JPH0721305B2 - 車両用無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用無段変速機の変速制御装置

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JPH0721305B2
JPH0721305B2 JP61193395A JP19339586A JPH0721305B2 JP H0721305 B2 JPH0721305 B2 JP H0721305B2 JP 61193395 A JP61193395 A JP 61193395A JP 19339586 A JP19339586 A JP 19339586A JP H0721305 B2 JPH0721305 B2 JP H0721305B2
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義和 石川
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、車両用無段変速機の変速制御装置に関する。
(2) 従来技術 従来、かかる装置では、(a)エンジン回転数が目標値
となるように、(b)エンジン回転数の変化速度が目標
値となるように、(c)変速比が目標値となるように制
御を行なうのが一般的である。また変速比変化速度を制
御するものも一応存在するが、そのものでは、エンジン
回転数の偏差や変速比変化速度を概算するようにしてい
る。
(3) 発明が解決しようとする課題 上記従来のものでは、エンジン単体出力、走行抵抗、車
両総重量等より予測される予測加速度を全く考慮に入れ
ておらず、このため、変速比の変化量が必要以上あるい
は以下となる傾向があり、低速時において(a)変速比
「大」側の変速制御時に変速比変化速度が小さいことに
よる変速遅れとそれによる違和感(応答性悪化)が生じ
たり、(b)変速比「小」側の変速制御時にエンジン回
転数の吹上りに伴う燃費の悪化および不快感の発生があ
ったり、(c)変速比「大」側の変速制御時に変速比の
変化速度が小さいことに伴うエンジン回転数のハンチン
グが生じたり、(d)減速時の過変速による効率低下に
伴う燃費の悪化が生じたりする。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、変
速比変化速度を、予測加速度に対応する成分と、エンジ
ン回転数の目標変化速度に対応する成分の和として演算
し、その変速比変化速度を制御値とすることにより、上
記問題点を解決した車両用無段変速機の変速制御装置を
提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明装置は、エンジン回
転数Nを含むエンジンの運転情報を検出するエンジン運
転情報検出手段と;車速Vを検出する車速センサと;前
記エンジンの運転情報及びエンジン単体の出力特性のデ
ータに基づいてエンジン単体出力Peを求めるエンジン単
体出力決定手段と;路面抵抗Rμ及び空気抵抗Raを前記
エンジン単体出力Peから差し引いてエンジンの余裕馬力
Paを演算する余裕馬力演算手段と;前記余裕馬力Pa、車
速V、車両総重量W及びエンジン回転総重量ΔWに基づ
いて車両の予測加速度を演算する予測加速度演算手段
と;運転者の加、減速意志を示す指標を決定する加、減
速指標決定手段と;前記指標からエンジン回転数の目標
変化速度oを定める目標変化速度決定手段と;前記予
測加速度、エンジン回転数の目標変化速度o、車速
V及びエンジン回転数Nに基づいて下記式から =−C×(N/V2)×+C×(1/V)×o (C:定数) 変速比変化速度を算出する変速比変化速度算出手段
と;算出された変速比変化速度で変速比iを変化させ
るようにして無段変速機の作動を制御する作動制御手段
と;を備えることを特徴とする。
(2) 作用 エンジンの特性や運転状態(エンジン単体出力)と、車
両の特性や走行状態(路面抵抗、空気抵抗、車速、車両
総重量、エンジン回転総重量)とから、次の制御サイク
ルで予測される車速変化すなわち予測加速度を算出し
た上で、その予測加速度に対応する成分と、エンジン
回転数の目標変化速度oに対応する成分との和とし
て、変速比変化速度が精度よく演算される。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図において、自動車の油圧式無段変速機T
