JPH07210227A - 刷本積載装置制御方法およびそのシステム - Google Patents
刷本積載装置制御方法およびそのシステムInfo
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- JPH07210227A JPH07210227A JP8897294A JP8897294A JPH07210227A JP H07210227 A JPH07210227 A JP H07210227A JP 8897294 A JP8897294 A JP 8897294A JP 8897294 A JP8897294 A JP 8897294A JP H07210227 A JPH07210227 A JP H07210227A
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Abstract
に容易に対応できるとともに、積載作業効率を向上させ
る。 【構成】 積載用パレットおよび刷本の寸法に基づいて
2次元(1段目のみ)の積載パターンを作成するととも
に、当該パターンに対応した位置情報および積載順序を
含む積載情報を生成して登録する情報作成登録手段3
と、登録された複数の積載情報から、積載される刷本に
応じた積載情報を検索して所望の積載情報を選択する手
段であり、選択された積載情報と当該情報から算出され
る2段目以降の刷本に対応する積載情報とを出力する検
索選択手段4と、この手段4から出力される積載情報中
の位置情報を実際のスケールの位置情報に変換して、積
載順序に応じた順序で刷本積載装置側へ送信する通信手
段5とから構成されることを特徴とする。
Description
て、積載用パレット上に印刷物刷り本(以後、刷本と称
す)を所望のパターンで積載する刷本積載装置を制御す
る刷本積載装置制御方法およびそのシステムに関する。
装置を用いて、複数の刷本を所望のパターンで積載用パ
レット上に積載するパレタイズ工程が含まれる。刷本1
は、図11に示すように、紙類で形成され、完全に製本
された状態の直方体、あるいは、製本される前の印刷物
が複数積み重ねられてなる直方体であり、様々な寸法の
ものがある。ここで、刷本1において、1aは縦方向長
さ、1bは横方向長さ、1cは高さを表し、1dは上面
あるいは下面(以後、簡略化のため、上面1dと称す)
を示す。
ように、刷本を積載するための直方体状をなし、所定の
大きさ(縦方向長さ2a、横方向長さ2b)の積載面2
cが形成されている。この積載用パレット2には、刷本
積載装置により、図13に示すように、複数の刷本1が
所望の積載パターンで積み上げられる。ここでいう積載
パターンとは、積載用パレット2上の刷本を真上から見
た配置パターンのことをいう。各刷本1は、重合する事
無く、所定の間隔を隔てて配置される必要があるため、
積載パターンは、刷本1および積載用パレット2の寸法
に応じて決定される。なお、一つの積載用パレット2上
に可能な限り多くの刷本1を積載することが望まれるた
め、積載用パレット2上に積載される各刷本1の間隔
が、極めて小となるよう積載パターンが設定される。
載装置は、マニュピレータを有し、予め設定された積載
情報(積載パターンを含む)に基づいてマニュピレータ
を作動させるものである。刷本積載装置の積載物待機位
置に載置された複数の刷本1は、順次、マニュピレータ
に把持されて搬送され、積載情報に応じた積載パターン
で、積載用パレット2の積載面2c上に積載される。
刷本1を把持させ、刷本1を積載位置の真上から進行さ
せて載置すると、載置された刷本1の周囲に、マニュピ
レータの把持部を引き抜くためのスペースが必要となっ
てしまう。上述したように、積載用パレット2上に積載
される各刷本1の間隔は、極めて小となることが望まし
く、そのように積載パターンが決定されるため、実際に
は、マニュピレータは、各刷本1間に把持部を挿入せず
に済むよう、刷本1を積載位置より僅かに高く持ち上
げ、積載位置に対して斜め(例えば、図13中A〜C方
向)に進行させた後、積載位置に載置する。もちろん、
この際、刷本1の進行経路上に他の刷本1が存在しない
よう、マニュピレータに対して奥側の積載位置から積載
作業が行われる必要がある。すなわち、積載情報には、
積載パターンに応じた積載順序および経路も含まれてい
る。
を予め記憶している必要がある。この積載情報を刷本積
載装置に記憶させる手法としては、積載作業員が手動で
マニュピレータを作動させ、その移動量に応じた積載情
報を記憶させるティーチングプレイバック方式や、刷本
積載装置に数値入力手段を設け、積載作業員が直接、積
