JPH07214641A - 圧力流体流路部材の締結装置 - Google Patents

圧力流体流路部材の締結装置

Info

Publication number
JPH07214641A
JPH07214641A JP6013892A JP1389294A JPH07214641A JP H07214641 A JPH07214641 A JP H07214641A JP 6013892 A JP6013892 A JP 6013892A JP 1389294 A JP1389294 A JP 1389294A JP H07214641 A JPH07214641 A JP H07214641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp body
screw shaft
pitch
screw
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6013892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3387603B2 (ja
Inventor
Takeshi Kimura
健 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Industry Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Zosen Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Industry Co Ltd filed Critical Hitachi Zosen Industry Co Ltd
Priority to JP01389294A priority Critical patent/JP3387603B2/ja
Publication of JPH07214641A publication Critical patent/JPH07214641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387603B2 publication Critical patent/JP3387603B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易かつ迅速に圧力流路部材を均等な圧力で
強固に締結する。 【構成】 密ピッチねじ部8bを介して第1クランプ体6
を駆動するねじ軸8に、2倍のピッチで同一方向に駆動
する粗ピッチねじ部8cを形成し、第2クランプ体7に連
結されたタイロッド16に粗ピッチねじ部8cに螺合する粗
ピッチ雌ねじ孔17を形成したので、ねじ軸8の回転によ
り第1クランプ体6とタイロッド16が同一方向に移動さ
れると共に、粗ピッチねじ部によりタイロッド16が逆方
向に2倍移動され、これにより、第1クランプ体6と第
2クランプ体7とを相対方向に同一速度で移動させて圧
接面6c,7c によりフランジ部のテーパ面をくさび作用で
クランプする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂や圧力水、圧縮空
気を送る流路部材の締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば押出機のバレルや樹脂導
管において、ブレーカープレートBPを具備し締結と分
解を比較的頻繁に行うダイゲート部分などに用いられる
締結装置としては、下記のものがあった。
【0003】第1の締結装置は、図6,図7に示すよう
に、アダプターAと樹脂導管Bの端部外周に基端面がテ
ーパー面Ca,Daに形成されたフランジ部C,Dを突
設し、内周面に両テーパー面Ca,Daに当接する傾斜
面を有する締付溝Eが形成された左右一対のクランプア
ームF,Gを連結材YおよびピンYa,Ybを介して開
閉自在に設け、一方のクランプアームFの両端部にそれ
ぞれピンHを介して回動自在な固定ボルトIを取り付け
るとともに、他方のクランクアームGの両端部に固定ボ
ルトIが嵌脱自在なボルト係止溝Jを形成し、固定ナッ
トKによりクランプアームF,Gを締め付け、締付溝E
およびフランジ部C,Dを介して樹脂導管A,Bを締結
するように構成したものである。
【0004】また第2の締結装置は、図8および図9に
示すように、アダプターLの端部に四角形の固定フラン
ジLaを設け、この固定フランジLaにヒンジXを介し
てダイゲートMを開閉自在に設け、このフランジLaの
四隅位置にピンNを介して回動自在な固定ボルトOをそ