は、エンジンEにより駆動される入力軸1を有する定吐
出量型油圧ポンプ2と、車輪Wを駆動する出力軸3を有
して油圧ポンプ2と同一軸線上に配設される可変容量型
油圧モータ4とが、油圧閉回路5を構成すべく相互に接
続されて成る。すなわち、前記油圧ポンプ2の吐出口お
よび油圧モータ4の吸入口間は、高圧油路5hにより相互
に接続され、油圧モータ4の吐出口および油圧ポンプ2
の吸入口間は低圧油路5lにより相互に接続される。
高圧油路5hおよび低圧油路5lには短絡路6が接続されて
おり、この短絡路6の途中にクラッチ弁7が設けられ
る。また入力軸1により駆動される補給ポンプ8の吐出
口が逆止弁9,10を介して高圧および低圧油路5h,5lに接
続され、油タンク1から汲み上げられる作動油が不足分
を補充すべく油圧閉回路5に供給される。さらに補給ポ
ンプ8の吸入および吐出口間にはリリーフ弁13が設けら
れる。
クラッチ弁7は、図示しない開閉制御装置によって開閉
制御されるものであり、このクラッチ弁7の開度に応じ
て入力軸1および出力軸3間の動力伝達が制御される。
変速比iの制御は、一定容量を吐出する油圧ポンプ2に
対し、油圧モータ4の容量を油圧シリンダ15によって連
続的に変化させることによって得られる。たとえば油圧
モータ4の容量を「大」側に変化させると変速比iは
「大」側に変化し、油圧モータ4の容量を「小」側に変
化させると、変速比iは「小」側に変化する。これによ
り車両のエンジンEおよび車輪W間の無段変速が得られ
る。
油圧モータ4は、斜板4aの傾斜角を変化させることによ
り容量を変化させるものであり、斜板4aはリンク16を介
して油圧シリンダ15に連結される。
油圧シリンダ15は、シリンダ体17と、該シリンダ体17内
に摺合されてシリンダ体17内をヘッド室18およびロッド
室19に区画するピストン20と、該ピストン20に一体化さ
れるとともにシリンダ体17のロッド室19側の端壁を油密
にかつ移動自在に貫通するピストンロッド21とから成
り、ピストンロッド21がリンク16を介して油圧モータ4
の斜板4aに連結される。
かかる連結構造において、ロッド室19の容積を収縮する
方向にピストン20が左動すると、油圧モータ4の斜板4a
は容量を「大」とする方向に傾動して変速比iが「大」
側に変化し、ヘッド室18の容積を収縮する方向にピスト
ン20が右動すると、油圧モータ4の斜板4aは容量を
「小」とする方向に傾動して変速比iが「小」側に変化
する。
油圧シリンダ15のヘッド室18には油路22が接続され、ロ
ッド室19には油路23が接続される。油路22および油タン
ク12間には、ソレノイド弁24が介装される。また油路23
は油圧閉回路5の高圧油路5hに連なる供給油路25に接続
されており、該供給油路25は、ソレノイド弁26を介して
油路22の途中に接続される。両ソレノイド弁24,26は、
マイクロコンピュータなどの制御手段27によりデューテ
ィ制御されるものであり、そのデューティ制御により油
圧シリンダ15の作動速度すなわち変速比iの変化速度
が制御される。
制御手段27には、エンジンの運転情報を検出するエンジ
ン運転情報検出手段としてのエンジン回転数センサ29お
よび吸気負圧センサ30が接続されるとともに、スロット
ル開度センサ28、車速センサ31および油圧モータ4の斜
板角度センサ32などが接続される。而して制御手段27
は、エンジンの運転情報及びエンジン単体の出力特性の
データに基づいてエンジン単体出力Peを求めるエンジン
単体出力決定手段と、路面抵抗Rμ及び空気抵抗Raを前
記エンジン単体出力Peから差し引いてエンジンの余裕馬
力Paを演算する余裕馬力演算手段と、前記余裕馬力Pa、
車速V、車両総重量W及びエンジン回転総重量ΔWに基
づいて車両の予測加速度を演算する予測加速度演算手
段と、運転者の加、減速意志を示す指標を決定する加、
減速指標決定手段と、前記指標からエンジン回転数の目
標変化速度oを定める目標変化速度決定手段と、前記
予測加速度、エンジン回転数の目標変化速度o、車
速V及びエンジン回転数Nに基づいて変速比変化速度
を算出する変速比変化速度算出手段と、算出された変速
比変化速度に応じてソレノイド弁24,26の作動を制御
する作動制御手段としての機能を有するものである。
ここで変速比iは、エンジン回転数をN、車速をVとし
たときには、第(1)式で表わされる。
第(1)式でC′は定数である。また第(1)式を時間
tで微分して変速比変化速度を求めると第(2)式の
ようになる。