載情報を入力する方法等がある。
採用した刷本積載装置の移載動作について説明する。ま
ず、自動運転に先だって、ティーチング作業が行われ
る。具体的には、積載作業員が刷本積載装置を操作し、
マニュピレータにより、積載物待機位置に載置された刷
本1を把持する。そして、積載作業員は、マニュピレー
タを低速で移動させ、積載用パレット2上の所望の位置
に刷本1を載置する。
ット2上に積載される全ての刷本1について行われ、刷
本積載装置内部の記憶手段には、マニュピレータの移動
量に対応する積載情報が記憶される。上述したティーチ
ング作業完了後、刷本積載装置は記憶された積載情報に
応じて自動運転を行う。これにより、待機位置にある刷
本1が、積載用パレット2上に所望の積載パターンで積
載される。この際、積載用パレット2上への刷本1の積
載順序は、ティーチング時の積載順序と同一となるた
め、予め刷本1の積載順序を考慮してティーチング作業
を行うようにすれば、自動運転時に、積載用パレット2
上の他の刷本1に接触することなく、刷本1を積載して
いくことができる。
する方法では、積載作業員が、刷本1および積載面2c
の寸法に基づいて、積載用パレット2上の刷本1の積載
パターンを机上で作成し、この積載パターンから実際の
積載位置座標を求める。そして、求められた積載位置座
標から、積載順序および経路等の刷本積載装置を作動さ
せる為の積載情報を算出し、入力手段を操作して刷本積
載装置へ入力する。以後、刷本積載装置は、入力された
積載情報に基づいて自動運転し、刷本1を積載用パレッ
ト2上に積載情報に応じた積載パターンで積載する。
ック方式を採用した刷本積載装置を用いた場合、上述し
たように、低速の手動運転により積載情報を記憶させる
ティーチング作業が必要であった。このため、刷本1の
寸法や積載用パレット2上の積載パターン等が頻繁に変
更される場合、ティーチング作業に要する時間が極めて
大となるという問題がある。
する方法では、積載作業員が机上で積載位置座標を求
め、求められた座標から積載情報を得るため、その作業
に要する時間が極めて大となるという問題がある。さら
に、刷本1の寸法に応じた多種の情報を各積載位置座標
に加味する必要があり、積載位置座標を求める作業が煩
雑になるという問題もある。加えて、積載情報の量が膨
大となるため、その入力や検索作業等に要する時間が極
めて大となるという問題もある。
で積載順序や経路を求める必要がある。この処理は、複
雑な処理となるため、上記積載位置座標を求める場合と
同様に、各種の問題を招致していた。さらに、自動運転
を行って初めて、決定した積載情報に欠陥があることが
判明することもある。この場合には、再び、積載情報を
求める必要があり、積載作業の効率が著しく低下してし
まう。
は装置では、積載作業の効率が低下するという問題があ
った。本発明は、上述した事情に鑑みて為されたもので
あり、様々な寸法の刷本および様々な積載パターンに容
易に対応できるとともに、積載作業効率を向上させるこ
とができる刷本積載装置制御方法およびそのシステムを
提供することを目的とする。
載装置制御方法は、待機位置にある直方体状の刷本を、
予め設定された積載情報に基づいて、直方体状の積載用
パレットの積載面に複数積載する刷本積載装置を制御す
る刷本積載装置制御方法であって、縦方向長さおよび横
方向長さが前記積載面に一致するパレット枠全体を所定
倍率で画像表示装置に表示させるパレット枠表示過程
と、該パレット枠表示過程に後続する過程であって、縦
方向長さおよび横方向長さが前記刷本の上面または下面
に一致する刷本枠を前記所定倍率で前記画像表示装置に
順次表示させるとともに、各刷本枠を互いに重合するこ
となく前記パレット枠内に任意の向きで配置する刷本枠
配置過程と、該刷本枠配置過程で配置された各刷本枠の
中心点および各端点の座標を規定する位置情報と各刷本
の積載順序とに基づいて前記積載情報を作成する積載情
報作成過程とを有することを特徴としている。また、請
求項2に記載の刷本積載装置制御システムは、待機位置
にある直方体状の刷本を、予め設定された位置情報およ
び積載順序からなる積載情報に基づいて、直方体状の積
載用パレットの積載面に複数積載する刷本積載装置を制
御する刷本積載装置制御システムであって、操作者の指
示に応じて前記積載情報を作成して記憶する情報作成登
録手段と、前記情報作成登録手段から前記操作者の指示
に応じた積載情報を抽出する検索選択手段と、該検索選
択手段で抽出された積載情報中の位置情報を、この積載
情報中の積載順序に応じた順序で前記刷本積載装置へ供
給する通信手段とを具備することを特徴としている。さ
らに、請求項3に記載の刷本積載装置制御方法は、請求
