JPH07212680A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH07212680A
JPH07212680A JP35062593A JP35062593A JPH07212680A JP H07212680 A JPH07212680 A JP H07212680A JP 35062593 A JP35062593 A JP 35062593A JP 35062593 A JP35062593 A JP 35062593A JP H07212680 A JPH07212680 A JP H07212680A
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JP
Japan
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light
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image display
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Application number
JP35062593A
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English (en)
Inventor
Koji Ashizaki
浩二 芦崎
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Sony Corp
Texas Instruments Inc
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Sony Corp
Texas Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、解像度の高いカラーの虚像を呈示し
得る小型な、かつ消費電力の少ない画像表示装置の実現
を目的とするものである。 【構成】複数の鏡面素子が面状に順次配列されて形成さ
れた鏡面偏向型空間変調素子の反射面に光ビームを順次
照射しながら当該各鏡面素子の当該光ビームに対する反
射方向を供給される映像信号に応じて順次切り替えると
共に、映像信号に基づく有効な画素に対応する鏡面素子
によつて反射された光ビームをユーザの眼の網膜上で結
像させるようにしたことにより、スクリーン等を必要と
せずに供給される映像信号に基づく解像度の高いカラー
画像をユーザに認識させることができ、かくして解像度
の高いカラーの虚像を呈示し得る小型な、かつ消費電力
の少ない画像表示装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図13) 作用(図1〜図13) 実施例 (1)第1実施例(図1〜図4) (2)第2実施例(図1、図5及び図6) (3)第3実施例(図1、図7及び図8) (4)第4実施例(図1、図7〜図11) (5)第5実施例(図1、図12及び図13) (6)他の実施例(図1〜図13) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置に関し、例
えば虚像型の画像表示装置に適用して好適なものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、ビユーフアインダやヘツドアツプ
型デイスプレイ、ヘツドマウント型デイスプレイなどの
ように、画像を光学系によりユーザの網膜上で結像させ
ることにより当該ユーザに虚像を認識させる型の画像表
示装置(以下、これを虚像型の画像表示装置と呼ぶ)に
おいては、画像を表示する素子(画像表示素子と呼ぶ)
として陰極線管や液晶デイスプレイが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが一般的に陰極
線管は、カラー表示でかつ小型の表示は技術的に難し
く、このため現在市販されているビユーフアインダのよ
うに陰極線管を画像表示素子として用いた虚像型の画像
表示装置では白黒表示のものが主流となつている。また
液晶デイスプレイは、小型でカラー表示ができるもの
の、その画素数は現在の放送方式の映像信号の解像度を
満たすものではない。従つて従来のような画像表示素子
として陰極線管又は液晶デイスプレイを用いた虚像型の
画像表示装置ではカラーで、かつ解像度の高い画像を表
示し難い問題があつた。
【0005】ところで近年、新しい画像表示素子の1つ
として、微小な鏡面素子を面状に配列し、当該各鏡面素
子の入射光に対する反射方向を必要に応じて順次変化さ
せることにより、供給される映像データに基づく画像を
所定方向に投影し得るようになされたもの(以下、これ
を鏡面偏向型空間変調素子と呼ぶ)が提案されている
(特開昭60-179181 号公報、特開平3-40693 号公報、特
開昭3-174112号公報)。この場合この種の鏡面偏向型空
間変調素子は、主として例えばプロジエクタ装置のよう
な投影型の画像表示装置に用いることが考えられてい
る。
【0006】ところが、このような鏡面偏向型空間変調
素子を用いた投影型の画像表示装置では、画像をスクリ
ーンに投影した上でユーザが当該スクリーンからの散乱
光を目視するような構成のために視野角の大きい画面
(すなわち大画面)を得ようとするとスクリーンを含め
た装置の構成が大型化する欠点がある。また鏡面偏向型
空間変調素子を用いた投影型の画像表示装置では、光が
スクリーン上で散乱され、その一部のみがユーザの眼に
入射するために光源が出射している光量に対して当該眼
に入射する光量はごく僅かであり、光源のために多量の
電力を必要とする欠点がある。これに対してこの種の鏡
面偏向型空間変調素子を用いて虚像型の画像表示装置を
形成するようにすれば、供給される映像データに基づく
虚像をスクリーン等を必要とせずにユーザの眼に直接呈
示することにより小型な、かつ消費電力の少ない画像表
