JPH07214642A - 押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置 - Google Patents

押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置

Info

Publication number
JPH07214642A
JPH07214642A JP6013746A JP1374694A JPH07214642A JP H07214642 A JPH07214642 A JP H07214642A JP 6013746 A JP6013746 A JP 6013746A JP 1374694 A JP1374694 A JP 1374694A JP H07214642 A JPH07214642 A JP H07214642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
conveyor
extruded
weight
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6013746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3370415B2 (ja
Inventor
Takao Kokubu
孝夫 國分
Yoichi Arai
洋一 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP01374694A priority Critical patent/JP3370415B2/ja
Publication of JPH07214642A publication Critical patent/JPH07214642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3370415B2 publication Critical patent/JP3370415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/92Measuring, controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92504Controlled parameter
    • B29C2948/9258Velocity
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92819Location or phase of control
    • B29C2948/92933Conveying, transporting or storage of articles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に押出し機から押出しゴムが最初に押し出
されてくるときの速度に一致するように引出コンベアの
初速度を設定し、過渡期における押出しゴムへの伸縮力
の付与を軽減し、歩留りを向上する。 【構成】 ローラ70の未加硫ゴム14の搬送に応じた
回転で、パルス波形を形成し、パルス信号から未加硫ゴ
ム14の搬送速度V1 ’を演算し、補正係数が取り込ま
れた値V1 を引出コンベア速度指示、制御器84へ出力
する。引出コンベア速度指示、制御器84では、得られ
た未加硫ゴム14の搬送速度から引出コンベア16の速
度指示値を電気信号に変換して、引出コンベア速度制御
部76からの出力信号として引出コンベア速度設定器8
6に送ることにより、引出コンベア16の初期速度V1
が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出し機によって押し
出される押出しゴムに引張力又は圧縮力を与えて単位長
さ当たりの重量を制御することにより、その形状を維持
するための押出しゴムの形状制御方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の押出しゴム部材の重量制御の手段
としては、一般的に押出し直後の引出コンベアの線速度
を制御することによって行っている。その手段として計
重コンベア測定値フィードバック制御と称される手段が
提案されている(特公昭59−4340号公報参照)。
これは、計重コンベアに計重器を配設し、重量目標値と
の偏差に基づいて引出コンベアの線速度を増減する。こ
れによれば、オペレータの監視が不要であり、目標値を
変更することで、少量多品種のものにも対応可能とな
る。
【0003】ところが、フィードバックするための計重
は、引出コンベアの下流側に位置する計重コンベア上で
あるため、初期時に制御遅れが生じこの遅れにより、部
材の先端部分を無駄にせざるを得ない。また、大きな修
正が必要な場合、引出コンベアは急激な速度の増減がな
されるが、この場合、押出しゴム等の伸縮性を有する部
材であっても塑性変形することもあり、この塑性変形部
分も無駄となる。
【0004】このため、本出願人は、単位長さあたりの
押出しゴムの重量を均一に保つことを目的として、引出
コンベア上に載置しながら搬送し、この引出コンベアに
載置された押出しゴムの重量を計測して、この計測値と
予め定められた重量目標値との偏差に基づいて前記引出
コンベアの線速度を増減することを提案している(特願
平4−334447号)。
【0005】この特徴を列挙すると、 計重機構を有する可変速度コンベアを2台以上組み合
わせた点、 各々コンベア上の押出しゴムの重量をコンベア速度を
変えることにより、ゴムの伸縮を発生させ重量を調整す
る点、 押出しゴムの計測重量に基づいたコンベア速度フィー
ドバックループを2台以上組み合わせた点、 2台以上のコンベア相互間の長い周期での速度補正を
行うフィードバック制御を行う点、 が挙げられ、その主な制御手段である2つ以上のコンベ
ア相互間の速度差から発生する伸縮作用が及ぼす押出し
ゴムへの塑性変形を与えて重量制御をするものである。
【0006】ところが、押出しゴムは、他段のコンベア
を用いて移送する場合に、伸縮を起こさないように、一
定の速度比(ドロー比)を維持する必要がある。しか
し、重量制御によるコンベア速度(表面速度)の操作
は、このドロー比の維持に干渉し、伸縮により断面形状
に悪影響を及ぼすことがある。すなわち、単位長さ当た
りの重量を均一にする制御が有効に行われたとしても依
