JPH0721311Y2 - 絵文字付き薄肉貴金属複合板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、記念品や贈答品として手軽に用いることが
でき、かつ装飾的、財産的価値を有するような金、銀、
プラチナ等の貴金属を主体とする絵文字付き薄肉貴金属
複合板に関する。

「従来の技術」 従来、小型の金塊は、コインやメダルに見られるように
金型を用いて刻印することにより、その表面に模様が付
与されていた。

ところで、近年、金の大衆化が進み、金の取い扱い単位
が小さくなってグラム単位での売買がされるようになっ
た。しかしながら、このような少量の金をコインやメダ
ルとしてある程度厚さを持った状態でプレス成形したも
のは、形状が非常に小さいため見栄えがせず、記念品や
贈答品としての効果が薄いという難点があった。

そこで、金塊を圧延して薄板状とし、これの表面に刻印
などによってマーキングを施し、目的に応じた模様や文
字などを付することが考えられる。この場合、例えば1g
の金を厚さ20μｍに延ばすと名刺程度の大きさとなり、
充分見栄えがするものとなり、模様や文字が判別しやす
いから記念品などには好適である。

「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のような従来の技術においては、非
常に薄い板を素材とするものであるので、強度が小さく
変形または破損しやすく、従って取り扱いが不便である
という不具合がある。また、上記のようなマーキングの
内容は、記念品や贈答品として用いられる目的に応じて
異なることになり、そのために個々の受注に応じて変え
ることが必要とされるが、金型を使用していたのでは、
そのような受注に対応することができず、ロットが小さ
いのでコストが高くつくという不具合もあった。そこ
で、例えば貴金属薄板と、アクリル板などに模様を付し
た透明な装飾板とを重ね合わせて一体化した複合装飾板
とすることが提案されている（本出願人の出願に係わる
実願昭63-27299号明細書参照）。このようにすると、貴
金属薄板の方は量産しておき、一方、装飾板の文字、図
柄を多様化して配することにより低コストで上記目的を
達成することができる。ところが、貴金属薄板自体が非
常に取り扱い難いものであるので、複合装飾板を製造す
る工程が難しく、仕上がりも良くないという問題点があ
る。さらに、貴金属薄板の厚さが一定値以下になると、
薄板が透光性を持つようになり、裏面から模様が透けて
見えることになり、装飾的機能が低下し、商品価値が低
下することになる。

本考案は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされ
たものであり、変形および破損しにくく、装飾的機能が
高くかつ低コストな絵文字付き薄肉貴金属複合板を提供
することを目的としている。

「課題を解決するための手段」 上記のような課題を解決するために、この考案の請求項
１の絵文字付き薄肉貴金属複合板は、貴金属または貴金
属の合金からなる貴金属薄板の少なくとも一方の面を透
明な樹脂からなる保護膜により被覆するとともに、この
保護膜に絵文字を施してなり、上記保護膜が、内側から
順に、アイオノマー樹脂層、ポリエチレン樹脂層、ポリ
エステル樹脂層およびこれらの樹脂より表面硬度の高い
樹脂からなるハードコート層からなるものである。

また、請求項２の絵文字付き薄肉貴金属複合板は、貴金
属または貴金属の合金からなる貴金属薄板の少なくとも
一方の面を透明な樹脂からなる被覆膜により被覆してな
る複合板と、部分的に不透明な絵文字を施した透明装飾
板とを重ね合わせ、両者を透明な樹脂からなる保護膜で
一体的に被覆してなり、上記被覆膜が、内側から順にア
イオノマー樹脂層、ポリエチレン樹脂層、およびポリエ
ステル樹脂層からなるとともに、上記保護膜が内側から
順に、アイオノマー樹脂層、ポリエチレン樹脂層、ポリ
エステル樹脂層およびこれらの樹脂より表面硬度の高い
樹脂からなるハードコート層からなるものである。

