JPH07208514A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH07208514A JPH07208514A JP6019000A JP1900094A JPH07208514A JP H07208514 A JPH07208514 A JP H07208514A JP 6019000 A JP6019000 A JP 6019000A JP 1900094 A JP1900094 A JP 1900094A JP H07208514 A JPH07208514 A JP H07208514A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caliper
- disc
- main body
- disc brake
- caliper body
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D55/02—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members
- F16D55/22—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads
- F16D55/224—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members
- F16D55/225—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members the braking members being brake pads
- F16D55/226—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members the braking members being brake pads in which the common actuating member is moved axially, e.g. floating caliper disc brakes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D2055/0004—Parts or details of disc brakes
- F16D2055/0016—Brake calipers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2250/00—Manufacturing; Assembly
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スクラップ化することなくキャリパ本体の組
織を超音波測定できるようにする。 【構成】 キャリパ本体14のリセス部16に対応する
外表面にキャリパ本体14の鋳造と共に一体成形された
ボア加工用基準面19を利用し、これと概ね平行をなす
平坦面20をリセス部16の底にキャリパ本体14の鋳
造と共に一体成形し、これら二つの面19、20を超音
波センサの探触子の接触面として用いる。
織を超音波測定できるようにする。 【構成】 キャリパ本体14のリセス部16に対応する
外表面にキャリパ本体14の鋳造と共に一体成形された
ボア加工用基準面19を利用し、これと概ね平行をなす
平坦面20をリセス部16の底にキャリパ本体14の鋳
造と共に一体成形し、これら二つの面19、20を超音
波センサの探触子の接触面として用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の制動に用いられ
るディスクブレーキに関する。
るディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキとしては、シリンダ部
と、該シリンダ部からディスクを跨いで延ばされたディ
スクパス部と、該ディスクパス部の先端部からディスク
の半径内方向へ延ばされた一対の爪部とから成る鋳鉄製
のキャリパ本体を備え、該キャリパ本体を車両の非回転
部に固定したキャリアに浮動可能に支持させ、前記シリ
ンダ部のボアに内装したピストンと前記キャリパ本体と
の相対移動により、前記キャリアに支持された一対のパ
ッドをディスクに押圧するようにしたものがある。
と、該シリンダ部からディスクを跨いで延ばされたディ
スクパス部と、該ディスクパス部の先端部からディスク
の半径内方向へ延ばされた一対の爪部とから成る鋳鉄製
のキャリパ本体を備え、該キャリパ本体を車両の非回転
部に固定したキャリアに浮動可能に支持させ、前記シリ
ンダ部のボアに内装したピストンと前記キャリパ本体と
の相対移動により、前記キャリアに支持された一対のパ
ッドをディスクに押圧するようにしたものがある。
【0003】このようなディスクブレーキにおいて、そ
のキャリパ本体は、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)を
用いて鋳造により一体成形されるのが一般で、この場合