然として残される問題点がある。
【0007】このため、各コンベア間の速度比(ドロー
比)を予め定められた速度差目標値と比較し、この比較
の結果、速度差目標値との間に差がある場合に、この差
を前段のコンベアでの押出しゴムの重量として換算し
て、前段のコンベア上での重量目標値を補正し、差が収
束するようにフィードバックすることが提案されている
(特願平5−136199号)。
【0008】これにより、コンベア間の速度差を塑性変
形の発生しない許容範囲内に抑えつつ、重量制御を行う
ことができるため、均一な重量かつ均一な断面形状を維
持することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定常時
におけるコンベア搬送に関しては、上記従来技術によっ
て均一な重量かつ均一な断面形状を維持することが可能
となったが、過渡期、すなわち、押出しゴムが押出し機
から押し出された初期の段階については、引出コンベア
の初期速度として、人手によって目標値を設定してい
る。
【0010】引出コンベアの初期速度の決定方法には以
下の3点が挙げられる。 押出しゴム断面形状と押出し機圧力から算出推定す
る。 前回の同一部材が、重量、形状規格内で制御してい
る時の速度値をそのまま使用する。 に更に外部環境条件(温度、湿度等)を考慮し
て、設定値を補正する。
【0011】上記何れの方法にしても、精度、再現性の
面で、現状数百以上ある部材種に関して設定値を記録、
維持するのは、煩雑であり工数もかかる。
【0012】また、物性及び断面形状において、新規の
サイズが新たに加わると、その推定が非常に困難で、実
際の値を大きくずれることが多い。
【0013】さらに、押出しゴムの物性は、外部環境、
原材料の質、混入物の割合等で変化するため、これによ
って、押出し機から吐出する押出しゴムの速度はロット
間でも大きく変動する。従って、これを受けて搬送する
引出コンベアの初速度を予測し維持することは非常に難
しい。
【0014】すなわち、押出しゴムの押出し初期におい
て、押出しゴムの押し出されてくる表面速度を予め把握
することができず、予測によって引出コンベア速度を決
めているため、該押出しゴムの押出し速度と、これを受
取り、搬送する引出コンベアの表面速度の初速との差
が、押出しゴムに伸縮力を与える結果となっている。従
って、初期の押出しゴムは規格品外となり、前記差が大
きいほどフィードバック効果がでるまで時間を要し、無
駄な材料が増加する。
【0015】本発明は上記事実を考慮し、特に押出し機
から押出しゴムが最初に押し出されてくるときの速度に
一致するように引出コンベアの初速度を設定し、過渡期
における押出しゴムへの伸縮力の付与を軽減し、歩留り
を向上することができる押出しゴム部材の形状制御方法
及びその装置を得ることが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、押出し機によって押し出される押出しゴムに引張力
又は圧縮力を与えて一定の形状を維持するための押出し
ゴムの形状制御方法であって、少なくとも前記押出し機
から押し出された初期の押出しゴムの吐出速度を検出
し、この検出結果に基づいて押出し機の直後に配置した
引出コンベアの線速度を指示することを特徴としてい
る。
【0017】請求項2に記載の発明は、押出し機から押
し出された押出しゴムを押出し機の直後に配置された引
出コンベアと、前記押出し機と引出コンベアとの間に配
設され、押出し機から押し出される押出しゴムの押出し
速度を検出する速度検出手段と、少なくとも前記押出し
機からの押出しゴムの押出し初期に前記速度検出手段で
の検出結果に基づいて前記引出コンベアの線速度を設定
する線速度設定手段と、前記線速度設定手段で設定され
た線速度に基づいて前記引出コンベアを運転させる制御
手段と、を有している。
【0018】請求項3に記載の発明は、押出し機によっ
て押し出される押出しゴムに引張力又は圧縮力を与えて
一定の形状を維持するための押出しゴムの形状制御方法
であって、少なくとも前記押出し機から押し出される初
期の押出しゴムの吐出速度を検出し、押出し機の直後に
配置した引出コンベアの線速度を設定して、引出コンベ
アをこの設定された線速度で運転させ、押出しゴムを前
記引出コンベア及び次段以降の搬送コンベア上に載置し
ながら搬送し、この引出コンベア及び搬送コンベア上で
の押出しゴムの重量を計測し、それぞれのコンベアにお
ける計測値と予め定められた重量目標値とを比較して各
コンベアの線速度を増減し、この線速度の増減による各
コンベア間の速度比を予め定められた速度差目標値と比
較して、この差を前段のコンベアでの押出しゴムの重量
に換算し、前記重量目標値を補正して、前記差が収束す
るようにフィードバックすると共に、前記各コンベアで
計測される重量計測値と、予め定められた重量目標値と
の定常的なずれが収束するように、このずれに基づいて
前段のコンベアでの重量目標値を補正することを特徴し
ている。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、押出しゴムが
押出し機から押し出され、引出コンベアへ到達する前に
この押出しゴムの吐出速度を検出する。この実際に検出
した速度に基づいて引出コンベアの線速度を指示するた
め、速度差によって押出しゴムに伸縮力を付与すること
が軽減され、歩留りを向上することができる。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、押出し機
と引出コンベアとの間に速度検出手段が介在され、これ
により、押出し機から吐出される押出しゴムは引出コン
ベアに至る前に速度検出手段によって速度が検出され
る。
【0021】線速度設定手段では、この検出された押出
しゴムの速度に基づいて引出コンベアの線速度を設定す
る。制御手段では、この設定された線速度に基づいて引
出コンベアを運転させるように制御するため、押出しゴ
ムの吐出初期から伸縮されることなく、安定して搬送す
ることができる。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、押出し機
から押出しゴムが押し出される初期段階では、この押し
出される押出しゴムの速度を検出し、この検出結果に基
づいて引出コンベアを運転させる。
【0023】これにより、過渡期を短くすることがで
き、押出しゴムの無駄を省くことができる。