項1に記載の刷本積載装置制御方法において、前記刷本
を略水平な進入方向へ移動して所望の積載位置に積載す
る場合には、前記各位置情報と前記進入方向とに基づい
て、積載時に前記刷本同士が接触しないよう前記積載順
序を決定することを特徴としている。また、請求項4に
記載の刷本積載装置制御システムは、請求項2に記載の
刷本積載装置制御システムにおいて、前記情報作成登録
手段は、前記刷本積載装置が前記刷本を略水平な進入方
向へ移動させて所望の積載位置に積載する場合には、前
記各位置情報と前記進入方向とに基づいて、積載時に前
記刷本同士が接触しないよう前記積載順序を決定するこ
とを特徴としている。
に配置される刷本枠の中心座標および各端点の座標を規
定する情報から、位置情報が生成される。この位置情報
が刷本の積載順序に応じた順序で刷本積載装置に供給さ
れる事により、複数の刷本が所望の積載パターンで積載
用パレット上に積載される。さらに、請求項3に記載の
方法によれば、刷本を略水平な進入方向へ移動して所望
の積載位置に積載する場合には、各位置情報と進入方向
とに基づいて、積載時に刷本同士が接触しないよう積載
順序が決定される。また、請求項2に記載のシステムに
よれば、情報作成登録手段により作成記憶された積載情
報の一つが、検索選択手段により抽出される。ここで抽
出された積載情報中の位置情報が、この積載情報中の積
載順序に応じた順序で、通信手段を介して刷本積載装置
へ供給される事により、複数の刷本が、所望の積載パタ
ーンで積載用パレット上に積載される。さらに、請求項
4に記載の方法によれば、情報作成登録手段は、刷本積
載装置が刷本を略水平な進入方向へ移動させて所望の積
載位置に積載する場合には、各位置情報と進入方向とに
基づいて、積載時に刷本同士が接触しないよう積載順序
を決定する。このように、刷本積載装置は、様々な寸法
の刷本および様々な積載パターンに容易に対応可能とな
る。また、各刷本は、積載位置に対して略水平な方向か
ら進入可能となり、各刷本の間隔が小となる。こうした
ことから、刷本の積載作業効率が向上する。
ついて説明する。図1は本発明の一実施例による刷本積
載装置制御システム6の概略構成を示す概念図であり、
この図において、3は、情報作成登録手段であり、積載
用パレット2および刷本1の寸法(仮想スケール)に基
づいて、2次元(1段目のみ)の積載パターンと、刷本
1の積載順序とを決定するとともに、これら積載パター
ンおよび積載順序を含む積載情報を生成して登録する。
された複数の積載情報から、実際に積載される刷本1の
寸法に応じた積載情報を検索し、検索された積載情報か
ら所望の情報を選択する検索選択手段であり、選択され
た積載情報と当該情報に基づいて算出される2段目以降
の刷本1に対応する積載情報とからなる積載情報を出力
する。5は検索選択手段4から出力される積載情報を実
際のスケールに変換した積載情報を刷本積載装置側へ送
信する通信手段である。
を、図2を参照して説明する。図2は、本実施例による
システム6を適用した刷本積載システムの構成を示すブ
ロック図である。この図において、7は内部にRAM等
の記憶手段を有する機械制御装置であり、システム6か
ら供給される積載情報を記憶し、記憶した積載情報に基
づいて刷本積載装置8を制御する。刷本積載装置8は、
刷本1を移載するためのマニュピレータを有し、機械制
御装置7に制御されて、待機位置にある刷本1を、予め
設定された方向(以後、進入方向と称す)から積載用パ
レット2上へ進入させ、所望の積載位置に載置する。
テム6において、9は図示せぬCPU、ROM、RA
M、各種I/Oインタフェースを有するコンピュータで
あり、電源(図示略)が投入されると、ROMに記憶さ
れた制御プログラム(後述する)を実行する。10はキ
ーボード、11はマウスであり、積載作業員により操作
され、操作内容に応じた入力データをコンピュータ9へ
供給する。
情報を記憶するハードディスク、13はコンピュータ9
から供給される表示データに応じた画像を出力画面13
aに表示するCRT(Cathode ray tube)、14はコン
ピュータ9から供給される積載情報を機械制御装置7へ
送信する通信ボードである。これらの各構成要素10〜
14は各種インタフェースを介してコンピュータ9に接
続されている。
実行して為される処理について、図3〜図6を参照して
説明する。制御プログラムは、情報作成登録手段3に対
応する登録プログラム、検索選択手段4に対応する選択
プログラム、通信手段5に対応する通信プログラムに分
けて作成されており、通常、コンピュータ9において、
これらのプログラムが順次実行される。
