JP6890729B1 - 無線装置および伝搬遅延補正方法 - Google Patents

無線装置および伝搬遅延補正方法 Download PDF

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Abstract

無線装置(1)において、受信器(3)が、送信器(2)によって送信されたスペクトラム拡散信号の遅延信号を受信し、遅延信号を用いて、送信器(2)から受信したスペクトラム拡散信号の復調信号の生成に用いる逆拡散符号のシーケンスの位相を、スペクトラム拡散信号の拡散符号と同期させて、送信器(2)との間の遅延時間もしくはその時間変動量を補正する。

Description

本開示は、送信器と受信器を備えた無線装置および送信器から受信器へ送信される信号の伝搬遅延を補正する伝搬遅延補正方法に関する。
無線装置が備える送信器と受信器において、局部発振(以下、LOと記載する)回路によって生成された基準信号であるLO信号は、ケーブルを介して送信用ミクサおよび受信用ミクサへ分配され、同一のLO信号を用いることにより送信器と受信器との間で同期がとられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−247038号公報
従来の無線装置は、ケーブルを介して送信器からのLO信号を受信器に送信する必要があるので、送信器と受信器との位置関係に距離的な制限がある。これにより、ケーブルを介することなく無線通信で送信器からのLO信号を受信器へ送信することも考えられる。この場合、送信器と受信器との間の伝搬遅延は、送信器と受信器の初期の位置関係で決定される。しかしながら、送信器と受信器との位置関係が初期状態から変動した場合、送信器と受信器との間の伝搬遅延も変動することで、送信器と受信器との同期が外れるという課題があった。
本開示は上記課題を解決するものであって、送信器と受信器との間の伝搬遅延による遅延時間およびその変動を補正することができる無線装置および伝搬遅延補正方法を得ることを目的とする。
本開示に係る無線装置は、無線周波数信号を送信する送信器と、当該送信器とは別の機器として設けられて送信器とは異なる位置に配置され、送信器から送信された無線周波数信号を受信する受信器とを備えた無線装置であって、送信器は、無線周波数信号と同じ波形の信号が変調されたスペクトラム拡散信号を送信し、受信器は、送信器から送信された前記スペクトラム拡散信号を受信し、逆拡散符号を用いてスペクトラム拡散信号の復調信号を生成し、生成した復調信号をダウンコンバートして得られた信号に基づいて、スペクトラム拡散信号の拡散符号と逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させることにより、送信器と受信器との間のスペクトラム拡散信号の遅延時間または遅延時間の時間変動量を補正する
本開示によれば、受信器が、スペクトラム拡散信号の遅延信号を用いてスペクトラム拡散信号の拡散符号とスペクトラム拡散信号の復調信号の生成に用いる逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させることで、送信器と受信器との間の伝搬遅延による遅延時間およびその変動を補正することができる。
実施の形態1に係る無線装置の構成を示すブロック図である。 送信器において生成されたLO信号、拡散符号およびスペクトラム拡散信号の一例を示す波形図である。 受信器において受信されたスペクトラム拡散信号、拡散符号および逆拡散符号の一例を示す波形図である。 実施の形態1に係る受信器の主な動作を示すフローチャートである。 図5Aは、スペクトラム拡散信号の拡散符号と逆拡散符号とのシーケンスを比較した結果を示す波形図であり、図5Bは、逆拡散符号のシーケンスの位相をずらしたビット数に対する拡散符号と逆拡散符号との相関値の関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る無線装置の構成を示すブロック図である。 スペクトラム拡散信号を復調した復調信号のスペクトルを示す図である。 実施の形態3に係る無線装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る無線装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線装置1は、送信器2および受信器3を備える。無線装置1は、例えば、被測定物Aで反射したレーダ送信信号を受信することにより、被測定物Aとの距離を測定する。送信器2は、被測定物Aへレーダ送信信号を送信する送信器であり、図1に示すように、信号源2a、第1の増幅器2b、第1の送信アンテナ2c、拡散乗算器2d、拡散符号生成回路2e、第2の増幅器2fおよび第2の送信アンテナ2gを備える。
