるとともに、テーブル12の両端に右
Yキャリッジ13aと左Yキャリッジ13bが立設さ
れ、右Yキャリッジ13aと左Yキャリッジ13bの上
部がXガイド13cで連結されてブリッジ13を構成し
ている。テーブル12の両端の上面12aおよび12b
にはY軸方向に摺動面が形成され、これに対抗して右Y
キャリッジ13aの下部にはエアベアリング14・14
が、左Yキャリッジ13bの下部にはエアベアリング1
5が設けられている。Xガイド13cの後面にはY軸方
向に延設された駆動アーム16が固着されており、駆動
アーム16はブリッジ13の後方で測定テーブル12上
に立設されたガイド支柱21に内蔵されたエアベアリン
グ22・22および24によってX軸方向に支持されて
いる。駆動アーム16の中央位置はX移動体がP1 から
P2 に移動したときにY移動体のX軸方向重心位置がW
1 からW2 に変動する範囲(X軸方向重心位置変動範囲
B)の略中央にあり、駆動アーム16の幅はX軸方向重
心位置変動範囲Bを包含している。これによって、Y移
動体はZ軸方向がエアベアリング14・14および15
で支持され(エアベアリング14・14および15によ
る上方向の反力はY移動体の質量によって対抗してい
る。)、X軸方向がエアベアリング22・22および2
4で支持されて、Y軸方向に移動自在となる。なお、従
来例の場合と同様に、X軸方向に移動する部分全体すな
わちXキャリッジ51、Zスピンドル55、プローブ5
6等を「X移動体」、Y軸方向に移動する部分全体すな
わちブリッジ13、駆動アーム16等を「Y移動体」と
いう。
【0013】さらに、Xガイド13cにはY軸方向とZ
軸方向の摺動面がX軸方向に形成されていてそれに対抗
するエアベアリング52(上側のエアベアリングのみに
符号を付け、他は符号を省略している。)が内蔵された
Xキャリッジ51がX軸方向に移動自在に設けられてい
る。Xキャリッジ51は後部略中央が切り欠かれたコの
字形状になっていて、X軸方向移動時に駆動アーム16
と干渉しないようになっている。また、Xキャリッジ5
1にはZ軸方向案内用のエアベアリング(図示省略)も
内蔵されており、これに沿ってZスピンドル55がZ軸
方向に移動自在に設けられている。Zスピンドル55の
下端にはプローブ56が取り付けられている。これによ
って、従来の場合と同様にプローブ56はX・Y・Zの
3軸方向に移動自在となり、各軸に設けられた駆動機構
によってモータ駆動される。
【0014】図4にガイド支柱21の周辺および内部の
詳細平面図を、図5に図4のE−E断面図を、図6に図
5のF−F断面図を示す。図4・図5・図6および図1
において、駆動アーム16のX軸方向に前述した2個の
エアベアリング22・22が支持軸23・23によって
支持され、前述したエアベアリング24が皿バネ等によ
る付勢力を有する支持軸25によってエアベアリング2
2・22方向に支持されて、駆動アーム16のX軸方向
がエアベアリング22・22を基準として支持されてい
る。また、駆動アーム16の下面には2個のエアベアリ
ング26・26が、駆動アーム16の上面にはエアベア
リング28が皿バネ等による付勢力を有する支持軸27
・27および29によって駆動アーム16方向に支持さ
れている。この場合、Y移動体のZ軸方向の案内基準は
前述したテーブル12の両端の上面12aおよび12b
の摺動面と右Yキャリッジ13aの下部のエアベアリン
グ14・14と左Yキャリッジ13bの下部のエアベア
リング15であり、エアベアリング26・26および2
8は駆動アーム16の質量によってY移動体が傾斜しよ
うとするのを防止するためのものである。
【0015】また、ガイド支柱21の内部には駆動手段
が設けられており、駆動手段はガイド支柱21に固着さ
れたブラケット31、ブラケット31の両端に設けられ
た軸32および36、一方の軸32に回動自在に支持さ
れたアーム33、アーム33の先端に回動自在に支持さ
れたローラ34、アーム33の先端に取り付けられロー
ラ34を駆動するモータ35、他方の軸36に回動自在
に支持されたアーム37、アーム37の先端に回動自在
に支持されたローラ38、アーム33と37を互いに引
き寄せる引っ張りバネ39から構成されている。これに
よって、モータ35が回動すると駆動アーム16がY軸
方向に駆動される。この場合、アーム33と37は互い
に引き寄せられているだけなので駆動手段によって駆動
アーム16をX軸方向に押圧する力は発生せず、駆動ア
ーム16はエアベアリング22・22を基準として案内
される。
【0016】さらに、駆動アーム16の下面にはY軸方
向にスケール41が設けられ、これに対応する検出ヘッ
ド43がホルダ42によってガイド支柱21に取り付け
られていて、Y移動体のY軸位置が検出される。また、
図2に示すように、Xガイド13cの下面にはX軸方向
にスケール53が設けられ、これに対応する検出ヘッド
54がXキャリッジ51に取り付けられていて、Xキャ
リッジ51のX軸位置が検出される。同様に、Zスピン
ドル55に図示しないスケールが、Xキャリッジ51に
は図示しない検出ヘッドが設けられていてZスピンドル
55のZ軸位置が検出される。
【0017】このように構成された三次元座標測定機の
Y移動体をY軸方向に駆動する場合、モータ35を回動
するとローラ34が回動して駆動アーム16が駆動され
Y移動体がY軸方向に駆動されるとともに、Y移動体の
Y軸位置が検出される。同様に、図示しない駆動手段に
よってX移動体およびZスピンドル55が駆動されると
ともに、X移動体のX軸位置およびZスピンドル55の
Z軸位置が検出される。これによって、プローブ56は
X・Y・Zの3軸方向に駆動されとともに、プローブ5
6をワークの測定位置に当接したときのプローブ56の
X・Y・Zの3軸位置(座標位置)が検出され、そのデ
ータが演算されてワークの寸法や形状の測定値が算出さ