「作用」 この考案の請求項１の絵文字付き薄肉貴金属複合板にあ
っては、貴金属薄板が保護膜により被覆されて補強され
るとともに、機械的化学的損耗から保護されるので、数
グラム程度の金を薄く延ばしても、その変形、破損を防
止することができ、取り扱いが簡単であり、所持、保管
等も容易にでき、さらには、貴金属の色を背景にして絵
文字が浮き上がって見えるので、装飾効果を高めること
ができる。

また、保護膜の貴金属薄板と接触する内側の層が比較的
低温で可塑化する熱可塑性樹脂のアイオノマー樹脂で形
成されているので、保護膜を貴金属薄板に比較的低温で
圧着することにより、これらを強固に接合することがで
き、さらに、保護膜の最外層が内側の層より表面硬度の
高いハードコート層で形成されているので、保護膜の表
面にスリ傷等が付きにくく、透光性を長期に亙って維持
することができる。

また、請求項２の絵文字付き薄肉貴金属複合板にあって
は、貴金属薄板を被覆膜により被覆してなる複合板と、
部分的に不透明な絵文字を施した透明装飾板と重ね合わ
せることにより、透明装飾板に施された絵文字が貴金属
の色を背景にして浮き上がって見えるので装飾効果を高
めることができ、また、透明装飾板が貴金属薄板を補強
するので、外力が付加されても変形しにくく、取り扱い
や保管が容易となる。

さらに、貴金属薄板が被覆膜により被覆されているの
で、被覆膜と貴金属薄板の間の面における光の屈折によ
り貴金属薄板の透光性が相殺され、貴金属薄板側から見
たときに貴金属の色調を落とさずかつ装飾板の模様が透
けて見えることを防ぐ。加えて、被覆膜および保護膜の
最も内側の層が比較的低温で可塑化する熱可塑性樹脂の
アイオノマー樹脂で形成されているので、被覆膜を貴金
属薄板に、また保護膜を複合板に比較的低温で圧着する
ことにより、これらを強固に接合することができる。

また、保護膜の最外層が内側の層より表面硬度の高いハ
ードコート層で形成されているので、保護膜の表面にス
リ傷等が付きにくく、汚れの付着や摩耗、腐食などを防
止でき、透光性を維持して商品価値を長期に亙って保持
することができる。

「実施例」 以下第１図ないし第12図を参照してこの考案の絵文字付
き薄板貴金属複合板の実施例を説明する。

（請求項１に相当する実施例） 第１図ないし第４図は第一実施例を示すものであり、図
中符号１は貴金属薄板を示す。この貴金属薄板１は、純
度99.99％以上の金の塊状素材を圧延を繰り返して厚さ1
5μｍに仕上げ、名刺大に切断された重さが1gの薄板状
のものである。

この貴金属薄板１の両面には、透明の樹脂からなる保護
膜2a,2bが被覆されており、この保護膜2a,2bの周縁部は
トリミング加工されている。

この保護膜2a,2bは、第２図に示すように、４層構造の
ものであり、内側から順に、アイオノマー樹脂（サーリ
ン樹脂：商品名）層（厚さ:30μｍ）３、ポリエチレン
樹脂層（厚さ:20μｍ）４、ポリエステル樹脂層（厚さ:
100μｍ）５およびこれらの樹脂より表面硬度の高い樹
脂からなる硬度4Hのハードコート層（厚さ:15μｍ）６
から構成されている。この保護膜2a,2bは貴金属薄板１
の両面に120℃で加熱圧着することにより接着されてい
る。

そして、この保護膜2aの表面に、第３図に示すように、
例えば、装飾効果を高める人形絵を印刷してなる絵文字
７を施し、保護膜2bの表面に、第４図に示すように、金
の品位、量目、メーカ名等からなる保証文字（絵文字）
８とを印刷することにより、絵文字付き薄肉貴金属複合
板が製造される。