信号源2aは、送信信号を生成する信号生成回路である。例えば、信号源2aは、周波数変調連続波(FMCW)信号を生成する。送信信号は、時間tの関数であるf(t)で表現される。送信信号f(t)は、第1の増幅器2bと拡散乗算器2dに出力される。第1の増幅器2bは、送信信号f(t)を増幅する。第1の増幅器2bによって増幅された送信信号f(t)の電波は、第1の送信アンテナ2cによって空間に放射される。
拡散乗算器2dは、拡散符号生成回路2eによって生成された拡散符号を、信号源2aによって生成された送信信号f(t)に乗算することで、スペクトラム拡散信号に変換するスペクトラム拡散変調器である。拡散乗算器2dによってスペクトラム拡散信号に変換される送信信号f(t)は、受信器3において、送信器2と同期をとるための基準信号として用いられる。以下の説明において、スペクトラム拡散信号に変換される送信信号f(t)はLO信号f(t)と記載される。すなわち、送信信号f(t)と、スペクトラム拡散信号として変調される前のLO信号f(t)とは、同一の波形の信号である。
拡散符号生成回路2eは、拡散符号を生成する。拡散符号は、送信信号を直接拡散するための疑似ランダム符号であって、+1と−1の値がランダムに変化する時系列である。拡散符号は、時間tの関数であるs(t)で表現され、スペクトラム拡散信号は、時間tの関数であるF(t)で表現される。
第2の増幅器2fは、スペクトラム拡散信号F(t)を増幅する。第2の増幅器2fによって増幅されたスペクトラム拡散信号F(t)の電波は、第2の送信アンテナ2gによって空間に放射される。
図2は、送信器2において生成されたLO信号f(t)、拡散符号s(t)およびスペクトラム拡散信号F(t)の一例を示す波形図である。図2において、LO信号f(t)の周波数の周期は、一例として拡散符号s(t)の1ビットのパルス幅と同一としている。LO信号f(t)の周波数の複数周期分が、拡散符号s(t)の1ビットのパルス幅に含まれてもよい。拡散符号s(t)は、+1と−1の値がランダムに変化する波形である。拡散乗算器2dから出力されるスペクトラム拡散信号F(t)は、LO信号f(t)の位相が0度と180度とで反転した波形である。
受信器3は、被測定物Aにおいて反射したレーダ送信信号を受信する受信器である。受信器3は、第1の受信アンテナ3a、第3の増幅器3b、周波数変換器3c、第2の受信アンテナ3d、第4の増幅器3e、スペクトラム拡散復調器4、第5の増幅器3k、A/D変換器3lおよび演算部3mを備える。また、スペクトラム拡散復調器4は、逆拡散乗算器3f、方向性結合器3g、相関器3h、シフト制御回路3iおよび逆拡散符号生成回路3jを備える。
送信器2から送信されたレーダ送信信号f(t)は、被測定物Aにおいて反射されて受信器3の第1の受信アンテナ3aによって受信される。このとき、送信器2から受信器3までの伝搬により遅延が生じ、レーダ受信信号はレーダ送信信号に遅延時間τを含んだ信号f(t+τ)となる。第3の増幅器3bは、第1の受信アンテナ3aによって受信されたレーダ受信信号f(t+τ)を増幅する低雑音増幅器である。
送信器2から送信されたスペクトラム拡散信号F(t)は、送信器2と受信器3との間の距離に応じた遅延時間τを含むスペクトラム拡散信号F(t+τ)となり、第2の受信アンテナ3dによって受信される。第4の増幅器3eは、第2の受信アンテナ3dによって受信されたスペクトラム拡散信号F(t+τ)を増幅する。
逆拡散乗算器3fは、逆拡散符号生成回路3jによって生成された逆拡散符号を、第4の増幅器3eによって増幅されたスペクトラム拡散信号F(t+τ)に乗算することで復調し、LO信号f(t+τ)を出力する。逆拡散符号は、時間tの関数であるs(t)−1で表現される。逆拡散符号には、例えば、拡散符号s(t+τ)とシーケンスの位相が一致した同一の符号が用いられる。
図3は、受信器3において受信されたスペクトラム拡散信号F(t+τ)、拡散符号s(t+τ)および逆拡散符号s(t)−1の一例を示す波形図である。図3において、拡散符号s(t+τ)は、スペクトラム拡散信号F(t+τ)から抽出した波形である。逆拡散符号s(t)−1は、本来ならば、送信器2の拡散符号生成回路2eの拡散符号s(t)とシーケンスの位相が一致した波形の信号である。しかしながら、送信器2と受信器3との間の伝搬遅延τによって、図3に示すように、逆拡散符号s(t)−1と拡散符号s(t)とのシーケンスの位相にτのずれが生じている。