れぞれ設け、ダイケートMに固定ボルトOが嵌脱自在な
ボルト係止溝Pをそれぞれ形成し、固定ナットQを締め
付けて固定フランジLaとダイゲートMとをブレーカー
プレートRを介して面接触させシールするように構成し
たものである。
【0005】さらに第3の締結装置は第1の締結装置の
改良型で、図10に示すように、アダプターAと樹脂導
管Bの端部外周に基端面がテーパー面Ca,Daに形成
されたフランジ部C,Dを突設し、内周面に両テーパー
面Ca,Daに当接する傾斜面を有する締付溝Eが形成
された左右一対のクランプアームF,Gを設け、クラン
プアームF,Gの一方の端部側に、アダプターAに連結
された支持部材XAを設け、この支持部材XAに軸心方
向のピンT,Uを介して取り付けられるとともに、調整
ボルトVにより回動可能な左右一対の中間支持体W,Z
を設け、この中間支持体W,ZにクランプアームF,G
の一方の端部をピンWa,Zaを介して開閉自在に連結
し、クランプアームF,Gの他方の端部に、ピンHを介
して回動自在な固定ボルトIとボルト係止溝Jを設け、
固定ボルトIに螺合される固定ナットKと調整ボルトV
により、クランプアームF,Gを締め付けるように構成
したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第1の締
結装置では、ブレーカープレートBPとアダプターAお
よび樹脂導管Bの面当たりが均一になるようにフランジ
部C,D間の隙間を見ながら2本の固定ナットKの締め
付け状態を調整しなければならないため、細心の注意を
必要とするものであった。また、スパナやレンチなどの
工具も必要とした。より調整しやすく改良した第3の締
結装置でも、固定ナットKと調整ボルトVの締付トルク
管理が必要で、工具を必要とした。
【0007】また、第2の締結装置は、4本の固定ボル
ト・ナットO,Qの締め付け具合により、樹脂漏れが生
じやすく、固定フランジLaとダイゲートMとの隙間を
注視しながら、たとえば隙間ゲージを入れて4本の固定
ナットQを締め付け、締め付け加減を調整しなければな
らないため、第1および第3の締結装置より、さらに熟
練と時間とを必要とした。
【0008】本発明は、上記問題点を解決して、締付ト
ルク管理も不要で、工具も必要なく、容易かつ迅速に圧
力流体流路部材を均等圧で締結することができる圧力流
体流路部材の締結装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の圧力流体流路部材の締結装置は、流路部材
の両端部に、基端側端面が先窄まり状に傾斜したテーパ
面を有するフランジ部を全周にわたって形成し、内周面
に前記テーパ面に当接する圧接面を有する挟持溝が形成
されて前記両フランジ部に外嵌する一対の第1クランプ
体および第2クランプ体を設け、前記流路部材に固定さ
れて第1クランプ体の外側に設けられた支持部材の密ピ
ッチ雌ねじ孔に、密ピッチねじ部が螺合されてクランプ
体側に出退自在なねじ軸を設け、このねじ軸にピッチが
前記密ピッチねじ部の倍に形成された同一方向の粗ピッ
チねじ部を形成し、前記ねじ軸の先端部を第1クランプ
体に回転自在に連結するとともに、基端部にねじ軸を正
逆方向に回転させるねじ軸回転手段を設け、一方のクラ
ンプ体から他方のクランプ体側に伸びるガイド部材を設
けるとともに、他方のクランプ体に、前記ガイド部材に
一方のクランプ体側に接近離間する方向に案内されてか
つ回り止めされる被ガイド部を設け、前記ガイド部材に
連結された受動部材に、粗ピッチねじ部に螺合する粗ピ
ッチ雌ねじ孔を形成したしたものである。
【0010】また、前記圧接面を有する挟持溝を、クラ
ンプ体内周面のねじ軸対称位置で所定範囲にのみ形成し
たものである。さらに、前記ねじ軸回転手段を手動ハン
ドルとするとともに、ねじ軸を固定するロック機構を設
けたものである。
【0011】さらにまた、先のねじ軸とねじ軸回転手段
との間に、ねじ軸に取り付けられたウォームホィール
と、これに噛合するウォームとを設けたものである。
【0012】
【作用】上記構成において、両流路部材のフランジ部を
突き合わせて、第1クランプ体および第2クランプ体を
外嵌させ、回転手段により、ねじ軸を正方向に回転させ
ると、ねじ軸の1回転で、密ピッチ捻子部と密ピッチ雌
ねじ孔の作用で第1クランプ体と受動部材が1ピッチ分
だけ流路部材に接近されるとともに、粗ピッチねじ部と
粗ピッチ雌ねじ孔の作用で受動部材が2倍ピッチ分だけ
流路部材から離間されるので、第2クランプ体は結局1
ピッチ分だけ流路部材に接近することになり、第1クラ
