JPH07208552A - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JPH07208552A
JPH07208552A JP1493394A JP1493394A JPH07208552A JP H07208552 A JPH07208552 A JP H07208552A JP 1493394 A JP1493394 A JP 1493394A JP 1493394 A JP1493394 A JP 1493394A JP H07208552 A JPH07208552 A JP H07208552A
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JP
Japan
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hub
damper
elastic body
mass body
circulation
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JP1493394A
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Akinori Andou
哲教 安藤
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N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブ1に弾性体2を介して質量体3を接続し
てなるトーショナルダンパについて、作動時に発熱する
弾性体2に対しての冷却効果が雰囲気温度に大きく依存
せず、もって十分な冷却効果を発揮することが可能なダ
ンパを提供することを目的とする。 【構成】 ハブ1または質量体3の内部に循環流路5を
設け、この循環流路5に一方向循環ポンプ6を設けると
ともに冷却媒体7を充填することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパに係り、更に詳
しくは、自動車エンジン等の回転駆動系に装着されて、
クランクシャフト等の回転シャフトに生起される振動を
吸収抑制するトーショナルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハブに弾性体を介して質量体
を接続してなり、一種の共振系を構成して、ハブを固設
した回転シャフトに生起される捩り振動を吸収抑制する
トーショナルダンパが知られているが、ゴム状弾性材に
より成形された弾性体が作動時に弾性変形の繰り返しに
より発熱するために、この弾性体が早期に破損する問題
がある。
【0003】また従来、弾性体を冷却するために、弾性
体に孔または溝よりなる通過流路を設けて、回転時にこ
の通過流路に周辺の空気を通すようにしたトーショナル
ダンパがあるが(実開平5−27244号公報参照)、
この種の外部空冷式のダンパには、その冷却効果が雰囲
気温度に大きく依存するために、時として冷却効果が不
十分である問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、冷却効果が雰囲気温度に大きく依存せず、もって十
分な冷却効果を発揮することが可能なダンパを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のダンパは、ハブに弾性体を介して質量体を
接続してなるダンパにおいて、前記ハブまたは前記質量
体の内部に循環流路を設け、前記循環流路に一方向循環
ポンプを設けるとともに冷却媒体を充填することにし
た。
【0006】
【作用】ハブまたは質量体の内部に循環流路を設けると
ともにこの循環流路に冷却媒体を充填し、この固有の冷
却媒体をもって雰囲気温度に大きく依存することなく弾
性体を冷却する。冷却媒体は、循環流路に設けた一方向
循環ポンプの作動により循環流路を循環するようになっ
ている。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0008】図1に示すように、ハブ1の外周側に弾性
体2を介して質量体3が接続され、質量体3の内部に複
数の弾性体冷却部4が等配状に設けられている(図では
四等配、このうちの二つが断面で描かれている)。ハブ
1および質量体3はそれぞれ所定の金属により環状に成
形され、弾性体2は所定のゴム状弾性材により環状に成
形されるとともにハブ1と質量体3の間に所定の締め代
をもって圧入されている。
【0009】弾性体冷却部4には、質量体3の内部をそ
の内周部から外周部へ、また外周部から内周部へと循環
する循環流路5が、質量体3の中心軸直角平面内に配置
されて、設けられ、この循環流路5の中途一箇所に一方
向循環ポンプ6が設けられるとともに、この循環流路5
に冷却媒体7が充填されている。
【0010】一方向循環ポンプ6は、図2に拡大して示
すように、その長手方向の両端においてそれぞれ循環流
路5に連通するポンプ室8を備えており、このポンプ室
8に重り9と弁体10が移動自在に挿入されている。重
り9は基本的に円筒形であって、その中空部9aの一端
部にテーパ状の弁座9bが設けられている。弁体10は
