JPH0721605A - 浮上型磁気ヘッド装置 - Google Patents
浮上型磁気ヘッド装置Info
- Publication number
- JPH0721605A JPH0721605A JP18335693A JP18335693A JPH0721605A JP H0721605 A JPH0721605 A JP H0721605A JP 18335693 A JP18335693 A JP 18335693A JP 18335693 A JP18335693 A JP 18335693A JP H0721605 A JPH0721605 A JP H0721605A
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- JP
- Japan
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- magneto
- optical disk
- magnetic head
- slider
- head element
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 停止状態におけるスライダーと光磁気ディス
クの貼り付きを防ぎ、磁気ヘッド素子,光磁気ディスク
の破損を防止し、浮上型磁気ヘッド装置の生産性も向上
させる。 【構成】 スライダー7に磁界変調用磁気ヘッド素子が
組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置において、スライダ
ー7の光磁気ディスク対向面7aの表面粗さを最大高さ
Rmax で、0.20μm≦Rmax ≦2μmとする。
クの貼り付きを防ぎ、磁気ヘッド素子,光磁気ディスク
の破損を防止し、浮上型磁気ヘッド装置の生産性も向上
させる。 【構成】 スライダー7に磁界変調用磁気ヘッド素子が
組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置において、スライダ
ー7の光磁気ディスク対向面7aの表面粗さを最大高さ
Rmax で、0.20μm≦Rmax ≦2μmとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界変調方式により情
報の記録を行う磁気ヘッド素子がスライダーに組み込ま
れた浮上型磁気ヘッド装置に係わり、詳細にはスライダ
ーの形状に関するものである。
報の記録を行う磁気ヘッド素子がスライダーに組み込ま
れた浮上型磁気ヘッド装置に係わり、詳細にはスライダ
ーの形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録方式は、磁性薄膜を部分的に
キュリー点または温度補償点を越えて昇温し、この部分
の保磁力を消滅させて外部から印加される記録磁界の方
向に磁化の向きを反転することを基本原理とするもの
で、音響情報の記録装置等において実用化されつつあ
る。
キュリー点または温度補償点を越えて昇温し、この部分
の保磁力を消滅させて外部から印加される記録磁界の方
向に磁化の向きを反転することを基本原理とするもの
で、音響情報の記録装置等において実用化されつつあ
る。
【0003】上記光磁気記録方式には、大きく分けて光
変調方式と磁界変調方式があるが、このうち磁界変調方
式は、オーバーライト可能であることから注目されてい
る。上記磁界変調方式は、印加磁界を高速で反転するこ
とにより磁性薄膜に情報を書き込むものであって、磁界
の印加は通常磁界発生手段を有する磁気ヘッドによって
行われる。
変調方式と磁界変調方式があるが、このうち磁界変調方
式は、オーバーライト可能であることから注目されてい
る。上記磁界変調方式は、印加磁界を高速で反転するこ
とにより磁性薄膜に情報を書き込むものであって、磁界
の印加は通常磁界発生手段を有する磁気ヘッドによって
行われる。
【0004】また、上記光磁気記録方式で記録媒体とし
て用いられる光磁気ディスクとしては、図3に示すよう
に、ポリカーボネート等からなる透明基板21の一主面
に、膜面と垂直方向に磁化容易軸を有し、且つ磁気光学
効果の大きな記録磁性層23(例えば希土類−遷移金属
合金非晶質薄膜)や反射層24,誘電体層22を積層す
ることにより記録部25を形成し、さらにこの記録部の
腐食を防止するために、記録部上に紫外線硬化樹脂等よ
りなる保護膜26を覆う如く形成したものが知られてい
る。
て用いられる光磁気ディスクとしては、図3に示すよう
に、ポリカーボネート等からなる透明基板21の一主面
に、膜面と垂直方向に磁化容易軸を有し、且つ磁気光学
効果の大きな記録磁性層23(例えば希土類−遷移金属
合金非晶質薄膜)や反射層24,誘電体層22を積層す
ることにより記録部25を形成し、さらにこの記録部の
