JPH07212323A - 反射干渉波測定装置 - Google Patents

反射干渉波測定装置

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JPH07212323A
JPH07212323A JP2202294A JP2202294A JPH07212323A JP H07212323 A JPH07212323 A JP H07212323A JP 2202294 A JP2202294 A JP 2202294A JP 2202294 A JP2202294 A JP 2202294A JP H07212323 A JPH07212323 A JP H07212323A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は屋内用のディジタル無線通信装置の
無線伝搬路の反射干渉波を測定する装置に関し、直接波
だけを受信するアンテナ及び復調器を有することなく反
射干渉波を測定し得る反射干渉波測定装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 送信側のPNパターン発生回路12と受信側
のPNパターン発生回路26でそれぞれ発生するPNパ
ターンデータ間で位相同期をとるために、送信装置10
内のクロック信号発生回路11の出力クロック信号をケ
ーブル35を介して受信装置20内のタイミングパルス
発生回路23に入力する。タイミングパルス発生回路2
3はこのクロック信号に基づいて一定時間間隔でパター
ンの位相をずらしていくクロック信号を生成してPNパ
ターン発生回路26に出力すると共に、積分器29に一
定時間間隔で動作させるための制御信号を出力し、オシ
ロスコープ30に同期のためのトリガ信号を生成して出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反射干渉波測定装置に係
り、特に屋内用のディジタル無線通信装置の無線伝搬特
性の測定のために、無線伝搬路の反射干渉波を測定する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より無線伝搬特性の測定のために、
直接波に対する反射波の遅延時間を測定する装置が知ら
れている(例えば、特開平2−241146号公報;発
明の名称「伝搬遅延時間測定装置のレベル較正方
法」)。この従来装置は、受信される拡散変調波と同じ
較正用の入力信号を受信し、その入力信号を変調してい
る擬似雑音信号と、測定装置の擬似雑音信号の符号位相
を一致させ、較正用の入力信号を、受信拡散変調波と同
じ周波数の信号で相関検波し、その相関検波した時出力
される周波数差に応じた信号のレベルを検出し、このレ
ベルを基に伝搬遅延時間をオシロスコープで測定するも
のである。
【0003】図6はこの従来装置の原理を用いて反射干
渉波を測定する従来の測定装置の一例のブロック図を示
す。同図において、反射干渉波測定装置は送信装置40
及び受信装置50よりなる。送信装置40はクロック発
振回路(CLK OSC)41、PNパターン発生回路
(PG)42、2相PSK変調器(2φMOD)43、
送信高周波回路(TX)44及びアンテナ45より構成
されている。送信装置40は受信装置50へ送信信号を
送信する。
【0004】受信装置50は、第1のアンテナ51a、
第2のアンテナ51b、第1の受信高周波回路(RX)
52a、第2の受信高周波回路(RX)52b、2相P
SK復調器(2φDEM)53、擬似ランダムパターン
(PNパターン)検出回路(PD)54、タイミングパ
ルス発生回路55、PNパターン発生回路(PG)5
6、周波数混合器(ミキサ)57、帯域フィルタ58、
検波器59、積分器60及びオシロスコープ61より構
成されている。
【0005】次に、この従来装置の動作について説明す
る。まず、クロック発振回路41により発振出力された
クロック信号は、PNパターン発生回路42に入力され
てPNパターンを発生させる。このPNパターンは変調
データとして2相PSK変調器43に入力され、ここで
中間周波数(IF)帯の2相PSK(Phase Sh
ift Keying:位相変調)変調波とされた後、
送信高周波回路44に供給される。送信高周波回路44
はこのPSK変調波を無線周波数(RF)帯へ周波数変
換し、かつ、一定出力まで増幅した後アンテナ45に入
力し、これより空中へ電波として放射させる。
【0006】アンテナ45からの電波は直接受信装置5
0に到達する直接波と、無線伝搬路中の屋内の壁その他