と、各機器10〜14が初期化されて、登録プログラム
が実行される。そして、登録プログラムが終了すると、
選択プログラムが実行される。ここで、積載情報が既に
登録済みである場合には、初期化直後に選択プログラム
を実行するようにしてもよい。そして、選択プログラム
終了後、通信プログラムが実行される。
お、後述する処理の主体は、特に断らない限り、コンピ
ュータ9とする。図3は登録プログラムによる処理の流
れを示すフローチャートであり、初期化が終了すると、
処理はステップSA1へ進む。ステップSA1では、刷
本1および積載用パレット2の寸法データが入力され
る。具体的には、例えば、コンピュータ9がCRT13
へ所定の表示データを供給し、出力画面13aに入力を
促すメッセージ等を表示する。
ジ等に応じて、キーボード10またはマウス11を操作
し、刷本1の寸法(縦方向長さ1a、横方向長さ1b)
と、積載用パレット2の寸法(縦方向長さ2a、横方向
長さ2b)とを入力する。コンンピュータ9は、キーボ
ード10またはマウス11から供給された入力データか
ら刷本1および積載用パレット2の寸法データを決定す
る。
ト2および各刷本1を表示画面13aに表示可能とする
ように、それらの寸法データに所定の係数を乗算し、仮
想寸法データに変換する。次に、ステップSA3では、
積載用パレット2の仮想寸法データに応じた表示データ
をCRT13へ供給する。これにより、出力画面13a
に、積載用パレット2の積載面2cに対応するパレット
枠2Gが表示される。この際、上記所定の係数は、出力
画面13aに対して、できるだけ大なる数値に設定した
方が良い。
寸法データに応じた表示データをCRT13へ供給す
る。これにより、出力画面13a上に刷本1の上面1d
に対応する刷本枠1Gが表示される。この際、刷本枠1
Gの中心点1Gc近傍には、後述するマウスカーソルM
Cが位置する。また、このステップでは、CRT13の
出力画面13aを視認した積載作業員により、積載用パ
レット2に対する刷本1の進入方向が入力される。さら
に、パレット枠2において、入力された進入方向に対し
て最も奥側の頂点に着目し、この頂点から進入方向へ所
定距離離間した順序基準点13cを設定する。
標をも入力するようにし、パレット枠2Gを挟んで待機
位置と対向する位置に順序基準点13cを設けるように
してもよい。また、出力画面13aは、例えば、優先度
の異なる複数枚のプレートを重合して得られるものであ
り、積載用パレット2のパレット枠2Gと進入方向と順
序基準点13cは優先度の低いプレートに、刷本1の刷
本枠1Gは優先度の高いプレートに、マウスカーソルM
S等は、さらに優先度の高いプレートに表示される。
は、マウス11を摺動させ、図6に示すように、出力画
面13aに表示された刷本枠1Gを任意の経路でドラッ
グ(移動)し、パレット枠2G内の任意の位置に配置す
る。そして、積載作業員は、マウス11に設けられたボ
タン(図示略)を押下して、刷本枠1Gの位置を決定す
る。ここで、位置が決定された刷本枠1Gは、配置済み
刷本枠E1 とされる。
積載作業員がマウス11またはキーボード10を操作
し、刷本枠1Gの縦方向長さ1Gaと横方向長さ1Gb
とを交換することが可能である。通常、刷本1は、その
縦方向長さ1aと横方向長さ1bとが異なるため、必要
に応じて回転させて(例えば、90度回転させる)配置
することにより、より多くの刷本1を積載用パレット2
上に配置することができる。
は、必要に応じて、刷本枠1Gが中心点1Gcを中心に
して90度回転される。具体的には、例えば、積載作業
員がキーボード10の所定のキーを押下することによ
り、マウスカーソルMSに選択されている刷本枠1Gの
縦方向長さ1Gaと横方向長さ1Gbとが交換される。
すなわち、刷本枠1Gが90度回転される。
刷本枠1Gの移動や回転を指示する入力データに応じ
て、刷本枠1Gの中心点1Gcと各端点の座標とを特定
可能な位置情報を、常時、算出している。なお、ここで
いう座標とは、基準点13bを原点とした相対位置座標
である。そして、マウス11のボタンが押下されて、配
置済み刷本枠E1 が決定されると、刷本枠1Gの位置情
報を配置済み刷本枠E1の位置座標としてRAMに記憶
させる。そして、処理はステップSA6へ進む。
1Gについて、上述した配置処理を行うか否かが判断さ
れる。具体的には、出力画面13a上に、例えば、「新
たな刷本を配置しますか?」というメッセージを表示さ
せ、キーボード10またはマウス11から当該メッセー
ジに対応する入力データを受け取る。そして、この入力
データが配置処理を継続する旨を表すデータであれば、
上記判断結果は「Yes」となり、処理はステップSA