腐食を防止するために、記録部上に紫外線硬化樹脂等よ
りなる保護膜26を覆う如く形成したものが知られてい
る。
【0005】なお、上記のような磁界変調方式によっ
て、前記のような音響情報を光磁気ディスクに記録する
際には、その回転速度が低速とされるため、磁気ヘッド
を光磁気ディスクに摺動させて情報の記録を行ってい
る。
て、前記のような音響情報を光磁気ディスクに記録する
際には、その回転速度が低速とされるため、磁気ヘッド
を光磁気ディスクに摺動させて情報の記録を行ってい
る。
【0006】ところで、近年においては、上記のような
磁界変調方式の光磁気記録方式をコンピュータの外部記
憶装置等へ適用することが要求されているが、以下のよ
うな不都合が生じている。上記コンピュータの外部記憶
装置等においては、情報の記録を高速で行う必要がある
ため、記録媒体である光磁気ディスクの回転速度を高速
とする必要がある。しかしながら、従来、磁界変調方式
によって情報の記録を行う際には、磁気ヘッドを光磁気
ディスクに摺動させており、上記のように光磁気ディス
クの回転速度を高速とした場合には、磁気ヘッド及び光
磁気ディスクの摩耗が発生し、これらの破損が生じ易
い。
磁界変調方式の光磁気記録方式をコンピュータの外部記
憶装置等へ適用することが要求されているが、以下のよ
うな不都合が生じている。上記コンピュータの外部記憶
装置等においては、情報の記録を高速で行う必要がある
ため、記録媒体である光磁気ディスクの回転速度を高速
とする必要がある。しかしながら、従来、磁界変調方式
によって情報の記録を行う際には、磁気ヘッドを光磁気
ディスクに摺動させており、上記のように光磁気ディス
クの回転速度を高速とした場合には、磁気ヘッド及び光
磁気ディスクの摩耗が発生し、これらの破損が生じ易
い。
【0007】そこで、上記のような不都合を解消すべ
く、磁界変調方式によって情報の記録を行う際に、磁気
ヘッドと光磁気ディスクを非接触状態とすることが検討
されている。すなわち、ハードディスクに対して情報の
記録或いは再生を行うハードディスクドライブ装置のよ
うに、起動停止時には磁気ヘッドが光磁気ディスクに接
し、情報の記録時には高速回転する光磁気ディスク表面
に発生する空気流によって磁気ヘッドを光磁気ディスク
表面より微小間隙をもって浮上走行させるように構成し
た、いわゆるコンタクト・スタート・ストップ型の浮上
型磁気ヘッド装置を用いることが検討されている。
く、磁界変調方式によって情報の記録を行う際に、磁気
ヘッドと光磁気ディスクを非接触状態とすることが検討
されている。すなわち、ハードディスクに対して情報の
記録或いは再生を行うハードディスクドライブ装置のよ
うに、起動停止時には磁気ヘッドが光磁気ディスクに接
し、情報の記録時には高速回転する光磁気ディスク表面
に発生する空気流によって磁気ヘッドを光磁気ディスク
表面より微小間隙をもって浮上走行させるように構成し
た、いわゆるコンタクト・スタート・ストップ型の浮上
型磁気ヘッド装置を用いることが検討されている。
【0008】上記コンタクト・スタート・ストップ型の
浮上型磁気ヘッド装置は、光磁気ディスク対向面が光磁
気ディスク表面に発生する空気流を受ける面とされるス
ライダーに磁気ヘッド素子が組み込まれており、スライ
ダーには支持体が取り付けられて構成されるものであ
る。従って、磁気ヘッド素子の組み込まれたスライダー
は、光磁気ディスクの回転が停止している時は光磁気デ
ィスク表面に接し、光磁気ディスクが回転すると、その
回転によって発生する空気流を受け浮上し、支持体によ
って光磁気ディスク面上を移動し所定の記録トラックへ
の情報の記録を行う。
浮上型磁気ヘッド装置は、光磁気ディスク対向面が光磁
気ディスク表面に発生する空気流を受ける面とされるス
ライダーに磁気ヘッド素子が組み込まれており、スライ
ダーには支持体が取り付けられて構成されるものであ
る。従って、磁気ヘッド素子の組み込まれたスライダー
は、光磁気ディスクの回転が停止している時は光磁気デ
ィスク表面に接し、光磁気ディスクが回転すると、その
回転によって発生する空気流を受け浮上し、支持体によ
って光磁気ディスク面上を移動し所定の記録トラックへ
の情報の記録を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に磁界変調方式によって情報の記録を行う際にコンタク
ト・スタート・ストップ型の浮上型磁気ヘッド装置を用
いると以下のような不都合が生じる。前述のように、コ
ンタクト・スタート・ストップ型の浮上型磁気ヘッド装
置において、磁気ヘッド素子の組み込まれたスライダー
は停止時には光磁気ディスク表面に接している。この
時、図3に示すようにスライダー27の光磁気ディスク
対向面27aは、その表面粗さが最高高さRmax で0.