の障害物に反射した後受信装置50に到達する反射波
(間接波)となる。反射波は直接波に対して干渉波とし
て作用する。受信装置のアンテナ51aは上記の直接波
と反射波のうち、できるだけ直接波のみを受信するよう
な方向に向けられているため、直接波を受信して第1の
受信高周波回路52aに入力する。一方、第2のアンテ
ナ51bは直接波と反射波とを一緒に受信するような方
向に向けられているため、第2のアンテナ51bは直接
波と反射波の合成波による受信信号を第2の受信高周波
回路52bに入力する。
【0007】受信高周波回路52aは直接波の無線周波
数帯の受信信号を中間周波数(IF)帯に周波数変換
し、かつ、一定電力に増幅して第1のIF信号を2相P
SK復調器53へ供給する。受信高周波回路52bは受
信高周波回路52aでの周波数変換の際に使用した局部
発振信号を局部発振信号として入力され、この局部発振
信号とアンテナ51bよりの直接波と反射波の合成され
た受信波の受信信号とを周波数変換することにより、第
1のIF信号と位相同期がとれ、かつ、一定電力に増幅
した第2のIF信号を生成する。
【0008】2相PSK復調器53は干渉の影響が少な
い受信波より得られた上記の第1の受信IF信号をPS
K復調して復調データ信号、すなわち復調PNパターン
を生成する。この復調データ信号はPNパターン検出回
路54に入力され、ここで送信側のPNパターン発生回
路62で発生させたPNパターンとほぼ同一であるかど
うか判断され、ほぼ同一と判断された場合にその復調P
Nパターンと位相同期したクロック信号を出力する。
【0009】このクロック信号はタイミングパルス発生
回路55に供給されて、タイミングパルスを発生させ
る。このタイミングパルスはPNパターン発生回路56
に入力されるクロックと、積分器50に入力されるリセ
ットパルスと、オシロスコープ51に入力されるトリガ
パルスとよりなる。PNパターン発生回路56により発
生されたPNパターンはミキサ57に供給され、ここで
第2の受信高周波回路52bからの干渉を受けた受信波
から得られた第2のIF信号と乗算される。
【0010】このミキサ57の出力信号は、変復調にお
ける中間周波数帯の搬送波の周波数成分のみを周波数選
択する、比較的狭帯域特性の帯域フィルタ58を通して
検波器59に入力されて検波電圧に変換される。この検
波電圧は積分器50に供給され、ここで一定期間毎に積
分され、PNパターン発生回路56で生成されたPNパ
ターンのデータ列の復調PNパターンのデータ列に対す
る相対位相差を示す積分値に変換される。
【0011】この積分器50の出力積分値はPNパター
ン発生回路56で生成されたPNパターンのデータ列が
復調PNパターンのデータ列に対して一定の遅延関係に
ある期間の二つのデータ間の相関に応じた電圧を、二つ
のPNパターンのすべての遅延時間関係にわたって測定
するためにオシロスコープ51に供給される。
【0012】このように送信装置60ではIF帯で変調
され、RF帯へ周波数変換されて放射された送信波を、
受信装置50の受信アンテナ51bで受信してミキサ5
7で周波数変換して得られる受信IF変調波は、反射波
による干渉を受けているために、遅延時間と振幅のそれ
ぞれ異なる複数の送信波の合成波として得られる。ここ
で、上記の受信IF変調波に含まれる直接波と反射干渉
波のベースバンド成分であるそれぞれのPNパターンの
位相は、PNパターン発生回路56で生成されたPNパ
ターンの位相に対して一定の位相差を持っている。
【0013】従って、PNパターン発生回路56で生成
されたPNパターンの位相を基準として、これと受信I
F変調波の直接波成分に含まれるPNパターンとの位相
差と、受信IF変調波のそれぞれの反射干渉波成分に含
まれるPNパターンとの位相差とを測定することによ
り、直接波と複数の反射干渉波との相対的な遅延時間差
を前記二つの位相差に相当する時間差として測定するこ
とが可能である。
【0014】このように、PNパターン発生回路56で
生成されたPNパターンと、受信IF変調波のそれぞれ
異なる遅延時間をもった成分のベースバンド信号として
含まれているPNパターンとの位相差を得るために、そ
の両者の乗算をミキサ57において行っている。ここ
で、受信IF変調波に対して生成したPNパターンを両
極性の2値符号に変換して乗算を行っており、その乗算
器としてのミキサ57は2相PSK変調器と同等の働き
をしている。すなわち、受信IF変調波に対して、更に
受信側で生成したPNパターンで再変調している。
【0015】ここで、受信IF変調波に含まれたPNパ
ターンに対し、受信側で生成するPNパターンの位相を
