JPH07214277A - ダイカストマシンのスプレ装置 - Google Patents

ダイカストマシンのスプレ装置

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JPH07214277A
JPH07214277A JP6010687A JP1068794A JPH07214277A JP H07214277 A JPH07214277 A JP H07214277A JP 6010687 A JP6010687 A JP 6010687A JP 1068794 A JP1068794 A JP 1068794A JP H07214277 A JPH07214277 A JP H07214277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spray
opening
cover
dies
spray head
Prior art date
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Pending
Application number
JP6010687A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimisumi Yamamoto
公純 山元
Junji Manabe
準治 真鍋
Kazuo Saito
和雄 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型表面にスプレ剤を噴霧塗布するスプレ作
業中に、噴霧ミストの飛散を防止して作業環境を汚染さ
せることなく清浄に保持することのできるスプレカバー
を備えたものである。 【構成】 金型開閉方向に伸縮自在に形成され一端が金
型の外周側面に外嵌固結され、他端が互いに着脱自在に
接合され、かつ、接合部上部中央にスプレノズル20a
を有するスプレヘッド20を挿通させる開口33を有す
る一対のスプレカバー30、30を備えるとともに、ス
プレヘッド20挿通時に開口33を密閉する蓋板42を
スプレヘッド20に配設して気密領域を形成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミ合金またはマグ
ネシウム合金を金型に鋳造するダイカストマシンのスプ
レ装置に係り、特にスプレ剤の飛散を防止して作業環境
を良好に保持するダイカストマシンのスプレ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカストマシンの金型表面へ離
型剤や保温剤などのスプレ剤を噴霧塗布するスプレ装置
は、例えば、図6に示すように、タンク1の上方からコ
ンプレッサ2によって供給される加圧用空気を吹込んで
スプレ剤Lをフィルタ3より加圧圧送するとともに、電
磁弁4および流量調整弁5を経由してスプレ装置10へ
送り、コンプレッサ6から供給される噴霧用エアを電磁
弁7および配管8を経由してスプレ装置へ送ってスプレ
剤Lを噴霧したうえスプレノズル10aより左右一対の
プラテン11(固定プラテン11A、可動プラテン11
B)に取り付けた金型12(固定金型12A、可動金型
12B)の表面に噴霧していた。スプレ装置10は油圧
シリンダ9などのアクチュエータで開状態にある両金型
12A、12Bの中央上下方向に上下往復動できるよう
構成され、スプレ装置10のスプレヘッド10Aの側面
に取り付けた複数個のスプレノズル10aにより、金型
12の被スプレ面の全面に均等に隈なく塗布されるよう
に配慮されていた。また、金型12へ噴霧塗布するスプ
レ剤Lの供給量の調整は、スプレ剤Lのタンク1とスプ
レ装置10との間に設けられた流量調整弁5の開度調整
でコントロールしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなスプレ噴霧
を行うスプレ装置においては、スプレノズルから噴霧さ
れるミスト状の飛抹が金型表面ばかりでなく、周辺の作
業場に拡散し作業環境を著しく汚染するとともに、人体
にも悪影響を与えていた。この対策として、従来、機械
装置に飛散防止カバーや保護カバーを取り付けたり、金
型近傍に吸引装置を設けるなどの工夫がなされていた
が、これらの飛散防止カバーや保護カバーはいずれも固
定設備であり、可動する金型およびその周辺部品との干
渉を避けるために必要な隙間を設けているため気密が悪
く、ミスト状に飛散するスプレ剤を完全に確実に捕捉す
ることはできず、不完全なものであるという欠点が有っ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明のスプレ装置においては、第1の発明で
は、ダイカストマシンの金型表面にスプレ剤を噴霧する
スプレ装置において、金型開閉方向に伸縮自在に形成さ
れ一端が金型の外周側面に外嵌されるとともに他端が互
いに着脱自在に接合され、かつ、スプレノズルを有する
スプレヘッドを挿通させる開口を有する一対のスプレカ
バーを備えるとともに、該スプレヘッド挿通時に該開口
部を密閉する蓋板を該スプレヘッドに配設して気密領域
を形成した。また、第2の発明では、スプレカバーの伸
縮部分を蛇腹形状を有する可撓性材質で形成するか、ま
たは口径の異なる複数個のスライド筒を重畳して進退動
させる構成としたものである。
【0005】
【作用】本発明のダイカストマシンのスプレ装置は、型
開した一対の金型の各々に伸縮自在なスプレカバーをそ
れぞれ取り付けたうえ、この両者の中央寄りの縁端を簡