4へ戻る。こうして、新たな刷本枠1Gを順次配置し
て、配置済み刷本枠E2 ,E3 ,…の位置情報をRAM
に記憶させていく。逆に、入力データが、配置処理を終
了する旨を表すデータであれば、上記判断結果は「N
o」となり、処理はステップSA7へ進む。
数の配置済み刷本枠E1 ,E2 ,…を作成し、所定の積
載パターン(1段目のみ)が得られた場合の処理であ
り、各配置済み刷本枠E1 ,E2 ,…の位置情報と刷本
1の積載順序とを含む積載情報を作成する。各配置済み
刷本枠E1 ,E2 ,…の位置情報は、既にRAMに記憶
されているため、本ステップでは、各刷本1の積載順序
を求める。なお、ここでは、配置済み刷本枠E1 ,E
2 ,…の数をN個とする。
参照して説明する。積載順序を求める場合、まず、図7
のステップSB1では、図8に示すように、位置情報か
ら特定される各配置済み刷本枠E1 〜EN の端点の座標
と、順序基準点13cの座標とに基づいて、各刷本枠E
1 〜EN と順序基準点13cとの距離S1 〜SN を求
め、各距離S1 〜SN と各距離S1 〜SN に対応する位
置情報とを有するN個のレコードを作成する。
レコードの並び順で表される積載順序の仮割当てを行
う。具体的には、N個のレコードを、各レコード中の距
離S1〜SN の小なる順にソートしてRAMに記憶させ
る。この結果、RAMに記憶されるN個のレコードの一
例を図9に示す。
に1を代入し、ステップSB4では、領域Ri を算出す
る。領域Ri とは、i番目のレコード中に記憶された位
置情報と、刷本1の進入方向と、x=0,y=0で表さ
れる2本の座標軸とに基づいて決定される。例えば、1
番目のレコードが配置済み刷本枠E1 に対する位置情報
を有する場合、領域R1 を求めるには、まず、図8の配
置済み刷本枠E1 において、進入方向と直交する方向へ
突出している2つの端点E1a,E1bを求め、端点E1aを
通り進入方向と並行な直線と、端点E1bを通り進入方向
と並行な直線と、基準点13bに最も近接している端点
E1cと各端点E1a,E1bとを結ぶ2つの辺と、上記2本
の座標軸とに囲まれる領域を領域R1 とする。
代入する。このため、j=i=1となる。次にステップ
SB6では、配置済み刷本枠Ei に対応する領域Ri 内
に、j番目のレコードに対応する他の配置済み刷本枠
(まだ積載順序が決定されていない刷本枠)の端点が存
在するか否かが判断される。なお、実際の積載作業にお
いては、マニュピレータが所定の経路から僅かにずれる
ことも考えられるため、上記判断は、所定の誤差を考慮
に入れて行われる。また、このステップでは、i=jの
場合、上記判断結果は「No」となるよう設定されてい
る。
断結果は「No」となり、処理はステップSB7へ進
む。ステップSB7では、j<Nであるか否かが判断さ
れる。ここでは、上記判断結果が「Yes」となるた
め、処理はステップSB8へ進む。ステップSB8で
は、jへj+1を代入する。そして、処理はステップS
B6へ戻る。
ードの位置情報に表される配置済み刷本枠の端点が、領
域R1 内に存在するか否かが判断されることになる。こ
こでは、i=1であり、図8に示すように、領域R1 内
において、他の配置済み刷本枠の端点が存在することは
ないため、図7のステップSB6の判断結果が「Ye
s」となることなしに、ステップSB7の判断結果が
「No」となり、処理は、ステップSB9へ進む。
レコードの位置情報を、i番目に積載すべき刷本1に対
する位置情報として確定する。具体的には、当該レコー
ドのRAM上の記憶位置を確定する。ここでは、i=1
であるため、1番目に積載すべき刷本1の積載位置(位
置情報)が決定されたことになる。次に、処理はステッ
プSB10へ進み、ここで、i<Nであるか否かが判断
される。ここでは、i=1であるため、当該判断結果は
「Yes」となり、処理はステップSB11へ進む。
する。そして、処理はステップSB4へ戻る。すなわ
ち、i<Nである間、積載順序が決定されていないi番
目のレコードの位置情報に表される配置済み刷本枠に対
応する領域Ri について、上述した場合と、同様な処理
が為される。ここで、ステップSB1の処理を行った結
果、例えば、図9に示すように、6番目のレコードの位
置情報が配置済み刷本枠E7 に対応し、7番目のレコー
ドの位置情報が配置済み刷本枠E6 に対応しているもの
とする。
6,j=7であれば、6番目のレコードの位置情報に表
される配置済み刷本枠E7 に対応する領域R6 内に、7
番目のレコードの位置情報に表される配置済み刷本枠E
6 の端点が存在する(図8参照)。したがって、当該ス