ずらせていき、両PNパターンの位相差が全く無くなっ
たとき、それらの乗算出力としてIF搬送波成分のみの
無変調信号が得られることになる。
【0016】このように、その乗算出力としての再変調
信号には、受信波中の遅延時間の異なる変調波に含まれ
るそれぞれのPNパターンが、受信側で生成したPNパ
ターンとで全く位相が一致したときには無変調信号が得
られ、一致しない場合にはランダムデータで変調された
のと同様に一定の帯域幅のスペクトラムを有する変調波
が得られることになる。
【0017】従って、受信側で生成するPNパターン発
生回路56からのPNパターンの位相をタイミングパル
ス発生回路55のタイミングクロックに基づき一定時間
毎にずらせていき、このときのミキサ57の乗算出力信
号からIF搬送波成分のみを取り出すために狭帯域の帯
域フィルタ58を通した後、この出力信号を検波器59
で検波してIF搬送波成分のみの電力を検出した電圧を
得ることによって、両PNパターンの位相が一致する時
そのIF搬送波成分の電力が最大値をとり、両PNパタ
ーンの位相差が大きくなるほど小さくなる。つまり、こ
の検波電圧を観測することにより、二つのデータ間の相
関を判定することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の反射干渉波測定装置では、復調のために直接波だけを
受信するアンテナ51aを必要とし、またこの直接波だ
けを受信復調するための受信回路部(すなわち、受信高
周波回路52a、2相PSK復調器53及びPNパター
ン検出回路54)を必要とし、装置が複雑で高価となっ
てしまう。
【0019】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
直接波だけを受信するアンテナ及び復調器を有すること
なく反射干渉波を測定し得る反射干渉波測定装置を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、クロック信号発生回路に
より発生されたクロック信号に同期して予め定められた
パターンのランダムデータを第1のランダムデータ生成
手段により生成し、このランダムデータを変調信号とし
て受ける変調手段により所定の変調方式で変調された変
調波を送信手段により無線送信する。
【0021】また、請求項1記載の発明では、クロック
信号発生回路の出力クロック信号を伝送するケーブル
と、送信手段により送信された変調波を受信する受信手
段と、入力クロック信号に同期して第1のランダムデー
タ生成手段により生成されるランダムデータと同一のラ
ンダムデータを生成する第2のランダムデータ生成手段
と、受信手段より取り出された受信変調波と第2のラン
ダムデータ生成手段より取り出されたランダムデータと
をそれぞれ乗算する乗算手段と、乗算手段の出力信号を
検波する検波手段と、検波手段の出力信号レベルの時間
軸上の変化を観測し、受信手段に入力される反射干渉波
を測定する波形観測手段と、前記ケーブルを介して入力
された前記クロック信号を入力信号として受け、入力信
号に基づき一定時間間隔で第2のランダムデータ生成手
段の出力ランダムデータのパターンの位相をずらしてい
くクロック信号を生成して第2のランダムデータ生成手
段に前記入力クロック信号として出力すると共に、検波
手段に一定時間間隔で動作させるための制御信号を出力
し、前記波形観測手段に同期のためのトリガ信号を生成
して出力するタイミングパルス発生回路とを有する構成
としたものである。
【0022】
【作用】乗算手段により受信変調波と乗算される第2の
ランダムデータは、受信装置内で生成されるものであ
り、これは受信変調波の変調信号である第1のランダム
データと同期している必要があり、かつ、復調のために
一定時間間隔で位相がシフトされる必要がある。従来は
無線受信した直接波を復調して得た第1のランダムパタ
ーンに基づいてタイミングパルス発生回路により生成し
たクロック信号のタイミングで第2のランダムデータを
生成している。
【0023】しかし、前記クロック信号発生回路、第1
のランダムデータ生成手段、変調手段及び送信手段は送
信装置を構成し、前記受信手段、第2のランダムデータ
生成手段、乗算手段、検波手段、波形観測手段及びタイ
ミングパルス発生回路は受信装置を構成し、これらは屋
内に設置されるため近距離にあるから、ケーブルによる
有線伝送により第1のランダムデータを生成するときに
用いたクロック信号を受信装置へ送信することが可能で
ある。
【0024】そこで、本発明では、タイミングパルス発