易接合し、スプレ時には接合部の開口よりスプレノズル
を取り付けたスプレヘッドを内部に挿通し、開口を蓋板
で密閉して内部に気密領域を形成したうえでスプレ作業
を実施する。従って、スプレ飛抹が外部に飛散すること
なくマシン周囲の作業環境は汚染されることなく清浄に
保たれる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例の詳細
について説明する。図1〜図5は本発明の実施例に係
り、図1はダイカストマシンの全体縦断面図、図2はダ
イカストマシンの全体平面図、図3はスプレ装置の斜視
図、図4は他の実施例を示すスプレ装置の縦断面図、図
5は図4のスプレ装置の要部拡大縦断面図である。図1
〜図3はダイカストマシン200のスプレ装置100の
1実施例を示すもので、スプレボディ26は固定プラテ
ン11Aの頂部に立設されたスタンド22に金型開閉方
向に向けて水平に固設された油圧シリンダ(またはエア
シリンダ)24のピストンロッド24aの先端に取り付
けられ、水平方向進退動できる。スプレヘッド20はス
プレボディ26に垂直方向に固設された油圧シリンダ
(またはエアシリンダ)28のピストンロッド28aの
先端に垂直に取り付けられ、上下動自在に移動可能であ
る。スプレヘッド20へはスプレボディ26を介して離
型剤や保温剤などのスプレ剤Lと噴霧用圧縮エアを供給
するフレキシブル管が各々接続され、スプレヘッド20
の左右両側側面に配設した複数個のスプレノズル20a
より型開状態の金型12(固定金型12Aおよび可動金
型12B)の表面へ噴霧塗布されるよう構成される。一
方、左右一対の金型12A、12Bの外周側面に金型開
閉方向に伸縮自在な蛇腹形状の可撓性材質(金属、合成
樹脂、織布など)のスプレカバー30、30の一端が取
り付けられ、その他端のフランジ板32、32同志はボ
ルトナットでなく、フックとピンにより着脱自在に簡易
に係合される。上記の係合方法以外にもフランジ板接合
面に永久磁石を埋設して、この磁力により接合させるこ
ともできる。このようなスプレカバー30、30の接合
個所の上部中央に円形もしくは矩形状の開口33が設け
られ、上部より垂下するスプレノズル20aを左右複数
個備えたスプレヘッド20が挿通されるよう構成され
る。さらに、スプレヘッド20の中間部にはスプレヘッ
ド20の下降限に前記開口33を形成するフランジ板3
4を密閉する円形もしくは矩形状の水平板で形成される
蓋板42が取り付けられ、該開口33を密閉するよう構
成される。蓋板42の上部にはスプレヘッド20より直
径の大きい有蓋のフード40が設けられ、スプレ時にス
プレカバー30内の噴霧ミストを排気管40Aを介して
吸引排気できるようになっている。また、スプレカバー
30の下部にはドレン管50が設けられ、スプレ時およ
びスプレ完了後の液滴を排出回収できるようになってい
る。なお、フランジ板32は鋼板製としてもよいが、密
着気密性を高めるため外表面にスポンジラバー状の弾性
体を貼設するか、フランジ板32そのものをある程度の
弾力性有る合成樹脂シートとしてもよい。
【0007】図4はスプレカバー30の他の実施例を示
すもので、主に異なる点を示せば図1〜図3のものが伸
縮部分が蛇腹タイプであるのに対して、スライド式のス
プレカバー30となっている。すなわち、薄肉鋼板製で
それぞれ口径の異なる複数のスライド筒30a、30
a、30aを順次重畳して伸縮自在に構成され、一端が
左右の金型外周側面に締結され、他端を金型間隙中央付
近で接合する点、および接合部の上部中央付近に開口3
3を設ける点は図1〜図3の実施例と同様である。図5
は開口33のフランジ板34と蓋板42との当接時の衝
撃を緩和し、かつ、蓋板42のフランジ板34への密着
度を高め、スプレカバー30内部の気密度を向上させる
ために蓋板42を二重蓋とし、下方の蓋板44を新たに
設け、上方の蓋板42との間に圧縮コイルばね70を封
着したものである。下方の蓋板44の下面にはスポンジ
ラバーなどのシール材44Aを貼設することにより気密
度を一層向上することができる。
【0008】以上のように構成された図1〜図3の実施
例ならびに図4の実施例につきその作動について説明す
る。ダイカストマシン200の運転開始に先立って、左
右一対のスプレカバー30、30を各々金型12A、1
2Bへ固結する。そして、スプレカバー30、30の伸
縮部分を伸張し両者の接合部を緊結する。このような状
態で、運転に入り、金型表面にスプレ剤を噴霧するスプ
レ作業をするには、昇降用の油圧シリンダ28を操作
し、スプレヘッド20を静かに垂下する。下降限に到達
するとスプレヘッド20は停止し、同時に蓋板42(ま
たは蓋板44)がフランジ板34に密閉され、開口33
は閉じられる。このようにスプレカバー30内が完全気
密領域になったあと、排気管40Aへ通風吸引しながら
スプレヘッド20へスプレ剤および圧縮エアを送ってス
プレノズル20aより金型表面へ噴霧塗布する。スプレ
作業が完了すると、スプレヘッド20は上昇し、両金型
12A、12Bはスプレカバー30、30を接合したま
ま型締工程に入る。このようにして、本発明のスプレカ
バー30は、上述したようにスプレノズル20aの取り
付けられたスプレヘッド20を内部に収納し、密閉状態
に保持してからスプレ作業を開始するので、スプレ中の
噴霧ミストはダイカストマシン周辺に飛散することがな
い(排気管40Aによる吸引によりスプレカバー30内
部は負圧となっており、一層外部への散逸が防止され