逆拡散乗算器3fから出力される信号は、逆拡散符号s(t)−1と拡散符号s(t++τ)が同期している場合は正しく復調されたLO信号f(t+τ)が出力され、同期していない場合は、逆拡散符号s(t)−1が乗算されたスペクトラム拡散信号F(t+τ)×s(t)−1が出力される。方向性結合器3gは、逆拡散乗算器3fから出力される信号の一部を相関器3hへ出力する。
相関器3hは、拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1が同期してスペクトラム拡散信号F(t+τ)が正しく復調されたかを検出する。相関器3hでは、例えば、方向性結合器3gからの出力信号に送信器2の信号源2aと同じ周波数でダウンコンバートして得られるDCの積分により相関値が得られる。積分は逆拡散符号s(t)−1のパルス(ビット)毎に1周期分繰り返し行われる。拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1が同期した場合は相関器3hから出力される相関値は0ではなく、逆拡散符号s(t)−1の1周期に含まれるパルス数もしくはこれに近い値となり、両者が非同期の場合は相関器3hから出力される相関値は0もしくは0近傍の値となる。
シフト制御回路3iは、逆拡散符号生成回路3jから出力される逆拡散符号s(t)−1のシーケンスの位相を相関器3hによって得られる相関値に基づいて制御する。拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相が同期している場合は、逆拡散符号s(t)−1のシーケンスの1周期ごとの相関値は逆拡散符号s(t)−1の1周期に含まれるパルス数に応じた値であり、非同期の場合は0近傍であることから、相関値が閾値(例えば1周期に含まれるパルス数の半分)以上となるように逆拡散符号生成回路3jを制御し、逆拡散符号s(t)−1のシーケンスの位相をシフトさせることで同期が図れる。
例えば、信号源2aの出力信号をf(t)=sin(ωt)とした場合、スペクトラム拡散信号F(t+τ)は、
F(t+τ)=sin(ω(t+τ))×s(t+τ
で表される。これに逆拡散符号s(t)−1を乗算した結果は、
F(t+τ)×s(t)−1
=sin(ω(t+τ))×s(t+τ)×s(t)−1
である。同期がとれている場合は全パルス幅において、s(t+τ)×s(t)−1=1、非同期の場合は各パルス幅においてs(t+τ)×s(t)−1=1または−1となる。拡散符号s(t)と逆拡散符号s(t)−1は疑似ランダム符号であるため、s(t+τ)×s(t)−1が1となる確率と−1となる確率は同率である。従って、同期がとれている場合、逆拡散乗算器3fから出力信号sin(ω(t+τ))が出力され、非同期の場合には、逆拡散乗算器3fからの出力信号は、同率でsin(ω(t+τ))もしくは−sin(ω(t+τ))が出力される。逆拡散乗算器3fからの出力信号の一部を方向性結合器3gを介して相関器3hに入力し、信号源2aの出力信号と同じ周波数の信号sin(ωt+θ)でダウンコンバートすると同期がとれている場合はDC成分であるcos(ωτ−θ)が得られる。非同期の場合はDC成分であるcos(ωτ−θ)または− cos(ωτ−θ)が得られる。ただし(ωτ−θ)はπ/2ではないようにθは調整可能とする。これを積分した値が相関器3hにおける相関値であり、同期がとれている場合はcos(ωτ−θ)が積み上がり、逆拡散符号s(t)−1の1周期に含まれるパルス数がN(Nは正の整数)の場合はN・cos(ωτ−θ)となる。非同期の場合の相関値は0となる。また、相関器3hでダウンコンバートに用いた信号sin(ωt+θ)の位相θを調整して相関値を最大化することができる。
これにより、相関器3hにより拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1の同期が検出でき、LO信号f(t+τ)を正しく復調することができる。
なお、ダウンコンバートに用いる信号はダウンコンバートした結果においてDC成分またはDC近傍成分が含まれるような信号であればよい。例えば、逆拡散乗算器3fからの出力信号sin(ω(t+τ))と僅かに周波数が異なる信号sin((ω+Δω)t+θ)の場合だと、ダウンコンバートした結果はcos(−Δωt+ωτ−θ)が得られる。Δωtが十分に小さいので、cos(−Δωt+ωτ−θ)≒cos(ωτ−θ)とみなせ、同期の検出ができる。
