JPH0721303B2 - 動力伝達機構 - Google Patents
動力伝達機構Info
- Publication number
- JPH0721303B2 JPH0721303B2 JP60115409A JP11540985A JPH0721303B2 JP H0721303 B2 JPH0721303 B2 JP H0721303B2 JP 60115409 A JP60115409 A JP 60115409A JP 11540985 A JP11540985 A JP 11540985A JP H0721303 B2 JPH0721303 B2 JP H0721303B2
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- JP
- Japan
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- planetary
- speed
- stage
- friction roller
- roller type
- Prior art date
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- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、駆動源の動力を被駆動体へ滑らかに伝達する
動力伝達機構に関するものである。
動力伝達機構に関するものである。
〔従来技術〕 一般に、動力源の動力を被駆動体へ伝達する動力伝達機
構には、歯車減速装置が設けられている。しかし、従来
の歯車減速装置は、歯車が噛合するときの歯打音などの
騒音や振動を発生し、また大きな減速比にしようとする
と装置が大型になるという問題があった。
構には、歯車減速装置が設けられている。しかし、従来
の歯車減速装置は、歯車が噛合するときの歯打音などの
騒音や振動を発生し、また大きな減速比にしようとする
と装置が大型になるという問題があった。
本発明の目的は、騒音や振動を小さくすると共に、装置
をコンパクトにしながら耐久性に優れた動力伝達機構を
提供することにある。
をコンパクトにしながら耐久性に優れた動力伝達機構を
提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、動力源の動力を減速装置
を介して被駆動体へ伝達するようにした動力伝達機構に
おいて、前記減速装置を直列多段に接続した遊星摩擦ロ
ーラ式減速機構から構成すると共に、高速段の遊星摩擦
ローラ式減速機構が有する遊星ローラの個数よりも低速
段の遊星摩擦ローラ式減速機構が有する遊星ローラの個
数を多くし、かつこれら低速段および高速段の遊星摩擦
ローラ式減速機構の外輪内径を同一径にしたことを特徴
とするものである。
を介して被駆動体へ伝達するようにした動力伝達機構に
おいて、前記減速装置を直列多段に接続した遊星摩擦ロ
ーラ式減速機構から構成すると共に、高速段の遊星摩擦
ローラ式減速機構が有する遊星ローラの個数よりも低速
段の遊星摩擦ローラ式減速機構が有する遊星ローラの個
数を多くし、かつこれら低速段および高速段の遊星摩擦
ローラ式減速機構の外輪内径を同一径にしたことを特徴
とするものである。
以下、本発明を図に示す実施例により説明する。
図において、１は動力源としてのエンジン、２はＶベル
ト式自動変速装置、３は遠心クラッチ、４は減速装置、
５は被駆動体となる後輪である。
ト式自動変速装置、３は遠心クラッチ、４は減速装置、
５は被駆動体となる後輪である。
エンジン１は、シリンダ６とピストン７からなり、その
ピストン７の往復運動によってクランク軸８を回転駆動
するようになっている。Ｖベルト式自動変速装置２は、
クランク軸８側に設けた一対の割プーリ9f,9mと、後輪
５側の回転軸12に設けた一対の割プーリ10f,10mと、こ
れらの間に巻回されるＶベルト11から構成されている。
クランク軸８側に設けた一方の割プーリ9mは、クランク
軸８の回転速度が高くなるにつれて、他方の割プーリ9f
側へスライドし、Ｖベルト11の巻掛け径を大きくする。
一方、この巻掛け径の変化によって回転軸12側に設けた
一方の割プーリ10mが、割プーリ10fから離れる方向へス
ライドし、Ｖベルト11の巻掛け径を小さくする。そのた
め、クランク軸８から回転軸12へ伝達される回転速度を
自動的に変速する。このように回転軸12に伝達された動
