JPH07214626A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JPH07214626A
JPH07214626A JP1191494A JP1191494A JPH07214626A JP H07214626 A JPH07214626 A JP H07214626A JP 1191494 A JP1191494 A JP 1191494A JP 1191494 A JP1191494 A JP 1191494A JP H07214626 A JPH07214626 A JP H07214626A
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JP
Japan
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spring
valve
fluid passage
mold
temperature
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JP1191494A
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Toshifumi Matsumoto
敏文 松本
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状記憶合金を利用した弁で、金型の温度管
理を行う。 【構成】 成形品1を冷却する流体通路4を金型内に形
成し、この流体通路に進入もしくはそこから退出するこ
とにより、流体通路を遮断もしくは開放する弁5を成形
空間30の近傍に設け、この弁5に、常時遮断方向に付
勢する第1のバネ6と、開放方向に付勢する形状記憶合
金で形成された第2のバネ7を係合する。そして、第2
のバネの変態点を成形樹脂の固化温度に基づいて設定
し、型閉め時、第2のバネ7を第1のバネ6の付勢圧に
よって塑性変形させて弁5を流体通路4に進入させ、成
形時は、成形空間に充填された溶融樹脂の温度によっ
て、第2のバネ7を記憶された形状に伸ばして付勢圧を
強め、第1のバネ6の付勢圧に抗して弁5を流体通路4
から退出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形金型に係わり、
特に、射出された溶融樹脂の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形金型では、溶融
樹脂の射出後、金型に冷水等を流して冷却し、樹脂を固
化してから離形するようにしている。この金型の冷却装
置の例として、例えば、特開昭62−174112号公
報を掲げることができる。その公報に記載された「自己
温度制御型成形用金型」では、金型に充分な冷却能力を
有する冷却管を配置し、キャビティの近傍に、温度に対
する自己制御性を有するヒータユニットを設け、キャビ
ティ内の樹脂の冷却状態を、外部からの制御なしに均一
または任意の設定状態に制御しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような自己温度制
御型成形金型では、金型のキャビティ近傍の温度を一定
の設定値に自動制御できるものの、ヒータユニットが働
かない状態下では、過冷却となるように冷却能力を設定
するため、過大な冷却能力を有した冷却水供給装置が必
要である。その上、成形品の形状に応じ、複数個の自己
温度制御性を有したヒータユニットをキャビティ近傍に
設置しなければならないため、金型が高価格化するもの
と考えられる。従って本発明では、必要最小限の冷却能
力でキャビティ内の成形品を固化させ、しかもキャビテ
ィ近傍の金型温度を設定値以下に自動的に保つことがで
きる、安価な射出成形金型を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、成形品を冷
却する流体通路を金型内に形成し、この流体通路に進入
もしくはそこから退出することにより、流体通路を遮断
もしくは開放する弁を成形空間の近傍に設け、この弁
に、常時遮断方向に付勢する第1のバネと、開放方向に
付勢する形状記憶合金で形成された第2のバネを係合す
る。そして、第2のバネの変態点を成形樹脂の固化温度
に基づいて設定し、型閉め時、第2のバネを第1のバネ
の付勢圧によって塑性変形させて弁を流体通路に進入さ
せ、成形時は、成形空間に充填された溶融樹脂の温度に
よって、第2のバネを記憶された形状に伸ばして付勢圧
を強め、第1のバネの付勢圧に抗して弁を流体通路から
退出させる。
【0005】
【作用】型閉め時、第1のバネによって弁が進入し流体
通路は遮断される。成形時には、溶融樹脂の温度によっ
て第2のバネが記憶された形状に伸び、流体通路から弁
が退出する。その結果、流体通路は開放され、成形空間
の樹脂が固化するまで、弁の退出が保持される。
【0006】
【実施例】図に基づき一実施例を説明する。図1ないし
図2において、1は成形品、2は固定型、3は移動型、
4は固定型2に形成された流体通路で、図示しない冷却
媒体循環供給装置に接続されている。流体通路4は、途
中に、キャビティ部30の近傍に形成する冷却タンク4
0を介在させており、その川上側に、冷却媒体の供給を
遮断もしくは開放する開閉部41を有している。42
は、冷却タンク40の内部に固定する仕切り板で、流体
通路4から供給されてきた冷却媒体をまずキャビティ部
30の近くまで導き、それから流体通路4に排出する、
流れの蛇行を作り出すものである。43は、キャビティ
