JPH0721671Y2 - 耐火便器据付装置 - Google Patents

耐火便器据付装置

Info

Publication number
JPH0721671Y2
JPH0721671Y2 JP1988102688U JP10268888U JPH0721671Y2 JP H0721671 Y2 JPH0721671 Y2 JP H0721671Y2 JP 1988102688 U JP1988102688 U JP 1988102688U JP 10268888 U JP10268888 U JP 10268888U JP H0721671 Y2 JPH0721671 Y2 JP H0721671Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
toilet
protector case
cover
toilet bowl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988102688U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0226686U (ja
Inventor
元保 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimura Corp
Original Assignee
Kimura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kimura Corp filed Critical Kimura Corp
Priority to JP1988102688U priority Critical patent/JPH0721671Y2/ja
Publication of JPH0226686U publication Critical patent/JPH0226686U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0721671Y2 publication Critical patent/JPH0721671Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、金属製のプロテクターケースを用いて陶器
製の便器を建物の床に設置するようにした耐火便器据付
装置の改良に関するものである。
【従来の技術】
従来の耐火便器据付装置として、本出願人は、金属製の
プロテクターケースをコンクリートスラブの便器設置穴
に設置し、そのプロテクターケース内に陶器製の便器を
格納設置することにより、上記プロテクターケースを防
火壁として機能させるようにしたものを種々提供してい
る。 この場合、上記プロテクターケースの下部を耐火カバー
で覆っておくことにより、火災発生時におけるプロテク
ターケース上端部付近の温度が法定安全温度である260
°以上に上がらないように工夫し、それなりの効果を得
ている。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の耐火便器据付装置では、上述
のようにプロテクターケースの下部のみを耐火カバーで
覆っているにすぎず、上記プロテクターケースの上部外
周面側には何らの断熱対策も講じていない。そこで、例
えばコンクリートスラブの便器設置穴へのモルタル等の
充填施工が不十分である場合等には、火災発生時におけ
る上記プロテクターケース下方からの熱が上部に回り込
んだり、または伝導され、この熱伝導によって上記プロ
テクターケースの上端部およびその近傍の床面や便器上
端部等が法定安全温度以上に加熱される虞れがあるとい
う問題点が生じた。 この考案は上記問題点を解消するためになされたもの
で、火災発生時にプロテクターケースの下方から上部へ
の熱伝導を確実に防止することができ、これによって、
プロテクターケースの上端部およびその近傍の温度を法
定安全温度以下に維持でき、耐火性能を一層向上させる
ことができるした耐火便器据付装置を提供することを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
この考案に係る耐火便器据付装置は、建物床に設置され
る便器取付用のプロテクターケースの上部構成部材と下
部構成部材の締着部に断熱層を介在させ、前記下部構成
部材の外面部を軽量高断熱特性を有する耐火カバーで囲
繞したものである。
【作用】
この考案における耐火便器据付装置は、火災発生時にプ
ロテクターケースの下方から上方へ伝導される熱が、上
記プロテクターケースの上部構成部材と下部構成部材と
の締着部にある断熱層で遮断されることにより、上記プ
ロテクターケースの上端部およびその付近の床面や便器
上端部等の部分が上記伝導熱で異常加熱されるようなこ
とがなくなり、下部構成部材を軽量高断熱特性を有する
耐火カバーで囲繞することにより、それらの部分を法定
安全温度以下に維持することができる。
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの考案の一実施例による耐火便器据付装置の
平面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第