上記絵文字7,8は、印刷の他に、塗料の塗布、レリーフ
彫刻、エッチングなど適宜の方法及びこれらを組み合わ
せた方法、さらに、コピーマシンによる方法があり、熱
複写、レーザコピー、写真方式のコピーなどによれば、
鮮明なカラーコピーを任意の原版を元に容易に行える。
また、絵文字７の内容は、特に限定されるものではない
が、例えば、行事の記念、著名な絵画やデザインの複製
などが考えられ、また、結婚式の引き出物の場合には新
郎新婦の名前のように商品ごとに異なる表示がされる。

上記構成の絵文字付き薄肉貴金属複合板によれば、貴金
属薄板１が保護膜2a,2bにより被覆されて補強されてい
るので、変形または破損しにくく、取り扱いが簡単であ
り、所持、保管等も容易にでき、さらには、金の持つ黄
金色を背景にして絵文字７が浮き上がって見えるので、
装飾効果を高めることができる。

また、保護膜2a,2bの貴金属薄板１と接触する内側の層
が比較的低温で可塑化する熱可塑性樹脂のアイオノマー
樹脂層３で形成されているので、保護膜2a,2bを貴金属
薄板１に比較的低温で圧着することにより、これらを強
固に接合することができ、さらに、保護膜2a,2bの最外
層が内側の層より表面硬度の高いハードコート層６で形
成されているので、保護膜2a,2bの表面にスリ傷等が付
きにくく、透光性を長期に亙って維持することができ
る。

次に、上記構成の絵文字付き薄肉貴金属複合板（本願カ
ードと称す）と、金の薄板（厚さ:15μｍ、重さ:1g）に
透明のポリエチレン樹脂（厚さ100μｍ）を120℃で加熱
圧着して被覆した複合板（比較カードと称す）につい
て、取り扱い時における表面傷について比較するため、
それぞれ100枚作成し、本願カードと比較カードを２枚
１組で100人のモニタに渡し、１日10回カード入れから
出し入れをしてもらい、10日後、30日後および90日後に
カードを回収し、カードの表面と裏面に発生している表
面傷を目視により、読み取った。

その結果を下表に示す。

なお、表中の数値は100枚の平均値を示し、小数点以下
は四捨五入した。

上表から明らかなように、本願カードは長期間に亙って
使用しても、その表面にはほとんど傷が発生することが
なく、よって、透光性を維持して商品価値を長期に亙っ
て保持することができる。（請求項２に相当する実施
例） 第５図ないし第12図は第二実施例を示すものである。

これらの図において符号10は複合板を示す。この複合板
10は、第９図に示すように、上記第一実施例で用いた貴
金属薄板１の両面に、透明な樹脂からなる被覆膜12a,12
bを被覆し、周縁部をトリミング加工してなるものであ
る。

この被覆膜12a,12bは、第10図に示すように、３層構造
のものであり、内側から順に、アイオノマー樹脂（サー
リン樹脂：商品名）層（厚さ:30μｍ）13、ポリエチレ
ン樹脂層（厚さ:20μｍ）14およびポリエステル樹脂層
（厚さ:50μｍ）15から構成されている。そして、この
被覆膜12a,12bは貴金属薄板１の両面に120℃で加熱圧着
することにより接着されている。

上記複合板10の両面には、それぞれ部分的に不透明な絵
文字16,17を施した透明装飾板（厚さ:0.1mm）18,19が重
ね合わされている。これら透明装飾板18,19は、第11図
および第12図に示すように、透明のポリエステル樹脂フ
ィルムに、絵文字16である人形絵と、絵文字17である保
証文字を印刷してなるものであり、複合板10と同形状に
形成されている。

