JPH07211294A - 重水素放電管および光学分析装置 - Google Patents

重水素放電管および光学分析装置

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JPH07211294A
JPH07211294A JP111194A JP111194A JPH07211294A JP H07211294 A JPH07211294 A JP H07211294A JP 111194 A JP111194 A JP 111194A JP 111194 A JP111194 A JP 111194A JP H07211294 A JPH07211294 A JP H07211294A
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JP
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visible light
discharge tube
deuterium
discharge
light emitting
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JP111194A
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English (en)
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Takeshi Fukuda
剛 福田
Makoto Yasuda
誠 安田
Yoji Arai
要次 新井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】重水素放電管において、光透過窓5を有する放
電容器6内の電極囲い4内に、小孔3によって分けられ
た電極囲いで囲まれた空間のうち、光取り出し方向と反
対側の空間内に、可視光発光体10,10′を備え、ま
た、重水素放電管を光学分析装置の光源として構成す
る。 【効果】簡単な構造の放電管で、重水素または水素の放
電発光による紫外線と可視光発光体の放射による可視光
を合わせて容易に取り出すことができるため、紫外域か
ら可視域にかけた広波長域の発光スペクトルを持った放
電管が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分光光度計や液体クロ
マトグラフの吸収検出器などの科学計測器等で光源とし
て用いられる重水素放電管および、重水素放電管を用い
る光学分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の重水素放電管の断面図で
ある。従来、重水素放電管は、特開昭59−215654号公報
に記載のようになっていた。すなわち光透過窓5を有す
る放電容器6内に陰極1,陽極2および電極囲い4が設
けられており、電極囲い4は、陰極1と陽極2をそれぞ
れ取り巻くような構造をしており、陽極2の前面には放
電を狭窄するため直径が約1mmの小孔3が設けられてい
る。小孔3と光透過窓5との間の電極囲い4の一部分は
光を取り出すことができるように開放されている。陰極
1を囲んでいる隔壁にもスリット7が設けられている。
放電容器6内には重水素ガスが数百Pa封入されてい
る。また、電極囲い4の後方にはタングステンランプが
設けてあり、タングステンランプのフィラメント13か
らの発光は凸レンズ14により小孔3に集光するように
なっている。凸レンズ14はタングステンランプの一部
であり一体になった構造をしている。更に、凸レンズ1
4の方向と反対方向に鏡面15が構成されている複雑な
構造の集光系になっている。
【0003】始動時、陰極1に約10V印加して加熱
し、陽極2に放電開始に必要な高電圧を印加して始動さ
せる。点灯時は陰極1の電圧を約4Vに落とし、放電電
流は約300mAとする。この時、放電は陰極1からス
リット7,小孔3を経て、陽極2の間で発生する。タン
グステンランプのフィラメント13には約10V印加し
て白熱させる。小孔3による狭窄放電によって発生した
紫外線は、光透過窓5から取り出される。発光スペクト
ルの短波長側の端は主に光透過窓5の透過率の立上りに
よって決まっている。例えば、溶融石英を用いた場合
は、180nm付近から立上り、200〜220nm付
近で最大となる。それより長波長側では重水素ガスの放
電発光だけでは徐々に弱くなっていく。そのため、可視
域の光を強くするため放電管内にタングステンランプを
用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の重水素放電管の
構造は前述のように、重水素放電管内に凸レンズを有す
るタングステンランプおよび、鏡面を使っての集光のた
め、放電管内の構造も複雑になり、高価になっていた。
【0005】また、従来の放電管を光源として設置した
従来の光学分析装置では、光軸調節をする場合に、小
