JPH07214144A - 異種金属による多重管の製造方法 - Google Patents

異種金属による多重管の製造方法

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JPH07214144A
JPH07214144A JP2611194A JP2611194A JPH07214144A JP H07214144 A JPH07214144 A JP H07214144A JP 2611194 A JP2611194 A JP 2611194A JP 2611194 A JP2611194 A JP 2611194A JP H07214144 A JPH07214144 A JP H07214144A
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plate
pipe
metal plates
welding
metal
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JP2611194A
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Meiji Ishikawa
明治 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異種金属による多重管の製造方法で、製造工
程を削減することにより、製造時間及び手間の短縮と経
費の削減を可能にし、剛構造多重管の大幅なコストダウ
ンを図る。 【構成】 溶接等で合体可能な複数の異種金属板1のう
ち、所要数の金属板1の片面に凹溝条5を成形する工程
と、凹溝条5内に他の金属板を嵌合合体して多層板を成
形する工程と、多層板を幅方向に造管する工程と、突き
合せ端部を溶接等で接着する工程とを具備した異種金属
による多重管の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、上下水道関
係、自動車関係、電気関係、ガス関係、機械関係、精密
部品関係、その他広範囲において用いられる異種金属に
よる多重管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、使用目的や用途等に応じて異
種金属による多重管が用いられている。従来、異種金属
により多重管を製造する際は、予め異種金属毎に別々に
管を製造しておき、これらを順次挿入して各管の端部を
接着することにより製造するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
の多重管製造方法においては、複数の異種金属管を別々
に、かつ各直径を変えて加工しなければならない上、各
々管を密に挿入できるようにするためには、高い加工精
度が要求されることから、作業時間と手間がかゝり、こ
れらは、異種金属数が多くなる程、増大することとなっ
て、製造コストがアップする問題がある。
【0004】本発明は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑みてなされたもので、必要数の金属板の長
尺方向に凹溝条を成形し、該凹溝条内に他の異種金属板
を合体することで多層板を形成し、該多層板にて造管
し、突き合せ端部を溶接等で接着して製造するようにし
たことにより、造管工程及び端部の接着工程を各一工程
に削減できることによって、製造時間及び手間の大幅な
短縮と、経費の削減を可能にし、もって、多重管の製造
コストを大幅にダウンできるようにした異種金属による
多重管の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の異種金属による多重管の製造方法は、溶
接、あるいは接着剤等で合体可能な複数の異種金属板の
うち所要数の金属板の両端に、起立縁を同一方向へ曲成
することで長尺方向に凹溝条を成形する工程と、前記金
属板の凹溝条内に異種金属板と合体して多層板を成形す
る工程と、多層板を幅方向に巻回して造管する工程と、
管の突き合せ端部を溶接等によって接着する工程とを具
備することを特徴としている。
【0006】
【作用】本実施例は、2重管、3重管、5重管を製造す
る例を示したもので、2重管を製造する一例につき説示
する。
【0007】先ず、一方の圧延コイル金属板の横幅方向
における両端部を上方へ直角に折曲して、起立縁を長尺
方向に並設することで、長尺方向に凹溝条を成形する。
上記凹溝条は、横幅及び深さが、当該金属板と合体させ
る他方の異種金属板の横幅及び板厚と略同一に設定して
形成される。
【0008】一方の金属板における凹溝条に他方の異種
金属板を嵌合させ、両金属板の対向面の全部を溶接また
は耐熱性の接着剤により接着して合体させるか、また
は、一方の金属板における両起立縁内面と、これと対向
する他方の異種金属板における横幅方向の両端面を上記
した接着手段によって接着して合体させることで異種金
属板による2層板を形成する。
【0009】次いで、上記2層板を横幅方向に巻回して
横幅方向の両端部を突き合せて造管したならば、両突き
合せ端部をトーチによりアーク溶接、高周波溶接、その
