JPH0721653Y2 - 掘削機に於ける吊り下げ作業の制御装置 - Google Patents

掘削機に於ける吊り下げ作業の制御装置

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JPH0721653Y2
JPH0721653Y2 JP3598891U JP3598891U JPH0721653Y2 JP H0721653 Y2 JPH0721653 Y2 JP H0721653Y2 JP 3598891 U JP3598891 U JP 3598891U JP 3598891 U JP3598891 U JP 3598891U JP H0721653 Y2 JPH0721653 Y2 JP H0721653Y2
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pressure
hydraulic pump
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boom
hydraulic
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俊雄 本多
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、油圧ショベル等の掘
削機に於いて吊り下げ作業を行うとき、アタッチメント
作動力及び作動速度を吊り下げ作業に適するように切り
替える制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の油圧ショベルの一般的な油
圧回路を示す。可変容量形の油圧ポンプ1,2はエンジ
ン3により駆動され、夫々の油圧ポンプ1,2から吐出
された作動油は、コントロールバルブ4乃至11によっ
て方向と流量を制御され、各アクチュエータ(図示せ
ず)へ送られて油圧ショベルのブーム、バケット等の各
アタッチメントを作動させる。
【0003】又、前記コントロールバルブ4乃至11に
供給される作動油は、リリーフバルブ12,13により
予め設定した圧力以下に制御される。そして、オペレー
タがコントロールバルブ4乃至11の切り替え量を調整
するか、或いはスロットルレバー14の操作量を加減し
てエンジン3の回転数を調整することにより、各アタッ
チメントの作動速度を制御している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の油圧ショベル等
の掘削機では、リリーフバルブ12,13の設定値によ
って決められた一定の圧力までしかアクチュエータを作
動させることができず、吊り下げ作業を行う場合には作
動力が不足することがある。又、アタッチメントをゆっ
くり下降させるために作動速度を遅くする必要がある
が、エンジン3の回転数を極端に低下するとエンストす
る虞があって危険である。一方、コントロールバルブ4
乃至11の切り替え量の調整は微妙な操作が要求され、
特に吊り下げの負荷を保持しながらの調整作業は極めて
困難である。
【0005】そこで、吊り下げ作業のときにはアタッチ
メントの作動力を大きくすると共に作動速度を遅くし、
円滑に吊り下げ作業を行えるようにするために解決すべ
き技術的課題が生じてくるのであり、本考案はこの課題
を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を解
決するために提案されたものであり、エンジンにより駆
動される可変容量形の油圧ポンプを備え、該油圧ポンプ
から吐出される作動油を制御するコントロールバルブ
と、このコントロールバルブに供給される作動油の最大
圧力を制御するリリーフバルブを設けた掘削機に於い
て、エンジンの回転数を減少させる手段と、各機器のパ
イロットポートへパイロット圧を導出する電磁弁とを設
け、エンジンの回転数を低速にすると共に油圧ポンプの
設定馬力を低下させ、電磁弁により油圧ポンプのレギュ
レータにパイロット圧を与えて最大吐出量を減少し、且
つ、ブーム用のコントロールバルブにパイロット圧を与
えてブーム下げ側の通路の開口面積を絞ると共に、リリ
ーフバルブにパイロット圧を与えて作動油の圧力を設定
値以上に上昇させるような制御手段を設けたことを特徴
とする掘削機に於ける吊り下げ作業の制御装置を提供す
るものである。
【0007】
【作用】掘削機で吊り下げ作業を行う場合は、エンジン
の回転数を減少させる手段が作動して、油圧ポンプの吐
出量が減少する。これと同時に、油圧ポンプのレギュレ
ータへ電気信号を送って油圧ポンプの設定馬力を低下さ
せ、電磁弁を作動して各機器のパイロットポートへパイ
ロット圧を導出する。
【0008】油圧ポンプのレギュレータにパイロット圧
を与えることによって油圧ポンプの最大吐出量が減少
し、リリーフバルブにパイロット圧を与えることによっ
て、コントロールバルブに供給される作動油の最大圧力
が当初の設定値より上昇する。更に、ブーム用のコント
ロールバルブにパイロット圧を与えることによって、ブ
ーム下げ時にスプールが全ストローク分移動せず、ブー
ム下げ側の通路の開口面積が絞られて流量が減少し、ブ
ームの下げ速度が遅くなる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に従って詳