は、金属組織としての黒鉛球状化率やフェライト化率が
品質(強度)に大きな影響を及ぼすことになる。このた
め、従来は鋳造の1ロッドすなわち1トリベごとに一つ
のキャリパ本体を採取し、超音波測定により前記黒鉛球
状化率やフェライト化率を測定して品質保証を行ってい
た。超音波測定は、周知のように被検体に超音波を入射
して、その反射率や透過率から組織状態を特定するもの
で、被検体としてのキャリパ本体には、超音波発・受信
用の探触子を接触させるための、概ね平行な二つの平坦
面(センサ接触面)が必要になる。
のキャリパ本体は、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)を
用いて鋳造により一体成形されるのが一般で、この場合
は、金属組織としての黒鉛球状化率やフェライト化率が
品質(強度)に大きな影響を及ぼすことになる。このた
め、従来は鋳造の1ロッドすなわち1トリベごとに一つ
のキャリパ本体を採取し、超音波測定により前記黒鉛球
状化率やフェライト化率を測定して品質保証を行ってい
た。超音波測定は、周知のように被検体に超音波を入射
して、その反射率や透過率から組織状態を特定するもの
で、被検体としてのキャリパ本体には、超音波発・受信
用の探触子を接触させるための、概ね平行な二つの平坦
面(センサ接触面)が必要になる。
【0004】一方、上記キャリパ本体は、軽量化を達成
すべくその各部の表面が曲面形状とされており、そのま
ゝでは上記超音波測定に供することはできない。そこで
従来は、キャリパ本体の適当部位、例えばシリンダ部か
ら左右方向へ延ばされた、キャリアへの取付部となる腕
部に上記二つの平坦面を切削加工し、この平坦面をセン
サ接触面として提供していた。
すべくその各部の表面が曲面形状とされており、そのま
ゝでは上記超音波測定に供することはできない。そこで
従来は、キャリパ本体の適当部位、例えばシリンダ部か
ら左右方向へ延ばされた、キャリアへの取付部となる腕
部に上記二つの平坦面を切削加工し、この平坦面をセン
サ接触面として提供していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな対処によれば、センサ接触面として必要な面積(約
12mm×12mm)を確保しようとすると、その切削追込み量
はかなり大きくなり、強度や外観品質の面から、結局そ
のキャリパ本体をスクラップとして破棄せざるを得ず、
コスト負担の増大が避けられないという問題があった。
うな対処によれば、センサ接触面として必要な面積(約
12mm×12mm)を確保しようとすると、その切削追込み量
はかなり大きくなり、強度や外観品質の面から、結局そ
のキャリパ本体をスクラップとして破棄せざるを得ず、
コスト負担の増大が避けられないという問題があった。
【0006】ところで、上記キャリパ本体のボアは、キ
ャリパ本体の鋳造後に切削加工を行って仕上げられるよ
うになっており、キャリパ本体の外表面にはこのボアの
加工基準となる複数(少なくとも3つ)の基準面が鋳造
と共に一体成形されている。本発明は、このボア加工用
の基準面に着目してなされたもので、この基準面の一つ
を超音波測定用のセンサ接触面として利用することによ
り、キャリパ本体のスクラップ化を廃し、もって製造コ
ストの低減を達成することを目的とする。
ャリパ本体の鋳造後に切削加工を行って仕上げられるよ
うになっており、キャリパ本体の外表面にはこのボアの
加工基準となる複数(少なくとも3つ)の基準面が鋳造
と共に一体成形されている。本発明は、このボア加工用
の基準面に着目してなされたもので、この基準面の一つ
を超音波測定用のセンサ接触面として利用することによ
り、キャリパ本体のスクラップ化を廃し、もって製造コ
ストの低減を達成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、シリンダ部と、該シリンダ部からディスク
を跨いで延ばされたディスクパス部と、該ディスクパス
部の先端部からディスクの半径内方向へ延ばされた一対
の爪部とから成る球状黒鉛鋳鉄製のキャリパ本体を備
え、該キャリパ本体を車両の非回転部に固定したキャリ
アに浮動可能に支持させ、前記シリンダ部のボアに内装
したピストンと前記キャリパ本体との相対移動により、
前記キャリアに支持された一対のパッドをディスクに押
圧するディスクブレーキにおいて、前記キャリパ本体の
外表面に、該キャリパ本体の鋳造と共にボア加工用の複
数の基準面を一体成形し、かつ前記一対の爪部の間のリ
セス部の底に前記基準面と概ね平行をなす平坦面を形成
する構成としたことを特徴とする。
成するため、シリンダ部と、該シリンダ部からディスク
を跨いで延ばされたディスクパス部と、該ディスクパス
部の先端部からディスクの半径内方向へ延ばされた一対
の爪部とから成る球状黒鉛鋳鉄製のキャリパ本体を備
え、該キャリパ本体を車両の非回転部に固定したキャリ
アに浮動可能に支持させ、前記シリンダ部のボアに内装
したピストンと前記キャリパ本体との相対移動により、
前記キャリアに支持された一対のパッドをディスクに押
圧するディスクブレーキにおいて、前記キャリパ本体の