弁座9bに着座可能なボール弁である。
【0011】上記構成を備えたダンパは、ハブ1を回転
シャフト(図示せず)に固設し、一種の共振系を構成し
て回転シャフトに生起される捩り振動を吸収抑制する
が、この作動により弾性体2が発熱すると、この熱の一
部が質量体3に伝わって、質量体3にその内周部が比較
的高温、その外周部が比較的低温の状態が生じ、内周部
の熱が循環流路5を循環する冷却媒体7により外周部へ
速やかに移される。したがってこれにより弾性体2を効
率良く冷却することができ、弾性体2の耐久性を向上さ
せることができる。
【0012】一方向循環ポンプ6は、捩り振動に伴う質
量体3の振れ回りによりポンプ室8の中で重り9と弁体
10を以下のように移動させ、これにより冷却媒体7を
一方向に循環させる。
【0013】すなわち、先ず、質量体3が一方へ振れる
と、図2においてポンプ室8の左端部にあった重り9
が、図3に示すように、右端部へ移動する。このとき弁
体10は弁座9aに着座したままであって、よってこの
弁体10が冷却媒体7の逆流を抑えるために、冷却媒体
7が重り9と弁体10に押されるようにして右方向に流
れる(矢示A)。次いで、質量体3が他方へ振れると、
図3においてポンプ室8の右端部にあった重り9が、図
4および図5に示すように、右端部へ戻るが、このとき
は弁体10が冷却媒体7の相対的な流れ(矢示B)を拘
束しない。弁体10は重り9より遅れて戻ることにな
る。したがって、この作動の繰り返しにより冷却媒体7
を一方向に循環させることができる。
【0014】本発明が適用されるダンパは、弾性体2を
ハブ1と質量体3の間に圧入した嵌合タイプのダンパに
限定されず、ブッシュタイプまたはディスクタイプのダ
ンパであっても良い。弾性体冷却部4の設置数は限定さ
れない。またこの弾性体冷却部4をハブ1に設けても良
く、質量体3とハブ1の双方に設けることにしても良
い。弾性体冷却部4をハブ1に設けた場合、一方向循環
ポンプ6は捩り振動により直接、重り9と弁体10を移
動させることになる。循環流路5は、目的が弾性体2の
冷却であるために、弾性体2近傍の比較的高温の部位と
比較的低温の部位を通過させることが肝要である。また
循環流路5を波形等、できるだけ表面積を大きく採るこ
とができる形状とすることにより、冷却効果を更に高め
ることができる。また冷却媒体7に温度勾配の高い液体
を用いることにより、冷却効果を更に高めることができ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。すなわ
ち、ハブまたは質量体の内部に循環流路を設け、この循
環流路に一方向循環ポンプを設けるとともに冷却媒体を
充填することにしたために、固有の冷却媒体をもって雰
囲気温度に大きく依存することなく弾性体を冷却するこ
とができ、十分な冷却効果を発揮するダンパを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダンパの一部切欠した正
面図
【図2】一方向循環ポンプの拡大図
【図3】一方向循環ポンプの作動説明図
【図4】一方向循環ポンプの作動説明図
【図5】一方向循環ポンプの作動説明図
【符号の説明】
1 ハブ 2 弾性体 3 質量体 4 弾性体冷却部 5 循環流路 6 一方向循環ポンプ 7 冷却媒体 8 ポンプ室 9 重り 9a 中空部 9b 弁座 10 弁体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ(1)に弾性体(2)を介して質量
    体(3)を接続してなるダンパにおいて、前記ハブ
    (1)または前記質量体(3)の内部に循環流路(5)
    を設け、前記循環流路(5)に一方向循環ポンプ(6)
    を設けるとともに冷却媒体(7)を充填したことを特徴
    とするダンパ。
JP01493394A 1994-01-14 1994-01-14 ダンパ Expired - Fee Related JP3440955B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101326486B1 (ko) * 2011-11-29 2013-11-08 현대자동차주식회사 하이드로 부싱
JP2014074467A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Toyota Motor Corp ギヤ装置のダンパ構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101326486B1 (ko) * 2011-11-29 2013-11-08 현대자동차주식회사 하이드로 부싱
JP2014074467A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Toyota Motor Corp ギヤ装置のダンパ構造
US9309960B2 (en) 2012-10-05 2016-04-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Gear device

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