示装置を実現できるものと考えられる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、解像度の高いカラーの虚像を呈示し得る小型な、か
つ消費電力の少ない画像表示装置を提案しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、供給される映像信号S1に基づく
虚像をユーザの眼7、7X、7Yの網膜上で結像させる
ことによりユーザに映像信号S1に基づく画像を認識さ
せる画像表示装置において、ほぼ平行光でなる光ビーム
L1、L20、L40、L40X、L40Yを発射する
光源3、22、45、45X、45Yと、入射光に対す
る反射方向が制御可能な複数の鏡面素子が、映像信号S
1に基づく映像データの画素配列に応じて面状に配列さ
れることにより形成された反射面を有する鏡面偏向型空
間変調素子5、5X、5Yと、鏡面偏向型空間変調素子
5、5X、5Yの反射面に入射する光ビームL1、L2
0、L40、L40X、L40Yのうち映像信号S1に
基づく有効な画素に対応する鏡面素子によつて所定方向
に反射された光ビームL2、L21、L41、L41
X、L41Yをユーザの眼7、7X、7Yの網膜上に結
像させる投射光学系6、24、47、61X、61Y、
81とを設けた。
【0009】また本発明においては、投射光学系24、
47、61X、61Yは、鏡面偏向型空間変調素子5、
5X、5Yの鏡面素子のうち有効な画素に対応する鏡面
素子によつて反射された光ビームL21、L41、L4
1X、L41Yと共に外界から入射する光L22、L4
2をユーザの眼7、7X、7Yに入射させることによ
り、映像信号S1に基づく虚像を外界の光景に重ね合わ
せて呈示するようにした。
【0010】さらに本発明においては、光源45、45
X、45Yは、発射する光ビームL40、L40X、L
40Yの光強度を映像信号S1に基づいて順次変化させ
ることにより映像信号S1に基づく虚像の階調を表現す
るようにした。
【0011】さらに本発明においては、外界から投射光
学系47、61X、61Yに入射する光L42の光量を
検出し、光量に応じた信号レベルの信号S40を出力す
る受光手段42を設け、受光手段42の出力に基づい
て、ユーザに呈示する虚像の光強度、及び又はユーザに
呈示する映像の画質、及び又は投射光学系47、61
X、61Yを介してユーザに眼7、7X、7Yに入射す
る外界の光L42の光量を制御するようにした。
【0012】さらに本発明においては、光源45、45
X、45Yは、発光ダイオード50A〜50C、50A
X〜50CX、50AY〜50CY又は半導体レーザで
なるようにした。
【0013】
【作用】鏡面偏向型空間変調素子5、5X、5Yの反射
面に入射する光ビームL1、L20、L40、L40
X、L40Yのうち映像信号S1に基づく有効な画素に
対応する鏡面素子によつて所定方向に反射された光ビー
ムL2、L21、L41、L41X、L41Yをユーザ
の眼7、7X、7Yの網膜上に結像させるようにしたこ
とにより、スクリーン等を必要とせずに供給される映像
信号S1に基づく解像度の高いカラー画像をユーザに認
識させることができる。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0015】(1)第1実施例 図1において、1は全体として虚像型の画像表示装置を
示し、変調素子駆動回路2は供給される映像信号S1に
基づく駆動信号S2を光源部3に送出するようになされ
ている。光源部3は、駆動信号S2に基づいて順次光ビ
ームL1を発射し、これを投影光及び出射光分離光学系
4を介して鏡面偏向型空間変調素子5の反射面(図示せ
ず)に照射する。鏡面偏向型空間変調素子5において
は、例えば17〔μm 〕角程度の微小な鏡面素子が映像信
号S1に基づく映像データの1画面(フレーム)分の画
素の配列(例えば768 ×576 個程度)と同様に配列され
ることにより、1/2インチCCD (固体撮像素子)程度
の大きさの反射面が形成されている。またこの反射面の
周囲には当該映像データの各画素(及び各鏡面素子)と
それぞれ対応するようにメモリセルが順次配列されてフ
レームメモリが設けられている。
【0016】この場合フレームメモリの各メモリセルに
は映像データに基づいて得られる各フレームごとの各画
素の明暗に関するデータがデータ信号S3として変調素
子駆動回路2から順次供給されると共に、各鏡面素子は
当該データ信号S3によつて順次変化するフレームメモ
リの各メモリセルの状態に応じて、対応するメモリセル
がオン状態(すなわち画素として有効な場合)のときに
は図2(A)において一点鎖線で示す中立状態から所定
方向に+10°傾き、これに対してメモリセルがオフ状態
(すなわち画素として無効な場合)のときには図2
(B)に示すように、一点鎖線で示す中立状態から−10
°傾くようになされている。これにより鏡面偏向型空間
変調素子5は、データ信号S3に基づいて、各フレーム
ごと(例えば30〔Hz〕ごと)に、明るく表示すべき画素
(すなわち有効な画素)に対応する鏡面素子だけがオン
状態となつて光ビームL1を部分的に投射光及び出射光
分離光学系4方向に反射するようになされている。
【0017】この場合投射光及び出射光分離光学系4方
向に反射された光ビームL2は、この投射光及び出射光
分離光学系4と投射光学系6とを介してユーザの眼7に
入射し、その網膜上で結像する。これによりこの画像表
示装置1では、ユーザに映像信号S1に基づく虚像を呈
示することができ、かくして当該ユーザに映像信号S1
に基づく画像が表示されているように認識させることが
できるようになされている。実際上この画像表示装置1
は、図3に示すようなゴーグルのようにユーザの頭に装
着するいわゆるヘツドマウント型に形成されており、光
源部3を含む各光学系4〜6が図4に示すように配置さ
れている。
【0018】この場合光源部3では発光手段としてタン
グステン電球10が用いられており、このタングステン
電球10から発射された白色光L10がレンズ11によ
り平行光の光ビームL1に変換された後投射光及び出射