1図のIII−III線矢視図、第4図は分解斜視図、第5図
は要部の拡大断面図である。 図において、1はステンレス等の金属によって構成され
た便器取付用の耐火製プロテクターケースであり、この
プロテクターケース1は、第4図に詳細を示すように、
下側ケース部(プロテクターケース部)10と、この下側
ケース部10の上端縁部に設けられた水平な外向フランジ
状の防水フィン11と、この防水フィン11の上部に設けら
れた立上り枠状の上側ケース部12と、この上側ケース部
12の上端部に設けられた外向きの上端鍔部13とによる一
体的構造から成り、その上端鍔部13には立上り枠状をな
した上部周縁カバー14の下端鍔部15が締着固定されるよ
うになっている。 従って、図示例の上記プロテクターケース1は、その上
部構成部材が前記上部周縁カバー14からなり、かつ、下
部構成部材が前記上側ケース部12からなっている。 そして、上記プロテクターケース1の上部構成部材であ
る上部周縁カバー14と下部構成部材である上側ケース部
12との中間、即ち、前記上部周縁カバー14の下端鍔部15
と前記上側ケース部12の上端鍔部13とで構成される締着
部には断熱層7が設けられている。 従って、前記上部周縁カバー14の下端鍔部15と前記上側
ケース部12の上端鍔部13とは断熱層7を介して締着固定
されている。 この断熱層7は、シリカ製材,GRC,アスベスト、陶製材
等の断熱材で形成されている。 かかる断熱層7は、火災発生時に上記プロテクターケー
ス1の下方から上方の上部周縁カバー14側に伝達されよ
うとする熱を遮断し、該上部周縁カバー14および便器2
やその周辺床面等が加熱されるのを未然に防止する機能
を果たす。 また、上記プロテクターケース1において、上側ケース
部12の前部には給水管接続口16が設けられ、かつ、この
給水管接続口16の後端側には大便器スパット接合部17が
設けられている。 この大便器スパット接合部17は、垂直面に対し30°の傾
斜面に沿って中央部に貫通孔を有する構造となってお
り、上記プロテクターケース1内に陶器製の便器(和風
大便器)2が格納された際、該便器2の給水スパット部
20がゴムパッキンを介して正対するように構成されてい
る。従って、上記プロテクターケース1内の所定位置に
便器2が格納固定されると、該便器2と上記給水管接続
口16とは何等の手段をも加えることなく必然的に密結さ
れるようになっている。 かかるプロテクターケース1は、この内部に収納設置さ
れた排水トラップ3と、上記便器2の高さを調整する上
下アジャスター4と、上記便器2の前後位置を調整する
前後アジャスター5とを備えている。 前記上下アジャスター4は、前記上側ケース部12内の左
右両側に昇降可能に配置され、前記プロテクターケース
1内で上記便器2の両側下部を支持する左右一対のアジ
ャスター板40(第4図において片側のみ図示)と、上記
プロテクターケース1の鍔部13,15に取付けられて上記
各アジャスター板40をそれらの前後部で昇降可能に支持
する4本のアジャスターボルト41(第4図では2本のみ
を図示)とから成り、これらのアジャスターボルト41を
正逆回転させることにより、上記各アジャスター板40を
それぞれの前後端側で高さ調整する構成となっている。 また、上記前後アジャスター5は、上記上側ケース部12
内の後部に配置されて前後移動可能に支持され、プロテ
クターケース1内に格納された便器2を後方から押すた
めの締付けバンド50と、この締付けバンド50を前後移動
させるためのバックアップ調節ネジ51とから成ってい
る。 従って、上記前後アジャスター5の場合、バックアップ
調節ネジ51で締付けバンド50を前進移動させると、該締
付けバンド50でプロテクターケース1内の便器2後方か
ら前方へ押動されることにより、該便器2の給水スパッ
ト部20が上記プロテクターケース1の大便器スパット接
合部17にパッキンを介して結合され、該結合圧が適性に
調整されると同時に上記便器2の前後位置が適正に調整
される。 そして、上記構成のプロテクターケース1における下側
ケース部10の外面部は耐火カバー6で覆われている。 この耐火カバー6は、軽量高断熱特性を有する特殊シリ
カ製材等で成形されている。 かかる耐火カバー6は火災発生時に上記下側ケース部10
が加熱されるのを防止する。 従って、上記プロテクターケース1は、火災発生時に下
側ケース部10が加熱されるのを上記耐火カバー6が防止
すると同時に、下方から上方への熱伝導が上記断熱層7
で防止される耐火性能の高い構造となっている。 このようにして耐火性能の向上が図られたプロテクター
ケース1は、その上部周縁カバー14の上端部に取付けら
れるカバープレート8を備えている。 このカバープレート8は、前記上部周縁カバー14および
便器2のそれぞれの前部形状に対応して弯曲形成された
上面前部カバー80と、左右一対の上面サイドカバー81
と、上面後部カバー82とにそれぞれ分割形成されてい
る。 そして、上面前部カバー80は、プロテクターケース1の
前部と便器2前部との間の空隙部を覆うよう着脱可能に
取付け固定される。また、上面後部カバー82は上記プロ
テクターケース1の後部における上記便器2との間の空