ンプ体と第2クランプ体とが同一ピッチで流路部材に接
近される。さらに回転手段を回転させることにより、第
1クランプ体および第2クランプ体とでフランジ部を両
側から等速度で接近させて挟持し、圧接面およびデーパ
面ののくさび作用で両クランプ部を均等にかつ強固に連
結して両流路部材を接続することができる。
【0013】また圧接面を有する挟持溝を、クランプ体
内周面の左右対称位置で所定範囲にのみ形成することに
より、圧接面のテーパ面への片当たりを未然に防止する
ことができ、均等なクランプ力が得られる。
【0014】さらに、手動ハンドルとロック機構を設け
ることにより、工具を使用することなく容易に分離締結
することができる。さらにまた、ねじ軸にウォームギヤ
機構を介装することにより、減速装置とロック機構を兼
ねることができ、装置を小型化することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る押出機用アダプタの締結
装置の第1実施例を図1〜図2に基づいて説明する。
【0016】この締結装置は、押出機のバレルに接続さ
れた第1アダプタ1と、押出用ダイに接続された第2ア
ダプタ2とをブレーカープレート3を介して接続するも
ので、締結装置を解除して第1アダプタ1と第2アダプ
タ2とを切り離すことにより、ブレーカープレート3の
前面に取り付けられたスクリーン3aに詰まったごみや
樹脂滓を除去するものである。
【0017】円管状の第1アダプタ1と第2アダプタ2
の先端部には、基端側端面が先窄まり状で同一傾斜角の
テーパ面4a,5aをそれぞれ有するフランジ部4,5
が全周にわたって形成されている。そして、円形流路1
a,2aに臨んで形成された段部1b,2b内にブレー
カープレート3が嵌合され、ブレーカープレート3を挟
んでフランジ部4,5の先端面に隙間が生じるように構
成されている。
【0018】半円状の嵌合面(内周面)6a,7aがフ
ランジ部4,5に外嵌する上下一対の第1クランプ体6
および第2クランプ体7が設けられており、これら第
1,第2クランプ体6,7の嵌合面(内周面)6a,7
aには、フランジ部4,5に外嵌する挟持溝6b,7b
が形成されている。これら挟持溝6b,7bには、互い
に対向する両側面が開口面側ほど広がるようにテーパ面
4a,5aに対応して傾斜する圧接面6c,7cが形成
され、フランジ部4,5を挟み込んだ時に圧接面6c,
7cによるくさび作用でテーパ面4a,5aを締め付
け、第1アダプタ1と第2アダプタ2とを強固に連結す
るように構成されている。
【0019】第1クランプ体6の中央部でアダプタ軸心
の法線方向に形成された貫通孔6dに、ねじ軸8の基端
部が回転自在に取り付けられている。このねじ軸8は、
中央部に形成された突部8aの上部に、右方向の密ピッ
チねじ部8bが形成されるとともに、突部8aの下部に
ピッチpが密ピッチねじ部8bの2倍で右方向の粗ピッ
チねじ部8cが形成されている。また、ねじ軸8の上部
は平滑なロック面8dが形成され、さらに上端部に手動
用回転ハンドル9が取り付けられている。
【0020】一方、第1アダプタ1には、支持アーム1
1が外嵌固定部11aを介して固定されて第1クランプ
体6側に配置されており、支持アーム11の先端支持部
11bには、ねじ軸8の細ピッチねじ部8bに螺合する
密ピッチねじ孔12が形成されている。さらに、先端支
持部11bにはねじ軸8を固定するロック機構13が設
けられている。このロック機構13は、取付部材13a
を介して先端支持部11bに取り付けられてねじ軸8の
締め付け位置(後述する)でねじ軸8のロック面8dに
外嵌する挟持リング13bと、挟持リング13bの切欠
き部を拡縮するレバー付ロックねじ13cとで構成され
ている。
【0021】第2クランプ体7の両側には、ねじ軸8と
平行に上方に延びる左右一対のガイドロッド(ガイド部
材)14が立設され、第1クランプ体6の両側にはガイ
ドロッド14がスライド自在に嵌合する被ガイド孔(被
ガイド部)15が形成されている。そしてこれらガイド
ロッド14および被ガイド孔15により、第1クランプ
体6が回り止めされるとともに第2クランプ体7が接近
離間自在に案内されている。
【0022】前記ガイドロッド14の上端部間にはタイ
ロッド(受動部材)16が連結孔16aおよび止めビス
16bを介して固定されており、タイロッド16の中央
部に、粗ピッチねじ部8cに螺合する粗ピッチ雌ねじ孔
17が形成されている。
【0023】したがって、ねじ軸8の1回転させること
により、密ピッチねじ部8bおよび細ピッチねじ孔12
の作用で第1クランプ体6とタイロッド16とを1ピッ
