JPH07208501A - 温度感応式流体軸継手 - Google Patents

温度感応式流体軸継手

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JPH07208501A
JPH07208501A JP479894A JP479894A JPH07208501A JP H07208501 A JPH07208501 A JP H07208501A JP 479894 A JP479894 A JP 479894A JP 479894 A JP479894 A JP 479894A JP H07208501 A JPH07208501 A JP H07208501A
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JP
Japan
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valve
temperature
viscous fluid
pressure receiving
receiving surface
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Pending
Application number
JP479894A
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English (en)
Inventor
Tsunekazu Yamauchi
内 恒 和 山
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒステリシスを減少させることを目的とす
る。 【構成】 閉方向へ回転させる回転トルクを粘性流体の
流速によって発生させるトルク発生手段をバルブ(2
7)に有し、粘性流体の曲がれに対して一定の角度を持
つ受圧面(27a)をバルブの両端部に曲げ形成して、
これをトルク発生手段したことを特徴とする温度感応式
流体軸継手。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度感応式流体軸継手
に関するものであり、例えば自動車エンジン用冷却ファ
ンの回転制御に用いられる。
【0002】
【従来の技術】この種の温度感応式流体軸継手の従来技
術としては、特開昭59−217018号公報に示され
るようなものが知られている。これは、入力軸と、一端
側を入力軸に回転可能に支持されたハウジングと、ハウ
ジング内に形成される内部空間を粘性流体の作動室と貯
蔵室とに区画する円板状の仕切板と、仕切板に形成され
作動室と貯蔵室とを連通させる第1連通孔及び第2連通
孔と、作動室空間に収容され入力軸の一端に一体的に固
定されたロータと、ハウジングの他端側に支持され温度
感応部材によって正逆回転する回転軸と、貯蔵室内に収
容され回転軸と一体回転するとともに第1及び第2連通
孔を開閉させる第1及び第2のバルブとからなるもので
ある。又、第1のバルブは、回転軸に圧入により支持さ
れており、第2のバルブは、回転軸の端部に固定されて
いる。第1のバルブは、ストッパーにより回転角が規制
されており、閉状態から開状態となるときは第1のバル
ブが第1連通孔を開きストッパーに当接すると、第2の
バルブのみが回転して第2連通孔を開く。又、閉状態時
は第1及び第2のバルブが変位した状態で同時に回転す
るものである。同時にバルブを閉状態とするように回転
させたことで切り替わり温度を高温側で移動させ、ヒス
テリシスを減少させていたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、第1のバルブが回転軸に相対回転が期待されるよう
に圧入されているために、この圧入の摩擦力が大きすぎ
ると第2のバルブが連通孔を開状態とすることができ
ず、又、逆に小さすぎると第1のバルブが連通孔を開状
態とすることができず作動室に粘性流体を流入させるこ
とができない。この圧入の摩擦力によって開状態とする
ときの切り替わり温度を調整することができず、又、閉
状態とするときの切り替わり温度にもばらつきができて
しまい、ヒステリシスを減少させることは困難である。
【0004】本発明は、ヒステリシスを減少させること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1記載の発明において講じた手段は、入力
軸と、一端側を入力軸に回転可能に支持されたハウジン
グと、ハウジング内に形成される内部空間を粘性流体の
作動室と貯蔵室とに区画する円板状の仕切板と、仕切板
の半径方向に少なくとも1箇所形成され作動室と貯蔵室
とを連通させる連通孔と、ハウジングの他端側に支持さ
れ且つ温度感応部材によって正逆回転する回転軸と、貯
蔵室内に収容され且つ回転軸と一体回転し連通孔を開閉
するバルブと、作動室に収容され且つ入力軸の一端に一
体的に固定されたロータとを有した温度感応式流体軸継
手において、バルブを閉方向へ回転させる回転トルクを
粘性流体の半径方向への流速によって発生させるトルク
発生手段を備えたことである。
【0006】請求項2において講じた手段は、粘性流体
の流速に対して一定の角度を持つ受圧面をバルブの両端
部に曲げ形成して、これをトルク発生手段としたことで
ある。
【0007】
【作用】上記した請求項1、2の手段によれば、半径方
向に流れる粘性流体を受圧面が受けることによって回転
トルクが発生する。低回転時は、作動室から貯蔵室への
粘性流体の流速が小さいため、受圧面に発生する回転ト
ルクは殆どバルブには影響はない。このため、切り替わ
り温度は従来のものと殆ど変わらない。又、回転数が上
昇していき、粘性流体の流速によって受圧面によって回
転トルクが発生してバルブが閉方向へ回転するときの切
り替わり温度は、従来のものに対して高温側へ移動す
る。
【0008】以上のことから、閉状態とするときの切り
替わり温度が高温側へ移動したことによってヒステリシ
スを減少させることができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1に示されるように、温度感応式流体軸
継手10は、入力軸11にベアリング12を介して回転
可能に支持されたハウジング13と、ハウジング13に
固設されたカバー14とハウジング13とによって形成
される内部空間15と、カバー14に配設され内部空間
15を貯蔵室(粘性流体貯蔵室)16と作動室17とに
区間する円板状の仕切板18と、作動室17内に収納さ
れ入力軸11の一端に固定されたロータ19とから構成
されている。又、ハウジング13の内周端とロータ19
との相対部及び仕切板18とロータ19との相対部には
夫々ラビリンス溝20が形成されている。
【0011】ポンプ機構21は、仕切板18に設けられ
たポンプ孔22と、仕切板18上に形成されたポンプ突
起(図示せず)とから成っている。このポンプ機構21
は任意の数に設定できる。
【0012】仕切板18には、貯蔵室16と作動室17
とを連通させる連通孔23、24(下側のみ図示)が形
成されている。この連通孔23、24は、バイメタル
(温度感応部材)25の内周端に固着されたロッド(回
転軸)26を介して回転するバルブ27によって開閉さ
れる。又、バイメタル25の外周端は、バイメタルホル
ダ29によってカバー14に固定されている。バルブ2
7の端部には、トルク発生手段として受圧面27aが図
2、3に示すように形成されている。又、図4に示すよ
うに、受圧面27aは仕切板18に対して所定の角度を
もって傾斜しており、ポンプ機構21からの粘性流体の
流速によってバルブ27を閉方向に回転させる回転トル
クが発生する。
【0013】又、内部空間15には、適量の粘性流体が
封入されており、カバー14には、図示しないファンが
ボルトにより固設されている。
【0014】次に本実施例の作用について説明する。
【0015】図示しない自動車エンジンのクランクシャ
フトによりベルト等を介して回転駆動される入力軸11
が回転すると、ロータ19も一体的に回転をする。従っ
て、作動室17内の粘性流体はポンプ機構21の作用に
より順次貯蔵室16へと導き出されていく。
【0016】このとき、温度感応式流体軸継手10の前
面の空気温度、即ち、バイメタル25が感知する温度が
低いと、2つの連通孔23、24は、ともにバルブ27
によって閉状態とされているので、作動室17内の粘性
流体の殆どは前述のポンプ機構21によって貯蔵室16
へと回収される。よって、作動室17内のラビリンス溝
20では回転トルク伝達を殆ど行わないので、カバー1
4に固設されたファンは低速で回転するのみである。こ
の状態が図5に示すOFF状態である。ここで、温度感
応式流体軸継手10の前面の空気温度とは、図示しない
自動車エンジンの冷却水がラジエタで空気中に放熱した
後の空気温度をさしている。
【0017】次に、バイメタル25の感知する温度があ
る程度高くなると、バイメタル25はバルブ27を回転
させ、外周側の連通孔24が開かれて貯蔵室16から作
動室17へと粘性流体が供給される。このときのポンプ
機構21の作用では、受圧面27aは殆ど粘性流体の流
速を受けず抵抗とならないので従来のものと殆ど変わら
ない温度で制御される。
【0018】この流体供給量は、ポンプ能力よりも同等
以上なので、常時片側のラビリンス溝20には粘性流体
が供給され、入力軸11からハウジング13及びカバー
14にトルク伝達が行われ、カバー14に固設されたフ
ァンは中速で回転する。この状態が図5に示すMID状
態である。
【0019】更に、バイメタル25が感知する温度が高
くなると、バイメタル25はバルブ27を更に回転さ
せ、2つの連通孔23、24の両側を開状態として貯蔵
室16から作動室17へと粘性流体を供給する。このと
きはポンプ機構21の作用によって受圧面27aは粘性
流体の流速を受けて抵抗となり、閉方向への回転トルク
が発生するために、従来のものに比べ高い温度で制御さ
れる。
【0020】この流体供給量はポンプ能力よりも充分大
きいので、常時両側のラビリンス溝20には粘性流体が
供給され、入力軸11からハウジング13及びカバー1
4にトルク伝達が行われ、カバー14に固設されたファ
ンは高速で回転する。この状態が図5に示すON状態で
ある。
【0021】次にエンジンが冷却されバイメタル25の
感知する温度がある程度低くなると、バイメタル25
は、バルブ27を回転させ、内周側の連通孔23を閉状
態とするように回転する。又、ポンプ機構21の作用に
よって、受圧面27aは粘性流体の流速を受けて、バル
ブ27を閉方向に回転させる回転トルクが発生する。バ
ルブ27はバイメタル25及び受圧面27aの回転トル
クによって回転して、従来のものに比べ高い温度で制御
される。
【0022】このとき流体供給量が低下して、入力軸1
1からハウジング13及びカバー14の回転トルク伝達
が減少され、中速で回転する。この状態が図5に示すM
ID状態である。
【0023】更に、バイメタル25の感知する温度が低
くなると、バイメタル25は、バルブ27を更に回転さ
せ、2つの連通孔23、24を閉状態とするように回転
する。又、ポンプ機構21の作用によって、受圧面27
aは粘性流体の流速を受けて、バルブ27を閉方向に回
転させる回転トルクが発生する。バルブ27はバイメタ
ル25及び受圧面27aの回転トルクによって回転し
て、従来のものに比べ高い温度で制御される。
【0024】このとき流体供給量はポンプ能力より低く
なり、ラビリンス溝20では回転トルク伝達は殆どなく
低速で回転する。この状態が図5に示すOFF状態であ
る。
【0025】以上のことにより、OFF状態とMID状
態とのヒステリシスを減少させることができる。又、本
実施例では、3段階制御の温度感応式流体軸継手を使用
したが2段階制御の温度感応式流体軸継手に使用するこ
ともでき、図6に示されるようにヒステリシスを減少さ
せることができる。
【0026】尚本実施例では、従来のものに比べOFF
からMID状態に切り替わる温度以外は、従来のものに
比べ高温側で制御されているが、これは、バイメタル2
5に固定するときのバルブ27の取付位置を変更するこ
とによって調整することができる。
【0027】
【発明の効果】上記した請求項1、2の手段によれば、
半径方向に流れる粘性流体を受圧面が受けることによっ
て回転トルクが発生する。低回転時は、作動室から貯蔵
室への粘性流体の流速が小さいため、受圧面に発生する
回転トルクは殆どバルブには影響はない。このため、切
り替わり温度は従来のものと殆ど変わらない。又、回転
数が上昇していき、粘性流体の流速によって受圧面に回
転トルクが発生してバルブが閉方向へ回転するときの切
り替わり温度は、従来のものに対して高温側へ移動す
る。
【0028】以上のことから、閉状態とするときの切り
替わり温度が高温側へ移動したことによってヒステリシ
スを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る温度感応式流体軸継手の断面図
を示すものである。
【図2】バルブに形成された受圧面の詳細図を示すもの
である。
【図3】図2のX方向から示すものである。
【図4】受圧面の断面斜視図を示すものである。
【図5】本実施例に係る本考案品と従来品とを比較した
バルブの切り替わり温度を示したものである。
【図6】2段階制御方式の本考案品と従来品とを比較し
たバルブの切り替わり温度を示したものである。
【符号の説明】
11・・・入力軸 13・・・ハウジング 15・・・内部空間 16・・・貯蔵室 17・・・作動室 18・・・仕切板 19・・・ロータ 23、24・・・連通孔 25・・・バイメタル(温度感応部材) 26・・・ロッド(回転軸) 27・・・バルブ 27a・・・受圧面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と、一端側を前記入力軸に回転可
    能に支持されたハウジングと、前記ハウジング内に形成
    される内部空間を粘性流体の作動室と貯蔵室とに区画す
    る円板状の仕切板と、前記仕切板の半径方向に少なくと
    も1箇所形成され前記作動室と前記貯蔵室とを連通させ
    る連通孔と、前記ハウジングの他端側に支持され且つ温
    度感応部材によって正逆回転する回転軸と、前記貯蔵室
    内に収容され且つ前記回転軸と一体回転し前記連通孔を
    開閉するバルブと、前記作動室に収容され且つ前記入力
    軸の一端に一体的に固定されたロータとを有した温度感
    応式流体軸継手において、前記バルブを閉方向へ回転さ
    せる回転トルクを粘性流体の半径方向への流速によって
    発生させるトルク発生手段を備えたことを特徴とした温
    度感応式流体軸継手。
  2. 【請求項2】 粘性流体の流速に対して一定の角度を持
    つ受圧面を前記バルブの両端部に曲げ形成して、これを
    前記トルク発生手段としたことを特徴とした請求項1記
    載の温度感応式流体軸継手。
JP479894A 1994-01-20 1994-01-20 温度感応式流体軸継手 Pending JPH07208501A (ja)

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JPH07208501A true JPH07208501A (ja) 1995-08-11

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