隙部を覆う蓋構造から成り、ボルト等で着脱可能に取付
け固定される。なお、上記上面後部カバー82の中央部に
はトラップ掃除口82aが設けられ、このトラップ掃除口8
2aにはトラップ掃除用のスリーブ管30が嵌込まれ、これ
により、該スリーブ管30の下端部が排水トラップ3の掃
除口に差し込み接続され、かつ、上記スリーブ管30の上
端部にはキャップ31が着脱可能に被嵌されている。更
に、上記左右一対の上面サイドカバー81は、垂直板状の
足部81aの上端に水平な内向きのフランジ部81bが一体曲
成されたアングル(L型)部材から成り、上記プロテク
ターケース1における上側ケース部12の内側に設けられ
た嵌合溝部12aに上記足部81aを差し込んで固定すること
により、上記フランジ部81bで便器2の両側上部を押え
込んで該便器2の抜け上がりを防止する。なお、上記嵌
合溝部12aは、上記上側ケース部12の内側に間隙を存し
て垂直なサイドカバー12bを設けることにより、このサ
イドカバー12bと上記上側ケース部12の内壁面との間に
形成されている。 以上において、上記プロテクターケース1は、第2図お
よび第3図に示すように、高層ビル等の建物の床9を構
成するコンクリートスラブ90に設けられた便器設置穴91
に据付けられ、この据付け時において、上記コンクリー
トスラブ90上には均しモルタル92,防水層93,押えモルタ
ル94,シンダーコンクリート95,タイル下地モルタル96の
それぞれが順次敷設施工された後、該タイル下地モルタ
ル96上にタイル97が敷設されるようになっている。 次に、便器(陶器製の和風大便器)2の据付手順につい
て説明する。 型枠組み立て等の一連の作業を経て、基準墨出し、高
さ、水平位置を確定し、前提諸作業を終了した後、プロ
テクターケース1の下側ケース部10を耐火カバー6とも
ども便器設置穴91内にその上方から挿入設置する。この
設置後に、コンクリートスラブ90とプロテクターケース
1との間のモルタル等の充填施工が行われ、その後、コ
ンクリートスラブ90上にモルタル92と防水層93が順次敷
設施工され、該防水層93が上記下側ケース部10上端の防
水フィン11上および上側ケース部12の外周面部に接合さ
れる。次いで、上記防水層93上に押えモルタル94とシン
ダーコンクリート95が順次打設施工された後、上側ケー
ス部12上端の鍔部13に上部周縁カバー14下端の鍔部15が
締着固定される。該締着固定後に、上記シンダーコンク
リート95上にタイル下地モルタル96が打設され、且つ該
タイル下地モルタル96上にタイル97が敷設される。この
場合における上記タイル下地モルタル96の打設およびタ
イル97の敷設は、上部周縁カバー14の上端を目安にして
容易に行うことができる。次いで、上記プロテクターケ
ース1内に、その上方から便器2を挿入格納する。これ
により、上記便器2はプロテクターケース1内でアジャ
スター板40上および締付けバンド50上に支持される。そ
こで、この場合における上記便器2の据付誤差を上下ア
ジャスター4と前後アジャスター5によって修正する。
まず、上下アジャスター4では、アジャスターボルト41
を回転させると、左右一対のアジャスター板40のそれぞ
れのレベルが調整することにより、便器2の高さが調整
される。また、上下アジャスター4では、バックアップ
調節ネジ51を回転させて締付けバンド50で便器2を後方
から押すことにより、大便器スパット接合部17に対する
便器2の給水スパット部20の結合圧が適正に調整される
と共に、上記便器2の前後位置が確保される。その後、
カバープレート8を取付けセットして、上部周縁カバー
14と便器2との間の空隙部を覆うと共に、上記上部周縁
カバー14のトラップ掃除口82aにスリーブ管30を差し込
みんで、該スリーブ管30を排水トラップ3の掃除口に接
続し、そのスリーブ管30のキャップ31を被嵌させること
により、便器2の据付施工が完了する。 なお、上記実施例において、プロテクターケース1の上
側ケース部12は一体形成されたものでもよい。
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、プロテクターケース
の上部構成部材と下部構成部材との締着部に断熱層を介
在させるよう構成したので、プロテクターケースならび
に耐火カバーを、便器の底部外形に合せた最小形状にす
ることができ、熱の伝導を遮断して便器やその周辺の床
面等の加熱を防止し、軽量にしてかつ極めて良好な熱遮
断効果がある。 また、階下の火災による熱の影響を一番受けるプロテク
ターケースの下部構成部材の外面部を軽量高断熱特性を
有する耐火カバーで囲繞することにより、プロテクター
ケースの下端部ならびに便器およびその周辺床面の温度
を法定安全温度以下に維持することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による耐火便器据付装置の
平面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第
1図のIII−III線矢視図、第4図は分解斜視図、第5図
は要部の拡大断面図である。 図において、1はプロテクターケース、2は便器、12は
上側ケース部(下部構成部材)、14は上部周縁カバー