外表面に、該キャリパ本体の鋳造と共にボア加工用の複
数の基準面を一体成形し、かつ前記一対の爪部の間のリ
セス部の底に前記基準面と概ね平行をなす平坦面を形成
する構成としたことを特徴とする。
【0008】本発明において、ボア加工用基準面の少な
くとも一つはリセス部の底に対応する部位に設けるのが
望ましい。また本発明において、リセス部の底に平坦面
を設ける方法は任意であり、例えばキャリパ本体の鋳造
と共に一体成形し、あるいはキャリパ本体を鋳造した
後、切削、肉盛り等を行って形成することができる。
くとも一つはリセス部の底に対応する部位に設けるのが
望ましい。また本発明において、リセス部の底に平坦面
を設ける方法は任意であり、例えばキャリパ本体の鋳造
と共に一体成形し、あるいはキャリパ本体を鋳造した
後、切削、肉盛り等を行って形成することができる。
【0009】
【作用】上記のように構成したディスクブレーキにおい
ては、ボア加工に必要な基準面の一つを超音波測定用の
センサ接触面として利用するので、これと対となる平坦
面を一つだけ形成すれば良く、したがって、切削でこの
平坦面を加工する場合でも一面だけの加工となって切削
量はわずかとなり、強度低下を最小限に抑えることがで
きる。また、この平坦面を設ける箇所は、ボア加工用工
具を逃がすリセス部の底となっているので、キャリパ本
体の外観品質が低下することもない。さらに、基準面の
一つをリセス部の底に対応する部位に設けた場合は、二
つのセンサ接触面が相接近して対向するので、測定感度
が良好となる。
ては、ボア加工に必要な基準面の一つを超音波測定用の
センサ接触面として利用するので、これと対となる平坦
面を一つだけ形成すれば良く、したがって、切削でこの
平坦面を加工する場合でも一面だけの加工となって切削
量はわずかとなり、強度低下を最小限に抑えることがで
きる。また、この平坦面を設ける箇所は、ボア加工用工
具を逃がすリセス部の底となっているので、キャリパ本
体の外観品質が低下することもない。さらに、基準面の
一つをリセス部の底に対応する部位に設けた場合は、二
つのセンサ接触面が相接近して対向するので、測定感度
が良好となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説
明する。
明する。
【0011】図1乃至3において、1は車両の非回転部
に固定されるキャリア、2はキャリア1の上部の一対の
支持部3にピン4、4を用いて摺動可能に支持されたキ
ャリパで、ピン4の周りはダストブーツ5により覆われ
ている。キャリア1の支持部3はディスクDを跨ぐよう
に延ばされ、これにはディスクDの両側に配置した一対
の摩擦パッド6、7が摺動可能に支持されている。各摩
擦パッド6、7は、裏板8とこの裏板8の表面に接合さ
れたライニング材9とからなり、そのライニング材9を
ディスクDに向けて配置されている。
に固定されるキャリア、2はキャリア1の上部の一対の
支持部3にピン4、4を用いて摺動可能に支持されたキ
ャリパで、ピン4の周りはダストブーツ5により覆われ
ている。キャリア1の支持部3はディスクDを跨ぐよう
に延ばされ、これにはディスクDの両側に配置した一対
の摩擦パッド6、7が摺動可能に支持されている。各摩
擦パッド6、7は、裏板8とこの裏板8の表面に接合さ
れたライニング材9とからなり、そのライニング材9を
ディスクDに向けて配置されている。
【0012】また、キャリパ2は、ピストン(図示略)
を収納するボア10を有するシリンダ部11と、このシ
リンダ部11からディスクDを跨いで延ばされたディス
クパス部12とこのディスクパス部12の先端からディ
スクDの半径内方へ延ばされた一対の爪部13とから成
るキャリパ本体14を備えている。シリンダ部11には
左右方向へ延ばして一対の腕部15が付設されており、
キャリパ2はこの腕部15を介してキャリア1に取付け
られている。
を収納するボア10を有するシリンダ部11と、このシ
リンダ部11からディスクDを跨いで延ばされたディス
クパス部12とこのディスクパス部12の先端からディ
スクDの半径内方へ延ばされた一対の爪部13とから成
るキャリパ本体14を備えている。シリンダ部11には
左右方向へ延ばして一対の腕部15が付設されており、
キャリパ2はこの腕部15を介してキャリア1に取付け
られている。
【0013】かゝるディスクブレーキにおいては、キャ
リパ2のボア10内に圧油を供給すると、図示を略すピ
ストンが伸長して車両内側の摩擦パッド6がディスクD
の片面に押圧され、一方、その反動でキャリパ本体14
がピストンと相対移動し、車両外側の摩擦パッド7がキ
ャリパ本体14の爪部13に押されてディスクDの他面
に押圧され、これにより制動力が発生する。
リパ2のボア10内に圧油を供給すると、図示を略すピ
ストンが伸長して車両内側の摩擦パッド6がディスクD
の片面に押圧され、一方、その反動でキャリパ本体14
がピストンと相対移動し、車両外側の摩擦パッド7がキ
ャリパ本体14の爪部13に押されてディスクDの他面
に押圧され、これにより制動力が発生する。
【0014】しかして、上記キャリパ本体14は、ダク
