JPH07209995A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH07209995A
JPH07209995A JP1997094A JP1997094A JPH07209995A JP H07209995 A JPH07209995 A JP H07209995A JP 1997094 A JP1997094 A JP 1997094A JP 1997094 A JP1997094 A JP 1997094A JP H07209995 A JPH07209995 A JP H07209995A
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JP
Japan
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carrier
magnetic
layer thickness
developing device
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Application number
JP1997094A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Kazuo Yasuda
和夫 安田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤の搬送量を安定化させ、搬送量のムラ
が原因で発生する画像上のノイズを低減し、高画質を実
現することが可能な現像装置を提供する。 【構成】 非磁性絶縁性トナーと磁性キャリアからなる
現像剤を担持搬送する内部に固定された磁界発生手段3
1を有する現像剤担持体8と、この現像剤担持体8上の
現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材34とを有
する現像装置7において、現像剤層厚規制部材34は、
現像剤担持体8と非接触で磁界発生手段31の磁極上に
配置されるとともに、現像剤担持体8上の現像剤の移動
方向上流側の面が現像剤担持体接線方向となす上流側の
角度αが60°以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば静電像を現像
剤にて現像する現像装置に関し、更に詳言すれば、現像
剤の現像剤担持体ヘの付着層の厚みを規制する現像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば静電像を現像剤にて現像する現像
装置として、例えば内蔵磁石を固定して現像剤担持体が
回転する構成のものがあり、かかる現像装置では内蔵固
定した磁石によって現像剤担持体上に付着して保持され
た現像剤は、現像剤担持体の回転に伴って移動して搬送
され、潜像を有した像形成体と最も近接した現像領域に
おいて現像がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電子写真、
静電記録における現像装置においては、例えば内部に固
定された磁界発生手段を有する現像剤担持体により、非
磁性絶縁性トナーと磁性キャリアからなる現像剤を担持
搬送するものがあるが、この現像領域における現像剤の
搬送量が安定せずにムラがあると、画像上にノイズが発
生する一原因となっている。
【0004】この現像領域における現像剤の搬送量の安
定化は画像上のノイズを低減させる上で重要な因子であ
り、特に搬送量が少ない現像方式等では搬送量のムラが
画像上のノイズとして現れやすい。このため、例えば特
公昭59−8831号公報に開示されるように、ジャン
ピング現像法において、磁界中で現像剤の厚みをドクタ
ーブレードで規制して現像剤の搬送量を安定化させるも
のがある。
【0005】ところで、特公昭59−8831号公報に
開示されるものは、磁界を利用しているため、磁界の及
ぶ範囲でないと効果がない。より高画質な画像を実現す
るためには、またジャンピング現像法に限らず、種々の
現像方式にも対応できるためにもいかなる現像領域にお
ける現像剤の搬送量においても均一な層形成を行う必要
がある。
【0006】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、現像領域における現像剤の搬送量を安定化させ、
搬送量のムラが原因で発生する画像上のノイズを低減
し、高画質を実現することが可能な現像装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記したように、請求項
