JPH07215479A - 貨物搬出方法と貨物搬出装置 - Google Patents

貨物搬出方法と貨物搬出装置

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JPH07215479A
JPH07215479A JP3201994A JP3201994A JPH07215479A JP H07215479 A JPH07215479 A JP H07215479A JP 3201994 A JP3201994 A JP 3201994A JP 3201994 A JP3201994 A JP 3201994A JP H07215479 A JPH07215479 A JP H07215479A
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Kazue Tanaka
主計 田中
Masaichi Nagata
政市 永田
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NIPPON KIKO KK
Nissin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテナ内に積載される貨物を、作業員の安
全性を確保しつつ、簡易且つ迅速に、しかも貨物自身に
損傷を与えることなく搬出作業を行えるようにする。 【構成】 コンテナ内に積載される貨物の搬出作業に当
たって、貨物搬出装置により自動的に最前列の貨物から
最高列の貨物に亘って、積載される貨物の積載高を随時
測定しつつ、最上の位置に積載される貨物から順次伸縮
自在となる上下左右方向に移動自在となるアームによ
り、このアームの先端に具えられるバキュームパッドに
より貨物を吸着保持しつつ、トラバーサ上の収集ベルト
コンベアーに搬出するので、搬出作業に従事する作業員
の安全を確保し、搬出作業を簡易且つ迅速に行えると共
に、荷崩れを最小限とするので貨物自体に損傷を与える
ことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンテナーに積載す
る貨物を搬出するに当たっての貨物搬出方法と、その搬
出方法を実現させてなる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンテナー内に積載された小麦粉
等の袋状の小口貨物(重量として、一個30kg前後)
を搬出するにあたっては、コンテナーがその構造上、後
部部分しか開放されず、且つ積載量を向上させるべく貨
物自体がコンテナー内のパレット上に載置されておら
ず、しかも、その積載物である貨物がコンテナの運搬作
業時による振動によって荷崩れを起こして均等に積載さ
れていないものが多いことから、貨物への損傷を考慮し
てフォークリフト等の機械力を使用することができず作
業員にとって搬出作業し易い貨物から、人力によって、
コンテナーの後方よりベルトコンベアーを複数連接して
搬出作業を行なうしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにおいて、ベルトコンベアーを利用して人力に
よりコンテナー内の積載物を搬出するには、多数の作業
者が一度に搬出作業に従事しないと効率よくコンテナー
内に積載される貨物を処理することができないものであ
るが、このようなコンテナ内からの搬出作業は、俗に3
K(きつい、きたない、休暇がない等)と呼ばれるよう
に、作業に従事する労働者が集まりにくいものであるこ
とが現実であり、従って不十分な人員によって搬出作業
を行わなければならず作業効率の向上が十分に図れない
ものである。更に、作業者が搬出作業をするに当たっ
て、作業者にとって搬出容易な貨物から搬出作業を行う
ものとすると、不規則に積載された貨物が再び荷崩れを
起こして、作業員に危険を及ぼすおそれがある。
【0004】また、人力によるコンテナ内の貨物の搬出
作業において、コンテナー内より搬出された貨物を倉庫
などに収納するにあたっては、搬出作業の効率を向上さ
せるためにベルトコンベアーを使用しているが、コンテ
ナーを積載する車両の停車位置が何等かの都合により変
更された場合には、既設されたベルトコンベアーの位置
をも変更されることを余儀なくされることから、このベ
ルトコンベアーの配置変更により、コンテナー内に積載
される貨物の搬出作業に要する作業性を著しく低下させ
てしまう欠点がある。
【0005】そこで、この発明は上記従来のものの持つ
欠点を改善するものであり、コンテナー内に積載される