また、拡散信号s(t+τ)と逆拡散信号s(t)−1が同期している状態から送信器2と受信器3の位置に変動が生じた場合、τがτ+Δτに変動してしまうが、相関器3hにおける相関値に基づいて同期するように、シフト制御回路3iが逆拡散符号s(t)−1のシーケンスの位相をシフトするため、伝搬遅延量が変化しても、補正しながらLO信号f(t+τ+Δτ)を正しく復調することができる。
また、相関値が最大となるようにθを調整することで(ωτ−θ)=0とできるためθとωから送信器2と受信器3との間の伝搬遅延量τを算出できる。また、(ω(τ+Δτ)−θ)=0とできるため、τを事前に既知とすれば、θとωからその変動分Δτを算出できる。または、シーケンスの位相シフト量から送信器2と受信器3との間の伝搬遅延の変動量Δτが分かる。
スペクトラム拡散復調器4から出力されたLO信号f(t+τ)は第5の増幅器3kによって増幅される。第3の増幅器3bから出力されたレーダ受信信号f(t+τ)は周波数変換器3cにおいて第5の増幅器3kから出力されたLO信号f(t+τ)と乗算されてダウンコンバートされる。このとき、拡散信号s(t+τ)と逆拡散信号s(t)−1が同期していない場合は、周波数変換器3cで周波数変換するために十分な電力が入力されないため、周波数変換器3cからの出力電力は非常に低く、拡散信号でもあるため、被測定物との距離算出はできない。一方、拡散信号s(t+τ)と、逆拡散信号s(t)−1とが同期している場合は、周波数変換器3cで周波数変換するために十分な電力が入力されるため、周波数変換器3cからの出力電力は高く、被測定物との距離算出が可能となる。A/D変換器3lは、周波数変換器3cによってレーダ受信信号f(t+τ)がダウンコンバートされた信号をアナログ−デジタル変換することで、信号処理用のデジタル信号を生成する。演算部3mは、A/D変換器3lによって生成された信号を用いて、被測定物Aとの距離を算出する。
図4は、実施の形態1に係る受信器3の主な動作を示すフローチャートであり、受信器3による一連の動作を示している。図4に示す処理が実施される前に、送信器2と受信器3の初期位置が校正されている方がよりよい。これにより、送信器2と受信器3との初期位置が決定され、受信器3が初期位置から変動したことで生じる伝搬遅延量τの変動量Δτのみを補正すればよい。ここでは略してτ+Δτもτで表記する。
初期位置から変動した受信器3が、送信器2から放射されたスペクトラム拡散信号F(t+τ)の電波を受信する(ステップST1)。
第2の受信アンテナ3dによって受信されたスペクトラム拡散信号F(t+τ)は、第4の増幅器3eによって増幅されてからスペクトラム拡散復調器4に出力される。シフト制御回路3iは、スペクトラム拡散信号F(t+τ)を復調するため、制御値を逆拡散符号生成回路3jに設定し、スペクトラム拡散信号F(t+τ)に逆拡散符号s(t)−1を乗算する(ステップST2)。
相関器3hは相関値を算出する(ステップST3)。
相関値が閾値以下である場合(ステップST4;NO)、逆拡散符号生成回路3jは、シフト制御回路3iによる制御に基づいて、シーケンスの位相をシフトさせた逆拡散符号s(t+τ−1を生成し(ステップST24)、スペクトラム拡散信号F(t+τ)に逆拡散符号s(t)−1を乗算する。
相関値が閾値よりも大きい場合(ステップST4;YES)、シフト制御回路3iによる逆拡散符号s(t)−1のシーケンスの位相シフトを止める。
相関器3hでダウンコンバートに用いた信号sin(ωt+θ)の位相θを調整して相関値を最大化することにより、τを算出する。逆拡散符号s(t)−1の位相シフト量からΔτを算出する(ステップST5)。被測定物との距離を算出し、送信器と受信器との間の伝搬遅延を補正する(ステップST6)。
図5Aは、スペクトラム拡散信号F(t+τ)の拡散符号s(t+τ)と、逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスを比較した結果を示す波形図である。また、図5Bは、逆拡散符号s(t)−1のシーケンスの位相をずらしたビット数に対する拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1との相関値の関係を示すグラフである。図5Aに示す拡散符号s(t)は8ビットの符号であり、+1または−1の値をとる8ビットのパターンが繰り返される。
拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相が同期していれば、拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とで対応する時間のビットは同じ値であり、同期していなければ、異なる値となる。このため、相関値の各ビットの値は、拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1との対応するビットの値に排他的論理和(XOR)を施した値で表すことができる。
状態0において、逆拡散符号s(t)−1のシーケンスは、スペクトラム拡散信号F(t+τ)の拡散符号s(t+τ)から1ビット位相がずれている。このため、相関器3hによって逆拡散符号s(t)−1の1周期ごとに算出される相関値は、+1、+1、−1、−1、−1、+1、+1、−1となり、これらの合計は、+1+1−1−1−1+1+1−1=0となる。
状態1における逆拡散符号s(t)−1は、状態0における逆拡散符号s(t)−1のシーケンスから1ビット位相をずらしたものであり、スペクトラム拡散信号F(t+τ)の拡散符号s(t+τ)とのシーケンスの位相が一致している。このため、相関器3hによって逆拡散符号s(t)−1の1周期ごとに算出される相関値は、+1、+1、+1、+1、+1、+1、+1、+1となり、これらの合計は、+1+1+1+1+1+1+1+1=8となる。
状態2における逆拡散符号s(t)−1のシーケンスは、状態1における逆拡散符号s(t)−1のシーケンスから、さらに1ビット位相をずらしたものであり、スペクトラム拡散信号F(t+τ)の拡散符号s(t+τ)のシーケンスの位相からずれている。このため、相関器3hによって逆拡散符号s(t)−1の1周期ごとに算出される相関値は、+1、−1、−1、−1、+1、+1、−1、+1となり、これらの合計は、+1−1−1−1+1+1−1+1=0となる。
上記のように、状態0から逆拡散符号s(t)−1のシーケンスの位相を1ビットずつずらした状態7までの8状態を考えると、図5Bに示すように、拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相が一致する状態1のとき相関値が最大の8となり、それ以外の状態では相関値が0となる。
拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相を同期させることにより、送信器2と受信器3との間の伝搬遅延τが補正可能となる。逆拡散乗算器3fは、シーケンスの位相が拡散符号s(t+τ)と同期した逆拡散符号s(t)−1を、スペクトラム拡散信号F(t+τ)に乗算することで、LO信号f(t+τ)を正しく復調することができる。このとき、τもしくはΔτが算出でき、受信器3と送信器2との間の伝搬遅延が補正可能となる。
拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とが同期した場合(ステップST4;YES)、スペクトラム拡散復調器4によって復調されたLO信号f(t+τ)が出力される。LO信号f(t+τ)は第5の増幅器3kによって増幅される。周波数変換器3cは、LO信号f(t+τ)を送信信号f(t+τ)に乗算することにより、送信信号f(t+τ)をダウンコンバートする。A/D変換器3lは、周波数変換器3cによって送信信号f(t+τ)がダウンコンバートされた信号をアナログ−デジタル変換することで、信号処理用のデジタル信号を生成する。
演算部3mは、A/D変換器3lによって生成されたデジタル信号を用いて、被測定物Aとの距離を測定する(ステップST6)。例えば、演算部3mは、A/D変換器3lによって生成されたデジタル信号を用いて、送信器2から送信信号f(t)の送信が開始されたときの周波数と、受信器3によって受信された送信信号f(t+τ)の周波数との差を算出し、算出した周波数の差に基づいて被測定物Aとの距離を算出する。また、算出したτおよびΔτに基づいて被測定物Aとの距離を補正できる。
以上のように、実施の形態1に係る無線装置1において、受信器3が、スペクトラム拡散信号の遅延信号を用いてスペクトラム拡散信号の拡散符号とスペクトラム拡散信号の復調信号の生成に用いる逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させることで、送信器2と受信器3との間の伝搬遅延による遅延時間およびその変動を補正することができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態1に係る無線装置1Aの構成を示すブロック図である。図6に示すように、無線装置1Aは、送信器2と受信器3Aを備える。受信器3Aは、図1に示したスペクトラム拡散復調器4の代わりにスペクトラム拡散復調器4Aを備え、スペクトラム拡散復調器4Aは、相関器3hの代わりに検出器3nを備えている。図6において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