1記載の発明は、非磁性絶縁性トナーと磁性キャリアか
らなる現像剤を担持搬送する内部に固定された磁界発生
手段を有する現像剤担持体と、この現像剤担持体上の前
記現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材とを有す
る現像装置において、前記現像剤層厚規制部材は、前記
現像剤担持体と非接触で前記磁界発生手段の磁極上に配
置されるとともに、前記現像剤担持体上の前記現像剤の
移動方向上流側の面が前記現像剤担持体接線方向となす
上流側の角度が60°以上であることを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2記載の発明の現像装置は、
前記現像剤層厚規制部材と前記現像剤担持体との距離が
1mm以下であることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明の現像装置は、
前記磁性キャリアの粒径が20〜80μmの範囲である
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明の現像装置は、
前記現像剤層厚規制部材の直下において、前記現像剤担
持体の表面での前記磁界発生手段の磁極の磁束密度が3
00ガウス以上であることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、現像剤担持体上の現
像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材を有してお
り、この現像剤層厚規制部材は、現像剤担持体と非接触
で磁界発生手段の磁極上に配置されるとともに、現像剤
担持体上の現像剤の移動方向上流側の面が現像剤担持体
接線方向となす上流側の角度が60°以上であり、これ
により現像剤層厚規制部材による現像剤の押し固めがな
く、現像領域における現像剤の搬送量を安定化させ、搬
送量のムラが原因で発生する画像上のノイズを低減し、
高画質を実現することができる。
【0012】また、請求項2記載の発明では、現像剤層
厚規制部材と現像剤担持体との距離が1mm以下であ
り、現像剤層厚規制部材によって均一な現像剤層形成を
行うことができる。
【0013】また、請求項3記載の発明では、磁性キャ
リアの粒径が20〜80μmの範囲であり、磁性キャリ
アの粒径が20〜80μmで特に安定した現像剤層形成
ができ、20μm以下だとくさび形状の影響がわずかに
でてくるし、80μm以上だと現像剤層が粗くなり、均
一な現像剤層形成を達成しても、その後若干くずれが生
じる。
【0014】また、請求項4記載の発明では、現像剤層
厚規制部材の直下において、現像剤担持体の表面での磁
界発生手段の磁極の磁束密度が300ガウス以上であ
り、現像剤層厚規制部材下で形成された現像剤穂立ちの
高さがより均一になる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の現像装置の実施例を図面に
基づいて説明する。この発明の実施例の説明に先立っ
て、この発明の現像装置が用いられるカラー画像形成装
置の構成とその作用を図1によって説明する。図1はカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。
【0016】像担持体である感光体ドラム1は、OPC
感光体をドラム上に塗布したもので時計方向に駆動回転
される。感光体ドラム1にスコロトロン帯電器2が対向
して配置され、スコロトロン帯電器2により感光体ドラ
ム1の周面に対しVHの一様な帯電を、VGに電位保持さ
れたグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ放電によ
って与えられる。このスコロトロン帯電器2による帯電
に先だって、前プリントまでの感光体の履歴をなくすた
めに発光ダイオード等を用いたPCL3による露光を行
って感光体周面の除電をしておく。感光体への一様帯電
ののち像露光手段4により画像信号に基づいた像露光が
行われる。像露光手段4は図示しないレーザダイオード
を発光光源とし回転するポリゴンミラー5、fθレンズ
等を経て反射ミラー6により光路を曲げられ走査がなさ
れるもので、感光体ドラム1の回転(副走査)によって
潜像が形成される。
【0017】感光体ドラム1の周縁には、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等
の非磁性絶縁性トナーと磁性キャリアとからなる現像剤