生回路はケーブルを介して入力された前記送信装置内の
クロック信号に基づき一定時間間隔で第2のランダムデ
ータ生成手段の出力ランダムデータのパターンの位相を
ずらしていくクロック信号を生成して第2のランダムデ
ータ生成手段に前記入力クロック信号として出力すると
共に、検波手段に一定時間間隔で動作させるための制御
信号を出力し、前記波形観測手段に同期のためのトリガ
信号を生成して出力する。これにより、本発明では直接
波だけを受信するための受信アンテナを含む直接波受信
部を不要とすることができる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の一実施例のブロック図を示す。同図に示す
ように、本実施例の反射干渉波測定装置は送信装置10
と受信装置20とよりなり、屋内の無線LAN(ローカ
ル・エリア・ネットワーク)の回線を新たに設けたなど
のような、屋内無線伝搬路の特性を測定する必要が生じ
た場合に、該屋内に設けられる。送信装置10はクロッ
ク発振回路(CLKOSC)11、PNパターン発生回
路(PG)12、2相PSK変調器(2φMOD)1
3、送信高周波回路(TX)14及び送信アンテナ15
より構成されており、また、クロック発振回路11の出
力クロックを分岐して出力端子16へ出力する構成とさ
れている。送信高周波回路(TX)14及び送信アンテ
ナ15は前記送信手段を構成している。送信装置10は
送信アンテナ15より受信装置20へ送信信号を送信す
る。
【0026】受信装置20は、受信アンテナ21、タイ
ミングパルス発生回路23、受信高周波回路(RX)2
4、周波数混合器(ミキサ)25、PNパターン発生回
路(PG)26、帯域フィルタ27、検波器28、積分
器29及び波形観測手段の一例としてのオシロスコープ
30より構成されており、また、クロック入力端子22
を有している。上記の受信アンテナ21及び受信高周波
回路24は前記受信手段を構成し、また、周波数混合器
(ミキサ)25は前記乗算手段を構成し、更に、帯域フ
ィルタ27、検波器28及び積分器29は前記検波手段
を構成している。送信装置10の出力端子16はケーブ
ル35を介して受信装置20のクロック入力端子22に
接続されている。
【0027】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、クロック発振回路11により発振出力されたクロ
ック信号は、PNパターン発生回路12に入力されてP
Nパターンを発生させる一方、出力端子16よりケーブ
ル35を介して受信装置20のクロック入力端子22に
入力される。上記PNパターンは例えば1000ビット
程度で、変調データとして2相PSK変調器13に入力
され、ここで中間周波数(IF)帯の2相PSK変調波
とされた後、送信高周波回路14に供給される。送信高
周波回路14はこのPSK変調波を無線周波数(RF)
帯へ周波数変換し、かつ、一定出力まで増幅した後アン
テナ15に入力し、これより空中へ電波として放射させ
る。
【0028】アンテナ15からの電波は直接受信装置2
0に到達する直接波と、無線伝搬路中の屋内の壁その他
の障害物に反射した後受信装置20に到達する反射波
(間接波)となり、受信装置20のアンテナ21にてそ
れぞれ受信される。アンテナ21で受信された無線周波
数帯の受信変調波は受信高周波回路24に供給され、こ
こで中間周波数(IF)帯に周波数変換され、かつ、一
定電力に増幅されてIF信号となり、ミキサ25に供給
される。
【0029】一方、クロック入力端子22にケーブル3
5を介して入力されたクロック発振回路11の出力クロ
ック信号は、タイミングパルス発生回路23のクロック
入力端子に入力され、PNパターン発生回路26に入力
されるクロックと、積分器29に入力されるリセットパ
ルスと、オシロスコープ30に入力されるトリガパルス
とをそれぞれ発生させる。
【0030】このタイミングパルス発生回路23の一例
の回路構成を図2に示す。同図に示すように、タイミン
グパルス発生回路23はクロック入力端子22よりのク
ロック信号を4逓倍する逓倍器231と、入力信号を2
分周するT型フリップフロップ(T−FF)232と、
入力信号を計数する第1のカウンタ233と、入力信号
が所定値になった時に一致検出パルスを発生する一致検
出回路234と、インバータ235、D型フリップフロ
ップ236、2入力排他的論理和(EX−OR)回路2
37、第2のカウンタ238及びT−FF239とより
なる。
【0031】次に、このタイミングパルス発生回路23
の動作について図3のタイミングチャートを併せ参照し