タイル鋳鉄を用いて鋳造により一体形成され、そのボア
10はキャリパ本体14の鋳造後に切削加工により仕上
げられるようになっている。このボア10の加工に際し
ては、キャリパ本体14を工作機械のテーブル上に仰向
きにセットし、爪部13の間のリセス部16を通して工
具(図示略)をボア10内に挿入し、該工具の回転によ
りボア10の内面を所定深さだけ切削する方法を採用し
ている。この場合、ボア10と工具とを正確に心出しす
る必要があり、このため、キャリパ本体14の外面に
は、ボア加工用の三つの基準面17、18、19がキャ
リパ本体14の鋳造と共に一体成形されている。本実施
例において、前記基準面のうち、二つの基準面17、1
8はシリンダ部11に対応する部位にディスクDの円周
方向に所定の間隔で形成され、残りの基準面19は前記
リセス部16に対応する部位に形成されている。したが
って、キャリパ本体14は、3点支持で工作機械のテー
ブル上にセットされ、前記した加工を受けるものとな
る。なお、これら基準面17〜19は超音波測定のセン
サ接触面として必要な面積[12mm×12mm]より十分大き
な面積を有している。
タイル鋳鉄を用いて鋳造により一体形成され、そのボア
10はキャリパ本体14の鋳造後に切削加工により仕上
げられるようになっている。このボア10の加工に際し
ては、キャリパ本体14を工作機械のテーブル上に仰向
きにセットし、爪部13の間のリセス部16を通して工
具(図示略)をボア10内に挿入し、該工具の回転によ
りボア10の内面を所定深さだけ切削する方法を採用し
ている。この場合、ボア10と工具とを正確に心出しす
る必要があり、このため、キャリパ本体14の外面に
は、ボア加工用の三つの基準面17、18、19がキャ
リパ本体14の鋳造と共に一体成形されている。本実施
例において、前記基準面のうち、二つの基準面17、1
8はシリンダ部11に対応する部位にディスクDの円周
方向に所定の間隔で形成され、残りの基準面19は前記
リセス部16に対応する部位に形成されている。したが
って、キャリパ本体14は、3点支持で工作機械のテー
ブル上にセットされ、前記した加工を受けるものとな
る。なお、これら基準面17〜19は超音波測定のセン
サ接触面として必要な面積[12mm×12mm]より十分大き
な面積を有している。
【0015】一方、上記キャリパ本体14には、そのリ
セス部16の底に前記基準面19とほゞ平行をなす平坦
面20が形成されている。この平坦面20は、キャリパ
本体14の鋳造と共に一体成形されたもので、超音波測
定のセンサ接触面として必要な面積[12mm×12mm]より
わずか大きな面積を有している。
セス部16の底に前記基準面19とほゞ平行をなす平坦
面20が形成されている。この平坦面20は、キャリパ
本体14の鋳造と共に一体成形されたもので、超音波測
定のセンサ接触面として必要な面積[12mm×12mm]より
わずか大きな面積を有している。
【0016】上記のように構成したディスクブレーキに
おいて、キャリパ本体14の黒鉛球状化率やフェライト
化率を測定するには、鋳造の1ロッドすなわち1トリベ
ごとに一つのキャリパ本体を採取し、そのボア10の加
工に必要な基準面の一つ19とリセス部16の底に形成
した平坦面20とをセンサ接触面として選択し、これら
二つの面19、20に超音波測定用の探触子を接触さ
せ、超音波測定を行う。この場合、平坦面20は、ボア
加工用工具を逃がすリセス部16の底となっているの
で、キャリパ本体の外観品質が低下することはなく、超
音波測定に用いたゝキャリパ本体14をそのまゝ製品化
することができる。また、センサ接触面としての二つの
面19、20は相接近して対向して配置されるので、超
音波による測定感度が良好となり、測定精度が向上す
る。さらに、本実施例では特に、リセス部16の底の平
坦面20をキャリパ本体14の鋳造と共に一体成形した
ので、その加工が不要になり、コスト的にきわめて有利
となる。
おいて、キャリパ本体14の黒鉛球状化率やフェライト
化率を測定するには、鋳造の1ロッドすなわち1トリベ
ごとに一つのキャリパ本体を採取し、そのボア10の加
工に必要な基準面の一つ19とリセス部16の底に形成
した平坦面20とをセンサ接触面として選択し、これら
二つの面19、20に超音波測定用の探触子を接触さ
せ、超音波測定を行う。この場合、平坦面20は、ボア
加工用工具を逃がすリセス部16の底となっているの
で、キャリパ本体の外観品質が低下することはなく、超
音波測定に用いたゝキャリパ本体14をそのまゝ製品化
することができる。また、センサ接触面としての二つの
面19、20は相接近して対向して配置されるので、超
音波による測定感度が良好となり、測定精度が向上す
る。さらに、本実施例では特に、リセス部16の底の平
坦面20をキャリパ本体14の鋳造と共に一体成形した
ので、その加工が不要になり、コスト的にきわめて有利
となる。
【0017】なお、上記実施例において、リセス部16
に対応する部位に基準面の一つ19を設けたキャリパ本
体14を対象にしたが、本発明はこのボア加工用の基準
面を設ける部位を特定するものでなく、リセス部16か