小麦粉等の袋状の小口の貨物を容易にしかも確実に効率
よく搬出作業ができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、油圧ジャッ
キによりタイヤ直径より上昇させてなるコンテナ内に積
載される貨物をコンテナ外に搬出する作業に当たって
は、その積載される貨物の最前列より最後列に亘って、
最前面の貨物の積載高をセンサーによって測定した上、
最上高に位置する貨物から順次コンテナ外に設置してな
る収集ベルトコンベアー上に吸引、搬出してなるもので
ある。
【0007】更に、かかる搬出方法を実現するに当たっ
ては、貨物の搬出作業において、最前部にコンテナ内の
最前面の貨物との距離を測定する距離センサーを装着す
る自走可能なトラバーサ上に、前方に向かって拡開する
ようにガイドを有すると共に、その後方にトラバーサに
牽引される伸縮コンベアーに連接する収集コンベアー
を、各センサーからの信号を処理するコンピュータを内
蔵する操縦席と共に一体に配置し、更に上記トラバーサ
前方に、コンテナ内に積載される貨物の積載高を測定す
る左右方向にスライド自在となる高さセンサーを装着す
るセンサー保持材を設けると共に、伸縮自在かつ、先端
において吸引自在並びに縦方向に首振り自在となるバキ
ュームパッドを具えるアームについて、縦横振り自在に
支承してなる取付基部を、左右方向にスライド自在に取
り付けてなる横保持材に対して、上下方向に昇降自在に
保持してなる縦支持材を一体に配設してなる貨物搬出装
置を使用するものである。
【0008】そして最前部にコンテナ内の最前面の貨物
との距離を測定する距離センサーを装着する自走可能な
トラバーサ上において、その後方にトラバーサに牽引さ
れる伸縮コンベアーに対して連接するように設置される
収集コンベアーを、前方に向かってトラバーサ幅まで拡
開するようにガイドを有するものとし、また内装するエ
アーシリンダーにより伸縮自在となるアーム先端に、L
字形状のパッド支持材を介して、被吸引物の上面及び側
面を同時に吸引できるように複数のバキュームパッドを
配置してなるものである。
【0009】
【作用】上記構成を備えるので、コンテナ内に運搬中の
振動により荷崩れを起こし不規則に積載されている小口
の貨物を搬出するにあたっては、貨物を満載するコンテ
ナを油圧ジャッキにより一定高以上に上昇させて、貨物
の搬出によるトレーラーのサスペンションへの影響を排
除した後に、その積載される貨物の最前列より最後列に
亘って、最前面の貨物の積載高をセンサ−によって測定
した上、最上高に位置する貨物から順次コンテナ外に配
置してなる収集コンベアー上に吸引、搬出することによ
り、収集ベルトコンベアー上のガイドによりプラットホ
ーム上に設けられる搬送ベルトコンベアーに対して連接
する伸縮ベルトコンベアーに貨物を効率よく送出可能と
なり搬出作業性を向上させる上、作業員が搬出作業を行
い易い場所から貨物を搬出することによるコンテナ内の
二次的荷崩れを防止することができると共に、吸引によ
る搬出作業により袋状となった小口の貨物に損傷を与え
ることなく、コンテナ外へ搬出することができるもので
ある。
【0010】この時、搬出するコンテナ内の貨物が荷崩
れを起こしてコンテナ外に落下しても、トラバーサ上に
設置される収集ベルトコンベアーが前方に向かって拡開
しているので、コンテナ外に落下した貨物は、収集ベル
トコンベアー上に収集されるものとなり、コンテナ外に
落下した貨物が搬出作業の妨げにもならないので、作業
の効率化を図ることができ、また、伸縮自在となるアー
ム先端に、L字形状のパッド支持材を介して、被吸引物
の上面及び側面を同時に吸引できるようにすることで、
積載された貨物が接着されていても、吸引面が複数ある
ことから吸引力を最低限保持することができるととも
に、側面においても保持することから被吸引物の吸引面
に損傷を与えることを防止できるので、被吸引物の接着
面同士を引き剥すにあたってアームによる揺動を与えて
も、被吸引物をコンテナ内において荷崩れさせることな
く搬出することができるものである。
【0011】また、かかる搬出作業を行うに当たって、
上記搬出装置を使用することにより、作業員が搬出作業
を行い易い場所から貨物を搬出することによるコンテナ
内の二次的荷崩れを防止することができると共に、吸引
による搬出作業により袋状となった小口の貨物に損傷を
与えることなく、コンテナ外へ搬出することができるも
のである上、貨物を積載したコンテナを積載する車両の
停車位置が通常とは異なった場所であっても、また貨物
自体がコンテナ内において奥まった位置に積載されてい
