JPH07209485A - 原子炉及び核融合炉 - Google Patents

原子炉及び核融合炉

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JPH07209485A
JPH07209485A JP6003410A JP341094A JPH07209485A JP H07209485 A JPH07209485 A JP H07209485A JP 6003410 A JP6003410 A JP 6003410A JP 341094 A JP341094 A JP 341094A JP H07209485 A JPH07209485 A JP H07209485A
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JP
Japan
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region
year
reactor
neutron
pipe
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Application number
JP6003410A
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English (en)
Inventor
Takashi Aoyama
青山  隆
Kiyotomo Nakada
清智 仲田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】中性子による照射加速応力腐食割れを起こしに
くく、信頼性の高い熱中性子炉及び核融合炉を提供す
る。 【構成】中性子照射量に対応してV,Ti,Nb,T
a,Zr,Hfのいずれか1つ以上の元素を添加したオ
ーステナイトステンレス鋼を用いて構成した原子炉,核
融合炉。 【効果】中性子照射量に対応して、結晶粒界でのCr元
素の欠乏を低減することで、原子炉及び核融合炉の構成
部材全体にわたり、照射加速応力腐食割れを起さず、材
料の割れ等の欠陥発生を従来材に比べ、長期間抑制でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定のオーステナイト系
ステンレス鋼を用いて構成した、原子炉及び核融合炉に
関する。
【0002】
【従来の技術】炉心部を水で冷却する原子炉及び核融合
炉に用いられるオーステナイトステンレス鋼では、高温
高圧水中での中性子照射による材料中の添加元素、特に
耐食性を付与するために添加されているCr等の偏析
(以後、中性子照射誘起偏析と呼ぶ)による応力腐食割
れを防ぐために種々の元素を添加した材料が提案されて
きた。特開平5−59494号はオーステナイト鋼にTi,Z
r,Hf,V,Nb,Taを添加する方法を提案してい
るが、この方法は、ステンレス鋼中の、Cr等の中性子
照射誘起偏析を防止する効果が大きく、原子炉等の信頼
性向上に大きく寄与していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術は元素の添加効果として、添加元素が照射により生成
した点欠陥、すなわち空孔を強くトラップすることによ
り格子間原子との相互消滅を促進させ、空孔及び格子間
原子の量が引き下げられるため粒界からのCrの移動や
粒界へのNi等の移動を抑制できると考え、添加元素の
種類を決定していた。その場合、上記Ti,Zr,H
f,V,Nb,Ta元素は、一定の添加量の範囲内では
どの元素を添加しても添加効果は同じであると認識され
ていた。
【0004】本発明者らは、上記中性子照射誘起偏析現
象を詳細に検討し、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta
元素の添加効果は同じでなく、一定の中性子照射量に対
応して、照射誘起偏析の程度(通常材料中の結晶粒界で
のCr元素の含有量の減少で測定する)が最も少ない添
加元素があることを見出した。すなわち、原子炉や核融
合炉に用いられるステンレス鋼は、実際に使用される位
置によって中性子照射量が大きく異なるため、各場所で
適正な組成を有する材料を使用する必要がある。図7に
原子炉の中性子照射量の分布の一例を示す。最も炉心に
近い部分では中性子照射量が3×1021n/cm2 ・年で
あるのに対し、炉心より遠い部分では3×1016n/cm
2 ・年程度と中性子照射量には大きな幅があることがわ
かる。従来技術では、このような、中性子照射量の多少
にかかわらず、一定組成のオーステナイトステンレス鋼
で原子炉等を構成していたため、実際に使用される場所
によっては、中性子照射誘起偏析による、材料の微小な
割れが発生している部分が生じる可能性が高かった。
【0005】本発明の目的は、中性子の単位時間当りの
照射量を考慮して、この照射量に対応し、それぞれ異な
る組成のオーステナイトステンレス鋼を組み合わせるこ
とにより、原子炉や核融合炉に用いられる全構成部材の
照射誘起偏析を均一に抑制し、信頼性の高い原子炉,核
融合炉を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、圧力容
器内に中性子源パイプ,炉心支持板,中性子計装管,制
御棒挿入パイプ,シュラウド,上部格子板,燃料集合体
被覆管およびチャンネルボックスを構成部品として備え
た原子炉において、該原子炉の前記構成部品を、使用さ
れる領域の単位時間あたりの中性子照射量に応じて、
V,Ti,Nb,Ta,Zr,Hfの中から選ばれた1
種以上の元素を少量添加した、異なるオーステナイトス
テンレス鋼で構成することにより達成される。
【0007】また、圧力容器内に中性子源パイプ,炉心
支持板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウ
ド,上部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボ
ックスを構成部品として備えた原子炉において、該原子
炉の前記構成部品を、使用される領域の単位時間あたり
の中性子照射量が多い部材の順序に対応して、V,T
i,Nb,Ta,Zr,Hfの順序で選ばれた1種以上
の元素を少量添加した、異なるオーステナイトステンレ
ス鋼で構成してもよい。
【0008】また、圧力容器内に中性子源パイプ,炉心
支持板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウ
ド,上部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボ
ックスを構成部品として備えた原子炉において、該原子