【0024】その後、各コンベア上での押出しゴムの重
量を計測し、この計測値と予め定められた重量目標値と
を比較して、各コンベアの線速度を増減する。これによ
り、押出しゴムは、伸縮することなく、ほぼ一定の重量
で搬送される。
【0025】ここで、線速度の増減の制御を各コンベア
毎、すなわちスタンドアローンで行っていると、複数の
コンベア間に掛け渡された押出しゴムに塑性変形を生じ
させ、断面形状が不均一となることがある。そこで、各
コンベア間の速度比(ドロー比)を予め定められた速度
差目標値と比較する。この比較の結果、速度差目標値と
の間に差がある場合に、この差を前段のコンベアでの押
出しゴムの重量として換算して、前段のコンベア上での
重量目標値を補正し、差が収束するようにフィードバッ
クする。
【0026】これにより、コンベア間の速度差を塑性変
形の発生しない許容範囲内に抑えつつ、重量制御を行う
ことができるため、均一な重量かつ均一な断面形状を維
持することができる。
【0027】なお、各コンベアにおいて、重量制御を行
った場合に、この各コンベアで計測される重量計測値
と、予め定められた重量目標値との間に定常的なずれが
生じることがある。このずれに基づいて前段のコンベア
での重量目標値を補正することにより、前段のコンベア
における重量制御によって、収束することができ、安定
した重量制御を行うことができる。
【0028】このように、重量制御によって生じる悪影
響(塑性変形や定常的なずれ)を補正することにより、
均一の重量を維持できると共に均一な断面形状も維持す
ることができ、高品質な製品を生成することができる。
また、今まで、熟練したオペレータに頼っていた微妙な
調整も補正によって自動化することができるため、作業
効率が大幅に向上する。
【0029】さらに、押出しゴムの吐出初期段階におい
ても、引出コンベアの速度を適正値に極めて近似して設
定することができるため、製品の歩留りを向上すること
ができる。
【0030】なお、押出し機から吐出される押出しゴム
の速度検出は常時行っていてもよく、例えば、稼働中に
起こり得る速度のバラツキをフィードバック制御よりも
早く検知して引出コンベアの線速度を設定することによ
り、速度バラツキによる不良品の発生を軽減することが
できる。
【0031】
【実施例】図1には、本実施例に係る押出しゴム搬送装
置10が示されている。
【0032】搬送装置10の最上流側には押出し機12
が配設されており、押出しスクリュー(図示省略)の駆
動によって、押出しヘッド12Aの口金12Bからタイ
ヤのトレッド等に適用される平板状の押出しゴム14
(以下、未加硫ゴム14という)が押し出されるように
なっている。押し出された未加硫ゴム14は、押出し機
12の下流側に配設された引出コンベア16へと送り出
される。
【0033】ここで押出し機12と引出コンベア16と
の間(図1では押出し機12からの垂下状態から水平状
態へ方向が変更される屈曲部外側)には、ローラ70が
配設されている。このローラ70は周面が未加硫ゴム1
4に接触された状態で取付けられている。なお、この接
触状態を維持するため、未加硫ゴム14の屈曲部内側に
小径ローラ72が設けられている。
【0034】このように、ローラ70と小径ローラ72
とによって未加硫ゴム14が挟持された状態で進行して
いくため、ローラ70は、未加硫ゴム14の移動速度に
応じて回転するようになっている。
【0035】このローラ70には、所定回転数毎(例え
ば、1/2回転等、1回転よりも少ないこともあり得
る)にパルスを出力するパルス発振器74が取付けられ
ており、このパルス発振器74では、ローラ70の回転
に応じてパルスを引出コンベア速度制御部76へ供給す
るようになっている。
【0036】図8に示される如く引出コンベア速度制御
部76は、前記パルス発振器74から信号を受け取る速
度算出器78を備えており、この速度算出器78では、
ローラ70の周長及び単位時間当たりのパルス数から未
加硫ゴム14の搬送速度を演算するようになっている。
【0037】演算された結果は、演算器80へ送られ収
縮抑制補正係数設定部82から送られる各ゴム種毎の補
正係数が加味された後、引出コンベア速度指示、制御器
84に供給するようになっている。この引出コンベア速
度指示、制御器84では、得られる未加硫ゴム14の搬
送速度(補正済)から引出コンベア16の速度指示値を
電気信号に変換して、引出コンベア速度制御部76から
の出力信号として引出コンベア速度設定器86に送るよ
うになっている。
【0038】引出コンベア速度設定器86は、引出コン
ベア16の速度を最終的に決定するものであり、必要に
応じて手動の設定も行うことができるようになってい
る。しかし、通常は前記引出コンベア速度制御部76か
らの信号が後述する比較演算器58へ供給されるように
なっている。モータ22はこの比較演算器58からの信
号に基づいて、その回転速度が制御されるようになって
いる。
【0039】引出コンベア16は、一対のローラ18と
これらのローラ18に巻掛けられた無端ベルト20とで
構成されている。一対のローラ18には、連結手段(図
示省略)を介してモータ22の駆動軸が連結されてい
る。このモータ22が駆動されることによって、無端ベ
ルト20は図1の矢印A方向へ駆動される構成である。
【0040】前記押出し機12から押し出された未加硫
ゴム14は、この引出コンベア16の無端ベルト20上
に載置され、無端ベルト20の駆動によって搬送される
ようになっている。
【0041】引出コンベア16は、その中間部がガイド
ローラ23によって凹陥されており、この凹陥された部
分にミニ連秤計24が配設されている。このミニ連秤計
24では、引出コンベア16上に載置されている未加硫
ゴム14の単位長さ当たりの重量を未加硫ゴム14を搬
送しながら計測するようになっており、その載置面が前
記凹陥されない部分のベルト表面と面一となっている。
また、ミニ連秤計24では、計測した重量が信号変換器
26によって電気信号に変換され、比較演算器28へ入
力されるようになっている。比較演算器28には、予め
定められた目標とされる単位長さ当たりの重量に相当す
る基準信号(ミニ連秤計重量設定値)が入力されてい
る。
【0042】また、この引出コンベア16の搬送途中に
は、TUC貼付機構30が配設されている。このTUC
貼付機構30は、ゴム部材34を薄肉状にプレスする一
対のローラ32が設けられており、製品の種類に応じて