てもトラバーサによる自走及びこの自走するトラバーサ
上に設置される収集ベルトと、トラバーサに牽引される
伸縮ベルトコンベアーによる調整によって倉庫に通じる
搬送ベルトコンベアーに連接できるので容易に搬出作業
を行うことができる。
【0012】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この発明の実施例である貨物搬出装置で
あり、この貨物搬出装置(1)は、油圧ジャッキにより
タイヤ直径より上昇させてなるコンテナ内に積載される
貨物をコンテナ外に搬出する作業に当たっては、その積
載される貨物の最前列より最後列に亘って、最前面の貨
物の積載高をセンサーによって測定した上、最上高に位
置する貨物から順次トラバーサ上に設置してなる収集ベ
ルトコンベアー上に吸引、搬出してなるものであり、貨
物の搬出部(3)及び収集ベルトコンベアー(4)、更
にそれらを操作してなる操縦席(6)をその上部に一体
に設置してなる自走可能なトラバーサ(2)と、このト
ラバーサ(2)に牽引されると共に、そのトラバーサ
(2)上に設置されてなる収集ベルトコンベアー(4)
とプラットホーム(23)上に固定配置され、倉庫或は
貨物を順次積載するパレットに通じる搬送ベルトコンベ
アー(24)とを連接する伸縮ベルトコンベアー(7)
から構成される。
【0013】そして、具体的には、最前部において、油
圧ジャッキ(26)によりタイヤ直径より上昇させてな
るコンテナ(19)内の最前面の貨物(20)との距離
を測定する距離センサー(8)を装着する自走可能なト
ラバーサ(2)上に、前方を拡開するようにガイド
(5)を有すると共に、その後方にトラバーサ(2)に
牽引される伸縮ベルトコンベアー(7)に連接する収集
ベルトコンベアー(4)を、各センサーからの信号を処
理するコンピュータを内蔵する操縦席(6)と共に一体
に配置し、更に上記トラバーサ(2)前方において一体
に、コンテナ(19)内に積載される貨物の積載高を測
定する左右方向にスライド自在となる高さセンサー(1
0)を装着するセンサー保持材(9)を設けると共に、
内装するエアーシリンダー(15)により伸縮可能と
し、先端において吸引自在かつ内装するエアーシリンダ
ーあるいはボールベアリングを有する軸受けにより縦方
向に首振り自在となるバキュームパッド(14)を具え
るアーム(13)を、上記アーム(13)の縦方向及び
横方向に旋回自在とするエアーシリンダー(16)(1
6’)を内蔵する取付基部(12)を介して左右方向に
スライド自在に取り付けてなる横保持材(11)に対し
て、内装するエアーシリンダー(18)により上下方向
に昇降自在に保持してなる縦支持材(17)を配設して
なるものである。
【0014】この発明は以上の構成を具えるので、コン
テナ(19)内の袋状の小麦粉等の小口の貨物(20)
を搬出するに当たっては、予めコンテナ(19)内の貨
物(20)の搬出に伴って軽量となることにより車両の
サスペンションの弾性に起因してコンテナ(19)自身
が上昇し、このためコンテナ(19)とプラットホーム
(23)との間に生じる段差の発生を防止するために、
油圧ジャッキ(26)によりタイヤ直径より上昇させる
ものである。
【0015】そして、コンテナ(19)の後端開口部
(21)後方にトラバーサ(2)を駆動させることによ
り貨物搬出装置(1)を進め、トラバーサ(2)の最前
部に装着する距離センサー(8)により、貨物搬出装置
(1)及びトラバーサ(2)とコンテナ(19)内に積
載された貨物(20)の最前面との距離を測定し、トラ
バーサ(2)上の貨物搬出装置(1)をコンテナ(1
9)の後端開口部(21)の後方の適当な位置に修正、
移動させることにより搬出作業が開始される。
【0016】更に、内装するエアーシリンダー(15)
により伸縮可能とし、先端において吸引自在かつ内装す
るエアーシリンダー等により首振り自在となるバキュー
ムパッド(14)を具えるアーム(13)を、上記アー
ム(13)の縦方向及び横方向に旋回自在とするエアー
シリンダー(16)(16’)を内蔵する取付基部(1
2)を介して左右方向にスライド自在に取り付けてなる
横保持材(11)について、内装するエアーシリンダー
(18)により上下方向に昇降自在に保持してなる縦支
持材(17)に固定されてなるセンサー保持材(9)
を、コンテナ(19)内に積載される最前列の貨物(2
0)に対して、コンテナ(19)の後端開口部(21)
よりコンテナ(19)上部内に挿入すると共に、このコ
ンテナ(19)内に挿入されたセンサー保持材(9)に