第(2)式でエンジン回転数の変化速度を、エンジン
回転数の目標変化速度oとし、C=1/C′とすると、 となる。すなわち変速比変化速度は、加速度に対応
する成分 と、エンジン回転数の目標変化速度oに対応する成分 との和で与えられることになる。この際、を予測加速
度とすると、その予測加速度は、次の第(4)式〜第
(7)式から得られる。
すなわち、エンジンE単体の出力Peは、路面抵抗をR
μ、空気抵抗をRa、エンジンEの余裕馬力をPaとしたと
きに Pe=Rμ+Ra+Pa …(4) で表わされる。この第(4)式から余裕馬力Paは Pa=Pe−(Rμ+Ra) …(5) となる。またエンジンの余裕馬力Paは、車両全体をその
制御サイクルの時点で加速させることのできるエネルギ
であって、車両総重量をW、エンジン回転時にその慣性
回転に使われるエネルギに対応するエンジン回転総重量
をΔWとしたときに、第(6)式でも表わされる。
この第(6)式から である。
したがって、予測加速度は、エンジンEの余裕馬力Pa
から演算可能であり、余裕馬力Paは第(5)式から求め
られる。一方、エンジン回転数の目標変化速度oは、
運転者の加,減速の意志を示す指標たとえば目標エンジ
ン回転数Noおよび実際のエンジン回転数Nの差ΔNを演
算し、走行フィーリングおよび燃料消費の観点から前記
差ΔNに応じた目標変化速度oを予め定めたテーブル
を準備しておくことにより得られる。
ここで制御手段27における制御手順について説明する
と、第2図において、第1ステップS1では、エンジン回
転数Nおよび車速Vが読み込まれる。次の第2ステップ
S2では、余裕馬力Paが演算される。この余裕馬力Paの演
算は、第(5)式に基づいて行なわれるが、エンジン単
体出力Peはたとえば第3図で示すようなマップにより得
られる。すなわち、第3図では、エンジン回転数Nを横
軸とし、添字1〜13を付して示す複数の吸気負圧P1〜P
13をパラメータとして、縦軸にエンジン単体出力Peが示
されており、エンジン回転数Nと吸気負圧とでエンジン
単体出力Peが定まる。
これによりエンジンEの余裕馬力Paが求められ、その結
果、第3ステップS3で第(7)式から予測加速度が得
られる。そこで次の第4ステップS4では、変速比変化速
度の予測加速度成分aが演算される。
第5ステップS5では、エンジン回転数の目標変化速度
oが求められる。すなわち、第4図で示すように目標エ
ンジン回転数Noと、実際のエンジン回転数Nとの差ΔN
に対応した目標変速速度oが予め求められており、差
ΔNに応じた目標変化速度oが算出される。これに基
づいて第6ステップS6では、変速比変化速度のエンジ
ン回転数目標変速速度oに対応する成分が演算さ
れる。
その後、第7ステップS7で第(3)式に基づいて変速比
変化速度が演算され、その演算値を制御値として、ソ
レノイド弁24,26の制御が行なわれる。
ところで、第2図の第2ステップS2において余裕馬力を
求める際に、第3図で得られたエンジン単体出力Peは、
ミッション効率とは無関係に定めたものであり、正確な
エンジン出力を求めるにはミッション効率で補正する必
要がある。このミッション効率は、エンジン単体出力Pe
とエンジン回転数Nとで定まるものであるが、より正確
にするにはさらに変速位置により補正する必要がある。
すなわち、ミッション効率ηは、エンジン単体出力Pe
とエンジン回転数Nとで定まるミッション効率ηmと変
速比iで定まる変速比係数Kηとの積(η=ηm×K
μ)で得られるものであり、ミッション効率ηmは第5
図で与えられ、変速比係数Kηは第6図で与えられる。
第5図では、エンジン回転数Nを横軸とし、添字1〜13
を付して示す複数のエンジン単体出力Pe1〜Pe13をパラ
メータとして縦軸にミッション効率ηmが示されてお
り、第6図では変速比iを横軸として縦軸に変速比係数
Kηが示されている。この第5図および第6図で示すマ
ップは予め準備されている。
そこで、第2図のフローチャートにおける第2ステップ
S2の演算時には、第7図で示すようなサブルーチンによ
り、エンジン単体出力Peの補正が行なわれる。すなわち
第1ステップl1で、前述の第3図でエンジン単体出力Pe
を求め、第2ステップl2で第5図で示すマップによりミ
ッション効率ηmを求める。次の第3ステップl3では、
斜板角度センサ32により得られる変速比iを読み込み、
第4ステップl4では第6図で示すマップにより変速比係
数Kηを算出する。その後、第5ステップl5でミッショ