ら外れる部位、例えばディスクパス部12の中央部に基
準面を設けたキャリパ本体も対象とすることができる。
また、上記実施例において、リセス部16の底に設ける
平坦面20をキャリパ本体14の鋳造と共に一体成形す
るようにしたが、この平坦面20は、キャリパ本体14
を鋳造した後、切削により形成しても、あるいは肉盛り
により形成しても良いものである。切削により形成した
場合は、一面だけの加工となるので切削量はわずかとな
り、強度低下を最小限に抑えることができる。また、肉
盛りをした場合は、強度の向上に寄与するものとなる。
に対応する部位に基準面の一つ19を設けたキャリパ本
体14を対象にしたが、本発明はこのボア加工用の基準
面を設ける部位を特定するものでなく、リセス部16か
ら外れる部位、例えばディスクパス部12の中央部に基
準面を設けたキャリパ本体も対象とすることができる。
また、上記実施例において、リセス部16の底に設ける
平坦面20をキャリパ本体14の鋳造と共に一体成形す
るようにしたが、この平坦面20は、キャリパ本体14
を鋳造した後、切削により形成しても、あるいは肉盛り
により形成しても良いものである。切削により形成した
場合は、一面だけの加工となるので切削量はわずかとな
り、強度低下を最小限に抑えることができる。また、肉
盛りをした場合は、強度の向上に寄与するものとなる。
【0018】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かゝるディスクブレーキによれば、ボア加工に必要な基
準面の一つを超音波測定用のセンサ接触面として利用
し、これと対となる平坦面をボア加工用工具を逃がすリ
セス部の底に形成したので、キャリパ本体の強度低下を
最小限に抑えることができるばかりか、外観品質の低下
を避けることができ、超音波測定に用いたキャリパ本体
をそのまゝ製品化できて製造コストの向上に大きく寄与
するものとなる。また、基準面の一つをリセス部の底に
対応する部位に設けた場合は、二つのセンサ接触面が相
接近して対向するので、測定感度が良好となり、測定精
度が向上する。さらに、リセス部の底に設けた平坦面
は、組立に際してキャリパをハンドリングする受け面と
して利用できるので、組立作業性が向上する。
かゝるディスクブレーキによれば、ボア加工に必要な基
準面の一つを超音波測定用のセンサ接触面として利用
し、これと対となる平坦面をボア加工用工具を逃がすリ
セス部の底に形成したので、キャリパ本体の強度低下を
最小限に抑えることができるばかりか、外観品質の低下
を避けることができ、超音波測定に用いたキャリパ本体
をそのまゝ製品化できて製造コストの向上に大きく寄与
するものとなる。また、基準面の一つをリセス部の底に
対応する部位に設けた場合は、二つのセンサ接触面が相
接近して対向するので、測定感度が良好となり、測定精
度が向上する。さらに、リセス部の底に設けた平坦面
は、組立に際してキャリパをハンドリングする受け面と
して利用できるので、組立作業性が向上する。
【図1】本発明にかゝるディスクブレーキを構成するキ
ャリパ本体の構造を示す正面図である。
ャリパ本体の構造を示す正面図である。
【図2】図1のA−A矢視線に沿う断面図である。
【図3】本ディスクブレーキの全体構造を示す平面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 キャリア 2 キャリパ 10 ボア 11 シリンダ部 12 ディスクパス部 13 爪部 14 キャリパ本体 16 リセス部 19 基準面 20 平坦面 D ディスク
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ部と、該シリンダ部からディス
クを跨いで延ばされたディスクパス部と該ディスクパス
部の先端部からディスクの半径内方向へ延ばされた一対
の爪部とから成る球状黒鉛鋳鉄製のキャリパ本体を備
え、該キャリパ本体を車両の非回転部に固定したキャリ
アに浮動可能に支持させ、前記シリンダ部のボアに内装
したピストンと前記キャリパ本体との相対移動により、
前記キャリアに支持された一対のパッドをディスクに押
圧するディスクブレーキにおいて、前記キャリパ本体の
外表面に、該キャリパ本体の鋳造と共にボア加工用の複
数の基準面を一体成形し、かつ前記一対の爪部の間のリ
セス部の底に前記基準面と概ね平行をなす平坦面を形成
したことを特徴とするディスクブレーキ。 - 【請求項2】 ボア加工用基準面の少なくとも一つが、
リセス部の底に対応する部位に設けられていることを特
徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6019000A JPH07208514A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | ディスクブレーキ |
US08/374,201 US5540311A (en) | 1994-01-19 | 1995-01-18 | Disk brake |
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