チ分同一方向に移動させるとともに、粗ピッチ雌ねじ部
8cおよび粗ピッチ雌ねじ孔17の作用でタイロッド1
5を反対方向に2ピッチ分移動させ、結果的にタイロッ
ド16を反対方向に1ピッチ分移動させる。したがっ
て、第1クランプ体6と第2クランプ体7は相対方向に
1ピッチ分だけ均等に移動されることになる。
【0024】ここで第1クランプ体6と第2クランプ体
7とのクランプ力を考察する。回転ハンドル9の半径:
R、回転ハンドル9を回転する力:W1 とすると、 発生するトルク:T=W1 ×R ねじ軸8に発生する力(推力):W2 、ねじ部のリード
角:θ、ねじ部の摩擦角:φ、ねじ部の有効径:deと
すると、 W1 ×R=W2 ×de/2×tan(θ+φ) ∴W2 =2×W1 ×R/〔de×tan(θ+φ) 〕… ここで、ピッチ:p、摩擦係数:μとすると、 tan θ=p/(π×de) … tan φ=μ… したがって、回転ハンドル9の締付トルクTを管理する
ことにより、ねじ部の推力(クランプ力)を任意に選択
することができる。(ねじの倍力機構)ここで、 tan(θ+φ) =(tan θ+tan φ)/(1−tan θ×tan φ)… 式および式から tan θ+tan φ=p/(π×de) +μ =(p+π×de×μ)/ π×de… 1−tan θ×tan φ=1−p/(π×de) ×μ =(π×de−p×μ)/π×de… 式および式を式に代入すると、 tan(θ+φ) =(p+π×de×μ)/(π×de−p×μ)… 式を式に代入すると、 W2 =(2×W1 ×R/de)×〔(π×de−p×μ)/(p+π×de ×μ)〕…となる。
【0025】上記式によれば、密ピッチねじ部8bの
ピッチpに対して、粗ピッチねじ部8cが2倍、すなわ
ち2pに形成されているため、ねじの有効径:deが同
一である場合には、同一のクランプ力は得られないが、
ねじの有効径:deを適宜選択することにより、同一の
推力で第1クランプ体6および第2クランプ体7を圧接
させることができる。なお、多条ねじを採用することも
可能である。
【0026】たとえば具体例として下記の仕様のねじ部
を形成すれば、同一の推力W2 を得ることができる。 (1)密ピッチねじ部8b ねじの呼び :M25 ピッチ p;1.5 mm ねじ部の有効径de:34.701mm 摩擦係数 μ:0.25 ねじ部のリード角θ:tan -1[15/( π×34.701)]=7.83
4 ° ねじ部の摩擦角 φ:tan -10.25=14.036° ねじの推力 W2 :2W1 ×R/6.5 (2)粗ピッチねじ部8c ねじの呼び :M24 ピッチ p;3mm ねじ部の有効径de:22.051mm 摩擦係数 μ:0.25 ねじ部のリード角θ:tan -1[3/(π×22.051)]=2.480
° ねじ部の摩擦角 φ:tan -10.25=14.036° ねじの推力 W2 :2W1 ×R/6.5 上記構成において、ねじ軸8にW2 のクランプ力が働い
た場合、第1,第2クランプ体6,7の圧接面6c,7
cからテーパ面4a,5aを介してフランジ部4,5を
円形流路1a,2a方向に駆動する締結力:W3 =W2
×L2 /L3 (L2 は第1,第2クランプ体6,7のね
じ軸方向の移動量、L3 は流路方向の移動量)で表され
る。したがって、圧接面6c,7cおよびテーパ面4
a,5aの傾斜角の設定により、W2 の何倍もの締結力
3 を得ることができる。(くさびの倍力機構) 上記構成によれば、ロック装置13を解除した後、回転
ハンドル9を逆転することにより、ねじ軸8を回転して
密ピッチねじ部8bおよび細ピッチねじ孔12の作用で
第1クランプ体6とタイロッド15とを離間移動させる
とともに、粗ピッチ雌ねじ孔15および粗ピッチ雌ねじ
孔17の作用でタイロッド16を2倍の距離接近移動さ
せ、これによりタイロッド16およびガイドロッド14
を介して第2クランプ体7を第2クランプ体7と均等に
離間移動させることができる。したがって、回転ハンド
ル9の回転だけで容易かつ迅速に第1アダプタ1と第2
アダプ2を分解し、ブレーカープレート3のスクリーン
3aに付着したごみ等を除去することができる。
【0027】清掃後、第1アダプタ1と第2アダプタ2
とを組み立てる場合には、第1アダプタ1と第2アダプ
タ2との間にブレーカープレート3を装着してフランジ
部4,5を突き合わせ、回転ハンドル9を正転させてね
じ軸8を回転し第1クランプ体6と第2クランプ体7と
を等速度で互いに接近させ、挟持溝6b,7bにフラン
ジ部4,5を外嵌させる。さらに圧接面6c,7cをテ
ーパ面4a,5aに圧接させて、くさび作用により第1