孔,タングステンランプのフィラメントおよび凸レン
ズ,鏡面の全てを同時に光軸上に調節する必要が有り、
光軸調節が難しく、またタングステンランプを白熱させ
る電源も必要であり分析装置の構造が非常に複雑で大き
くなるという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、可視域にも強い発光スペ
クトルを持ち、放電管内の構造が簡単で、紫外域および
可視域の両方で用いることのできる広波長域重水素放電
管を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は構造が簡単で安
価な、紫外域および可視域の両方の分析を行うことがで
きる光学分析装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、小孔によっ
て分けられた電極囲いで囲まれた空間のうち、光取り出
し方向と反対側の空間内に、可視光発光体を備え、重水
素または水素の放電発光と可視光発光体の発光とを重ね
て利用することによって達成される。
【0009】また、他の目的は、前記広波長域重水素放
電管を光源とすることによって達成される。
【0010】
【作用】可視光発光体によって放射した可視光は、小孔
を通って光取り出し方向に取り出され、小孔によって発
光する重水素または水素の放電発光による紫外線と重な
って放射される。小孔によって分けられた電極囲いで囲
まれた空間のうち、光取り出し方向と反対側の空間内
に、可視光発光体を備えたことによって、簡単な構造
で、安価な放電管で紫外域から可視域にかけた広波長域
の発光スペクトルを持った広波長域重水素放電管が実現
できる。
【0011】また可視光発光体を陽極と兼用したことに
より、更に簡単な構造にすることができる。
【0012】また広波長域重水素放電管を光源とするこ
とにより、光学分析装置の光軸調節が容易となり、使い
勝手の良い光学分析装置とすることができる。
【0013】
【実施例】図1(a)は、本発明の一実施例である重水素
放電管の放電発光部を示す中心部の断面図である。光透
過窓5を有する放電容器6内に電極囲い4が設けられて
おり、重水素ガスが数百Pa封入されている。電極囲い
4は陰極1,可視光発光体10を取り巻くような構造を
している。可視光発光体10は陽極を兼用するコイル状
の構造になっている。可視光発光体10の両端からはリ
ード線(図示略)が外部に導かれている。陽極を兼用し
ている可視光発光体10と光透過窓5との間の隔壁には
放電を狭窄するための小孔3が設けられている。小孔3
の直径は例えば1mmであり、小孔3の後方にあるコイル
状の可視光発光体10は、例えば、炭素やタングステン
またはモリブデンのような融点の高い物質からなってい
る。
【0014】図1(b)は本発明の一実施例である重水素
放電管の点灯回路図である。始動時、陰極加熱用電源1
6により陰極1を加熱後、スイッチSを閉じ、放電始動
用電源17により高電圧を陽極を兼用している可視光発
光体10に印加し、アーク放電を発生させた後、スイッ
チSを開いて放電始動用電源17から放電維持用電源1
8に切り替える。
【0015】本実施例の重水素放電管に点灯回路により
アーク放電を開始させ、次に、可視光発光体10を電源
19により高温に白熱させた。その結果、小孔3で重水
素ガスの放電発光による強力な紫外線が発生し、また、
コイル状の可視光発光体10の熱放射により可視光が放
射され、これらが合わさって小孔3を介し光透過窓5に
より前方に放射される。従って、紫外域から可視域にか
けた広波長域の発光スペクトルが得られる。また、電極
囲い4内の構造は可視光発光体10が陽極を兼用してい
るため構造が簡単であり、紫外線と可視光を効率良く光
透過窓5により放射することができる。
【0016】本発明の他の実施例を図2に示す。この実
施例では可視光発光体10′はコイル状の構造ではある
が、陽極2は平板状の構造になっており、別々に配置し
てある。従って、重水素ガスの放電発光は陰極1から小
孔3を介し陽極2間で行い、可視光発光体10′は単一
で白熱させた。
【0017】本発明の他の実施例を図3に示す。コイル
状からなる可視光発光体10′は可視光を透過するガラ
ス管12で収納し、コイルの端部に陽極2を接続し、も
う一方のコイルの端部には外部に取り出すリード線11
を接続してある。この構造によって、陰極1,陽極2間
で放電させるとコイルを通して放電電流が流れるため放
電電流によってコイル状の可視光発光体10′を白熱さ
せることができる。そのため、コイル状の可視光発光体
10′の発光と重水素ガスの放電発光を合わせて小孔3
より光透過窓5により取り出す事ができる。従って、紫
外域から可視域にかけた広波長域の発光スペクトルが得
られる。この実施例は特に可視光発光体の電源を別途用
意する必要がなく、簡単な点灯回路で済むという特長も
ある。広波長域の発光スペクトルとなることは図1(a)
の実施例および図2の実施例とまったく同様である。
【0018】実施例では可視光発光体10または10′