光分離光学系4を形成するハーフミラー12を介して鏡
面偏向型空間変調素子5の反射面に入射する。鏡面偏向
型空間変調素子5においては、オン状態の鏡面素子によ
つて反射された光ビームL2を光路13方向に反射する
ようになされ、これによりこの光ビームL2をハーフミ
ラー12と投射光学系6を形成する投影レンズ14とを
介してユーザの眼7に入射させる。これに対して鏡面偏
向型空間変調素子5のオフ状態の鏡面素子によつて反射
された光ビームL11は光路15を通つてこの光学系3
〜6の外部に発射されるようになされ、これにより不要
な光をユーザの目に入れないようになされている。
【0019】この実施例の場合、ユーザに認識させる虚
像の階調表示方式としては単純パルス幅変調方式が用い
られている。すなわち鏡面偏向型空間変調素子5は、変
調素子駆動回路2から供給される駆動信号S3に基づい
て、各フレームごとに、より明るく表示すべき画素に対
応する鏡面素子ほどより長い時間オン状態を保持するよ
うになされ、これによりユーザに認識させる画像の階調
を表現するようになされている。
【0020】以上の構成において、当該画像表示装置1
では鏡面偏向型空間変調素子5を用い、当該鏡面偏向型
空間変調素子5の反射面に光ビームL1を順次照射する
と共に当該鏡面偏向型空間変調素子5の各鏡面素子を供
給される映像信号S1に基づいて順次オン状態又はオフ
状態に順次切り替え、かくして得られた虚像をユーザの
眼7の網膜上で結像させる。この場合鏡面偏向型空間変
調素子5の鏡面素子の配列状態は映像信号S1に基づく
映像データの画素配列と同様であり、従つてユーザに対
して解像度の高い虚像を呈示することができる。
【0021】またこの画像表示装置1では、ユーザに映
像信号S1に基づく虚像を呈示するにあたつてスクリー
ン等を必要としないことにより、小型に構成することが
できる。さらにこの画像表示装置では、鏡面偏向型空間
変調素子5のオン状態にある各鏡面素子によつて反射さ
れた、虚像を形成する全ての光L2がユーザの眼7に入
射されるために光の散乱等がなく、従つて少ない消費電
力でユーザに虚像を呈示することができる。
【0022】以上の構成によれば、光源部3から放射さ
れた光ビームL1を鏡面偏向型空間変調素子5を用い
て、供給される映像信号S1に基づいて空間変調した
後、これをユーザの眼7の網膜上で結像させるようにし
たことにより、スクリーン等を必要とせずに映像信号S
1に基づく虚像をユーザに呈示することができ、かくし
て解像度の高い虚像を呈示し得る小型な、かつ消費電力
の少ない画像表示装置を実現することができる。
【0023】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図5は第2実
施例による画像表示装置20を示し、変調素子駆動回路
21は供給される映像信号S1に基づいて光源部22に
駆動信号S20を送出する。光源部22は、駆動信号S
20に基づいて赤色光、緑色光及び青色光が速い周期
(例えば90〔Hz〕)で循環的にかつ連続的に順次配列し
てなる光ビームL20を順次発射し、これを投射光及び
出射光分離光学系23を介して鏡面偏向型空間変調素子
5の反射面に照射する。
【0024】鏡面偏向型空間変調素子5においては、変
調素子駆動回路21から供給されるデータ信号S21に
基づいて、反射面に照射される光ビームL20が赤色光
のときには映像信号S1に基づく映像データの赤色成分
の画素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビ
ームL20を部分的に投射光及び反射光分離光学系23
方向に反射し、光ビームL20が緑色光のときには当該
映像データの緑色成分の画素に対応する鏡面素子だけが
オン状態となつて光ビームL20を部分的に投射光及び
反射光分離光学系23方向に反射し、かつ光ビームL2
0が青色光のときには当該映像データの青色成分の画素
に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビームL
20を部分的に投射光及び反射光分離光学系23方向に
反射する。
【0025】この鏡面偏向型空間変調素子5によつて投
射光及び反射光分離光学系23方向に反射された光ビー
ムL20の反射光でなる光ビームL21は、この後当該
投射光及び反射光分離光学系23と投射光学系24とを
介してユーザの眼7に入射し、その網膜上で結像する。
これにより当該画像表示装置20では、ユーザの眼7の
網膜上に映像信号S1に基づく映像データの赤色成分、
緑色成分及び青色成分だけでなる部分的な虚像を速い周
期で循環的にかつ連続的に順次呈示することができ、か
くしてユーザに動的なカラーの画像が表示されているよ
うに認識させ得るようになされている。
【0026】さらにこのとき当該画像表示装置20で
は、外界の光(以下、これを外光と呼ぶ)L22が投射
光学系24を介してユーザの眼7に入射し得るようにな
され、かくして当該ユーザに映像信号S1に基づく虚像
を外界の光景(以下、これを外景と呼ぶ)と重ね合わせ
て呈示し得るようになされている。実際上この画像表示
装置20では、光源部22を含む各光学系22、23、
5及び24が図6のように形成されている。
【0027】この場合光源部22では、赤色、緑色及び
青色の色フイルタがそれぞれ等角度に配置されてなる円
盤形状のカラーホイル30がその出力軸に取り付けられ
たモータ31を、変調素子駆動回路21(図5)から供
給される駆動信号S20(図5)に基づいて所定の角速
度で順次回転駆動させながらタングステン電球32から
放射された光を当該カラーホイル30を透過させること
により、赤色光、緑色光及び青色光が速い周期で循環的
にかつ連続的に配列されてなる3色光L30を形成する
ようになされている。また3色光L30は、レンズ33
を用いて平行光の光ビームL20に変換された後、投射
光及び出射光分離光学系23を形成するハーフミラー3
4を介して鏡面偏向型空間変調素子5の反射面に入射さ
れる。
【0028】鏡面偏向型空間変調素子5においては、上
