JPH07209815A - 写真フィルムパトローネ - Google Patents

写真フィルムパトローネ

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Publication number
JPH07209815A
JPH07209815A JP483894A JP483894A JPH07209815A JP H07209815 A JPH07209815 A JP H07209815A JP 483894 A JP483894 A JP 483894A JP 483894 A JP483894 A JP 483894A JP H07209815 A JPH07209815 A JP H07209815A
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JP
Japan
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film
spool
hub
winding shaft
cartridge
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Pending
Application number
JP483894A
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English (en)
Inventor
Shigekazu Sakai
繁一 坂井
Osamu Shibazaki
理 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプール回転によりフィルムを送り出すこと
のできるパトローネのスプールフランジを可撓性を有す
るものにしてスプールを組立部材として、構成し、該部
材が位相をずらせることなく確実安全容易に作成できる
ようにし安定した写真フィルムパトローネを提供する。 【構成】 フィルムを巻いたスプールを回転させること
によりパトローネ内に収納されているフィルム舌端部を
フィルム出入口より送り出すことが可能なパトローネで
あって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、該スプー
ルとカメラの駆動軸のフォークが係合するためのハブ部
分とが別部材で構成されているスプールを有する写真フ
ィルムパトローネにおいて、前記巻軸又は前記ハブのい
ずれか一方の側の端部にはテーパ部分を有する突出部分
を備え、それと他方の側には前記突出部分とほぼ同形状
か若干小さい凹部分を備えていることを特徴とする写真
フィルムパトローネとし、突出部凹部分は円錐状等の確
実な結合方法をとった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスプールを回転すること
によりフィルムをパトローネ外に送り出すことのできる
写真フィルム用パトローネに関する。
【0002】
【従来の技術】スプールを回転駆動することにより中に
収納されているスクロールのフィルムをパトローネのフ
ィルム出入口より送り出すには、スプールのフランジを
フィルム先端部のエッジの両側に押しつけながら回転駆
動することにより行うことができる。そのフランジをフ
ィルムのエッジに押しつけるための1つの方法としてフ
ランジの材質を可撓性のあるものにして押しつけ易くす
る必要がある。そのためにはスプールを従来のスプール
のようにポリスチレンのような可撓性のない材質のもの
で一体成形せずにフランジ部分を別材質のものにして図
22の平面図又は図23の斜視図に示すように複数の別部材
を組み合わせた構造にしたものがUSP 4987437に開示さ
れている。
【0003】即ち、該スプール100は巻軸106Aの両端部
の円筒形の孔106Bを同心に設け、フランジ105Aを前記
円筒形の孔106Bに入る円柱形の突出部103Bを有する両
ハブ103Aで同心に嵌合挟持して組み立てられている。
そして、少なくとも一方のハブ103Aには、カメラの駆
動軸のフォークと係合するための接手部材104が設けら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなスプール10
0では巻軸106Aとハブ103Aの係合は該ハブ103Aの円柱
形の突出部103Bと巻軸106Aの円筒形の孔106Bによっ
てのみ行われている。よってこの係合では嵌合部材間の
直径寸法のばらつきがあるため、両部材の係合が容易に
解除してしまう場合がある。
【0005】例えば、スプールの組立工程においてこの
ような係合が解かれてしまうようなことがあると、製造