れる。
【0018】なお、実施例では、駆動アーム16のX軸
方向の支持にエアベアリング22・22および24を設
けたが、転動体を内蔵したリニアガイド等を用いてもよ
い。また、駆動アーム16の上下にエアベアリング26
・26および28を設けたが、駆動アーム16の質量が
小さくY移動体が傾斜するおそれがなければ設けなくて
もよい。さらに、Y移動体の駆動をローラ駆動機構で行
ったが、これに限らず、ベルト駆動、ボールネジ駆動、
ラックピニオン駆動等他の駆動機構を用いる場合にも本
発明は適用できる。また、実施例では、Y移動体のY軸
位置を検出するスケール41を駆動アーム16に検出ヘ
ッド43をガイド支柱21に設けたが、右Yキャリッジ
13aの捻れ剛性を高くすれば、従来のようにスケール
をテーブル12の右側に、検出ヘッドを右Yキャリッジ
13aの下部に設けてもよい。同様に、X移動体のX軸
位置を検出するスケール53をXガイド13cの下面に
設けたが、Xガイド13cの他の面に設けてもよい
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る座標測
定機によれば、Y移動体のZ軸方向支持手段が一対のY
キャリッジ13aおよび13bの下部にあり、X軸方向
支持手段が一対のYキャリッジ13aおよび13bの上
部を連結したXガイド13cに固着された駆動アーム1
6にあるとともに、駆動アーム16の位置はX軸方向重
心位置変動範囲Bの略中央にあり、Y移動体の駆動位置
の中心はX軸方向重心位置変動範囲Bの略中央になるの
で、Y移動体をY軸方向に駆動するときに大きな加速度
が発生しY移動体のX軸方向重心位置に慣性力が発生し
ても、Y移動体のX軸方向重心位置には大きな曲げモー
メントが発生しない。また、Xガイド13cには駆動ア
ーム16が固着されており駆動アーム16の幅はX軸方
向重心位置変動範囲Bを包含しているので、Xガイド1
3cのこの部分の剛性は非常に高く変形は無視できる。
これによって、Y移動体をY軸方向に駆動するときに大
きな加速度が発生しても右Yキャリッジ13aやXガイ
ド13c等が捻れたり曲がったりしてZスピンドル55
に取り付けられたプローブ56の中心位置がY軸方向に
変化する量は非常に小さくなる。従って、高加速度で駆
動しても測定精度が低下せず、高測定速度で高精度の座
標測定機を提供することができる。また、実施例のよう
に、Y移動体のY軸位置を検出するスケール41を駆動
アーム16に設けると、右Yキャリッジ13aの捻れ剛
性を低くすることができるので、右Yキャリッジ13a
の質量を軽くすることができ、高加速度駆動が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の三次元座標測定機の平面
【図2】本発明に係る実施例の三次元座標測定機の右側
【図3】本発明に係る実施例の三次元座標測定機の背面
【図4】図1のガイド支柱の周辺および内部の詳細平面
【図5】図4のE−E断面図
【図6】図5のF−F断面図
【図7】従来の座標測定機のY移動体の水平方向案内を
表した模式図
【図8】従来の三次元座標測定機の斜視図
【符号の説明】
10………三次元座標測定機 12………テーブル 13a……右Yキャリッジ 13b……左Yキャリッジ 13c……Xガイド 14、15…エアパッド 16………駆動アーム 21………ガイド支柱 22、24…エアパッド 51………Xキャリッジ 55………Zスピンドル P1、P2 …プローブ位置 W1、W2 …Y移動体のX軸方向重心位置 B…………Y移動体のX軸方向重心位置の変動距離 C…………X移動体の移動距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に直交するX・Yの2軸方向、
    または水平方向に直交するX・Yの2軸方向と上下方向
    の3軸方向にプローブを移動自在に支持し、ワークの寸
    法や形状を測定するブリッジ移動形でモータ駆動式の座
    標測定機において、 両端部の上面Y軸方向に摺動面が形成された測定テーブ
    ルと、 その測定テーブルの両端部に立設された一対のYキャリ
    ッジの上部をXガイドで連結して構成したブリッジと、 前記一対のYキャリッジの下面に設けられ、前記ブリッ
    ジの上下方向を支持するエアベアリングと、 前記Xガイドの後面に固着されY軸方向に延設された駆
    動アームと、 前記ブリッジの後方で前記測定テーブル上面に立設固着
    されたガイド支柱と、 前記ガイド支柱に設けられ、前記駆動アームのX軸方向
    を支持するガイドと、 前記ガイド支柱に設けられ、前記駆動アームをY軸方向
    に駆動する駆動手段と、 前記Xガイドに沿ってX軸方向に移動自在に設けられた
    X移動体と、 から構成し、 前記駆動アームのX軸方向の位置および幅を、前記X移
    動体の移動により前記ブリッジと前記X移動体で構成す
    るY移動体のX軸方向重心位置変動範囲を包含する位置
    および幅としたことを特徴とする座標測定機。
  2. 【請求項2】 前記駆動アームのX軸方向を支持するガ
    イドをエアベアリングとしたことを特徴とする請求項1
    に記載の座標測定機。
  3. 【請求項3】 前記ガイド支柱に前記駆動アームの上下
    方向を支持するエアベアリングを設けたことを特徴とす
    る請求項1および請求項2に記載の座標測定機。
  4. 【請求項4】 前記駆動アームをY軸方向に駆動する駆
    動手段がローラ駆動機構であることを特徴とする請求項
    1ならびに請求項2および請求項3に記載の座標測定
    機。
