JPH07211280A - 位置検出型光電子増倍管 - Google Patents

位置検出型光電子増倍管

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JPH07211280A
JPH07211280A JP414694A JP414694A JPH07211280A JP H07211280 A JPH07211280 A JP H07211280A JP 414694 A JP414694 A JP 414694A JP 414694 A JP414694 A JP 414694A JP H07211280 A JPH07211280 A JP H07211280A
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JP
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electron
pixel
incident
light
photomultiplier tube
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Application number
JP414694A
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English (en)
Inventor
Seiji Suzuki
誠司 鈴木
Toshiichi Hakamata
敏一 袴田
Takanori Nakatani
崇典 中谷
Shinichi Muramatsu
新一 村松
Hiroyuki Kushima
浩之 久嶋
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光の入射位置に応じて出力される光検出信号
が電子増倍部の場所により生じる不均一性を低減すると
ともに、位置分解能に優れた位置検出型光電子増倍管を
提供する。 【構成】 電子を増倍する電子増倍部200を構成する
各ダイノードは光電面100における入射位置に対して
共通とし、加速経路におけるコレクタ電極400の加速
前段に光入射位置に応じて配置された2次電子放出機能
を有するとともに独立に電位の印加が可能な複数のピク
セル電極からなるピクセル信号出力部300を設置す
る。ピクセル電極ごとの印加電位を調整して、光の入射
位置に応じて出力される光検出信号が電子増倍部の場所
により生じる不均一性を入射位置に対して略均一化する
とともに、高い位置分解能で光入射位置検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の入射強度を入射位
置を含めて検出する位置検出型光電子増倍管に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光電子増倍管は、微弱光を高感度かつ高
速に検出する光検出器として、広く使用されている。こ
うした光電子増倍管の利点を生かしつつ、光入射位置の
分解能を向上した位置検出型光電子増倍管が知られてい
る。こうした、従来の位置検出型光電子増倍管は、構造
から見て、次の2つのタイプが存在する。
【0003】(1)段・経路独立ダイノード配置タイプ
(第1タイプ) このタイプの位置検出型光電子増倍管は、旧来の光電子
の加速・増倍経路が1つの光電子増倍管の加速・増倍機
構である多段ダイノード構造を並列に複数個、光電面の
光入射位置に応じて配置したものである。このタイプの
位置検出型光電子増倍管は、各ダイノードに独立に電位
を設定できるので、各経路ごとにダイノード印加電位を
調整して、各経路の電子増倍率を略一致させて使用する
ことが可能である。図5は、本タイプの光電子増倍管
(2経路のダイノード組(Dy1〜Dy10およびDy
1′〜Dy10′)を内蔵した光電子増倍管)におい
て、経路ごとに電子増倍率すなわち光検出信号の波高の
調整を可能とした回路構成例を示す。図5と同様な構成
で、電子増倍率の均一化を図ることができる光電子増倍
管の例が、特開平5−36372にも開示されている。
【0004】(2)段独立・経路共通ダイノード配置タ
イプ(第2タイプ) このタイプの位置検出型光電子増倍管は、光入射位置に
応じて加速・増倍用のダイノードを個別には配設せず
に、電気的には分離できないが増倍電子の放出の指向性
を強くし、信号取り出しの陽極部を光入射位置に応じて
配置した複数の電極で構成することにより、位置分解能
を向上している。図6は、本タイプの光電子増倍管の要
部の構成例を示す図であり、カソードである光電面
(K)の光入射位置に応じて、アノード出力(A1 〜A