力は、遠心クラッチ３を介して内側の回転軸13へ伝達さ
れる。
ピストン７の往復運動によってクランク軸８を回転駆動
するようになっている。Ｖベルト式自動変速装置２は、
クランク軸８側に設けた一対の割プーリ9f,9mと、後輪
５側の回転軸12に設けた一対の割プーリ10f,10mと、こ
れらの間に巻回されるＶベルト11から構成されている。
クランク軸８側に設けた一方の割プーリ9mは、クランク
軸８の回転速度が高くなるにつれて、他方の割プーリ9f
側へスライドし、Ｖベルト11の巻掛け径を大きくする。
一方、この巻掛け径の変化によって回転軸12側に設けた
一方の割プーリ10mが、割プーリ10fから離れる方向へス
ライドし、Ｖベルト11の巻掛け径を小さくする。そのた
め、クランク軸８から回転軸12へ伝達される回転速度を
自動的に変速する。このように回転軸12に伝達された動
力は、遠心クラッチ３を介して内側の回転軸13へ伝達さ
れる。
上記減速装置４は、回転軸13に伝達された動力を、後輪
５の車軸14へ減速させて伝達するようになっており、後
述するような遊星摩擦ローラ式減速機構が直列２段に接
続されることにより構成されている。この遊星摩擦ロー
ラ式減速機構は、この実施例のように２段だけにせず、
３段以上設けるようにしてもよい。
５の車軸14へ減速させて伝達するようになっており、後
述するような遊星摩擦ローラ式減速機構が直列２段に接
続されることにより構成されている。この遊星摩擦ロー
ラ式減速機構は、この実施例のように２段だけにせず、
３段以上設けるようにしてもよい。
第１段目（高速段）の遊星摩擦ローラ式減速機構は、第
２図に示すように回転軸13に固定された太陽ローラ15
と、この太陽ローラ15の外周に摩擦接触する複数個の遊
星ローラ16,……,16と、これら遊星ローラ16,……,16の
外側に摩擦接触する外輪17から構成されている。この外
輪17は、第２段目（低速段）の遊星摩擦ローラ式減速機
構の外輪と共通に構成され、ケース18側に固定されてい
る。
２図に示すように回転軸13に固定された太陽ローラ15
と、この太陽ローラ15の外周に摩擦接触する複数個の遊
星ローラ16,……,16と、これら遊星ローラ16,……,16の
外側に摩擦接触する外輪17から構成されている。この外
輪17は、第２段目（低速段）の遊星摩擦ローラ式減速機
構の外輪と共通に構成され、ケース18側に固定されてい
る。
第２段目の遊星摩擦ローラ式減速機構は、第３図に示す
ように、太陽ローラ20の外周に、複数個の遊星ローラ2
1,……,21を摩擦接触させ、その外側に上記共通の外輪1
7を摩擦接触させている。上記太陽ローラ20は上記第１
段目の遊星ローラ16を支持するキャリヤ19に一体に形成
されており、また遊星ローラ21を支持するキャリヤ22
は、後輪５の車軸14と一体に形成されている。また、第
２段目の遊星ローラ21の個数は、第１段目の遊星ローラ
16とは異なるようにしてあり、かつ前者の遊星ローラ21
の方が後者の遊星ローラ16よりも多い数にしてある。
ように、太陽ローラ20の外周に、複数個の遊星ローラ2
1,……,21を摩擦接触させ、その外側に上記共通の外輪1
7を摩擦接触させている。上記太陽ローラ20は上記第１
段目の遊星ローラ16を支持するキャリヤ19に一体に形成
されており、また遊星ローラ21を支持するキャリヤ22
は、後輪５の車軸14と一体に形成されている。また、第
２段目の遊星ローラ21の個数は、第１段目の遊星ローラ
16とは異なるようにしてあり、かつ前者の遊星ローラ21
の方が後者の遊星ローラ16よりも多い数にしてある。
上述した減速装置４は、従来の歯車減速装置のように歯
車によって動力伝達するのではなく、太陽ローラ15,2
0、遊星ローラ16,21、外輪17などの摩擦接触によって動
力伝達を行うため、歯打音などを発生することがない。
また、歯車同士の歯打による振動の発生がないばかりで
なく、第１段目の遊星摩擦ローラ式減速機構と第２段目
の遊星摩擦ローラ式減速機構とが、それぞれ有する遊星
ローラ16,21の数を相互に異ならせているため、両者が
摩擦伝動するときの同期による振動の発生もなくなり、
極めて静粛な動力伝達を可能にする。
車によって動力伝達するのではなく、太陽ローラ15,2
0、遊星ローラ16,21、外輪17などの摩擦接触によって動
力伝達を行うため、歯打音などを発生することがない。
また、歯車同士の歯打による振動の発生がないばかりで
なく、第１段目の遊星摩擦ローラ式減速機構と第２段目