述のように、変調素子駆動回路21(図5)から供給さ
れるデータ信号S21(図5)に基づいて各鏡面素子を
オン動作又はオフ動作させるようになされ、オン動作状
態の鏡面素子によつて反射された光ビームL21をハー
フミラー34、投射光学系24の投影レンズ35及びハ
ーフミラー36を介してユーザの眼7の網膜上で結像さ
せる。さらにこのときユーザの眼7には、投射光学系2
4のハーフミラー36を介して外光L22が入射する。
これによりこの画像表示装置20では、ユーザに映像信
号S1に基づく虚像を外景に重ね合わせた状態で呈示し
得るようになされている。
【0029】この実施例の場合、当該画像表示装置20
においては、第1実施例とほぼ同様のヘツドマウント型
に構成されている。またこの実施例の場合、呈示する虚
像の階調を表現する方式として第1実施例と同様の単純
パルス幅変調方式を用いている。
【0030】以上の構成において、この場合画像表示装
置20では、光源部22から赤色光、緑色光及び青色光
が速い周期で循環的にかつ連続的に順次配列してなる光
ビームL20を発射し、これを鏡面偏向型空間変調素子
5の反射面に照射すると共に、このとき当該鏡面偏向型
空間変調素子5の各鏡面素子を変調素子駆動回路21か
ら供給されるデータ信号S20に基づいて、反射面に照
射される光ビームL20が赤色光のときには映像信号S
1に基づく映像データの赤色成分の画素に対応する鏡面
素子だけがオン状態となつて光ビームL20を部分的に
投射光及び反射光分離光学系23方向に反射し、光ビー
ムL20が緑色光のときには当該映像データの緑色成分
の画素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビ
ームL20を部分的に投射光及び反射光分離光学系23
方向に反射し、かつ光ビームL20が青色光のときには
当該映像データの青色成分の画素に対応する鏡面素子だ
けがオン状態となつて光ビームL20を部分的に投射光
及び反射光分離光学系23方向に反射する。
【0031】従つてこの画像表示装置20は、ユーザの
眼7の網膜上に映像信号S1に基づく映像データの赤色
成分、緑色成分及び青色成分だけでなる部分的な虚像を
速い周期で循環的にかつ連続的に呈示することができ、
かくしてユーザに動的なカラーの画像が表示されている
ように認識させることができる。また当該画像表示装置
20では、鏡面偏向型空間変調素子5によつて投射光及
び出射光分離光学系23方向に反射された光ビームL2
1を投射光学系24のハーフミラー36を介してユーザ
の眼7に入射させると共に、このときユーザは当該ハー
フミラー36を介して外光L22を目視することができ
る。従つてこの画像表示装置20では、ユーザに対して
映像信号S1に基づく虚像を外景と重ね合わせて呈示す
ることができる。
【0032】以上の構成によれば、赤色光、緑色光及び
青色光が速い周期で循環的にかつ連続的に順次配列して
なる光ビームL20を鏡面偏向型空間変調素子5を用い
て供給される映像信号S1に基づいて空間変調した後、
ユーザの眼7の網膜上で結像させるようにしたことによ
り、ユーザに解像度の高いカラーの虚像を呈示し得る小
型な、かつ消費電力の少ない画像表示装置を実現するこ
とができる。
【0033】(3)第3実施例 図5との対応部分に同一符号を付して示す図7は第3実
施例による画像表示装置40を示し、外景の明るさに応
じてユーザに呈示する虚像の輝度を調整するようになさ
れている。すなわち当該画像表示装置40においては、
供給される映像信号S1を映像信号処理回路41におい
て入力する。このとき映像信号処理回路41には受光素
子42から外界の明るさに応じた信号レベルの受光信号
S40が順次供給される。これにより映像信号処理回路
41は、受光信号S40の信号レベルに応じて映像信号
S1に所定の信号処理を施すと共に、これによつて得ら
れた映像信号S41A、S41Bをそれぞれ光強度変調
手段駆動回路43及び変調素子駆動回路44に順次送出
するようになされている。
【0034】光強度変調手段駆動回路43においては、
発光素子42から順次供給される受光信号S40の信号
レベルと、映像信号S41とから得られる情報に基づい
て、外界が明るいときには光源部45から放射する光ビ
ームL40の光強度を高くし、かつ外界が暗いときには
当該光ビームL40の光強度を低くするような駆動信号
S42を光源部45に送出する。光源部45において
は、赤色光、緑色光及び青色光が速い周期で循環的にか
つ連続的に配列されてなる光ビームL40を駆動信号S
42に基づいてその光強度を上述のように順次変化させ
ながら発射するようになされ、これを投射光及び出射光
分離回路46を介して鏡面偏向型空間変調素子5の反射
面に照射する。
【0035】鏡面偏向型空間変調素子5においては、変
調素子駆動回路43から供給されるデータ信号S43に
応じて、反射面に照射される光ビームL40が赤色光の
ときには映像信号S1に基づく映像データの赤色成分の
画素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビー
ムL40を部分的に投射光及び反射光分離光学系46方
向に反射し、反射面に入射する光ビームL40が緑色光
のときには当該映像データの緑色成分の画素に対応する
鏡面素子だけがオン状態となつて光ビームL40を部分
的に投射光及び反射光分離光学系46方向に反射し、か
つ反射面に入射する光ビームL40が青色光のときには
当該映像データの青色成分の画素に対応する鏡面素子だ
けがオン状態となつて光ビームL40を部分的に投射光
及び反射光分離光学系46方向に反射する。
【0036】この鏡面偏向型空間変調素子5によつて投
射光及び反射光分離光学系46方向に反射された光ビー
ムL40の各反射光でなるL41は、この後当該投射光
及び反射光分離光学系46と投射光学系47とを介して
ユーザの眼7に入射し、その網膜上で結像する。これに
より当該画像表示装置40では、ユーザの眼7の網膜上
に映像信号S1に基づく映像データの赤色成分、緑色成
分及び青色成分だけでなる部分的な虚像を速い周期で循