JP2636694A 1994-01-28 1994-01-28 座標測定機 Pending JPH07218247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2636694A JPH07218247A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 座標測定機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2636694A JPH07218247A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 座標測定機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07218247A true JPH07218247A (ja) 1995-08-18

Family

ID=12191507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2636694A Pending JPH07218247A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 座標測定機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07218247A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200561A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 株式会社ミツトヨ 並進機構及び三次元測定機
JP2016145823A (ja) * 2015-01-30 2016-08-12 株式会社東京精密 三次元座標測定装置
JP2017075962A (ja) * 2015-01-30 2017-04-20 株式会社東京精密 三次元座標測定装置
JP2019105660A (ja) * 2019-04-08 2019-06-27 株式会社東京精密 三次元座標測定装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200561A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 株式会社ミツトヨ 並進機構及び三次元測定機
JP2016145823A (ja) * 2015-01-30 2016-08-12 株式会社東京精密 三次元座標測定装置
JP2017075962A (ja) * 2015-01-30 2017-04-20 株式会社東京精密 三次元座標測定装置
JP2017207500A (ja) * 2015-01-30 2017-11-24 株式会社東京精密 三次元座標測定装置
US9921049B2 (en) 2015-01-30 2018-03-20 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Three-dimensional coordinate measurement apparatus
EP3527931A1 (en) 2015-01-30 2019-08-21 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Three-dimensional coordinate measurement apparatus
US10663283B2 (en) 2015-01-30 2020-05-26 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Three-dimensional coordinate measurement apparatus
US11067382B2 (en) 2015-01-30 2021-07-20 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Three-dimensional coordinate measurement apparatus
JP2019105660A (ja) * 2019-04-08 2019-06-27 株式会社東京精密 三次元座標測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5396712A (en) Coordinate measuring device
EP1503174B1 (en) Acceleration compensated scanning probe
JPH0439011B2 (ja)
JP3040454B2 (ja) 座標測定装置
JP6168344B2 (ja) 測定機、及び、測定機の移動ガイド機構
JP2001183128A (ja) 座標測定装置
JP3531882B2 (ja) 三次元測定機の測定誤差補正装置
JPH0345321B2 (ja)
JPH07218247A (ja) 座標測定機
JPH091443A (ja) 測定装置
US7051449B2 (en) Coordinate measuring device
JP3988860B2 (ja) 摩擦駆動装置およびこれを用いた測定機
JPH07139936A (ja) 座標測定機
JP3654744B2 (ja) 真円度測定機
CN206292052U (zh) 汽车驾驶台手刹系统工效学测试装置
JP7096972B2 (ja) 三次元測定機
JPH0548087Y2 (ja)
JP3430644B2 (ja) 座標測定機
JP6390070B2 (ja) 三次元測定機
JP6025905B2 (ja) 三次元座標測定機
JPH0525789Y2 (ja)
JP2501989B2 (ja) 測定機
JPH07218207A (ja) 表面形状測定装置
JP5677360B2 (ja) 三次元座標測定機
JP2018197761A (ja) 三次元測定機