JPH07215934A - ロイコトリエン生合成の阻害物質としての(ビサイクリック−アザアリールメトキシ)インドール - Google Patents
ロイコトリエン生合成の阻害物質としての(ビサイクリック−アザアリールメトキシ)インドールInfo
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- JPH07215934A JPH07215934A JP4286645A JP28664592A JPH07215934A JP H07215934 A JPH07215934 A JP H07215934A JP 4286645 A JP4286645 A JP 4286645A JP 28664592 A JP28664592 A JP 28664592A JP H07215934 A JPH07215934 A JP H07215934A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 下記式I
〔式中、HetはArR1R2、Arは1〜3個のN原
子を含む8〜10員の二環式芳香族環又はそのN酸化
物、R1〜R4は水素、ハロゲンなど、R5は水素、C
H3など、R8は水素又はX3−R9、R11は水素、
低級アルキルなど、X4はCH=CH、CH2−Y1な
ど、Y1はO、S、S(O)2又はCH2、Qは−CO
2R15など、mは0又は1、nは0〜3、pは0〜3
を示す〕で表されるロイコトリエン生合成阻害物質及び
これを含む医薬組成物。 【効果】 上記化合物は抗喘息薬、抗アレルギー薬、抗
炎症薬及び細胞保護薬として有用である。これらはま
た、下痢、高血圧、アンギナ、血小板凝集、大脳性痙
攣、早産、自然流産、月経困難、偏頭痛の治療に有用で
ある。
子を含む8〜10員の二環式芳香族環又はそのN酸化
物、R1〜R4は水素、ハロゲンなど、R5は水素、C
H3など、R8は水素又はX3−R9、R11は水素、
低級アルキルなど、X4はCH=CH、CH2−Y1な
ど、Y1はO、S、S(O)2又はCH2、Qは−CO
2R15など、mは0又は1、nは0〜3、pは0〜3
を示す〕で表されるロイコトリエン生合成阻害物質及び
これを含む医薬組成物。 【効果】 上記化合物は抗喘息薬、抗アレルギー薬、抗
炎症薬及び細胞保護薬として有用である。これらはま
た、下痢、高血圧、アンギナ、血小板凝集、大脳性痙
攣、早産、自然流産、月経困難、偏頭痛の治療に有用で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロイコトリエン生合成
の阻害物質活性を有する化合物、これらの化合物の製造
方法、これらの化合物を哺乳類(特にヒト)に使用する
ための方法及び医薬製剤に関する。
の阻害物質活性を有する化合物、これらの化合物の製造
方法、これらの化合物を哺乳類(特にヒト)に使用する
ための方法及び医薬製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】欧州特許出願第166,591号及び第
275,667号は、プロスタグランジン拮抗物質活性
及びロイコトリエン生合成の阻害物質活性を夫々有する
一連のインドールベースの一連の化合物を開示してい
る。欧州特許第181,568号及び第200,101号
は、2つの芳香核を有する一連の化合物を開示し、これ
らの化合物がリポキシゲナーゼ阻害物質活性を有するこ
とを記載している。欧州特許第279,263号は、リ
ポキシゲナーゼ阻害物質活性を有するインドール類、ベ
ンゾフラン類及びベンゾチオフェン類を開示している。
米国特許第4,629,733号は、抗血栓性を有しホス
ホジエステラーゼ及び腫瘍転移の双方を阻害する新規な
インドリノン類を開示している。キノリルインドール類
の化学的製造に関してはSheinkman他によって
Chem.Ab.、Vol.67、54017(196
7)に記載されているが、この文献はこれらの化合物の
用途に関しては言及していない。Biniecki他に
よるChem.Ab.、Vol.98、197936(1
983)に所収の論文、Pakula他によるChe
m.Ab.、Vol.105、190835(1986)
に所収の論文、及び英国特許第1,228,848号明細
書は、インドール−3−酢酸の多数のN−アシル誘導体
が抗炎症薬として有望であることを記載している。
275,667号は、プロスタグランジン拮抗物質活性
及びロイコトリエン生合成の阻害物質活性を夫々有する
一連のインドールベースの一連の化合物を開示してい
る。欧州特許第181,568号及び第200,101号
は、2つの芳香核を有する一連の化合物を開示し、これ
らの化合物がリポキシゲナーゼ阻害物質活性を有するこ
とを記載している。欧州特許第279,263号は、リ
ポキシゲナーゼ阻害物質活性を有するインドール類、ベ
ンゾフラン類及びベンゾチオフェン類を開示している。
米国特許第4,629,733号は、抗血栓性を有しホス
ホジエステラーゼ及び腫瘍転移の双方を阻害する新規な
インドリノン類を開示している。キノリルインドール類
の化学的製造に関してはSheinkman他によって
Chem.Ab.、Vol.67、54017(196
7)に記載されているが、この文献はこれらの化合物の
用途に関しては言及していない。Biniecki他に
よるChem.Ab.、Vol.98、197936(1
983)に所収の論文、Pakula他によるChe
m.Ab.、Vol.105、190835(1986)
に所収の論文、及び英国特許第1,228,848号明細
書は、インドール−3−酢酸の多数のN−アシル誘導体
が抗炎症薬として有望であることを記載している。
【0003】欧州特許第419,049号(1991年
3月27日)は、(キノリン−2−イルメトキシ)イン
ドールがロイコトリエン生合成の阻害物質であると教示
している。
3月27日)は、(キノリン−2−イルメトキシ)イン
ドールがロイコトリエン生合成の阻害物質であると教示
している。
【0004】
【発明の概要】本発明は、ロイコトリエン生合成の阻害
物質活性を有する化合物、これらの化合物の製造方法、
これらの化合物を哺乳類(特にヒト)に使用するための
方法及び医薬製剤に関する。
物質活性を有する化合物、これらの化合物の製造方法、
これらの化合物を哺乳類(特にヒト)に使用するための
方法及び医薬製剤に関する。
【0005】本発明化合物は、ロイコトリエン生合成の
阻害物質活性を有するため、抗喘息薬、抗アレルギー
薬、抗炎症薬として有用であり、また、アレルギー性鼻
炎及び慢性気管支炎の治療、乾癬及びアトピー性皮膚炎
のような皮膚疾患の軽減に有用である。これらの化合物
はまた、心血管及び血管系にロイコトリエンが与える病
理作用、例えばアンギナまたは内毒素ショックを生じる
ような作用を阻害するために有用である。本発明化合物
はまた、アレルギー性結膜炎のような炎症性及びアレル
ギー性眼病の治療に有用である。化合物はまた、細胞保
護薬としても有用であり、偏頭痛の治療にも有用であ
る。
阻害物質活性を有するため、抗喘息薬、抗アレルギー
薬、抗炎症薬として有用であり、また、アレルギー性鼻
炎及び慢性気管支炎の治療、乾癬及びアトピー性皮膚炎
のような皮膚疾患の軽減に有用である。これらの化合物
はまた、心血管及び血管系にロイコトリエンが与える病
理作用、例えばアンギナまたは内毒素ショックを生じる
ような作用を阻害するために有用である。本発明化合物
はまた、アレルギー性結膜炎のような炎症性及びアレル
ギー性眼病の治療に有用である。化合物はまた、細胞保
護薬としても有用であり、偏頭痛の治療にも有用であ
る。
【0006】本発明化合物は、びらん性胃炎、びらん性
食道炎、炎症性腸疾患、エタノールに誘発される出血性
びらん、肝性虚血、肝臓、膵臓、腎臓もしくは心筋組織
の毒物に誘発される障害または壊死、CCl4及びD−
ガラクトサミンのような肝細胞毒物によって生じた肝実
質障害、虚血性腎不全、疾患に誘発される肝障害、胆汁
塩に誘発される膵臓または胃の障害、外傷またはストレ
スに誘発される細胞障害、グリセロールに誘発される腎
不全、のような哺乳類(特にヒト)の病的状態の治療ま
たは予防に有用である。
食道炎、炎症性腸疾患、エタノールに誘発される出血性
びらん、肝性虚血、肝臓、膵臓、腎臓もしくは心筋組織
の毒物に誘発される障害または壊死、CCl4及びD−
ガラクトサミンのような肝細胞毒物によって生じた肝実
質障害、虚血性腎不全、疾患に誘発される肝障害、胆汁
塩に誘発される膵臓または胃の障害、外傷またはストレ
スに誘発される細胞障害、グリセロールに誘発される腎
不全、のような哺乳類(特にヒト)の病的状態の治療ま
たは予防に有用である。
【0007】本発明化合物は、5−HPETE、5−H
ETE及びロイコトリエンのようなアラキドン酸の5−
リポキシゲナーゼ代謝産物の生合成を阻害する物質であ
る。ロイコトリエンB4、C4、D4及びE4は、喘息、乾
癬、疼痛、潰瘍及び全身性アナフィラキシーのような種
々の病的状態に関与することが知られている。従って、
これらの化合物の生合成を阻害すると、上記及びその他
のロイコトリエン関連の病的状態が緩和されるであろ
う。
ETE及びロイコトリエンのようなアラキドン酸の5−
リポキシゲナーゼ代謝産物の生合成を阻害する物質であ
る。ロイコトリエンB4、C4、D4及びE4は、喘息、乾
癬、疼痛、潰瘍及び全身性アナフィラキシーのような種
々の病的状態に関与することが知られている。従って、
これらの化合物の生合成を阻害すると、上記及びその他
のロイコトリエン関連の病的状態が緩和されるであろ
う。
【0008】
【詳細な説明】本発明は、式I:
【0009】
【化4】 〔式中、HetはArR1R2;Arは、1〜3個のN原
子を含む8〜10員の二環式芳香族環またはそのN酸化
物;R1、R2、R3、R4及びR10は個別に、水素、ハロ
ゲン、ペルハロ低級アルケニル、低級アルキル、低級ア
ルケニル、低級アルキニル、−CF3、−CN、−N
O2、−N3、−C(OH)R11R11、−CO2R12、−
SR14、−S(O)R14、−S(O)2R14、−S
(O)2NR15R15、−OR15、−NR15R15、−NR
12CONR15R15、−COR16、−CONR15R15、ま
たは−(CH2)tR21;R5は水素、−CH3、CF3、
−C(O)H、X1−R6またはX2−R7;R6及びR9は
個別に、アルキル、アルケニル、−(CH2)uPh
(R10)2または−(CH2)uTh(R10)2;R7は−
CF3またはR6;R8は水素またはX3−R9;R11の各
々は個別に、水素または低級アルキルを示すか、または
同一炭素原子上の2つのR11が結合して炭素原子数3〜
6のシクロアルキル環を形成し;R12は水素、低級アル
キルまたは−CH2R21;R13は低級アルキルまたは−
(CH2)rR21;R14は−CF3またはR13;R15は、
水素、−COR16、R13を示すか、または同一窒素原子
上の2つのR15が結合してO、SまたはNから選択され
た2つ以下のヘテロ原子を含む原子数4〜6の単環式複
素環を形成し;R16は水素、−CF3、低級アルキル、
低級アルケニル、低級アルキニルまたは−(CH2)r
R21;R17は−(CH2)s−C(R18R18)−(C
H2)s−R19または−CH2CONR15R15;R18は水
素または低級アルキル;R19は、(a)3〜9個の核炭
素原子とN、SまたはOから選択された1つまたは2つ
の核ヘテロ原子を含み複素環基の環の各々が5〜6原子
から形成された単環もしくは二環式複素環、または
(b)基W−R20;R20はアルキルまたは−COR23;
R21は1つまたは2つのR22基で置換されたフェニル;
R22は水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキ
シ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフォニル、低
級アルキルカルボニル、−CF3、−CN、−NO2また
は−N3;R23はアルキル、シクロアルキルまたは単環
式モノ複素環;R24は標準アミノ酸の残留構造を示すか
または同じNに結合したR18とR24とが環化してプロリ
ン残基を形成し;mは0または1;nは0〜3;pはm
が1のときに1〜3;pはmが0のときに0〜3;rは
0〜2;sは0〜3;tは0〜2;uは0〜3;Wは
O、SまたはNR15;X1はOまたはNR15;X2はC
O、CR11R11、S、S(O)またはS(O)2;X3は
CO、CR11R11、S(O)2または結合;X4はCH=
CH、CH2−Y1またはY1−CH2;YはX1または
X2;Y1はO、S、S(O)2またはCH2;Qは−CO
2R12、−CONHS(O)2R14、−NHS(O)2R
14、−S(O)2NHR15、−CONR15R15、−CO2
R17、−CONR18R24、−CR11R 11OHまたは1H
−もしくは2H−テトラゾル−5−イル〕で示される新
規な化合物または医薬として許容されるその塩を提供す
る。
子を含む8〜10員の二環式芳香族環またはそのN酸化
物;R1、R2、R3、R4及びR10は個別に、水素、ハロ
ゲン、ペルハロ低級アルケニル、低級アルキル、低級ア
ルケニル、低級アルキニル、−CF3、−CN、−N
O2、−N3、−C(OH)R11R11、−CO2R12、−
SR14、−S(O)R14、−S(O)2R14、−S
(O)2NR15R15、−OR15、−NR15R15、−NR
12CONR15R15、−COR16、−CONR15R15、ま
たは−(CH2)tR21;R5は水素、−CH3、CF3、
−C(O)H、X1−R6またはX2−R7;R6及びR9は
個別に、アルキル、アルケニル、−(CH2)uPh
(R10)2または−(CH2)uTh(R10)2;R7は−
CF3またはR6;R8は水素またはX3−R9;R11の各
々は個別に、水素または低級アルキルを示すか、または
同一炭素原子上の2つのR11が結合して炭素原子数3〜
6のシクロアルキル環を形成し;R12は水素、低級アル
キルまたは−CH2R21;R13は低級アルキルまたは−
(CH2)rR21;R14は−CF3またはR13;R15は、
水素、−COR16、R13を示すか、または同一窒素原子
上の2つのR15が結合してO、SまたはNから選択され
た2つ以下のヘテロ原子を含む原子数4〜6の単環式複
素環を形成し;R16は水素、−CF3、低級アルキル、
低級アルケニル、低級アルキニルまたは−(CH2)r
R21;R17は−(CH2)s−C(R18R18)−(C
H2)s−R19または−CH2CONR15R15;R18は水
素または低級アルキル;R19は、(a)3〜9個の核炭
素原子とN、SまたはOから選択された1つまたは2つ
の核ヘテロ原子を含み複素環基の環の各々が5〜6原子
から形成された単環もしくは二環式複素環、または
(b)基W−R20;R20はアルキルまたは−COR23;
R21は1つまたは2つのR22基で置換されたフェニル;
R22は水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキ
シ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフォニル、低
級アルキルカルボニル、−CF3、−CN、−NO2また
は−N3;R23はアルキル、シクロアルキルまたは単環
式モノ複素環;R24は標準アミノ酸の残留構造を示すか
または同じNに結合したR18とR24とが環化してプロリ
ン残基を形成し;mは0または1;nは0〜3;pはm
が1のときに1〜3;pはmが0のときに0〜3;rは
0〜2;sは0〜3;tは0〜2;uは0〜3;Wは
O、SまたはNR15;X1はOまたはNR15;X2はC
O、CR11R11、S、S(O)またはS(O)2;X3は
CO、CR11R11、S(O)2または結合;X4はCH=
CH、CH2−Y1またはY1−CH2;YはX1または
X2;Y1はO、S、S(O)2またはCH2;Qは−CO
2R12、−CONHS(O)2R14、−NHS(O)2R
14、−S(O)2NHR15、−CONR15R15、−CO2
R17、−CONR18R24、−CR11R 11OHまたは1H
−もしくは2H−テトラゾル−5−イル〕で示される新
規な化合物または医薬として許容されるその塩を提供す
る。
【0010】式Iの化合物の好ましい具体例は、式中の
X4がCH2−Y1でありY1がOであり、残りの置換基が
式Iと同義である化合物である。
X4がCH2−Y1でありY1がOであり、残りの置換基が
式Iと同義である化合物である。
【0011】式Iの化合物の別の好ましい例は、式中の
R1、R2、R3及びR4が水素;R5がX2−R7;R7がR
6;R8がR9;R10が水素またはハロゲン;mが0;n
が1〜3;uがR6で0及びR9で1;X2がCR11R11
またはS;X4がCH2−Y1;Y1がO;及びQが−CO
2R12または1−Hもしくは2H−テトラゾル−5−イ
ルを示し、残りの置換基が式Iと同義の化合物または医
薬として許容されるその塩である。
R1、R2、R3及びR4が水素;R5がX2−R7;R7がR
6;R8がR9;R10が水素またはハロゲン;mが0;n
が1〜3;uがR6で0及びR9で1;X2がCR11R11
またはS;X4がCH2−Y1;Y1がO;及びQが−CO