(上部構成部材)、7は断熱層である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の床に便器取付用のプロテクターケー
    スを設置し、このプロテクターケース内に便器を格納設
    置する耐火便器据付装置において、上記プロテクターケ
    ースの上部構成部材と下部構成部材の締着部に断熱層を
    介在させ、前記下部構成部材の外面部を軽量高断熱特性
    を有する耐火カバーで囲繞するよう構成することを特徴
    とする耐火便器据付装置。
JP1988102688U 1988-08-04 1988-08-04 耐火便器据付装置 Expired - Lifetime JPH0721671Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988102688U JPH0721671Y2 (ja) 1988-08-04 1988-08-04 耐火便器据付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988102688U JPH0721671Y2 (ja) 1988-08-04 1988-08-04 耐火便器据付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0226686U JPH0226686U (ja) 1990-02-21
JPH0721671Y2 true JPH0721671Y2 (ja) 1995-05-17

Family

ID=31332827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988102688U Expired - Lifetime JPH0721671Y2 (ja) 1988-08-04 1988-08-04 耐火便器据付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0721671Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2510427Y2 (ja) * 1992-03-24 1996-09-11 下田機工株式会社 和風便器取付装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6011990Y2 (ja) * 1981-01-20 1985-04-19 東陶機器株式会社 和風便器の支持枠
JPS62200778U (ja) * 1986-06-06 1987-12-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0226686U (ja) 1990-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01214636A (ja) 和風便器の施工方法
JPH0721671Y2 (ja) 耐火便器据付装置
US5099625A (en) Partition wall for openings in building shells, forming fire proof sections
EP0364497A1 (en) Through construction element
EP1633938B1 (en) Joist holder
US20070157538A1 (en) Modular curb assembly of pre-cast pre-finished components
JP2534300B2 (ja) 和風便器の施工方法
KR200315204Y1 (ko) 조립식 건식 온돌패널구조
JP6836378B2 (ja) 外壁の防水構造
GB2574452A (en) A fire barrier for a cavity wall
US2270555A (en) Method of forming composite building blocks
JPH07537Y2 (ja) 和風大便器の取付構造
JPH0613863Y2 (ja) 配管ケースのカウンタ取付構造
GB2155967A (en) Drainage trap
JPH0635067Y2 (ja) コンクリート構造物用金属スリーブ
JPH063628Y2 (ja) ケーブル延焼防止構造
JPS6244008Y2 (ja)
JP3297873B2 (ja) 組立式浴室の施工方法
KR101312165B1 (ko) 황토석을 이용한 온열방 벽체
GB2243396A (en) Apparatus for use with cast-in channels for facade support and restraint apparatus
JPH0131828Y2 (ja)
JPH0622061Y2 (ja) 水廻用プレファブルームの基礎構造
JPH06104997B2 (ja) 目地装置および目地装置の設置方法
JPH0131827Y2 (ja)
Gasser FIXING OF NATURAL STONE. CATHEDRAL OF BERLIN WITH NEW FLOOR CONSTRUCTION