環的にかつ連続的に呈示することができ、かくしてユー
ザに動的なカラーの画像が表示されているように認識さ
せ得るようになされている。
【0037】さらにこのとき当該画像表示装置40で
は、外界の光L42が投射光学系46を介してユーザの
眼7に入射し得るようになされ、かくして当該ユーザに
映像信号S1に基づく虚像を外景と重ね合わせて呈示し
得るようになされている。実際上この画像表示装置40
では、光源部45を含む各光学系が図8に示すように構
成されており、光源部45の発光手段として赤色光、緑
色光及び青色光をそれぞれ放射する発光ダイオード50
A、50B、50Cが用いられている。
【0038】この場合光源部45では、光強度変調手段
駆動回路42(図7)から供給される駆動信号S42
(図7)に基づいて発光ダイオード50A〜50Cを速
い周期で循環的にかつ連続して交互に発光させると共
に、各発光ダイオード50A〜50Cから発射された赤
色光、緑色光及び青色光を2枚のダイクロイツクミラー
51A、51Bを用いて合成するようになされ、これに
より赤色光、緑色光L及び青色光が速い周期で循環的に
かつ連続的に順次配列してなる3色光L51を形成する
ようになされている。この3色光L51は、レンズ52
によつて平行光の光ビームL40に変換された後、投射
光及び反射光分離光学系46を形成するハーフミラー5
3を介して鏡面偏向型空間変調素子5の反射面に入射す
る。
【0039】鏡面偏向型空間変調素子5においては、上
述のように、変調素子駆動回路43から供給されるデー
タ信号S43に基づいて各鏡面素子をオン動作又はオフ
動作させるようになされ、オン動作状態の鏡面素子によ
つて光路54方向に反射された光ビームL41がハーフ
ミラー53、投射光学系47の投影レンズ55及びハー
フミラー56を介してユーザの眼7に入射し、その網膜
上で結像する。このときユーザの眼7には、投射光学系
47のハーフミラー56を介して外光L42が入射す
る。これによりこの画像表示装置40では、映像信号S
1(図7)に基づく虚像を外景に重ね合わせた状態で呈
示し得るようになされている。
【0040】この実施例の場合、当該画像表示装置40
は第1実施例の画像表示装置と同様のヘツドマウント型
に形成されている。またこの実施例の場合、光強度変調
手段駆動回路42(図7)は供給される映像信号S1に
基づいて光源部45の発光ダイオード50A〜50C
(図8)から発光される光強度を順次変化させるように
なされ、これにより呈示する虚像の階調を表現するよう
になされている。さらにこの実施例の場合、特に図8か
らも明らかなように、受光素子42は投射光学系47の
ハーフミラー56に入射し、反射した外光L42を受光
するようになされている。
【0041】この場合受光素子42は、その受光面に入
射する外光L42の光軸が投射光学系47の投影レンズ
55を介してハーフミラー56に入射する光ビームL4
1の光軸よりもずれるように配置されており、これによ
り当該ハーフミラー56を介して受光面に入射する光ビ
ームL41によつて外界の明るさを誤検出するのを防止
し得るようになされている。
【0042】以上の構成において、当該画像表示装置4
0では第2実施例の場合と同様にして映像信号S1に基
づく虚像をユーザの眼7の網膜上で結像させる。従つて
この画像表示装置40では解像度の高いカラーの虚像を
ユーザに呈示することができる。この場合この画像表示
装置40では、外界の明るさに応じてユーザに呈示する
虚像の明るさを調整するようにしたことにより、ユーザ
に対して第2実施例の画像表示装置40よりもコントラ
スト良く、映像信号S1に基づく虚像を外景と重ね合わ
せた状態で呈示することができる。
【0043】以上の構成によれば、赤色光、緑色光及び
青色光が速い周期で循環的にかつ連続的に順次配列して
なる光ビームL40を鏡面偏向型空間変調素子5を用い
て供給される映像信号S1に基づいて空間変調した後、
ユーザの眼7の網膜上で結像させるようにしたことによ
り、ユーザに解像度の高いカラーの虚像を呈示し得る小
型な、かつ消費電力の少ない画像表示装置を実現するこ
とができる。
【0044】(4)第4実施例 図7との対応部分に同一符号、若しくは同一符号に添字
X又はYを付して示す図9は第4実施例による画像表示
装置60を示し、ユーザの各眼7X、7Yに虚像を呈示
し得るようになされている。
【0045】すなわち画像表示装置60においては、第
3実施例と同様に形成された光源部45X、45Y、鏡
面偏向型空間変調素子5X、5Y、投射光及び出射光分
離回路46X、46Yをそれぞれ2つずつ有し、光強度
変調手段駆動回路42が各光源部45X、45Yにそれ
ぞれ駆動信号S42X、S42Yを送出することにより
当該各光源部45X、45Yから赤色光、緑色光及び青
色光が速い周期で循環的に連続的に順次配列されてなる
光ビームL40X、L40Yを順次発射させると共に、
各鏡面偏向型空間変調素子5X、5Yが変調素子駆動回
路43から供給されるデータ信号S43X、S43Yに
基づいて、投射光及び出射光分離回路46X、46Yを
介して各反射面に入射する当該光ビームL40X、L4
0Yを空間変調し、この結果得られた光ビームL41
X、L41Yを投射光及び出射光分離光学系46X、4
6Yと投射光学系61とを介してユーザの各眼7X、7
Yにそれぞれ入射させ、その網膜上で結像させるように
なされている。これによりこの画像表示装置60では、
ユーザの各眼7X、7Yに映像信号S1に基づく虚像を
それぞれ呈示することができ、かくして上述の第3実施
例のようにしてユーザに映像信号S1に基づくカラー画
像が表示されているように認識させることができるよう
になされている。
【0046】実際上光源部44X、44Yを含む各光学
系は、図8との対応部分に同一符号に添字X又はYを付
した図10及び図11のように構成されている。この場
合光源部45Xの発光ダイオード50AX、50BX、
50CXから放射された赤色光、緑色光及び青色光は、
ダイクロイツクミーラ51AX、51BXによつて合成
