JPH07213639A

JPH07213639A - 壁埋込型送水口装置

Info

Publication number: JPH07213639A
Application number: JP2619994A
Authority: JP
Inventors: Kyuji Ishida; 久二石田
Original assignee: Itachibori Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Itachibori Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1994-01-29
Filing date: 1994-01-29
Publication date: 1995-08-15
Anticipated expiration: 2013-01-19
Also published as: JP2699144B2

Abstract

(57)【要約】【目的】支持壁内への埋込設置後、支持壁の一部を破
壊したり飾り板(12)を取外したりすることなく弁座部材
（５）及び逆止弁体（７）を取出すことができるように
する。【構成】弁座部材（５）を本体ケース（１）の送水口
部（２）に対し着脱可能に取付けると共に、逆止弁体
（７）の外径を送水口部（２）の口径よりも小径にす
る。送水口部(2a)の外周に弁座部材（５）の外周を覆う
筒状固定ソケット体(10)を突設し、この固定ソケット体
(10)内に、弁座部材（５）の外径よりも大径で弁座部材
（５）及び口金保持部材（９）の出し入れを許す内周面
をもち、かつ、フランジ部(11b)を備えた飾り板押え筒
(11)を進退自在に螺合すると共に、フランジ部(11a)と
固定ソケット体(10)の前面との間に、飾り板押え筒(11)
の挿通可能な通孔(12a)を有する飾り板(12)を支持し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は壁埋込型送水口装置、詳
しくは前面に一対の送水口部を有する本体ケースに供給
される高圧水を、前記送水口部からその送水口部に接続
される送水ホースへ送水するために使用され、かつ壁内
に埋込まれて設置される壁埋込型送水口装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種壁埋込型送水口装置とし
て、例えば図４に示したように、前面に一対の送水口部
（Ａ）（Ａ）を有する本体ケース（Ｂ）と、前記各送水
口部（Ａ）（Ａ）に着脱可能に配設される弁座部材
（Ｃ）と、前記本体ケース（Ｂ）に内装され、かつスプ
リング（Ｄ）を介して前記弁座部材（Ｃ）の開口部
（Ｅ）を閉塞する逆止弁体（Ｆ）と前記弁座部材（Ｃ）
の前記逆止弁体（Ｆ）とは反対側に着脱可能に取付けら
れる送水ホース（図示せず）の口金保持体（Ｇ）とから
構成し、該装置の支持壁（Ｈ）内への埋込設置に際して
は、前記本体ケース（Ｂ）の各送水口部（Ａ）（Ａ）に
逆止弁体（Ｆ）及び弁座部材（Ｃ）を取付けた状態で、
該本体ケース（Ｂ）を支持壁（Ｈ）における埋設用空間
（Ｉ）内の所定位置にモルタルを介して埋設する一方、
前記弁座部材（Ｃ）に該弁座部材（Ｃ）に対し進退可能
に螺合する飾り板押え筒（Ｊ）の挿通可能な通孔（Ｌ）
を有する飾り板（Ｍ）を挟圧状態に支持し、その後、前
記弁座部材（Ｃ）に口金保持体（Ｇ）を取付けるように
したものが知られている。尚、図４において、（Ｎ）は
支持壁（Ｈ）の厚さに応じて飾り板（Ｍ）の位置を調整
するために、前記弁座部材（Ｃ）の外周に移動自在に螺
合して、位置調整リングである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、以下の壁埋
込型送水口装置にあっては、前記支持壁（Ｈ）の埋設用
空間（Ｉ）における内面と、前記本体ケース（Ｂ）及び
弁座部材（Ｃ）の外周面との間にモルタルを充填して、
本体ケース（Ｂ）と共に弁座部材（Ｃ）を取出可能に埋
設する構造であるから、支持壁（Ｈ）内への埋込設置
後、弁座部材（Ｃ）や逆止弁体（Ｆ）の修理や交換を行
う場合には、支持壁（Ｈ）の一部を破壊して装置全体を
取出した後、該装置を分解しなければならない問題があ
った。

【０００４】又、以上の問題に対して、本体ケース
（Ｂ）のみを支持壁（Ｈ）に埋込設置した後に、該本体
ケース（Ｂ）に弁座部材（Ｃ）を着脱可能に取付けるよ
うにすることが考えられるけれども、前記飾り板（Ｍ）
の通孔（Ｌ）の口径が前記弁座部材（Ｃ）の外径よりも
小径に形成されているため、前記押え筒（Ｊ）を弁座部
材（Ｃ）から外し、一旦飾り板（Ｍ）を取外した後でな
いと弁座部材（Ｃ）を本体ケース（Ｂ）から取外してこ
の弁座部材（Ｃ）や逆止弁体（Ｆ）の修理や交換を行う
ことができず、その作業が面倒で手間を要する問題があ
った。