N )として光検出信号をGNDレベルで出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の第1タイプの位
置検出型光電子増倍管は、上記のように入射位置の検出
ブロックごとに1経路のダイノード構造を他の経路とは
分離して構築することが必要なので、入射位置の分解能
の向上が困難である、という問題点がある。
【0006】また、従来の第2タイプの位置検出型光電
子増倍管は、加速・増幅経路ごとに増倍率を決定するダ
イノード電位の調節ができないので、増幅部の場所によ
る電子増幅率の不均一性により、夫々の陽極電極から出
力された検出信号が必ずしも対応する光電面の位置に入
射した光の強度を正確には反映できないという問題があ
った。この結果、シンチレータと組み合わせて、光電面
上のシンチレータを通過する荷電粒子の飛跡・入射強度
を観測する場合には、精度良く飛跡を決定できない。こ
の場合、各陽極電極から出力される光検出信号ごとに増
幅率が調整可能な増幅器を設置して出力信号と入射光強
度との対応を図ることが考えられるが、光電子増倍管の
高速・低雑音特性を維持する電子回路を構成するために
は、部品の選択に注意を払わなければならないし、部品
点数の増加に伴う信頼性の低下および装置の大型化とい
う問題がある。また、事前に各陽極電極間の不均一性を
測定し、光検出信号を収集後に演算処理する方法が考え
られるが、広い範囲の信号強度を計測する場合には専用
の演算回路による高速の処理が困難であるという問題点
がある。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、光の入射位置に応じて出力
される光検出信号が電子増倍部の場所により生じる増倍
率の不均一性を低減するとともに、位置分解能に優れた
位置検出型光電子増倍管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出型光電
子増倍管は、光の入射強度と光の入射位置とを検出する
位置検出型光電子増倍管であって、(a)光の入射によ
って電子を放出する光電面と、(b)電子を入射して増
倍するダイノードが、電子の加速方向に1段または2段
以上配設され、光電面から放出された電子を入力して電
子を増倍するとともに光電面の入射位置に応じた局所的
な位置から増倍された電子をを出力する電子増倍部と、
(c)光電面の入射位置に応じて配設され、独立に電圧
の印加が可能な複数のピクセル電極からなり、夫々のピ
クセル電極で入力した電子増倍部から出力された電子を
増倍して放出するとともに、夫々のピクセル電極に応じ
た光電面の領域に入射した光の強度を、反映した光検出
信号を出力するピクセル信号出力部と、(d)ピクセル
信号出力部から出力された電子を一括して入力し、入力
電子の総数に応じた信号を出力するコレクタ電極と、を
備えることを特徴とする。
【0009】ここで、電子増倍部の各段のダイノード
は、電気的に一体の部材から構成される、ことを特徴と
してもよい。また、電子増倍部のダイノードは積層型ダ
イノードである、ことが好適である。
【0010】また、コレクタ電極は、電子増倍部の最終
段のダイノードとピクセル信号出力部との間に配設さ
れ、かつ、前記電子増倍部から前記ピクセル信号出力部
へ向けて出力された電子を実質的透過するとともに、前
記ピクセル信号出力部の各ピクセル電極は反射型の2次
電子放出を行う、ことを特徴としてもよい。なお、コレ
クタ電極には、メッシュ形電極、グリッド形電極、また
は1次元若しくは2次元に配列されたワイヤ形電極を使
用することが可能である。
【0011】また、ピクセル信号出力部の夫々のピクセ
ル電極に印加される電位は、夫々のピクセル電極に応じ
た前記光電面の領域での入射光強度に対応してピクセル
電極から出力される信号が、同一入射強度の場合、ピク
セル電極相互間で実質的に均一となるように調節され
る、ことを特徴としてもよい。
【0012】
【作用】本発明の位置検出型光電子増倍管では、光電面
に光が入射すると入射位置から光電子が放出される。こ
の光電子は光電面から放出された時点では運動エネルギ
が比較的小さいので、光電面と電子増倍部(具体的には
初段ダイノード)との間に発生している電界の方向と略
平行方向に進行して、光電面の入射位置に応じた電子増
倍部の電子入射領域に入力する。電子増倍部では、各ダ
イノードは入射電子により2次電子を放出し信号を電子
増倍するとともに、各ダイノード間において2次電子の
空間的な広がりを抑止して、順次、電子増倍する。そし
て、最終段のダイノードからは電子増倍部としての増倍
率で増倍した電子を光電面の入射位置に応じた局所的な
領域から放出する。こうした、電子増倍部を構成するに
は、各ダイノードを積層型ダイノードとすることが好適
である。
【0013】電子増倍部から出力された電子は、加速さ
