JPH0720880U - 厨房機器のけこみ部調整機構 - Google Patents

厨房機器のけこみ部調整機構

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JPH0720880U
JPH0720880U JP5573093U JP5573093U JPH0720880U JP H0720880 U JPH0720880 U JP H0720880U JP 5573093 U JP5573093 U JP 5573093U JP 5573093 U JP5573093 U JP 5573093U JP H0720880 U JPH0720880 U JP H0720880U
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kitchen
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dishwasher
screw
system kitchen
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充寿 松原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムキッチンに組み込まれた厨房機器の
けこみ部における奥行き寸法を容易に調整できるように
して、システムキッチンのけこみ部を簡単にそろえるこ
とにより、システムキッチンの見栄えを向上させる。 【構成】 システムキッチンに組み込まれた食器洗浄機
において、その前面下方の開口30にフロントパネル1
5が着脱自在に取り付けられ、開口30内の棚部33に
形成された前後方向の長孔34にねじ38が挿通されて
取付け部材36が固定され、けこみ板39が取付け部材
36に固定されて、食器洗浄機5の前部下面にけこみ部
43が形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、システムキッチンに組み込まれる厨房機器、とくに、その前部下面 におけるけこみ部の寸法を調整するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に例示されているように、システムキッチン1には、流し台2、調理台3 、ガスオーブン4、食器洗浄機5、収納庫6、7等の種々の機器が組み合わされ ているが、システムキッチン1の前部下面にはけこみ部といわれる凹所8が形成 され、このけこみ部8に足先が入ることにより調理者等がシステムキッチン1の 前面に近接して作業をしやすいように構成されている。 しかしながら、システムキッチン1に組み込まれる各機器のけこみ部8は、そ れらの各メーカーにより奥行き寸法が異なっているので、システムキッチン1を 設置したときに、各機器のけこみ部8における奥行き寸法にばらつきがあり、横 方向に前後の段差が生じてシステムキッチン1全体の見栄えが悪いばかりでなく 、システムキッチン1の前面に沿って横方向に移動する作業者の足先がその段差 部に引っ掛かるおそれがあり、危険でもあった。
【0003】 このため、従来は図7〜図9に示されているように、システムキッチン1に組 み込まれる食器洗浄機5は、ラック10に収納された食器11が洗浄される洗浄 室12の前面開口に扉13が取り付けられ、扉13は下端部の横軸を中心として 図8の矢印のように前方へ倒すことにより開閉できるように構成されている一方 、下方の機械室14における前面開口には着脱式のフロントパネル15が取り付 けられ、フロントパネル15を取り外して機械室14内の給排水用配管工事等が 行えるようになっている。 また、食器洗浄機5の前部下端には横方向に延びる前脚16が一体的に固定さ れ、前脚16の下面にはねじ式のアジャスト脚17が取り付けられていて、シス テムキッチン1に組み込まれるときの食器洗浄機5の高さや、食器洗浄機5の水 平度を調整できるようにされていると共に、前脚16の前方にけこみ板18が配 置され、けこみ板18の両側折込み部19にそれぞれ前後方向に延びる長孔20 が形成されていて、長孔20の適当な個所を挿通して前脚16の側面にねじ21 をねじ込んで、けこみ板18を前脚16の前方に固定することにより、食器洗浄 機5のけこみ部22における奥行き寸法を調整して、システムキッチン1の他の 機器とけこみ部の奥行き寸法を合わせるようにしていた。
【0004】 しかしながら、この場合には、システムキッチン1に食器洗浄機5を組み込む 前に、予め食器洗浄機5に必要とされるけこみ部の奥行き寸法を計測して、食器 洗浄機5におけるけこみ部21の奥行き寸法を調整しておかなければならないた め、食器洗浄機5をシステムキッチン1に組み込んだときにそれらの寸法が合わ ない場合が多かった。 しかも、食器洗浄機5をシステムキッチン1に一旦組み込むと、重量の大きい 食器洗浄機5を引き出すことが大層面倒であり、仮に食器洗浄機5を引き出して 、そのけこみ寸法を再調整したとしても、現物合わせでないためその寸法が必ず しも合うとは限らなかった。