をそれぞれ内蔵した現像装置7が設けられていて、先ず
1色目の現像がマグネットを内蔵し現像剤を保持して回
転する現像剤担持体8によって行われる。現像剤はフェ
ライトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティ
ングした磁性キャリアと、ポリエステルを主材料として
色に応じた顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を
加えた非磁性絶縁性トナーとからなるもので、現像剤は
現像剤担持体8上に100〜600μmの層厚(現像
剤)に規制されて現像域へと搬送される。現像域におけ
る現像剤担持体8と感光体ドラム1との間隙は層厚(現
像剤)よりも大きい0.2〜1.0mmとして、この間
にVACのACバアイスとVDCのDCバイアスが重畳して
印加される。VDCとVH、非磁性絶縁性トナーの帯電は
同極性であるため、VACによって磁性キャリアから離脱
するきっかけを与えられた非磁性絶縁性トナーはVDC
り電位の高いVHの部分には付着せず、VDCより電位の
低いVL部分に付着し顕像化(反転現像)が行われる。
1色目の顕像化が終った後2色目の画像形成行程にはい
り、再びスコロトロン帯電器2による一様帯電が行わ
れ、2色目の画像データによる潜像が像露光手段4によ
って形成される。このとき1色目の画像形成行程で行わ
れたPCL3による除電は、1色目の画像部に付着した
非磁性絶縁性トナーがまわりの電位の急激な低下により
飛び散るため行わない。
【0018】再び感光体ドラム1の周面の全面に亘って
Hの電位となった感光体のうち、1色目の画像のない
部分に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行
われるが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行
う部分では、1色目の付着した非磁性絶縁性トナーによ
り遮光と非磁性絶縁性トナー自身のもつ電荷によってV
M´の潜像が形成され、VDCとVM´の電位差に応じた現
像が行われる。この1色目と2色目の画像の重なりの部
分では1色目の現像をVLの潜像をつくって行うと、1
色目と2色目とのバランスが崩れるため、1色目の露光
量を減らしてVH>VM>VLとなる中間電位とすること
もある。3色目、4色目についても2色目と同様の画像
形成行程が行われ、感光体ドラム1の周面上には4色の
顕像が形成される。
【0019】一方給紙カセット9より半月ローラ10を
介して搬出された記録紙Pは一旦停止し、転写のタイミ
ングの整った時点で給紙ローラ11の回転作動により転
写域へと給紙される。転写域においては、転写のタイミ
ングに同期して感光体ドラム1の周面に転写ローラ12
が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して多色像が一
括して転写される。
【0020】次いで、記録紙Pはほぼ同時に圧接状態と
された分割ブラシ13によって除電され感光体ドラム1
の周面により分離して定着装置14に搬送され、熱ロー
ラ15と圧着ローラ16の加熱、加圧によって非磁性絶
縁性トナーを溶着したのち排紙ローラ17を介して装置
外部に排出される。
【0021】なお、転写ローラ12および分離ブラシ1
3は記録紙Pの通過後、感光体ドラム1の周面より退避
離間して次なるトナー像の形成に備える。一方記録紙P
を分離した感光体ドラム1は、クリーニング装置18の
ブレード19の圧接により残留トナーを除去、清掃し、
再びPCL3による除電と、スコロトロン帯電器2によ
る帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。な
お、ブレード19は感光体面のクリーニング後、直ちに
移動して感光体ドラム1の周面より退避する。
【0022】次に、この発明の現像装置の構成を図2に
基づいて説明する。図2は現像装置の断面図である。現
像装置7は感光体ドラム1に対向して配設され、この現
像装置7のケーシング30内には現像剤担持体8が設け
られ、現像剤担持体8は矢示方向に回転する円筒状の現
像スリーブである。現像剤担持体8は内部に固定した磁
界発生手段31を有しており、この磁界発生手段31は
複数の磁極をもつ磁石体で構成される。
【0023】トナーボックスより供給された非磁性絶縁
性トナーは、現像装置7のケーシング30の右端部に落
下され、相反する方向に回転する一対の撹拌スクリュ3
2によって磁性キャリアと撹拌混合され、所定の帯電量