テップでの判断結果は「Yes」となり、処理はステッ
プSB12へ進む。
とj番目のレコードとが入れ替えられてRAMに記憶さ
れる。そして、処理はステップSB4へ戻り、入れ替え
後のi番目のレコードの位置情報に基づいて領域Ri が
求められる。以後、上述した場合と同様な処理が行われ
る。そして、i=Nとなると、ステップSB10での判
断結果が「No」となり、積載順序決定処理が終了す
る。この結果、RAM上の各レコードは、例えば、図1
0に示すような順序となる。この順序が、刷本1の積載
順序となる。
れ、図3のステップSA7において、両者を含む積載情
報が作成される。この積載情報は、所望のパターン名と
対応付けて、ハードディスク12に記憶される。ここ
で、各刷本1は1段目に積載されるため、それらのZ座
標は「0」とする。ただし、この際、複数の刷本枠1G
が互いに交差し、刷本1同士の重合が発生した場合に
は、得られた積載パターンは無効パターンとされ、処理
は終了する。
ンでない限り、ハードディスク12には、刷本1および
積載用パレット2の寸法データと、積載用パレット2上
に積載される1段目の刷本1に対応する積載情報とが、
パターン名と対応付けられて、データベースのレコード
として記憶されている。こうして登録プログラムが終了
する。
実行される選択プログラムについて詳述する。図4は選
択プログラムによる処理の流れを示すフローチャートで
あり、登録プログラムが終了すると、処理はこの図のス
テップSC1へ進む。ステップSC1では、図3のステ
ップSA1と略同様な処理が行われ、入力データから刷
本1の寸法データ(縦方向長さ1a、横方向長さ1b、
高さ1c)と積載段数Mとが決定される。
1で求められた寸法データに対応するレコードを、ハー
ドディスク12内に記憶されたデータベースから検索す
る。次に、ステップSC3では、ステップSC2で抽出
されたレコードからパターン名を読み出し、読み出され
たパターン名に応じた表示データがCRT13へ供給さ
れる。これにより、出力画面13aには、予め登録され
たパターン名のリストが表示される。
が、マウス11を操作して、CRT13上に表示された
パターン名のリストから、所望のパターン名を選択す
る。次に、ステップSC5では、コンピュータ9が、選
択されたパターン名に対応付けられた積載情報に応じた
表示データをCRT13へ供給する。これにより、出力
画面13aには、積載用パレット2および1段目に積載
される刷本1が表示される。
4での選択が正しいか否かが判断される。具体的には、
積載作業員が出力画面13a上に表示されている積載パ
ターンを参照し、キーボード10またはマウス11を操
作して、この積載パターンで良い(承認)か否(否認)
かを表す入力データをコンピュータ9へ供給する。この
入力データが、「否認」を表すものである場合には、上
記判断結果は「No」となり、処理はステップSC3に
戻り、再度、パターン名のリストを表示させる。逆に入
力データが「承認」を表すものである場合には、判断結
果は「Yes」となり、処理はステップSC7へ進む。
と積載段数Mと高さ1cとから、全ての刷本1に対応す
る積載情報を求め、積載情報としてハードディスク12
に記憶させる。ここで、各刷本1の中心点および各端点
のX,Y座標は、1段目の刷本1と同様であり、m(m
は自然数)段目以降の刷本1のZ座標は、高さ1cのm
倍として算出される。なお、積載順序は、1段目の積載
が終了した後に2段目の積載を行うようにするため、容
易に決定できる。こうして選択プログラムが終了する。
実行される通信プログラムについて詳述する。図5は通
信プログラムによる処理の流れを示すフローチャートで
あり、選択プログラムが終了すると、処理はこの図のス
テップSD1へ進む。ステップSD1では、ハードディ
スク12から積載情報をRAM上に読み出す。次に、ス
テップSD2では、RAM上に読み出された積載情報
を、仮想スケールと実際のスケールとに基づいて変換
し、実寸法に対応した積載情報を得る。
4を介して、積載情報を機械制御装置7へ供給する。積
載情報には、位置情報と積載順序とが含まれているた
め、実際には、各刷本1の位置情報(積載位置)を、積
載順序に基づいて機械制御装置7へ順次供給することに
なる。したがって、機械制御装置7は、積載情報に基づ
いて刷本積載装置8を制御し、所望の積載パターンおよ
び積載順序で複数の刷本1を積載していく。この際、刷
本1の進入方向を考慮した積載順序で刷本1を積載して
いくため、刷本1同士が衝突することなく、積載作業が
行われる。こうして、パレタイズ工程が自動的になされ
る。
刷本積載装置制御システムによれば、出力画面13aに