【0005】 また、実開平4−3656号公報に記載されたシステムキッチン組み込みの食 器洗浄機においては、前面下方の開口がフロントパネルによって塞がれ、この開 口内の架台に形成された前後方向の長孔にボルトが挿通されていて、開口から手 を差し込んでそのボルトを操作することにより、架台の下方に取り付けられる前 脚の前後方向位置を調整して、食器洗浄機におけるけこみ部の奥行き寸法をシス テムキッチンのけこみ部と一致させるように構成されているが、システムキッチ ンに組み込まれた状態で食器洗浄機の前脚位置を前後方向に調整するとき、前脚 には食器洗浄機の大きな重量がかかっているため、ボルトを緩めて前脚を前後方 向に必要量だけ正確に移動させることは実際上困難であり、結局システムキッチ ンから食器洗浄機を引き出して前脚を前後方向に位置調整することになるので、 前記従来装置の場合と同様な不具合を伴っていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、厨房機器の前部下面におけるけこみ部の寸法が常に容易に調 整できるようにして、その厨房機器がシステムキッチンに組み込まれた状態のま までも、上記けこみ部の寸法を簡単に微調整して、システムキッチンのけこみ部 寸法と確実に一致させることのできる機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案にかかる厨房機器のけこみ部調整機構は、厨房機器の前面下 方に形成された開口、同開口に着脱自在に取り付けられたパネル、上記開口内の 底部に形成された長孔、同長孔に挿通されたねじ及び同ねじにより上記厨房機器 の前部下面において脚部の前方で着脱自在に固定されたけこみ部材をそなえてい る。
【0008】 また、本考案にかかる厨房機器のけこみ部調整機構は、厨房機器の前面下方に 形成された開口、同開口に着脱自在に取り付けられたパネル、上記開口内の底面 に形成された孔、上記厨房機器の前部下面において脚部の前方に配置され上部に 孔が形成されたけこみ部材及び上記両孔に通されたねじをそなえ、上記両孔の少 なくともいずれか一方が前後方向に延びていて、上記ねじにより上記けこみ部材 の前後方向位置が調節できるように構成されている。
【0009】
【作用】
従って、厨房機器の前面下方に形成された開口に着脱自在に取り付けられたパ ネルを取り外すことにより、開口内の底部における長孔に挿通されたねじを操作 して、脚部の前方で厨房機器の前部下面に取り付けられるけこみ部材の位置調整 を容易に行うことができるので、この厨房機器をシステムキッチンに組み込んだ 状態のままけこみ部材の位置を正確に調整して、けこみ部の寸法をシステムキッ チンと完全に一致させることができると共に、けこみ部材を固定するため開口内 底部に配置されたねじ及び長孔はパネルまたは扉により覆われていて、厨房機器 前面の見栄えを良好に保つことができる。
【0010】 また、厨房機器の前面開口内のねじが通される孔とけこみ部材上部のねじが通 される孔との少なくともいずれか一方が前後方向に延びているため、両孔に通さ れたねじを操作することにより、前記作用に加えて、脚部の前方におけるけこみ 部材の前後方向位置を調整し、けこみ部の奥行き寸法をその厨房機器が組み込ま れたシステムキッチンのけこみ部と容易に一致させることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、前記従来装置と同等部分には同一符号を付け て説明する。 図1〜図4において、システムキッチン1に組み込まれた食器洗浄機5の下部 には、洗浄室へ温水や洗い水を給排するための配管等が設置された機械室14が 設けられ、その前面開口30にフロントパネル15が取り付けられている。
【0012】 また、食器洗浄機5における架台31の下面には、横方向に延びる前脚32が 一体的に固定され、前脚32の前方へ延長した棚部33には、前後方向の長孔3 4が形成され、前脚32のさらに前方に曲折された縦壁35に着脱自在にフロン トパネル15が取り付けられている一方、長孔34を挿通して取付け部材36の ねじ孔37にねじ込まれたねじ38により取付け部材36が棚部33の下面に取 り付けられ、けこみ板39に形成された上下方向の長孔40を挿通して取付け部 材36のねじ孔41にねじ込まれたねじ42により、けこみ板39が前脚32の 前方において取付け部材36に取り付けられて、食器洗浄機5の前部下面にけこ み部43が形成され、さらに、前脚32の下面にはねじ式のアジャスト脚17が 取り付けられていて、システムキッチン1に組み込まれるときの食器洗浄機5の 高さや、食器洗浄機5の水平度を調整できるようにされている。
【0013】 従って、ねじ38をゆるめてねじ38に対する前脚棚部33の長孔34の位置 を前後方向に調整し、及びまたは、ねじ42をゆるめてねじ42に対するけこみ 板39の長孔40の位置を上下方向に調整すれば、図2の矢印のようにけこみ板 39の前後方向及びまたは上下方向の位置を調整して、食器洗浄機5の前部下面 におけるけこみ部43の奥行き寸法及びまたはけこみ板39の上下位置を調整す ることができるので、システムキッチン1に食器洗浄機5を組み込んでから、機 械室14の前面開口30よりフロントパネル15を取り外して、開口30内に手 を差し込んでねじ38を操作し、隣接するシステムキッチン1のけこみ部8と直 接対比しながら、けこみ部43の奥行き寸法が一致するようにけこみ板39の前 後方向位置を微調整し、及びまたは、けこみ板39の上下位置を微調整すること ができ、しかも、取付け部材36及びけこみ板39には食器洗浄機5の重量がか かることは全くないため、けこみ板39の前後及びまたは上下方向位置調整はき わめて簡単であって、食器洗浄機5がシステムキッチン1に組み込まれていても 、食器洗浄機5におけるけこみ部43の奥行き寸法及びまたはけこみ板39の上 下位置を手軽に、かつ、正確に調整することができる。