て説明するに、図3にcで示したクロック信号は送信装
置10から有線伝送されて入力端子22を介して逓倍器
231に供給され、ここで4逓倍されて図3にaで示す
パルスとされる。なお、上記クロック信号cは送信側の
PNデータ(図3のd)に同期している。
【0032】上記の4逓倍パルスaはT−FF232に
供給されてその立ち上がりエッジ毎にトリガし、図3に
bで示す如き2分周パルスとされる一方、インバータ2
35により極性反転された後D型フリップフロップ23
6のクロック入力端子に供給される。T−FF232よ
り取り出された2分周パルスbは一致検出回路234と
第1のカウンタ233にそれぞれ供給される。
【0033】第1のカウンタ233は2分周パルスbを
計数し、その計数出力を一致検出回路234へ出力す
る。一致検出回路234はこの第1のカウンタ233の
計数出力と2分周パルスとよりなるバイナリ値が予め定
めた一定値となった時に一致検出パルスを発生し、これ
をリセットパルスとして第1のカウンタ233のリセッ
ト端子に印加する一方、D型フリップフロップ236の
データ入力端子Dに印加する。上記の第1のカウンタ2
33及び一致検出回路234は一定遅延量で発生させる
PNパターンの長さを規定しており、一定の計数値まで
の計数を繰り返す。
【0034】D型フリップフロップ236は上記の一致
検出パルスをインバータ235よりのクロック信号(図
3にaで示す4逓倍パルスの逆相の信号)によりリタイ
ミングして、図3にeで示すパルスを出力する。このパ
ルスeは受信側のPNパターンの各遅延量における始ま
りを示すパルスとして、出力端子31を介して積分器2
9のリセット入力端子へ出力され、また、排他的論理和
回路237及び第2のカウンタ238にそれぞれ供給さ
れる。
【0035】排他的論理和回路237はこのパルスeと
前記した2分周パルスbとの排他的論理和をとり、図3
にfで示すパルスを出力する。このパルスfは第2のT
−FF239へ供給され、ここでその立ち上がりエッジ
毎に反転する、図3にgで示すパルスに変換され、出力
端子33を介して図1のPNパターン発生回路26へク
ロック信号として供給される。
【0036】また、第2のカウンタ238は上記パルス
e、すなわち受信側のPNパターンの時間シフト回数を
数えてPNパターンが一巡したことを示すパルスを発生
し、これを出力端子32を介して図1のオシロスコープ
30のトリガ入力端子へ出力する。
【0037】ここで、T−FF239から図1のPNパ
ターン発生回路26へクロック信号として供給される上
記のパルスgにより、送信側のPNパターンdに対し
て、PNパターン発生回路26から出力される受信側の
PNパターンが図3にhで示す如くデータD3以降のP
Nパターンデータが1/2クロック周期分(1/2ビッ
ト分)位相がシフトされる。この位相シフトは一定時間
間隔で行われ、すべての遅延量に対するPNパターンを
生成させている。
【0038】このように、タイミングパルス発生回路2
3は送信装置10からケーブル35を介して入力された
クロック信号cに基づき、クロック信号gを発生して受
信信号との相関をとるためのPNパターンを生成するP
Nパターン発生回路26へ供給し、また、受信信号に対
し一定時間間隔でPNパターンの位相をずらしていくタ
イミング信号eを積分器29のリセット入力端子へ出力
し、更に、このPNパターンのシフトのタイミング信号
eの発生回数を計数してPNパターンが受信信号に対し
て一巡する毎に出力されるフレーム信号をオシロスコー
プ30のトリガ入力端子へ出力する。
【0039】再び図1に戻って説明するに、受信高周波
回路24よりの受信IF変調波は、それぞれ異なる遅延
時間をもった反射干渉波成分に含まれている受信IF変
調波のベースバンド信号のPNパターンと、タイミング
パルス発生回路23の出力クロック信号に同期して出力
されるPNパターン発生回路26からのPNパターンと
の位相差を得るために、ミキサ25においてPNパター
ン発生回路26からのPNパターンと乗算される(再変
調される)。
【0040】ここで、一定のデータ速度をもつ変調信号
P(t)で搬送波を2相PSK変調して得られた、送信
IF変調波X(t)の周波数スペクトラムは、図4にI
で示す如く、IF搬送波周波数f0 を中心とする一定の
帯域幅を有する。ここで、本実施例では変調信号はPN
パターン発生回路12で発生されたPNパターンであ
り、ランダムなデータとみなせる。
【0041】前述したように、ミキサ25により乗算さ
れる二つのPNパターンの位相が全く一致したときは無
変調信号が得られ、一致しない場合にはランダムデータ