(Q/M)に設定される一方トナー濃度はL検方式によ
り検知され、この出力周波数にもとづいて非磁性絶縁性
トナーの供給量を制御して、例えば5ないし7%程度の
トナー濃度値に設定制御される。撹拌された二成分現像
剤は供給ローラ33を介して現像剤担持体8に搬送され
る。そして、現像剤層厚規制部材34によって薄層とさ
れて感光体ドラム1の現像域に搬送され、次に記す現像
条件によって静電潜像の反転現像を行う。供給ローラ3
3の下方位置には戻しローラ35が配置され、この戻し
ローラ35で供給された余りの現像剤を撹拌スクリュ3
2側に戻す。
【0024】非磁性絶縁性トナーは例えば下記の組成か
ら成るもので、 スチレンーメタクリル酸ブチル(75:25)共重合体樹脂 100重量部 着色剤 10重量部 バリファースト(オリエント化学社製) 0.2重量部 軟化点120℃のポリプロピレン 2重量部 上記組成物を溶融、練肉、冷却、粉砕、紛糾し重量平均
粒径8μm径の非磁性絶縁性トナーとしたもので、5〜
15μm径の間が好ましく用いられる。
【0025】非磁性絶縁性トナーに用いられる樹脂とし
ては、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、エチル系樹脂、
ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ、それにカ
ーボン等の着色剤や必要に応じて定着性向上剤、帯電制
御剤等を加えて、従来公知のトナー粒子製造方法と同様
の方法によって作ることができる。さらに、トナー粒子
がスプレードライ法、あるいは粒子化後の球形化処理に
よって球形化されたものであると、現像剤の流動性が向
上して凝集しにくくなり、磁性キャリアとの均一混合
性、搬送性および帯電性も向上する。
【0026】トナー用の着色剤としては、一般に染料及
び顔料が用いられるが、耐候堅牢度が高い顔料が広く用
いられる。顔料としては、カーボンブラック(黒色)、
ベンジジンイエロー(黄)、ローダミンB(マゼン
タ)、銅フタロシアニン(シアン)等が用いられる。こ
れら有機及び無機顔料は所望に応じて単独又は複数を選
択併用して、求める色調に調えられる。又顔料の添加量
は樹脂に対し約3から15部が好ましく選択される。
【0027】磁性キャリアは、重量平均粒径40μmの
球形フェライト粒子にスチレン樹脂の0.5μm厚の被
覆層を設けて形成した。磁性キャリアの平均粒径が大き
いと、現像剤担持体8上に形成される現像剤層の状態が
荒くなり、振動電界で振動を与えてもトナー像にムラが
現れ易く、現像剤層におけるトナー濃度が低くなるの
で、高濃度の現像が困難になる。又磁性キャリアの平均
粒径が小さい場合、キャリア粒子が細か過ぎると、トナ
ー粒子と共に感光体面ヘの付着、飛散を起し易くなる。
これらの現象は、現像条件としてのキャリア粒子に作用
させる磁界の強さ、それに応ずるキャリア粒子の磁化の
強さに関係し、重量平均粒径が30〜120μm、磁界
500エルステット下での磁化率が20〜50emu/
gの磁性キャリアが好ましく用いられる。
【0028】現像剤は、上記の磁性キャリアに対して非
磁性絶縁性トナーが5wt%となるよう混合すると共
に、疎水性シリカを0.5wt%となるよう加えて現像
剤としたものが多く用いられる。
【0029】ケーシング30内の2成分現像剤は撹拌ス
クリュ32によって撹拌され、帯電して非磁性絶縁性ト
ナーは磁性キャリアの周囲に静電的に付着する。かかる
状態の現像剤は回転する供給ローラ33によって移動
し、磁界発生手段31の磁石体の磁力によって現像剤担
持体8に付着する。現像剤担持体8に付着した現像剤
は、現像剤層厚規制部材34によって層厚規制がなされ
たのち感光性ドラム1と現像剤担持体8との最近接位置
である現像領域において非接触現像を行う。
【0030】現像剤担持体8は導電性の金属管で、アル
ミ材やステンレス材が用いられ、外径15〜50mmφ
のローラである。現像剤担持体8の表面は現像剤の安定
して均ーな搬送がなされるよう平均粗さは2〜15μm
の間にあることが好ましい。平滑であると搬送は十分に
行われなくなり、粗すぎると現像ムラが生じることとな
る。上記の表面粗さにするにはサンドブラスト処理が好
ましく用いられ、アルミ材の場合はアルマイト加工が施
されていることが望ましい。現像剤担持体8は10〜5
0cm/secの周速度で回転し現像領域に新しい現像
剤を供給する。この供給量は感光体ドラム1の移動速度
に関係し、不足すると現像不足(アンダ)の現像しか行
われない。また、現像剤担持体8の回転数が高いとトナ
ーが飛散しやすい条件となる。