部30の近傍に形成するピストンバルブ5の往復移動空
間で、流体通路4の開閉部41へ開口する小径の嵌合穴
を有し、この嵌合穴にピストンバルブ5の先端部分をは
め入れる。
【0007】ピストンバルブ5は、ピストン50とその
軸心部を貫通して固定されたロッド状のバルブ51から
なる。ピストン50と移動空間43の上側端面間には、
流体通路を常時遮断方向(図において下方向)に付勢す
る第1のバネ6が、下側端面間には、開放方向(図にお
いて上方向)に付勢する形状記憶合金で形成された第2
のバネ7が、バルブ51を挿通させる形ではめ込まれ
る。バルブ51の先端部は、前述した移動空間43の嵌
合穴に挿入され、常時は、流体通路4の開閉部41に進
入し、通路を遮断している。
【0008】第2のバネ7の形成においては、成形品1
を離形する際の樹脂温度(固化温度)に基づいてマルテ
ンサイト変態点を設定し、成形時の樹脂溶融温度及び樹
脂固化温度下において、第1のバネ6の付勢圧に抗して
ピストン50を押し上げるだけの付勢圧を有するような
記憶形状とする。すなわち第2のバネ7は、型閉め時
や、樹脂が固化して離形を開始する温度下では、マルテ
ンサイト相へ変態して第1のバネ6の付勢圧に負けて塑
性変形し、射出成形時の樹脂溶融温度及び樹脂固化温度
下では、オーステナイト相へ変態して第1のバネ6の付
勢圧に抗して記憶した形状に伸びるような熱特性を持た
せる。尚、このような形状記憶合金の変態特性(形状記
憶特性)については周知であるので詳細説明を省略す
る。
【0009】上記金型の動作は次のようになる。まず型
閉め時(図1)には、第2のバネ7は、第1のバネ6に
よって塑性変形しており、ピストン50が下方に付勢さ
れて、流体通路4の開閉部41にバルブ51の先端が進
入し、流体通路が遮断され冷却媒体が冷却タンク40に
供給されない。この状態で射出成形を行うと、移動空間
43付近も、キャビティ部30に充填された溶融樹脂に
よって温度が上昇し、第2のバネ7がマルテンサイト相
からオーステナイト相へ変態する。この変態により、第
2のバネ7は記憶した形状に伸び、第1のバネ6の付勢
圧に抗してピストン50を押し上げ、バルブ51の先端
を、流体通路4の開閉部41から退出させる。バルブ5
1が退出すると、流体通路4が開放され、冷却媒体が冷
却タンク40の入口に供給されてキャビティ部30近傍
を巡り、冷却タンク40の出口を通って再び流体通路4
へ排出される。(図2)
【0010】冷却タンク40から排出された冷却媒体
は、図示しない冷却媒体循環供給装置に戻り、所定の温
度に冷却されて再度冷却タンクへと供給される。こうし
て冷却媒体を循環させてキャビティ部30の近傍を冷却
して溶融樹脂を固化させる。さらに冷却を進めると、第
2のバネ7がオーステナイト相からマルテンサイト相へ
再変態して第1のバネ6の付勢圧に負けて塑性変形し、
流体通路が遮断され冷却動作が中止される。その後、型
開き及び成形品1の離形が行われる。
【0011】本実施例では、成形品の冷却に適用して述
べたが、この他、射出成形金型におけるホットランナー
チップ部やマニホールド部の近傍に流体通路を付設し、
それらの部位を一定の設定温度以下に管理するような場
合についても適用可能である。
【0012】
【発明の効果】このように形状記憶合金の変態特性を利
用して、ピストンバルブを能動的に開閉動作させるた
め、温度センサーやヒータ、バルブ駆動モータなどを必
要とせず、キャビティ近傍の金型温度を、形状記憶合金
の変態点以下に自動的に保つことができ、金型設計時間
や製作時間を大幅に削減できる。さらに、成形品の近く
に冷却媒体を通して固化させるため、必要最小限の冷却
能力を考慮すればよく、冷却媒体の供給装置を小型化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型の一実施例を示す、型閉
め時の断面図である。
【図2】同じく、射出成形時の断面図である。
【符号の説明】
1 成形品 2 固定型 3 移動型 30 キャビティ部(成形空間) 4 流体通路 5 ピストンバルブ(弁) 6 第1のバネ 7 第2のバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品を冷却する流体通路を金型内に形
    成し、この流体通路に進入もしくはそこから退出するこ
    とにより、流体通路を遮断もしくは開放する弁を成形空
    間の近傍に設け、 前記弁に、常時遮断方向に付勢する第1のバネと、開放
    方向に付勢する形状記憶合金で形成された第2のバネを
    係合し、 前記第2のバネの変態点を成形樹脂の固化温度に基づい
    て設定し、 型閉め時、第2のバネを第1のバネの付勢圧によって塑
    性変形させて前記弁を流体通路に進入させ、成形時は、
    成形空間に充填された溶融樹脂の温度によって、第2の
    バネを記憶された形状に伸ばして付勢圧を強め、第1の
    バネの付勢圧に抗して前記弁を流体通路から退出させる
    ことを特徴とする射出成形金型。
JP6011914A 1994-02-03 1994-02-03 射出成形金型 Expired - Lifetime JP2994942B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421131B1 (ko) * 2001-01-19 2004-03-04 에이테크솔루션(주) 사출성형용 금형
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