で変調されたのと同様に、図4で示したと同じ一定の帯
域幅の周波数スペクトラムを有する変調波が得られる。
従って、このミキサ25の出力信号を図4に破線IIで
示す狭帯域の通過特性を有する帯域フィルタ27を通す
ことにより、IF搬送波周波数f0 及びその近傍の周波
数の信号成分のみを通過させる。
【0042】この帯域フィルタ27の出力信号は検波器
28により検波された後、積分器29に供給され、ここ
で一定の期間毎に積分されてオシロスコープ30に供給
される。直接波の場合には、ミキサ25により乗算され
る二つのPNパターンの位相の相関関係が強いため、検
波器28で検波されるIF搬送波成分の電力が最大値あ
るいはその近傍の値をとり、反射干渉波成分では上記二
つのPNパターンの位相の相関関係が弱いため、検波電
力が低下する。従って、オシロスコープ30により例え
ば図5に示す如き検波電圧の変化を観測することができ
る。同図中、Δtは受信側のPNパターンデータを1回
のシフトで遅延させる時間を示し、またIIIは直接波
の検波電圧、IVは反射干渉波の検波電圧を示す。
【0043】本実施例によれば、図1からわかるよう
に、送信側で生成されるPNパターンと受信側で生成さ
れるPNパターンとの位相同期をとるために、クロック
信号をケーブル35で有線伝送により受け渡すようにし
ているため、受信装置20内の直接波用の受信回路部を
不要にすることができる。
【0044】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば2相PSK変調波の変調信号は、
予め定められたランダムパターンであれば、PNパター
ン以外のパターンでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直接波だけを受信するための受信アンテナ、復調器、ラ
ンダムパターン検出回路などの直接波受信部を不要とす
ることができるため、受信装置の構成を従来に比し簡略
化することができ、安価に受信装置を構成することがで
きる。また、直接波のみを受信する受信部が不要である
ことから、干渉量が大きくて良好な伝送品質で直接波の
みの受信が困難である場合にも、反射波の干渉量を測定
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1のタイミングパルス発生回路の一例の回路
構成図である。
【図3】図2の動作説明用タイミングチャートである。
【図4】2相PSK変調波の周波数スペクトラム及び受
信装置内の帯域フィルタの通過特性を示す図である。
【図5】検波電圧の時間変化の一例を示す図である。
【図6】従来装置の一例のブロック図である。
【符号の説明】
10 送信装置 11 クロック信号発生回路 12、26 PNパターン発生回路 13 2相PSK変調器 14 送信高周波回路 15 送信アンテナ 16 クロック信号出力端子 20 受信装置 21 受信アンテナ 22 クロック信号入力端子 23 タイミングパルス発生回路 24 受信高周波回路 25 ミキサ 27 帯域フィルタ 28 検波器 29 積分器 30 オシロスコープ 35 ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号を発生するクロック信号発
    生回路と、 該クロック信号に同期して予め定められたパターンのラ
    ンダムデータを生成する第1のランダムデータ生成手段
    と、 生成された該ランダムデータを変調信号として受け、所
    定の変調方式で変調された変調波を発生する変調手段
    と、 該変調手段より取り出された該変調波を無線送信する送
    信手段と、 前記クロック信号発生回路の出力クロック信号を伝送す
    るケーブルと、 該送信手段により送信された該変調波を受信する受信手
    段と、 入力クロック信号に同期して前記第1のランダムデータ
    生成手段により生成されるランダムデータと同一のラン
    ダムデータを生成する第2のランダムデータ生成手段
    と、 該受信手段より取り出された受信変調波と該第2のラン
    ダムデータ生成手段より取り出されたランダムデータと
    をそれぞれ乗算する乗算手段と、 該乗算手段の出力信号を検波する検波手段と、 該検波手段の出力信号レベルの時間軸上の変化を観測
    し、前記受信手段に入力される反射干渉波を測定する波
    形観測手段と、 前記ケーブルを介して入力された前記クロック信号を入
    力信号として受け、該入力信号に基づき一定時間間隔で