述する。尚、説明の都合上、従来技術で説明した構成と
同一構成部分も同時に説明する。図1及び図2は掘削機
の一例として油圧ショベルの油圧回路を示しており、可
変容量形の油圧ポンプ21及び22はエンジン23によ
り駆動され、夫々の油圧ポンプ21,22の吐出口はコ
ントロールバルブ24乃至27及び28乃至31に夫々
接続してある。
【0010】ブーム用のアクチュエータ32以外のアク
チュエータは図示を省略してあるが、走行用のアクチュ
エータはコントロールバルブ24及び28に接続され、
該ブーム用のアクチュエータ32はコントロールバルブ
25及び29へ接続してある。又、バケット用のアクチ
ュエータはコントロールバルブ26に接続し、旋回用の
アクチュエータはコントロールバルブ30へ接続する。
更に、アーム用のアクチュエータをコントロールバルブ
27及び31へ接続する。
【0011】エンジン23のスロットルレバー33はロ
ッド又はケーブル等の連結具34によってスロットルモ
ータ35へ連結され、コントローラ36とスロットルモ
ータ35とを信号路37で接続する。エンジン23の回
転数は設定用ボリューム38で指示し、この指示信号は
信号路39を通ってコントローラ36へ入力される。そ
して、コントローラ36内の制御手段によってスロット
ルモータ35を駆動し、スロットルレバー33を前後何
れかへ回動してエンジン23の回転を上昇又は下降させ
る。このときのエンジン23の回転数は回転センサ40
で読み取り、信号路41を通じてコントローラ36へ入
力される。42は吊り下げ作業モードの切り替えスイッ
チであり、信号路43でコントローラ36へ接続してあ
る。
【0012】ここで、44は各機器のパイロットポート
へパイロット圧を導出する電磁弁の一つであり、信号路
45により前記コントローラ36に接続され、コントロ
ーラ36内の制御手段によってスプールが44a,44
bの位置に切り替えられる。スプールを44aの位置に
切り替えたときは、圧力源46とパイロット管路47が
接続されてパイロット圧が発生する。パイロット管路4
7は途中でパイロット管路48とパイロット管路49と
に分岐し、一方のパイロット管路48はブーム用のコン
トロールバルブ25のブーム上げ側のパイロットポート
50へ接続され、他方のパイロット管路49は油圧ポン
プ21及び22の夫々のレギュレータ51,51に接続
してある。このレギュレータ51,51は信号路52に
よりコントローラ36にも接続されており、コントロー
ラ36からの電気信号によって油圧ポンプ21及び22
の設定馬力を低下させると共に、前記パイロット管路4
9を通してパイロット圧が与えられたときは油圧ポンプ
21及び22の最大吐出量を減少させるように作用す
る。
【0013】パイロット管路48から分岐したパイロッ
ト管路53はリリーフバルブ54,54のパイロットポ
ート55,55へ接続され、このパイロットポート55
へパイロット圧を与えるとリリーフバルブ54の作動限
界が高くなり、各コントロールバルブ24乃至31に供
給される作動油の圧力が当初の設定値以上に上昇する。
【0014】而して、吊り下げ作業を行う場合に、オペ
レータが切り替えスイッチ42を吊り下げ作業モード側
へ切り替えると、コントローラ36の指示によりエンジ
ン23の回転数を減少させる手段としてスロットルモー
タ35が駆動され、スロットルレバー33を低速側へ回
動して、設定用ボリューム38で指示した回転数よりあ
る一定回転数だけ低下させる。これと同時に、コントロ
ーラ36から電磁弁44並びに油圧ポンプ21,22の
レギュレータ51,51へ電気信号が送られる。前記エ
ンジン23の回転数が低速になると、エンジン23によ
って駆動される油圧ポンプ21及び22の回転が低下
し、油圧ポンプ21,22のレギュレータ51,51に
電気信号を出力することにより油圧ポンプ21,22の
設定馬力が低下して、双方の作用によって油圧ポンプ2
1,22の吐出量が減少する。
【0015】又、電磁弁44のスプールが移動して44
aの位置に切り替わり、ブーム用のコントロールバルブ
25のブーム上げ側のパイロットポート50、リリーフ
バルブ54,54のパイロットポート55,55、油圧
ポンプ21,22のレギュレータ51,51へ夫々パイ
ロット圧が導出される。前述したように、レギュレータ
51,51にパイロット圧が作用すれば油圧ポンプ2
1,22の最大吐出量が減少し、リリーフバルブ54の
パイロットポート55にパイロット圧が作用すれば各コ
ントロールバルブ24乃至31に供給される作動油の最
大圧力が上昇する。
【0016】図3は油圧ポンプの吐出量と吐出圧の関係
を示しており、R1 は通常の状態の性能線であり、R2
は吊り下げ作業モードへ切り替えた状態の性能線であ
る。このグラフでわかるように、吊り下げ作業モードに
したときは、例えば吐出圧をP2 とした場合、吐出量は
3 からQ4 へ減少する。最大吐出量は通常Q0 である
が、エンジン回転数の低下及び油圧ポンプ設定馬力の低
下に伴って減少した吐出量Q2 より更にQ1 へ減少す
る。従って、各アクチュエータの作動速度が遅くなり、
アタッチメントの操作がし易くなる。又、リリーフバル
ブの設定値がP0 からP1 に上昇し、最大圧力が大きく
なってアクチュエータの作動能力が向上する。