未加硫ゴム14に前記ゴム部材34を貼付けるようにな
っている。
【0043】引出コンベア16の下流側には連秤コンベ
ア17が配設されている。この連秤コンベア17は、一
対のローラ36とこれらのローラ36に巻掛けられた無
端ベルト38とで構成されている。一対のローラ36に
は、連結手段(図示省略)を介してモータ40の駆動軸
が連結されている。このモータ40が駆動されることに
よって、無端ベルト38は図1の矢印B方向へ駆動され
る構成である。
【0044】前記押出し機12から押し出された未加硫
ゴム14は、引出コンベア16を経てこの連秤コンベア
17の無端ベルト38上に載置され、無端ベルト38の
駆動によって搬送されるようになっている。
【0045】連秤コンベア17は、その中間部がガイド
ローラ42によって凹陥されており、この凹陥された部
分に本連秤計44が配設されている。この本連秤計44
では、連秤コンベア17上に載置されている未加硫ゴム
14の単位長さ当たりの重量を計測するようになってお
り、その載置面が前記凹陥されない部分のベルト表面と
面一となっている。また、本連秤計44では、計測した
重量が信号変換器46によって電気信号に変換され、比
較演算器48へ入力されるようになっている。比較演算
器48には、予め定められた目標とされる単位長さ当た
りの重量に相当する基準信号(本連秤計重量設定値)が
入力されている。
【0046】上記連秤コンベア17は、必要に応じて複
数段配列可能となっており、未加硫ゴム14の搬送路を
形成している。なお、本実施例では、説明を容易とする
ために、1個の引出コンベア16と1個の連秤コンベア
17の構成とした。
【0047】比較演算器48では、本連秤計重量設定値
と信号変換器46からの実測値との差が出力され、本連
秤重量調節器50及びバイアス補正調節器52へ入力さ
れている。
【0048】図2に示される如く、バイアス補正調節器
52は、入力端として、条件判定ゲート回路52Aを備
え、入力信号(偏差)が予め定められたしきい値を超え
ないときのみゲートが開くようになっている。この条件
判定ゲート回路52Aのゲートが開くと、入力信号は偏
差平均演算器52Bによって、この偏差の平均値が演算
され、重量換算器52Cへ送られ、平均偏差に応じて引
出コンベア16側での速度を変更するための信号(重量
換算値)が出力されるようになっている。
【0049】なお、図3に示される如く、重量換算器5
2Cは、出力ゲイン算出器52D、操作量−重量変換器
52E、信号処理器52Fを備えており、操作量−重量
変換器52Eによって得られた信号の立ち上がり時間を
信号処理器52Fで緩やかに変化する(立ち上がり時間
が遅い)信号に変換した後、出力するようにしている。
この緩やかの信号により、補正による極端な速度変化が
防止されることになる。
【0050】本連秤重量調節器50では、前記差に基づ
いてモータ40の回転速度が設定され、比較演算器54
に入力されるようになっている。比較演算器54では、
本連秤重量調整器50から入力される回転速度を後述す
るドロー比速度調節器56からの信号で調節した後、前
記モータ40へ供給するようになっている。モータ40
は供給される回転速度信号に基づいて回転駆動される。
【0051】ドロー比速度調節器56には、前記引出コ
ンベア16側のモータ22の回転速度に応じた信号(比
較演算器58からの出力信号)とドロー比設定値とが入
力されており、引出コンベア16上での未加硫ゴム14
の搬送速度における予め設定されるドロー比の許容範囲
での連秤コンベア17上での未加硫ゴム14の搬送速度
が決定され、重量に換算されて前記比較演算器54へ入
力されるようになっている。このため、比較演算器54
では、本連秤重量調整器50から与えられる速度が引出
コンベア16での搬送速度とかけ離れるようなことが防
止される(調整範囲の制限)。
【0052】また、比較演算器54の出力は、ドロー比
設定値が入力される比較演算器60へも入力され、実際
のドロー比と設定ドロー比との差が演算され、ドロー比
補正調節器62へ入力されている。このドロー比補正調
節器62では、定常的に残る実ドロー比と設定ドロー比
との差(偏差)を引出コンベア16側の搬送速度を制御
することにより収束させるための補正値が演算され、ミ
ニ連秤計重量設定値が入力される前記比較演算器28へ
入力されるようになっている。
【0053】なお、図4に示される如く、ドロー比補正
調節器62は、出力ゲイン算出器62A及び操作量を重
量へ換算するための重量換算器62Bで構成されてい
る。
【0054】このため、比較演算器28には、計測重量
と、ミニ連秤計24における重量設定値とで得られる制
御値がドロー比補正調節器62から入力される補正値に
よって補正された後、ミニ連秤重量調節器64へ入力さ
れるようになっている。ミニ連秤重量調節器64では、
比較演算器28からの信号に基づいて操作量を出力する
ようになっており、比較演算器58へ入力される。この
ため、モータ22は、引出コンベア速度設定器86から
の信号と前記操作量との差に基づいて駆動されることに
なる。
【0055】以下に本実施例の作用を図5のフローチャ
ートに従い説明する。まず、ステップ100では、ミニ
連秤計重量設定値、本連秤計重量設定値、ドロー比設定
値等の各制御定数が設定され、次のステップ102で押
出し機12の駆動が開始される。
【0056】次のステップ103では、引出コンベア線
速度設定制御(図9参照)が実行される。すなわち、押
出し機12の駆動によって、タイヤのトレッド等に適用
される未加硫ゴム14が押出し機12の押出しヘッド1
2Aの口金12Bから押し出され垂下され、ローラ70
及び小径ローラ72に挟持された状態で水平状態に方向
が変更される。
【0057】ここで、ローラ70は、未加硫ゴム14の
搬送速度を検出する手段として適用されており、未加硫
ゴム14の搬送に応じて回転し、所定間隔で信号変換器
74へ信号を出力するようになっている(ステップ20
0)。信号変換器74では、ローラ70の回転、すなわ
ち未加硫ゴム14の搬送速度に比例したパルスを押出し
部材速度算出器78に出力する(ステップ202)。こ
の押出し部材速度算出器78では、前記パルス信号から
未加硫ゴム14の搬送速度V1 ’が演算され(ステップ
204)、演算器80へ出力する(ステップ206)。
【0058】演算器80では、この未加硫ゴム14の搬
送速度と共に収縮抑制補正係数設定部82から現ゴム種