【0031】現像剤担持体8内の磁界発生手段31は5
〜9極の磁石体であって、現像領域40における前後の
固定した2磁極間の角度θは25゜〜80゜で、現像領
域40は2磁極のなす角θのほぼ中間位置にあることが
好ましい。また、磁極の現像剤担持体8の表面上での磁
束密度は何れも400ガウス以上であることが好まし
い。以上の条件を満たすことによって現像領域40にお
いては好ましい水平磁界が形成される。
【0032】現像剤層厚規制部材34は、現像剤担持体
8と非接触で磁界発生手段31の磁極上に配置されると
ともに、現像剤担持体8上の現像剤の移動方向上流側の
面34aが現像剤担持体接線方向となす上流側の角度α
が60°以上であり、これにより現像剤層厚規制部材3
4による現像剤の押し固めがなく、現像領域40におけ
る現像剤の搬送量を安定化させ、搬送量のムラが原因で
発生する画像上のノイズを低減し、高画質を実現するこ
とができる。
【0033】即ち、次の図3、図4、図5の3通りの現
像装置で現像領域における現像剤の搬送量を調べた。現
像剤層厚規制部材34の厚さは1mmとした。図3は実
施例の現像装置を示し、現像剤層厚規制部材34の下に
磁極が位置し、現像剤担持体8上の現像剤の移動方向上
流側の面34aが現像剤担持体接線方向となす上流側の
角度αが120°である。図4は比較例の現像装置を示
し、現像剤層厚規制部材34の下に磁極が位置するが、
現像剤担持体8上の現像剤の移動方向上流側の面34a
が現像剤担持体接線方向となす上流側の角度αが30°
である。図5は比較例の現像装置を示し、現像剤層厚規
制部材34の下に磁極と磁極の間が位置し、現像剤担持
体8上の現像剤の移動方向上流側の面34aが現像剤担
持体接線方向となす上流側の角度αが120°である。
【0034】現像剤担持体8の表面での磁界発生手段3
1の磁極の磁束密度は、いすれもS1極500ガウス、
N1極500ガウス、S2極600ガウス、N2極60
0ガウス、S3極600ガウス、N3極600ガウス、
N4極500ガウスである。また、このときの現像剤
は、非磁性絶縁性トナーの量平均粒径8.5μm径であ
り、磁性キャリアの重量平均粒径が50μmであり、磁
性キャリアの磁界100エルステット下での磁化率が2
0emu/gが用いられる。
【0035】また、図3、図4、図5の3通りの現像装
置について、図6に示すように、現像剤担持体8と現像
剤層厚規制部材34との間隔D1を変化させて現像領域
における現像剤の搬送量を調べ、この結果を図7に示
す。
【0036】ここで、図3の実施例の現像装置は、現像
剤層厚規制部材34による現像剤の押し固めがなく、現
像領域40における現像剤の搬送量を安定化させ、搬送
量のムラが原因で発生する画像上のノイズを低減し、高
画質を実現することができる。
【0037】これに対して、図4の比較例1の現像装置
は、現像剤層厚規制部材34の上流側がくさび形状のた
め現像剤が押しかためられながら、現像剤担持体8と現
像剤層厚規制部材34との間に向かう。このため、現像
剤層厚規制部材34を通過する現像剤量も不安定であっ
た。また、現像剤担持体8と現像剤層厚規制部材34と
の間隔D1が500μm以下では、図7に示すように特
に現像剤が押しかためられながら、現像剤担持体8と現
像剤層厚規制部材34との間に向かう傾向が強く搬送量
が不安定であった。
【0038】また、図5の比較例2の現像装置は、現像
剤層厚規制部材34の位置に極と極の間がくるため現像
剤の穂立ちが形成されていない。現像剤の穂立ちは、図
8の磁性キャリアの形成の概念図に示すように、極と極
の位置に磁性キャリアが多く形成され、極と極の間の現
像剤の穂立ちが形成されていない。このため指定された
搬送量を得るのに現像剤担持体8と現像剤層厚規制部材
34との間隔D1を狭くしなければならない。このた
め、現像剤担持体8と現像剤層厚規制部材34との間隔
D1の機械的な変動、例えば現像剤担持体8の振れ、つ
くりこみ精度、現像剤担持体8の真直度等が搬送量のム
ラに大きく起因する。
【0039】これに対して、図3の実施例の現像装置
は、現像剤層厚規制部材34による現像剤の押し固めが
なく、極めて均一な現像剤層形成を行うことができた。
特に、現像剤担持体8と現像剤層厚規制部材34との間
隔D1は1mmまでで、現像剤層厚規制部材34による
現像剤の押し固めがなく、特に極めて均一な現像剤層形
成を行うことができ、その効果が大きい。
【0040】さらに、現像剤担持体8上の現像剤の移動
方向上流側の面34aが現像剤担持体接線方向となす上
流側の角度αを大きく取ることでくさび形状による現像