【０００５】この場合、特に一つのプレートから成る飾
り板Ｍに、左右一対の口金保持部材（Ｇ）（Ｇ）に対応
する一対の通孔（Ｌ）（Ｌ）が設けられていることか
ら、前記弁座部材（Ｃ）や逆止弁体（Ｆ）を前記本体ケ
ース（Ｂ）から取出す場合には、先ず左右一対の口金保
持部材（Ｇ）（Ｇ）を弁座部材（Ｃ）（Ｃ）から取外
し、次に左右一対の飾り板押え筒（Ｊ）（Ｊ）を弁座部
材（Ｃ）（Ｃ）から外して飾り板（Ｍ）を取外し、その
上で弁座部材（Ｃ）や逆止弁体（Ｆ）の取出しを行う必
要があり、この結果、前記弁座部材（Ｃ）及び逆止弁体
（Ｆ）の修理や交換作業が非常に面倒で手間を要する問
題を有していた。

【０００６】本発明の目的は、支持壁内への埋込設置
後、支持壁の一部を破壊したり、飾り板を取外したりす
ることなく弁座部材及び逆止弁体を取出すことができ
て、これら弁座部材及び逆止弁体等の補修点検や交換が
簡単容易にかつ迅速に行うことができる壁埋込型送水口
装置を提供する点にある。

【０００７】以上の目的を達成するために、本発明は、
弁座部材（５）を本体ケース（１）の送水口部（２）に
対し着脱可能に取付け、かつ、逆止弁体（７）の外径を
前記送水口部（２）の口径よりも小径にする一方、前記
送水口部（２）の外周部に前記弁座部材（５）の外周を
覆う筒状の固定ソケット体(10)を突設し、この固定ソケ
ット体(10)内に、前記弁座部材（５）の外径よりも大径
で前記弁座部材（５）及び口金保持体（９）の出し入れ
を許す内周面をもち、かつ、外周にフランジ部(11b)を
備えた飾り板押え筒(11)を進退自在に螺合すると共に、
該押え筒(11)のフランジ部(11b)と前記固定ソケット体
(10)の前面との間に、前記押え筒(11)の挿通可能な通孔
(12a)を有する飾り板(12)を支持する構成にした。

【０００８】

【作用】上記構成により、支持壁内への埋込設置後、前
記弁座部材（５）や逆止弁体（７）の補修点検や交換を
行うに際し、支持壁の一部を破壊したり、前記飾り板(1
2)を取外したりすることなく、口金保持体（９）と共に
弁座部材（５）を本体ケース（１）から取外すことがで
き、また、前記逆止弁体（７）の外径を、前記本体ケー
ス（１）における送水口(2a)の口径よりも小径にしてい
るから、前記弁座部材（５）を本体ケース（１）から取
外すことにより、この逆止弁体（７）やスプリング
（６）を本体ケース（１）から取外すことができる。こ
の結果、前記弁座部材（５）及び逆止弁体（７）等の補
修点検や交換が簡単容易にかつ迅速に行うことができ
る。

【０００９】

【実施例】図１乃至図３に示す壁埋込型送水口装置は双
口型式のもので、図において（１）は前面に左右一対の
筒状送水口部（２）（２）を有し、後面に供給用配管
（３）が接続される接続口部（４）を有する本体ケース
であって、該本体ケース（１）の前記各送水口部（２）
（２）に、弁座部材（５）と本体ケース（１）に内装さ
れ、かつスプリング（６）を介して前記弁座部材（５）
の開口部(5a)を常時は閉塞する逆止弁体（７）をそれぞ
れ設けている。前記逆止弁体（７）は本体ケース（１）
内に設けた筒状支持部(1a)に摺動自在に支持され、該弁
体（７）の弁部(7a)と筒状支持部(1a)との間に介装する
スプリング（６）により常時は弁座部材（５）側に付勢
されて、弁座部材（５）の弁座部(51)に圧接している。