上記絵文字16,17は、印刷の他に、塗料の塗布、レリー
フ彫刻、エッチングなど適宜の方法及びこれらを組み合
わせた方法、さらに、コピーマシンによる方法があり、
熱複写、レーザコピー、写真方式のコピーなどによれ
ば、鮮明なカラーコピーを任意の原版を元に容易に行え
る。また、不透明な部分を絵文字16の部分としても、絵
文字の背景の部分としてもよい。絵文字の部分を繰り抜
いてその部分の貴金属を露出させてもよい。これら透明
装飾版18,19に表示する絵文字16,17の内容は、特に限定
されるものではないが、例えば、行事の記念、著名な絵
画やデザインの複製などが考えられ、また、結婚式の引
き出物の場合には新郎新婦の名前のように商品ごとに異
なる表示が示される。

そして、第５図ないし第８図に示すように、上記複合板
10、透明装飾板18,19全体が保護膜20により被覆されて
一体化されることにより、絵文字付き薄肉貴金属複合板
が製造される。

上記保護膜20は４層構造のものであり、第６図に示すよ
うに、内側から順に、アイオノマー樹脂（サーリン樹
脂：商品名）層（厚さ:30μｍ）21、ポリエチレン樹脂
層（厚さ:20μｍ）22、ポリエステル樹脂層（厚さ:150
μｍ）23およびこれらの樹脂より表面硬度の高い樹脂か
らなる硬度6Hのハードコート層（厚さ:15μｍ）24から
構成されている。

そして、この保護膜20は、透明装飾板18,19が重ね合わ
された複合板10の両面に120℃で加熱圧着することによ
り接着されている。

上記構成の絵文字付き薄肉貴金属複合板によれば、透明
装飾板18,19に施された絵文字16,17が金の持つ黄金色を
背景にして浮き上がって見えるので装飾効果を高めるこ
とができ、また、透明装飾板18,19が貴金属薄板１を補
強するので、外力が付加されても変形しにくく、取り扱
いや保管が容易となる。

さらに、貴金属薄板１が被覆膜12a,12bにより被覆され
ているので、被覆膜12a,12bと貴金属薄板１の間の面に
おける光の屈折により貴金属薄板の透光性が相殺され、
貴金属薄板側から見たときに貴金属の色調を落とさずか
つ透明装飾板18,19の絵文字16,17が透けて見えることを
防ぐ。

加えて、被覆膜12a,12bおよび保護膜20の最も内側の層
が比較的低温で可塑化する熱可塑性樹脂のアイオノマー
樹脂で形成されているので、被覆膜12a,12bを貴金属薄
板１に、また保護膜20を複合板10に比較的低温で圧着す
ることにより、これらを強固に接合することができる。
また、保護膜20の最外層が内側の層より表面硬度の高い
ハードコート層24で形成されているので、保護膜20の表
面にスリ傷等が付きにくく、汚れの付着や摩耗、腐食な
どを防止で、透光性を維持して商品価値を長期に亙って
保持することができる。

なお、上記第一および第二実施例の絵文字付き貴金属複
合板においては、金の純度が保証文字8,17により保証さ
れているので換金機能があり、また、第二実施例の絵文
字付き薄肉貴金属複合板においては、内部の貴金属薄板
１自体が何度でも再使用することができるので、他の図
柄を施した透明装飾板との組み合わせで何度でも再使用
できる。

「考案の効果」 以上説明したように、この考案の請求項１の絵文字付き
薄肉貴金属複合板によれば、貴金属薄板が保護膜により
被覆されて補強されるとともに、機械的化学的損耗から
保護されるので、変形、破損を防止することができ、取
り扱いが簡単であり、所持、保管等も容易にでき、さら
には、貴金属の色を背景にして絵文字が浮き上がって見
えるので、装飾効果を高めることができる。

また、保護膜の貴金属薄板と接触する内側の層が比較的
低温で可塑化する熱可塑性樹脂のアイオノマー樹脂で形
成されているので、保護膜を貴金属薄板に比較的低温で
圧着することにより、これらを強固に接合することがで
き、さらに、保護膜の最外層が内側の層より表面硬度の
高いハードコート層で形成されているので、保護膜の表
面にスリ傷等が付きにくく、透光性を長期に亙って維持
することができる。