2R12または1−Hもしくは2H−テトラゾル−5−イ
ルを示し、残りの置換基が式Iと同義の化合物または医
薬として許容されるその塩である。
【0012】定義 以下の略号を以下の意味で使用した: Me=メチル Bn=ベンジル Ph=フェニル DIBAL−N=水素化ジイソブチルアルミニウム HMPA=ヘキサメチルリン酸トリアミド KHMDS=カリウムヘキサメチルジシラジド t−Bu=tert−ブチル i−Pr=イソプロピル c−C6H11=シクロヘキシル C−Pr=シクロプロピル c−=シクロ Ac=アセチル Tz=1H−または2H−テトラゾル−5−イル Th=2−または3−チエニル c−C5H9=シクロペンチル 1−Ad=1−アダマンチル NBS=N−ブロモスクシンイミド NCS=N−クロロスクシンイミド。
【0013】アルキル、アルケニル及びアルキニルは、
直鎖状、分枝状及び環式構造及びその組み合わせを包含
する。
直鎖状、分枝状及び環式構造及びその組み合わせを包含
する。
【0014】「アルキル」なる用語は、「低級アルキ
ル」を意味し、炭素原子数20以下の炭素フラグメント
も包含する。アルキル基の例は、オクチル、ノニル、ノ
ルボルニル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、エイコシル、3,7−ジエチ
ル−2,2−ジメチル−4−プロピルノニル、シクロド
デシル、アダマンチルなどである。
ル」を意味し、炭素原子数20以下の炭素フラグメント
も包含する。アルキル基の例は、オクチル、ノニル、ノ
ルボルニル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、エイコシル、3,7−ジエチ
ル−2,2−ジメチル−4−プロピルノニル、シクロド
デシル、アダマンチルなどである。
【0015】「低級アルキル」なる用語は、炭素原子数
1〜7のアルキル基を意味する。低級アルキル基の例
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−及びtert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、2−メチ
ルシクロプロピル、シクロプロピルメチルなどである。
1〜7のアルキル基を意味する。低級アルキル基の例
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−及びtert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、2−メチ
ルシクロプロピル、シクロプロピルメチルなどである。
【0016】「シクロアルキル」なる用語は、炭素原子
数3〜7の炭化水素環を意味する。シクロアルキル基の
例は、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘプチ
ル、などである。
数3〜7の炭化水素環を意味する。シクロアルキル基の
例は、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘプチ
ル、などである。
【0017】「低級アルケニル」なる用語は、炭素原子
数2〜7のアルケニル基を意味する。低級アルケニル基
の例は、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル、ヘプテニル、シクロプロペニル、シク
ロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1
−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニ
ル、などである。
数2〜7のアルケニル基を意味する。低級アルケニル基
の例は、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル、ヘプテニル、シクロプロペニル、シク
ロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1
−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニ
ル、などである。
【0018】「低級アルキニル」なる用語は、炭素原子
数2〜7のアルキニル基を意味する。低級アルキニル基
の例は、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペ
ンチニル、2−ヘプチニル、などである。
数2〜7のアルキニル基を意味する。低級アルキニル基
の例は、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペ
ンチニル、2−ヘプチニル、などである。
【0019】「低級アルコキシ」なる用語は、炭素原子
数1〜7の直鎖状、分枝状また環式構造のアルコキシ基
を意味する。低級アルコキシ基の例は、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロポキ
シ、シクロヘキシルオキシである。
数1〜7の直鎖状、分枝状また環式構造のアルコキシ基
を意味する。低級アルコキシ基の例は、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロポキ
シ、シクロヘキシルオキシである。
【0020】「低級アルキルチオ」なる用語は、炭素原
子数1〜7の直鎖状、分枝状または環式構造のアルキル
チオ基を意味する。低級アルキルチオ基の例は、メチル
チオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、シクロヘプチ
ルチオ、などである。例えばプロピルチオ基は−SCH
2CH2CH3で示される。
子数1〜7の直鎖状、分枝状または環式構造のアルキル
チオ基を意味する。低級アルキルチオ基の例は、メチル
チオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、シクロヘプチ
ルチオ、などである。例えばプロピルチオ基は−SCH
2CH2CH3で示される。
【0021】R23の定義に使用された「単環式モノ複素
環」なる用語は、環中にN、SまたはOから選択された
ヘテロ原子を1つだけ含む5〜7員の単環基を意味す
る。その例は、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオ
フェン、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロピラ
ン、などである。
環」なる用語は、環中にN、SまたはOから選択された
ヘテロ原子を1つだけ含む5〜7員の単環基を意味す
る。その例は、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオ
フェン、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロピラ
ン、などである。
【0022】R19の定義に使用された「単環または二環
式複素環」なる用語は、2,5−ジオキソ−1−ピロリ
ジニル、(3−ピリジニルカルボニル)アミノ、1,3
−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドル−
2−イル、1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2
−イル、2,4−イミダゾリンジオン−1−イル、2,6
−ピペリジンジオン−1−イル、2−イミダゾリル、2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル、ピペリジ
ン−1−イル、モルフォリン−1−イル、ピペラジン−
1−イル、などを意味する。
式複素環」なる用語は、2,5−ジオキソ−1−ピロリ
ジニル、(3−ピリジニルカルボニル)アミノ、1,3
−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドル−
2−イル、1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2
−イル、2,4−イミダゾリンジオン−1−イル、2,6
−ピペリジンジオン−1−イル、2−イミダゾリル、2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル、ピペリジ
ン−1−イル、モルフォリン−1−イル、ピペラジン−
1−イル、などを意味する。
【0023】「Ar」の定義に使用された「1〜3個の
N原子を含む8〜10員の二環式芳香族環及びそのN酸
化物」なる用語は、インドール、インドリジン、インダ
ゾール、ベンズイミダゾール、イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン、イミダゾ〔5,4−c〕ピリジン、ピロロ
〔3,2−b〕ピリジン、イソキノリン、3、4、5、
6、7または8−キノリン、シンノリン、キナゾリン、
キノキサリン、1,8−ナフチリジン、ピリド〔2,3−
b〕ピラジン、などを包含する。
N原子を含む8〜10員の二環式芳香族環及びそのN酸
化物」なる用語は、インドール、インドリジン、インダ
ゾール、ベンズイミダゾール、イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン、イミダゾ〔5,4−c〕ピリジン、ピロロ
〔3,2−b〕ピリジン、イソキノリン、3、4、5、
6、7または8−キノリン、シンノリン、キナゾリン、
キノキサリン、1,8−ナフチリジン、ピリド〔2,3−
b〕ピラジン、などを包含する。
【0024】任意の複素環の結合点は環の任意の自由原
子価の部位である。
子価の部位である。
【0025】標準アミノ酸なる用語は、アラニン、アス
パラギン、アスパラギン酸、アルギニン、システイン、
グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イ
ソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニル
アラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトフ
ァン、チロシン及びバリンなどのアミノ酸を含めて使用
する。(F.H.C.Crick、Symposium
of the Society for Experi
mental Biology、1958(12)p.
140参照)。
パラギン、アスパラギン酸、アルギニン、システイン、
グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イ
ソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニル
アラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトフ
ァン、チロシン及びバリンなどのアミノ酸を含めて使用
する。(F.H.C.Crick、Symposium
of the Society for Experi
mental Biology、1958(12)p.
140参照)。
【0026】R1及びR2がArの任意の自由位置に存在
し得ることが理解されよう。
し得ることが理解されよう。
【0027】Ph(R10)2及びTh(R10)2なる用語
は、2つのR10置換基で置換されたフェニルまたはチエ
ニル基を示す。
は、2つのR10置換基で置換されたフェニルまたはチエ
ニル基を示す。
【0028】ハロゲンはF、Cl、Br及びIを含む。
【0029】特定分子中の置換基(例えばR1、R2、R
15、Ph(R10)2、など)の定義はいずれも、分子中
の他の場所の定義から独立している。従って、−NR15
R15はNHH、−NHCH3、−NHC6H5、などを示
す。
15、Ph(R10)2、など)の定義はいずれも、分子中
の他の場所の定義から独立している。従って、−NR15
R15はNHH、−NHCH3、−NHC6H5、などを示
す。
【0030】2つのR15がNを介して結合したときに形
成された単環式複素環の例は、ピロリジン、ピペリジ
ン、モルフォリン、チアモルフォリン、ピペラジン、及
びN−メチルピペラジンである。
成された単環式複素環の例は、ピロリジン、ピペリジ
ン、モルフォリン、チアモルフォリン、ピペラジン、及
びN−メチルピペラジンである。
【0031】Qのプロドラッグエステル(例えばQ=C
O2R17の場合)は、Saari他、J.Med.Che
m.、21、No.8、746〜753(1978)、S
akamoto他、Chem.Pharm.Bull.、
32、No.6、2241〜2248(1984)及び
Bundgaard他、J.Med.Chem.、30、
No.3、451〜454(1987)によって記載さ
れているようなエステルを包含する。
O2R17の場合)は、Saari他、J.Med.Che
m.、21、No.8、746〜753(1978)、S
akamoto他、Chem.Pharm.Bull.、
32、No.6、2241〜2248(1984)及び
Bundgaard他、J.Med.Chem.、30、
No.3、451〜454(1987)によって記載さ
れているようなエステルを包含する。
【0032】本明細書中に記載の化合物のいくつかは、
1つ以上の非対称中心を含み、従って、ジアステレオマ
ー及び光学異性体を形成し得る。本発明は、可能なこれ
らのジアステレオマー及びそれらのラセミ体、分割され
た純粋な形態の鏡像異性体、医薬として許容されるその
塩をすべて包含することを理解されたい。
1つ以上の非対称中心を含み、従って、ジアステレオマ
ー及び光学異性体を形成し得る。本発明は、可能なこれ
らのジアステレオマー及びそれらのラセミ体、分割され
た純粋な形態の鏡像異性体、医薬として許容されるその
塩をすべて包含することを理解されたい。
【0033】本発明の医薬組成物は、有効成分として式
Iの化合物または医薬として許容されるその塩を含有
し、更に、医薬として許容される担体、及び任意にその
他の治療成分を含有し得る。「医薬として許容される
塩」なる用語は、無機塩基及び有機塩基を含む医薬とし
て許容される無毒の塩基から調製された塩を意味する。
無機塩基から誘導される塩は、アルミニウム、アンモニ
ウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マ
グネシウム、第二マンガン、第一マンガン、カリウム、
ナトリウム、亜鉛、などの塩である。特に好ましい塩
は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウ
ム、ナトリウム塩である。医薬として許容される無毒の
有機塩基から誘導される塩の例は、第一、第二及び第三
アミン、天然置換アミンを含む置換アミン、環状アミ
ン、及び塩基性イオン交換樹脂の塩を包含し、例えば、
アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N1−
ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジ
エチルアミノエタノール、2−ジメチアミノエタノー
ル、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル
モルフォリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グ
ルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン(hydrab
amine)、イソプロピルアミン、リシン、メチルグ
ルカミン、モルフォリン、ピペラジン、ピペリジン、ポ
リアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、ト
リエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トロメタミン、などの塩である。
Iの化合物または医薬として許容されるその塩を含有
し、更に、医薬として許容される担体、及び任意にその
他の治療成分を含有し得る。「医薬として許容される
塩」なる用語は、無機塩基及び有機塩基を含む医薬とし
て許容される無毒の塩基から調製された塩を意味する。
無機塩基から誘導される塩は、アルミニウム、アンモニ
ウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マ
グネシウム、第二マンガン、第一マンガン、カリウム、
ナトリウム、亜鉛、などの塩である。特に好ましい塩
は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウ
ム、ナトリウム塩である。医薬として許容される無毒の
有機塩基から誘導される塩の例は、第一、第二及び第三
アミン、天然置換アミンを含む置換アミン、環状アミ
ン、及び塩基性イオン交換樹脂の塩を包含し、例えば、
アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N1−
ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジ
エチルアミノエタノール、2−ジメチアミノエタノー