され、レンズ52Xによつて平行光でなる光ビームL4
0Xに変換された後投射光及び出射光分離回路46Xを
構成するハーフミラー53Xを介して鏡面偏向型空間変
調素子5Xの反射面に入射する。同様にして光源部45
Yの発光ダイオード50AY、50BY、50CYから
放射された赤色光、緑色光及び青色光は、ダイクロイツ
クミーラ51AY、51BYによつて合成され、レンズ
52Yによつて平行光でなる光ビームL40Yに変換さ
れた後投射光及び出射光分離回路46Yを構成するハー
フミラー53Yを介して鏡面偏向型空間変調素子5Yの
反射面に入射する。
【0047】鏡面偏向型空間変調素子5Xにおいては、
変調素子駆動回路43から供給されるデータ信号S43
X(図9)に応じて、反射面に照射される光ビームL4
0Xが赤色光のときには当該映像データの赤色成分の画
素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビーム
L40Xを部分的に光路54X方向に反射し、反射面に
入射する光ビームL40Xが緑色光のときには当該映像
データの緑色成分の画素に対応する鏡面素子だけがオン
状態となつて光ビームL40Xを部分的に光路54X方
向に反射し、かつ反射面に入射する光ビームL40Xが
青色光のときには当該映像データの青色成分の画素に対
応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビームL40
Xを部分的に光路54X方向に反射する。
【0048】この光路54X方向に反射された光ビーム
L41Xは、この後ハーフミラー53Xと、投射光学系
61Xの投影レンズ55X及びハーフミラー70とを介
してユーザの眼7Xに入射し、その網膜上で結像する。
同様にして鏡面偏向型空間変調素子5Yにおいては、変
調素子駆動回路43から供給されるデータ信号S43Y
(図9)に応じて、その反射面に照射される光ビームL
40Yが赤色光のときには当該映像データの赤色成分の
画素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビー
ムL40Yを部分的に光路54Y方向に反射し、反射面
に入射する光ビームL40Yが緑色光のときには当該映
像データの緑色成分の画素に対応する鏡面素子だけがオ
ン状態となつて光ビームL40Yを部分的に光路54Y
方向に反射し、かつ反射面に入射する光ビームL40Y
が青色光のときには当該映像データの青色成分の画素に
対応する鏡面素子だけがオン状態となつて光ビームL4
0Yを部分的に光路54Y方向に反射する。
【0049】この光路54Y方向に反射された光ビーム
L41Yは、この後ハーフミラー53Yと、投射光学系
61Yの投影レンズ55Y及びハーフミラー70とを介
してユーザの眼7Yに入射し、その網膜上で結像する。
これにより当該画像表示装置60では、ユーザの各眼7
X、7Yの各網膜上にそれぞれ映像信号S1に基づく映
像データの赤色成分、緑色成分及び青色成分だけでなる
部分的な虚像を速い周期で循環的にかつ連続的に呈示す
ることができ、かくしてユーザに動的なカラーの画像が
表示されているように認識させ得るようになされてい
る。さらにこのとき当該画像表示装置60では、外光L
42が投射光学系61X、61Yを構成するハーフミラ
ー70を介してユーザの各眼7X、7Yに入射し得るよ
うになされ、かくして当該ユーザに映像信号S1に基づ
く虚像を外景と重ね合わせて呈示し得るようになされて
いる。
【0050】この実施例の場合、当該画像表示装置60
は第1実施例の画像表示装置と同様のヘツドマウント型
に形成されている。またこの実施例の場合、光強度変調
手段駆動回路42は供給される映像信号S1に基づいて
光源部45X、45Yの発光ダイオード50AX〜50
CX、50AY〜50CYから発光される光強度を順次
変化させるようになされ、これにより第3実施例と同様
にして呈示する虚像の階調を表現するようになされてい
る。
【0051】さらにこの実施例の場合、特に図11から
も明らかなように、受光素子42はハーフミラー70の
ユーザの両眼7X、7Yの中央付近に入射し、反射した
外光L42を受光するように配置され、これにより各眼
7X、7Yにそれぞれ入射する外光L42の明るさを適
切に検出し得るようになされている。
【0052】以上の構成において、当該画像表示装置6
0では、第3実施例と同様にしてユーザの各眼7X、7
Yの網膜上に映像信号S1に基づく虚像を結像させる。
従つてこの画像表示装置60では解像度の高いカラーの
虚像をユーザに呈示することができる。
【0053】以上の構成によれば、赤色光、緑色光及び
青色光が速い周期で循環的にかつ連続的に順次配列して
なる光ビームL40X、L40Yを鏡面偏向型空間変調
素子5X、5Yを用いて映像信号S1に基づいて空間変
調した後、ユーザの眼7X、7Yの網膜上で結像させる
ようにしたことにより、ユーザに解像度の高いカラーの
虚像を呈示し得る小型な、かつ消費電力の少ない画像表
示装置を実現することができる。
【0054】(5)第5実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図12は第5
実施例の画像表示装置80を示し、ヘツドアツプ型に形
成されていることと投射光学系81の構成を除いて第1
実施例の画像表示装置1と同様に構成されている。すな
わち当該画像表示装置80では、図13に示すように、
光源部3のタングステン電球10から放射された白色光
L10がレンズ11によつて平行光の光ビームL1に変
換された後、投射光及び出射光分離光学系4を構成する
ハーフミラー12を介して鏡面偏向型空間変調素子5に
入射する。
【0055】このとき鏡面偏向型空間変調素子5は、変
調素子駆動回路2(図12)から供給されるデータ信号
S3(図12)に応じて当該光ビームL1を順次空間変
調し、この結果得られた光ビームL2をハーフミラー1
2と、投射光学系81の投影レンズ82及びハーフミラ
ー83とを介してユーザの眼7の網膜上で結像させるよ
うになされている。これにより当該画像表示装置80で