に対応する補正係数が取り込まれ(ステップ208)、
この補正係数αが加味された値V1 (=V1 ’×α)を
引出コンベア速度指示、制御器84へ出力する(ステッ
プ210)。引出コンベア速度指示、制御器84では、
得られた未加硫ゴム14の搬送速度(補正済)から引出
コンベア16の速度指示値を電気信号に変換して、引出
コンベア速度制御部76からの出力信号として引出コン
ベア速度設定器86に送る。この引出コンベア速度設定
器86からは演算器58へ信号が出力される(ステップ
212)。これにより、引出コンベア16の初期速度V
1 の設定がなされる。
【0059】図5に示される如く、ステップ104では
引出コンベア16及び連秤コンベア17の運転が開始さ
れる。この運転によって、引出コンベア16は未加硫ゴ
ム14を速度V1 で搬送し、連秤コンベア17は、未加
硫ゴム14を速度V2 で搬送する。
【0060】これにより、押出し機12の押出しヘッド
12Aの口金12Bから未加硫ゴム14が押し出され、
この未加硫ゴム14は、引出コンベア16上へ載置さ
れ、この無端ベルト20によって搬送される。その後、
連秤コンベア17へと受け渡され、運転初期及び運転終
期を除けば、未加硫ゴム14は引出コンベア16及び連
秤コンベア17間に掛け渡されることになる。
【0061】次のステップ106からステップ116で
は、引出コンベア16上での重量フィードバック制御が
なされる。このときの制御系は、図6(A)において太
線で示される流れとなる。
【0062】ステップ106では、引出コンベア16上
に未加硫ゴム14が存在するか否かが判断され、肯定判
定されると、ステップ108へ移行してミニ連秤計24
によって重量(W1 )を計測する。次いでステップ11
0では、重量設定値W1rが読み出され、次のステップ1
12において、計測重量W1 と設定値W1rとの差dW 1
を演算し(=W1r−W1 )、この偏差dW1 に基づいて
速度補正量V1 ’を演算する(ステップ114)。次の
ステップ116では、引出コンベア16上での未加硫ゴ
ム14の搬送速度V1 に前記補正量V1 ’を加算して、
新たな速度V1を設定し、ステップ118へ移行する。
これにより、引出コンベア16は補正された速度V1
より、未加硫ゴム14を搬送することになる。
【0063】なお、ステップ106において、否定判定
の場合は、上記引出コンベア16上での重量フィードバ
ック制御はなされず、ステップ118へ移行する。
【0064】次のステップ118からステップ128で
は、連秤コンベア17上での重量フィードバック制御が
なされる。このときの制御系は、図6(B)において太
線で示される流れとなる。
【0065】ステップ118では、連秤コンベア17上
に未加硫ゴム14が存在するか否かが判断され、肯定判
定されると、ステップ120へ移行して本連秤計44に
よって重量(W2 )を計測する。次いでステップ122
では、重量設定値W2rが読み出され、次のステップ12
4において、計測重量W2 と設定値W2rとの差dW2
演算し(=W2r−W2 )、この偏差dW2 に基づいて速
度補正量V2 ’を演算する(ステップ126)。次のス
テップ128では、引出コンベア16上での未加硫ゴム
14の搬送速度V2 に前記補正量V2 ’を加算して、新
たな速度V2 を設定し、ステップ130へ移行する。こ
れにより、連秤コンベア17は補正された速度V2 によ
り、未加硫ゴム14を搬送することになる。
【0066】なお、ステップ118において、否定判定
の場合は、上記連秤コンベア17上での重量フィードバ
ック制御はなされず、ステップ130へ移行する。
【0067】次のステップ130からステップ142で
は、ミニ連秤計24と本連秤計44との間のバイアス補
正制御がなされる。このときの制御系は、図6(C)に
おける太線で示される流れとなる。
【0068】まず、ステップ130では、引出コンベア
16及び連秤コンベア17の両方に未加硫ゴム14が載
置されているか否かが判断され、否定判定の場合は、バ
イアス補正制御は行わず、後述のステップ154へ移行
する。また、肯定判定されると、ステップ132へ移行
して、最新の本連秤計44での計測値W2 が制御範囲内
か否かが判断される。すなわち、所定の範囲外であると
(特に、作業開始初期の過渡期)、このバイアス補正制
御を行うことにより、却って重量変動が発生し、製品に
悪影響を及ぼす恐れがあるためである。このため、範囲
外と判定された場合は、バイアス補正制御は行わず、後
述のステップ154へ移行する。
【0069】ステップ132で範囲内であると判定され
た場合は、ステップ134へ移行して、本連秤計44で
未加硫ゴム14の重量(W2 )を計測する。次いで、ス
テップ136へ移行して、設定値W2rとこの計測値W2
との差dW2 (=W2r−W2)を演算し、ステップ13
8において、この偏差dW2 の区間平均dW2 ’を算出
する。
【0070】次のステップ140では、この区間平均d
2 ’に基づいてミニ連秤計24の重量設定値W1rの補
正量W1'を演算し、次いでステップ142で設定値W1r
に補正量W1'を加算して、新たな設定値W1rとする。こ
れにより、本連秤計44での設定値を変えることなく、
連秤計間のバイアスを収束させることができる。
【0071】次のステップ144からステップ152で
は、引出コンベア16と連秤コンベア17とのドロー比
の補正制御がなされる。このときの制御系は、図6
(D)における太線で示される流れとなる。
【0072】まず、ステップ144では、本連秤計44
での重量計測値が所定の範囲内か否かが判断される。範
囲外と判定された場合は、ドロー比補正制御が重量変動
を生じさせる結果となり、製品に悪影響を及ぼす恐れが
あるため、ドロー比補正制御は行わず、後述のステップ
154へ移行する。
【0073】ステップ144で範囲内と判定された場合
は、ステップ146へ移行して引出コンベア16の速度
1 と、連秤コンベア17の速度V2 とのドロー比dV
(V 2 /V1 )が演算され、次いで、ステップ148で
このドロー比dVと予め設定されたドロー比Dとの差d
D(=D−dV)が演算される。
【0074】次のステップ150では、偏差dDに基づ
いてミニ連秤計24による重量設定値W1rの補正量W1"
を演算し、次いでステップ152で設定値W1rに補正量
1"を加算して、新たな設定値W1rとし、ステップ15
4へ移行する。