他公知の溶接手段、さらには接着剤等によって接着する
ことで、2重管は製造される。尚、接着部分は、バフ等
によって仕上げる。
【0010】上記両金属板の対向面の全部を接着した場
合は、両金属板間に隙間のない完全に合体された一体構
造の2重管が製造される。一方、起立縁内面と、他方の
金属板の両端部を接着した場合には、突き合せ端部の接
着部分だけで両金属板が固着され、その他の部分に隙間
を有する2重管に製造される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図1ないし図
14を参照して説明する。図1は金属板表面に凹溝条を
成形する工程の斜視図を示し、図2は凹溝条に他の異種
金属板を嵌合して合体する工程の斜視図を示し、図3は
第1実施例において両金属板を合体した状態の断面図を
示し、図4は同実施例において、造管工程の一部断面し
た側面図を示し、図5は同実施例において、製造した二
重管の横断面を示す。
【0012】図1に示したように、圧延コイル鉄板1
は、一対の成形ローラ2、3等によって、横幅方向の両
端部を上方へ直角に折曲して、起立縁4、4を長尺方向
に並設させることで、上面に凹溝条5が長尺方向に長く
成形されている。図中3aは成形ローラ3の両端に設け
た起立縁4、4成形用の突縁部を示す。
【0013】図2に示したように、上記鉄板1の凹溝条
5に、圧延コイルステンレス鋼板6を一対の圧着用ロー
ラ15、16等によって嵌合させた後、図3に示したよ
うに、上記凹溝条5の内面と、これに対向するステンレ
ス鋼板6の下面及び横幅方向の両端面の全部を溶接、ま
たは耐熱性の接着剤等によって接着し、この接着部7に
より鉄板1とステンレス鋼板6を合体させ、2層板8を
形成する。
【0014】こゝで、上記鉄板1及びステンレス鋼板6
の板厚は、管に加工し易いように、または用途等に応じ
て任意に設定してあるものを使用すると共に、上記凹溝
条5は、その横幅a及び深さbを、上記ステンレス鋼板
6の横幅a′及び板厚cと同一に設定して形成されてお
り、該凹溝条5内にステンレス鋼板6が密に嵌合される
ように、また、鉄板1の起立縁4、4と、ステンレス鋼
板6とが段差を生じることなく、面一になるようにして
ある。
【0015】次いで、図4に示したように、上記2層板
8を、一対のローラ9a、9b を有する製管機構9によ
ってローリング加工し、該2層板8の横幅方向における
両端部8a、8bが突き合せられた状態で造管したなら
ば、図5に示したように、トーチ10等により両端部8
a、8bをアーク溶接、高周波溶接、その他の公知の溶
接方法、または耐熱性の接着剤を用いて接着する。この
ことによって、表面が鉄、内面がステンレス鋼の異種金
属による二重管Aが製造される。尚、2層板8の両端部
8a8bの接着部11はバフ等により平滑に仕上げるこ
ととなる。
【0016】図6は第2実施例を示す。同実施例は、既
述第1実施例と同様に鉄板1をステンレス鋼板6とを合
体して形成した2層板8を、第1実施例とは逆に、鉄板
1が内側に、ステンレス鋼板6が外側となるように造管
して端部8a、8bを接着して、2重管Bを製造したも
のである。
【0017】図7、図8は第3実施例を示す。同実施例
は、ステンレス鋼板6の横幅方向における両端部を上方
へ直角に折曲して起立縁4a、4aを形成することで、
上面に凹溝条5を成形し、該凹溝条5に鉄板1を嵌合さ
せ、該凹溝条5の横幅方向における内面、つまり、起立
縁4a、4a内面と、鉄板1の両端面を溶接、または耐
熱性の接着剤にて接着して合体させることで2層板8を
成形し、これを鉄板1が内側となるよう造管して、突き
合せた両端部8a、8bを前記第1実施例による場合と
同様に接着して、外側がステンレス鋼板6からなる2重
管Cを製造するものである。
【0018】上記した第3実施例では、両端部8a、8
bの接着部11を除いた他の部分は、内側の鉄板1と外
側のステンレス鋼板6間に微少の隙間12を有する2重
管Cを製造することができる。
【0019】図9及び図10は、既述第1ないし第3実
施例の製造方法によって製造した2重管A、B、Cを、
成形ローラ13、14や油圧装置(図示せず)等により
後加工してベロー形に形成する製造工程と、製造したベ
ロー管Dを示したもので、このようにしてベロー管Dを
製造すると、鉄板1と、ステンレス鋼板6とが合体され
ていることにより強度が増し、剛構造のベロー管Dを得
ることができる。
【0020】図11及び図12は第4実施例を示す。同
実施例は、ステンレス鋼板6に凹溝条5を成形し、該凹
溝条5に鉄板1を嵌合して、溶接、または耐熱性の接着
剤により接着して合体した上下2枚の2層板8、8を、
各鉄板1、1を内側として、中間にステンレス鋼板6a
を介在して重合させ、両2層板8、8における両端部
と、ステンレス鋼板6aの両端部6b、6bを溶接、ま
たは耐熱性の接着剤等により接着することで5層板8c
を成形し、これにより造管して、両突き合せ端部8a、
8bを接着、または接着剤等によって接着11すること
で、5重管Eを製造するものである。
【0021】図13及び図14は第5実施例を示す。同
実施例は、板厚の薄い2枚のステンレス鋼板6、6に各
凹溝条5、5を形成し、ステンレス鋼板6の略2枚分の