スライド自在に保持される高さセンサー(10)を左右
方向にスライドさせることによってコンテナ(19)内
の最前列に積載される貨物(20)の積載高を測定する
ものである。
【0017】次に、この高さセンサー(10)により測
定したコンテナ(19)内の最前列に積載される貨物
(20)の積載高のデータに基づいて、貨物(20)の
最高位置を検出すると共に、先端に吸引自在となるバキ
ュームパッド(14)を具えるアーム(13)の位置
を、左右位置についてはアーム(13)を支承する取付
基部(12)を横保持材(11)上にエアーシンリンダ
ー(18’)の作動によりスライドさせることにより、
高低位置を内装するエアーシリンダー(18)内のエア
ー圧を注入、排出することによって昇降させることで、
適宜位置に修正した後、先端に吸引自在となるバキュー
ムパッド(14)を具えるアーム(13)を内装する伸
縮用のエアーシリンダー(15)により、このアーム
(13)の先端にバキュームパッド(14)と共に付設
する距離センサー(22)によりコンテナ(19)内に
積載される最前列の貨物(20)との距離を測定しつつ
伸長させ、更にこのアーム(13)の伸長動作の後、横
保持材(11)に対して、アーム(13)を一体に支承
しつつ左右方向にスライド自在に取り付けられる取付基
部(12)内に内蔵されるアーム(13)の縦方向への
旋回用のエアーシリンダー(16)を作動させることに
よりアーム(13)を旋回させ、吸引の対象となるコン
テナ(19)内の貨物(20)にアーム(13)先端の
バキュームパッド(14)を当接させた上で、バキュー
ムパッド(14)に連結するポンプを作動させることに
よって貨物(20)をバキュームパッド(14)に吸着
し、再び、内装するエアーシリンダー(15)を作動さ
せることでアーム(13)を収縮させて、アーム(1
3)の先端のバキュームパッド(14)を、トラバーサ
(2)上に配置される収集ベルトコンベアー(4)上に
復帰させると共に、貨物(20)を吸着、保持するバキ
ュームパッド(14)に連結するポンプの作動を中止す
ることで、バキュームパッド(14)から貨物(20)
を収集ベルトコンベアー(4)上に落下させ、この収集
ベルトコンベアー(4)上に載置された貨物(20)
は、この収集ベルトコンベアー(4)の作動により、ト
ラバーサ(2)の後方に牽引される伸縮ベルトコンベア
ー(7)を介して搬送ベルトコンベアー(24)に送出
され、倉庫或はパレット上に収容或は積載されるもので
ある。
【0018】一方、収集ベルトコンベアー(4)上にア
ーム(13)先端のバキュームパッド(14)により吸
着した貨物(20)を落下させたアーム(13)は、再
び、最初の貨物(20)の搬出に伴って荷崩れ等が発生
して貨物(20)の積載高が変化し、従来の貨物(2
0)の積載高のデータに基づいて搬出作業を続行すると
再び荷崩れなどが生じることが有り得るので、この貨物
(20)の荷崩れを防止すべく、この貨物(20)の積
載高の変化を測定するべく、再度、コンテナ(19)内
に挿入されたセンサー保持材(9)にスライド自在に保
持される高さセンサー(10)を左右方向にスライドさ
せることによってコンテナ(19)内の最前列に積載さ
れる貨物(20)の積載高を測定し、この高さセンサー
(10)により測定したコンテナ(19)内の最前列に
積載される貨物(20)の積載高のデータに基づいて、
コンテナ(19)内に現存する貨物(20)の最高位置
を検出すると共に、先端に吸引自在となるバキュームパ
ッド(14)を具えるアーム(13)の位置を各エアー
シリンダー(18)(18’)を作動させることで調整
し、更にアーム(13)内に内装するエアーシリンダー
(15)を作動させてアーム(13)を伸長させた後、
アーム(13)の先端のバキュームパッド(14)を作
動させることにより貨物(20)を吸引、保持し、収集
ベルトコンベアー(4)上に落下させる搬出作業を繰り
返すものであり、この作業をコンテナ(19)内の最前
列に積載される貨物(20)に対して行った後は、順
次、その後方に積載される貨物(20)に対して同様に
搬出作業を続行してコンテナ(19)内に積載される貨
物(20)をすべてコンテナ(19)外へ搬出してなる
ものである。
【0019】ところで、コンテナ(19)内の隅部に積
載される貨物(20)に対しては、アーム(13)がコ
ンテナ(19)自体に接触してしまい、アーム(13)
先端のバキュームパッド(14)が被吸引物である貨物
(20)に対して正確に当接しなくなることから、アー
ム(13)を縦支持材(17)に対して昇降自在となる