1μm以下とされた非常に平滑な面であり、また光磁気
ディスク28の表面28aも非常に平滑な面であるため
に、停止状態で両者が接触したまま放置されると、常
温,常湿の環境下においても両者間に貼り付きが生じ易
く、再起動時にスライダー27に組み込まれる磁気ヘッ
ド素子或いは光磁気ディスク28が破損する虞れがあ
る。なお、光磁気ディスク28においては、表面28a
近傍の保護膜26のみならず、記録部25まで破損する
虞れがある。
に磁界変調方式によって情報の記録を行う際にコンタク
ト・スタート・ストップ型の浮上型磁気ヘッド装置を用
いると以下のような不都合が生じる。前述のように、コ
ンタクト・スタート・ストップ型の浮上型磁気ヘッド装
置において、磁気ヘッド素子の組み込まれたスライダー
は停止時には光磁気ディスク表面に接している。この
時、図3に示すようにスライダー27の光磁気ディスク
対向面27aは、その表面粗さが最高高さRmax で0.
1μm以下とされた非常に平滑な面であり、また光磁気
ディスク28の表面28aも非常に平滑な面であるため
に、停止状態で両者が接触したまま放置されると、常
温,常湿の環境下においても両者間に貼り付きが生じ易
く、再起動時にスライダー27に組み込まれる磁気ヘッ
ド素子或いは光磁気ディスク28が破損する虞れがあ
る。なお、光磁気ディスク28においては、表面28a
近傍の保護膜26のみならず、記録部25まで破損する
虞れがある。
【0010】そこで、光磁気ディスクの表面性を工夫す
ることにより、上記のような不都合を解消することが提
案されている。すなわち、図4に示すように、光磁気デ
ィスク28の保護膜26上にSiO2 ,Al2 O3 等の
無機物粒子30の内添された第2の保護膜29を設け、
光磁気ディスク28の表面28bを若干の凹凸部を有す
る面とするものである。このように、光磁気ディスク2
8の表面28bに若干の凹凸が形成されると、光磁気デ
ィスク28とスライダー27の実質的な接触面積が減少
し、両者間の貼り付きが防止される。
ることにより、上記のような不都合を解消することが提
案されている。すなわち、図4に示すように、光磁気デ
ィスク28の保護膜26上にSiO2 ,Al2 O3 等の
無機物粒子30の内添された第2の保護膜29を設け、
光磁気ディスク28の表面28bを若干の凹凸部を有す
る面とするものである。このように、光磁気ディスク2
8の表面28bに若干の凹凸が形成されると、光磁気デ
ィスク28とスライダー27の実質的な接触面積が減少
し、両者間の貼り付きが防止される。
【0011】なお、上記のような第2の保護膜29は、
無機粒子30を含むことから防水性が低く、該第2の保
護膜29のみでは光磁気ディスク28に防水機能を十分
に付与することができないため、上記のように保護膜2
6上に形成せざるを得ない。従って、上記のような光磁
気ディスクは、従来の光磁気ディスクよりも製造工程が
煩雑となり、生産性の点からは好ましくない。
無機粒子30を含むことから防水性が低く、該第2の保
護膜29のみでは光磁気ディスク28に防水機能を十分
に付与することができないため、上記のように保護膜2
6上に形成せざるを得ない。従って、上記のような光磁
気ディスクは、従来の光磁気ディスクよりも製造工程が
煩雑となり、生産性の点からは好ましくない。
【0012】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、停止状態においてもスライダーと光
磁気ディスクの貼り付きが発生せず、磁気ヘッド素子,
光磁気ディスクの破損が防止され、生産性も良好な浮上
型磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
されたものであり、停止状態においてもスライダーと光
磁気ディスクの貼り付きが発生せず、磁気ヘッド素子,
光磁気ディスクの破損が防止され、生産性も良好な浮上
型磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、スライダーに磁界変調用磁気ヘッド素子
が組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置において、スライ
ダーの光磁気ディスク対向面の表面粗さを、最大高さR
max で、0.20μm≦Rmax ≦2μmとすることを特
徴とするものである。
めに本発明は、スライダーに磁界変調用磁気ヘッド素子
が組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置において、スライ
ダーの光磁気ディスク対向面の表面粗さを、最大高さR
max で、0.20μm≦Rmax ≦2μmとすることを特
徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明においては、スライダーに磁界変調用磁
気ヘッド素子が組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置にお
いて、スライダーの光磁気ディスク対向面の表面粗さ
を、最大高さRmax で、0.20μm≦Rmax ≦2μm
としていることから、スライダーの光磁気ディスク対向
面と光磁気ディスクの実質的な接触面積が低減され、停
止状態における両者の貼り付きが防止される。
気ヘッド素子が組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置にお
いて、スライダーの光磁気ディスク対向面の表面粗さ
を、最大高さRmax で、0.20μm≦Rmax ≦2μm
としていることから、スライダーの光磁気ディスク対向
面と光磁気ディスクの実質的な接触面積が低減され、停
止状態における両者の貼り付きが防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の浮
上型磁気ヘッド装置について説明するに先立ち、一般的
な磁界変調方式の光磁気ディスク装置の構成について説
明する。
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の浮
上型磁気ヘッド装置について説明するに先立ち、一般的
な磁界変調方式の光磁気ディスク装置の構成について説
明する。
【0016】上記光磁気ディスク装置は、図1に示すよ
うに、光磁気ディスク8、該光磁気ディスク8を保持し
ながら回転させるスピンドル9、光磁気ディスク8の所
定の記録トラックのピットにレーザ光を照射するための
レーザ光源10,光学系11,サーボ系12、光磁気デ
ィスク8に記録磁界を印加する磁気ヘッド素子の組み込
まれたスライダー7、スライダー7を支持しながら所定
の記録トラックに移動させる支持部13によって構成さ
れる。
うに、光磁気ディスク8、該光磁気ディスク8を保持し
ながら回転させるスピンドル9、光磁気ディスク8の所
定の記録トラックのピットにレーザ光を照射するための
レーザ光源10,光学系11,サーボ系12、光磁気デ
ィスク8に記録磁界を印加する磁気ヘッド素子の組み込
まれたスライダー7、スライダー7を支持しながら所定
の記録トラックに移動させる支持部13によって構成さ
れる。
【0017】上記光磁気ディスク装置によって情報の記
録を行う際には、先ず、光磁気ディスク8をスピンドル
9によって回転させ、光磁気ディスク8の回転により発
生する浮力によってスライダー7を光磁気ディスク8上
に浮上させる。そして、スライダー7に組み込まれる磁
気ヘッド素子が光磁気ディスク8の所定の記録トラック
上に位置するようにスライダー7を支持部13によって
移動させる。さらに、レーザ光源10より照射されるレ
ーザ光を光学系11を用いて所定の記録トラックのピッ
トに照射し、該ピットの記録磁性層の保磁力を消滅さ
せ、磁気ヘッド素子によって記録磁界を印加して情報の
記録を行う。なお、この際サーボ系12によってレーザ
光の照射距離を制御し、常に一定の強度のレーザ光が照
射されるようにしている。
録を行う際には、先ず、光磁気ディスク8をスピンドル
9によって回転させ、光磁気ディスク8の回転により発
生する浮力によってスライダー7を光磁気ディスク8上
に浮上させる。そして、スライダー7に組み込まれる磁
気ヘッド素子が光磁気ディスク8の所定の記録トラック
上に位置するようにスライダー7を支持部13によって
移動させる。さらに、レーザ光源10より照射されるレ
ーザ光を光学系11を用いて所定の記録トラックのピッ
トに照射し、該ピットの記録磁性層の保磁力を消滅さ
せ、磁気ヘッド素子によって記録磁界を印加して情報の
記録を行う。なお、この際サーボ系12によってレーザ
光の照射距離を制御し、常に一定の強度のレーザ光が照
射されるようにしている。
【0018】この時、上記スライダー7は、光磁気ディ
スク対向面が光磁気ディスク8の回転による浮力を受け
る面とされる部材であり、特に本実施例の浮上型磁気ヘ
ッド装置においては、図2に示すように、スライダー7
の光磁気ディスク対向面7aの表面粗さが最大高さR
max で0.20μm≦Rmax ≦2μmとされ、微小な凹
凸を有する面となされている。なお、光磁気ディスク対
向面7aの最大高さRmax が0.20μm未満である
と、スライダー7と光磁気ディスク8の貼り付きを防止
することが難しい。また、上記のような磁界変調方式の
浮上型磁気ヘッド装置においては、図中Hで示されるス