【００１０】前記弁座部材（５）は一端側に前記送水口
部（２）における送水口(2a)の口径よりも小径とした弁
座部(51)と中間に外周に雄ねじ(52a)をもつ大径部(52)
と他端側に内周に雌ねじ(53a)をもつ筒状取付部(53)と
から成り、該弁座部材（５）の前記弁座部(51)は前記送
水口(2a)内に挿嵌されると共に、前記大径筒部(52)の雄
ねじ(52a)を、前記送水口部（２）前面で送水口(2a)周
りに突設した雌ねじ(8a)をもつ取付筒部（８）に螺合す
ることにより、該弁座部材（５）を本体ケース（１）に
対し着脱可能に取付けている。

【００１１】（９）は口金保持部材で、基端部外周に雄
ねじ(91a)形成した円筒状部(91)と、該円筒状部(91)の
先端外周に回転自在に支持され、かつ、送水ホース(図
示せず)の口金を螺合により着脱可能に保持する内ねじ
(92a)をもつ締付環(92)とから成り、円筒状部(91)にお
ける雄ねじ(91a)の前記筒状取付部(53)の雌ねじ(53a)へ
の螺合により口金保持部材（９）を弁座部材（５）に着
脱可能に取付けている。

【００１２】(10)は前記送水口部（２）の外周面に前方
に向かって突設して、前記逆止弁体（７）の外周を覆う
筒状ソケット体で、該ソケット体(10)の内周面には雌ね
じ(10a)を形成している。このソケット体(10)内には前
記雌ねじ(10a)と螺合する雄ねじ(11a)をもち、先端外周
にフランジ部(11b)を備えた飾り板押え筒(11)を進退自
在に螺合している。この押え筒(11)は、その内径を前記
弁座部材（５）における大径部(52)及び口金保持部材
（９）の円筒状部(91)の外径よりも大径にして、該押え
筒(11)に対し前記弁座部材（５）及び口金保持部材
（９）の出し入れを可能にしている。

【００１３】(12)は本体ケース（１）の前面を覆う飾り
板で、前記送水口部（２）（２）に対応する位置に、前
記押え筒(11)における本体部の外径と前記フランジ部(1
1b)の外径との中間の大きさとした円形状孔部(12a)(12
a)を形成すると共に、前面上部には指標文字(12b)を描
き、かつ周縁部を後方に折曲げている。そして、この飾
り板(12)の前記孔部(12a)(12a)に前記両押え筒(11)(11)
を挿入して、その状態で両押え筒(11)(11)を左右の固定
ソケット体(10)(10)に螺合することにより、前記両押え
筒(11)(11)のフランジ部(11a)と支持壁(13)の前面との
間に前記飾り板(12)を挟圧状態に支持するようにしてい
る。

【００１４】図中、(14)は円筒状部(91)に締付環(92)を
回転のみ可能に支持するためのボール、(15)はパッキ
ン、(16)は締付環(92)の開口部を不使用時に閉鎖するカ
バー、(17)は該カバー(16)を前記飾り板(12)に設けた鎖
止め(18)に連結しておく鎖である。又(19)は前記押え筒
(11)と口金保持部材（９）との隙間を隠す飾りリングで
あり、該飾りリング(19)は前記押え筒(11)のフランジ部
(11b)に螺合により着脱可能に取付けている。尚、この
飾りリング(19)は口金保持部材（９）の外周に一体形成
してもよく、斯く構成すれば口金保持部材（９）の取外
しと同時に外すことができるので好ましい。又該飾りリ
ング(19)は必ずしも設ける必要はない。

【００１５】以上の如く構成する本発明装置を、支持壁
(13)内に埋込設置するには、図１に示した如く本発明装
置を支持壁(13)の埋設用空間(13a)内に配設して、支持
壁(13)と本体ケース（１）との間及び支持壁(13)と固定
ソケット体(10)及び飾り板押え筒(11)との間にモルタル
(20)を埋め込み、本発明装置を固定するのである。つま
り、前記固定ソケット体(10)及び押え筒(11)により前記
弁座部材（５）がモルタル(20)により固定されることな
く、かつ、前記押え筒(11)に対し弁座部材（５）及び口
金保持体（９）を出し入れ可能に本発明装置を支持壁(1
3)内に埋込設置するのである。