る)。また、スプレ中やスプレ作業後のスプレカバー3
0内部のスプレ剤液滴はドレン管50を介して排出回収
されるので省資源となるとともに床面の汚染が防止され
る。なお、金型の取換えや、金型の点検、成形後の製品
取出しの際は、フランジ板32、32の簡易接合が容易
に離脱される。あるいは各々のスプレカバーに伸縮用の
エアシリンダなどの進退動手段を設けて自動伸縮タイプ
としてもよい。
【0009】本発明の実施例においては、スプレノズル
20aを取り付けたスプレヘッド20を垂下してスプレ
カバー30内に入れてスプレ作業する場合のスプレカバ
ー30の構成を示したが、これに限らずスプレヘッド2
0を水平に横からスプレカバー30内に入れるようにし
てもよい。また、本実施例の場合型締後の製品取出しは
側面から行う場合を想定しているが、スプレヘッド20
と同様に上部から製品取出しを行う場合には、スプレカ
バー30の頂部の開口部をさらに拡大してこの開口部を
利用して行うこともできる。この場合には、運転中常時
一対のスプレカバー30を接合したまま運転が続行でき
るため、噴霧ミストの飛散がさらに少なく、伸縮部分の
寿命も長くなる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明におけるダイ
カストマシンのスプレ装置は、ダイカストマシンの鋳造
作業中に繰り返し行われるスプレ作業において、スプレ
剤の噴霧ミストを周辺の作業場所に飛散させることがな
く、作業環境を清浄に保つことができる。従って、労働
環境の改善とそれに伴う生産効率の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイカストマシンの全体縦断面図
である。
【図2】本発明に係るダイカストマシンの全体平面図で
ある。
【図3】本発明に係るダイカストマシンのスプレ装置の
1実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るダイカストマシンのスプレ装置の
他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】図4の要部拡大縦断面図である。
【図6】従来のスプレ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 圧気源(コンプレッサ) 3 フィルタ 4 電磁弁 5 流量調整弁 6 圧気源(コンプレッサ) 7 電磁弁 8 配管 9 油圧シリンダ 10 スプレ装置 10A スプレヘッド 10a スプレノズル 11 プラテン 11A 固定プラテン 11B 可動プラテン 12 金型 12A 固定金型 12B 可動金型 20 スプレヘッド 20a スプレノズル 22 スタンド 24 油圧シリンダ(エアシリンダ) 24a ピストンロッド 26 スプレボディ 28 油圧シリンダ(エアシリンダ) 28a ピストンロッド 30 スプレカバー 30a スライド筒 32 フランジ板 33 開口 34 フランジ板 40 フード 40A 排気管 42 蓋板 44 蓋板 44A シール材 50 ドレン管 70 圧縮コイルばね 100 スプレ装置 200 ダイカストマシン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイカストマシンの金型表面にスプレ剤
    を噴霧するスプレ装置において、金型開閉方向に伸縮自
    在に形成され一端が金型の外周側面に外嵌されるととも
    に他端が互いに着脱自在に接合され、かつ、スプレノズ
    ルを有するスプレヘッドを挿通させる開口を有する一対
    のスプレカバーを備えるとともに、該スプレヘッド挿通
    時に該開口部を密閉する蓋板を該スプレヘッドに配設し
    て気密領域を形成したことを特徴とするダイカストマシ
    ンのスプレ装置。
  2. 【請求項2】 スプレカバーの伸縮部分を蛇腹形状を有
    する可撓性材質で形成するか、または口径の異なる複数
    個のスライド筒を重畳して形成してなる請求項1記載の
    ダイカストマシンのスプレ装置。
JP6010687A 1994-02-01 1994-02-01 ダイカストマシンのスプレ装置 Pending JPH07214277A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808294B1 (ko) * 2005-12-26 2008-03-03 도시바 기카이 가부시키가이샤 다이캐스팅 머신에서의 이형제의 분사방법 및 장치
CN108672185A (zh) * 2018-07-18 2018-10-19 伊之密机器人自动化科技(苏州)有限公司 自动单控水性喷涂系统

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808294B1 (ko) * 2005-12-26 2008-03-03 도시바 기카이 가부시키가이샤 다이캐스팅 머신에서의 이형제의 분사방법 및 장치
US7770626B2 (en) 2005-12-26 2010-08-10 Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha Method and apparatus for spraying release agent in die casting machine
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