ライダー浮上距離が5μm程度とされることから、上記
最大高さRmax が2μmよりも大であると、スライダー
7の浮上に支障をきたすこととなる。なお、スライダー
7としては、ハードディスクドライブ装置に使用される
浮上型磁気ヘッド装置のスライダーのように、一主面に
レール加工が施され、レール部表面が光磁気ディスクの
回転による浮力を受ける面であるエア・ベアリング・サ
ーフェスとなされた断面略コ字状のものを用いても良
い。なお、この場合においては、レール部表面の表面粗
さを最大高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmと
すれば良い。
スク対向面が光磁気ディスク8の回転による浮力を受け
る面とされる部材であり、特に本実施例の浮上型磁気ヘ
ッド装置においては、図2に示すように、スライダー7
の光磁気ディスク対向面7aの表面粗さが最大高さR
max で0.20μm≦Rmax ≦2μmとされ、微小な凹
凸を有する面となされている。なお、光磁気ディスク対
向面7aの最大高さRmax が0.20μm未満である
と、スライダー7と光磁気ディスク8の貼り付きを防止
することが難しい。また、上記のような磁界変調方式の
浮上型磁気ヘッド装置においては、図中Hで示されるス
ライダー浮上距離が5μm程度とされることから、上記
最大高さRmax が2μmよりも大であると、スライダー
7の浮上に支障をきたすこととなる。なお、スライダー
7としては、ハードディスクドライブ装置に使用される
浮上型磁気ヘッド装置のスライダーのように、一主面に
レール加工が施され、レール部表面が光磁気ディスクの
回転による浮力を受ける面であるエア・ベアリング・サ
ーフェスとなされた断面略コ字状のものを用いても良
い。なお、この場合においては、レール部表面の表面粗
さを最大高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmと
すれば良い。
【0019】さらに本実施例の浮上型磁気ヘッド装置に
おいては、図2中に示すような、透明基板1の一主面に
記録磁性層3や反射層4,誘電体層2を積層して記録部
5が形成され、さらにこの記録部5を覆うように保護膜
6の形成される従来の光磁気ディスクを光磁気ディスク
として用いている。
おいては、図2中に示すような、透明基板1の一主面に
記録磁性層3や反射層4,誘電体層2を積層して記録部
5が形成され、さらにこの記録部5を覆うように保護膜
6の形成される従来の光磁気ディスクを光磁気ディスク
として用いている。
【0020】本実施例の浮上型磁気ヘッド装置において
は、スライダー7の光磁気ディスク対向面7aの表面粗
さが最大高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmと
され、微小な凹凸を有する面となされていることから、
スライダー7と光磁気ディスク8との実質的な接触面積
が低減されており、停止状態でスライダー7と光磁気デ
ィスク8とを接触したまま放置しても両者間の貼り付き
が発生しにくく、再起動時における磁気ヘッド素子,光
磁気ディスク8の破損が防止される。
は、スライダー7の光磁気ディスク対向面7aの表面粗
さが最大高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmと
され、微小な凹凸を有する面となされていることから、
スライダー7と光磁気ディスク8との実質的な接触面積
が低減されており、停止状態でスライダー7と光磁気デ
ィスク8とを接触したまま放置しても両者間の貼り付き
が発生しにくく、再起動時における磁気ヘッド素子,光
磁気ディスク8の破損が防止される。
【0021】また、本実施例の浮上型磁気ヘッドを用い
れば、光磁気ディスクとして従来の光磁気ディスクを使
用することができ、光磁気ディスクの生産性を損なうこ
ともない。さらに、前述のように光磁気ディスクの保護
膜上に無機粒子を含む第2の保護膜を設ける必要がない
ことから、光磁気ディスクの保護膜の厚さが厚くなるこ
とはなく、磁気ヘッド素子の磁気ギャップと光磁気ディ
スクの記録磁性層間の距離を狭め、磁気ヘッド素子に必
要とされる磁界を小さくして省力化することも可能であ
る。
れば、光磁気ディスクとして従来の光磁気ディスクを使
用することができ、光磁気ディスクの生産性を損なうこ
ともない。さらに、前述のように光磁気ディスクの保護
膜上に無機粒子を含む第2の保護膜を設ける必要がない
ことから、光磁気ディスクの保護膜の厚さが厚くなるこ
とはなく、磁気ヘッド素子の磁気ギャップと光磁気ディ
スクの記録磁性層間の距離を狭め、磁気ヘッド素子に必
要とされる磁界を小さくして省力化することも可能であ
る。
【0022】次に、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置の
スライダーの光磁気ディスク対向面の加工方法について
述べる。上記スライダーを構成する材料としてはMn−
Zn系フェライト,チタン酸カルシウム等が挙げられる
が、これらを従来のスライダーに加工する場合には、先
ず研削加工によってスライダー形状に切り出し、光磁気
ディスク対向面をダイヤモンド砥粒等で研磨して鏡面加
工する。そこで、本実施例においてはスライダーの光磁
気ディスク対向面の加工方法として次のような方法を用
いれば良い。
スライダーの光磁気ディスク対向面の加工方法について
述べる。上記スライダーを構成する材料としてはMn−
Zn系フェライト,チタン酸カルシウム等が挙げられる
が、これらを従来のスライダーに加工する場合には、先
ず研削加工によってスライダー形状に切り出し、光磁気
ディスク対向面をダイヤモンド砥粒等で研磨して鏡面加
工する。そこで、本実施例においてはスライダーの光磁
気ディスク対向面の加工方法として次のような方法を用
いれば良い。
【0023】先ず、第1の方法として、材料基板をスラ
イダー形状に切り出す際の研削加工に用いる砥石を適切
な粗度を有するものとし、切り出し面の表面粗さが最大
高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmとなるよう
にし、該切り出し面をスライダーの光磁気ディスク対向
面とする方法が挙げられる。次に、第2の方法として、
光磁気ディスク対向面を加工する際のダイヤモンド砥粒
を適度な粒径を有するものとし、該面の表面粗さが最大
高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmとなるよう
にする方法が挙げられる。そして、第3の方法として、
光磁気ディスク対向面を加工する際にサンドブラスト等
を用い、該面の表面粗さが最大高さRmax で0.20μ
m≦Rmax ≦2μmとなるようにする方法が挙げられ
る。
イダー形状に切り出す際の研削加工に用いる砥石を適切
な粗度を有するものとし、切り出し面の表面粗さが最大
高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmとなるよう
にし、該切り出し面をスライダーの光磁気ディスク対向
面とする方法が挙げられる。次に、第2の方法として、
光磁気ディスク対向面を加工する際のダイヤモンド砥粒
を適度な粒径を有するものとし、該面の表面粗さが最大
高さRmax で0.20μm≦Rmax ≦2μmとなるよう
にする方法が挙げられる。そして、第3の方法として、
光磁気ディスク対向面を加工する際にサンドブラスト等
を用い、該面の表面粗さが最大高さRmax で0.20μ
m≦Rmax ≦2μmとなるようにする方法が挙げられ
る。
【0024】上記第1の方法によって光磁気ディスク対
向面の加工を行えば、従来のスライダーに加工する場合
よりも工程数が減少し、生産性が向上する。また、第2
の方法によって加工を行えば、従来のスライダーを加工
する場合と略同様の方法によって加工を行うことが可能
であり、生産性が低下することもない。
向面の加工を行えば、従来のスライダーに加工する場合
よりも工程数が減少し、生産性が向上する。また、第2
の方法によって加工を行えば、従来のスライダーを加工
する場合と略同様の方法によって加工を行うことが可能
であり、生産性が低下することもない。
【0025】従って、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置
においては、スライダー形状を変更したものの、その生
産性が低下することはなく、その工業的価値は非常に高
い。
においては、スライダー形状を変更したものの、その生
産性が低下することはなく、その工業的価値は非常に高
い。
【0026】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、スライダーに磁界変調用磁気ヘッド素子
が組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置において、スライ
ダーの光磁気ディスク対向面の表面粗さが、最大高さR
max で、0.20μm≦Rmax≦2μmであることか
ら、スライダーの光磁気ディスク対向面と光磁気ディス
クの実質的な接触面積が低減され、停止状態における両
者の貼り付きが防止され、再起動時における磁気ヘッド
素子,光磁気ディスクの破損が防止される。また、本発
明の浮上型磁気ヘッド装置は、従来の製造工程を大幅に