剤の押しかためを防止できる。この効果を得る角度につ
いて調べた。その結果、角度αが60°以上で効果があ
ることを見出した。
【0041】即ち、図3の実施例の現像装置と同様で、
現像剤層厚規制部材34を様々変化させて実験した。ま
ず、現像剤層厚規制部材34が板状の場合で、その厚さ
tを変化させた。現像剤層厚規制部材34の厚さt3m
m以上の場合は、厚さが作り出すくさび形状の影響で現
像剤担持体8上の現像剤の移動方向上流側の面34aが
現像剤担持体接線方向となす上流側の角度αは、図9の
ように設定され、また現像剤層厚規制部材34の厚さt
が3mm以下の場合は、厚さが作り出すくさび形状の影
響は出ず図10のように設定される。
【0042】また、現像剤層厚規制部材34が図11の
ようにくさび状の場合は、図9及び図10と同様に現像
剤層厚規制部材34の厚さtが3mmで、くさび形状の
影響の有無の境界があった。
【0043】また、現像剤層厚規制部材34が図12の
ように、曲面をなす場合においては、現像剤担持体8と
の最接近点aと2mmの距離をなす円周上の点bとから
なる角度αについて設定する。
【0044】さらに、現像剤層厚規制部材34が図13
のように平面と曲面の場合においては、図12と同様に
現像剤担持体8との最接近点aと2mmの距離をなす円
周上の点bとを設定し、このb点が曲面上に存在すれば
図12と同じに設定し、存在しなければ図13のように
平面となす角を設定する。
【0045】このように、現像剤担持体8上の現像剤の
移動方向上流側の面34aが現像剤担持体接線方向とな
す上流側の角度αは、種々の形状の場合について異なる
設定にする必要があったが、共通していることは、現像
剤層厚規制部材34によるくさび形状を現像剤層厚規制
部材34の上流側に作らないこと、または作っても搬送
量に影響を受けない範囲に抑えることであった。
【0046】さらに、現像剤のうちキャリア粒径を変化
させて、図3の実施例の現像装置で実験して搬送量を調
べた。この結果キャリア粒径20〜80μmで特に安定
した現像剤層形成を確認した。これは、キャリア粒径2
0μm以下だと、現像剤層厚規制部材34によるくさび
形状の影響がわずかに出てくること、キャリア粒径80
μm以上だと現像剤層があらくなり、均一な層形成を達
成してもその後若干くずれているためである。
【0047】また、現像剤層厚規制部材34下の磁極の
磁束密度を変化させて、図3の実施例の現像装置で実験
を行った。この結果を図14に示す。図14のように磁
極の磁束密度を変化させることで搬送量は変化した。ま
た、磁極の磁束密度が300ガウス以上で特に良好な現
像剤層形成を達成していた。これは、現像剤層厚規制部
材34下で形成された現像剤穂立ちの高さが300ガウ
ス以上でより均一になるためである。
【0048】次に、図1に示すカラー画像形成装置に示
すコニカ(株)製のコニカDC9028を用いて画出し
を行った。このカラー画像形成装置に用いた現像装置
は、現像剤層厚規制部材が現像剤担持体と非接触で磁界
発生手段の磁極上に配置されるとともに、現像剤担持体
上の現像剤の移動方向上流側の面が現像剤担持体接線方
向となす上流側の角度が60°以上であり、現像剤層厚
規制部材と現像剤担持体との距離が1mm以下であり、
さらに磁性キャリアの粒径が20〜80μmの範囲であ
り、現像剤層厚規制部材の直下において、現像剤担持体
の表面での磁界発生手段の磁極の磁束密度が300ガウ
ス以上である。
【0049】この時の条件は、現像剤は、非磁性絶縁性
トナーの量平均粒径8.5μm径であり、磁性キャリア
の重量平均粒径が50μmであり、磁性キャリアの磁界
100エルステット下での磁化率が20emu/gが用
いられる。
【0050】現像バイアスは、直流−750Vに、周波
数f8kHz、VAC1.8kVPPの交流を重ねる。
【0051】感光体電位は−850V、露光部は−50
Vであり、ここでは搬送量が20mg/cm2になるよ
うにそれぞれの場合の現像剤層厚規制部材を調整した。
その結果、搬送ムラによる画像ノイズのない、良好な画
像を得ることができた。
【0052】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤層
厚規制部材を、現像剤担持体と非接触で磁界発生手段の
磁極上に配置されるとともに、現像剤担持体上の現像剤
の移動方向上流側の面が現像剤担持体接線方向となす上
流側の角度が60°以上であるから、現像剤層厚規制部
材による現像剤の押し固めがなく、現像領域における現
像剤の搬送量を安定化させ、搬送量のムラが原因で発生