炉の前記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される
領域の単位時間あたりの中性子照射量が、0.1 〜30
×1016(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜
20×1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、
0.05〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb
元素を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域で
はTa元素を、0.1〜20×1019(n/cm2・年)の
領域ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2
年)の領域ではHf元素を添加したオーステナイトステ
ンレス鋼で構成してもよい。
【0009】また、圧力容器内に中性子源パイプ,炉心
支持板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウ
ド,上部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボ
ックスを構成部品として備えた原子炉において、該原子
炉の前記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される
領域の単位時間あたりの中性子照射量が、0.1〜30
×1016(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜
20×1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、
0.05〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb
元素を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域で
はTa元素を、0.1〜20×1019(n/cm2・年)の
領域ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2
年)の領域ではHf元素をV,Ti,Nb,Ta,Z
r,Hf元素の重量での添加総量の半分以上を占めるよ
うに添加したオーステナイトステンレス鋼で構成しても
よい。
【0010】また、圧力容器内に中性子源パイプ,炉心
支持板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウ
ド,上部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボ
ックスを構成部品として備えた原子炉において、該原子
炉の前記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される
領域の単位時間あたりの中性子照射量が、0.1 〜30
×1016(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜
20×1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、
0.05〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb
元素を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域で
はTa元素を、0.1〜20×1019(n/cm2・年)の
領域ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2
年)の領域ではHf元素を添加し、それら元素の添加量
が、全体の重量に対し3%以内であるオーステナイトス
テンレス鋼で構成してもよい。
【0011】また、圧力容器内に中性子源パイプ,炉心
支持板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウ
ド,上部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボ
ックスを構成部品として備えた原子炉において、該原子
炉の前記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される
領域の単位時間あたりの中性子照射量が、0.1 〜30
×1016(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜
20×1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、
0.05〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb
元素を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域で
はTa元素を、0.1〜20×1019(n/cm2・年)の
領域ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2
年)の領域ではHf元素を添加したオーステナイトステ
ンレス鋼からなり、前記部材は、添加元素の異なるオー
ステナイトステンレス鋼を2層以上接合した積層構造の
オーステナイトステンレス鋼で構成してもよい。
【0012】また、本発明は、水冷構造を有する真空容
器内にプラズマ側にセラミックタイルが設けられ水冷構
造を有するダイバータ及びプラズマ側にセラミックタイ
ルが設けられ水冷構造を有する第一壁及びブランケット
を備えた核融合炉において、該核融合炉の前記構成部品
を、使用される領域の単位時間あたりの中性子照射量に
応じて、V,Ti,Nb,Ta,Zr,Hfの中から選
ばれた1種以上の元素を少量添加した異なるオーステナ
イトステンレス鋼で構成した核融合炉である。また、水
冷構造を有する真空容器内にプラズマ側にセラミックタ
イルが設けられ水冷構造を有するダイバータ及びプラズ
マ側にセラミックタイルが設けられ水冷構造を有する第
一壁及びブランケットを備えた核融合炉において、該核
融合炉の前記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用さ
れる領域の単位時間あたりの中性子照射量が、0.1〜
30×1016(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.
