JPH0721287B2 - 油圧装置用ガイドブシユ - Google Patents

油圧装置用ガイドブシユ

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JPH0721287B2
JPH0721287B2 JP15915886A JP15915886A JPH0721287B2 JP H0721287 B2 JPH0721287 B2 JP H0721287B2 JP 15915886 A JP15915886 A JP 15915886A JP 15915886 A JP15915886 A JP 15915886A JP H0721287 B2 JPH0721287 B2 JP H0721287B2
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聡 朝日
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Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、車両、輸送機器等に広く用いられる油圧装置
用ガイドブシュに関する。
「従来技術およびその問題点」 車両(輸送機器)のショックアブソーバ等の各種の油圧
機器等に広く用いられるこの種のガイドブシュは、ロッ
ドを摺動自在に挿通させ、少なくともその一端面に加圧
流体が作用する。このようなガイドブシュは、ロッドと
の摩擦抵抗を減らすために、筒状のブシュ基材の内面
に、低摩擦性の筒状摺動材料を一体化することが行なわ
れている。この筒状摺動材料は従来、バイメタル材から
構成されており、これを鉄焼結材料等の金属材料からな
るブシュ基材の内面に圧入固定して両者を一体化するの
が普通であった。しかしこの従来のガイドブシュは、製
造工程が複雑であるのみならず、その寸法精度を高める
ことが困難という問題があった。このためロッドとのク
リアランスを大きくとらねばならず、かつこのクリアラ
ンスがばらつくため、オイルリーク量、およびショック
アブソーバとしての減衰力がばらつくという問題があ
る。
これに対し、ヨーロッパ公開EP73596A1で提案されてい
るガイドブシュは、ブシュ基材の内面に複数の環状突起
と溝を形成する一方、このブシュ基材の内面に、フッ素
系樹脂材料のシートを環状にして位置させ、このシート
の内側に加熱された基準円筒面を有する成形治具を挿入
することにより、シートを塑性変形させてブシュ基材の
溝内に食い込ませるもので、筒状摺動材料とブシュ基材
との一体性に優れるという利点がある。しかしながらこ
のガイドブシュは、シートを溝内に確実に食い込ませる
ための条件の設定が厳しく、シートの溝への食い込み量
にばらつきが生じて、ロッドとのクリアランスもばらつ
くためリーク性に問題が生じる。
また従来品はいずれも、ブシュ基材と内面の摺動部材と
を強固に一体化するという技術思想に基づくもので、こ
のためガイドブシュとロッドの間に傾きが生じた場合に
は、これを吸収することができなかった。すなわち上記
バイメタル材を圧入するタイプにおいては、片当りとな
ってブシュ端部が摩耗し、バイメタル材の焼結層が露出
して摩擦力が増加する。
「発明の目的」 本発明は、このような従来のガイドブシュの問題点を解
消し、製造工程が単純で加工コストが安く、しかもロッ
ドの傾きに対しても片当りの生じないガイドブシュを得
ることを目的とする。
「発明の概要」 本発明は、ブシュ基材と低摩擦性の摺動部材とを強固に
一体化することにより低摩擦性のガイドブシュを得ると
いう従来の発想を180゜転換し、むしろ摺動部材をブシ
ュ基材に対して浮動的に支持することにより、ロッドと
のクリアランスのばらつきをなくし、かつロッドの傾き
にも対処し得るようにするという発想に基づいて完成さ
れたものである。
本発明は、筒状のブシュ基材の内面に、軸方向に位置を
異ならせて一対の環状支持段部を形成し、この一対の環
状支持段部間に、自由状態における軸方向長さがこの環
状支持段部間の間隔より僅かに大きい、低摩擦性樹脂材
料からなる筒状の摺動部材の両端を係止し、自身の弾性
により内方に突出するこの筒状の摺動部材の少なくとも
中央部をロッドに摺接させるようにしたことを特徴とし
ている。
「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。第1図は、
本発明のガイドブシュGの第一の実施例を示すもので、
同図(a),(b)および(c)はそれぞれブシュ基材
10単体、筒状の摺動部材20単体、および両者の組立状態
を示している。ブシュ基材10は例えば金属焼結材料から
構成されるもので、その内面には、軸方向に位置を異な
らせて一対の環状溝(環状支持段部)11が形成されてい
る。これに対し摺動部材20は、低摩擦性の合成樹脂材
料、例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等のフッ素系
樹脂材料から構成されるもので、その両端にこの環状溝
11に嵌まる外方フランジ部21をそれぞれ有している。こ
の外方フランジ部21間の自由状態における長さ(軸方向
長さ)Lは、環状溝11間の長さlより僅かに大きく設定
されている。したがって、この摺動部材20の外方フラン
ジ部21をブシュ基材10の環状溝11に嵌めると、摺動部材
20は図に誇張して示すように自身の弾性により内方に変
形する。つまり摺動部材20の特に中央部は、ミクロにみ
るとブシュ基材10に対し浮いた状態となり、よってこの
摺動部材20の内径に挿通するロッド30と摺動部材20とは
よく密着し、最小クリアランスを維持することができ
る。またロッド30が本ガイドブシュGと摺動するに従い
摺動部材20がこれになじみ、さらにロッド30がブシュ基
材10に対して傾いたとしても、摺動部材20が変形できる
ため、片当りによる摩擦増加のおそれがなく、かつブシ
ュ基材10とロッド30とが接触するのを防止することがで
きる。摺動部材20の厚さを0.8mm程度としたとき、ブシ
ュ基材10とロッド30とのクリアランスcは1.2mm程度取
ることができる。上記軸方向長さLがlより「僅かに大
きい」というのは、このような作用が得られるように両
寸法を定めることである。