また、請求項２の絵文字付き薄肉貴金属複合板にあって
は、透明装飾板に施された絵文字が貴金属の色を背景に
して浮き上がって見えるので装飾効果を高めることがで
きるとともに、透明装飾板が貴金属薄板を補強するの
で、外力が付加されても変形しにくく、取り扱いや保管
が容易となる。

また、被覆膜と貴金属薄板の間の面における光の屈折に
より貴金属薄板の透光性が相殺されるので、貴金属薄板
側から見たときに貴金属の色調を落とさずかつ装飾板の
模様が透けて見えることを防ぐ。

さらに、被覆膜および保護膜の最も内側の層が比較的低
温で可塑化する熱可塑性樹脂のアイオノマー樹脂で形成
されているので、被覆膜を貴金属薄板に、また保護膜を
複合板に比較的低温で圧着することにより、これらを強
固に接合することができ、また、保護膜の最外層が内側
の層より表面硬度の高いハードコート層で形成されてい
るので、保護膜の表面にスリ傷等が付きにくく、汚れの
付着や摩耗、腐食などを防止でき、透光性を維持して商
品価値を長期に亙って保持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの考案の絵文字付き薄肉貴金属
複合板の第一実施例を示すものであり、第１図は絵文字
付き薄肉貴金属複合板の断面図、第２図は第１図におけ
るＸ円部の拡大図、第３図および第４図はそれぞれ絵文
字付き薄肉貴金属複合板の表裏面を示す平面図、 第５図ないし第11図は第二実施例を示すものであり、第
５図は絵文字付き薄肉貴金属複合板の断面図、第６図は
第５図におけるＹ円部の拡大図、第７図および第８図は
それぞれ絵文字付き薄肉貴金属複合板の表裏面を示す平
面図、第９図は複合板の断面図、第10図は第９図におけ
るＺ円部の拡大図、第11図および第12図はそれぞれ透明
装飾板の平面図である。 １……貴金属薄板、2a,2b……保護膜、３……アイオノ
マー樹脂層、４……ポリエチレン樹脂層、５……ポリエ
ステル樹脂層、６……ハードコート層、7,8……絵文
字、10……複合板、12……被覆膜、13……アイオノマー
樹脂層、14……ポリエチレン樹脂層、15……ポリエステ
ル樹脂層、16,17……絵文字、18,19……透明装飾板、20
……保護膜、21……アイオノマー樹脂層、22……ポリエ
チレン樹脂層、23……ポリエステル樹脂層、24……ハー
ドコート層。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】貴金属または貴金属の合金からなる貴金属
   薄板の少なくとも一方の面を透明な樹脂からなる保護膜
   により被覆するとともに、この保護膜に絵文字を施して
   なり、上記保護膜が、内側から順に、アイオノマー樹脂
   層、ポリエチレン樹脂層、ポリエステル樹脂層およびこ
   れらの樹脂より表面硬度の高い樹脂からなるハードコー
   ト層からなることを特徴とする絵文字付き薄肉貴金属複
   合板。
2. 【請求項２】貴金属または貴金属の合金からなる貴金属
   薄板の少なくとも一方の面を透明な樹脂からなる被覆膜
   により被覆してなる複合板と、部分的に不透明な絵文字
   を施した透明装飾板とを重ね合わせ、両者を透明な樹脂
   からなる保護膜で一体的に被覆してなり、上記被覆膜
   が、内側から順にアイオノマー樹脂層、ポリエチレン樹
   脂層、およびポリエステル樹脂層からなるとともに、上
   記保護膜が内側から順に、アイオノマー樹脂層、ポリエ
   チレン樹脂層、ポリエステル樹脂層およびこれらの樹脂
   より表面硬度の高い樹脂からなるハードコート層からな
   ることを特徴とする絵文字付き薄肉貴金属複合板。