の遊星摩擦ローラ式減速機構とが、それぞれ有する遊星
ローラ16,21の数を相互に異ならせているため、両者が
摩擦伝動するときの同期による振動の発生もなくなり、
極めて静粛な動力伝達を可能にする。
また、上記遊星ローラ16と21との数の相違は第１段目よ
りも伝達トルクが大きくなる第２段目の遊星摩擦ローラ
式減速機構の遊星ローラ21の方を、第１段目の遊星摩擦
ローラ式減速機構の遊星ローラ16よりも多くしたことに
より、１個当たりの遊星ローラ21が負担する負荷を小さ
くし、しかも外輪17の内径を両段の遊星摩擦ローラ式減
速機構において共通にして同一径にしたので、第２段目
の耐久性を、構造をコンパクトにながら第１段目とほぼ
同一にすることができる。
りも伝達トルクが大きくなる第２段目の遊星摩擦ローラ
式減速機構の遊星ローラ21の方を、第１段目の遊星摩擦
ローラ式減速機構の遊星ローラ16よりも多くしたことに
より、１個当たりの遊星ローラ21が負担する負荷を小さ
くし、しかも外輪17の内径を両段の遊星摩擦ローラ式減
速機構において共通にして同一径にしたので、第２段目
の耐久性を、構造をコンパクトにながら第１段目とほぼ
同一にすることができる。
また一般に、エンジン１と後輪５との間の動力伝達系
に、Ｖベルト式自動変速装置２を介在させる場合は、そ
の総減速比を約９〜15:1の高減速比にする必要があるた
め、従来の歯車減速装置ではその高減速比によって装置
が大型化することが避けられいなかった。しかし、上述
した減速装置４では、遊星摩擦ローラ式減速機構から、
しかもこれらを直列多段に接続構成するため、減速装置
自体をコンパクトにし、かつ高減速比にすることができ
るため、上述のようにＶベルト式自動変速装置を介在さ
せる場合であっても、装置をいたずらに大型化すること
はない。
に、Ｖベルト式自動変速装置２を介在させる場合は、そ
の総減速比を約９〜15:1の高減速比にする必要があるた
め、従来の歯車減速装置ではその高減速比によって装置
が大型化することが避けられいなかった。しかし、上述
した減速装置４では、遊星摩擦ローラ式減速機構から、
しかもこれらを直列多段に接続構成するため、減速装置
自体をコンパクトにし、かつ高減速比にすることができ
るため、上述のようにＶベルト式自動変速装置を介在さ
せる場合であっても、装置をいたずらに大型化すること
はない。
上述したように本発明は、動力源の動力を減速装置を介
して被駆動体へ伝達するようにした動力伝達機構におい
て、前記減速装置を直列多段に接続した遊星摩擦ローラ
式減速機構から構成すると共に、高速段の遊星摩擦ロー
ラ式減速機構が有する遊星ローラの個数よりも低速段の
遊星摩擦ローラ式減速機構が有する遊星ローラの個数を
多くし、かつこれら低速段および高速段の遊星摩擦ロー
ラ式減速機構の外輪内径を同一径とする構成にしたの
で、摩擦接触による低騒音を可能にするばかりでなく、
各段の遊星摩擦ローラ式減速機構の遊星ローラの同期に
よる騒音もなく、一層の低騒音を可能にする。また、遊
星摩擦ローラ式減速機構を直列多段に設け、しかも低速
段および高速段の遊星摩擦ローラ式減速機構の外輪内径
を同一径としたため、減速装置をコンパクトにすること
が可能となり、さらに上述の通り両段の減速機構の遊星
ローラの個数を異ならせるに当たり、第１段目よりも伝
達トルクが大きくなる第２段目の減速機構の遊星ローラ
の方を、第１段目の遊星ローラよりも多くしたことによ
り、低速段の１個当たりの遊星ローラの負荷を低減さ
せ、その寿命を延ばし、減速装置全体の寿命延長にも寄
与する効果をもたらす。
して被駆動体へ伝達するようにした動力伝達機構におい
て、前記減速装置を直列多段に接続した遊星摩擦ローラ
式減速機構から構成すると共に、高速段の遊星摩擦ロー
ラ式減速機構が有する遊星ローラの個数よりも低速段の
遊星摩擦ローラ式減速機構が有する遊星ローラの個数を
多くし、かつこれら低速段および高速段の遊星摩擦ロー
ラ式減速機構の外輪内径を同一径とする構成にしたの
で、摩擦接触による低騒音を可能にするばかりでなく、
各段の遊星摩擦ローラ式減速機構の遊星ローラの同期に
よる騒音もなく、一層の低騒音を可能にする。また、遊
星摩擦ローラ式減速機構を直列多段に設け、しかも低速
段および高速段の遊星摩擦ローラ式減速機構の外輪内径
を同一径としたため、減速装置をコンパクトにすること
が可能となり、さらに上述の通り両段の減速機構の遊星
ローラの個数を異ならせるに当たり、第１段目よりも伝