【0075】これにより、ミニ連秤計24の設定値W1r
は、前記バイアス補正量W1'とドロー比補正量W1"との
2種の補正量によって補正されることになる。
【0076】ステップ154では、引出コンベア16及
び連秤コンベア17上に未加硫ゴム14が存在するか否
かが判断され、存在すると判定された場合は、ステップ
106へ戻り、上記制御を繰り返す。また、否定判定、
すなわち、存在しないと判断された場合は、処理は終了
する。
【0077】上記制御の具体例を図7に示す。図7
(A)は引出コンベア16での重量フィードバック制御
の制御量、図7(B)は連秤コンベア17での重量フィ
ードバック制御の制御量の特性図が示され、横軸が時
間、縦軸が最大速度(40.0m/min )に対する制御量
(%)であり、引出コンベア速度の設定値Bはその67.2
5 %の26.9m/min である。また、連秤コンベア17にお
けるドロー比の設定値Dは1.016となっている。
【0078】このような設定において、図7(D)に示
される如く、ミニ連秤計24での急激な重量増加に伴い
(図7(D)の矢印A)、引出コンベアの制御量はマイ
ナス側へ移行する(図7(A)の矢印B)。また、図7
(E)に示される如く、本連秤計44での急激な重量増
加に伴い(図7(E)の矢印C)、連秤コンベアの制御
量はマイナス側へ移行する(図7(B)の矢印D)。そ
の後、重量のハンチングに伴い、図7(A)及び(B)
の制御量はマイナス側からプラス側へ移行している。こ
こで、図7(E)の矢印Eに示される如く、本連秤計4
4での計測重量の定常的なずれが生じており(マイナス
側にオフセット)、これを設定重量に収束させるため、
ミニ連秤計24での設定重量を図7(D)の矢印Fに示
す如く、設定重量(942g)から修正設定重量(93
1g)へ補正している。これにより、ミニ連秤計24の
新たな設定値及び本連秤計44での設定値に重量が安定
する。この時点(図7(D)の矢印F、図7(E)の矢
印G)で制御量も設定値となる(図7(A)の矢印H、
図7(B)の矢印I)。これにより、重量を均一に維持
することができる。
【0079】しかし、図7(C)に示される如く、重量
が安定した時点(図7(C)の矢印J)においても、ド
ロー比は設定ドロー比に対してずれている。従って、未
加硫ゴムの単位長さ当たりの重量は均一であるが、断面
形状に変化が見られることになる。このため、各コンベ
アでの重量フィードバック制御に加え、図7(E)の矢
印Kの時点からドロー比補正制御を開始する。これによ
り、ミニ連秤計24での設定重量がさらに補正され、図
7(C)の矢印L以降に見られるように、ドロー比が設
定値に収束していく。
【0080】このように、従来、重量制御においては、
本連秤計44での重量の補償のみを行っていたが、本実
施例での連秤間バイアスの補正と、ドロー比を設定値に
収束させる機能により、未加硫ゴム14への塑性変形量
を小さくすることができる。すなわち、重量制御の他に
品質上の要点である断面形状を均一に保つことができ
る。
【0081】また、押出し機12の口金12Bの形状
と、ゴム原料物性から理論的に算出される連秤コンベア
17間のドロー比設定値と本連秤計44での重量設定値
との2つの値と、他の設定値(ミニ連秤計24での重量
設定値、引出コンベア16での搬送速度等)とが適合し
ない場合がある。例えば、一部又は全体の条件変化(連
秤系、コンベアの垂直、水平位置の変化)、同一種の製
造プロセスにおけるゴム種、外部環境等の変化、新しい
品種で正確な設定値が得られない等の場合である。この
ような場合でも、制御系において自動的に補正すること
ができる。
【0082】さらに、不適切な設定値、外部環境の変
化、条件の変化に対応した制御を行った結果、得られる
最適設定値を利用することにより、次回からの制御は、
より初期の部分で安定に至る時間が短縮され、不良品の
発生量を減少させることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0083】本実施例によれば、未加硫ゴム14の引出
初期においても、未加硫ゴム14の搬送速度を積極的に
検出し、この検出結果に基づいて引出コンベア16の初
期速度を設定するようにしたので、未加硫ゴム14の先
端から規格内の重量、形状を維持することが可能となる
歩留りを向上することができる。
【0084】なお、本実施例では、未加硫ゴム14の引
出初期についての引出コンベア16の速度設定について
のみ説明したが、従来、押出し機12内の圧力の変動に
よって、生産中(定常時)に発生する未加硫ゴム14の
表面速度のばらつきには、これをローラ70によって常
に検出しておくことによって、迅速に対応することがで
きる。すなわち、従来は、このばらつきを定常時のフィ
ードバック制御によって調整するため、制御遅れが生じ
ていた(3〜5分程度)。しかし、ローラ70によって
未加硫ゴム14の搬送速度を検出することによって、即
座に引出コンベア16の速度を変更することができるた
め、この制御遅れを解消することができ、不良品の発生
を抑制することができる。
【0085】また、従来のように、数百以上のゴム種の
データの管理やこのデータに基づく手動設定を解消する
ことができるため、操作性が向上する。
【0086】さらに、外部環境等に起因するばらつき
は、作業者の熟練したカンに頼っていたが、未加硫ゴム
14を実測することによって、熟練操作者に頼る必要が
なくなり、作業効率を向上する。
【0087】また、未加硫ゴムの種類に応じた、伸縮抑
制は、後段のコンベア間でのみ可能であったが、本実施
例では、押出し機12の直後の未加硫ゴム14の搬送速
度(実測値)に、伸縮抑制のための補正が行えるため、
更に精度の向上を計ることができる。
【0088】図10には、実際の未加硫ゴム14の搬送
速度と、引出コンベア16の従来の手動設定による速度
特性及び実測設定による速度特定と比較が示されてい
る。
【0089】特性A(図10の二点鎖線参照)のように
未加硫ゴム14の速度に変化があると、従来の手動設定
による引出コンベア16では、しばらくの間はフィード
バック制御(PID制御)が行われず、その後徐々に特
性Aに追従する(図10の鎖線B参照)。
【0090】これに対して、本実施例では、吐出直後の
搬送速度を検出しているため、即座に速度差に対応する
と共に、その後の未加硫ゴム14の速度変化に対しても
追従させていくことができる(図10の実線C参照)。