摺動部材20は図の上のように、チューブ状に形成して
も、下のように端部を傾斜傾斜端部22としたシート状物
を巻いて筒状にしてもよい。そしてこの摺動部材20をブ
シュ基材10に係止した後、加熱された基準ロッドを挿通
し、摺動部材20を熱成形すれば、摺動部材20内径の寸法
精度を高めることができる。
第2図(a),(b)および(c)は、本発明の第二の
実施例を示す。この実施例は、ブシュ基材10に形成した
一対の環状支持段部12間を同一深さの溝13とし、この溝
13の略中央部に環状の逃げ溝14を形成したもので、摺動
部材20は、溝13に嵌まる断面平板状をしている。摺動部
材20の軸方向長さLと、一対の環状支持段部12間の距離
lの関係は、第一の実施例と同様である。
この実施例によると、第一の実施例と同様の作用が得ら
れ、しかもロッド30に偏荷重が掛かった場合には、摺動
部材20が逃げ溝14内に逃げることができるので、より柔
軟性が増す。また摺動部材20をブシュ基材10にセット後
加熱基準ロッドを挿通して熱成形する際に、余分な摺動
部材20がこの逃げ溝14内に逃げるので、摺動部材20のセ
ット前の寸法精度をそれ程高くしなくとも、熱成形によ
って高い寸法精度を得ることができる。摺動部材20は、
傾斜端部22を有するシート状物を巻いて形成できること
は、第一の実施例と同様である。
第3図、第4図は本発明のさらに別の実施例を示すもの
である。この実施例は、本ガイドブシュGの少なくとも
一方の端面に加圧流体が作用することから、この加圧流
体の力によりシール効果を得るようにしたもので、ブシ
ュ基材10には、加圧流体が作用する面から摺動部材20の
内面に連通する加圧流体導入路15が穿けられている。第
3図は第1図の実施例に、第4図は第2図の実施例にそ
れぞれ対応する。
この実施例によると、加圧流体導入路15を介して摺動部
材20の背面に及ぼされる加圧流体の力により、摺動部材
20がロッド30に密着するため、加圧流体の圧力が高い場
合にも良好なシール性を得ることができる。
「発明の効果」 以上のように本発明のガイドブシュは、低摩擦性の筒状
摺動部材を機械的にブシュ基材に一体化することなく、
ブシュ基材の環状支持段部と筒状摺動部材の軸方向長さ
の差により、浮動的に支持したので、ガイドブシュに挿
通するロッドとのなじみが良く、ばらつきのない適当な
クリアランスが簡単に得られ、しかも加圧流体のシール
性に優れたガイドブシュが得られる。また本発明のガイ
ドブシュは、摺動部材をブシュ基材に嵌め、必要に応じ
て加熱成形ロッドを挿通するだけで完成するから、製造
工程が単純であり、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ本発明によるガイドブシュの
実施例を示すもので、両図の(a)はブシュ基材単体、
同(b)は筒状の摺動部材単体、同(c)は両者の組立
状態の断面図、第3図、第4図はそれぞれ本発明のガイ
ドブシュの別の実施例を示す断面図である。 10……ブシュ基材、11……環状溝(環状支持段部)、12
……環状支持段部、13……溝、14……逃げ溝、15……加
圧流体導入路、20……摺動部材、21……外方フランジ
部、22……傾斜端部、30……ロッド。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッドを摺動自在に挿通させ、少なくとも
    その一端面に加圧流体が作用する油圧装置用ガイドブシ
    ュにおいて、筒状のブシュ基材の内面に、軸方向に位置
    を異ならせて一対の環状支持段部を形成し、この一対の
    環状支持段部間に、自由状態における軸方向長さがこの
    環状支持段部間の間隔より僅かに大きい、低摩擦性樹脂
    材料からなる筒状の摺動部材の両端を係止し、自身の弾
    性により内方に突出するこの筒状の摺動部材をロッドに
    摺接させるようにしたことを特徴とする油圧装置用ガイ
    ドブシュ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、筒状の摺
    動部材は、その軸方向の端部に、外方に突出するフラン
    ジ部を有し、ブシュ基材の環状支持段部は、このフラン
    ジ部を嵌める環状溝として形成されている油圧装置用ガ
    イドブシュ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項におい
    て、環状の支持段部間は、同一深さに形成されていて、
    その間に筒状の摺動部材が嵌まっている油圧装置用ガイ
    ドブシュ。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れか一において、環状の支持段部間には、筒状の摺動部
    材の外方への変形を許容する逃げ溝が形成されている油
    圧装置用ガイドブシュ。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項ないし第4項のいず
    れか一において、筒状の摺動部材は、端部が斜めに切ら
    れた低摩擦性樹脂シートを筒状に巻いて形成したもので
    ある油圧装置用ガイドブシュ。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項ないし第5項のいず
    れか一において、ブシュ基材には、油圧機器の加圧流体
    を筒状の摺動部材とブシュ基材の内面の間に導く加圧流
    体導入路が形成されている油圧装置用ガイドブシュ。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項ないし第6項のいず
    れか一において、筒状の摺動部材は、フッ素系樹脂材料
    からなっている油圧装置用ガイドブシュ。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項ないし第7項におい
    て、筒状の摺動部材は、ブシュ基材に係止した後、その
    内径に通過させた加熱基準ロッドによって熱成形されて
    いる油圧装置用ガイドブシュ。
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