アダプタ1と第2アダプタ2を強固に締結し、ロック機
構13を作用させてねじ軸8を固定する。
【0028】上記第1実施例によれば、ねじの倍力機構
を利用して密ピッチねじ部8bおよび粗ピッチねじ部8
cの作用により、第1アダプタ1と第2アダプタ2を等
速度および等推力で接近移動させることができるので、
容易に均一な締め付け力を得ることができ、かつ1本の
ねじ軸8を回転ハンドル9で操作するだけて、容易且つ
迅速に操作することができ、従来のように工具を必要と
せず、締め付け状態の調整や熟練度がなくても、正確に
均等圧力で第1アダプタ1と第2アダプタ2とを強固に
締結することができる。
【0029】次に、第2実施例を図3および図4に基づ
いて説明する。この第2実施例は、第1実施例の回転ハ
ンドル9とロック機構13に代えて、ウォームギヤ機構
21を介して駆動モーター22を設け、自動化および小
型化を図るとともに、ガイドロッド14と被ガイド孔1
5に代えて、チャンネル状のガイドレール23と被ガイ
ド部24とを設けたものである。
【0030】すなわち、ロック面が削除されたねじ軸8
の上端部に、ウォームホィール21aが固定され、支持
アーム11の先端支持部11bに配置された駆動モータ
ー22の出力軸に、ウォームホィール21aに螺合する
ウォームギヤ21bが取り付けられている。したがっ
て、このウォームギヤ機構21を減速機構として利用す
るとともに、ロック機構を兼用させることにより、ロッ
ク機構を不要にして全体の簡素化を図っている。
【0031】また第2クランプ体7′の両側部には、ね
じ軸8と平行なチャンネル状のガイドレール23が開口
部を対向するように基端部が取付ビス25により取り付
けられ、ガイドレール23の先端部間にタイロッド1
6′が連結されている。一方、第1クランプ体6′の両
側部には、ガイドレール23内にスライド自在に嵌合す
る被ガイド部24が形成されている。このような構成で
も、第1クランプ体6′を回り止めするとともにスライ
ドを案内することができ、第1クランプ体6′への穴明
け加工を不要することができる。
【0032】さらに、第3実施例を図4に基づいて説明
する。この第3実施例では、第1実施例の圧接面6c,
7cがテーパ面4a,5aに片当たりして偏加圧される
のを防止するために、第1,第2クランプ体6,7の嵌
合面6b,7bの全周に亘って形成されていた挟持溝6
c,7cに代えて、最も均等に加圧できる円形流路1
a,2aの軸心を中心としてねじ軸8の軸心線から45
°隔てた対称位置に、一定幅wの挟持溝31をそれぞれ
形成したものである。これら挟持溝31はそれぞれ確実
にテーパ面4a,5aに圧接されて、片当たりすること
なく、周方向にも均等な締結力W3 で両フランジ部4,
5を締結することができ、高圧樹脂の漏れを確実に防止
することができる。
【0033】なお、上記各実施例では、ねじ軸8の上部
に密ピッチねじ部8bを、下部に粗ピッチねじ部8cを
それぞれ形成したが、反対に、ねじ軸8の下部に密ピッ
チねじ部8bを、上部に粗ピッチねじ部8cをそれぞれ
形成してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたごとく、本発明によれば、
密ピッチねじ部を介して第1クランプ体を駆動するねじ
軸に、同一方向に倍のピッチで駆動する粗ピッチねじ部
を形成し、第2クランプ体にガイド部材を介して連結さ
れた受動部材に粗ピッチねじ部に螺合する粗ピッチ雌ね
じ孔を形成したので、ねじ軸を1回転させることによ
り、密ピッチねじ部の作用で第1クランプ体と受動部材
をそれぞれ1ピッチ分だけ移動させ、さらに粗ピッチね
じ部の作用により受動部材を第2クランプ体を逆方向に
移動させ、これにより第2クランプ体を受動部材を介し
て第1クランプ体と逆方向に1ピッチ分移動させること
ができ、したがって、第1クランプ体と第2クランプ体
とを互いに相反する方向に同一速度で駆動することがで
きる。これにより、第1クランプ体と第2クランプ体に
よる均等な締め付けを実現することができ、さらに圧接
面とテーパ面によるくさび作用で、両フランジ部を均等
で強固に締結することができる。
【0035】また圧接面を有する挟持溝を、クランプ体
内周面の左右対称位置で所定範囲にのみ形成したので、
圧接面の片当たりがなく、均等な締め付け力が得られ、
圧力流体の漏れを確実に防止することができる。
【0036】さらに、手動ハンドルとロック機構を設け
ることにより、工具を使用することなく容易に分離締結
することができる。さらにまた、ねじ軸にウォームギヤ
機構を介装することにより、減速装置とロック機構を兼