ル、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル
モルフォリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グ
ルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン(hydrab
amine)、イソプロピルアミン、リシン、メチルグ
ルカミン、モルフォリン、ピペラジン、ピペリジン、ポ
リアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、ト
リエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トロメタミン、などの塩である。
【0034】本発明化合物が塩基性のとき、無機及び有
機の酸を含む医薬として許容される無毒の酸から塩を調
製し得る。このような酸の例は、酢酸、ベンゼンスルホ
ン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エ
タンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン
酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン
酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン
酸、硝酸、パモ酸(pamoic acid)、パント
テン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエ
ンスルホン酸、などである。特に好ましい酸は、クエン
酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及び
酒石酸である。
機の酸を含む医薬として許容される無毒の酸から塩を調
製し得る。このような酸の例は、酢酸、ベンゼンスルホ
ン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エ
タンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン
酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン
酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン
酸、硝酸、パモ酸(pamoic acid)、パント
テン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエ
ンスルホン酸、などである。特に好ましい酸は、クエン
酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及び
酒石酸である。
【0035】治療方法に関する以下の記載において、
「式Iの化合物」なる表現が、医薬として許容されるそ
の塩を包含することを理解されたい。
「式Iの化合物」なる表現が、医薬として許容されるそ
の塩を包含することを理解されたい。
【0036】式Iの化合物は、ロイコトリエンの生合成
を阻害する能力を有するので、ヒト患者においてロイコ
トリエンによって誘発される症状を阻害するために有用
である。哺乳類におけるこのようなロイコトリエン生合
成の阻害は、本発明の化合物及び医薬組成物が、哺乳
類、特にヒトにおいて;(1)喘息のような疾患を含む
呼吸障害、(2)アレルギー性関節炎、接触皮膚炎、ア
レルギー性結膜炎、などのようなアレルギー及びアレル
ギー反応、(3)関節炎または炎症性腸疾患のような炎
症、(4)疼痛、(5)乾癬、などの皮膚症状、(6)
アンギナ、内毒素ショック、などのような心血管症状、
及び(7)免疫学的または化学的(シクロスポリン(c
yclosporin))な病因によって誘発された虚
血によって生じる腎不全の治療、予防または緩和に有用
であること、また、化合物が細胞保護薬であることを示
す。
を阻害する能力を有するので、ヒト患者においてロイコ
トリエンによって誘発される症状を阻害するために有用
である。哺乳類におけるこのようなロイコトリエン生合
成の阻害は、本発明の化合物及び医薬組成物が、哺乳
類、特にヒトにおいて;(1)喘息のような疾患を含む
呼吸障害、(2)アレルギー性関節炎、接触皮膚炎、ア
レルギー性結膜炎、などのようなアレルギー及びアレル
ギー反応、(3)関節炎または炎症性腸疾患のような炎
症、(4)疼痛、(5)乾癬、などの皮膚症状、(6)
アンギナ、内毒素ショック、などのような心血管症状、
及び(7)免疫学的または化学的(シクロスポリン(c
yclosporin))な病因によって誘発された虚
血によって生じる腎不全の治療、予防または緩和に有用
であること、また、化合物が細胞保護薬であることを示
す。
【0037】化合物の細胞保護活性は、動物及びヒトの
双方において、強い刺激物の有害作用、例えばアスピリ
ンまたはインドメタシンの潰瘍誘発作用に対する胃腸粘
膜の耐性強化として観察される。胃腸管に対する非ステ
ロイド系抗炎症薬の作用をかなり軽減することに加え
て、動物試験では、細胞保護化合物が、強酸、強塩基、
エタノール、高張塩溶液、などの経口投与によって誘発
される胃損傷を防止することが証明された。
双方において、強い刺激物の有害作用、例えばアスピリ
ンまたはインドメタシンの潰瘍誘発作用に対する胃腸粘
膜の耐性強化として観察される。胃腸管に対する非ステ
ロイド系抗炎症薬の作用をかなり軽減することに加え
て、動物試験では、細胞保護化合物が、強酸、強塩基、
エタノール、高張塩溶液、などの経口投与によって誘発
される胃損傷を防止することが証明された。
【0038】細胞保護能力を測定するために2つのアッ
セイを使用し得る。これらのアッセイは、(A)エタノ
ール誘発損傷アッセイ及び(B)インドメタシン誘発潰
瘍アッセイであり、いずれも欧州特許第140,684
号に記載されている。
セイを使用し得る。これらのアッセイは、(A)エタノ
ール誘発損傷アッセイ及び(B)インドメタシン誘発潰
瘍アッセイであり、いずれも欧州特許第140,684
号に記載されている。
【0039】予防または治療目的で使用される式Iの化
合物の薬用量は勿論、治療すべき症状の重度、式Iの化
合物の種類、及びその投与経路に従って異なる。また、
個々の患者の年齢、体重及び応答によって異なる。抗喘
息、抗アレルギーまたは抗炎症の目的、概して細胞保護
以外の目的で使用する場合には一般に、哺乳類の体重1
kgあたり約0.001mg〜約100mg、好ましく
は0.01mg〜約10mgの範囲、極めて好ましくは
0.1〜1mgの範囲の薬用量を1日1回投与するかま
たは1日数回に分割して投与する。また、いくつかの症
例ではこれらの範囲外の薬用量の使用が必要であろう。
合物の薬用量は勿論、治療すべき症状の重度、式Iの化
合物の種類、及びその投与経路に従って異なる。また、
個々の患者の年齢、体重及び応答によって異なる。抗喘
息、抗アレルギーまたは抗炎症の目的、概して細胞保護
以外の目的で使用する場合には一般に、哺乳類の体重1
kgあたり約0.001mg〜約100mg、好ましく
は0.01mg〜約10mgの範囲、極めて好ましくは
0.1〜1mgの範囲の薬用量を1日1回投与するかま
たは1日数回に分割して投与する。また、いくつかの症
例ではこれらの範囲外の薬用量の使用が必要であろう。
【0040】組成物を静脈内投与によって使用する場合
には、抗喘息、抗炎症または抗アレルギーのための適当
な日用量は、体重1kgあたり式Iの化合物約0.00
1mg〜約25mg(好ましくは0.01mg〜約1m
g)であり、細胞保護のための適当な日用量は、体重1
kgあたり式Iの化合物約0.1mg〜約100mg
(好ましくは約1mg〜約100mg、より好ましくは
約1mg〜約10mg)である。
には、抗喘息、抗炎症または抗アレルギーのための適当
な日用量は、体重1kgあたり式Iの化合物約0.00
1mg〜約25mg(好ましくは0.01mg〜約1m
g)であり、細胞保護のための適当な日用量は、体重1
kgあたり式Iの化合物約0.1mg〜約100mg
(好ましくは約1mg〜約100mg、より好ましくは
約1mg〜約10mg)である。
【0041】経口組成物を使用する場合には、抗喘息、
抗炎症または抗アレルギー用の適当な日用量は、体重1
kgあたり式Iの化合物約0.01mg〜約100m
g、好ましくは約0.1mg〜約10mgであり、細胞
保護用の適当な日用量は、体重1kgあたり式Iの化合
物約0.1mg〜約100mg(好ましくは約1mg〜
約100mg、より好ましくは約10mg〜約100m
g)である。
抗炎症または抗アレルギー用の適当な日用量は、体重1
kgあたり式Iの化合物約0.01mg〜約100m
g、好ましくは約0.1mg〜約10mgであり、細胞
保護用の適当な日用量は、体重1kgあたり式Iの化合
物約0.1mg〜約100mg(好ましくは約1mg〜
約100mg、より好ましくは約10mg〜約100m
g)である。
【0042】眼病の治療に使用するためには、許容され
る眼薬処方中に式Iの化合物を0.001〜1重量%含
有する溶液剤または懸濁液剤の形態の点眼製剤を用いる
とよい。
る眼薬処方中に式Iの化合物を0.001〜1重量%含
有する溶液剤または懸濁液剤の形態の点眼製剤を用いる
とよい。
【0043】細胞保護薬として使用するときの式Iの化
合物の正確な使用量は、特に、投与の目的が損傷細胞の
治癒であるかまたは将来の損傷の予防であるか、損傷細
胞がどの種のものであるか(例えば胃腸潰瘍形成である
かネフローゼ性壊死であるか)、原因物質が何である
か、などの要因に左右される。将来の損傷を予防するた
めに式Iの化合物を使用する場合には例えば、式Iの化
合物を、式Iの化合物と併用しなければ細胞損傷を生じ
るような非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例え
ばインドメタシンと併用する。このような用途では式I
の化合物を、NSAID投与の前後30分以内に投与す
る。好ましくは、NSAIDよりも前に投与するかまた
は同時に(例えば組合せ剤形(combination
dosage form)で)投与する。
合物の正確な使用量は、特に、投与の目的が損傷細胞の
治癒であるかまたは将来の損傷の予防であるか、損傷細
胞がどの種のものであるか(例えば胃腸潰瘍形成である
かネフローゼ性壊死であるか)、原因物質が何である
か、などの要因に左右される。将来の損傷を予防するた
めに式Iの化合物を使用する場合には例えば、式Iの化
合物を、式Iの化合物と併用しなければ細胞損傷を生じ
るような非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例え
ばインドメタシンと併用する。このような用途では式I
の化合物を、NSAID投与の前後30分以内に投与す
る。好ましくは、NSAIDよりも前に投与するかまた
は同時に(例えば組合せ剤形(combination
dosage form)で)投与する。
【0044】有効薬用量の本発明化合物を動物、特にヒ
トに与えるために適当な投与経路を使用し得る。例え
ば、経口、直腸、局所、非経口、点眼、呼吸器、鼻孔、
などの経路を使用し得る。適当な剤形は、錠剤、トロー
チ剤、分散液剤、懸濁液剤、溶液剤、カプセル剤、クリ
ーム剤、軟膏剤、エアゾール剤、などである。
トに与えるために適当な投与経路を使用し得る。例え
ば、経口、直腸、局所、非経口、点眼、呼吸器、鼻孔、
などの経路を使用し得る。適当な剤形は、錠剤、トロー
チ剤、分散液剤、懸濁液剤、溶液剤、カプセル剤、クリ
ーム剤、軟膏剤、エアゾール剤、などである。
【0045】本発明の医薬組成物は、有効成分として式
Iの化合物または医薬として許容されるその塩を含有
し、更に、医薬として許容される担体及び任意にその他
の治療用成分を含有し得る。「医薬として許容される
塩」なる用語は、無機の塩基または酸及び有機の塩基ま
たは酸を含む医薬として許容される無毒の塩基または酸
から調製される塩を意味する。
Iの化合物または医薬として許容されるその塩を含有
し、更に、医薬として許容される担体及び任意にその他
の治療用成分を含有し得る。「医薬として許容される
塩」なる用語は、無機の塩基または酸及び有機の塩基ま
たは酸を含む医薬として許容される無毒の塩基または酸
から調製される塩を意味する。
【0046】組成物は、経口、直腸、局所、非経口(皮
下、筋肉内及び静脈内を含む)、点眼(眼科)、呼吸器
(鼻孔または口腔吸入)または鼻孔投与に適した組成物
を含む。所与の症例に最適の経路は、治療すべき疾患の
種類及び容態、活性成分の種類に基づく。組成物は、単
位剤形(unit dosage form)として提
供されるのが便利であり、製薬業界で公知の方法のいず
れかによって調製され得る。
下、筋肉内及び静脈内を含む)、点眼(眼科)、呼吸器
(鼻孔または口腔吸入)または鼻孔投与に適した組成物
を含む。所与の症例に最適の経路は、治療すべき疾患の
種類及び容態、活性成分の種類に基づく。組成物は、単
位剤形(unit dosage form)として提
供されるのが便利であり、製薬業界で公知の方法のいず
れかによって調製され得る。
【0047】吸入投与のためには、本発明化合物を、加
圧パックまたはネブライザーからエアゾール噴霧剤の形
態で噴出させるのが便利である。また、化合物を配合可
能な粉末として送達してもよく、粉末組成物を吹入粉末
の吸入器によって吸入させてもよい。吸入投与に適した
好ましい送達系は、計量された薬用量を吸入させる(M
DI)エアゾールであり、フルオロカーボンまたは炭化
水素のような適当なプロペラント中に化合物Iが配合さ
れた懸濁液または溶液から成る。
圧パックまたはネブライザーからエアゾール噴霧剤の形
態で噴出させるのが便利である。また、化合物を配合可
能な粉末として送達してもよく、粉末組成物を吹入粉末
の吸入器によって吸入させてもよい。吸入投与に適した
好ましい送達系は、計量された薬用量を吸入させる(M
DI)エアゾールであり、フルオロカーボンまたは炭化
水素のような適当なプロペラント中に化合物Iが配合さ
れた懸濁液または溶液から成る。
【0048】局所投与に適した化合物Iの製剤は、皮膚
浸透デバイス、エアゾール、クリーム剤、軟膏、ローシ
ョン、散布剤、などである。
浸透デバイス、エアゾール、クリーム剤、軟膏、ローシ
ョン、散布剤、などである。
【0049】実際の使用では、慣用の医薬配合技術に従
って、有効成分である式Iの化合物を医薬担体と均質混
合させる。担体は、経口または非経口(静注を含む)な
どの投与に望ましい製剤の形態に応じて、種々の材料か
ら選択し得る。経口剤形の組成物を調製するとき、例え
ば懸濁液剤、エリキシル剤、溶液剤のような経口液体製
剤の場合には、常用の医薬媒体のいずれか、例えば水、
グリコール、油、アルコール、香料、保存料、着色料な
どを任意に使用し、例えば散剤、カプセル剤または錠剤
のような経口固体製剤の場合には、澱粉、糖、微結晶セ
ルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤な
どを任意に使用し得る。液体製剤よりも固体経口製剤の
ほうが好ましい。錠剤及びカプセル剤は、投与が容易で
あるという理由で、最も便利な経口用の単位剤形であ
り、この場合には明らかに固体医薬担体を使用する。所
望の場合には、水性または非水性の標準技術によって錠
剤をコーティングしてもよい。
って、有効成分である式Iの化合物を医薬担体と均質混
合させる。担体は、経口または非経口(静注を含む)な
どの投与に望ましい製剤の形態に応じて、種々の材料か
ら選択し得る。経口剤形の組成物を調製するとき、例え
ば懸濁液剤、エリキシル剤、溶液剤のような経口液体製
剤の場合には、常用の医薬媒体のいずれか、例えば水、
グリコール、油、アルコール、香料、保存料、着色料な
どを任意に使用し、例えば散剤、カプセル剤または錠剤
のような経口固体製剤の場合には、澱粉、糖、微結晶セ
ルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤な
どを任意に使用し得る。液体製剤よりも固体経口製剤の
ほうが好ましい。錠剤及びカプセル剤は、投与が容易で
あるという理由で、最も便利な経口用の単位剤形であ
り、この場合には明らかに固体医薬担体を使用する。所
望の場合には、水性または非水性の標準技術によって錠
剤をコーティングしてもよい。
【0050】上記のごとき常用の剤形だけでなく、式I
の化合物はまた、米国特許第3,845,770号、第
3,916,899号、第3,536,809号、第3,5
98,123号、第3,630,200号及び第4,00
8,719号に記載されたような調節放出手段及び/ま
たはデリバリーデバイスによって投与されてもよい。
の化合物はまた、米国特許第3,845,770号、第
3,916,899号、第3,536,809号、第3,5
98,123号、第3,630,200号及び第4,00
8,719号に記載されたような調節放出手段及び/ま
たはデリバリーデバイスによって投与されてもよい。
【0051】経口投与に適した本発明の医薬組成物は、
各々が所定量の有効成分を含有するカプセル剤、カシェ
剤または錠剤のような不連続単位の形態で提供されても
よく、または、粉末もしくは顆粒の形態で提供されても
よく、または、水性もしくは非水性液体中の懸濁液もし
くは溶液、水中油型エマルジョンもしくは油中水型液体
エマルジョンの形態で提供されてもよい。このような組
成物は、任意の製薬方法で調製できるが、すべての方法
は、1種以上の所要成分を構成する担体と有効成分とを
会合させるステップを含む。概して、有効成分を液体担
体または微粉砕固体担体またはその双方と均等且つ均質
に混合し、次いで必要に応じて生成物を所望の形態に形
成することによって組成物を調製する。例えば、錠剤
は、任意に1種以上の補助成分と共に圧縮または成形す
ることによって調製する。圧縮錠剤は、結合剤、滑沢
剤、不活性希釈剤、界面活性剤または分散剤と任意に混
合した粉末または顆粒のような自由流動形態の有効成分
を適当な機械で圧縮することによって調製する。成形錠
剤は、不活性液体希釈剤で湿潤させた粉末状化合物の混
合物を適当な機械で成形することによって調製する。好
ましくは、錠剤の各々が、約2.5mg〜約500mg
の有効成分を含有し、カシェ剤またはカプセル剤の各々
が約2.5mg〜約500mgの有効成分を含有する。
各々が所定量の有効成分を含有するカプセル剤、カシェ
剤または錠剤のような不連続単位の形態で提供されても
よく、または、粉末もしくは顆粒の形態で提供されても
よく、または、水性もしくは非水性液体中の懸濁液もし
くは溶液、水中油型エマルジョンもしくは油中水型液体
エマルジョンの形態で提供されてもよい。このような組
成物は、任意の製薬方法で調製できるが、すべての方法
は、1種以上の所要成分を構成する担体と有効成分とを
会合させるステップを含む。概して、有効成分を液体担
体または微粉砕固体担体またはその双方と均等且つ均質
に混合し、次いで必要に応じて生成物を所望の形態に形
成することによって組成物を調製する。例えば、錠剤
は、任意に1種以上の補助成分と共に圧縮または成形す
ることによって調製する。圧縮錠剤は、結合剤、滑沢
剤、不活性希釈剤、界面活性剤または分散剤と任意に混
合した粉末または顆粒のような自由流動形態の有効成分
を適当な機械で圧縮することによって調製する。成形錠
剤は、不活性液体希釈剤で湿潤させた粉末状化合物の混
合物を適当な機械で成形することによって調製する。好
ましくは、錠剤の各々が、約2.5mg〜約500mg
の有効成分を含有し、カシェ剤またはカプセル剤の各々
が約2.5mg〜約500mgの有効成分を含有する。
【0052】式Iの化合物の医薬剤形の代表例を以下に
示す: 式Iの化合物に加えて、本発明の医薬組成物は更に、シ
クロオキシゲナーゼ阻害物質、非ステロイド抗炎症薬
(NSAID)、ゾメピラックジフルニサルのような末
梢鎮痛薬などの別の有効成分を含有し得る。式Iの化合
物と第二有効成分との重量比は、各成分の有効薬用量次
第で異なる。一般には、各成分を有効薬用量で使用す
る。従って、例えば式Iの化合物をNSAIDと併用す
るときは、式Iの化合物対NSAIDの重量比は一般に
約1000:1〜約1:1000、好ましくは約20
0:1〜約1:200の範囲であろう。全体としては式
Iの化合物と別の有効成分とを上記範囲内で組合わせ、
どの場合にも各有効成分を有効薬用量で使用する。
示す: 式Iの化合物に加えて、本発明の医薬組成物は更に、シ
クロオキシゲナーゼ阻害物質、非ステロイド抗炎症薬
(NSAID)、ゾメピラックジフルニサルのような末
梢鎮痛薬などの別の有効成分を含有し得る。式Iの化合
物と第二有効成分との重量比は、各成分の有効薬用量次
第で異なる。一般には、各成分を有効薬用量で使用す
る。従って、例えば式Iの化合物をNSAIDと併用す
るときは、式Iの化合物対NSAIDの重量比は一般に
約1000:1〜約1:1000、好ましくは約20
0:1〜約1:200の範囲であろう。全体としては式
Iの化合物と別の有効成分とを上記範囲内で組合わせ、
どの場合にも各有効成分を有効薬用量で使用する。
【0053】NSAIDは5グループに分類できる: (1)プロピオン酸誘導体; (2)酢酸誘導体; (3)フェナミン酸(fenamic acid)誘導
体; (4)オキシカム(oxicam); (5)ビフェニルカルボン酸誘導体; または医薬として許容されるその塩。
体; (4)オキシカム(oxicam); (5)ビフェニルカルボン酸誘導体; または医薬として許容されるその塩。
【0054】使用できるプロピオン酸誘導体の例は、ア
ルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシッ
ク酸、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフ
ェン、フルプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロ
フェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロ
フェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピルプロフェ
ン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン
酸、チオキサプロフェンである。同様の鎮痛作用及び抗
炎症作用を有する構造的に近縁のプロピオン酸誘導体も
このグループに包含される。
ルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシッ
ク酸、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフ
ェン、フルプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロ
フェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロ
フェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピルプロフェ
ン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン
酸、チオキサプロフェンである。同様の鎮痛作用及び抗
炎症作用を有する構造的に近縁のプロピオン酸誘導体も
このグループに包含される。
【0055】従って本文で定義した「プロピオン酸誘導
体」なる用語は、典型的には環系、好ましくは芳香族環
系に直接またはカルボニル官能基を介して結合された遊
離−CH(CH3)COOHまた−CH2CH2COOH
基(これらは任意に医薬として許容される塩の形態、例
えば−CH(CH3)COO-Na+または−CH2CH2
COO-Na+でもよい)を有する非麻酔性鎮痛薬/非ス
テロイド系抗炎症薬を意味する。
体」なる用語は、典型的には環系、好ましくは芳香族環
系に直接またはカルボニル官能基を介して結合された遊
離−CH(CH3)COOHまた−CH2CH2COOH
基(これらは任意に医薬として許容される塩の形態、例
えば−CH(CH3)COO-Na+または−CH2CH2
COO-Na+でもよい)を有する非麻酔性鎮痛薬/非ス
テロイド系抗炎症薬を意味する。
【0056】使用できる酢酸誘導体の例は、インドメタ
シン(これは好ましいNSAIDである)、アセメタシ
ン、アルクロフェナック、クリダナック、ジクロフェナ
ック、フェンクロフェナック、フェンクロジック酸、フ
ェンチアザック、フロフェナック、イブフェナック、イ
ソキセパック、オキシピナック、スリンダック、チオピ
ナック、トルメチン、ジドメタシン及びゾメピラックで
ある。同様の鎮痛作用及び抗炎症作用を有する構造的に
近縁の酢酸誘導体もこのグループに包含される。
シン(これは好ましいNSAIDである)、アセメタシ
ン、アルクロフェナック、クリダナック、ジクロフェナ
ック、フェンクロフェナック、フェンクロジック酸、フ
ェンチアザック、フロフェナック、イブフェナック、イ
ソキセパック、オキシピナック、スリンダック、チオピ
ナック、トルメチン、ジドメタシン及びゾメピラックで
ある。同様の鎮痛作用及び抗炎症作用を有する構造的に
近縁の酢酸誘導体もこのグループに包含される。
【0057】従って、本文中に定義した「酢酸誘導体」
なる用語は、典型的には環系、好ましくは芳香環または
芳香族複素環系に直接結合された遊離−CH2COOH
基(任意に医薬として許容される塩例えば−CH2CO
O-Na+の形態でもよい)を有する非麻酔製鎮痛薬/非
ステロイド系抗炎症薬を意味する。
なる用語は、典型的には環系、好ましくは芳香環または
芳香族複素環系に直接結合された遊離−CH2COOH
基(任意に医薬として許容される塩例えば−CH2CO
O-Na+の形態でもよい)を有する非麻酔製鎮痛薬/非
ステロイド系抗炎症薬を意味する。
【0058】使用し得るフェナミン酸誘導体は、フルフ
ェナミン酸、メクロフェナミン酸、メフェナミン酸、ニ
フルミン酸及びトルフェナミン酸である。同様の鎮痛作
用及び抗炎症作用を有する構造的に近縁のフェナミン酸
誘導体もこのグループに包含される。
ェナミン酸、メクロフェナミン酸、メフェナミン酸、ニ
フルミン酸及びトルフェナミン酸である。同様の鎮痛作
用及び抗炎症作用を有する構造的に近縁のフェナミン酸
誘導体もこのグループに包含される。
【0059】従って、本文中に定義した「フェナミン
酸」誘導体は、基本構造:
酸」誘導体は、基本構造:
【0060】
【化5】 を有しており、種々の置換基を含み、遊離−COOH基
が−COO-Na+のような医薬として許容される塩の形
態を有し得る非麻酔性鎮痛薬/非ステロイド系抗炎症薬
である。
が−COO-Na+のような医薬として許容される塩の形
態を有し得る非麻酔性鎮痛薬/非ステロイド系抗炎症薬
である。
【0061】使用できるビフェニルカルボン酸誘導体
は、ジフルニザル及びフルフェニザルである。同様の鎮
痛作用及び抗炎症作用を有する構造的に近縁のビフェニ
ルカルボン酸誘導体もこのグループに包含される。
は、ジフルニザル及びフルフェニザルである。同様の鎮
痛作用及び抗炎症作用を有する構造的に近縁のビフェニ
ルカルボン酸誘導体もこのグループに包含される。
【0062】従って、本文中に定義した「ビフェニルカ
ルボン酸誘導体」は、基本構造:
ルボン酸誘導体」は、基本構造:
【0063】
【化6】 を有しており、種々の置換基を含み、遊離−COOH基
が−COO-Na+のような医薬として許容される塩の形
態を有し得る非麻酔性鎮痛薬/非ステロイド系抗炎症薬
である。
が−COO-Na+のような医薬として許容される塩の形
態を有し得る非麻酔性鎮痛薬/非ステロイド系抗炎症薬
である。
【0064】本発明で使用できるオキシカムは、イソキ
シカム、ピロキシカム、スドキシカム、テノキシカムで
ある。同様の鎮痛作用及び抗炎症作用を有する構造的に
近縁のオキシカムはこのグループに包含される。
シカム、ピロキシカム、スドキシカム、テノキシカムで
ある。同様の鎮痛作用及び抗炎症作用を有する構造的に
近縁のオキシカムはこのグループに包含される。
【0065】従って、本文中に定義される「オキシカ
ム」は、一般式;
ム」は、一般式;
【0066】
【化7】 〔式中、Rはアリールまたはヘテロアリール環系〕で示
される非麻酔製鎮痛薬及び/または非ステロイド系抗炎
症薬である。
される非麻酔製鎮痛薬及び/または非ステロイド系抗炎
症薬である。
【0067】使用し得るNSAIDの別の例を以下に示
す:アンフェナックナトリウム、アミノプロフェン、ア
ニトラザフェン、アントラフェニン、アウラノフィン、
ベンダザックリシネート、ベンジダニン、ベプロジン、
ブロペラモール、ブフェゾラック、シンメタシン、シペ
ロクアゾン、クロキシメート、ダジダミン、デボキサメ
ット、デルメタシン、デトミジン、デキシンドロプロフ
ェン、ジアセレイン、ジフィサラミン、ジフェンピラミ
ド、エモルファゾン、エンフェナミン酸、エノリカム、
エピリゾール、エテルサラート、エトドラック、エトフ
ェナマート、ファネチゾールメシラート、フェンクロラ
ック、フェンドザール、フェンフルミゾール、フェプラ
ゾン、フロクタフェニン、フルニキシン、フルノキサプ
ロフェン、フルプロクアゾン、フォピルトリン、フォス
フォザール、フルクロプロフェン、グルカメタシン、グ
アイメザール、イブプロキサム、イソフェゾラック、イ
ソニキシム、イソプロフェン、イソキシカム、レフェタ
ミンHCl、レフルノミド、ロフェミゾール、ロナゾラ
ックカルシウム、ロチファゾール、ロキソプロフェン、
リシンクロニキシナート、メクロフェナマートナトリウ
ム、メセクラゾン、ナブメトン、ニクチンドール、ニメ
スリド、オルパノキシン、オキサメタシン、オキサパド
ール、ペリソキサルシトレート、ピメプロフェン、ピメ
タシン、ピプロキセン、ピラゾラック、ピルフェニド
ン、プログルメタシンマレエート、プロクアゾン、ピリ
ドキシプロフェン、スドキシカム、タルメタシン、タル
ニフルマート、テノキシカム、チアゾリノブタゾン、チ
エラビンB、チアラミドHCl、チフラミゾール、チメ
ガジン、トルパドール、トリプタミド及びユフェナマー
ト。
す:アンフェナックナトリウム、アミノプロフェン、ア
ニトラザフェン、アントラフェニン、アウラノフィン、
ベンダザックリシネート、ベンジダニン、ベプロジン、
ブロペラモール、ブフェゾラック、シンメタシン、シペ
ロクアゾン、クロキシメート、ダジダミン、デボキサメ
ット、デルメタシン、デトミジン、デキシンドロプロフ
ェン、ジアセレイン、ジフィサラミン、ジフェンピラミ
ド、エモルファゾン、エンフェナミン酸、エノリカム、
エピリゾール、エテルサラート、エトドラック、エトフ
ェナマート、ファネチゾールメシラート、フェンクロラ
ック、フェンドザール、フェンフルミゾール、フェプラ
ゾン、フロクタフェニン、フルニキシン、フルノキサプ
ロフェン、フルプロクアゾン、フォピルトリン、フォス
フォザール、フルクロプロフェン、グルカメタシン、グ
アイメザール、イブプロキサム、イソフェゾラック、イ
ソニキシム、イソプロフェン、イソキシカム、レフェタ
ミンHCl、レフルノミド、ロフェミゾール、ロナゾラ
ックカルシウム、ロチファゾール、ロキソプロフェン、
リシンクロニキシナート、メクロフェナマートナトリウ
ム、メセクラゾン、ナブメトン、ニクチンドール、ニメ
スリド、オルパノキシン、オキサメタシン、オキサパド
ール、ペリソキサルシトレート、ピメプロフェン、ピメ
タシン、ピプロキセン、ピラゾラック、ピルフェニド
ン、プログルメタシンマレエート、プロクアゾン、ピリ
ドキシプロフェン、スドキシカム、タルメタシン、タル
ニフルマート、テノキシカム、チアゾリノブタゾン、チ
エラビンB、チアラミドHCl、チフラミゾール、チメ
ガジン、トルパドール、トリプタミド及びユフェナマー
ト。
【0068】使用し得るNSAIDを製造会社の製品番
号(Pharmaprojects参照)で以下に示
す:480156S、AA861、AD1590、AF
P802、AFP860、AI77B、AP504、A
U8001、BPPC、BW540C、CHINOIN
127、CN100、EB382、EL508、F1
044、GV3658、ITF182、KCNTEI6
090、KME4、LA2851、MR714、MR8
97、MY309、ONO3144、PR823、PV
102、PV108、R830、RS2131、SCR
152、SH440、SIR133、SPAS510、
SQ27239、ST281、SY6001、TA6
0、TAI−901(4−ベンゾイル−1−インダンカ
ルボン酸)、TVX2706、U60257,UR23
01及びWY41770。
号(Pharmaprojects参照)で以下に示
す:480156S、AA861、AD1590、AF
P802、AFP860、AI77B、AP504、A
U8001、BPPC、BW540C、CHINOIN
127、CN100、EB382、EL508、F1
044、GV3658、ITF182、KCNTEI6
090、KME4、LA2851、MR714、MR8
97、MY309、ONO3144、PR823、PV
102、PV108、R830、RS2131、SCR
152、SH440、SIR133、SPAS510、
SQ27239、ST281、SY6001、TA6
0、TAI−901(4−ベンゾイル−1−インダンカ
ルボン酸)、TVX2706、U60257,UR23
01及びWY41770。
【0069】最後に、同じく使用可能なNSAIDとし
て、サリチル酸塩、特にアセチルサリチル酸及びフェニ
ルブタゾン、並びに医薬として許容されるその塩があ
る。
て、サリチル酸塩、特にアセチルサリチル酸及びフェニ
ルブタゾン、並びに医薬として許容されるその塩があ
る。
【0070】好ましいNSAIDは特にインドメタシン
であるが、それ以外ではアセチルサリチル酸、ジクロフ
ェナック、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルル
ビプロフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプ
ロキセン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スリンダ
ック及びトルメチンが好ましい。
であるが、それ以外ではアセチルサリチル酸、ジクロフ
ェナック、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルル
ビプロフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプ
ロキセン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スリンダ
ック及びトルメチンが好ましい。
【0071】式Iの化合物を含む医薬組成物は更に、欧
州特許第138,481号(1985年4月24日)、
欧州特許第115,394号(1984年8月8日)、
欧州特許第136,893号(1985年4月10
日)、欧州特許第140,709号(1985年5月8
日)に開示されたようなロイコトリエン生合成の阻害物
質を含有し得る。これらの特許の記載内容は本明細書に
含まれるものとする。
州特許第138,481号(1985年4月24日)、
欧州特許第115,394号(1984年8月8日)、
欧州特許第136,893号(1985年4月10
日)、欧州特許第140,709号(1985年5月8
日)に開示されたようなロイコトリエン生合成の阻害物
質を含有し得る。これらの特許の記載内容は本明細書に
含まれるものとする。
【0072】式Iの化合物はまた、欧州特許第106,
565号(1984年4月25日)及び欧州特許第10
4,885号(1984年4月4日)に開示されたよう
なロイコトリエン拮抗物質、及び、欧州特許出願第5
6,172号(1982年7月21日)、第61,800
号(1982年6月10日)、英国特許第2,058,7
85号(1981年4月15日)に開示されたような当
業界で公知のロイコトリエン拮抗物質と併用し得る。上
記の特許及び特許出願の記載内容は本明細書に含まれる
ものとする。
565号(1984年4月25日)及び欧州特許第10
4,885号(1984年4月4日)に開示されたよう
なロイコトリエン拮抗物質、及び、欧州特許出願第5
6,172号(1982年7月21日)、第61,800
号(1982年6月10日)、英国特許第2,058,7
85号(1981年4月15日)に開示されたような当
業界で公知のロイコトリエン拮抗物質と併用し得る。上
記の特許及び特許出願の記載内容は本明細書に含まれる
ものとする。
【0073】式Iの化合物を含む医薬組成物は更に第二
有効成分として、欧州特許第11,067号(1980
年5月28日)に開示されているようなプロスタグラン
ジン拮抗物質、または米国特許第4,237,160号に
開示されているようなトロンボキサン拮抗物質を含有し
得る。組成物はまた、米国特許第4,325,961号に
開示されているα−フルオロメチルヒスチジンのような
ヒスチジンデカルボキシラーゼ阻害物質を含有し得る。
式Iの化合物はまた、欧州特許第40,696号(19
81年12月2日)に記載のアセタマゾール、アミノチ
アジアゾール、米国特許第4,283,408号、第4,
362,736号、第4,394,508号に記載のベナ
ドリル、シメチジン、ファモチジン、フラマミン、ヒス
タジル、フェネルガン、ラニチジン、テルフェナジンな
どのようなH1またはH2−受容体拮抗物質と併用しても
有利である。医薬組成物はまた、米国特許第4,255,
431号に開示されたオメプラゾールのようなK+/H+
ATPアーゼ阻害物質を含有し得る。式Iの化合物は
また、英国特許第1,144,905号及び1,144,9
06号に記載されているような1,3−ビス(2−カル
ボキシ−クロモン−5−イルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロパン及び近縁化合物のような多くの細胞安定化剤と
併用しても有効である。別の有用な医薬組成物は、式I
の化合物を、メチセルジドのようなセロトニン拮抗物
質、Nature、Vol.316、126〜131
頁、1985に記載されたセロトニン拮抗物質などと組
合せて含有する。この文節で引用した文献の記載内容は
本明細書に含まれるものとする。
有効成分として、欧州特許第11,067号(1980
年5月28日)に開示されているようなプロスタグラン
ジン拮抗物質、または米国特許第4,237,160号に
開示されているようなトロンボキサン拮抗物質を含有し
得る。組成物はまた、米国特許第4,325,961号に
開示されているα−フルオロメチルヒスチジンのような
ヒスチジンデカルボキシラーゼ阻害物質を含有し得る。
式Iの化合物はまた、欧州特許第40,696号(19
81年12月2日)に記載のアセタマゾール、アミノチ
アジアゾール、米国特許第4,283,408号、第4,
362,736号、第4,394,508号に記載のベナ
ドリル、シメチジン、ファモチジン、フラマミン、ヒス
タジル、フェネルガン、ラニチジン、テルフェナジンな
どのようなH1またはH2−受容体拮抗物質と併用しても
有利である。医薬組成物はまた、米国特許第4,255,
431号に開示されたオメプラゾールのようなK+/H+
ATPアーゼ阻害物質を含有し得る。式Iの化合物は
また、英国特許第1,144,905号及び1,144,9
06号に記載されているような1,3−ビス(2−カル
ボキシ−クロモン−5−イルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロパン及び近縁化合物のような多くの細胞安定化剤と
併用しても有効である。別の有用な医薬組成物は、式I
の化合物を、メチセルジドのようなセロトニン拮抗物
質、Nature、Vol.316、126〜131
頁、1985に記載されたセロトニン拮抗物質などと組
合せて含有する。この文節で引用した文献の記載内容は
本明細書に含まれるものとする。
【0074】別の有利な医薬組成物は、式Iの化合物
を、イプラトロピウムブロミドのような抗コリン作用
薬、β拮抗物質サルブタモール、メタプロテレノール、
テルブタリン、フエノテロールのような気管支拡張薬、
テオフィリン、コリンテオフィリナート及びエンプロフ
ィリンのような抗喘息薬、ニフェジピン、ジルチアゼ
ム、ニトレンジピン、ベラパミル、ニモジピン、フェロ
ジピンのようなカルシウム拮抗物質、コルチコステロイ
ド、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニソロン、ベータ
メタゾン、デキサメタゾン、ベクロメタゾンなどと共に
含有してもよい。
を、イプラトロピウムブロミドのような抗コリン作用
薬、β拮抗物質サルブタモール、メタプロテレノール、
テルブタリン、フエノテロールのような気管支拡張薬、
テオフィリン、コリンテオフィリナート及びエンプロフ
ィリンのような抗喘息薬、ニフェジピン、ジルチアゼ
ム、ニトレンジピン、ベラパミル、ニモジピン、フェロ
ジピンのようなカルシウム拮抗物質、コルチコステロイ
ド、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニソロン、ベータ
メタゾン、デキサメタゾン、ベクロメタゾンなどと共に
含有してもよい。
【0075】本発明化合物を以下の方法で製造し得る。
温度は℃である。
温度は℃である。
【0076】出発物質であるメトキシフェニルヒドラジ
ンIIは市販のものでもよく、または化学文献にアセト
アミドフェノールXXVIとして記載されているもので
もよい。出発物質であるベンジルフェニルヒドラジンI
IIを欧州特許第166,591号(17102IA)
に記載の方法で製造し、ケトンIV及びXXXIを欧州
特許第166,591号及び欧州特許第275,667号
(17496IA)に記載の方法で製造する。2−(ハ
ロメチル)キノリンVIIは、「Quinoline
s」、Parts I & II、G.Jones(E
D.)、JohnWiley & Sons、Toro
nto、1977及び1982に記載の方法によって得
られる。また、対応する2−メチルキノリンのハロゲン
化による化合物VIIの製造もJonesの文献に記載
されている。ハロゲン化ベンジル(R10)2PhCH2−
Halは容易に製造でき、この種の多くの化合物が米国
特許第4,808,608号(17323IB)のような
先行技術文献に記載されている。化合物VII中のHa
l及び(R10)2PhCH2−Hal中のHalはCl、
BrまたはIを示す。
ンIIは市販のものでもよく、または化学文献にアセト
アミドフェノールXXVIとして記載されているもので
もよい。出発物質であるベンジルフェニルヒドラジンI
IIを欧州特許第166,591号(17102IA)
に記載の方法で製造し、ケトンIV及びXXXIを欧州
特許第166,591号及び欧州特許第275,667号
(17496IA)に記載の方法で製造する。2−(ハ
ロメチル)キノリンVIIは、「Quinoline
s」、Parts I & II、G.Jones(E
D.)、JohnWiley & Sons、Toro
nto、1977及び1982に記載の方法によって得
られる。また、対応する2−メチルキノリンのハロゲン
化による化合物VIIの製造もJonesの文献に記載
されている。ハロゲン化ベンジル(R10)2PhCH2−
Halは容易に製造でき、この種の多くの化合物が米国
特許第4,808,608号(17323IB)のような
先行技術文献に記載されている。化合物VII中のHa
l及び(R10)2PhCH2−Hal中のHalはCl、
BrまたはIを示す。
【0077】インドールの多くの合成方法が化学文献に
公知である。例えば、「Heterocyclic c
ompounds」、Volume 5、Parts
I、II、III、W.J.Houlihan(E
d.)、Interscience、J.Wiley &
Sons、N.Y.、1979及び「The Chem
istry of Indoles」、R.J.Sund
berg、Academic Press、N.Y.、1
970を参照するとよい。最も普及した合成方法の1つ
はFischer Indole Synthesis
として知られており、方法に関する以下の記載ではこの
方法を「Fischer」と要約している。
公知である。例えば、「Heterocyclic c
ompounds」、Volume 5、Parts
I、II、III、W.J.Houlihan(E
d.)、Interscience、J.Wiley &
Sons、N.Y.、1979及び「The Chem
istry of Indoles」、R.J.Sund
berg、Academic Press、N.Y.、1
970を参照するとよい。最も普及した合成方法の1つ
はFischer Indole Synthesis
として知られており、方法に関する以下の記載ではこの
方法を「Fischer」と要約している。
【0078】種々の方法において、中間体及び最終生成
物中の−CO2H及び−CO2R12基を別の代表的なQ、
例えば−CONHS(O)2R14、−NHS(O)
2R14、−CONR15R15、−CH2OHまたはテトラゾ
ル−5−イルに、米国特許第4,808,608号(17
323IB)に記載の方法によって変換し得る。酸から
プロドラッグ形態(Qが−CO2R17)にするために
は、例えば欧州特許第104,885号(16830I
A)の方法を使用し得る。
物中の−CO2H及び−CO2R12基を別の代表的なQ、
例えば−CONHS(O)2R14、−NHS(O)
2R14、−CONR15R15、−CH2OHまたはテトラゾ
ル−5−イルに、米国特許第4,808,608号(17
323IB)に記載の方法によって変換し得る。酸から
プロドラッグ形態(Qが−CO2R17)にするために
は、例えば欧州特許第104,885号(16830I
A)の方法を使用し得る。
【0079】種々の官能基(R1、R2、Y、Q、など)
を、行なわれる化学処理と適合するように選択しなけれ
ばならないことは当業者に明らかであろう。このような
適合性は、保護基によって得られることもしばしばあ
り、反応手順における特定の変更によって得られること
もある。
を、行なわれる化学処理と適合するように選択しなけれ
ばならないことは当業者に明らかであろう。このような
適合性は、保護基によって得られることもしばしばあ
り、反応手順における特定の変更によって得られること
もある。
【0080】R5がS−R7のとき、m−クロロ過安息香
酸またはモノペルオキシフタル酸またはオキソンのよう
な酸化剤を1当量または2当量用いてスルフィドを酸化
することによって対応するスルホキシド及びスルホンを
調製し得る(Trost、J.Org.Chem.、19
88、532頁)。
酸またはモノペルオキシフタル酸またはオキソンのよう
な酸化剤を1当量または2当量用いてスルフィドを酸化
することによって対応するスルホキシド及びスルホンを
調製し得る(Trost、J.Org.Chem.、19
88、532頁)。
【0081】以下の方法の多くは、エステル官能基の塩
基性加水分解によって対応するカルボン酸を得るステッ
プを含む。どの場合にも、塩酸、硫酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸のような適当な酸で反応混合物を酸性化するこ
とによって遊離酸が得られる。
基性加水分解によって対応するカルボン酸を得るステッ
プを含む。どの場合にも、塩酸、硫酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸のような適当な酸で反応混合物を酸性化するこ
とによって遊離酸が得られる。
【0082】化合物6、10、11、16、17、1
9、23、24、27、28及びそれらの前駆体エステ
ルはすべて、本発明の式Iの化合物の例である。
9、23、24、27、28及びそれらの前駆体エステ
ルはすべて、本発明の式Iの化合物の例である。
【0083】ローマ数字(IV、V、XIV、XXV
I、XXXI及びXXXV)によって指定されている化
合物は公知であり、欧州特許第419,049号に化合
物に対応する。該特許の記載は本明細書に含まれるもの
とする。
I、XXXI及びXXXV)によって指定されている化
合物は公知であり、欧州特許第419,049号に化合
物に対応する。該特許の記載は本明細書に含まれるもの
とする。
【0084】
【化8】 方法1 エーテル、THF、ヘキサン、トルエンまたはその混合
物のような適当な溶媒中で水素化アルミニウムリチウ
ム、ホウ水素化ナトリウム、DIBAL−Hのような還
元剤によってカルボキシ誘導体1を還元してアルコール
2を得る。当業界で公知の方法によって2のアルコール
官能基をハロゲン化物またはスルホネートエステル(メ
シラート、トシラート、トリフラート、など)のような
適当な脱離基(LG)に変換して中間体3を生成する。
四塩化炭素、ベンゼンなどの適当な溶媒中でNCSまた
はNBSのようなハロゲン化剤と共に加熱してメチル化
合物Het−CH3をハロゲン化することによって3の
有用なサブグループを製造し得る。
物のような適当な溶媒中で水素化アルミニウムリチウ
ム、ホウ水素化ナトリウム、DIBAL−Hのような還
元剤によってカルボキシ誘導体1を還元してアルコール
2を得る。当業界で公知の方法によって2のアルコール
官能基をハロゲン化物またはスルホネートエステル(メ
シラート、トシラート、トリフラート、など)のような
適当な脱離基(LG)に変換して中間体3を生成する。
四塩化炭素、ベンゼンなどの適当な溶媒中でNCSまた
はNBSのようなハロゲン化剤と共に加熱してメチル化
合物Het−CH3をハロゲン化することによって3の
有用なサブグループを製造し得る。
【0085】エーテル、アセトニトリル、THFまたは
同様の溶媒中でトリフェニルホスフィンと3とを反応さ
せてホスホニウム塩4を生成する。ホスホニウム塩4の
反応性に応じて化合物4をEt3N、水素化ナトリウ
ム、ブチルリチウムまたはアルコキシドのような塩基で
処理することによってイリド5に変換する。
同様の溶媒中でトリフェニルホスフィンと3とを反応さ
せてホスホニウム塩4を生成する。ホスホニウム塩4の
反応性に応じて化合物4をEt3N、水素化ナトリウ
ム、ブチルリチウムまたはアルコキシドのような塩基で
処理することによってイリド5に変換する。
【0086】方法2 アセトン、アセトニトリルまたはDMFのような適当な
溶媒中で炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような適当
な塩基の存在下に化合物3をフェノールXIVと反応さ
せて化合物6を生成し、この化合物6を標準手順によっ
て対応するカルボン酸に変換し得る。
溶媒中で炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような適当
な塩基の存在下に化合物3をフェノールXIVと反応さ
せて化合物6を生成し、この化合物6を標準手順によっ
て対応するカルボン酸に変換し得る。
【0087】
【化9】 方法3 DMFまたはNMPのような極性溶媒中で炭酸カリウム
のような炭酸塩またはアルカリ金属水素化物を塩基とし
て使用して適当なN−アセチル化アミノフェノールXX
VIと3とを反応させる。得られたアセトアニリド7を
標準塩基性条件、好ましくは還流下のアルコール性水酸
化カリウムを用いて脱アセチル化してアニリン誘導体8
を生成する。水性媒体中のナトリウムハイドロサルファ
イトを用いた中間ジアゾニウム塩の還元によってアニリ
ン誘導体8をヒドラジン類似体9に変換する。
のような炭酸塩またはアルカリ金属水素化物を塩基とし
て使用して適当なN−アセチル化アミノフェノールXX
VIと3とを反応させる。得られたアセトアニリド7を
標準塩基性条件、好ましくは還流下のアルコール性水酸
化カリウムを用いて脱アセチル化してアニリン誘導体8
を生成する。水性媒体中のナトリウムハイドロサルファ
イトを用いた中間ジアゾニウム塩の還元によってアニリ
ン誘導体8をヒドラジン類似体9に変換する。
【0088】次に、ケトンIVによるFischerイ
ンドール化を用いてヒドラジン9を処理して化合物10
を生成し、次いでTHF中のKHMDSまたはDMF中
のNaHのような適当な塩基とR8−Halとを用いて
化合物10のインドール窒素をアルキル化して化合物1
1を得る。
ンドール化を用いてヒドラジン9を処理して化合物10
を生成し、次いでTHF中のKHMDSまたはDMF中
のNaHのような適当な塩基とR8−Halとを用いて
化合物10のインドール窒素をアルキル化して化合物1
1を得る。
【0089】
【化10】 方法4 ジクロロメタン中のピリジンのような溶媒中のトリフル
オロメチルスルホン酸無水物(Tf2O)で処理するこ
とによってインドールフェノールXIVをフェノールト
リフラート12に変換する。一酸化炭素雰囲気中の酢酸
パラジウム触媒作用下にフェノールトリフラートをカル
ボキシメチル化して化合物13とする。1,1−ビス
(ジフェニルホスフィノフェロセン)のようなホスフィ
ンリガンドがこの反応を促進する。種々の水素化物還元
剤によってカルボキメチル化インドールを還元する。加
水分解エステルに対してTHF中のDIBAL−Hを使
用するのが便利である。還元したカルビノール生成物1
4を代表的溶媒であるメチレンクロリド中の二酸化マン
ガンによって適宜酸化してホルミル化誘導体15を得
る。次に、THFのようなエーテル系溶媒中の無水条件
下に典型的には方法4に示すようなウィッチヒ試薬5を
使用してカルボアニオン条件下にアルデヒド15をホモ
ログ化する。この反応の温度は典型的には−70℃〜室
温である。このようにしてインドールスチリル類似体
(トランス)16が形成される。酢酸エチルのような有
機溶媒中のH2及びPd/Cを用いた接触還元によって
スチリル系を更に変換して飽和化合物17を得る。
オロメチルスルホン酸無水物(Tf2O)で処理するこ
とによってインドールフェノールXIVをフェノールト
リフラート12に変換する。一酸化炭素雰囲気中の酢酸
パラジウム触媒作用下にフェノールトリフラートをカル
ボキシメチル化して化合物13とする。1,1−ビス
(ジフェニルホスフィノフェロセン)のようなホスフィ
ンリガンドがこの反応を促進する。種々の水素化物還元
剤によってカルボキメチル化インドールを還元する。加
水分解エステルに対してTHF中のDIBAL−Hを使
用するのが便利である。還元したカルビノール生成物1
4を代表的溶媒であるメチレンクロリド中の二酸化マン
ガンによって適宜酸化してホルミル化誘導体15を得
る。次に、THFのようなエーテル系溶媒中の無水条件
下に典型的には方法4に示すようなウィッチヒ試薬5を
使用してカルボアニオン条件下にアルデヒド15をホモ
ログ化する。この反応の温度は典型的には−70℃〜室
温である。このようにしてインドールスチリル類似体
(トランス)16が形成される。酢酸エチルのような有
機溶媒中のH2及びPd/Cを用いた接触還元によって
スチリル系を更に変換して飽和化合物17を得る。
【0090】
【化11】 方法5 方法5に示した手順で23及び24のような化合物Iの
インドールチオ類似体を適宜調製する。CH2Cl2のよ
うな塩素化溶媒中のBBr3によって化合物Vを処理し
て、メチルエーテル及びインドールN−ベンジル基の双
方を開裂し、生成物を環化してインドールラクタム18
とする。この化合物をN,N−ジメチルチオカルバモイ
ルインドール19として誘導体化し、次いで200℃よ
りも高温で熱転位してN,N−ジメチルカルバモイルチ
オインドール誘導体20とする。加熱の持続時間次第で
は、ジチオール化(R5=−S−t−Bu→R5=H)も
生じ得る。強塩基、代表的にはメタノール中のナトリウ
ムメトキシドを用いて20を加水分解し得る。この反応
中に自発的にジスルフィド21が形成される。水性ジオ
キサン中のトリフェニルホスフィンを用いて21を還元
すると22が生成される。有機塩基の触媒作用下に、適
宜置換した誘導体3に22を結合する。典型的には、メ
チレンクロリドのような有機溶媒中のトリエチルアミン
を使用する。方法3に記載の標準条件下でインドール2
3をN−置換誘導体24に変換する。
インドールチオ類似体を適宜調製する。CH2Cl2のよ
うな塩素化溶媒中のBBr3によって化合物Vを処理し
て、メチルエーテル及びインドールN−ベンジル基の双
方を開裂し、生成物を環化してインドールラクタム18
とする。この化合物をN,N−ジメチルチオカルバモイ
ルインドール19として誘導体化し、次いで200℃よ
りも高温で熱転位してN,N−ジメチルカルバモイルチ
オインドール誘導体20とする。加熱の持続時間次第で
は、ジチオール化(R5=−S−t−Bu→R5=H)も
生じ得る。強塩基、代表的にはメタノール中のナトリウ
ムメトキシドを用いて20を加水分解し得る。この反応
中に自発的にジスルフィド21が形成される。水性ジオ
キサン中のトリフェニルホスフィンを用いて21を還元
すると22が生成される。有機塩基の触媒作用下に、適
宜置換した誘導体3に22を結合する。典型的には、メ
チレンクロリドのような有機溶媒中のトリエチルアミン
を使用する。方法3に記載の標準条件下でインドール2
3をN−置換誘導体24に変換する。
【0091】
【化12】 方法6 XXXI のような種々のケトンとのFischer反応
によってヒドラジン9を未置換インドールに直接変換し
得る。方法3に記載の条件でインドールをN−アルキル
化してhet−メトキシインドールアルカノエートエス
テル25を生成する。ジエチルエーテルのようなエーテ
ル溶媒中のアルキルマグネシウムハロゲン化物を用いた
グリニャール条件またはTHFのようなエーテル溶媒中
の水素化アルミニウムリチウムの使用によってエステル
25をケトンまたはカルビノールに変換する。このよう
に生成されたカルビノール27を更に、THFのような
適当な溶媒中で塩基として水素化ナトリウムを使用して
ハロエステルXXXVと反応させて本発明のエステル化
合物に変換し得る。次いでエステルを加水分解すると、
本発明の酸化合物28が得られる。
によってヒドラジン9を未置換インドールに直接変換し
得る。方法3に記載の条件でインドールをN−アルキル
化してhet−メトキシインドールアルカノエートエス
テル25を生成する。ジエチルエーテルのようなエーテ
ル溶媒中のアルキルマグネシウムハロゲン化物を用いた
グリニャール条件またはTHFのようなエーテル溶媒中
の水素化アルミニウムリチウムの使用によってエステル
25をケトンまたはカルビノールに変換する。このよう
に生成されたカルビノール27を更に、THFのような
適当な溶媒中で塩基として水素化ナトリウムを使用して
ハロエステルXXXVと反応させて本発明のエステル化
合物に変換し得る。次いでエステルを加水分解すると、
本発明の酸化合物28が得られる。
【0092】
【化13】 方法7 入手容易なカルボン酸誘導体−CO2R12を出発物質と
した種々のQの製法を方法7にまとめる。示された反応
の多くが可逆的であることは当業者に容易に理解されよ
う。従って、例えば、−CN基はアミド及びカルボン酸
官能基を調製するための出発物質として使用し得る。方
法7に示す反応及びスルホンアミド基(−S(O)2N
HR15)の合成方法は当業界でよく知られている。例え
ば、以下の文献を参照するとよい;1.J.March、
Advanced Organic Chemistr
y、3rd ed.、J.Wiley and Son
s、Toronto、1985;2.S.R.Sandl
er and W.Karo、Organic Fun
ctional Group Preparation
s、I & II、Academic Press、T
oronto、1983 & 1986;代表的化合物 表Iは本発明の代表的化合物を示す。
した種々のQの製法を方法7にまとめる。示された反応
の多くが可逆的であることは当業者に容易に理解されよ
う。従って、例えば、−CN基はアミド及びカルボン酸
官能基を調製するための出発物質として使用し得る。方
法7に示す反応及びスルホンアミド基(−S(O)2N
HR15)の合成方法は当業界でよく知られている。例え
ば、以下の文献を参照するとよい;1.J.March、
Advanced Organic Chemistr
y、3rd ed.、J.Wiley and Son
s、Toronto、1985;2.S.R.Sandl
er and W.Karo、Organic Fun
ctional Group Preparation
s、I & II、Academic Press、T
oronto、1983 & 1986;代表的化合物 表Iは本発明の代表的化合物を示す。
【0093】
【表1】 生物学的活性の測定アッセイ 式Iの化合物の哺乳類ロイコトリエン生合成阻害活性を
測定するために以下のアッセイを用いて試験し得る。
測定するために以下のアッセイを用いて試験し得る。
【0094】ラット腹腔内多形核(PMN)白血球アッ
セイ エーテル麻酔したラットに8mLのカゼイン酸ナトリウ
ム懸濁液(水約50mL中に6g)を注射(腹腔内)す
る。15〜24時間後、ラットを殺し(CO2)、腹腔
の細胞を20mLのバッファ(NaOHでpH7.4に
調整した30mMのHEPESを含有するイーグルME
M培地)で洗浄することによって回収する。細胞をペレ
ット化し(350×g、5分間)、激しく攪拌しながら
バッファに再懸濁させ、レンズ紙で濾過し、再遠心し、
最後に、10細胞/mLでバッファに再懸濁させる。P
MN懸濁液の500mLのアリコートと被検化合物とを
37℃で2分間プレインキュベートし、次いで、10m
MのA−23187を添加する、懸濁液を更に4分間攪
拌し、第2の500mLのPMNに37℃でアリコート
を添加することによってLTB4含量をバイオアッセイ
する。第1のインキュベーションで産生されたLTB4
は第2のPMNを凝集させるので、これを光透過の変化
によって測定する。アッセイアリコートのサイズは、未
処理対照に対する透過変化が最大値より小さい値(通常
は−70%)を与えるように選択する。LTB4形成の
阻害%を、サンプル中の透過変化と化合物非含有対照中
の透過変化との割合から計算する。
セイ エーテル麻酔したラットに8mLのカゼイン酸ナトリウ
ム懸濁液(水約50mL中に6g)を注射(腹腔内)す
る。15〜24時間後、ラットを殺し(CO2)、腹腔
の細胞を20mLのバッファ(NaOHでpH7.4に
調整した30mMのHEPESを含有するイーグルME
M培地)で洗浄することによって回収する。細胞をペレ
ット化し(350×g、5分間)、激しく攪拌しながら
バッファに再懸濁させ、レンズ紙で濾過し、再遠心し、
最後に、10細胞/mLでバッファに再懸濁させる。P
MN懸濁液の500mLのアリコートと被検化合物とを
37℃で2分間プレインキュベートし、次いで、10m
MのA−23187を添加する、懸濁液を更に4分間攪
拌し、第2の500mLのPMNに37℃でアリコート
を添加することによってLTB4含量をバイオアッセイ
する。第1のインキュベーションで産生されたLTB4
は第2のPMNを凝集させるので、これを光透過の変化
によって測定する。アッセイアリコートのサイズは、未
処理対照に対する透過変化が最大値より小さい値(通常
は−70%)を与えるように選択する。LTB4形成の
阻害%を、サンプル中の透過変化と化合物非含有対照中
の透過変化との割合から計算する。
【0095】ヒト多形核(PMN)白血球LTB 4アッ
セイ A.ヒトPMNの調製。1週間前から薬を使用していな
い有志供血者から前腕前部の静脈穿刺によってヒト血液
を採取する。血液を直ちに10%(v/v)クエン酸三
ナトリウム(0.13M)または5%(v/v)ナトリ
ウムヘパリン(1000IU/mL)に添加する。Bo
yum(Scand.J.Clin.Lab.Inves
t.、21(supp.97)、77(1968))に記
載されているように、赤血球のデキストラン沈降、次い
で、Ficoll−Hypaque(比重1.077)
を用いた遠心によって、抗凝固血液からPMNを単離す
る。Trisバッファ(pH7.65)中の塩化アンモ
ニウム(0.16M)との接触後の溶解によって夾雑赤
血球を除去し、Ca2+(1.4mM)とMg2+(0.7m
M)とを含むpH7.4のHEPES(15mM)緩衝
Hanks平衡塩溶液にPMNを5×105細胞/mL
で再懸濁させる。トリパンブルー排除法によって生存率
を評価する。
セイ A.ヒトPMNの調製。1週間前から薬を使用していな
い有志供血者から前腕前部の静脈穿刺によってヒト血液
を採取する。血液を直ちに10%(v/v)クエン酸三
ナトリウム(0.13M)または5%(v/v)ナトリ
ウムヘパリン(1000IU/mL)に添加する。Bo
yum(Scand.J.Clin.Lab.Inves
t.、21(supp.97)、77(1968))に記
載されているように、赤血球のデキストラン沈降、次い
で、Ficoll−Hypaque(比重1.077)
を用いた遠心によって、抗凝固血液からPMNを単離す
る。Trisバッファ(pH7.65)中の塩化アンモ
ニウム(0.16M)との接触後の溶解によって夾雑赤
血球を除去し、Ca2+(1.4mM)とMg2+(0.7m
M)とを含むpH7.4のHEPES(15mM)緩衝
Hanks平衡塩溶液にPMNを5×105細胞/mL
で再懸濁させる。トリパンブルー排除法によって生存率
を評価する。
【0096】B.LTB 4の生成及びラジオイムノアッセ
イ。
イ。
【0097】PMN(0.5mL;2.5×105細胞)
をプラスチック管に入れ、所望濃度の被検化合物または
対照としてビヒクル(DMSO、最終濃度0.2%)と
共にインキュベート(37℃、2分間)する。カルシウ
ムイオノフォアA23187(最終濃度10mM)を添
加するかまたは対照サンプルにはビヒクルを添加してL
TB4の合成を開始させ、37℃で5分間維持する。次
いで、冷メタノール(0.25mL)を添加して反応を
終了させ、全PMN反応混合物のサンプルを取り出して
LTB4のラジオイムノアッセイを行なう。
をプラスチック管に入れ、所望濃度の被検化合物または
対照としてビヒクル(DMSO、最終濃度0.2%)と
共にインキュベート(37℃、2分間)する。カルシウ
ムイオノフォアA23187(最終濃度10mM)を添
加するかまたは対照サンプルにはビヒクルを添加してL
TB4の合成を開始させ、37℃で5分間維持する。次
いで、冷メタノール(0.25mL)を添加して反応を
終了させ、全PMN反応混合物のサンプルを取り出して
LTB4のラジオイムノアッセイを行なう。
【0098】ラジオイムノアッセイバッファ(RIAバ
ッファ)(リン酸カリウム1mM;EDTA二ナトリウ
ム0.1mM;Thimerosal 0.025mM;
ゼラチン0.1%、pH 7.3)中の既知濃度のLTB
4標品のサンプル(50mL)またはRIAバッファで
1:1に希釈したPMN反応混合物を反応管に添加す
る。次に、〔3H〕−LTB4(100mLのRIAバッ
ファ中で10nCi)とLTB4−抗血清(RIAバッ
ファ中の1:3000の希釈液100mL)とを添加
し、管を激しく震盪する。4℃で一夜インキュベーショ
ンすることによって反応体を平衡化させる。遊離LTB
4から抗体結合LTB4を分離するために、活性炭(0.
25%デキストランT−70を含むRIAバッファ中の
3%活性炭)のアリコート(50mL)を添加し、管を
激しく震盪させ、室温で10分間静置した後で遠心する
(1500×g;10分;4℃)。抗体結合LTB4を
含有する上清をバイアルに傾瀉し、Aquasol 2
(4mL)を添加する。液体シンチレーションスペクト
ロメトリイによって放射能を定量する。抗血清の特異性
及び処理の感度はRokach他によって記載されてい
る(Prostagandins Leukotrie
nes and Medicine、1984、13、
21.)。被検及び対照用サンプル(約20ng/106
細胞)中で産生されたLTB4の量を計算する。4パラ
メータアルゴリズムを用いて阻害用量−反応曲線を作成
し、これらの曲線からIC50の値を決定する。
ッファ)(リン酸カリウム1mM;EDTA二ナトリウ
ム0.1mM;Thimerosal 0.025mM;
ゼラチン0.1%、pH 7.3)中の既知濃度のLTB
4標品のサンプル(50mL)またはRIAバッファで
1:1に希釈したPMN反応混合物を反応管に添加す
る。次に、〔3H〕−LTB4(100mLのRIAバッ
ファ中で10nCi)とLTB4−抗血清(RIAバッ
ファ中の1:3000の希釈液100mL)とを添加
し、管を激しく震盪する。4℃で一夜インキュベーショ
ンすることによって反応体を平衡化させる。遊離LTB
4から抗体結合LTB4を分離するために、活性炭(0.
25%デキストランT−70を含むRIAバッファ中の
3%活性炭)のアリコート(50mL)を添加し、管を
激しく震盪させ、室温で10分間静置した後で遠心する
(1500×g;10分;4℃)。抗体結合LTB4を
含有する上清をバイアルに傾瀉し、Aquasol 2
(4mL)を添加する。液体シンチレーションスペクト
ロメトリイによって放射能を定量する。抗血清の特異性
及び処理の感度はRokach他によって記載されてい
る(Prostagandins Leukotrie
nes and Medicine、1984、13、
21.)。被検及び対照用サンプル(約20ng/106
細胞)中で産生されたLTB4の量を計算する。4パラ
メータアルゴリズムを用いて阻害用量−反応曲線を作成
し、これらの曲線からIC50の値を決定する。
【0099】喘息ラットアッセイ 喘息ラット系の近親交配ラットを用いる。雌(190〜
250g)及び雄(260〜400g)の双方を用い
る。
250g)及び雄(260〜400g)の双方を用い
る。
【0100】結晶化し凍結乾燥した卵アルブミン(E
A)、グレードVをSigma Chemical C
o.、St.Louisから入手する。水酸化アルミニウ
ムをRegis Chemical Company、
Chicagoから入手する。メチセルジド二マレイン
酸塩をSandoz Ltd.、Basel.から入手す
る。
A)、グレードVをSigma Chemical C
o.、St.Louisから入手する。水酸化アルミニウ
ムをRegis Chemical Company、
Chicagoから入手する。メチセルジド二マレイン
酸塩をSandoz Ltd.、Basel.から入手す
る。
【0101】内部寸法10×6×4インチの透明プラス
チック箱の中で抗原刺激しその後の呼吸を記録する。箱
の蓋は着脱自在である。使用中の箱を4つのクランプで
所定位置にしっかりと固定し、ソフトラバーガスケット
によって気密シールを保持する。室の各末端の中央に気
密シールを介してDeVilbissネブライザー(N
o.40)を挿入する。箱の各末端も出口を有してい
る。箱の一端にFleisch No.0000の呼吸
速度描写計を挿入し、Grass容積測定圧力変換器
(PT5−A)に接続し、変換器を適当なカプラーを介
してBeckmanType R Dynograph
に接続する。抗原のエアゾール化中は、出口を開いて呼
吸速度描写計を室から隔離する。呼吸パターンの記録中
は、出口を閉じて呼吸速度描写計を室に接続する。抗原
刺激のためには、3%の抗原を含む生理食塩水溶液2m
Lを各ネブライザーに入れ、10psi及び流速8リッ
トル/分で作動する小さいPotterダイヤフラムポ
ンプから空気を送ってエアゾール化する。
チック箱の中で抗原刺激しその後の呼吸を記録する。箱
の蓋は着脱自在である。使用中の箱を4つのクランプで
所定位置にしっかりと固定し、ソフトラバーガスケット
によって気密シールを保持する。室の各末端の中央に気
密シールを介してDeVilbissネブライザー(N
o.40)を挿入する。箱の各末端も出口を有してい
る。箱の一端にFleisch No.0000の呼吸
速度描写計を挿入し、Grass容積測定圧力変換器
(PT5−A)に接続し、変換器を適当なカプラーを介
してBeckmanType R Dynograph
に接続する。抗原のエアゾール化中は、出口を開いて呼
吸速度描写計を室から隔離する。呼吸パターンの記録中
は、出口を閉じて呼吸速度描写計を室に接続する。抗原
刺激のためには、3%の抗原を含む生理食塩水溶液2m
Lを各ネブライザーに入れ、10psi及び流速8リッ
トル/分で作動する小さいPotterダイヤフラムポ
ンプから空気を送ってエアゾール化する。
【0102】1mgのEAと200mgの水酸化アルミ
ニウムとを生理食塩水溶液中に含む懸濁液1mLを注射
(皮下注射)することによってラットを感作する。これ
らのラットを感作後12〜24日の間に使用する。応答
からセロトニン成分を除去するために、エアゾール抗原
刺激の5分前に3.0mg/kgのメチセルジドの静注
によってラットを前処理する。次いで、3%のEAを含
む生理食塩水溶液のエアゾールを正確に1分間ラットに
噴霧し、ラットの呼吸プロフィルを更に30分間記録す
る。呼吸記録から呼吸困難症状の持続時間を測定する。
ニウムとを生理食塩水溶液中に含む懸濁液1mLを注射
(皮下注射)することによってラットを感作する。これ
らのラットを感作後12〜24日の間に使用する。応答
からセロトニン成分を除去するために、エアゾール抗原
刺激の5分前に3.0mg/kgのメチセルジドの静注
によってラットを前処理する。次いで、3%のEAを含
む生理食塩水溶液のエアゾールを正確に1分間ラットに
噴霧し、ラットの呼吸プロフィルを更に30分間記録す
る。呼吸記録から呼吸困難症状の持続時間を測定する。
【0103】化合物は通常は、抗原刺激の1〜4時間前
に経口投与するかまたは抗原刺激の2分前に静注する。
これらの化合物を生理食塩水溶液もしくは1%メトセル
(methocel)に溶解させるかまたは1%メトセ
ルに懸濁させる。注入量は1mL/kg(静注)または
10mL/kg(経口)である。経口処理の前にラット
を一夜絶食させる。化合物の活性を、呼吸困難症状の持
続時間を短縮する能力として、ビヒクル処理した対照群
との比較によって決定する。通常は、化合物の一連用量
を試験し、ED50を決定する。ED50は症状の持続を5
0%阻害する薬用量(mg/kg)と定義される。
に経口投与するかまたは抗原刺激の2分前に静注する。
これらの化合物を生理食塩水溶液もしくは1%メトセル
(methocel)に溶解させるかまたは1%メトセ
ルに懸濁させる。注入量は1mL/kg(静注)または
10mL/kg(経口)である。経口処理の前にラット
を一夜絶食させる。化合物の活性を、呼吸困難症状の持
続時間を短縮する能力として、ビヒクル処理した対照群
との比較によって決定する。通常は、化合物の一連用量
を試験し、ED50を決定する。ED50は症状の持続を5
0%阻害する薬用量(mg/kg)と定義される。
【0104】
【実施例】本発明を以下の非限定実施例で更に説明す
る。温度はすべて℃である。
る。温度はすべて℃である。
【0105】中間体 調製物1 :メチル−3−〔1−(4−クロロベンジル)
−3−メチル−5−ヒドロキシ−インドル−2−イル〕
−2,2−ジメチルプロパノエート −20℃の20mLのCH2Cl2中の1.05g(2.7
mmol)の3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−
メチル−5−メトキシインドル−2−イル〕−2,2−
ジメチルプロパン酸(欧州特許第166,591号、実
施例22)と800μLのエタンチオール(10mmo
l)の溶液に、2.17g(16mmol)のAlCl3
を少量ずつ添加した。反応液が淡橙色に変化し、室温で
一夜攪拌した。朝になって反応を終了させ(tlc)、
1NのHCl溶液に注ぎ、CH2Cl2で3回抽出した。
有機層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥(MgS
O4)し、濾過した。濾液を蒸発させ、残留シロップ
(680mg)に20mLのEt2Oを添加し、次いで
ジアゾメタンのエーテル溶液を添加した。溶媒を蒸発さ
せると、粗標題化合物が得られた。これを更に精製しな
いで以後のステップで使用した。
−3−メチル−5−ヒドロキシ−インドル−2−イル〕
−2,2−ジメチルプロパノエート −20℃の20mLのCH2Cl2中の1.05g(2.7
mmol)の3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−
メチル−5−メトキシインドル−2−イル〕−2,2−
ジメチルプロパン酸(欧州特許第166,591号、実
施例22)と800μLのエタンチオール(10mmo
l)の溶液に、2.17g(16mmol)のAlCl3
を少量ずつ添加した。反応液が淡橙色に変化し、室温で
一夜攪拌した。朝になって反応を終了させ(tlc)、
1NのHCl溶液に注ぎ、CH2Cl2で3回抽出した。
有機層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥(MgS
O4)し、濾過した。濾液を蒸発させ、残留シロップ
(680mg)に20mLのEt2Oを添加し、次いで
ジアゾメタンのエーテル溶液を添加した。溶媒を蒸発さ
せると、粗標題化合物が得られた。これを更に精製しな
いで以後のステップで使用した。
【0106】1H NMR(250MHz,CDC
l3):δ7.3−7.15(m,3H,芳香族);6.96
(m,1H,芳香族);6.70(m,3H,芳香族);5.
34(s,2H,N−CH2);4.8−4.5(m,1H,
−OH);3.76(s,3H,−CO2Me);3.12
(s,2H,2−CH2);2.40(s,3H,3−M
e);1.44(s,6H,C(Me)2)。
l3):δ7.3−7.15(m,3H,芳香族);6.96
(m,1H,芳香族);6.70(m,3H,芳香族);5.
34(s,2H,N−CH2);4.8−4.5(m,1H,
−OH);3.76(s,3H,−CO2Me);3.12
(s,2H,2−CH2);2.40(s,3H,3−M
e);1.44(s,6H,C(Me)2)。
【0107】調製物2:メチル−3−〔1−(4−クロ
ロベンジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキ
シインドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパノエ
ート 欧州特許第419,049号、実施例1、ステップCに
記載の方法で標題化合物を調製した。
ロベンジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキ
シインドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパノエ
ート 欧州特許第419,049号、実施例1、ステップCに
記載の方法で標題化合物を調製した。
【0108】調製物3:3−〔1−(4−クロロベンジ
ル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキシインド
ル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸 0℃のDMF(1050mL)中のLiH(12.6
g)とHMPA(105mL)との混合物に2−メチル
−2−プロパンチオール(178mL)を添加した。混
合物を室温で30分間攪拌し、次いでDMF(450m
L)中の3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t
−ブチルチオ)−5−メトキシンドル−2−イル〕−
2,2−ジメチルプロパン酸メチルエステル(150
g)(欧州特許第419,049号、実施例1、ステッ
プA)をゆっくりと添加した。混合物を150℃までゆ
っくりと加熱し、この温度で18時間維持した。室温に
冷却後、上清層を傾瀉し、残渣をH2Oに溶解し、1N
のHClで酸性化し、Et2Oで2回抽出し、ブライン
で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固
すると標題化合物が得られた。
ル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキシインド
ル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸 0℃のDMF(1050mL)中のLiH(12.6
g)とHMPA(105mL)との混合物に2−メチル
−2−プロパンチオール(178mL)を添加した。混
合物を室温で30分間攪拌し、次いでDMF(450m
L)中の3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t
−ブチルチオ)−5−メトキシンドル−2−イル〕−
2,2−ジメチルプロパン酸メチルエステル(150
g)(欧州特許第419,049号、実施例1、ステッ
プA)をゆっくりと添加した。混合物を150℃までゆ
っくりと加熱し、この温度で18時間維持した。室温に
冷却後、上清層を傾瀉し、残渣をH2Oに溶解し、1N
のHClで酸性化し、Et2Oで2回抽出し、ブライン
で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固
すると標題化合物が得られた。
【0109】調製物4:3−〔1−(4−クロロベンジ
ル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキシインド
ル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸アリルエ
ステル 調製ステップ3で得られた化合物(150g)をDMF
(1.2L)に溶解し、次いで溶液を氷水浴で冷却し
た。この溶液にK2CO3(138g)を少量ずつ添加
し、混合物を30分間攪拌した。アリルブロミド(16
2g)を添加し、氷浴を除去し、混合物を18時間攪拌
した。混合物に水性NH4Clを添加し、Et2Oで抽出
した。有機層をH2O及びブラインで洗浄し、MgSO4
で乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。シリカゲルクロマト
グラフィーで精製すると標題化合物が得られた;m.p.
150〜151℃。
ル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキシインド
ル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸アリルエ
ステル 調製ステップ3で得られた化合物(150g)をDMF
(1.2L)に溶解し、次いで溶液を氷水浴で冷却し
た。この溶液にK2CO3(138g)を少量ずつ添加
し、混合物を30分間攪拌した。アリルブロミド(16
2g)を添加し、氷浴を除去し、混合物を18時間攪拌
した。混合物に水性NH4Clを添加し、Et2Oで抽出
した。有機層をH2O及びブラインで洗浄し、MgSO4
で乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。シリカゲルクロマト
グラフィーで精製すると標題化合物が得られた;m.p.