組立ラインが停止し、生産性を著しく低下させてしまう
ことになる。
【0006】また、カメラ内においてもそのような係合
が解かれてしまうことがあり、この場合は巻軸106Aと
ハブ103Aによって可撓性フランジをはさんで一体的に
回転することができなくなりスプール100を回転しても
フィルム先端部(舌端部)をパトローネ外に送り出すこ
とができなくなってしまう。
【0007】また、そのようなパトローネを利用して図
24(a),(b),(c)の作動正面図に示すようにパ
トローネ内に現像済みのネガを収納保存しようとしても
図24(a)に示すようなフィルム先端挿入時における
スプールのフィルム挿入のためのスリット位置をパトロ
ーネの出入口に対して正しい方向になるように特定させ
ることができなくなる。ハブと巻軸と可撓性フランジの
回転方向の位置関係が該部材間のゆるみによってくずれ
てしまい、前記スリットの位置を例えばハブ103Aの
接手部材104の位置によって外側から判断することがで
きなくなってしまうことになるからである。
【0008】また、従来は巻軸106Aに円筒形の孔106B
を設け、ハブ103Aに円柱状の突出部103Bを設けていた
が、フィルムの先端を巻軸のスリットに挿入して係止を
行う場合、該スリット部の長さをできるだけ大きくとる
ようにして、係合し易く、かつ、係合強度が増し、フィ
ルムの切断屑を少なくさせるためには、このような従来
例とは逆に巻軸に突出部を設けハブに凹部を設けた方が
係合部がスリットの両側の2箇所にもわたるので良好で
ある。
【0009】本発明はこのような不都合をなくした写真
フィルムパトローネを提供することを課題目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
a,b,c,d,e及びfのいずれか1項によって達成
される。
【0011】(a)フィルムを巻いたスプールを回転さ
せることによりパトローネ内に収納されているフィルム
舌端部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパト
ローネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、
該スプールとカメラの駆動軸のフォークが係合するため
のハブ部分とが別部材で構成されているスプールを有す
る写真フィルムパトローネにおいて、前記巻軸又は前記
ハブのいずれか一方の側の端部にはテーパ部分を有する
突出部分を備え、それと他方の側には前記突出部分とほ
ぼ同形状か若干小さい凹部分を備えていることを特徴と
する写真フィルムパトローネ。
【0012】(b)フィルムを巻いたスプールを回転さ
せることによりパトローネ内に収納されているフィルム
舌端部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパト
ローネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、
該スプールとカメラの駆動軸のフォークが係合するため
のハブ部分とが別部材で構成されているスプールを有す
る写真フィルムパトローネにおいて、前記巻軸又は前記
ハブのいずれか一方の側の端部には該スプールの中心軸
に対して均等に等配されていない断面形状を有する突出
部分を備え、それと他方の側には、前記突出部分とほぼ
同形状か若干小さい凹部分を備えていることを特徴とす
る写真フィルムパトローネ。
【0013】(c)前記b項のパトローネにおいて、前
記巻軸又はハブの突出部分と凹部分にテーパ部分を有す
ることを特徴とする写真フィルムパトローネ。
【0014】(d)フィルムを巻いたスプールを回転さ
せることによりパトローネ内に収納されているフィルム
舌端部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパト
ローネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、
該スプールとカメラの駆動軸のフォークが係合するため
のハブ部分とが別部材で構成されているスプールを有す
る写真フィルムパトローネにおいて、前記巻軸又は前記
ハブのいずれか一方の側の端部には少なくとも1つの回
転防止用突起を設け、それと他方の側には前記回転防止
用突起に対応する溝部を備えていることを特徴とする写
真フィルムパトローネ。
【0015】(e)フィルムを巻いたスプールを回転さ
せることによりパトローネ内に収納されているフィルム
舌端部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパト
ローネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、