【0017】ここで、ブーム用のコントロールバルブ2
5のスプールを移動して25aの位置へ切り替え、ブー
ムを下降するようにアクチュエータ32を作動させると
き、前述したようにブーム上げ側のパイロットポート5
0にパイロット圧が掛っているため、スプールが全スト
ローク分移動せずブーム下げ側の通路の開口面積が絞ら
れる。従って、タンク56への流量が減少し、ブームの
下げ速度は遅くなる。
【0018】図4はブーム用のコントロールバルブ25
をブーム下げ位置25aに切り替えたときの各通路の開
口面積の変化を示しており、図1及び図2に示したアク
チュエータ32の管路57からタンク56への通路の開
口面積の変化を線図C→Tで表し、油圧ポンプ21の吐
出口に接続してある管路58からアクチュエータ32へ
の通路の開口面積の変化を線図P→Cで表す。又、線図
P→Tは油圧ポンプ側からタンク側へ各コントロールバ
ルブを流れる通路の開口面積を示す。ブームの下げ速度
は、ブームのアクチュエータ32の管路57からタンク
56への通路の開口面積の変化、即ち、線図C→Tに示
した通路の流量によって決定する。この流量は次式で表
される。
【0019】
【数1】
【0020】この(1式)からわかるように、ブーム下
げ動作のように負荷を保持しながら作動し、且つその圧
力Pが一定の場合は、C→Tの開口面積Aが変化しない
とブーム下げ速度は変化しない。依って、エンジンの回
転数を低速にして油圧ポンプの吐出量を減少させても操
作性は向上しないが、吊り下げ作業モードに切り替えた
場合には、前記ブーム用のコントロールバルブ25のス
プールは全ストローク量S0 からS1 にストロークが減
少し、C→Tの開口面積はA0 からA1 に減少する。
(1式)で明らかなように、C→Tの開口面積が減少す
れば、圧力Pが一定の場合流量Qが減少する。即ち、ア
クチュエータ32の管路57からタンク56への流量が
減少してブームの下げ速度が遅くなり、アタッチメント
の操作性が良好になる。
【0021】尚、この考案は、この考案の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、この考
案が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0022】
【考案の効果】この考案は上記一実施例に詳述したよう
に、吊り下げ作業時には油圧ポンプの吐出量を減少する
と共に油圧回路の最大圧力を上昇させ、ブーム下げ側の
通路の開口面積が絞られる。従って、ブームの吊り下げ
時の作動力が大となると共に、ブームの下げ速度が遅く
なる。このため、作業性が著しく向上し、円滑な吊り下
げ作業を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の油圧回路図その1。
【図2】本考案の油圧回路図その2。
【図3】ポンプの吐出量と吐出圧の関係を示したグラ
フ。
【図4】ブーム用のコントロールバルブを下げ位置にし
たときの各通路の開口面積の変化を示したグラフ。
【図5】従来型の油圧回路図。
【符号の説明】
21,22 油圧ポンプ 23 エンジン 25 ブーム用のコントロールバルブ 33 スロットルレバー 35 スロットルモータ 36 コントローラ 50,55 パイロットポート 51 レギュレータ 54 リリーフバルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動される可変容量形の
    油圧ポンプを備え、該油圧ポンプから吐出される作動油
    を制御するコントロールバルブと、このコントロールバ
    ルブに供給される作動油の最大圧力を制御するリリーフ
    バルブを設けた掘削機に於いて、エンジンの回転数を減
    少させる手段と、各機器のパイロットポートへパイロッ
    ト圧を導出する電磁弁とを設け、エンジンの回転数を低
    速にすると共に油圧ポンプの設定馬力を低下させ、電磁
    弁により油圧ポンプのレギュレータにパイロット圧を与
    えて最大吐出量を減少し、且つ、ブーム用のコントロー
    ルバルブにパイロット圧を与えてブーム下げ側の通路の
    開口面積を絞ると共に、リリーフバルブにパイロット圧
    を与えて作動油の圧力を設定値以上に上昇させるような
    制御手段を設けたことを特徴とする掘削機に於ける吊り
    下げ作業の制御装置。
JP3598891U 1991-05-21 1991-05-21 掘削機に於ける吊り下げ作業の制御装置 Expired - Lifetime JPH0721653Y2 (ja)

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JP3598891U JPH0721653Y2 (ja) 1991-05-21 1991-05-21 掘削機に於ける吊り下げ作業の制御装置

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Publication Number Publication Date
JPH04130359U JPH04130359U (ja) 1992-11-30
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