横保持材(11)に取り付けてなる取付基部(12)内
に内蔵される横方向への旋回用のエアーシリンダー(1
6’)を作動させることによりアーム(13)を横方向
に旋回させ、アーム(13)先端のバキュームパッド
(14)を吸着・保持する貨物(20)に対して確実に
当接することができ、アーム(13)先端のバキューム
パッド(14)に貨物(20)を確実に吸着・保持でき
るので、コンテナ(19)内の貨物(20)の搬出作業
を円滑かつ迅速に行うことができるものである。又、コ
ンテナ(19)内の天井部近辺にまで貨物(20)が積
み込まれている場合、例えばバキュームパッド(14)
の基部に内装されたエアーシリンダーを作動させること
によって、バキュームパッド(14)をアーム(13)
に対して斜行させ、その斜行したバキュームパッド(1
4)の先端部分を、コンテナ(19)の天井と貨物(2
0)との間に差し込むことにより、バキュームパッド
(14)に貨物(20)を吸着、保持させた上で、コン
テナ(19)外に搬出することができる。
【0020】なお、トラバーサ(2)上に配置される収
集ベルトコンベアー(4)上に配置するガイド(5)
は、アーム(13)の先端に具えられるバキュームパッ
ド(14)に吸着、保持される貨物(20)を収集ベル
トコンベアー(4)上に落下させた場合、円滑にトラバ
ーサ(2)後方に牽引される伸縮ベルトコンベアー
(7)に送出することができるように前方に向かって拡
開しているものであるが、トラバーサ(2)上に配置さ
れる収集ベルトコンベアー(4)をトラバーサ(2)の
車体幅まで広げ、同様にガイド(5)も拡開させること
で、搬出作業に伴ってコンテナ(19)内に積載される
貨物(20)がコンテナ(19)外に落下しても、この
収集ベルトコンベアー(4)とガイド(5)によって、
円滑にプラットホーム(23)上に固定される搬送ベル
トコンベアー(24)に連接する伸縮ベルトコンベアー
(7)に送出することができる。
【0021】また、図6に示すものは、この発明の第二
実施例である貨物搬出装置(1’)であり、搬出作業の
対象が袋状となっている小口の貨物(20)ではなく、
カートン状となっている貨物(20’)であり、このた
めトラバーサ(2)に対して一体に配置される縦支持材
(17)において、昇降自在に保持される横保持材(1
1)に対してスライド自在に取り付けられた取付基部
(12)に支承され、内装するエアーシリンダー(1
5)により伸縮自在となるアーム(13)先端に、L字
形状のパッド支持材(25)を介して、被吸引物である
カートン状の貨物(20’)の上面及び側面を同時に吸
引できるよう複数のバキュームパッド(14’)を配置
することで、コンテナ(19)内において荷崩れを防止
するために積載された貨物が互いに接着されていても、
複数のバキュームパッド(14’)の吸引面が複数ある
ことから吸引力を貨物(20’)の上面或は側面に対し
て最低限保持することができると共に、特に側面におい
ても保持することから被吸引物である貨物(20’)の
吸引面に上面の開封等の損傷を与えることを防止できる
ので、被吸引物である貨物(20’)の接着面同士を引
き剥すにあたってアーム(13)による上下方向への揺
動を与えても、被吸引物である貨物(20’)をコンテ
ナ(19)内において荷崩れさせることもなく搬出する
ことができるものである。
【0022】なお、この発明の実施例で述べているよう
に、コンテナ(19)内に積載される貨物(20)(2
0’)に対して、貨物搬出装置(1)(1’)を制御す
る制御装置により自動的に、貨物(20)(20’)の
積載高を最前列から最高列に亘って随時測定しつつ、最
も最上の位置に積載されている貨物(20)(20’)
から順次アーム(13)を作動させると共に、その先端
に具えられるバキュームパッド(14)によって吸引し
て、トラバーサ(2)上の収集ベルトコンベアー(4)
に搬出していくものであるが、これら貨物(20)(2
0’)の搬出作業を全て手動によって行うこともできる
ものである。
【0023】
【発明の効果】以上のとおり、コンテナ内に積載される
貨物の積載高を搬出作業を行うに当たって予めコンテナ
内の最前端に積載される貨物において測定し、このコン
テナ内の最前端に積載される貨物のうち、最も積載位置
の高い貨物から順次エアーシリンダーにより作動するア
ーム先端のバキュームパッドにより吸引、保持した上、
トラバーサ上に配置される収集ベルトコンベアーに落下
させることで搬出するものとすることにより、搬出作業
に伴う荷崩れ等の危険を最小限にすると共に、貨物の搬