ねることができ、装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押出機用アダプタの締結装置の第
1実施例を示す正面図である。
【図2】同締結装置の縦断面図である。
【図3】本発明に係る押出機用アダプタの締結装置の第
2実施例を示す正面図である。
【図4】同締結装置のガイドレールを示す断面図であ
る。
【図5】本発明に係る押出機用アダプタの締結装置の第
3実施例を示す正面図である。
【図6】樹脂導管の締結装置の第1従来例を示す正面図
である。
【図7】図6に示すI−I断面図である。
【図8】樹脂導管の締結装置の第2従来例を示す側面図
である。
【図9】同第2従来例の正面図である。
【図10】樹脂導管の締結装置の第3従来例を示す正面
図である。
【符号の説明】 1 第1アダプタ 1a 円形流路 2 第2アダプタ 2a 円形流路 3 ブレーカープレート 4 フランジ部 4a テーパ面 5 フランジ部 5a テーパ面 6 第1クランプ体 6b 挟持溝 6c 圧接面 7 第2クランプ体 7b 挟持溝 8 ねじ軸 8b 密ピッチねじ部 8c 粗ピッチねじ部 8d ロック面 9 回転ハンドル 11 支持アーム 12 密ピッチ雌ねじ孔 13 ロック機構 14 ガイドロッド 15 被ガイド孔 16 タイロッド 17 粗ピッチ雌ねじ孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流路部材の両端部に、基端側端面が先窄ま
    り状に傾斜したテーパ面を有するフランジ部を全周にわ
    たって形成し、 内周面に前記テーパ面に当接する圧接面を有する挟持溝
    が形成されて前記両フランジ部に外嵌する一対の第1ク
    ランプ体および第2クランプ体を設け、 前記流路部材に固定されて第1クランプ体の外側に設け
    られた支持部材の密ピッチ雌ねじ孔に、密ピッチねじ部
    が螺合されてクランプ体側に出退自在なねじ軸を設け、
    このねじ軸にピッチが前記密ピッチねじ部の倍に形成さ
    れた同一方向の粗ピッチねじ部を形成し、 前記ねじ軸の先端部を第1クランプ体に回転自在に連結
    するとともに、基端部にねじ軸を正逆方向に回転させる
    ねじ軸回転手段を設け、 一方のクランプ体から他方のクランプ体側に伸びるガイ
    ド部材を設けるとともに、他方のクランプ体に、前記ガ
    イド部材に一方のクランプ体側に接近離間する方向に案
    内されてかつ回り止めされる被ガイド部を設け、 前記ガイド部材に連結された受動部材に、粗ピッチねじ
    部に螺合する粗ピッチ雌ねじ孔を形成したことを特徴と
    する圧力流体流路部材の締結装置。
  2. 【請求項2】圧接面を有する挟持溝を、クランプ体内周
    面のねじ軸対称位置で所定範囲にのみ形成したことを特
    徴とする請求項1記載の圧力流体流路部材の締結装置。
  3. 【請求項3】ねじ軸回転手段を手動ハンドルとするとと
    もに、ねじ軸を固定するロック機構を設けたことを特徴
    とする請求項1または2記載の圧力流体流路部材の締結
    装置。
  4. 【請求項4】ねじ軸とねじ軸回転手段との間に、ねじ軸
    に取り付けられたウォームホィールと、これに噛合する
    ウォームとを設けた請求項1または2記載の圧力流体流
    路部材の締結装置。
JP01389294A 1994-02-08 1994-02-08 圧力流体流路部材の締結装置 Expired - Fee Related JP3387603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01389294A JP3387603B2 (ja) 1994-02-08 1994-02-08 圧力流体流路部材の締結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01389294A JP3387603B2 (ja) 1994-02-08 1994-02-08 圧力流体流路部材の締結装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07214641A true JPH07214641A (ja) 1995-08-15