該スプールとカメラの駆動軸のフォークが係合するため
のハブ部分とが別部材で構成されているスプールを有す
る写真フィルムパトローネにおいて、前記巻軸又は前記
ハブのいずれか一方の側の端部にはねじを切った突出部
を備え、それと他方の側には内壁部分にリング状の突状
リブを有する凹部を備えたことを特徴とする写真フィル
ムパトローネ。
【0016】(f)フィルムを巻いたスプールを回転さ
せることによりパトローネ内に収納されているフィルム
舌端部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパト
ローネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、
該スプールとカメラの駆動軸のフォークが係合するため
のハブ部分とが別部材で構成されているスプールを有す
る写真フィルムパトローネにおいて、前記巻軸又は前記
ハブのいずれか一方の側の端部にはローレットを切った
突出部を備え、それと他方の側には内壁部分にリング状
の突状リブを有する凹部を備えたことを特徴とする写真
フィルムパトローネ。
【0017】
【実施例】本発明のパトローネの実施例を図を用いてそ
の作用と共に説明する。
【0018】図1は本発明の写真フィルム用パトローネ
300を組み立てた状態の斜視図であり、図3,図4はそ
の分解斜視図である。即ち、パトローネ300の本体は上
ケース301と下ケース302とからなり、それに図3の斜視
図に示すようなスプール210の巻軸206Aに巻かれたフィ
ルム220のスクロール200がそのハブ203Aの部分をケー
ス301,302の受け部312に回転自在に支承されて組み立
てられている。
【0019】上下のケース301及び302には前記スクロー
ル200の外周部のフィルム220を受ける円弧状の凸状リブ
311がフィルム幅方向両側に設けられ、中間部にはそれ
よりも低い同じく円弧状の凸状リブ316がパトローネの
上下のケース301,302を補強するために設けてある。
【0020】そして、フィルム220が出入する送り出し
兼巻き取り用の出入口303が設けられ、その部分の上下
ケース301,302には遮光布(テレンプ)304が貼付され
ている。
【0021】また、フィルムの出入口303には、図4の
分解斜視図の(a),(b)に示すように、遮光布304
のかわりにバーシャッタ330を設けることができる。即
ち該バーシャッタ330の先端軸部332を受ける軸受331、3
36が上ケース301及び下ケース302に設けられ、該バーシ
ャッタ330のフィルム通路を形成する部分は断面が半円
にしてある。バーシャッタ330の軸部332の駆動接手334
が180°回されることにより該バーシャッタ330が、前記
出入口303を開閉できるようにしてある。即ち閉じてい
るときは該出入口303の上下左右の面は塞がれて遮光さ
れている。そして、180°回転して開いているときはフ
ィルムは断面が半円だけ落とされた333の面に沿って送
り出されたり又反対に巻き込まれるようにすることがで
きるようにしてある。
【0022】そして、上下のケース301,302の接合面
は、インロー方式の合わせ目が形成されそこから外光が
進入して来ることはない。勿論、ケースの材質はカーボ
ンブラック等が混練され写真フィルムに対して写真特性
を損なうことのない耐衝撃性ポリスチレン、ABS、ポ
リカーボネート等の合成樹脂材料が使われる。また、図
3(c)及び図4(a)の斜視図に示すように下ケース
302の片側の凸状リブ311に近いところにフィルムの先端
分離部材313が爪状に設けられている。
【0023】更に、図2のスプール軸方向断面図及び図
4(b)の斜視図に示すように上ケース301の中でスプ
ール210の両側のフランジ205Aの少なくとも一方の近傍
にフランジ押えリブ315が板カム状に設けられている。
【0024】一方、図3(b)の斜視図に示すようにス
プール210のハブ203Aの内側で、スプール軸方向両側に
設けられ、巻かれるフィルムの両サイドのガイドをする
可撓性の材料からなるフランジ205Aは、該スプール210
のハブ203Aがカメラの駆動軸と接手部材204で連結して
回転駆動される。これによって、前記フランジ押えリブ
315の所で該フランジ205Aは図2の断面図に示すように
斜めに撓まされ、スクロール200の外周部のフィルム220
は回転するスプールの両側フランジ205Aによって挟持
され送り出し駆動力が伝達されることになる。このとき
前記先端分離部材313によって、スクロール200の先端の
フィルム220は掬い上げられ、出入口303に送り出される
ようになる。