出作業を迅速且つ確実に行うことができる優れた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である貨物搬出装置の側面図
である。
【図2】この発明の実施例である貨物搬出装置の上面図
である。
【図3】コンテナ内に積載された貨物の状態と、この状
態を高さセンサ−により測定したデータを示すグラフで
ある。
【図4】ア−ム先端のバキュームパッドの部分断面図で
ある。
【図5】貨物の搬出作業の手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】この発明の第二実施例である貨物搬出装置であ
る。
【図7】この発明の第二実施例である貨物搬出装置に使
用されるバキュームパッドの貨物の吸引状態を示した側
面図である。
【符号の説明】
1、1’ 貨物搬出装置 2 トラバーサ 3 貨物の搬出部 4 収集ベルトコンベアー 5 ガイド 6 操縦席 7 伸縮ベルトコンベアー 8 距離センサ− 9 センサ−保持材 10 高さセンサ− 11 横保持材 12 取付基部 13 ア−ム 14 バキュームパッド 15 エアーシリンダー 16 (縦方向への旋回用)エアーシリンダー 16’(横方向への旋回用)エアーシリンダー 17 縦支持材 18、18’ エアーシリンダー 19 コンテナ 20、20’ 貨物 21 (コンテナの)後端開口部 22 (ア−ム先端に付設される)距離センサ− 23 プラットホーム 24 搬送ベルトコンベアー 25 (L字形状の)パッド支持材 26 油圧ジャッキ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ジャッキによりタイヤ直径より上昇
    させてなるコンテナ内に積載される貨物に対して、その
    積載される貨物の最前列より最後列に亘って、最前面の
    貨物の積載高をセンサーによって測定した上、最上高に
    位置する貨物から順次コンテナ外に設置してなる収集コ
    ンベアー上に吸引、搬出してなる貨物搬出方法。
  2. 【請求項2】 最前部にコンテナ内の最前面の貨物との
    距離を測定する距離センサーを装着する自走可能なトラ
    バーサ上に、前方に向かって拡開するようにガイドを有
    すると共に、その後方にトラバーサに牽引される伸縮コ
    ンベアーに連接する収集コンベアーを、各センサーから
    の信号を処理するコンピュータを内蔵する操縦席と共に
    一体に配置し、更に上記トラバーサ前方に、コンテナ内
    に積載される貨物の積載高を測定する左右方向にスライ
    ド自在となる高さセンサーを装着するセンサー保持材を
    設けると共に、伸縮自在かつ、先端において吸引自在並
    びに縦方向に首振り自在となるバキュームパッドを具え
    るアームについて縦横振り自在に支承してなる取付基部
    を、左右方向にスライド自在に取り付けてなる横保持材
    に対して、上下方向に昇降自在に保持してなる縦支持材
    を一体に配設してなる貨物搬出装置。
  3. 【請求項3】 最前部にコンテナ内の最前面の貨物との
    距離を測定する距離センサーを装着する自走可能なトラ
    バーサ上において、その後方にトラバーサに牽引される
    伸縮コンベアーに対して連接するように設置される収集
    コンベアーを、前方に向かってトラバーサ幅まで拡開す
    るようにガイドを有するものとする請求項2記載の貨物
    搬出装置。
  4. 【請求項4】 内装するエアーシリンダーにより伸縮自
    在となるアーム先端に、L字形状のパッド支持材を介し
    て、被吸引物の上面及び側面を同時に吸引できるように
    複数のバキュームパッドを配置してなる請求項2及び請
    求項3記載の貨物搬出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016094280A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 株式会社東芝 移載装置及び荷物取出方法
CN108357926A (zh) * 2018-04-19 2018-08-03 江苏鼎新印染有限公司 一种传送设备及包装箱自动提取装置
CN109795394A (zh) * 2019-03-18 2019-05-24 广州达意隆包装机械股份有限公司 集装箱装卸车月台、集装箱装卸车系统及装卸方法

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