スペクトラム拡散復調器4Aにおいて、逆拡散乗算器3fは、逆拡散符号生成回路3jにより生成された逆拡散符号s(t)−1を、第4の増幅器3eにより増幅されたスペクトラム拡散信号F(t+τ)に乗算することで、LO信号f(t+τ)を復調する。検出器3nは、逆拡散乗算器3fによってスペクトラム拡散信号F(t+τ)から復調された復調信号であるLO信号f(t+τ)のピーク電力を、逆拡散符号s(t)−1の1周期ごとに検出する。
図7は、スペクトラム拡散信号F(t+τ)を復調した復調信号のスペクトルを示す図である。拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相が同期していない場合、逆拡散乗算器3fからの出力信号は、符号Bで示す広帯域に電力が低いスペクトルになる。一方、拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相が同期すると、符号Cで示すように、逆拡散乗算器3fからの出力信号は、拡散符号s(t+τ)で拡散される前のLO信号f(t+τ)の周波数で高い電力スペクトルになる。
検出器3nは、電力レベルの差ΔPを検出する。シフト制御回路3iは、検出器3nによって算出される電力レベルの差ΔPに基づいて逆拡散符号生成回路3jを制御することで、LO信号f(t+τ)のピーク電力が最大となるまでシーケンスの位相をずらした逆拡散符号s(t)−1を生成させる。これにより、拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相が同期し、送信器2と受信器3Aとの間の伝搬遅延τが補正される。なお、ここでは電力レベルの差ΔPの検出をLO信号f(t+τ)の周波数で行うことを示したが、検出器3nにおいて周波数変換を行い、ダウンコンバートされた周波数において電力レベル差を検出してもよい。
以上のように、実施の形態2に係る無線装置1Aにおいて、受信器3Aが、逆拡散符号を用いてスペクトラム拡散信号を復調した復調信号のピーク電力が最大となるように逆拡散符号のシーケンスの位相をシフトさせることで、拡散符号と逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させる。これにより、無線装置1Aは、送信器2と受信器3Aとの間の伝搬遅延の変動を補正することができる。
なお、拡散符号と逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させる基準として、相関値と復調信号の電力検出を例示したが、これに限定されるものではない。拡散符号と逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させることができれば、相関値および復調信号のピーク電力以外の基準を用いることができる。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3に係る無線装置1Bの構成を示すブロック図である。図8に示すように、無線装置1Bは、送信器2、受信器3および受信器3Aを備える。送信器2は、第1の送信アンテナ2cによって被測定物Aへ送信信号f(t)を送信する。さらに、送信器2は、第2の送信アンテナ2gによって、スペクトラム拡散信号F(t)を受信器3および受信器3Aに送信する。
送信器2から送信された送信信号f(t)は、被測定物Aにおいて反射されることで、送信器2と受信器3との距離に応じた遅延時間τを含んだ送信信号f(t+τ)となり、受信器3が備える第1の受信アンテナ3aによって受信される。受信器3Aにおいては、送信器2から送信された送信信号f(t)は被測定物Aにおいて反射されることで、送信器2と受信器3Aとの距離に応じた遅延時間τ1aを含んだ送信信号f(t+τ1a)となり、受信器3Aが備える第1の受信アンテナ3aによって受信される。
スペクトラム拡散信号F(t)は、送信器2と受信器3の距離に応じた遅延時間τを含んだ送信信号F(t+τ)となり、受信器3が備える第2の受信アンテナ3dによって受信される。受信器3Aにおいては、スペクトラム拡散信号F(t+τ)は、送信器2と受信器3Aとの距離に応じた遅延時間τ0aを含んだ送信信号f(t+τ0a)となり、受信器3Aが備える第2の受信アンテナ3dによって受信される。