【0025】ちなみに一つの手段としてフランジ205A
はフィルム220の先端部両エッジを確実に挟持して送り
出すためかなり柔軟性のある可撓性のポリエチレン材な
どで作られている必要がある。
【0026】即ち、普通、スプール210は射出成形機に
よって、ポリスチレン樹脂を成形型に射出して作られる
が、これでは柔軟性にとぼしく可撓性は得られないので
図5の斜視図に示すようにフランジ205Aの部分はポリエ
チレン等の樹脂で薄く作り別部材とし、別にポリスチレ
ン等で形成される軸部材206Aとハブ203Aの各独立した
分離部材によって前記フランジ205Aをサンドイッチし
て結合させ、1つの部材としてのスプール210を作り上
げることになる。
【0027】また、図3C及び図4(a)に示すように
その爪状の先端分離部材313の頂部表面により、フィル
ムが前記スプールの回転駆動によりフィルム出入口303
よりパトローネ外に送り出された後、今度はカメラ側の
引き出し駆動によってフィルムがパトローネから随時繰
り出されてゆくことになるが、その場合、前記先端分離
部材313は前記凸状リブ311より低いのでフィルム220は
その乳剤面及びその裏面を該先端分離部材313に触れる
ことがなくすり傷等の障害を受けることはない。
【0028】本発明で用いるスプール210のスリット207
は図6の正面図及びその一部拡大図である図7及び図6
のB−B及びC−C断面図である図8,図9,図10に示
すように一方の内壁面207a及びそれに平行な他方の内
壁面207bとそれ等に直角な両側の内壁面207c,207d
及び207eで構成され、巻軸206Aの中心軸を含んで形成
されている。そして、内壁面207aにはフィルム220の第
1係止孔221を係止する係止爪213が、また、内壁面207
bにはフィルムの2つの押さえリブ211及びフィルム220
の第2係止孔222を係止する係止爪214が設けられてい
る。また、スリット207の両側の内壁面207c,207d間
の長さはフィルム220の端部223の幅にほぼ等しくしてあ
る。
【0029】そして、フィルム挿入方向奥側に形成され
た内壁面207eはフィルム220の端部223の先端が突き当
てられた状態で第1,第2の係止孔221,222が係止爪21
3,214にちょうど掛る位置になっている。これによっ
て、第1,第2の係止孔が前記係止爪213,214に一層か
かり易くしてある。そして係止爪213のフィルム第1係
止孔221への係り面213aは前記内壁面207aまたは207b
に対して55°乃至65°にしてある。
【0030】また、2つの押さえリブ211と係止爪213の
内壁面207a又は207bに直角な方向のオーバーラップ量
は0.4〜0.6mmにとってある。そして、巻軸206Aと同心
にフランジ205A、ハブ202A及びその駆動伝達用の接手
部材204が設けられている。
【0031】図5の斜視図に示すように、このようなス
プール210のスリット207にフィルム220の端部223を挿入
して巻き取られると係止爪213への第1係止孔221の係り
面213aと2つの押さえリブ211とによって外れようとす
る力は制御され、安定した係止力を発生し、巻きこみが
始まると共に更に係止爪214が第2係止孔222を掛けなが
ら係止力を増して巻き取りを進行させるようになる。
【0032】そして、図10に示すように、内壁面207e
によって、フィルム端部223の先端がスプール210の巻軸
206Aの円柱面の外部へ突出することがない。従ってフ
ィルム端部223の先端部の突出によっておこるいびつな
巻き形状に基づくプレッシャーかぶりを生ずることもな
くなる。
【0033】そして、このような良好な巻き形状で巻き
取った、フィルム220のスクロール200はパトローネ300
の中に装填されて通常のカメラの撮影用フィルムとして
出荷される。
【0034】また、スプール210はパトローネを小型化
して行くと共に、ますます細軸化されて行くので、図5
に示すように補強リブ206Zを配することが望ましくこ
れによってフィルムの一層目の巻き付きも円滑になる。
【0035】そして、このようなフィルムはカメラ内で
撮影される毎に巻き取られ撮影が終了すると再びパトロ
ーネ300の中に巻き戻されて、カメラから取り出され、
現像所に送られる。
【0036】現像所ではスプールを回してフィルム送り
出し駆動することによりフィルム220の先端が引き出さ
れ、そのまま全量が引き出されると共に、更に、フィル
ム端末部をかなり強く引っ張ることによりスプール210
に係止されているフィルム220の端部223にある第1係止
孔221が係り面213aを滑りながら円滑に係止爪213から
外されて行くと共に第2係止孔222も全く障害なく係止