達トルクが大きくなる第２段目の減速機構の遊星ローラ
の方を、第１段目の遊星ローラよりも多くしたことによ
り、低速段の１個当たりの遊星ローラの負荷を低減さ
せ、その寿命を延ばし、減速装置全体の寿命延長にも寄
与する効果をもたらす。
第１図は本発明の実施例によるスクータの動力伝達機構
を示す展開断面図、第２図は第１図のII−II矢視図、第
３図は第１図のIII−III矢視図である。 １……エンジン、２……Ｖベルト式自動変速装置（巻掛
け式自動変速装置）、４……減速装置、５……後輪（被
駆動体）、13……回転軸、14……車軸、15,20……太陽
ローラ、16,21……遊星ローラ、17……外輪、19,22……
キャリヤ。
を示す展開断面図、第２図は第１図のII−II矢視図、第
３図は第１図のIII−III矢視図である。 １……エンジン、２……Ｖベルト式自動変速装置（巻掛
け式自動変速装置）、４……減速装置、５……後輪（被
駆動体）、13……回転軸、14……車軸、15,20……太陽
ローラ、16,21……遊星ローラ、17……外輪、19,22……
キャリヤ。
Claims (1)
- 【請求項１】動力源の動力を減速装置を介して被駆動体
へ伝達するようにした動力伝達機構において、前記減速
装置を直列多段に接続した遊星摩擦ローラ式減速機構か
ら構成すると共に、高速段の遊星摩擦ローラ式減速機構
が有する遊星ローラの個数よりも低速段の遊星摩擦ロー
ラ式減速機構が有する遊星ローラの個数を多くし、かつ
これら低速段および高速段の遊星摩擦ローラ式減速機構
の外輪内径を同一径にしたことを特徴とする動力伝達機
構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60115409A JPH0721303B2 (ja) | 1985-05-30 | 1985-05-30 | 動力伝達機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60115409A JPH0721303B2 (ja) | 1985-05-30 | 1985-05-30 | 動力伝達機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61274159A JPS61274159A (ja) | 1986-12-04 |
| JPH0721303B2 true JPH0721303B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=14661853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60115409A Expired - Fee Related JPH0721303B2 (ja) | 1985-05-30 | 1985-05-30 | 動力伝達機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0721303B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8771126B2 (en) | 2010-07-26 | 2014-07-08 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Traction drive mechanism |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56171457U (ja) * | 1980-05-21 | 1981-12-18 |
-
1985
- 1985-05-30 JP JP60115409A patent/JPH0721303B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8771126B2 (en) | 2010-07-26 | 2014-07-08 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Traction drive mechanism |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61274159A (ja) | 1986-12-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |