JPH07213303A - 通気ができる靴 - Google Patents
通気ができる靴Info
- Publication number
- JPH07213303A JPH07213303A JP1330394A JP1330394A JPH07213303A JP H07213303 A JPH07213303 A JP H07213303A JP 1330394 A JP1330394 A JP 1330394A JP 1330394 A JP1330394 A JP 1330394A JP H07213303 A JPH07213303 A JP H07213303A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toe
- insole
- uppers
- zippers
- sewing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通気ができる靴の製造法を提供する。
【構成】 甲被の下辺の周り寸と中底の周り寸とが少
なくとも爪先部近傍においては一致するように各々を設
計し、当該縫合部位を相当する長さのフアスナーを介し
て両者を縫合した甲被を金型に吊り込み、通常の方法で
靴底、ホクシングテープ等を貼着したり、あるいはIN
J機にてダイレクトソーリングすることにより爪先部の
所定の位置にフアスナーを取り付けた通気ができる靴を
製造する。
なくとも爪先部近傍においては一致するように各々を設
計し、当該縫合部位を相当する長さのフアスナーを介し
て両者を縫合した甲被を金型に吊り込み、通常の方法で
靴底、ホクシングテープ等を貼着したり、あるいはIN
J機にてダイレクトソーリングすることにより爪先部の
所定の位置にフアスナーを取り付けた通気ができる靴を
製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は爪先部にフアスナーを
取付け開閉自在とすることにより通気性を付与した靴に
関する。
取付け開閉自在とすることにより通気性を付与した靴に
関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】 一般に靴の内部は通気性が
悪く、特に発汗のひどい時は足がむれ、不快であると共
に不衛生である。こうした不都合を解消するため、甲被
材料には通気性のよい素材を使うこと以外に、従来から
靴底や甲被などに通気孔やスリットを設けたり、中底や
中敷あるいは靴底に管状の通路や溝を設け外部へ通じる
ような構造としたり、ポンプなどの付属部材を靴底内等
に組み込み、歩行とともに強制的な通気を促すといった
工夫が多数行われてきた。(例えば、実公平5−208
3、実公平4−44094、実公昭61−1763、実
公昭61−10483等)
悪く、特に発汗のひどい時は足がむれ、不快であると共
に不衛生である。こうした不都合を解消するため、甲被
材料には通気性のよい素材を使うこと以外に、従来から
靴底や甲被などに通気孔やスリットを設けたり、中底や
中敷あるいは靴底に管状の通路や溝を設け外部へ通じる
ような構造としたり、ポンプなどの付属部材を靴底内等
に組み込み、歩行とともに強制的な通気を促すといった
工夫が多数行われてきた。(例えば、実公平5−208
3、実公平4−44094、実公昭61−1763、実
公昭61−10483等)
【0003】しかし、それぞれ履き物としての実用性、
機能性の面からも、履き物の製造工程上の問題からも自
ずと制約があり、満足しうるものはできていない。即ち
履き物は足を保護して自由な歩行ができるものでなけれ
ばならないので、通気性を付与するため特別に換気装置
などを組み込んだり、足に違和感を与えるような構造や
付属物の取り付けはかえって歩行の妨げになる。また、
通気孔やスリットを多数設けることは履き物としての強
度を低下させることになるとともに雨水やゴミの進入を
招き好ましくない。
機能性の面からも、履き物の製造工程上の問題からも自
ずと制約があり、満足しうるものはできていない。即ち
履き物は足を保護して自由な歩行ができるものでなけれ
ばならないので、通気性を付与するため特別に換気装置
などを組み込んだり、足に違和感を与えるような構造や
付属物の取り付けはかえって歩行の妨げになる。また、
通気孔やスリットを多数設けることは履き物としての強
度を低下させることになるとともに雨水やゴミの進入を
招き好ましくない。
【0004】また、甲被材料には通気性のよい素材やメ
ッシュ材料の使用が好ましいことは言うまでもないが、
この場合においても靴としての形状保持、強度付与ある
いは製造工程上の都合によりこれらの材料の裏面に裏材
を接着剤で貼着しなければならず、この接着剤の塗布に