    前記第2のランダムデータ生成手段の出力ランダムデー
    タのパターンの位相をずらしていくクロック信号を生成
    して前記第2のランダムデータ生成手段に前記入力クロ
    ック信号として出力すると共に、前記検波手段に該一定
    時間間隔で動作させるための制御信号を出力し、前記波
    形観測手段に同期のためのトリガ信号を生成して出力す
    るタイミングパルス発生回路とを有することを特徴とす
    る反射干渉波測定装置。
  2. 【請求項2】 前記クロック信号発生回路、第1のラン
    ダムデータ生成手段、変調手段及び送信手段は送信装置
    を構成し、前記受信手段、第2のランダムデータ生成手
    段、乗算手段、検波手段、波形観測手段及びタイミング
    パルス発生回路は受信装置を構成し、該送信装置と該受
    信装置は前記クロック信号を前記ケーブルを介して受け
    渡すことを特徴とする請求項1記載の反射干渉波測定装
    置。
  3. 【請求項3】 クロック信号を発生するクロック信号発
    生回路と、 該クロック信号に同期して予め定められたパターンのラ
    ンダムデータを生成する第1のランダムデータ生成手段
    と、 生成された該ランダムデータを変調信号として受け、中
    間周波数帯の2相PSK変調波を出力する2相PSK変
    調器と、 該2相PSK変調波を無線周波数帯へ周波数変換する送
    信高周波回路と、 該送信高周波回路の出力変調波を無線送信する送信アン
    テナと、 前記クロック信号発生回路の出力クロック信号を伝送す
    るケーブルと、 前記送信アンテナより送信された変調波を受信する受信
    アンテナと、 該受信アンテナよりの無線周波数帯の変調波を中間周波
    数帯の受信変調波に変換する受信高周波回路と、 入力クロック信号に同期して前記第1のランダムデータ
    生成手段により生成されるランダムデータと同一のラン
    ダムデータを生成する第2のランダムデータ生成手段
    と、 該受信高周波回路より取り出された受信変調波と該第2
    のランダムデータ生成手段より取り出されたランダムデ
    ータとをそれぞれ乗算する乗算手段と、 該乗算手段の出力信号の中間周波数及びその近傍の周波
    数成分を周波数選択する狭帯域のフィルタ回路と、 該フィルタ回路の出力信号を検波する検波器と、 該検波器の出力信号を前記第2のランダムデータ生成手
    段の出力ランダムデータが前記第1のランダムデータ生
    成手段の出力ランダムデータに対して一定の遅延関係に
    ある期間、積分する積分器と、 該積分器の出力信号レベルの時間軸上の変化を観測し、
    前記受信アンテナに入力される反射干渉波を測定する波
    形観測手段と、 前記ケーブルを介して入力された前記クロック信号を入
    力信号として受け、該入力信号に基づき一定時間間隔で
    前記第2のランダムデータ生成手段の出力ランダムデー
    タのパターンの位相をずらしていくクロック信号を生成
    して前記第2のランダムデータ生成手段に前記入力クロ
    ック信号として出力すると共に、前記積分器に該一定時
    間間隔で動作させるための制御信号を出力し、前記波形
    観測手段に同期のためのトリガ信号を生成して出力する
    タイミングパルス発生回路とを有することを特徴とする
    反射干渉波測定装置。
  4. 【請求項4】 前記クロック信号発生回路、第1のラン
    ダムデータ生成手段、2相PSK変調器、送信高周波回
    路及び送信アンテナは送信装置を構成し、前記受信アン
    テナ、受信高周波回路、第2のランダムデータ生成手
    段、乗算手段、フィルタ回路、検波器、波形観測手段及
    びタイミングパルス発生回路は受信装置を構成し、該送
    信装置と該受信装置は前記クロック信号を前記ケーブル
    を介して受け渡すことを特徴とする請求項3記載の反射
    干渉波測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100314676B1 (ko) * 1999-12-22 2001-11-26 서평원 무선가입자망의 통화경로 확인 장치
JP2005210611A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Seiko Epson Corp 情報伝送方式および電子機器
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