受信器3において、シフト制御回路3iは、相関器3hにより算出された相関値が最大となるように逆拡散符号生成回路3jを制御することで、拡散符号s(t+τ)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相を同期させる。逆拡散乗算器3fは、拡散符号s(t+τ)と同期した逆拡散符号s(t)−1をスペクトラム拡散信号F(t+τ)に乗算することにより、LO信号f(t+τ)を復調する。
受信器3Aにおいて、シフト制御回路3iは、検出器3nにより検出されたLO信号f(t+τ0a)における電力が最大となるように逆拡散符号生成回路3jを制御することで、拡散符号s(t+τ0a)と逆拡散符号s(t)−1とのシーケンスの位相を同期させる。逆拡散乗算器3fは、シーケンスの位相が拡散符号s(t+τ0a)と同期した逆拡散符号s(t)−1をスペクトラム拡散信号F(t+τ0a)に乗算することにより、LO信号f(t+τ0a)を復調する。
以上のように、実施の形態3に係る無線装置1Bは、受信器3および受信器3Aを備える。これにより、無線装置1Bは、実施の形態1および実施の形態2で示した効果を得ることができる。なお、無線装置1Bは、受信器3および受信器3Aを1つずつ備える無線装置の一例であり、受信器3または受信器3Aのいずれかが2つ以上であってもよいし、両方が2つ以上であってもよい。無線装置1Bを、被測定物との距離を測定するレーダ装置として利用した場合、複数の受信器を備えることにより、レーダ解像度を高めることができる。
なお、各実施の形態の組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る無線装置は、例えば、被測定物との距離を測定するレーダ装置に利用可能である。
1,1A,1B 無線装置、2 送信器、2a 信号源、2b 第1の増幅器、2c 第1の送信アンテナ、2d 拡散乗算器、2e 拡散符号生成回路、2f 第2の増幅器、2g 第2の送信アンテナ、3,3A 受信器、3a 第1の受信アンテナ、3b 第3の増幅器、3c 周波数変換器、3d 第2の受信アンテナ、3e 第4の増幅器、3f 逆拡散乗算器、3g 方向性結合器、3h 相関器、3i シフト制御回路、3j 逆拡散符号生成回路、3k 第5の増幅器、3l A/D変換器、3m 演算部、3n 検出器、4,4A スペクトラム拡散復調器。

Claims (12)

  1. 無線周波数信号を送信する送信器と、当該送信器とは別の機器として設けられて前記送信器とは異なる位置に配置され、前記送信器から送信された前記無線周波数信号を受信する受信器とを備えた無線装置であって、
    前記送信器は、
    前記無線周波数信号と同じ波形の信号が変調されたスペクトラム拡散信号を送信し、
    前記受信器は、
    前記送信器から送信された前記スペクトラム拡散信号を受信し、
    逆拡散符号を用いて前記スペクトラム拡散信号の復調信号を生成し、生成した前記復調信号をダウンコンバートして得られた信号に基づいて、前記スペクトラム拡散信号の拡散符号と前記逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させることにより、前記送信器と前記受信器との間の前記スペクトラム拡散信号の遅延時間または遅延時間の時間変動量を補正すること
    を特徴とする無線装置。
  2. 前記無線周波数信号は、レーダ信号であること
    を特徴とする請求項1記載の無線装置。
  3. 前記受信器は、前記スペクトラム拡散信号に前記逆拡散符号を乗算して前記復調信号を算出し前記復調信号をダウンコンバートして得られた信号を用いて前記復調信号と前記スペクトラム拡散信号との相関値を算出し、算出した前記相関値が最大となるように前記逆拡散符号のシーケンスの位相をシフトさせることにより、前記拡散符号と前記逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させること
    を特徴とする請求項1記載の無線装置。
  4. 前記受信器は、前記スペクトラム拡散信号に前記逆拡散符号を乗算して前記復調信号を算出し前記復調信号を前記逆拡散符号の1周期ごとに積分して前記復調信号と前記スペクトラム拡散信号との相関値を算出し、算出した前記相関値が最大となるように前記逆拡散符号のシーケンスの位相をシフトさせることにより、前記拡散符号と前記逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させること