おいて、マウス11を用いて刷本枠1Gを移動させてパ
レット枠2G上に配置することにより、実際に刷本1を
積載することなく、容易に刷本1の積載パターンを決定
することができる。また、ハードディスク12中に、作
成された積載パターンをデータベースとして記憶させる
ために、その検索等の管理を効率良く行うことができ
る。
は入力データに表される各寸法に応じた大きさとなるた
め、データ入力後は、各寸法を考慮することなく、積載
パターンを作成できる。また、刷本枠1Gの位置座標
は、中心点1Gcに対するものとしたために、刷本枠1
Gが回転しても、その位置座標は変動せず、煩雑な計算
処理を省略することができる。また、パレット枠2Gを
十分な大きさとしたために、刷本1を所望の位置に正確
に配置できる。
さ1aおよび横方向長さ1bからなる刷本枠1Gを配置
し、1段目の刷本1に対応する積載情報を得るようにす
るとともに、選択プログラムにおいて、高さ1cおよび
積載段数Mから2段目以降の刷本1に対する積載情報を
求めるようにしたため、積載する刷本1の高さ1cおよ
び積載段数Mが様々な値をとっても、1段目の積載情報
を再登録することなく、対応することができる。
に基づいて、刷本1同士が衝突せずに積載されるよう積
載順序を求め、この積載順序に従って積載作業を行うよ
うにしたため、積載位置の真上から刷本1を進入させる
必要がなく、各刷本1の間隔を極めて小とすることがで
きる。すなわち、積載用パレット2上に効率良く刷本1
を積載することができる。
略対向する位置に順序基準点13cを設け、この順序基
準点13cと各刷本枠1Gとの距離が小なる順に、各刷
本枠1Gに対応する位置情報(レコード)を整列するよ
うにしたため、後続する処理において、レコードの入れ
替え処理が発生する確立を極めて低くすることができ
る。
ピュータ9で実行される各プログラムを自動的に起動す
るようにしたが、例えば、各プログラムを起動させるメ
ニュープログラムを作成し、電源投入時にこのメニュー
プログラムを起動するようにしてもよい。また、刷本枠
1Gの移動をマウス11を用いて行うようにしたが、キ
ーボード10の所定のキーを用いて行うようにしてもよ
いことは言うまでもない。
例を示したが、各レコードにシリアルのレコード番号を
付け、このレコード番号の並びで積載順序を表すように
してもよい。こうすれば、図7のステップSB12にお
いて、i番目のレコードとj番目のレコードを物理的に
交換せずに、レコード番号のみを交換すればよく、積載
順序の決定にかかる時間を短縮することができる。
装置制御方法およびそのシステムによれば、パレット枠
内に配置される刷本枠の中心座標および各端点の座標を
規定する情報から、位置情報が生成される。この位置情
報が刷本の積載順序に応じた順序で刷本積載装置に供給
される事により、複数の刷本が所望の積載パターンで積
載用パレット上に積載される。すなわち、刷本積載装置
は、様々な寸法の刷本および様々な積載パターンに容易
に対応することができるという効果がある。また、刷本
を略水平な進入方向へ移動して所望の積載位置に積載す
る場合には、各位置情報と進入方向とに基づいて、積載
時に刷本同士が接触しないよう積載順序が決定される。
すなわち、各刷本は、積載位置に対して略水平な方向か
ら進入可能となり、各刷本の間隔を小とすることができ
る。こうしたことから、刷本積載装置による積載作業効
率を向上させることができるという効果がある。
ステム6の概略構成を示す概念図である。
図である。
チャートである。
チャートである。
チャートである。
チャートである。
る。
ある。
る。
2を真上から俯瞰した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 待機位置にある直方体状の刷本を、予め
設定された積載情報に基づいて、直方体状の積載用パレ
ットの積載面に複数積載する刷本積載装置を制御する刷
本積載装置制御方法であって、 縦方向長さおよび横方向長さが前記積載面に一致するパ
レット枠全体を所定倍率で画像表示装置に表示させるパ
レット枠表示過程と、 該パレット枠表示過程に後続する過程であって、縦方向
長さおよび横方向長さが前記刷本の上面または下面に一
致する刷本枠を前記所定倍率で前記画像表示装置に順次
表示させるとともに、各刷本枠を互いに重合することな
く前記パレット枠内に任意の向きで配置する刷本枠配置
過程と、 該刷本枠配置過程で配置された各刷本枠の中心点および
各端点の座標を規定する位置情報と各刷本の積載順序と
に基づいて前記積載情報を作成する積載情報作成過程と
を有することを特徴とする刷本積載装置制御方法。 - 【請求項2】 待機位置にある直方体状の刷本を、予め