1〜20×1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素
を、0.05〜10×1018(n/cm2・年)の領域では
Nb元素を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領
域ではTa元素を、0.1〜20×1019(n/cm2
年)の領域ではZr元素を添加したオーステナイトステ
ンレス鋼で構成してもよい。
【0013】
【作用】本発明の作用を(1)逆カーケンドール効果,
(2)添加元素のサイズ効果と中性子照射量(空孔濃
度)依存性,(3)粒界での偏析,欠乏防止メカニズム
の順で述べる。
【0014】(1)逆カーケンドール効果 ステンレス材料に中性子が照射されると、一次欠陥であ
る空孔と格子間原子が生成する。これらの欠陥は、一
部、再結合したり二次欠陥(たとえば転位)を生成した
りするが、大部分はシンクである結晶粒界や表面に流れ
込む。このとき、ステンレスを構成している元素のうち
原子サイズの小さいものは、空孔と共に粒界や表面に流
れ込んで偏析を生じ、逆に、原子サイズの大きいもの
は、空孔の流れとは逆に、粒界や表面から流れ出して、
そこで欠乏を生じる。このようにして、偏析や欠乏を生
じさせる現象が逆カーケンドール効果と呼ばれるもので
あり、単なる空孔を介した濃度勾配に基づく拡散(カー
ケンドール効果)とは区別されている。
【0015】(2)添加元素のサイズ効果と中性子照射
量(空孔濃度)依存性 一般に、ステンレスの粒界腐食を防止する目的で、粒界
におけるCr欠乏を抑えるには、原子サイズの大きい別
の元素を添加する方法がある。すなわち、ステンレス材
に第三の元素を添加すると、中性子照射などによって生
じた欠陥(空孔や格子間原子)がその原子サイトに捕捉
され、a)空孔の移動度を減少させたり、b)その原子
サイトで二次欠陥生成や再結合速度を増加させることに
より、空孔の濃度を減少させる、の二つの効果から、粒
界へ流れ込む空孔の流れを減少させ、粒界偏析,欠乏を
抑制することができる。中性子照射を中心に考えると、
欠陥の濃度が大であることから、a)よりもb)の効果
が支配的である。b)の二次欠陥生成や、空孔と格子間
原子との再結合については、添加元素のサイズ依存性が
あり、図2に示すように、添加元素のサイズが増加する
と、二次欠陥生成速度は減少し、再結合速度は増加する
ことが知られている(J. Nuclear Materials189,167 (1
992))。一方、欠陥濃度の影響も重要であり、発明者ら
によって、図3に示すように、中性子照射量(空孔濃
度)が増加すると、二次欠陥生成速度と再結合速度は共
に増加するが、後者の増加速度がより大であることが見
出された。従って、中性子照射量が小のときは、二次欠
陥生成速度が支配的になり、中性子照射量が大のとき
は、再結合速度が支配的となる。添加元素のサイズと添
加効果(一次欠陥減少速度)との関係を調べると、図4
に示すように、中性子照射量が小(空孔濃度が小)のと
きは、サイズの増加と共に添加効果は減少する(図4
(a))。反対に、図4(c)に示すように、中性子照
射量が大のときは、再結合速度が支配的となり、添加元
素のサイズの増加と共に、添加効果は増加する。中性子
照射量が中程度のときは、二次欠陥生成速度と再結合速
度は同程度影響するから、図4(b)に示すように、添
加元素のサイズの増加と共に、添加効果は一度増加し
て、その後減少する。
【0016】(3)粒界での偏析,欠乏防止のメカニズ
ム 中性子照射量が増加していく領域を、順次、A,B,C
領域とした場合、それぞれの領域に原子サイズが小,
中,大の添加元素を加えていく。領域Aでは、欠陥の濃
度低減は主として二次欠陥の生成を通して行われるた
め、原子サイズの小さい添加元素、たとえば、VやTi
が偏析,欠乏の防止に最も効果がある。領域Bでは、欠
陥の濃度低減は二次欠陥の生成と再結合の両方を通して
行われるため、原子サイズが中程度の添加元素、たとえ
ば、NbやTaが偏析,欠乏の防止に最も効果がある。
領域Cでは、欠陥の濃度低減は主として再結合を通して
行われるため、原子サイズが大の添加元素、たとえば、
ZrやHfが偏析,欠乏の防止に最も効果がある。以上
のように、A,B,Cの各領域に、それぞれ、VやT
i,NbやTa,ZrやHfを添加することにより、各
領域に固有のメカニズムで空孔濃度が低減され、最終的
には、各領域共にCr原子の結晶粒界での欠乏が大幅に
低減されて粒界腐食が抑制される。VからHfに至る添
加元素の総量は、重量で、最大でも3%、好ましくは2
%以下であることが望ましい。この総量が3%を超える
と、オーステナイト中にフェライト相を生じ、鋼が脆化
するからである。これらの添加元素はその添加量が0.