爪214から外されるようになる。
【0037】この状態で現像所にまわすと、現像所にお
いては上ケース301、下ケース302からなるパトローネ内
からフィルム220をスプール210の駆動によって引き出
し、最終画面まで引き出したら、鋏で後端を切断するこ
となく更に引っ張ることにより円滑に第1,第2係止孔
の順に外されて行き、スムーズにスプール210からフィ
ルム220を離脱させることが可能になる。勿論係止用の
前記第1,第2の係止孔221,222はフィルムの片側のみ
にあってもかまわない。その場合、係止爪213,214も片
側のみとなる。また、この例に示すように第1,第2の
係止孔をパーフォレーションを用いて行うようにすれ
ば、係止用孔の打ち抜き工程を省くことも可能である。
【0038】そして、現像後もフィルムを6画面ずつに
切ってネガカバーに収納するような手間がいらなくな
り、全画面の長さのものを筒状のネガケース又は、図24
(a),(b),(c)に示すような撮影済みのパトロ
ーネに丸めて入れておけばよく、収納スペースや整理や
現像所での再プリント作業も非常に簡易化され容易にな
る。
【0039】また、パトローネとフィルムが完全に分離
され、フィルムの切断片がパトローネに残されることが
ないので、パトローネの再使用ができ、今までのように
そのまま廃棄物として処分されてしまうことがなく公害
対策の上からも良好である。
【0040】次に本発明で用いたスプールの種々の実施
例について図を用いて説明する。
【0041】図11の斜視図に示すものは可撓性のあるフ
ランジ205Aは片側のみとし、他の側のフランジ205は接
手部材204を設けたハブ203と一体して成形品221とした
ものである。そして、片側のフランジ205Aのみ柔軟な
可撓材質としハブ203Aの凹部203Bに巻軸206Aの突出
部206Cを打ち込み該フランジ205Aを挟んで一体化する
ようにした。
【0042】但し、図5及び図11の斜視図に示すように
該フランジ205Aはその同心孔205Bで巻軸206Aの段付
部206Tにゆるく嵌合されている。そしてフランジ205A
はハブ203Aに設けた切り下げ面とテーパ面をもつ爪203
tがフランジ205Aに設けた窓205Tに係合することによ
り一方的にはスプール210と共に回転するが反対方向に
はスプールの回転とはフリーとなるようにしてある。
【0043】しかし、フランジ205Aの外周部の形状に
よってはフランジ205Aは巻軸206A、ハブ203Aと固着
させて正逆共に一体回転させる構造としてもよい。
【0044】同様に前記一体成形品221の凹部も巻軸206
Aの突出部206Bによって打ち込まれ、強固に一体化さ
れるようにした。勿論、更に片側のハブ203Aとフラン
ジ205と巻軸206Aとは最初から一体成形されていても良
い。
【0045】ここで図3,図11の斜視図、図6の正面図
に示す各実施例の巻軸206Aの突出部206B及び凹部203
Bはわずか傾斜された円錐形状とし、両者は打ち込まれ
ることにより円筒状のものとは比較にならない程強固に
固定される。これは傾斜角度が正確に得られ易いため、
多少前記突出部や凹部の径がばらついても凹部寸法を少
し小さくしてあり強力に締まるためである。従来例のよ
うに円柱突出部と凹部同士では両者の直径寸法のばらつ
きがあるときつければ入らず、ゆるければ全然締まらず
一体化に難点が生ずる。
【0046】図13の分解正面図に示すものは段付部203
Tと円錐状の突出部203Eがハブ203Dに設けられ、それ
に対する凹部206Eと切り下げ面及びテーパ面を有する
爪206tとが巻軸206Dに設けられたものであり、これ
は、前記実施例と同様にフランジ205Aを一方向回転可
能に挟持してスプールを一体化することが可能である
が、前者にくらべて凹部206Eの範囲にスリットがかか
らないようにするため、スリット207Sを短かくする必
要がある。このためフィルムの先端係止部のエッジ部を
大きく切り落とす必要があり、フィルムに対して幾分加
工面で負荷をかけることになる。しかし、それを除けば
それ程問題はない。
【0047】図14の(a)及び(b)に示す部分斜視図
は、上記の場合に、更に安全を期すための回転防止用突
起203Hとその係り部としての溝部206Hを設けたもので
あり前述のように組立スプールの位相が安全確実に保た
れるようにしたものである。以上が請求項1及び請求項
4の種々の実施例である。
【0048】図15の斜視図に示すものは請求項2の実施
例であり、ハブ又は巻軸の突出部270が非対称形状にさ
れたものであり、スプール組立時の各部材間の位相関係
の狂いがないようにしたものであり、図16の各端面図
(a),(b),(c)に示す突出部221,222,223は
図15の突出部270の変形例であり、図17の斜視図、図18
の平面図に示す突出部230は、軸方向にテーパをつけた
ものであり、請求項3の実施例である。これは、強固な
固着と部材間の位相の正確性を期したものであるが、突
出部と凹部の両方を適切な寸法で揃える加工がむつかし
い面があるが成形品として扱えば、寸法も正確になり量
産が期待できるので型の高価さはカバーできる。
【0049】次に請求項5に関する実施例を図を用いて
説明する。
【0050】図19の分解平面図に示すものは、巻軸206
Kの段付部206Tの先に設けた突出部206Lの外周部に設
けたねじ部206Sとハブ203Kの内周部に設けたリング状
の突状リブ203Lが嵌合時に食い付きを起して固着され
るようにしたものである。突出部と凹部を巻軸とハブと
で相互に入れかえてもよい。
【0051】図20(a),(b)の斜視図に示すもの
は、請求項5の実施例に請求項4の実施例を付加させた
ものであり、巻軸206Mとハブ203Mの相互の位相位置を
決めるため、回転防止用突起としてのストッパー203N
を巻軸206Mの溝部206Pに入れるようにし段付部206T
の先端の突出部206Nに設けたねじ部206Sがリング状の
突状リブ203Lに食い付き係合した上でかつ正確な回転
方向位置が得られるようにしたものである。
【0052】図21の分解平面図に示すものは、巻軸206
Qの段付部206Tの先端突出部206Vにねじの代わりにロ
ーレット206Rをきってハブ203Qのリング状の突状リブ
203Lに食い付かせて両部材を固定し易くしたものであ
る。これは請求項6の実施例に請求項4の実施例を付加
させた実施例である。
【0053】
【発明の効果】本発明により、スプールの巻軸とハブを
確実にしかも堅固に係合させることができるので、思わ
ぬときに組立状態が崩れてしまうことがなくなる。従っ
て製造ラインを停止してしまって生産性を落とす懸念も
なくなる。
【0054】また、カメラに装填後、パトローネからフ
ィルム先端部が確実にカメラ内に送り出され、送り出し
不良におちいることもなくなる。
【0055】更に、巻軸のフィルム挿入用スリット位置
をそれと一体化したハブの位置によって確実に決めるこ
とが可能になるのでパトローネ内に現像剤のフィルムを
入れてネガ保存用の容器として使うことも可能になり、
また、パトローネにスプールを封じ込めた状態でフィル
ムを計尺しながら巻き込む製造工程を確立することも可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するパトローネの斜視図。
【図2】本発明に使用するパトローネの軸方向断面図。
【図3】本発明に使用するパトローネの分解斜視図。
【図4】本発明に使用するパトローネ本体ケースの別の
実施例の分解斜視図。
【図5】本発明に使用するスプールの分解斜視図。
【図6】本発明に使用するスプールの正面図。
【図7】図6の一部部分拡大図。
【図8】図6のB−B断面図。
【図9】図6のC−C一部断面図。
【図10】図6のC−C断面図。
【図11】本発明の他の実施例に用いるスプールの分解
斜視図。
【図12】本発明で用いるスプールの一部分解正面図。
【図13】本発明の別の実施例に用いるスプールの分解
正面図。
【図14】本発明に用いるハブ及び巻軸の部分斜視図。
【図15】本発明に用いるハブの斜視図。
【図16】本発明に用いるハブの一実施例の突出部の端
面図。
【図17】本発明に用いるハブの一実施例の斜視図。
【図18】本発明に用いるハブの一実施例の平面図。
【図19】本発明に用いるスプールの一実施例の分解平
面図。
【図20】本発明に用いるハブと巻軸の一実施例の斜視
図。
【図21】本発明に用いるスプールの一実施例の分解平
面図。
【図22】従来のスプールの分解平面図。
【図23】従来のスプールの分解斜視図。
【図24】パトローネ内のスプールスリットへのフィル
ム挿入作動図。
【符号の説明】
200 スクロール 203,203A,203D,203J,203K,203M,203Q ハ
ブ 203B 円錐状凹部 203E 円錐状突出部 203H 回転防止用突起 203L 突状リブ 203T,206T 段付部 203t,206t 爪 203N ストッパー(回転防止用突起) 204 接手部材 205,205A フランジ 205B 同心孔 205T 窓 206A,206D,206J,206K,206M,206Q 巻軸 206B テーパ状突出部 206E 凹部 206L,206N,206V 突出部 206H,206P 溝部 206R ローレット 206S ねじ部 230,270 突出部 300 パトローネ 301 上ケース 302 下ケース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを巻いたスプールを回転させる