板厚を有する鉄板1を中間として上下両側からステンレ
ス鋼板6、6を重合することで、各々凹溝条5、5に鉄
板1の上半分と、下半分を嵌合させ、両ステンレス鋼板
6、6の横幅方向における両端部を溶接、または耐熱性
の接着剤等で接着することで鉄板1、ステンレス鋼板
6、6を合体して3層板8を成形する。
【0022】次いで、上記3層板8により造管して両突
き合せ端部8a、8bを溶接、接着剤等で接着11して
3重管Fを製造するものである。
【0023】既述実施例は、鉄板1とステンレス鋼板6
とで2重管A、B、Cと、5重管Eと、3重管Fを製造
する場合であるが、本発明は、上記した各実施例に限る
ことはなく、溶接、または接着剤等によって接着可能な
各種の金属板を複数、種々変えることで用途等に応じた
多種、多様の多重管を製造することができる。
【0024】つまり、鉄板1とステンレス鋼板6の二種
類の金属板だけではなく、鉄板と銅板、鉄板とアルミ
板、銅板とアルミ板、銅板としんちゅう板等々、金属板
であればあらゆる異種金属による多重管の製造が可能と
なる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにして異種
金属による多種管を製造するものであるから、従来例の
ような複数の造管及び溶接工程と、各管を挿入して溶接
する工程を必要とせず、複数の異種金属板を層状に合体
して得た多層板を造管する工程と、端部を溶接等で接着
する工程との二工程で製造することができることから、
製造時間及び手間の大幅な短縮と、経費の削減が可能と
なって、異種金属による多重管の大幅なコストダウンを
図ることができる。
【0026】さらに、複数の異種金属板は、一方の金属
板に凹溝条を設けて他の金属板を嵌合した状態にて溶接
等によって接着することで層状に合体させ、これにより
製管するものであるから、造管時に異種金属板同志がず
れ等を生じることはなく、もって、造管を容易、かつ高
精度に、しかも剛構造に行なうことができるので、直管
のままの使用はもとより、曲成して使用することもでき
る上、後加工によりベロー管等に加工できて、かつ強度
的に優れたものを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異種金属による多重管製造方法を
実施するのに用いる成形ローラと、同成形ローラによっ
て金属板に凹溝条を成形する状態を示す斜視図である。
【図2】同製造方法を実施するのに用いる圧着ローラ
と、同圧着ローラによって金属板の凹溝条に異種金属板
を嵌合する状態を示す斜視図である。
【図3】同製造方法の第1実施例を示す2層板の横断面
図である。
【図4】同実施例を示す造管工程を一部断面した側面図
である。
【図5】同実施例を示す2重管の横断面図である。
【図6】同製造方法の第2実施例を示す2重管の横断面
図である。
【図7】同製造方法の第3実施例を示す2層板の横断面
図である。
【図8】同実施例を示す2重管の横断面図である。
【図9】同製造方法によって製造した2重管をベロー管
に加工する工程を一部断面して示す側面図である。
【図10】同製造方法によって製造した2重管を用いて
加工したベロー管の正面図である。
【図11】同製造方法の第4実施例を示す5層板の横断
面図である。
【図12】同実施例を示す5重管の横断面図である。
【図13】同製造方法の第5実施例を示す3層板の横断
面図である。
【図14】同実施例を示す3重管の横断面図である。
【符号の説明】
1、6、6a 異種金属板 4 起立縁 5 凹溝条 8 多層板 A、B、C 2重管 D ベロー管 E 5重管 F 3重管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接、あるいは接着剤等で合体可能な複
    数の異種金属板のうち、所要数の金属板の両端に起立縁
    を同一方向へ曲成することで長尺方向に凹溝条を成形す
    る工程と、前記金属板の凹溝条内に異種金属板と合体し
    て多層板を成形する工程と、多層板を幅方向に巻回して
    造管する工程と、管の突き合せ端部を溶接等によって接
    着する工程とを具備することを特徴とする異種金属によ
    る多重管の製造方法。
JP2611194A 1994-01-28 1994-01-28 異種金属による多重管の製造方法 Pending JPH07214144A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006066814A1 (de) * 2004-12-21 2006-06-29 Bergrohr Gmbh Siegen Mehrlagenrohr sowie verfahren zu seiner herstellung
ITMI20090964A1 (it) * 2009-05-29 2010-11-30 Sitindustrie Tubes & Pipes Spa Metodo per la realizzazione di tubo bimetallico e tubo bimetallico cosi' ottenuto

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