この鎖線Bと実線Cとが二点鎖線Aに一致するときの時
間差が、そのまま不良品の発生に比例することになり、
本実施例によれば、従来に比べ、大幅に不良品の発生を
軽減できることがわかる。
【0091】なお、本実施例では、ローラ70を用いて
未加硫ゴム14の搬送速度を検出したが、このような接
触型の検出手段としては、リミットスイッチやスプロケ
ット等を接触させ、搬送に比例して可動するような部材
でパルス波形を発生させるようにしてもよい。また、上
記接触型の検出手段ではなく、非接触型の検出手段であ
ってもよい。
【0092】例えば、株式会社キーエンス製のレーザフ
ィードモニタ(型式FCシリーズ)を用いてもよい。こ
の装置は、測定対象物(本実施例では未加硫ゴム14)
の表面にレーザ光を照射することにより発生するセペッ
クルパターン(明暗のまだら模様)を一次元イメージセ
ンサで受光することによって、パルス波形を得るもので
ある。このような非接触型の方が未加硫ゴム14に傷を
つける心配は全くない。
【0093】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る押出しゴ
ム部材の形状制御方法及びその装置は、特に押出し機か
ら押出しゴムが最初に押し出されてくるときの速度に一
致するように引出コンベアの初速度を設定し、過渡期に
おける押出しゴムへの伸縮力の付与を軽減し、歩留りを
向上することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る搬送装置の概略構成図である。
【図2】バイアス補正調節器の内部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】バイアス補正調節器の重量換算器の内部の構成
を示すブロック図である。
【図4】ドロー比補正調節器の内部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】定常時の各コンベアの速度制御フローチャート
である。
【図6】各制御に係わる制御系を示すブロック図であ
る。
【図7】制御状態を示す特性図である。
【図8】引出コンベア速度制御部の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図9】引出コンベア初期設定ルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図10】引出コンベアの速度制御特性図である。
【符号の説明】
10 搬送装置 12 押出し機 12B 口金 14 未加硫ゴム(押出しゴム) 16 引出コンベア 17 連秤コンベア 22、40 モータ 24 ミニ連秤計 44 本連秤計 50 本連秤重量調節器 52 バイアス補正調節器 56 ドロー比速度調節器 62 ドロー比補正調節器 64 ミニ連秤重量調節器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出し機によって押し出される押出しゴ
    ムに引張力又は圧縮力を与えて一定の形状を維持するた
    めの押出しゴムの形状制御方法であって、少なくとも前
    記押出し機から押し出された初期の押出しゴムの吐出速
    度を検出し、この検出結果に基づいて押出し機の直後に
    配置した引出コンベアの線速度を指示することを特徴と
    する押出しゴムの形状制御方法。
  2. 【請求項2】 押出し機から押し出された押出しゴムを
    押出し機の直後に配置した引出コンベアと、 前記押出し機と引出コンベアとの間に配設され、押出し
    機から押し出される押出しゴムの押出し速度を検出する
    速度検出手段と、 少なくとも前記押出し機からの押出しゴムの押出し初期
    に前記速度検出手段での検出結果に基づいて前記引出コ
    ンベアの線速度を設定する線速度設定手段と、 前記線速度設定手段で設定された線速度に基づいて前記
    引出コンベアを運転させる制御手段と、を有する押出し
    ゴム部材の形状制御装置。
  3. 【請求項3】 押出し機によって押し出される押出しゴ
    ムに引張力又は圧縮力を与えて一定の形状を維持するた
    めの押出しゴムの形状制御方法であって、 少なくとも前記押出し機から押し出される初期の押出し
    ゴムの吐出速度を検出し、押出し機の直後に配置した引
    出コンベアの線速度を設定して、引出コンベアをこの設
    定された線速度で運転させ、 押出しゴムを前記引出コンベア及び次段以降の搬送コン
    ベア上に載置しながら搬送し、 この引出コンベア及び搬送コンベア上での押出しゴムの
    重量を計測し、 それぞれのコンベアにおける計測値と予め定められた重
    量目標値とを比較して各コンベアの線速度を増減し、 この線速度の増減による各コンベア間の速度比を予め定
    められた速度差目標値と比較して、この差を前段のコン
    ベアでの押出しゴムの重量に換算し、前記重量目標値を
    補正して、前記差が収束するようにフィードバックする
    と共に、 前記各コンベアで計測される重量計測値と、予め定めら
    れた重量目標値との定常的なずれが収束するように、こ
    のずれに基づいて前段のコンベアでの重量目標値を補正
    することを特徴とする押出しゴム部材の形状制御方法。
JP01374694A 1994-02-07 1994-02-07 押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置 Expired - Lifetime JP3370415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01374694A JP3370415B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01374694A JP3370415B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07214642A true JPH07214642A (ja) 1995-08-15