れて、ピクセル信号出力部の光電面の入射位置に応じて
配置された1つあるいは複数のピクセル電極に到達す
る。これらのピクセル電極は、例えば、電位が各ピクセ
ル電極における電子の入射と2次電子の放出とで発生す
る光検出信号の波形(例えば、波高など)が光電面の各
ピクセル電極に対応した光電面の領域に入射した光の強
度に対して略均一化するように設定される。電子増倍部
からの電子を入射したピクセル電極は、ピクセル電極ご
とに入射電子数に応じた光検出信号を出力するととも
に、2次電子を放出する。この光検出信号を観測するこ
とにより、光電面における光入射位置を知ることができ
る。また、各ピクセル電極から出力される光検出信号
は、他の各ピクセル電極との相対的な関係においても、
各ピクセル電極に応じた光電面の位置(領域)に入射し
た光強度を反映している。各ピクセル電極から放出され
た電子は加速された後、一括してコレクタ電極に到達し
て、コレクタ信号となる。通常(各ピクセル電極におけ
る電子増倍率が1よりも充分大きい、あるいは、各ピク
セル電極における電子増倍率が同程度である場合)、こ
のコレクタ信号は、光電面に入射した光の全強度を反映
している。
【0014】こうした、光入射からコレクタ信号の発生
までの過程における、ピクセル信号出力部の各ピクセル
電極が出力する光検出信号を収集することで、光電面へ
の光の入射位置を高分解能で、かつ入射位置によらない
入射光の強度を光検出信号へへ反映する実施できる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を説明する。なお、図面の説明において同一の要素
には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0016】図1は、本発明の実施例である位置検出型
光電子増倍管の概略構成図である。図示のように、本実
施例の光電子増倍管は、(a)平板状に形成され、光を
受光して光電子を発生するカソードとしての光電面10
0と、(b)電子加速方向に多段に配置された2次電子
を放出する積層型ダイノード2101 〜210N を備
え、光電子を増倍して出力する電子増倍部200と、
(c)光電面の光入射位置に応じて配置された複数(図
1では16個)のピクセル電極からなり、電子増倍部2
00から放出された電子を入力し2次電子を放出すると
ともに、各ピクセル電極から光検出信号を出力するピク
セル信号出力部300と、(d)電子増倍部200とピ
クセル信号出力部300との間に配設され、電子増倍部
200ピクセルから放出された電子を実質的に透過する
とともに、信号出力部300の各ピクセル電極から出力
された電子を一括して収集するコレクタ電極400と、
(e)(a)〜(d)を収納し、内部を略真空に保つ容
器900と、を備える。
【0017】ここで、積層型ダイノード2101 〜21
N にはファインメッシュ型のダイノードを採用した。
ファインメッシュ型ダイノード以外にはグリッド型ダイ
ノード、メッシュ型ダイノード、ベネシアンブラインド
型ダイノード、メタルチャンネル型ダイノード、または
マイクロチャンネルプレート(MCP)型ダイノードな
どを採用することが可能である。
【0018】図2は、コレクタ電極400として採用可
能な構造例の説明図である。図2(a)は本実施例で採
用した四角形状のメッシュ構造を示し、図2(b)は六
角形状の網型構造を示す。また、図2(c)は、2次元
(X,Y)に配列したワイヤ型電極で構成した構造を示
す。図2(c)では、2次元状にワイヤを配列したが、
1次元状の配列も可能である。また、コレクタ電極40
0の1つの開口はピクセル電極の大きさに一致する必要
はなく、電子増倍部200から放出された電子を実質的
に透過するとともに、信号出力部300の各ピクセル電
極から出力された電子を一括して効率良く収集するとい
った機能的な点から決定される。
【0019】図3は、光電面100、電子増倍部20
0、ピクセル信号出力部300、およびコレクタ電極に
印加される電位を生成する電圧分割部500とピクセル
信号出力部300の各電極3101 〜310M およびコ
レクタ電極から出力される信号の出力形式を整える光検
出信号出力部600との回路構成図である。
【0020】電圧分割部500は、直列接続された抵
抗器R1 〜RN と並列接続された可変抵抗器VR1 〜V
M とが直列に接続された電圧分割回路と、コレクタ電
極400をGNDレベルとし、かつコレクタ電流信号を
取り出し可能とする抵抗Rと、高速信号の波形維持用
に必要に応じて付加されるC10,C11などと、から構成
される。図示のように、直列接続された抵抗器R1 〜R
N の抵抗器群の一方の端子には高圧電源から供給される
負極性の高電圧(−H.V.)が印加される。−H.