変更することなく、製造することが可能であり、生産性
が低下することもなく、その工業的価値は非常に高い。
明においては、スライダーに磁界変調用磁気ヘッド素子
が組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置において、スライ
ダーの光磁気ディスク対向面の表面粗さが、最大高さR
max で、0.20μm≦Rmax≦2μmであることか
ら、スライダーの光磁気ディスク対向面と光磁気ディス
クの実質的な接触面積が低減され、停止状態における両
者の貼り付きが防止され、再起動時における磁気ヘッド
素子,光磁気ディスクの破損が防止される。また、本発
明の浮上型磁気ヘッド装置は、従来の製造工程を大幅に
変更することなく、製造することが可能であり、生産性
が低下することもなく、その工業的価値は非常に高い。
【0027】さらに、本発明の浮上型磁気ヘッドを用い
れば、光磁気ディスクとして従来の光磁気ディスクを使
用することができ、光磁気ディスクの生産性を損なうこ
ともない。
れば、光磁気ディスクとして従来の光磁気ディスクを使
用することができ、光磁気ディスクの生産性を損なうこ
ともない。
【図1】磁気変調方式の光磁気ディスク装置の概略構成
を示す要部模式図である。
を示す要部模式図である。
【図2】本発明を適用した浮上型磁気ヘッド装置のスラ
イダーが光磁気ディスク上を浮上している状態を模式的
に示す要部概略断面図である。
イダーが光磁気ディスク上を浮上している状態を模式的
に示す要部概略断面図である。
【図3】従来の浮上型磁気ヘッド装置のスライダーが光
磁気ディスク上を浮上している状態を模式的に示す要部
概略断面図である。
磁気ディスク上を浮上している状態を模式的に示す要部
概略断面図である。
【図4】従来の光磁気ディスクの一例を示す模式断面図
である。
である。
1・・・透明基板 5・・・磁気記録部 6・・・保護膜 7・・・スライダー 7a・・・光磁気ディスク対向面 8・・・光磁気ディスク
Claims (1)
- 【請求項1】 スライダーに磁界変調用磁気ヘッド素子
が組み込まれた浮上型磁気ヘッド装置において、 スライダーの光磁気ディスク対向面の表面粗さが、最大
高さRmax で、0.20μm≦Rmax ≦2μmであるこ
とを特徴とする浮上型磁気ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18335693A JPH0721605A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 浮上型磁気ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18335693A JPH0721605A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 浮上型磁気ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0721605A true JPH0721605A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16134321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18335693A Pending JPH0721605A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 浮上型磁気ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721605A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6603639B1 (en) * | 1998-07-21 | 2003-08-05 | Seagate Technology Llc | Slider for disc storage system |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18335693A patent/JPH0721605A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6603639B1 (en) * | 1998-07-21 | 2003-08-05 | Seagate Technology Llc | Slider for disc storage system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020604 |