JP3370415B2 JP3370415B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=11841825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01374694A Expired - Lifetime JP3370415B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3370415B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101032759B1 (ko) * 2008-11-13 2011-05-06 금호타이어 주식회사 타이어용 반제품 압출 제어 장치 및 그 압출 제어 방법
EP3922432A1 (en) * 2020-06-09 2021-12-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Apparatus and method for producing sheet-shaped rubber material
WO2022044528A1 (ja) * 2020-08-27 2022-03-03 株式会社神戸製鋼所 ゴムシート成形装置用制御装置および該方法ならびにゴムシート成形装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101032759B1 (ko) * 2008-11-13 2011-05-06 금호타이어 주식회사 타이어용 반제품 압출 제어 장치 및 그 압출 제어 방법
EP3922432A1 (en) * 2020-06-09 2021-12-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Apparatus and method for producing sheet-shaped rubber material
WO2022044528A1 (ja) * 2020-08-27 2022-03-03 株式会社神戸製鋼所 ゴムシート成形装置用制御装置および該方法ならびにゴムシート成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3370415B2 (ja) 2003-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210237327A1 (en) Method for Automatically Regulating the Size of a Slot of a Nozzle Assembly and Control and/or Regulation System
US4428896A (en) Method of producing an extrudate of controlled size and shape from a roller die
TWI549895B (zh) 捲筒間搬送控制裝置
US11999091B2 (en) Method for automatically regulating the size of a slot of a nozzle assembly and control and/or regulation system
JP3370415B2 (ja) 押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置
US11738494B2 (en) Method for automatically regulating the size of a slot of a nozzle assembly and control and/or regulation system
JP2018039122A (ja) ゴム押出物の製造方法および装置
JP4587469B2 (ja) ゴム押出装置及びゴム押出量の変動を抑制する方法
US6971502B2 (en) Method of conveying extrusion molded products and device for use in the method
JP4708842B2 (ja) 搬送コンベア制御装置、及び、搬送コンベア制御方法
KR100935522B1 (ko) 트레드 커팅 길이 제어장치 및 제어방법
US20210213665A1 (en) Method for Automatically Regulating the Size of a Slot of a Nozzle Assembly and Control and/or Regulation System
US12023842B2 (en) Resin-film manufacturing apparatus and its control method
JP3342917B2 (ja) 押出しゴム部材の形状制御方法及びその装置
JP2010099905A (ja) ゴム部材の製造装置及び製造方法
JP3342901B2 (ja) 押出しゴム部材の重量制御方法及びその装置
JPS615916A (ja) プラスチツクシ−ト等の厚さ制御方法
JPH10258410A (ja) 押出機の制御方法及び押出機の制御装置
JP2020051862A (ja) ゴム部材の質量測定装置及び質量測定方法
JP2004000301A (ja) 計量生地供給方法
JP2009166461A (ja) ゴム押出成型方法及びゴム押出成型装置
JPH1086217A (ja) インフレーション成形工程におけるフイルム厚さ制御装置
JP2021154577A (ja) ゴムコーティング方法及びゴムコーティング装置
JPH07285164A (ja) 熱可塑性樹脂用押出機の押出量算出方法
JPH1029240A (ja) 帯状ゴム材料の押出し重量の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071115

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101115

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121115

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121115

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131115

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term