ン効率ηを演算し、このミッション効率ηにより第
6ステップl6でエンジン出力Peの補正を行なう。したが
って、より正確なエンジン出力に基づいて余裕馬力Paお
よび予測加速度がより正確に求められることになる。
また、第(5)式で求めた余裕馬力Paに基づいて第
(7)式で得られる予測加速度が平坦路基準であった
とすると、変速比変化速度の予測加速度成分aは路
面条件によりずれる場合があり、エンジン回転数Nが予
定値より上昇あるいは下降して運転性能上好ましくない
ことが起こり得る。そこで、前回の予測加速度n
-1と、その結果nとの差により走行抵抗が予測レベル
より大であるか小であるかを判断し、その差(n-1
n)に対応して予測加速度成分aを補正する。
すなわち、前回の予測加速度n-1は第(7)式で得ら
れ、結果nは、前回の車速Vn-1から現在の車速Vnを減
算したものを時間Δtで除すことにより得られるもので
ある。
これにより、補正値Δは Δ=(n-1−n)×k(k:補正係数) で得られ、この補正値Δにより予測加速度成分aの
補正を行なう。
そこで、第2図で示すフローチャートの第4ステップS4
で、予測加速度成分aの演算が行なわれる際に、第8
図で示すようなサブルーチンにより予測加速度成分a
の補正が行なわれる。
第1ステップm1では、エンジン回転数Ne、現在の車速V
n、前回の車速Vn-1が読み込まれ、第2ステップm2では
nの演算が行なわれ、第3ステップm3ではΔ=(
n-1−n)が演算され、その結果に基づいて第4ステ
ップm4で予測加速度成分aは、 として補正される。
さらに、第4図で得たエンジン回転数の目標変化速度
oが平坦路面基準であったとすると、坂道走行時や風の
強いときには、目標変化速度oがずれる傾向となる。
そこで、前回の予測目標変化速度on-1と、その結果
onとの差により走行抵抗が予測レベルより大であるか小
であるかを判断し、その差(on-1−on)に対応して
エンジン回転数目標変化速度成分を補正する。
すなわち、前回の予測目標変化速度on-1は、第4図の
マップから得られ、結果onは前回のエンジン回転数Nn
-1から現在のエンジン回転数Nnを減算したものを時間Δ
tで除すことにより得られるものである。
これにより補正値Δ Δ=(n-1−n) で得られ、この補正値Δによりエンジン回転数目標変
化速度成分の補正を行なう。
そこで、第2図で示すフローチャートの第6ステップS6
でエンジン回転数目標変化速度成分の演算を行なう
際に、第9図で示すようなサブルーチンによりエンジン
回転数目標変化速度成分の補正が行なわれる。
第1ステップq1では、前回のエンジン回転数Nn-1、現在
のエンジン回転数Nnおよび車速Vが読み込まれ、第2ス
テップq2ではnの演算が行なわれる。さらに第3ステ
ップq3ではΔ=(N-1−n)が演算され、その結
果に基づいて第4ステップq4でエンジン回転数目標変化
速度として補正される。
次にこの実施例の作用について説明すると、変速比変化
速度を予測加速度成分aと、エンジン回転数目標変
化速度成分との和として算出し、その変速比変化速
度を制御値として制御するので、変速比の変化量が適
正に制御されることになる。たとえばoが一定のとき
は第10図の曲線Aで示され、が一定のときの
aは第10図の曲線Bで示され、は曲線Cで示される。
この第10図から明らかなように、予測加速度成分aを
考慮していない従来のものに比べると、低速時において
変速比「大」側の変速比変化速度が小さ過ぎることは
なく、したがって変速遅れおよびそれに伴う違和感が生
じたり、エンジン回転数のハンチングが生じたりするこ
とはない。また変速比「小」側の変速制御時にエンジン
回転数の吹上りが生じることがなく、燃費の悪化および
不快感の発生を回避することができるとともに、減速時
に過変速による効率低下が生じることもない。
しかも、予測加速度成分aの算出時に用いるエンジン
単体出力Peは、ミッション効率ηで補正されるので、
より正確なエンジン単体出力Peを用いて予測加速度成分
aを演算することができ、制御精度が向上する。
また予測加速度は、前回の予測値n-1とその結果
nとの差によって補正されるので、路面条件に応じた予
測加速度成分aを求めることができ、エンジン回転数
Nが予定値からずれることを回避して優れた運転性能が
られる。
さらにエンジン回転数目標変化速度oは、前回の目標
値on-1とその結果nとの差によって補正されるの
