JPH0721536Y2 - 光ファイバ母材の延伸装置 - Google Patents
光ファイバ母材の延伸装置Info
- Publication number
- JPH0721536Y2 JPH0721536Y2 JP913590U JP913590U JPH0721536Y2 JP H0721536 Y2 JPH0721536 Y2 JP H0721536Y2 JP 913590 U JP913590 U JP 913590U JP 913590 U JP913590 U JP 913590U JP H0721536 Y2 JPH0721536 Y2 JP H0721536Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- fiber preform
- core tube
- furnace core
- base material
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Description
この考案は、光ファイバ母材の製造装置に関し、とくに
太い直径の光ファイバ母材を延伸して細い直径の光ファ
イバ母材を作る、光ファイバ母材の延伸装置に関する。
太い直径の光ファイバ母材を延伸して細い直径の光ファ
イバ母材を作る、光ファイバ母材の延伸装置に関する。
光ファイバ母材の延伸装置は、光ファイバ母材の両端を
把持し、これを引き延ばす方向に力を加えながら加熱さ
れた炉芯管中に通すことによって、光ファイバ母材の延
伸を行うものである。実際には光ファイバ母材の両端に
ダミーロッドを溶着し、このダミーロッドの部分を把持
して延伸を行う。 図を用いて説明すると、第2図のように光ファイバ母材
1の上端に送出側ダミーロッド2を溶着するとともに下
端に引取側ダミーロッド3を溶着し、送出側ダミーロッ
ド2を送出装置4に、引取側ダミーロッド3を引取装置
5にそれぞれ把持させる。そして、光ファイバ母材1
が、ヒーター7によって加熱された炉芯管6内に徐々に
送り込まれるよう送出装置4を下方に移動させる。引取
装置5は、送出装置4が下方に移動する速度より速い速
度で下方に移動し、これにより所定の温度にまで加熱さ
れた光ファイバ母材1が下方に引っ張られるようにす
る。こうして光ファイバ母材1の延伸を行う。
把持し、これを引き延ばす方向に力を加えながら加熱さ
れた炉芯管中に通すことによって、光ファイバ母材の延
伸を行うものである。実際には光ファイバ母材の両端に
ダミーロッドを溶着し、このダミーロッドの部分を把持
して延伸を行う。 図を用いて説明すると、第2図のように光ファイバ母材
1の上端に送出側ダミーロッド2を溶着するとともに下
端に引取側ダミーロッド3を溶着し、送出側ダミーロッ
ド2を送出装置4に、引取側ダミーロッド3を引取装置
5にそれぞれ把持させる。そして、光ファイバ母材1
が、ヒーター7によって加熱された炉芯管6内に徐々に
送り込まれるよう送出装置4を下方に移動させる。引取
装置5は、送出装置4が下方に移動する速度より速い速
度で下方に移動し、これにより所定の温度にまで加熱さ
れた光ファイバ母材1が下方に引っ張られるようにす
る。こうして光ファイバ母材1の延伸を行う。
しかしながら、上記のような従来の光ファイバ母材の延
伸装置では、延伸後の光ファイバ母材の真円度が悪くな
るという問題があった。すなわち、光ファイバ母材の両
端にダミーロッドを溶着するときに芯ずれが生じること
が多く、また、ダミーロッドが曲がっていることもあ
る。このようなときは光ファイバ母材の中心と炉芯管の
中心とが一致せず、光ファイバ母材の円周方向の温度が
不均一となり、そのため、延伸量が円周方向で不均一と
なって真円度が悪化する。 この考案は、光ファイバ母材にダミーロッドを溶着する
とき芯ずれがあっても、あるいはダミーロッドが曲がっ
ていても、真円度の良好な細い光ファイバ母材を作るこ
とができる、光ファイバ母材の延伸装置を提供すること
を目的とする。
伸装置では、延伸後の光ファイバ母材の真円度が悪くな
るという問題があった。すなわち、光ファイバ母材の両
端にダミーロッドを溶着するときに芯ずれが生じること
が多く、また、ダミーロッドが曲がっていることもあ
る。このようなときは光ファイバ母材の中心と炉芯管の
中心とが一致せず、光ファイバ母材の円周方向の温度が
不均一となり、そのため、延伸量が円周方向で不均一と
なって真円度が悪化する。 この考案は、光ファイバ母材にダミーロッドを溶着する
とき芯ずれがあっても、あるいはダミーロッドが曲がっ
ていても、真円度の良好な細い光ファイバ母材を作るこ
とができる、光ファイバ母材の延伸装置を提供すること
を目的とする。
上記目的を達成するため、この考案によれば、光ファイ
バ母材の両端にそれぞれ溶着されたダミーロッドの各々
を把持し、それぞれ異なる所定の速度で同一方向に直線
移動する送出装置及び引取装置と、該光ファイバ母材が
通過させられる、加熱された炉芯管とを有する光ファイ
バ母材の延伸装置において、該光ファイバ母材の、その
移動方向に直角な方向での位置を検出する位置検出器
と、該位置検出器の出力に応じて、上記送出装置の把持
部の、光ファイバ母材移動方向に直角な方向での位置を
修正する位置修正装置とを備えることが特徴となってい
る。
バ母材の両端にそれぞれ溶着されたダミーロッドの各々
を把持し、それぞれ異なる所定の速度で同一方向に直線
移動する送出装置及び引取装置と、該光ファイバ母材が
通過させられる、加熱された炉芯管とを有する光ファイ
バ母材の延伸装置において、該光ファイバ母材の、その
移動方向に直角な方向での位置を検出する位置検出器
と、該位置検出器の出力に応じて、上記送出装置の把持
部の、光ファイバ母材移動方向に直角な方向での位置を
修正する位置修正装置とを備えることが特徴となってい
る。
位置検出器により、光ファイバ母材の、その移動方向に
直角な方向での位置が検出される。 この検出された位置に応じて、送出装置の把持部の位置
が修正される。すなわち、光ファイバ母材に溶着された
ダミーロッドを把持している把持部の、光ファイバ母材
移動方向に直角な方向での位置が修正される。 このように光ファイバ母材の、その移動方向に直角な方
向での位置が検出され、その位置が修正されるので、常
に光ファイバ母材の中心を炉芯管の中心に位置させるこ
とができる。つまり、光ファイバ母材とダミーロッドと
が芯ずれのある状態で溶着されている場合や、ダミーロ
ッドが曲がっている場合でも、常に光ファイバ母材の中
心を炉芯管の中心に位置させることができる。
直角な方向での位置が検出される。 この検出された位置に応じて、送出装置の把持部の位置
が修正される。すなわち、光ファイバ母材に溶着された
ダミーロッドを把持している把持部の、光ファイバ母材
移動方向に直角な方向での位置が修正される。 このように光ファイバ母材の、その移動方向に直角な方
向での位置が検出され、その位置が修正されるので、常
に光ファイバ母材の中心を炉芯管の中心に位置させるこ
とができる。つまり、光ファイバ母材とダミーロッドと
が芯ずれのある状態で溶着されている場合や、ダミーロ
ッドが曲がっている場合でも、常に光ファイバ母材の中
心を炉芯管の中心に位置させることができる。
つぎにこの考案の一実施例について図面を参照しながら
説明する。第1図において、延伸しようとする光ファイ
バ母材1の上端及び下端にダミーロッド2、3がそれぞ
れ溶着され、このダミーロッド2、3が、送出装置4及
び引取装置5のチャック(把持部)41、51により把持さ
れる。送出装置4及び引取装置5は鉛直方向に伸びるレ
ール9に沿って上下に移動できるようにされている。つ
まり、送出装置4と引取装置5は、それぞれレール9に
沿って移動自在とする機構と、このレール9上に強制移
動するためのモーター等の駆動機構とを内蔵している。
レール9の近傍には炉芯管6と、それを加熱するための
ヒーター7とが固定される。 チャック41、51でダミーロッド2、3を把持するとき、
光ファイバ母材1がこの炉芯管6内に挿入している状態
とする。そして、ヒーター7に通電して炉芯管6を加熱
し、その内部が所定の温度に到達したとき、光ファイバ
母材1の下端が炉芯管6内のヒートゾーンを通過するよ
う送出装置4を下降させる。このとき同時に、引取装置
5を、送出装置4の下降速度よりも速い速度で下降させ
る。これにより溶融した光ファイバ母材1が下方に引っ
張られて延伸されることになる。 ここで、光ファイバ母材1の移動方向、つまり下方をZ
方向とし、それに直角な2方向をX方向、Y方向とする
と、炉芯管6から引き出されてきたロッドのX方向位置
とY方向位置とを検出するため、2つのロッド位置検出
器81、82が設けられる。 他方、送出装置4においてチャック41はチャック移動装
置42により保持されている。このチャック移動装置42は
チャック41をX方向及びY方向に移動させるものであ
る。 そしてロッド位置検出器81、82の検出出力は、このチャ
ック移動装置42に送られ、チャック41の位置が制御され
る。 したがって、上記のように炉芯管6から延伸されて細く
された光ファイバ母材1のロッドが引き出されてくると
き、その位置がロッド位置検出器81、82により検出さ
れ、その検出位置に応じてチャック41がX方向及びY方
向に移動させられることになる。そのため、光ファイバ
母材1が常に炉芯管6の中心に位置するようにその位置
が修正されることにより、炉芯管6内で加熱される光フ
ァイバ母材1の円周方向の温度分布が均一になって、延
伸後の光ファイバ母材1の真円度が高められる。
説明する。第1図において、延伸しようとする光ファイ
バ母材1の上端及び下端にダミーロッド2、3がそれぞ
れ溶着され、このダミーロッド2、3が、送出装置4及
び引取装置5のチャック(把持部)41、51により把持さ
れる。送出装置4及び引取装置5は鉛直方向に伸びるレ
ール9に沿って上下に移動できるようにされている。つ
まり、送出装置4と引取装置5は、それぞれレール9に
沿って移動自在とする機構と、このレール9上に強制移
動するためのモーター等の駆動機構とを内蔵している。
レール9の近傍には炉芯管6と、それを加熱するための
ヒーター7とが固定される。 チャック41、51でダミーロッド2、3を把持するとき、
光ファイバ母材1がこの炉芯管6内に挿入している状態
とする。そして、ヒーター7に通電して炉芯管6を加熱
し、その内部が所定の温度に到達したとき、光ファイバ
母材1の下端が炉芯管6内のヒートゾーンを通過するよ
う送出装置4を下降させる。このとき同時に、引取装置
5を、送出装置4の下降速度よりも速い速度で下降させ
る。これにより溶融した光ファイバ母材1が下方に引っ