V.は、光電面100にも印加される。直列接続された
抵抗器R1 〜RNの端子に生じる分圧された各電圧は夫
々タイノード2101 〜210N に印加される。可変抵
抗器VR1 〜VRM の夫々の一方の固定端子はGNDに
接続され、他方の固定端子は抵抗器RN の端子に接続さ
れる。そして、可変抵抗器VR1 〜VRM の夫々の可変
端子からピクセル電極出力部300の各ピクセル電極3
101 〜310M に個別に電圧が供給される。
【0021】光検出信号出力部600は、各ピクセル電
極3101 〜310M で発生した光検出信号(ピクセル
信号1〜ピクセル信号M)を直流的には絶縁し、交流的
には透過して、後の処理をGNDレベルの信号として処
理可能とするコンデンサC1〜CM を備える。また、コ
レクタ電極400から出力される光検出信号(コレクタ
信号)は、そのまま出力される。
【0022】本実施例よる光検出は以下のように実施さ
れる。実際の光検出に先立って、光電面100に一様な
強度の短パルス光を照射して、各ピクセル信号の波高を
測定する。これらの波高に不均一があれば、可変抵抗器
VR1 〜VRM を操作し、可変端子からの出力電圧を制
御する。この可変端子からの出力電圧の制御により、各
ピクセル電極の印加電圧を調整してピクセル信号の波高
の略均一化を行う。図4は、ピクセル電極の電位をダイ
ノード210N の電位からコレクタ電極400の電位
(すなわち、GNDレベル)に変化させた場合のピクセ
ル電極から出力される光検出信号の出力値の典型的な変
化例を示すグラフである。図4から明らかなように、最
大出力値の1/10程度まで出力信号の制御が可能であ
る。以上の事前設定の後、光検出を行う。
【0023】光が光電面に入射すると、光電面から光電
子が放出される。放出された光電子は電子増倍部200
のダイノード2101 と光電面100との間に発生して
いる電界により加速され電子増倍部200に入力する。
電子増倍部200では、入力した電子をダイノード21
1 〜210N で順次、加速・増倍して、最終ダイノー
ド210N の光電面100の光入射位置に応じた局所的
な領域から電子を放出する。電子増倍部200から放出
された電子は、まず、ダイノード210N とコレクタ電
極400との間に発生している電界によって加速され、
コレクタ電極400を通過後は、コレクタ電極400と
各ピクセル電極との間に発生している電界によって減速
されて、最終的にはダイノード210N と各ピクセル電
極との電圧分加速されて信号出力部300の光電面10
0の光入射位置に応じた1つまたは複数のピクセル電極
に入射する。電子を入射したピクセル電極は、2次電子
を放出するとともに、放出2次電子数と入射電子数との
差に対応した光検出信号(ピクセル信号)を出力する。
ピクセル電極から放出された電子は、ピクセル電極とコ
レクタ電極400との間に発生している電界に導かれて
コレクタ電極400に一括して入射する。コレクタ電極
400は、入射した電子数に応じた光検出信号(コレク
タ信号)を出力する。
【0024】ピクセル信号をコンデンサC1 〜CM を介
して収集して処理・解析することにより、光電面100
への光入射位置が測定できる。また、通常は、コレクタ
信号から入射光の総強度を得ることができる。また、コ
レクタ信号は、計測のトリガ信号としても使用できる。
【0025】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の位
置検出型光電子増倍管によれば、電子を増倍する電子増
倍部を構成する各ダイノードは光電面における入射位置
に対して共通とし、加速経路におけるコレクタ電極の前
段に光入射位置に応じて配置された2次電子放出機能を
有するとともに独立に電位の印加が可能なピクセル電極
を複数設置したので、このピクセル電極ごとの印加電位
を調整することにより光の入射位置に応じて出力される
光検出信号が電子増倍部の場所により生じる増倍率の不
均一性(例えば、波高の依存性など)を光の入射位置に
たいして略均一化できるとともに、位置分解能に優れた
光入射位置検出が可能な位置検出型光電子増倍管を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の位置検出型光電子増倍管の構
成図である。
【図2】コレクタ電極の構成図である。
【図3】電圧印加および信号取り出しの回路の説明図で