で、走行条件に拘らず、目標エンジン回転数Noに近付く
変化速度oが予め設定したパターンからずれることを
回避して、目標エンジン回転数Noに到達させることがで
きる。
C.発明の効果 以上のように本発明装置は、エンジン回転数Nを含むエ
ンジンの運転情報を検出するエンジン運転情報検出手段
と;車速Vを検出する車速センサと;前記エンジンの運
転情報及びエンジン単体の出力特性のデータに基づいて
エンジン単体出力Peを求めるエンジン単体出力決定手段
と;路面抵抗Rμ及び空気抵抗Raを前記エンジン単体出
力Peから差し引いてエンジンの余裕馬力Paを演算する余
裕馬力演算手段と;前記余裕馬力Pa、車速V、車両総重
量W及びエンジン回転総重量ΔWに基づいて車両の予測
加速度を演算する予測加速度演算手段と;運転者の
加、減速意志を示す指標を決定する加、減速指標決定手
段と;前記指標からエンジン回転数の目標変化速度o
を定める目標変化速度決定手段と;前記予測加速度、
エンジン回転数の目標変化速度o、車速V及びエンジ
ン回転数Nに基づいて下記式から =−C×(N/V2)×+C×(1/V)×o (C:定数) 変速比変化速度を算出する変速比変化速度算出手段
と;算出された変速比変化速度で変速比iを変化させ
るようにして無段変速機の作動を制御する作動制御手段
と;を備えるので、エンジンの特性や運転状態(エンジ
ン単体出力)と、車両の特性や走行状態(路面抵抗、車
速、車両総重量、エンジン回転総重量)とから、次の制
御サイクルで予測される車速変化、即ち予測加速度を
算出し、この予測加速度と、エンジン回転数の目標変
化速度oとの両方を考慮に入れながら変速比変化速度
を精度よく演算することができ、その結果、低速時に
おける変速比「大」側への変速遅れおよびそれに伴う違
和感の発生と、エンジン回転数のハンチング発生とを防
止し、しかも変速比「小」側への変速制御時の燃費の悪
化および不快感の発生を防止し、さらに減速時の燃費の
悪化をも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は無段変
速機の構成を示す回路図、第2図は制御手順を示すフロ
ーチャート、第3図はエンジン出力を求めるためのマッ
プを示す図、第4図はエンジン回転数目標変化速度を求
めるためのマップを示す図、第5図はミッション効率を
求めるためのマップを示す図、第6図は変速係数を求め
るためのマップを示す図、第7図はエンジン出力を補正
するためのサブルーチンのフローチャート、第8図は予
測加速度を補正するためのサブルーチンのフローチャー
ト、第9図はエンジン回転数目標変化速度を補正するた
めのサブルーチンのフローチャート、第10図は変速比変
化速度の一例を示すグラフである。 29……エンジン運転情報検出手段としてのエンジン回転
数センサ、30……エンジン運転情報検出手段としての吸
気負圧センサ、31……車速センサ、 T……無段変速機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン回転数Nを含むエンジンの運転情
    報を検出するエンジン運転情報検出手段(29,30)と;
    車速Vを検出する車速センサ(31)と;前記エンジンの
    運転情報及びエンジン単体の出力特性のデータに基づい
    てエンジン単体出力Peを求めるエンジン単体出力決定手
    段と;路面抵抗Rμ及び空気抵抗Raを前記エンジン単体
    出力Peから差し引いてエンジンの余裕馬力Paを演算する
    余裕馬力演算手段と;前記余裕馬力Pa、車速V、車両総
    重量W及びエンジン回転総重量ΔWに基づいて車両の予
    測加速度を演算する予測加速度演算手段と;運転者の
    加、減速意志を示す指標を決定する加、減速指標決定手
    段と;前記指標からエンジン回転数の目標変化速度o
    を定める目標変化速度決定手段と;前記予測加速度、
    エンジン回転数の目標変化速度o、車速V及びエンジ
    ン回転数Nに基づいて下記式から =−C×(N/V2)×+C×(1/V)×o (C:定数) 変速比変化速度を算出する変速比変化速度算出手段
    と;算出された変速比変化速度で変速比iを変化させ
    るようにして無段変速機(T)の作動を制御する作動制
    御手段と;を備えることを特徴とする車両用無段変速機
    の変速制御装置。
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