    を特徴とする請求項1記載の無線装置。
  5. 前記受信器は、前記スペクトラム拡散信号に前記逆拡散符号を乗算して前記復調信号を算出し前記復調信号をダウンコンバートした信号ピーク電力が最大となるように前記逆拡散符号のシーケンスの位相をシフトさせることにより、前記拡散符号と前記逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させること
    を特徴とする請求項1記載の無線装置。
  6. 前記送信器は、前記スペクトラム拡散信号とは別に、前記スペクトラム拡散信号の拡散前の信号をレーダ送信信号として被測定物へ送信し、
    前記受信器は、前記スペクトラム拡散信号とは別に、前記レーダ送信信号前記被測定物において反射した反射波をレーダ受信信号として受信し、
    前記レーダ受信信号と、前記拡散符号と前記逆拡散符号とのシーケンスの位相が同期したときの前記復調信号とに基づいて、前記被測定物との距離を算出すること
    を特徴とする請求項1記載の無線装置。
  7. 前記受信器は、前記レーダ受信信号を前記拡散符号と前記逆拡散符号とのシーケンスの位相が同期したときの前記復調信号でダウンコンバートすることにより得られるダウンコンバート信号をデジタル信号に変換して信号処理用の信号を生成し、生成した前記信号処理用の信号を用いて前記被測定物との距離を算出すること
    を特徴とする請求項6記載の無線装置。
  8. 前記受信器は、
    スペクトラム拡散復調器を備え、
    前記スペクトラム拡散復調器は、
    前記スペクトラム拡散信号と前記逆拡散符号とを乗算することにより、前記復調信号を生成する逆拡散乗算器と、
    前記逆拡散符号を生成する逆拡散符号生成回路と、
    前記逆拡散符号の1周期ごとに前記相関値を算出する相関器と、
    前記相関値が最大となるように前記逆拡散符号生成回路を制御することにより、前記逆拡散符号のシーケンスの位相をシフトさせるシフト制御回路と、
    を有することを特徴する請求項3記載の無線装置。
  9. 前記受信器は、
    スペクトラム拡散復調器を備え、
    前記スペクトラム拡散復調器は、
    前記スペクトラム拡散信号と前記逆拡散符号とを乗算することにより、前記復調信号を生成する逆拡散乗算器と、
    前記逆拡散符号を生成する逆拡散符号生成回路と、
    前記復調信号をダウンコンバートした信号ピーク電力を検出する検出器と、
    前記検出器の検出結果が最大となるように前記逆拡散符号生成回路を制御することにより、前記逆拡散符号のシーケンスの位相をシフトさせるシフト制御回路と、
    を有することを特徴とする請求項5記載の無線装置。
  10. 前記送信器は、
    前記レーダ送信信号を生成する信号生成回路と、
    前記レーダ送信信号を放射する第1の送信アンテナと、
    前記拡散符号を生成する拡散符号生成回路と、
    前記レーダ送信信号と前記拡散符号を乗算して前記スペクトラム拡散信号を生成する拡散乗算器と、
    前記スペクトラム拡散信号を前記受信器へ送信する第2の送信アンテナと
    を有することを特徴とする請求項6記載の無線装置。
  11. 前記受信器を複数備えたこと
    を特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項記載の無線装置。
  12. 無線周波数信号を送信する送信器と、当該送信器とは別の機器として設けられて前記送信器とは異なる位置に配置され、前記送信器から送信された前記無線周波数信号を受信する受信器とを備えた無線装置の伝搬遅延補正方法であって、
    記受信器が、
    前記送信器から送信されたスペクトラム拡散信号を受信するステップと、
    逆拡散符号を用いて前記スペクトラム拡散信号の復調信号を生成し、生成した前記復調信号をダウンコンバートして得られた信号に基づいて、前記スペクトラム拡散信号の拡散符号と前記逆拡散符号とのシーケンスの位相を同期させることにより、前記送信器と前記受信器との間の前記スペクトラム拡散信号の遅延時間または遅延時間の時間変動量を補正するステップと、
    を備えたことを特徴とする伝搬遅延補正方法。
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