【0014】 その結果、食器洗浄機5が組み込まれたシステムキッチン1全体の見栄えを容 易に向上させることができると同時に、システムキッチン1全体のけこみ部8に 横方向の段差を完全になくすことができて、システムキッチン1の使用者の足先 がけこみ部8に引っ掛かるおそれが解消され、厨房室内の安全性が図られて、シ ステムキッチン1の商品的価値を高めることができる。 なお、取付け部材36のねじ孔37及びねじ孔41の両方またはいずれか一方 をそれぞれ前後方向及び上下方向の長孔として、それらを挿通するねじ38及び ねじ42をナットで締め付けるようにすれば、けこみ板39の前後方向及び上下 方向の位置調整範囲を一層広げて、その調整作業を容易化することができるもの である。
【0015】 図5に示す実施例においては、システムキッチン1に組み込まれた食器洗浄機 5の架台31の下面に、横方向に延びる前脚32が一体的に固定されていると共 に、前脚32前方の架台31に前後方向の長孔50が形成され、ねじ42により けこみ板39が取り付けられた取付け部材36が、長孔50を挿通するねじ51 によって架台31の下面に取り付けられており、上記実施例より簡単な構造によ って上記実施例と同等の作用効果を奏することができる。
【0016】 なお、前記各実施例においては、食器洗浄機5の底部である前脚棚部33もし くは架台31にそれぞれ前後方向の長孔34もしくは長孔50を形成しているが 、前後方向の長孔を反対側の取付け部材36に形成して、ねじ38をナットによ り締め付けるようにすることもでき、また、取付け部材36及びけこみ板39を 一体化してけこみ部材を構成させることができるのはいうまでもなく、さらには 、図6に示されているように、食器洗浄機5前面下方の開口30を開閉するフロ ントパネル15の受け具60に対し、平板状のけこみ板61に形成された上下方 向の長溝62を摺動自在に嵌めると共に、けこみ板61に長溝62と平行に上下 方向の長溝を形成して、この長溝を挿通するねじ63を架台31にねじ込むこと により、一層簡単な構造によってけこみ板61の上下位置を調整できるように構 成することも可能である。
【0017】 また、本考案は食器洗浄機に限らず、けこみ部を必要とする他の厨房機器にも 同様に実施できると共に、システムキッチンに組み込まれない単体の厨房機器で あっても、例えば狭い室内で上面を利用して調理作業をするためけこみ部が必要 となる厨房機器に随時実施すれば、必要に応じてけこみ部の寸法を簡単に調整で きて、便利である。
【0018】
【考案の効果】
本考案にかかる厨房機器のけこみ部調整機構においては、厨房機器の前面下方 に形成された開口に対するパネルを取り外して、開口内のねじを操作することに より、厨房機器の前部下面に取り付けられるけこみ部材の位置調整を容易に行う ことができるので、この厨房機器をシステムキッチンに組み込んだ状態のままけ こみ部材の位置を正確に調整し、システムキッチン全体のけこみ部に横方向の段 差を完全になくして見栄えを向上させ、システムキッチンの使用者の足先がけこ み部に引っ掛かるおそれも解消して、厨房室内の安全性を図ることができると共 に、けこみ部材を固定するため開口内底部に配置されたねじ及びねじ孔等はパネ ルまたは扉により覆われていて、この面からも厨房機器前面の見栄えを良好に保 ち、その商品的価値を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】システムキッチンの概略斜視図。
【図2】本考案の実施例における要部縦断面図。
【図3】上記実施例の一部分解斜視図。
【図4】上記実施例の一部斜視図。
【図5】本考案の他の実施例における要部縦断面図。
【図6】本考案のさらに他の実施例における要部縦断面
図。
【図7】従来装置の要部正面図。
【図8】上記従来装置の要部側面図。
【図9】上記従来装置の要部側面拡大図。
【符号の説明】
1 システムキッチン 5 食器洗浄機 15 フロントパネル 30 前面開口 31 架台 32 前脚 34 長孔 36 取付け部材 38 ねじ 39 けこみ板 43 けこみ部 50 長孔 51 ねじ 61 けこみ板 63 ねじ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨房機器の前面下方に形成された開口、
    同開口に着脱自在に取り付けられたパネル、上記開口内
    の底部に形成された長孔、同長孔に挿通されたねじ及び
    同ねじにより上記厨房機器の前部下面において脚部の前
    方で着脱自在に固定されたけこみ部材をそなえた厨房機
    器のけこみ部調整機構。
  2. 【請求項2】 厨房機器の前面下方に形成された開口、
    同開口に着脱自在に取り付けられたパネル、上記開口内
    の底面に形成された孔、上記厨房機器の前部下面におい
    て脚部の前方に配置され上部に孔が形成されたけこみ部
    材及び上記両孔に通されたねじをそなえ、上記両孔の少
    なくともいずれか一方が前後方向に延びていて、上記ね
    じにより上記けこみ部材の前後方向位置が調節できるよ
    うに構成された厨房機器のけこみ部調整機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11346847A (ja) * 1998-06-09 1999-12-21 Rinnai Corp 蹴込みカバーの取付構造
JP2008245912A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Sun Wave Ind Co Ltd キャビネット

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JPH11346847A (ja) * 1998-06-09 1999-12-21 Rinnai Corp 蹴込みカバーの取付構造
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