ある。
【図4】ピクセル電極の電位の変化に対する出力値の変
化を示すグラフである。
【図5】従来の位置検出光電子増倍管(第1タイプ)の
電圧印加の例の回路図である。
【図6】従来の位置検出光電子増倍管(第2タイプ)の
構成図である。
【符号の説明】
100…光電面、200…電子増倍部、210…ダイノ
ード、300…ピクセル信号出力部、310…ピクセル
電極、400…コレクタ電極、500…電圧分割部、6
00…光検出信号出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 新一 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 (72)発明者 久嶋 浩之 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の入射強度と光の入射位置とを検出す
    る位置検出型光電子増倍管であって、 光の入射によって電子を放出する光電面と、 電子を入射して増倍するダイノードが、電子の加速方向
    に1段または2段以上配設され、前記光電面から放出さ
    れた電子を入力して電子を増倍するとともに前記光電面
    の入射位置に応じた局所的な位置から増倍された電子を
    出力する電子増倍部と、 前記光電面の入射位置に応じて配設され、独立に電圧の
    印加が可能な複数のピクセル電極からなり、夫々の前記
    ピクセル電極で入力した前記電子増倍部から出力された
    電子を増倍して放出するとともに、夫々の前記ピクセル
    電極に応じた前記光電面の領域に入射した光の強度を、
    反映した光検出信号を出力するピクセル信号出力部と、 前記ピクセル信号出力部から出力された電子を一括して
    入力し、入力電子の総数に応じた信号を出力するコレク
    タ電極と、 を備えることを特徴とする位置検出型光電子増倍管。
  2. 【請求項2】 前記電子増倍部の各段のダイノードは、
    電気的に一体の部材から構成される、ことを特徴とする
    請求項1記載の位置検出型光電子増倍管。
  3. 【請求項3】 前記電子増倍部のダイノードは積層型ダ
    イノードである、ことを特徴とする請求項1記載の位置
    検出型光電子増倍管。
  4. 【請求項4】 前記コレクタ電極は、前記電子増倍部の
    最終段のダイノードと前記ピクセル信号出力部との間に
    配設され、かつ、前記電子増倍部から前記ピクセル信号
    出力部へ向けて出力された電子を実質的透過するととも
    に、前記ピクセル信号出力部の各ピクセル電極は反射型
    の2次電子放出を行う、ことを特徴とする請求項1記載
    の位置検出型光電子増倍管。
  5. 【請求項5】 前記コレクタ電極は、メッシュ形電極、
    グリッド形電極、または1次元若しくは2次元に配列さ
    れたワイヤ形電極である、ことを特徴とする請求項3記
    載の位置検出型光電子増倍管。
  6. 【請求項6】 前記ピクセル信号出力部の夫々のピクセ
    ル電極には、夫々の前記ピクセル電極に応じた前記光電
    面の領域での入射光強度に対応して前記ピクセル電極か
    ら出力される信号が、同一入射光強度の場合、前記ピク
    セル電極相互間で実質的に均一となるように調節するた
    めに電位が供給される端子が設けられている、ことを特
    徴とする請求項1記載の位置検出型光電子増倍管。
JP414694A 1994-01-19 1994-01-19 位置検出型光電子増倍管 Pending JPH07211280A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113888A1 (ja) * 2003-06-24 2004-12-29 Hamamatsu Photonics K.K. 時間分解測定装置
US7619199B2 (en) * 2003-06-25 2009-11-17 Hamamatsu Photonics K.K. Time-resolved measurement apparatus and position-sensitive election multiplier tube

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