150〜151℃。
【0110】実施例1 3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−ブチル
チオ)−5−(イソキノリン−3−イルメトキシ)イン
ドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸ステッ
プ1:3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−
ブチルチオ)−5−(イソキノリン−3−イルメトキ
シ)インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン
酸アリルエステル DMF(3mL)及びCH3CN(3mL)中の3−
〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−ブチルチ
オ)−5−ヒドロキシインドル−2−イル〕−2,2−
ジメチルプロパン酸アリルエステル(150mg)(調
製物4)、CsCO3(202mg)及び3−クロロメ
チルイソキノリン(66mg)の混合物を65℃で4時
間加熱した。室温に冷却後、混合物にH2Oを添加し、
EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせてブライン
で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過して蒸発乾固
した。ヘキサン中の15%EtOAcを溶出剤として用
いたシリカゲルクロマトグラフィーによって残渣を精製
すると174mgの標題化合物が得られた。この化合物
をそのまま次のステップで使用した。
チオ)−5−(イソキノリン−3−イルメトキシ)イン
ドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸ステッ
プ1:3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−
ブチルチオ)−5−(イソキノリン−3−イルメトキ
シ)インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン
酸アリルエステル DMF(3mL)及びCH3CN(3mL)中の3−
〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−ブチルチ
オ)−5−ヒドロキシインドル−2−イル〕−2,2−
ジメチルプロパン酸アリルエステル(150mg)(調
製物4)、CsCO3(202mg)及び3−クロロメ
チルイソキノリン(66mg)の混合物を65℃で4時
間加熱した。室温に冷却後、混合物にH2Oを添加し、
EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせてブライン
で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過して蒸発乾固
した。ヘキサン中の15%EtOAcを溶出剤として用
いたシリカゲルクロマトグラフィーによって残渣を精製
すると174mgの標題化合物が得られた。この化合物
をそのまま次のステップで使用した。
【0111】ステップ2:3−〔1−(4−クロロベン
ジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(イソキノリン
−3−イルメトキシ)インドル−2−イル〕−2,2−
ジメチルプロパン酸 ステップ1の化合物(174mg)をTHF(5m
L)、MeOH(3mL)、1NのLiOH(1.3m
L)に溶解し、65℃で1時間加熱した。室温に冷却
後、混合物を1NのHClで酸性化し、EtOAcで抽
出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過し、蒸発乾固した。1:1のEtOAc/ヘキ
サンでまず溶出し次いでこの溶媒に5%HOAcを添加
するシリカゲルクロマトグラフィーによって残渣を精製
した。標題化合物(126mg)が白色固体として得ら
れた;m.p.227.5〜228.5℃。
ジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(イソキノリン
−3−イルメトキシ)インドル−2−イル〕−2,2−
ジメチルプロパン酸 ステップ1の化合物(174mg)をTHF(5m
L)、MeOH(3mL)、1NのLiOH(1.3m
L)に溶解し、65℃で1時間加熱した。室温に冷却
後、混合物を1NのHClで酸性化し、EtOAcで抽
出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過し、蒸発乾固した。1:1のEtOAc/ヘキ
サンでまず溶出し次いでこの溶媒に5%HOAcを添加
するシリカゲルクロマトグラフィーによって残渣を精製
した。標題化合物(126mg)が白色固体として得ら
れた;m.p.227.5〜228.5℃。
【0112】実施例8 m.p.=205〜207℃。
【0113】実施例9 3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−ブチル
チオ)−5−(1,6−ナフチリジン−2−イルメトキ
シ)インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン
酸ステップ1 :2−クロロメチル−1,6−ナフチリジン CCl4(230mL)中の2−メチル−1,6−ナフチ
リジン(E.M.Hawes、J.Heteroc.Che
m.11(2)、151(1974))(3.8g)の溶
液に、N−クロロスクシンイミド(4.2g)及び過酸
化ベンゾイル(320mg)を添加した。混合物を2つ
の150ワットのスポットライトで還流下に4時間照射
した。次いで混合物を室温まで冷却し、蒸発乾固し、酢
酸エチル;トルエン(1:1)を溶出剤として用いたフ
ラッシュシリカゲルでクロマトグラフィー処理すると純
度80%の標題化合物が得られた。これをそのまま次の
ステップで使用した。
チオ)−5−(1,6−ナフチリジン−2−イルメトキ
シ)インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン
酸ステップ1 :2−クロロメチル−1,6−ナフチリジン CCl4(230mL)中の2−メチル−1,6−ナフチ
リジン(E.M.Hawes、J.Heteroc.Che
m.11(2)、151(1974))(3.8g)の溶
液に、N−クロロスクシンイミド(4.2g)及び過酸
化ベンゾイル(320mg)を添加した。混合物を2つ
の150ワットのスポットライトで還流下に4時間照射
した。次いで混合物を室温まで冷却し、蒸発乾固し、酢
酸エチル;トルエン(1:1)を溶出剤として用いたフ
ラッシュシリカゲルでクロマトグラフィー処理すると純
度80%の標題化合物が得られた。これをそのまま次の
ステップで使用した。
【0114】ステップ2:メチル3−〔1−(4−クロ
ロベンジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(1,6
−ナフチリジン−2−イルメトキシ)インドル−2−イ
ル〕−2,2−ジメチルプロパノエート アセトニトリル(5mL)中の3−〔1−(4−クロロ
ベンジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキシ
インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパノエー
ト(欧州特許第419,049号、3月27日、199
1年、実施例1、ステップ3)(350mg)の溶液
に、Cs2CO3(489mg)とステップ1で得られた
純度80%のハロゲン化物(180mg)とを添加し
た。混合物を室温で18時間攪拌し、次いで混合物を2
5%水性NH4OAc(50mL)に注ぎ、酢酸エチル
(2×50mL)で抽出し、ブライン(50mL)で洗
浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発乾固した。酢酸エチ
ル:トルエン(2:3)を溶出剤として用いたフラッシ
ュシリカゲルで残渣をクロマトグラフィー処理すると標
題化合物が白色固体として得られた;m.p.152〜1
55℃。
ロベンジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(1,6
−ナフチリジン−2−イルメトキシ)インドル−2−イ
ル〕−2,2−ジメチルプロパノエート アセトニトリル(5mL)中の3−〔1−(4−クロロ
ベンジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−ヒドロキシ
インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパノエー
ト(欧州特許第419,049号、3月27日、199
1年、実施例1、ステップ3)(350mg)の溶液
に、Cs2CO3(489mg)とステップ1で得られた
純度80%のハロゲン化物(180mg)とを添加し
た。混合物を室温で18時間攪拌し、次いで混合物を2
5%水性NH4OAc(50mL)に注ぎ、酢酸エチル
(2×50mL)で抽出し、ブライン(50mL)で洗
浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発乾固した。酢酸エチ
ル:トルエン(2:3)を溶出剤として用いたフラッシ
ュシリカゲルで残渣をクロマトグラフィー処理すると標
題化合物が白色固体として得られた;m.p.152〜1
55℃。
【0115】ステップ3:3−〔1−(4−クロロベン
ジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(1,6−ナフ
チリジン−2−イルメトキシ)インドル−2−イル〕−
2,2−ジメチルプロパン酸 ステップ2で得られた化合物(280mg)をTHF
(3mL)、MeOH(1.5mL)、2NのLiOH
(0.27mL)に溶解し70℃で6時間加熱すること
によって加水分解した。溶液を室温に冷却し、H2O
(50mL)で希釈し、氷酢酸でpH5に酸性化し、次
いで25%水性NH4OAc(50mL)で希釈した。
混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、ブライ
ン(50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶
液を蒸発乾固し、トルエン(50mL)と同時蒸発させ
ると標題化合物である酸が白色固体として得られた;
m.p.204℃(分解)。
ジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(1,6−ナフ
チリジン−2−イルメトキシ)インドル−2−イル〕−
2,2−ジメチルプロパン酸 ステップ2で得られた化合物(280mg)をTHF
(3mL)、MeOH(1.5mL)、2NのLiOH
(0.27mL)に溶解し70℃で6時間加熱すること
によって加水分解した。溶液を室温に冷却し、H2O
(50mL)で希釈し、氷酢酸でpH5に酸性化し、次
いで25%水性NH4OAc(50mL)で希釈した。
混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、ブライ
ン(50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶
液を蒸発乾固し、トルエン(50mL)と同時蒸発させ
ると標題化合物である酸が白色固体として得られた;
m.p.204℃(分解)。
【0116】実施例10 m.p.=215〜217℃。
【0117】実施例11 m.p.=230℃(分解)。
【0118】実施例12 3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−ブチル
チオ)−5−(キノキサリン−2−イルメトキシ)イン
ドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸実施例
9、ステップ2の2−クロロメチル−1,6−ナフチリ
ジンに代えて、2−クロロメチルキノキサリン(G.E.
Jeromin、Chem.Ber.1987、120
(4)、649)を用い、実施例9のステップ2及び3
に記載の手順で処理すると、標題化合物が固体として得
られた;m.p.216〜219℃。
チオ)−5−(キノキサリン−2−イルメトキシ)イン
ドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン酸実施例
9、ステップ2の2−クロロメチル−1,6−ナフチリ
ジンに代えて、2−クロロメチルキノキサリン(G.E.
Jeromin、Chem.Ber.1987、120
(4)、649)を用い、実施例9のステップ2及び3
に記載の手順で処理すると、標題化合物が固体として得
られた;m.p.216〜219℃。
【0119】実施例13 3−〔1−(4−クロロベンジル)−3−(t−ブチル
チオ)−5−(1,8−ナフチリジン−2−イルメトキ
シ)インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン
酸ステップ1 :2−クロロメチル−1,8−ナフチリジン CCl4中の2−メチル−1,8−ナフチリジン(Che
m.Pharm.Bull.、19、1857(197
1))、N−クロロスクシンイミド(1.1当量)及び
触媒量の過酸化ベンゾイルの溶液を225ワットのラン
プで還流下に5時間照射した。冷却後、固体を濾過し、
濾液を蒸発乾固した。粗残渣をクロマトグラフィー処理
すると標題化合物が得られた。
チオ)−5−(1,8−ナフチリジン−2−イルメトキ
シ)インドル−2−イル〕−2,2−ジメチルプロパン
酸ステップ1 :2−クロロメチル−1,8−ナフチリジン CCl4中の2−メチル−1,8−ナフチリジン(Che
m.Pharm.Bull.、19、1857(197
1))、N−クロロスクシンイミド(1.1当量)及び
触媒量の過酸化ベンゾイルの溶液を225ワットのラン
プで還流下に5時間照射した。冷却後、固体を濾過し、
濾液を蒸発乾固した。粗残渣をクロマトグラフィー処理
すると標題化合物が得られた。
【0120】ステップ2:3−〔1−(4−クロロベン
ジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(1,8−ナフ
チリジン−2−イルメトキシ)インドル−2−イル〕−
2,2−ジメチルプロパン酸 実施例9、ステップ2の2−クロロメチル−1,6−ナ
フチリジンに代えて、2−クロロメチル−1,8−ナフ
チリジンを用い、実施例9のステップ2及び3に記載の
手順で処理すると、標題化合物が固体として得られた;
m.p.122℃。
ジル)−3−(t−ブチルチオ)−5−(1,8−ナフ
チリジン−2−イルメトキシ)インドル−2−イル〕−
2,2−ジメチルプロパン酸 実施例9、ステップ2の2−クロロメチル−1,6−ナ
フチリジンに代えて、2−クロロメチル−1,8−ナフ
チリジンを用い、実施例9のステップ2及び3に記載の
手順で処理すると、標題化合物が固体として得られた;
m.p.122℃。
【0121】実施例14 1 H NMR(300MHz,CD3COCD3):δ1.
18(s,9H)、1.21(s,6H)、3.35(b
s,2H)、5.28(s,2H)、5.55(s,2
H)、6.8〜6.9(m,4H)、7.2〜7.3(m,4
H)、7.35(s,1H)、7.5(d,1H)、7.8
6(s,1H)、8.43ppm(dd,1H)。
18(s,9H)、1.21(s,6H)、3.35(b
s,2H)、5.28(s,2H)、5.55(s,2
H)、6.8〜6.9(m,4H)、7.2〜7.3(m,4
H)、7.35(s,1H)、7.5(d,1H)、7.8
6(s,1H)、8.43ppm(dd,1H)。
【0122】実施例15 m.p.=186〜188℃(分解)。
【0123】実施例16 m.p.=176〜180℃(分解)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/47 AAH ACB ACJ ACV 31/495 ABU C07D 401/12 209 403/12 209 471/04 108 A 113 114 A (72)発明者 ジヨン・エイチ・ハツチンソン カナダ国、エイチ・3・エイチ・1・テイ ー・6、ケベツク、モントリオール、コー ト・デ・ネージユ・3455、アパートメン ト・304 (72)発明者 ミシエル・テリアン カナダ国、エイチ・7・アール・4・アー ル・2、ケベツク、ラバル、トウエンテイ フアースト・アベニユー・944 (72)発明者 リシヤール・フルネツト カナダ国、エイチ・7・エム・4・エス・ 7、ケベツク、ラバル、ビモン、ドウ・ラ ンブール・1915
Claims (10)
- 【請求項1】 式I: 【化1】 〔式中、HetはArR1R2;Arは、1〜3個のN原
子を含む8〜10員の二環式芳香族環またはそのN酸化
物;R1、R2、R3、R4及びR10は個別に、水素、ハロ
ゲン、ペルハロ低級アルケニル、低級アルキル、低級ア
ルケニル、低級アルキニル、−CF3、−CN、−N
O2、−N3、−C(OH)R11R11、−CO2R12、−
SR14、−S(O)R14、−S(O)2R14、−S
(O)2NR15R15、−OR15、−NR15R15、−NR
12CONR15R15、−COR16、−CONR15R15、ま
たは−(CH2)tR21;R5は水素、−CH3、CF3、
−C(O)H、X1−R6またはX2−R7;R6及びR9は
個別に、アルキル、アルケニル、−(CH2)uPh
(R10)2または−(CH2)uTh(R10)2;R7は−
CF3またはR6;R8は水素またはX3−R9;R11の各
々は個別に、水素または低級アルキルを示すか、または
同一炭素原子上の2つのR11が結合して炭素原子数3〜
6のシクロアルキル環を形成し;R12は水素、低級アル
キルまたは−CH2R21;R13は低級アルキルまたは−
(CH2)rR21;R14は−CF3またはR13;R15は、
水素、−COR16、R13を示すか、または同一窒素原子
上の2つのR15が結合してO、SまたはNから選択され
た2つ以下のヘテロ原子を含む原子数4〜6の単環式複
素環を形成し;R16は水素、−CF3、低級アルキル、
低級アルケニル、低級アルキニルまたは−(CH2)r
R21;R17は−(CH2)s−C(R18R18)−(C
H2)s−R19または−CH2CONR15R15;R18は水
素または低級アルキル;R19は、(a)3〜9個の核炭
素原子とN、SまたはOから選択された1つまたは2つ
の核ヘテロ原子を含み複素環基の環の各々が5〜6原子
から形成された単環もしくは二環式複素環、または
(b)基W−R20;R20はアルキルまたは−COR23;
R21は1つまたは2つのR22基で置換されたフェニル;
R22は水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキ
シ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフォニル、低
級アルキルカルボニル、−CF3、−CN、−NO2また
は−N3;R23はアルキル、シクロアルキルまたは単環
式モノ複素環;R24は標準アミノ酸の残留構造を示すか
または同じNに結合したR18とR24とが環化してプロリ
ン残基を形成し;mは0または1;nは0〜3;pはm
が1のときに1〜3;pはmが0のときに0〜3;rは
0〜2;sは0〜3;tは0〜2;uは0〜3;Wは
O、SまたはNR15;X1はOまたはNR15;X2はC
O、CR11R11、S、S(O)またはS(O)2;X3は
CO、CR11R11、S(O)2または結合;X4はCH=
CH、CH2−Y1またはY1−CH2;YはX1または
X2;Y1はO、S、S(O)2またはCH2;Qは−CO
2R12、−CONHS(O)2R14、−NHS(O)2R
14、−S(O)2NHR15、−CONR15R15、−CO2
R17、−CONR18R24、−CR11R11OHまたは1H
−もしくは2H−テトラゾル−5−イル〕で示される化
合物または医薬として許容されるその塩。 - 【請求項2】 式中のX4がCH2−Y1でありY1がOで
あることを特徴とする請求項1に記載の化合物または医
薬として許容されるその塩。 - 【請求項3】 式中のR1、R2、R3及びR4が水素;R
5がX2−R7;R7がR6;R8がR9;R10が水素または
ハロゲン;mが0;nが1〜3;uがR6で0及びR9で
1;X2がCR11R11またはS;X4がCH2−Y1;Y1
がO;及びQが−CO2R12を示す請求項1に記載の化
合物または医薬として許容されるその塩。 - 【請求項4】 式中のR1、R2、R3及びR4が水素;R
5がX2−R7;R7がR6;R8がR9;R10が水素または
ハロゲン;mが0;nが1〜3;uがR6で0及びR9で
1;X2がCR11R11またはS;X4がCH2−Y1;Y1
がO;及びQが1−H−または2H−テトラゾル−5−
イルを示す請求項1に記載の化合物または医薬として許
容されるその塩。 - 【請求項5】 式Ia: 【化2】 〔式中、置換基は、 【化3】 を示す〕で示される請求項1に記載の化合物。
- 【請求項6】 治療有効量の請求項1に記載の化合物と
医薬として許容される担体とを含むことを特徴とする医
薬組成物。 - 【請求項7】 更に、非ステロイド系抗炎症薬、末梢鎮
痛薬、シクロオキシゲナーゼ阻害物質、ロイコトリエン
拮抗物質、ロイコトリエン生合成阻害物質、H2−受容
体拮抗物質、抗ヒスタミン剤、プロスタグランジン拮抗
物質、トロンボキサン拮抗物質、トロンボキサンシンテ
ターゼ阻害物質及びACE拮抗物質から成るグループか
ら選択された有効量の第2有効成分を含むことを特徴と
する請求項6に記載の医薬組成物。 - 【請求項8】 有効量の請求項1に記載の化合物をヒト
以外の哺乳動物に投与することからなる哺乳動物体内で
のSRS−Aまたはロイコトリエンの合成、作用または
遊離の防止方法。 - 【請求項9】 治療有効量の請求項1に記載の化合物を
ヒト以外の要治療哺乳動物に投与することからなる哺乳
動物の喘息治療方法。 - 【請求項10】 治療有効量の請求項1に記載の化合物
をヒト以外の要治療哺乳動物に投与することからなる哺
乳動物の炎症性眼病治療方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US76812391A | 1991-09-30 | 1991-09-30 | |
US768123 | 1991-09-30 |
Publications (1)
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JPH07215934A true JPH07215934A (ja) | 1995-08-15 |
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Family Applications (1)
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JP4286645A Pending JPH07215934A (ja) | 1991-09-30 | 1992-09-30 | ロイコトリエン生合成の阻害物質としての(ビサイクリック−アザアリールメトキシ)インドール |
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Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0535924A1 (ja) |
JP (1) | JPH07215934A (ja) |
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GB9423911D0 (en) | 1994-11-26 | 1995-01-11 | Pfizer Ltd | Therapeutic agents |
GB9423910D0 (en) | 1994-11-26 | 1995-01-11 | Pfizer Ltd | Therapeutic agents |
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GB9803226D0 (en) | 1998-02-17 | 1998-04-08 | Zeneca Ltd | Chemical compounds |
GB9902455D0 (en) | 1999-02-05 | 1999-03-24 | Zeneca Ltd | Chemical compounds |
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GB9902459D0 (en) | 1999-02-05 | 1999-03-24 | Zeneca Ltd | Chemical compounds |
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