JP3387603B2 JP3387603B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=11845840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01389294A Expired - Fee Related JP3387603B2 (ja) 1994-02-08 1994-02-08 圧力流体流路部材の締結装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3387603B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6500336B1 (en) * 1997-12-31 2002-12-31 Gneuss Kunststofftechnik Gmbh Polymer melt filtering device with changing filter packets
JP2006272613A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Mie Chuo Kaihatsu Kk 押出成形機
KR100913206B1 (ko) * 2003-02-25 2009-08-24 한국항공우주산업 주식회사 삼방향 부품고정용 클램프
CN103057070A (zh) * 2012-11-30 2013-04-24 宁波市鄞州风名工业产品设计有限公司 窗帘塑料导轨模具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6500336B1 (en) * 1997-12-31 2002-12-31 Gneuss Kunststofftechnik Gmbh Polymer melt filtering device with changing filter packets
KR100913206B1 (ko) * 2003-02-25 2009-08-24 한국항공우주산업 주식회사 삼방향 부품고정용 클램프
JP2006272613A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Mie Chuo Kaihatsu Kk 押出成形機
CN103057070A (zh) * 2012-11-30 2013-04-24 宁波市鄞州风名工业产品设计有限公司 窗帘塑料导轨模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3387603B2 (ja) 2003-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6906267B1 (ja) 管材クランプ治具
US4485702A (en) Positive action basin wrench
US7383758B2 (en) Air-operated end prep machine
JP2002166310A (ja) チャック
JPS6125706A (ja) ハンドドリル機用の作業台
JPH03504944A (ja) 多目的加工用バイス
JP3387603B2 (ja) 圧力流体流路部材の締結装置
JPS62271680A (ja) トグルレバ−締付け装置
JPH01216779A (ja) 万力
GB1563433A (en) Device for adjustably locking a movable part relative to a fixed structure
JPS62271609A (ja) 動力操作される工作物保持体を工作機械の回転スピンドルに交換可能に固定するための装置
CN112160955B (zh) 环形卡箍同步紧固装置及其紧固方法
JP2004223640A (ja) 旋回式クランプのクランプアームの着脱装置
JP2615337B2 (ja) パイプ端に矩形継ぎ輪を形成する方法および装置
JPH025535B2 (ja)
JPS6069391A (ja) ホ−ス引張りソケツト嵌め機
US5529442A (en) Motorized tap tool driving apparatus
JPH0247796Y2 (ja)
JPH0614945Y2 (ja) 配管用アウタ−クランプ装置
JPH0457442B2 (ja)
JPS6113261Y2 (ja)
JP4792466B2 (ja) ナットランナー取付け構造体
JPH11108144A (ja) ガイド装置の位置制御装置
JPH0976130A (ja) ねじ部品締め付け装置
CN218761187U (zh) 可调节张紧的医疗设备用传动钢带装置及医疗设备

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees