JPH07208539A - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
- Publication number
- JPH07208539A JPH07208539A JP1493294A JP1493294A JPH07208539A JP H07208539 A JPH07208539 A JP H07208539A JP 1493294 A JP1493294 A JP 1493294A JP 1493294 A JP1493294 A JP 1493294A JP H07208539 A JPH07208539 A JP H07208539A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- elastic body
- fluid
- fluid chamber
- natural frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム状弾性材製の弾性体4と、この弾性体4
に接続された質量体2とを備えたダイナミックダンパ1
について、当該ダンパ1を製造してからでも、当該ダン
パ1の固有振動数を変更することを可能とする。 【構成】 弾性体4の内側に流体室6を設け、この流体
室6に充填する流体7の量を調節することにより当該ダ
ンパ1の固有振動数を可変とした。
に接続された質量体2とを備えたダイナミックダンパ1
について、当該ダンパ1を製造してからでも、当該ダン
パ1の固有振動数を変更することを可能とする。 【構成】 弾性体4の内側に流体室6を設け、この流体
室6に充填する流体7の量を調節することにより当該ダ
ンパ1の固有振動数を可変とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパに係り、更に詳
しくは、共振作動によって振動を吸収抑制するダイナミ
ックダンパに関する。本発明のダンパは例えば、自動車
用または一般産業機械用の防振装置として使用される。
しくは、共振作動によって振動を吸収抑制するダイナミ
ックダンパに関する。本発明のダンパは例えば、自動車
用または一般産業機械用の防振装置として使用される。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3に示すように、ゴム状弾
性材製の弾性体bと、この弾性体bに接続された質量体
cとを備えてなり、ボディdの共振周波数に当該ダンパ
aの固有振動数を一致させることによりボディd側の振
動を吸収抑制するダイナミックダンパaが知られている
(例えば、実開平2−60740号公報参照)。
性材製の弾性体bと、この弾性体bに接続された質量体
cとを備えてなり、ボディdの共振周波数に当該ダンパ
aの固有振動数を一致させることによりボディd側の振
動を吸収抑制するダイナミックダンパaが知られている
(例えば、実開平2−60740号公報参照)。
【0003】しかしながら上記従来のダンパaでは、そ
の固有振動数が弾性体bのばね定数と質量体cの慣性質
量とにより不変的に決定されるために、ダンパaを製造
してからでは、ダンパaの固有振動数を変更することが
できない。したがって例えば自動車のように、振動の発
生状況が複雑であって、ボディd側の共振周波数が高低
に複数存在する場合には、それぞれの共振振動数に固有
振動数を合わせた、異なる仕様のダンパaを複数使用し
なければならない。
の固有振動数が弾性体bのばね定数と質量体cの慣性質
量とにより不変的に決定されるために、ダンパaを製造
してからでは、ダンパaの固有振動数を変更することが
できない。したがって例えば自動車のように、振動の発
生状況が複雑であって、ボディd側の共振周波数が高低
に複数存在する場合には、それぞれの共振振動数に固有
振動数を合わせた、異なる仕様のダンパaを複数使用し
なければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、当該ダンパを製造してからでも、当該ダンパの固有
振動数を変更可能なダンパを提供することを目的とす
る。また当該ダンパの固有振動数を無段階的に変更可能
なダンパを提供することを目的とする。
み、当該ダンパを製造してからでも、当該ダンパの固有
振動数を変更可能なダンパを提供することを目的とす
る。また当該ダンパの固有振動数を無段階的に変更可能
なダンパを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のダンパは、ゴム状弾性材製の弾性体と、前
記弾性体に接続された質量体とを備えたダンパにおい
て、前記弾性体の内側に流体室を設け、前記流体室に充
填する流体の量を調節することにより当該ダンパの固有
振動数を可変とする構成を備えている。
め、本発明のダンパは、ゴム状弾性材製の弾性体と、前
記弾性体に接続された質量体とを備えたダンパにおい
て、前記弾性体の内側に流体室を設け、前記流体室に充
填する流体の量を調節することにより当該ダンパの固有
振動数を可変とする構成を備えている。
【0006】
【作用】この種のダンパの固有振動数fは、弾性体のば
ね定数をK、質量体の慣性質量をmとして
ね定数をK、質量体の慣性質量をmとして
【数1】 ・・・A式 をもって表わされるが、本発明では、弾性体により囲ま
れた流体室に充填する流体の量を調節することにより弾
性体の拡張弾性率が変更せしめられ、よって上記A式に
おけるKが、弾性体のばね定数をKG 、弾性体の拡張弾
性率をKB として K=KG +KB で表わされて、上記A式が
れた流体室に充填する流体の量を調節することにより弾
性体の拡張弾性率が変更せしめられ、よって上記A式に
おけるKが、弾性体のばね定数をKG 、弾性体の拡張弾
性率をKB として K=KG +KB で表わされて、上記A式が
【数2】 で表わされる。したがって流体室に充填する流体の量を
調節することにより弾性体の拡張弾性率が変更せしめら
れるために、当該ダンパを製造してからでも、当該ダン
パの固有振動数を変更することが可能となり、しかも当
該ダンパの固有振動数を無段階的に変更することが可能
となる。
調節することにより弾性体の拡張弾性率が変更せしめら
れるために、当該ダンパを製造してからでも、当該ダン
パの固有振動数を変更することが可能となり、しかも当
該ダンパの固有振動数を無段階的に変更することが可能
となる。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0008】図1に示すように、質量体(マスとも称す
る)2と取付板3の間に略筒状を呈するゴム状弾性材製
の弾性体(ばねとも称する)4が加硫接着され、取付板
3が板状のケース5に固定され、弾性体4の内側に、こ
れらの部材2,3,4,5に囲まれて、流体室6が設け
られ、流体室6に流体7が充填されている。流体室6の
充填される流体7の量は、これをポンプ8の作動により
調節することが可能であって、この充填量を調節するこ
とにより弾性体4の拡張弾性率が変更せしめられる。9
は流体流路である。
る)2と取付板3の間に略筒状を呈するゴム状弾性材製
の弾性体(ばねとも称する)4が加硫接着され、取付板
3が板状のケース5に固定され、弾性体4の内側に、こ
れらの部材2,3,4,5に囲まれて、流体室6が設け
られ、流体室6に流体7が充填されている。流体室6の
充填される流体7の量は、これをポンプ8の作動により
調節することが可能であって、この充填量を調節するこ
とにより弾性体4の拡張弾性率が変更せしめられる。9
は流体流路である。
【0009】上記構成を備えたダンパ1の固有振動数f
は、上記したように、弾性体4のばね定数をKG 、弾性
体4の拡張弾性率KB として
は、上記したように、弾性体4のばね定数をKG 、弾性
体4の拡張弾性率KB として
【数2】をもって表わされ、流体室6に充填する流体7
の量を調節することにより弾性体4の拡張弾性率KB が
変更せしめられるために、当該ダンパ1を製造してから
でも、当該ダンパ1の固有振動数fを変更することが可
能である。したがって例えば、図2に示すような、ボデ
ィ10側の共振周波数が高低二つのピークとして存在す
る場合には、当該ダンパ1を二つ用意して、一つ目のダ
ンパ1の固有振動数fを高域側のピークに合わせるとと
もに二つ目のダンパ1の固有振動数fを低域側のピーク
に合わせることにより、この二種類の振動をそれぞれ有
効に吸収抑制することができる。
の量を調節することにより弾性体4の拡張弾性率KB が
変更せしめられるために、当該ダンパ1を製造してから
でも、当該ダンパ1の固有振動数fを変更することが可
能である。したがって例えば、図2に示すような、ボデ
ィ10側の共振周波数が高低二つのピークとして存在す
る場合には、当該ダンパ1を二つ用意して、一つ目のダ
ンパ1の固有振動数fを高域側のピークに合わせるとと
もに二つ目のダンパ1の固有振動数fを低域側のピーク
に合わせることにより、この二種類の振動をそれぞれ有
効に吸収抑制することができる。
【0010】また流体室6に充填する流体7の量をポン
プ8の作動により無段階的に調節することができるため
に、当該ダンパ1の固有振動数fは、これを無段階的に
変更することが可能である。したがって当該ダンパ1の
固有振動数fを実機の状況に応じて最適の状態に設定す
ることができる。
プ8の作動により無段階的に調節することができるため
に、当該ダンパ1の固有振動数fは、これを無段階的に
変更することが可能である。したがって当該ダンパ1の
固有振動数fを実機の状況に応じて最適の状態に設定す
ることができる。
【0011】流体室6に充填される流体7の種類は特に
限定されず、液体で良く、また気体であっても良い。
限定されず、液体で良く、また気体であっても良い。
【0012】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。すなわ
ち、弾性体の内側に流体室を設け、この流体室に充填す
る流体の量を調節することにより当該ダンパの固有振動
数を可変としたために、当該ダンパを製造してからで
も、当該ダンパの固有振動数を変更することが可能であ
る。したがって吸収すべき振動が複数種類あっても、当
該ダンパをその数だけ用意すれば、これらの振動をそれ
ぞれ有効に吸収抑制することができる。また流体室に充
填する流体の量を無段階的に調節することができるため
に、当該ダンパの固有振動数を無段階的に変更すること
が可能である。したがって当該ダンパの固有振動数を実
機の状況に応じて最適の状態に設定することができ、状
況に応じた最適の防振効果を得ることができる。
ち、弾性体の内側に流体室を設け、この流体室に充填す
る流体の量を調節することにより当該ダンパの固有振動
数を可変としたために、当該ダンパを製造してからで
も、当該ダンパの固有振動数を変更することが可能であ
る。したがって吸収すべき振動が複数種類あっても、当
該ダンパをその数だけ用意すれば、これらの振動をそれ
ぞれ有効に吸収抑制することができる。また流体室に充
填する流体の量を無段階的に調節することができるため
に、当該ダンパの固有振動数を無段階的に変更すること
が可能である。したがって当該ダンパの固有振動数を実
機の状況に応じて最適の状態に設定することができ、状
況に応じた最適の防振効果を得ることができる。
【図1】本発明の実施例に係るダンパの断面図
【図2】同ダンパの模式図
【図3】従来例に係るダンパの模式図
1 ダンパ 2 質量体 3 取付板 4 弾性体 5 ケース 6 流体室 7 流体 8 ポンプ 9 流体流路 10 ボディ
Claims (1)
- 【請求項1】 ゴム状弾性材製の弾性体(4)と、前記
弾性体(4)に接続された質量体(2)とを備えたダン
パ(1)において、前記弾性体(4)の内側に流体室
(6)を設け、前記流体室(6)に充填する流体(7)
の量を調節することにより当該ダンパ(1)の固有振動
数(f)を可変としたことを特徴とするダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1493294A JPH07208539A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1493294A JPH07208539A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | ダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208539A true JPH07208539A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11874747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1493294A Pending JPH07208539A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07208539A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101301349B1 (ko) * | 2009-01-06 | 2013-08-29 | 현대중공업 주식회사 | 동흡진기 |
JP2016001008A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 本田技研工業株式会社 | ダイナミックダンパ |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP1493294A patent/JPH07208539A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101301349B1 (ko) * | 2009-01-06 | 2013-08-29 | 현대중공업 주식회사 | 동흡진기 |
JP2016001008A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 本田技研工業株式会社 | ダイナミックダンパ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20031224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040223 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040818 |