【００１６】斯くして、本発明装置の支持壁(13)内に埋
込設置後、前記本体ケース（１）の送水口部（２）に取
付けられる前記弁座部材（５）及び逆止弁体（７）の補
修点検や交換を行う場合には、従来のように支持壁の一
部を破壊したり、或いは飾り板(12)を取外したりするこ
となく、先ず口金保持体（９）を弁座部材（５）からそ
の螺合を弛めて取外し、次に弁座部材（５）を前記取付
筒部（８）に対しその螺合を弛めて外すことにより弁座
部材（５）を本体ケース（１）から取外すことができる
のであり、又、前記逆止弁体（７）の外径を、前記送水
口(2a)の口径よりも小径にしているので、前記弁座部材
（５）を本体ケース（１）から取出すことにより、逆止
弁体（７）やスプリング（６）を本体ケース（１）から
取出すことができるのである。

【００１７】この結果、前記口金保持体（９）や弁座部
材（５）並びに逆止弁体（７）等の補修点検や交換が簡
単容易にかつ迅速に行うことができる。尚、前記弁座部
材（５）を取外す場合、前記口金保持体（９）と一体的
に本体ケース（１）から取外してもよいことは勿論であ
る。又、以上の実施例では、口金保持体（９）として、
送水ホースの口金を螺合により着脱可能に取付ける螺子
式のものについて説明したけれども、螺子式の他、例え
ば差込式口金保持部材（９）を用いてもよい。この場
合、前記弁座部材（５）における筒状取付部(53)の雌ね
じ部(53a)を共通し、螺子式又は差込式口金保持体
（９）を前記弁座部材（５）の筒状取付部(53)に対し選
択例に取替え可能な構成として、互換性を持たせるのが
好ましい。

【００１８】

【発明の効果】以上の如く本発明によれば、弁座部材
（５）を本体ケース（１）の送水口部（２）に対し着脱
可能に取付け、かつ、逆止弁体（７）の外径を前記送水
口部（２）の口径よりも小径にする一方、前記送水口部
(2a)の外周部に前記弁座部材（５）の外周を覆う筒状の
固定ソケット体(10)を突設し、この固定ソケット体(10)
に、前記弁座部材（５）の外径よりも大径で前記弁座部
材（５）及び口金保持体（９）の出し入れを許す内周面
をもち、かつ、外周にフランジ部(11b)を備えた飾り板
押え筒(11)を進退自在に螺合すると共に、該押え筒(11)
のフランジ部(11b)と前記固定ソケット体(10)の前面と
の間に、前記押え筒(11)の挿通可能な通孔(12a)を有す
る飾り板(12)を支持してから、支持壁内への埋込設置
後、支持壁の一部を破壊したり、飾り板(12)を取外した
りすることなく弁座部材（５）及び逆止弁体（７）を取
外すことができて、これら弁座部材（５）及び逆止弁体
（７）等の補修点検や交換が簡単容易にかつ迅速に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る壁埋込型送水口装置の一実施例
を示す一部縦断平面図。

【図２】飾り板押え筒を後方に後退させた状態を示す
一部縦断平面図。

【図３】同正面図。

【図４】従来例を示す縦断面図。

【符号の説明】

１本体ケース２、２送水口部５弁座部材 5a 開口部６スプリング７逆止弁体９口金保持体 10 固定ソケット体 11 飾り板押え筒 12 飾り板 12a 通孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一対の送水口部（２）（２）を有する本
体ケース（１）の前記各送水口部（２）（２）の前面に
開口した送水口に弁座部材（５）を装着すると共に各送
水口部（２）内にスプリング（６）によって前記送水口
側に弾圧されて弁座部材（５）に圧接した逆止弁体
（７）を設け、さらに前記弁座部材（５）の前面側に、
送水ホース口金を着脱可能に保持する口金保持体（９）
を着脱可能に取付けて成る壁埋込型送水口装置におい
て、前記弁座部材（５）を前記送水口部（２）に対し前
面側から着脱可能に取付け、かつ、前記逆止弁体（７）
の外径を前記送水口部（２）の口径よりも小径にする一
方、前記送水口の外周部に前記弁座部材（５）の外周を
覆う筒状の固定ソケット体(10)を突設し、この固定ソケ
ット体(10)内に、前記弁座部材（５）の外径よりも大径
で前記弁座部材（５）及び口金保持体（９）の出し入れ
を許す内周面をもち、かつ、外周にフランジ部(11b)を
備えた飾り板押え筒(11)を進退自在に螺合すると共に、
該押え筒(11)のフランジ部(11b)と前記固定ソケット体
(10)の前面との間に、前記押え筒(11)の挿通可能な通孔
(12a)を有する飾り板(12)を配設していることを特徴と
する壁埋込型送水口装置。