    ことによりパトローネ内に収納されているフィルム舌端
    部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパトロー
    ネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、該ス
    プールとカメラの駆動軸のフォークが係合するためのハ
    ブ部分とが別部材で構成されているスプールを有する写
    真フィルムパトローネにおいて、 前記巻軸又は前記ハブのいずれか一方の側の端部にはテ
    ーパ部分を有する突出部分を備え、それと他方の側には
    前記突出部分とほぼ同形状か若干小さい凹部分を備えて
    いることを特徴とする写真フィルムパトローネ。
  2. 【請求項2】 フィルムを巻いたスプールを回転させる
    ことによりパトローネ内に収納されているフィルム舌端
    部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパトロー
    ネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、該ス
    プールとカメラの駆動軸のフォークが係合するためのハ
    ブ部分とが別部材で構成されているスプールを有する写
    真フィルムパトローネにおいて、 前記巻軸又は前記ハブのいずれか一方の側の端部には該
    スプールの中心軸に対して均等に等配されていない断面
    形状を有する突出部分を備え、それと他方の側には、前
    記突出部分とほぼ同形状か若干小さい凹部分を備えてい
    ることを特徴とする写真フィルムパトローネ。
  3. 【請求項3】 前記請求項2のパトローネにおいて、前
    記巻軸又はハブの突出部分と凹部分にテーパ部分を有す
    ることを特徴とする写真フィルムパトローネ。
  4. 【請求項4】 フィルムを巻いたスプールを回転させる
    ことによりパトローネ内に収納されているフィルム舌端
    部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパトロー
    ネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、該ス
    プールとカメラの駆動軸のフォークが係合するためのハ
    ブ部分とが別部材で構成されているスプールを有する写
    真フィルムパトローネにおいて、 前記巻軸又は前記ハブのいずれか一方の側の端部には少
    なくとも1つの回転防止用突起を設け、それと他方の側
    には前記回転防止用突起に対応する溝部を備えているこ
    とを特徴とする写真フィルムパトローネ。
  5. 【請求項5】 フィルムを巻いたスプールを回転させる
    ことによりパトローネ内に収納されているフィルム舌端
    部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパトロー
    ネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、該ス
    プールとカメラの駆動軸のフォークが係合するためのハ
    ブ部分とが別部材で構成されているスプールを有する写
    真フィルムパトローネにおいて、 前記巻軸又は前記ハブのいずれか一方の側の端部にはね
    じを切った突出部を備え、それと他方の側には内壁部分
    にリング状の突状リブを有する凹部を備えたことを特徴
    とする写真フィルムパトローネ。
  6. 【請求項6】 フィルムを巻いたスプールを回転させる
    ことによりパトローネ内に収納されているフィルム舌端
    部をフィルム出入口より送り出すことが可能なパトロー
    ネであって、かつ、フィルムを巻くための巻軸と、該ス
    プールとカメラの駆動軸のフォークが係合するためのハ
    ブ部分とが別部材で構成されているスプールを有する写
    真フィルムパトローネにおいて、 前記巻軸又は前記ハブのいずれか一方の側の端部にはロ
    ーレットを切った突出部を備え、それと他方の側には内
    壁部分にリング状の突状リブを有する凹部を備えたこと
    を特徴とする写真フィルムパトローネ。
JP483894A 1994-01-20 1994-01-20 写真フィルムパトローネ Pending JPH07209815A (ja)

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