より素材の通気性が乏しくなる。もちろん全面貼着でな
く部分的あるいは点接着の方法もあるが保型性の面や製
造工程上の問題により、自ずと制約が生じてくるのであ
る。
ッシュ材料の使用が好ましいことは言うまでもないが、
この場合においても靴としての形状保持、強度付与ある
いは製造工程上の都合によりこれらの材料の裏面に裏材
を接着剤で貼着しなければならず、この接着剤の塗布に
より素材の通気性が乏しくなる。もちろん全面貼着でな
く部分的あるいは点接着の方法もあるが保型性の面や製
造工程上の問題により、自ずと制約が生じてくるのであ
る。
【0005】製靴方法の一つである袋縫形式(カリフオ
ルニア式)の甲被を使う製靴工程において、甲被はパタ
ーン設計、縫製され、金型(足型、ラストとも言う)局
面に沿うように吊り込まれるのであるが、この際爪先部
は特に皺や襞がでないように中底で強く引っ張られ、図
3および図4に示すように中底面で襞とりをするのであ
る。この際、甲被材料は所定の伸張性が必要であるとと
もに主要部分には補助部材(爪先カウンター、裏布、補
強布等)を貼着しておき、金型曲面にフイットさせた状
態での形状が保たれるようにヒートセット(加熱処理)
する。このようにして靴として固有の爪先部シルエット
を形成させておき、靴底その他の部材を取付仕上げるの
である。
ルニア式)の甲被を使う製靴工程において、甲被はパタ
ーン設計、縫製され、金型(足型、ラストとも言う)局
面に沿うように吊り込まれるのであるが、この際爪先部
は特に皺や襞がでないように中底で強く引っ張られ、図
3および図4に示すように中底面で襞とりをするのであ
る。この際、甲被材料は所定の伸張性が必要であるとと
もに主要部分には補助部材(爪先カウンター、裏布、補
強布等)を貼着しておき、金型曲面にフイットさせた状
態での形状が保たれるようにヒートセット(加熱処理)
する。このようにして靴として固有の爪先部シルエット
を形成させておき、靴底その他の部材を取付仕上げるの
である。
【0006】しかし、仕上げられた靴の爪先部は靴とし
ての美観を保っているが、この部分は完全な密閉状態と
化しているのである。足の指と指との間での発汗がいち
ばん大きく、足のむれの最大の原因であり、当該爪先部
は一番不衛生状態となる箇所でもある。この部分で外気
と通ずるように穴をあけたり、サンダルやスリッパー等
の履き物のように開放しておけば良いのであるが、上述
の如く靴としての機能上、製造工程上の問題があった。
ての美観を保っているが、この部分は完全な密閉状態と
化しているのである。足の指と指との間での発汗がいち
ばん大きく、足のむれの最大の原因であり、当該爪先部
は一番不衛生状態となる箇所でもある。この部分で外気
と通ずるように穴をあけたり、サンダルやスリッパー等
の履き物のように開放しておけば良いのであるが、上述
の如く靴としての機能上、製造工程上の問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】中底と甲被とを袋状に縫
合して金型に吊り込み製靴する場合、甲被の下辺の周り
寸と中底の周り寸とを一致させてストローベルミシンで
縫合する縫製方法がある。この際、甲被の下辺の周り寸
と中底の周り寸とを少なくとも爪先部近傍において一致
するように各々のパターンを設計しておき、図2に示す
如く爪先部だけを所定の長さのフアスナーを介して両者
を通常のミシンで縫合することにより爪先部の所定の位
置にフアスナーが取り付け、残余の部分はストーローベ
ルミシンで甲被と中底をオーバーロック縫いして甲被を
仕上げ、これを金型に吊り込みめばフアスナーを介した
縫合部が丁度爪先先端にくる。その後通常の方法で靴
底、ホクシングテープ等を貼着したり、あるいはINJ
機にてダイレクトソーリングすることにより図1に示す
如く爪先部の所定の位置にフアスナーのついた靴ができ
る。
合して金型に吊り込み製靴する場合、甲被の下辺の周り
寸と中底の周り寸とを一致させてストローベルミシンで
縫合する縫製方法がある。この際、甲被の下辺の周り寸
と中底の周り寸とを少なくとも爪先部近傍において一致
するように各々のパターンを設計しておき、図2に示す
如く爪先部だけを所定の長さのフアスナーを介して両者
を通常のミシンで縫合することにより爪先部の所定の位
置にフアスナーが取り付け、残余の部分はストーローベ
ルミシンで甲被と中底をオーバーロック縫いして甲被を
仕上げ、これを金型に吊り込みめばフアスナーを介した
縫合部が丁度爪先先端にくる。その後通常の方法で靴
底、ホクシングテープ等を貼着したり、あるいはINJ
機にてダイレクトソーリングすることにより図1に示す
如く爪先部の所定の位置にフアスナーのついた靴ができ
る。
【0008】なお、上述の如く爪先部の保型のため、必
要な部材(爪先カウンター、裏布、補強布等)の貼着は