する画像上のノイズを低減し、高画質を実現することが
できる。
【0053】請求項2記載の発明は、現像剤層厚規制部
材と現像剤担持体との距離が1mm以下であるから、現
像剤層厚規制部材によって均一な現像剤層形成を行うこ
とができ、搬送ムラによる画像ノイズのない、良好な画
像を得ることができる。
【0054】請求項3記載の発明は、磁性キャリアの粒
径が20〜80μmの範囲であり、磁性キャリアの粒径
が20〜80μmであるから、特に安定した現像剤層形
成ができ、その後の現像剤層のくずれも防止され、搬送
ムラによる画像ノイズのない、良好な画像を得ることが
できる。
【0055】請求項4記載の発明は、現像剤層厚規制部
材の直下において、現像剤担持体の表面での磁界発生手
段の磁極の磁束密度が300ガウス以上であるから、現
像剤層厚規制部材下で形成された現像剤穂立ちの高さが
より均一になり、搬送ムラによる画像ノイズのない、良
好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】現像装置の断面図である。
【図3】実施例の現像装置の断面図である。
【図4】比較例1の現像装置の断面図である。
【図5】比較例2の現像装置の断面図である。
【図6】現像剤担持体と現像剤層厚規制部材との間隔を
示す図である。
【図7】現像剤担持体と現像剤層厚規制部材との間隔を
変化させた現像領域における現像剤の搬送量を示す図で
ある。
【図8】磁性キャリアの形成の概念図である。
【図9】現像剤担持体上の現像剤の移動方向上流側の面
が現像剤担持体接線方向となす上流側の角度の設定を示
す図である。
【図10】現像剤担持体上の現像剤の移動方向上流側の
面が現像剤担持体接線方向となす上流側の角度の設定を
示す図である。
【図11】現像剤担持体上の現像剤の移動方向上流側の
面が現像剤担持体接線方向となす上流側の角度の設定を
示す図である。
【図12】現像剤担持体上の現像剤の移動方向上流側の
面が現像剤担持体接線方向となす上流側の角度の設定を
示す図である。
【図13】現像剤担持体上の現像剤の移動方向上流側の
面が現像剤担持体接線方向となす上流側の角度の設定を
示す図である。
【図14】磁極の磁束密度を変化させて搬送量の変化を
示す図である。
【符号の説明】
7 現像装置 8 現像剤担持体 31 磁界発生手段 34 現像剤層厚規制部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性絶縁性トナーと磁性キャリアからな
    る現像剤を担持搬送する内部に固定された磁界発生手段
    を有する現像剤担持体と、この現像剤担持体上の前記現
    像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材とを有する現
    像装置において、前記現像剤層厚規制部材は、前記現像
    剤担持体と非接触で前記磁界発生手段の磁極上に配置さ
    れるとともに、前記現像剤担持体上の前記現像剤の移動
    方向上流側の面が前記現像剤担持体接線方向となす上流
    側の角度が60°以上であることを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】前記現像剤層厚規制部材と前記現像剤担持
    体との距離が1mm以下であることを特徴とする請求項
    1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記磁性キャリアの粒径が20〜80μm
    の範囲であることを特徴とする請求項1記載の現像装
    置。
  4. 【請求項4】前記現像剤層厚規制部材の直下において、
    前記現像剤担持体の表面での前記磁界発生手段の磁極の
    磁束密度が300ガウス以上であることを特徴とする請
    求項1記載の現像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116320A (ja) * 2007-10-19 2009-05-28 Ricoh Co Ltd トナー、並び現像剤、及び画像形成装置
JP2013171247A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
US10606185B2 (en) 2013-03-05 2020-03-31 Canon Kabushiki Kaisha Developing device

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