3% 以上あれば明瞭な効果が観察される。そこで、表
1に示すように、
【0017】
【表1】
【0018】添加元素の種類は変えずに、添加元素の総
量を2%と固定し、上記A,B,Cの領域に添加する濃
度を0.3%から1.2%まで変化させた場合を考える。
このとき、基本的に空孔濃度の低減に寄与するのは、
A,B,Cの各領域で、それぞれ、VあるいはTi,N
bあるいはTa,ZrあるいはHfである。しかし、現
実の材料では単位時間当りの中性子照射量は必ずしも一
定ではなく、ある幅をもって変動することから、本方式
のように、平均中性子照射量に対応した元素を添加元素
量の半分以上とし、残りの添加元素の種類を複数とする
方法が有効となる。最後に、電子線模擬照射した実験に
より、図5に示すように、VからHfに至る添加元素が
どれだけ粒界Cr欠乏を抑制するかを調べた。その結
果、抑制効果は単位時間の照射量に依存することがわか
った。粒界Crの欠乏量を3%以下に抑えれば添加効果
があると考えられる。図1は単位時間当たりの中性子照
射量に対して、各元素が有効な領域を示したものであ
り、VからHfに至る添加元素は、それぞれ、0.1〜
30×1016(n/cm2・年),0.1〜20×10
17(n/cm2・年),0.05〜1×1018(n/cm2
年),0.2〜50×1018(n/cm2・年),0.1〜
20×1019(n/cm2・年),0.5〜10×10
20(n/cm2・年)の中性子照射量に対して効果がある
ことがわかった。
【0019】
【実施例】
(実施例1)オーステナイトステンレスSUS316Lに以下
3つの条件、(1)Tiを0.3重量%添加,(2)T
aを0.5重量%添加,(3)Zrを1.0重量%添加し
た鋼を容製,造塊し、その後1150℃30分間の容体
化処理を施した。これら3つの化学成分を表2に
【0020】
【表2】
【0021】示す。これら3つの材料を、それぞれ、図
6の沸騰水型原子炉内構造の炉壁材,シュラウド,中性
子源パイプ材に用いた。これら3つの場所における中性
子照射量はそれぞれ、約1×1016(n/cm2・年),
1×1018(n/cm2・年),1×1020(n/cm2
年)である。上記3つの材料の中性子照射による劣化を
模擬するために、1MeVの電子線を電流密度を変化さ
せて10時間照射した。最終的な電子線照射量の総量
は、それぞれ0.3dpa ,1.5dpa ,3dpa である。電
子線模擬照射後に、分析電子顕微鏡を用いて結晶粒界の
Cr濃度を測定した。その結果、上記3つの材料におけ
る粒界Cr濃度は、それぞれ、15.8%,16.1%,1
5.5% であり、いずれも15%以上であることから、
耐腐食性は粒界においても確保されている。一方、比較
のために、上記(1)と(3)の2つの材料の模擬照射
量を逆転(それぞれ、10時間で3dpaと0.3dpa)させ
ると、粒界におけるCr濃度は14.3%と14.8%と
なり、いずれも15%を割っていることから耐腐食性が
劣化し始めている可能性があり、本発明の効果を裏付け
ている。次に、材料劣化の別の指標である降伏応力の増
加について、電子線模擬照射後の上記3つの材料を調べ
た。その結果、300℃における降伏応力の増加は、上
記3つで、それぞれ55kgf/mm2,57kgf/mm2,62
kgf/ mm2 であり、いずれもほぼ一定の値を示す。前と
同様に、比較のために、上記(1)と(3)の2つの材
料の模擬照射量を逆転(それぞれ、10時間で3dpaと
0.3dpa)させると、降伏応力の増加は、それぞれ、6
5kgf/mm2と66kgf/mm2と大きな値を示し、本発明の
効果を裏付けている。
【0022】(実施例2)オーステナイト系ステンレス
SUS316Lに以下3つの条件、(1)Ti;0.6%,T
a;0.3%,Zr;0.3%,(2)Ti;0.3%,
Ta;0.6%,Zr;0.3%,(3)Ti;0.3
%,Ta;0.5%,Zr;1.0%で添加元素を加えた
鋼を容製,造塊し、その後1150℃30分間の容体化
処理を施した。これら3つの材料を、それぞれ、図6の
沸騰水型原子炉内構造の炉壁材,シュラウド,中性子源
パイプ材に用いた。これら3つの場所における中性子照
射量はおよそ、それぞれ、約1×1016(n/cm2
年),1×1018(n/cm2・年),1×1020(n/cm
2・年)であるが、最も効果のある元素の添加量を半分
以上とし、残部に複数の添加元素を加えてあるため、中
性子照射量が約半桁変動しても耐腐食性の顕著な向上が
見られる。
【0023】(実施例3)BWR炉のシュラウドを二層
構造とし、図8に示すように、炉心に近い領域(単位時
間あたりの中性子照射量が多い領域)では、炉心側(内
側)を1.0%Zr添加のSUS316L、反対側(外側)を
0.5 %Ti添加のSUS316Lとし、炉心から遠い領域で
は、炉心側(内側)を1.0%Ta添加のSUS316L、反対
側(外側)を何も添加しないSUS316L として腐食を防止
する構造とした。
【0024】(実施例4)図9は本発明が適用されるト
カマク型核融合炉の概略断面図である。図において31
はダイバータ、32は第一壁および冷却パネル、35は
ブランケット、33は真空容器である。これらの構造物
および機器はトカマク型核融合炉炉心を構成するもの
で、多量の中性子及びプラズマから漏洩する種々の粒子
線の照射を受け、また冷却のため水に接する設計となっ
ており、高温水と接触することになる。これらの構造物
および機器を本発明によるオーステナイトステンレスで
構成することにより、照射下での照射誘起偏析を防止で
き、耐食性の向上を計れる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、耐中性子照射性の高い
オーステナイトステンレス鋼、及び、これを用いた熱中
性子炉及び核融合炉を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単位時間当りの中性子照射量と、耐中性子照射
材とするために有効である添加元素の種類。
【図2】添加元素のサイズ効果と二次欠陥生成速度、及
び、再結合速度との関係。
【図3】単位時間当りの中性子照射量と二次欠陥生成速
度、及び、再結合速度との関係。
【図4】中性子照射量に依存した添加元素のサイズ効果
と添加効果(一次欠陥減少速度)との関係。
【図5】単位時間当りの中性子照射量と、ステンレス鋼
の粒界Cr欠乏量との関係。
【図6】沸騰水型原子炉炉内構造を表す概略断面図。
【図7】沸騰水型原子炉炉内の中性子照射量を示す概略
断面図。
【図8】二層シュラウド構造の概略図。
【図9】トカマク型核融合装置の断面概略図。
【符号の説明】
1…中性子源パイプ、2…炉心支持体、3…中性子計装
管、4…制御棒、5…シュラウド、6…上部炉心格子、
7…燃料集合体、8…スプレイノズル、9…ベントノズ
ル、10…圧力容器蓋、11…圧力容器フランジ、12
…計測用ノズル、13…気水分離器、14…シュラウド
ヘッド、15…給水入り口ノズル、16…ジェットポン
プ、17…再循環水出口ノズル、18…蒸気乾燥器、1
9…蒸気出口ノズル、20…給水スパージャ、21…炉
心スプレイ用ノズル、22…下部炉心格子、23…再循
環水入り口ノズル、24…バッフル板、25…制御棒案
内管、31…ダイバータ、32…第1壁及び冷却パネ
ル、33…真空容器、34…トロイダルコイル、35…
ブランケット。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力容器内に中性子源パイプ,炉心支持
    板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウド,上
    部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボックス
    を構成部品として備えた原子炉において、該原子炉の前
    記構成部品を、使用される領域の単位時間あたりの中性
    子照射量に応じて、V,Ti,Nb,Ta,Zr,Hf
    の中から選ばれた1種以上の元素を少量添加した、異な
    った添加元素を有するオーステナイトステンレス鋼で構
    成したことを特徴とする原子炉。
  2. 【請求項2】圧力容器内に中性子源パイプ,炉心支持
    板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウド,上
    部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボックス
    を構成部品として備えた原子炉において、該原子炉の前
    記構成部品を、使用される領域の単位時間あたりの中性
    子照射量が少ない側から多い部材の順序に対応して、
    V,Ti,Nb,Ta,Zr,Hfの順序で選ばれた1
    種以上の元素を少量添加した、異なるオーステナイトス
    テンレス鋼で構成したことを特徴とする原子炉。
  3. 【請求項3】圧力容器内に中性子源パイプ,炉心支持
    板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウド,上
    部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボックス
    を構成部品として備えた原子炉において、該原子炉の前
    記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される領域の
    単位時間あたりの中性子照射量が、0.1 〜30×10
    16(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜20×
    1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、0.05
    〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb元素
    を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域ではT
    a元素を、0.1 〜20×1019(n/cm2・年)の領
    域ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2
    年)の領域ではHf元素を添加したオーステナイトステ
    ンレス鋼で構成したことを特徴とする原子炉。
  4. 【請求項4】圧力容器内に中性子源パイプ,炉心支持
    板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウド,上
    部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボックス
    を構成部品として備えた原子炉において、該原子炉の前
    記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される領域の
    単位時間あたりの中性子照射量が、0.1 〜30×10
    16(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜20×
    1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、0.05
    〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb元素
    を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域ではT
    a元素を、0.1〜20×1019(n/cm2・年)の領域
    ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2・年)
    の領域ではHf元素をV,Ti,Nb,Ta,Zr,H
    f元素の重量での添加総量の半分以上を占めるように添
    加したオーステナイトステンレス鋼で構成したことを特
    徴とする原子炉。
  5. 【請求項5】圧力容器内に中性子源パイプ,炉心支持
    板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウド,上
    部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボックス
    を構成部品として備えた原子炉において、該原子炉の前
    記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される領域の
    単位時間あたりの中性子照射量が、0.1 〜30×10
    16(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜20×
    1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、0.05
    〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb元素
    を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域ではT
    a元素を、0.1〜20×1019(n/cm2・年)の領域
    ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2・年)
    の領域ではHf元素を添加し、それら元素の添加量が、
    全体の重量に対し3%以内であるオーステナイトステン
    レス鋼で構成したことを特徴とする原子炉。
  6. 【請求項6】圧力容器内に中性子源パイプ,炉心支持
    板,中性子計装管,制御棒挿入パイプ,シュラウド,上
    部格子板,燃料集合体被覆管およびチャンネルボックス
    を構成部品として備えた原子炉において、該原子炉の前
    記構成部品の少なくとも2つ以上が、使用される領域の
    単位時間あたりの中性子照射量が、0.1 〜30×10
    16(n/cm2・年)の領域ではV元素を、0.1〜20×
    1017(n/cm2・年)の領域ではTi元素を、0.05
    〜10×1018(n/cm2・年)の領域ではNb元素
    を、0.2〜50×1018(n/cm2・年)の領域ではT
    a元素を、0.1〜20×1019(n/cm2・年)の領域
    ではZr元素を、0.5〜10×1020(n/cm2・年)
    の領域ではHf元素を添加したオーステナイトステンレ
    ス鋼からなり、前記部材は、添加元素の異なるオーステ
    ナイトステンレス鋼を2層以上接合した積層構造のオー
    ステナイトステンレス鋼で構成したことを特徴とする原
    子炉。
  7. 【請求項7】水冷構造を有する真空容器内にプラズマ側
    にセラミックタイルが設けられ水冷構造を有するダイバ
    ータ及びプラズマ側にセラミックタイルが設けられ水冷
    構造を有する第一壁及びブランケットを備えた核融合炉
    において、該核融合炉の前記構成部品を、使用される領
    域の単位時間あたりの中性子照射量に応じて、V,T
    i,Nb,Ta,Zr,Hfの中から選ばれた1種以上
    の元素を少量添加した異なるオーステナイトステンレス
    鋼で構成したことを特徴とする核融合炉。
  8. 【請求項8】水冷構造を有する真空容器内にプラズマ側
    にセラミックタイルが設けられ水冷構造を有するダイバ
    ータ及びプラズマ側にセラミックタイルが設けられ水冷
    構造を有する第一壁及びブランケットを備えた核融合炉
    において、該核融合炉の前記構成部品の少なくとも2つ
    以上が、使用される領域の単位時間あたりの中性子照射
    量が、0.1〜30×1016(n/cm2・年)の領域では
    V元素を、0.1〜20×1017(n/cm2・年)の領域で
    はTi元素を、0.05〜10×1018(n/cm2・年)
    の領域ではNb元素を、0.2〜50×1018(n/cm2
    ・年)の領域ではTa元素を、0.1〜20×10
    19(n/cm2・年)の領域ではZr元素を添加したオー
    ステナイトステンレス鋼で構成したことを特徴とする核
    融合炉。
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