当該フアスナーのスライド部位を避けて貼着することも
できるが、フアスナーのスライド部位を離型紙等で覆っ
て必要な部材を貼着しておき、靴が仕上がった後フアス
ナーを開けカッター等で当該部位を切開しても良い。
要な部材(爪先カウンター、裏布、補強布等)の貼着は
当該フアスナーのスライド部位を避けて貼着することも
できるが、フアスナーのスライド部位を離型紙等で覆っ
て必要な部材を貼着しておき、靴が仕上がった後フアス
ナーを開けカッター等で当該部位を切開しても良い。
【0009】また、甲被の爪先先端相当部に前もってフ
アスナーを縫いつけておいても良いのであるが、甲被を
金型に吊り込む時に爪先部は上述の如く中底を介して強
く引っ張られるので、縫いつけた位置が歪んだり切れた
りするので工場での本格的な生産は不可能である。甲被
の下辺の周り寸と中底の周り寸とが少なくとも爪先部近
傍においては一致するように各々のパターンを設計して
縫合することにより縫合部に余分な張力がかからないの
で、この部分は歪むこともなく位置も金型形状毎に一定
化するのである。
アスナーを縫いつけておいても良いのであるが、甲被を
金型に吊り込む時に爪先部は上述の如く中底を介して強
く引っ張られるので、縫いつけた位置が歪んだり切れた
りするので工場での本格的な生産は不可能である。甲被
の下辺の周り寸と中底の周り寸とが少なくとも爪先部近
傍においては一致するように各々のパターンを設計して
縫合することにより縫合部に余分な張力がかからないの
で、この部分は歪むこともなく位置も金型形状毎に一定
化するのである。
【0010】
【発明の効果】この靴は必要に応じて爪先部を自由に開
閉することができ、足がむれる時に開放すれば通気性は
この上なく良好である。また、雨水やゴミが進入する恐
れのあるときは閉じておけばよく、更に当該フアスナー
は色調材質に変化をつけることによりフアッション的な
展開もできる。また、洗濯が必要な場合、爪先部を開放
して洗うことができるので清潔であるとともに乾燥も早
くなり有益である。
閉することができ、足がむれる時に開放すれば通気性は
この上なく良好である。また、雨水やゴミが進入する恐
れのあるときは閉じておけばよく、更に当該フアスナー
は色調材質に変化をつけることによりフアッション的な
展開もできる。また、洗濯が必要な場合、爪先部を開放
して洗うことができるので清潔であるとともに乾燥も早
くなり有益である。
【図1】は本発明に係わる通気性靴の一例を示す側面図
【図2】は図1の靴の甲被部分を示す側面図
【図3】は通常の袋縫いによる甲被の側面図
【図4】は図3の甲被の中底面を示す斜視図
【図5】は図2のAA線による要部断面図
【図6】は図2のBB線による要部断面図
【図7】は図3のCC線による要部断面図
1 フアスナー 2 甲被 3 補強布 4 爪先カウンター 5 フアスナーを介して縫合した縫糸 6 中底 7 ストーローベルミシンによる縫糸 8 いせ込み縫糸
Claims (1)
- 【請求項1】 爪先部にフアスナーを取付け開閉自在と
することにより通気ができる靴
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1330394A JPH07213303A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 通気ができる靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1330394A JPH07213303A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 通気ができる靴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07213303A true JPH07213303A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11829420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1330394A Pending JPH07213303A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 通気ができる靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07213303A (ja) |
-
1994
- 1994-02-07 JP JP1330394A patent/JPH07213303A/ja active Pending
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