設定された位置情報および積載順序からなる積載情報に
基づいて、直方体状の積載用パレットの積載面に複数積
載する刷本積載装置を制御する刷本積載装置制御システ
ムであって、 操作者の指示に応じて前記積載情報を作成して記憶する
情報作成登録手段と、 前記情報作成登録手段から前記操作者の指示に応じた積
載情報を抽出する検索選択手段と、 該検索選択手段で抽出された積載情報中の位置情報を、
この積載情報中の積載順序に応じた順序で前記刷本積載
装置へ供給する通信手段とを具備することを特徴とする
刷本積載装置制御システム。 - 【請求項3】 前記刷本を略水平な進入方向へ移動して
所望の積載位置に積載する場合には、前記各位置情報と
前記進入方向とに基づいて、積載時に前記刷本同士が接
触しないよう前記積載順序を決定することを特徴とする
請求項1に記載の刷本積載装置制御方法。 - 【請求項4】 前記情報作成登録手段は、前記刷本積載
装置が前記刷本を略水平な進入方向へ移動させて所望の
積載位置に積載する場合には、前記各位置情報と前記進
入方向とに基づいて、積載時に前記刷本同士が接触しな
いよう前記積載順序を決定することを特徴とする請求項
2に記載の刷本積載装置制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08897294A JP3610592B2 (ja) | 1993-11-30 | 1994-04-26 | 刷本積載装置制御方法およびそのシステム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30069193 | 1993-11-30 | ||
JP5-300691 | 1993-11-30 | ||
JP08897294A JP3610592B2 (ja) | 1993-11-30 | 1994-04-26 | 刷本積載装置制御方法およびそのシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07210227A true JPH07210227A (ja) | 1995-08-11 |
JP3610592B2 JP3610592B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=26430290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08897294A Expired - Lifetime JP3610592B2 (ja) | 1993-11-30 | 1994-04-26 | 刷本積載装置制御方法およびそのシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3610592B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10720652B2 (en) * | 2016-07-28 | 2020-07-21 | ETAK Systems, LLC | Battery recycling systems and methods associated with cell sites and the like |
CN113651118A (zh) * | 2020-11-03 | 2021-11-16 | 梅卡曼德(北京)机器人科技有限公司 | 多尺寸箱子的混合码垛方法、设备、装置及计算机可读存储介质 |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP08897294A patent/JP3610592B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10720652B2 (en) * | 2016-07-28 | 2020-07-21 | ETAK Systems, LLC | Battery recycling systems and methods associated with cell sites and the like |
CN113651118A (zh) * | 2020-11-03 | 2021-11-16 | 梅卡曼德(北京)机器人科技有限公司 | 多尺寸箱子的混合码垛方法、设备、装置及计算机可读存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3610592B2 (ja) | 2005-01-12 |
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