はコイル状をしているが、この場合、例えば、10V,
0.5A といった回路として制御しやすい電圧電流特性
を持つという特長がある。
【0019】可視光発光体10および10′はリボン状
の構造でもそれぞれの実施例と同様な効果が得られる。
リボン状とした場合、可視光が均一に放射されるので光
軸調節が容易になる。
【0020】本発明の一実施例である重水素放電管を用
いた分析装置の一実施例を図5に示す。図5は液体クロ
マトグラフの吸収検出器の主要部分を示す図である。重
水素放電管100よりの光は凹面ミラー121によって
分光器200の入口スリット122上に結像され、凹面
回折格子123によって分光される。出口スリット12
4を通り、フローセル125で吸収を受けた後、光検出
器126で電気信号Sに変換され、信号処理回路112
に入力されて信号処理される。重水素放電管100は点
灯回路111により駆動され、通常は300mAの定電
流駆動である。この実施例では図1(a)または図3で示
した重水素放電管が用いられている。このため、本実施
例では、光軸調節が容易になりタングステンランプを白
熱させる電源が不要であり信頼性が高く使い勝手の良い
装置が実現できる。また、分光光度計等にも全く同様の
装置が実現できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構造で、紫外域
から可視域にかけた広波長域の発光スペクトルを持つ放
電管が実現できる。このため、紫外域および可視域の両
方で使われる分光光度計や液体クロマトグラフの吸収検
出器などの科学計測器において、簡単な構造で、安価な
放電管で光源部を構成することができる。また簡単な光
学系で光軸調節が容易で、また点灯回路も一種類で済
み、装置の信頼性が向上し、安価な科学計測器を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の可視光発光体を有する広波
長域重水素放電管の断面図およびその点灯回路を示す
図。
【図2】本発明の他の実施例の重水素放電管の断面図。
【図3】本発明の他の実施例の重水素放電管の断面図。
【図4】従来の重水素放電管の断面図。
【図5】本発明の一実施例である光学分析装置の説明
図。
【符号の説明】 1…陰極、2…陽極、3…小孔、4…電極囲い、5…光
透過窓、10,10′…可視光発光体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重水素または水素を封入した管内に、陰極
    と陽極とを囲み、前記陰極から前記陽極に至る放電路を
    形成する電極囲いを設け、前記電極囲いの一部に前記放
    電路を狭窄する小孔を設けた重水素放電管において、前
    記小孔によって分けられた電極囲いで囲まれた空間のう
    ち、光取り出し方向と反対側の空間内に可視光発光体を
    設置して、前記可視光発光体からの可視光が小孔を通っ
    て取り出されるように構成し、重水素または水素の放電
    発光と前記可視光発光体の放射による発光とを重ねて利
    用することを特徴とする重水素放電管。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記可視光発光体を陽
    極と兼用した重水素放電管。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記可視光発
    光体の形状はコイル状である重水素放電管。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記可視光発
    光体の形状はリボン状である重水素放電管。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、前記
    可視光発光体の材質はタングステン,炭素,モリブデン
    の中から選ばれた少なくとも一種である重水素放電管。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3または4において、重水
    素放電管を用いた光学分析装置。
JP111194A 1994-01-11 1994-01-11 重水素放電管および光学分析装置 Pending JPH07211294A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014085315A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Shimadzu Corp 重水素ランプ用電源回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014085315A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Shimadzu Corp 重水素ランプ用電源回路
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