はユーザに映像信号S1に基づく虚像を呈示することが
でき、かくして当該映像信号S1に基づく画像が表示さ
れているように認識させることができるようになされて
いる。
【0056】この実施例の場合、当該画像表示装置80
は車の走行速度等の情報を運転手に呈示する画像表示装
置として用いられており、投射光学系81のハーフミラ
ー83を除く全ての光学系3〜5、82がダツシユボー
ド90内に収納されると共に、当該ハーフミラー83が
フロントガラス91近傍の下端部に配設されて構成され
ている。これにより当該画像表示装置80では、この車
を運転するユーザに対して、映像信号S1に基づく画像
がハーフミラー83又はフロントガラス91と同じ方向
に表示されているかのように認識させることができるよ
うになされている。
【0057】以上の構成によれば、第1実施例の画像表
示装置1と同様にして、光源部3から放射された光ビー
ムL1を鏡面偏向型空間変調素子5を用いて、映像信号
S1に基づいて空間変調した後、これをユーザの眼7の
網膜上で結像させるようにしたことによりスクリーン等
の画像表示対象を必要とせずに映像信号S1に基づく虚
像をユーザに呈示することができ、かくして解像度の高
い虚像を呈示し得る小型な、かつ消費電力の少ない画像
表示装置を実現することができる。
【0058】(6)他の実施例 なお上述の第1〜第4実施例においては、画像表示装置
1、20、40、60をヘツドマウント型に構成するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば第5実施例の画像表示装置80のようにヘツ
ドアツプ型に構成するようにしても良い。
【0059】また上述の第1、第2及び第5実施例にお
いては、呈示する虚像の階調の表現方式として単純パル
ス幅変調方式を用いるようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば第3及び第4実施例
のように映像信号S1に基づいて光源部3、22から出
射される光ビームL1、L20の光強度を変化させる方
式を用いて呈示する虚像の階調を表示するようにしても
良い。
【0060】さらに上述の第3及び第4実施例では、光
源部45、45X、45Yから出射される光ビームL4
0、L40X、L40Yの光強度を変化させることによ
り呈示する虚像の階調を表現するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えば第1、第2
及び第5実施例のように単純パルス幅変調方式により呈
示する虚像の階調を表現するようにしても良い。
【0061】さらに上述の第2実施例においては、光源
部22が赤色光、緑色光及び青色光が速い周期で循環的
にかつ連続的に配列してなる光ビームL20を形成する
手段としてカラーホイル30を用いるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば第3及
び第4実施例のように複数の発光ダイオードを用いるよ
うにしても良く、この他例えば液晶カラーシヤツタを用
いたり、又は鏡面偏向型空間変調素子を用いて白色光源
から出射された白色光を赤色成分、緑色成分及び青色成
分だけを透過させる色フイルタがそれぞれ配設された第
1、第2及び第3の光路方向に循環的に時分割的に反射
させた後各色フイルタを透過した各光を合成することに
より赤色光、緑色光及び青色光が速い周期で循環的にか
つ連続的に配列してなる光ビームL20を形成するよう
にしても良い。
【0062】さらに光源部22が赤色光、緑色光及び青
色光が速い周期で循環的にかつ連続的に配列してなる光
ビームL20を形成する手段としては、鏡面偏向型空間
変調素子を3つ用い、各鏡面偏向型空間変調素子の反射
面にそれぞれ赤色光、緑色光及び青色光を順次照射する
と共に、このとき各鏡面偏向型空間変調素子の各鏡面素
子の状態を所定のタイミングで一斉に順次切り替えなが
ら当該各鏡面偏向型空間変調素子によつて反射された赤
色光、緑色光及び青色光を、第3実施例のようにダイク
ロイツクミラー又はダイクロイツクプリズムを用いて合
成することにより赤色光、緑色光及び青色光が速い周期
で循環的にかつ連続的に配列してなる光ビームを形成す
るようにしても良い。
【0063】さらに上述の第2〜第4実施例において
は、外景と表示画像とを重ね合わせる手段としてハーフ
ミラー36、56、70を用いるようにした場合に付い
て述べたが、本発明はこれに限らず、偏光ビームスプリ
ツタやホログラフイツクコンバイナ等を用いるようにし
ても良い。
【0064】さらに上述の第3及び第4実施例において
は、各発光ダイオード50A〜50C、50AX〜50
CX、50AY〜50CYから放射された光をダイクロ
イツクミラー51A、51B、51AX、51BX、5
1AY、51BYを用いて合成するようにした場合に付
いて述べたが、本発明はこれに限らず、ハーフミラーや
ダイクロイツクプリズムを用いるようにしても良い。
【0065】さらに上述の第1〜第5実施例において
は、発光手段としてタングステン電球10、32又は発
光ダイオード50A〜50C、50AX〜50CX、5
0AY〜50CYを用いるようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、この他半導体レーザ等種
々の発光手段を適用して好適なものである。
【0066】さらに上述の第2〜第4実施例において
は、各光源部22、45、45X、45Yから3色の光
で形成された光ビームL20、L40、L40X、L4
0Yを発射するようにした場合に付いて述べたが、本発
明はこれに限らず、各光源部22、45、45X、45
Yから4色以上の光で形成された光ビームが放射される
ようにしても良く、このようにすることで色再現領域を
広げることができる。
【0067】さらに上述の第3及び第4実施例において
は、外界の明るさに応じて光源部44、44X、44Y
から放射される光ビームL40、L40X、L40Yの
明るさを調整するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、ユーザの眼7、7X、7Yに入射