張られて延伸されることになる。 ここで、光ファイバ母材1の移動方向、つまり下方をZ
方向とし、それに直角な2方向をX方向、Y方向とする
と、炉芯管6から引き出されてきたロッドのX方向位置
とY方向位置とを検出するため、2つのロッド位置検出
器81、82が設けられる。 他方、送出装置4においてチャック41はチャック移動装
置42により保持されている。このチャック移動装置42は
チャック41をX方向及びY方向に移動させるものであ
る。 そしてロッド位置検出器81、82の検出出力は、このチャ
ック移動装置42に送られ、チャック41の位置が制御され
る。 したがって、上記のように炉芯管6から延伸されて細く
された光ファイバ母材1のロッドが引き出されてくると
き、その位置がロッド位置検出器81、82により検出さ
れ、その検出位置に応じてチャック41がX方向及びY方
向に移動させられることになる。そのため、光ファイバ
母材1が常に炉芯管6の中心に位置するようにその位置
が修正されることにより、炉芯管6内で加熱される光フ
ァイバ母材1の円周方向の温度分布が均一になって、延
伸後の光ファイバ母材1の真円度が高められる。
この考案の光ファイバ母材の延伸装置によれば、光ファ
イバ母材とダミーロッドとが芯ずれを生じているような
場合でも、光ファイバ母材の中心を炉芯管の中心に常に
一致させることができるため、光ファイバ母材の円周方
向での温度分布を均一にすることができ、延伸後の光フ
ァイバ母材の真円度を大幅に改善できる。
イバ母材とダミーロッドとが芯ずれを生じているような
場合でも、光ファイバ母材の中心を炉芯管の中心に常に
一致させることができるため、光ファイバ母材の円周方
向での温度分布を均一にすることができ、延伸後の光フ
ァイバ母材の真円度を大幅に改善できる。
第1図はこの考案の一実施例の模式的な斜視図、第2図
は従来例の模式的な断面図である。 1…光ファイバ母材、2、3…ダミーロッド、4…送出
装置、5…引取装置、6…炉芯管、7…ヒーター、9…
レール、41、51…チャック、42…チャック移動装置、8
1、82…ロッド位置検出器。
は従来例の模式的な断面図である。 1…光ファイバ母材、2、3…ダミーロッド、4…送出
装置、5…引取装置、6…炉芯管、7…ヒーター、9…
レール、41、51…チャック、42…チャック移動装置、8
1、82…ロッド位置検出器。
Claims (1)
- 【請求項1】光ファイバ母材の両端にそれぞれ溶着され
たダミーロッドの各々を把持し、それぞれ異なる所定の
速度で同一方向に直線移動する送出装置及び引取装置
と、該光ファイバ母材が通過させられる、加熱された炉
芯管とを有する光ファイバ母材の延伸装置において、該
光ファイバ母材の、その移動方向に直角な方向での位置
を検出する位置検出器と、該位置検出器の出力に応じ
て、上記送出装置の把持部の、光ファイバ母材移動方向
に直角な方向での位置を修正する位置修正装置とを備え
ることを特徴とする光ファイバ母材の延伸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP913590U JPH0721536Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 光ファイバ母材の延伸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP913590U JPH0721536Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 光ファイバ母材の延伸装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0399731U JPH0399731U (ja) | 1991-10-18 |
JPH0721536Y2 true JPH0721536Y2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=31512738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP913590U Expired - Lifetime JPH0721536Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 光ファイバ母材の延伸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721536Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111153589B (zh) * | 2020-03-18 | 2024-02-06 | 上海昱品通信科技股份有限公司 | 一种特种光纤预制棒延伸及毛细管拉制的牵引设备 |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP913590U patent/JPH0721536Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0399731U (ja) | 1991-10-18 |
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