する外界の明るさを液晶シヤツタ等を用いて調整するよ
うにしても良い。
【0068】さらに上述の第1〜第5実施例において
は、鏡面偏向型空間変調素子5として、例えば17〔μm
〕角程度の微小な鏡面素子が映像信号に基づく映像デ
ータの1画面(フレーム)分の画素の配列(例えば768
×576 個程度)と同様に配列されることにより、1/2
インチCCD (固体撮像素子)程度の大きさの反射面が形
成され、かつ各鏡面素子がオン状態時に+10°傾く一
方、オフ状態時には−10°傾くようなものを用いるよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
この他種々の構成の鏡面偏向型空間変調素子を用ても良
い。
【0069】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、複数の鏡
面素子が面状に順次配列されて形成された鏡面偏向型空
間変調素子の反射面に光ビームを順次照射しながら当該
各鏡面素子の当該光ビームに対する反射方向を供給され
る映像信号に応じて順次切り替えると共に、映像信号に
基づく有効な画素に対応する鏡面素子によつて反射され
た光ビームをユーザの眼の網膜上で結像させるようにし
たことにより、スクリーン等を必要とせずに供給される
映像信号に基づく解像度の高いカラー画像をユーザに認
識させることができ、かくして解像度の高いカラーの虚
像を呈示し得る小型な、かつ消費電力の少ない画像表示
装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による画像表示装置の全体構成を示
すブロツク図である。
【図2】鏡面偏向型空間変調素子の説明に供する略線的
な側面図である。
【図3】第1実施例の画像表示装置の構成の説明に供す
る略線図である。
【図4】第1実施例の画像表示装置の光学系を示す略線
的な平面図である。
【図5】第2実施例による画像表示装置の全体構成を示
すブロツク図である。
【図6】第2実施例の画像表示装置の光学系を示す略線
的な平面図である。
【図7】第3実施例による画像表示装置の全体構成を示
すブロツク図である。
【図8】第3実施例の画像表示装置の光学系を示す略線
的な平面図である。
【図9】第4実施例による画像表示装置の全体構成を示
すブロツク図である。
【図10】第4実施例の画像表示装置の光学系を示す略
線的な平面図である。
【図11】第4実施例の画像表示装置の光学系を示す略
線的な平面図である。
【図12】第5実施例による画像表示装置の全体構成を
示すブロツク図である。
【図13】第5実施例の画像表示装置の光学系を示す略
線的な平面図である。
【符号の説明】
1、20、40、60、80……画像表示装置、3、2
2、45、45X、45Y、……光源部、5、5X、5
Y……鏡面偏向型空間変調素子、6、24、47、61
X、61Y、81……投射光学系、7、7X、7Y……
眼、42……受光素子、50A〜50C、50AX〜5
0CX、50AY〜50CY……発光ダイオード、L
1、L2、L20、L21、L40、L41、L40
X、L40Y、L41X、L41Y……光ビーム、L4
2……光、S1……映像信号、S40……受光信号。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給される映像信号に基づく虚像をユーザ
    の眼の網膜上で結像させることにより上記ユーザに上記
    映像信号に基づく画像を認識させる画像表示装置におい
    て、 ほぼ平行光でなる光ビームを発射する光源と、 入射光に対する反射方向が制御可能な複数の鏡面素子
    が、上記映像信号に基づく映像データの画素配列に応じ
    て面状に配列されることにより形成された反射面を有す
    る鏡面偏向型空間変調素子と、 上記鏡面偏向型空間変調素子の上記反射面に入射する上
    記光ビームのうち上記映像信号に基づく有効な画素に対
    応する上記鏡面素子によつて所定方向に反射された上記
    光ビームを上記ユーザの上記眼の上記網膜上に結像させ
    る投射光学系とを具えることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】上記投射光学系は、上記鏡面偏向型空間変
    調素子の上記鏡面素子のうち上記有効な画素に対応する
    上記鏡面素子によつて反射された上記光ビームと共に外
    界から入射する光を上記ユーザの眼に入射させることに
    より、上記映像信号に基づく上記虚像を上記外界の光景
    に重ね合わせて呈示することを特徴とする請求項1に記
    載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】上記光源は、発射する上記光ビームの光強
    度を上記映像信号に基づいて順次変化させることにより
    上記映像信号に基づく上記虚像の階調を表現することを
    特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】上記外界から上記投射光学系に入射する上
    記光の光量を検出し、上記光量に応じた信号レベルの信
    号を出力する受光手段を具え、上記受光手段の出力に基
    づいて、上記ユーザに呈示する上記虚像の光強度、及び
    又は上記ユーザに呈示する上記映像の画質、及び又は上
    記投射光学系を介して上記ユーザに眼に入射する上記外
    界の上記光の上記光量を制御することを特徴とする請求
    項2に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】上記光源は、発光ダイオード又は半導体レ
    ーザでなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示
    装置。
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