JPH07208456A - 遠心圧縮機 - Google Patents
遠心圧縮機Info
- Publication number
- JPH07208456A JPH07208456A JP1885994A JP1885994A JPH07208456A JP H07208456 A JPH07208456 A JP H07208456A JP 1885994 A JP1885994 A JP 1885994A JP 1885994 A JP1885994 A JP 1885994A JP H07208456 A JPH07208456 A JP H07208456A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- bearing
- dynamic pressure
- rotary shaft
- journal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インペラの高速回転によりガスを圧縮する遠
心圧縮機に関するもので、コストダウンを図ると共に信
頼性の向上を可能とすることを目的としている。 【構成】 回転軸１にインペラ２が装着され、ケーブル
３及びハウジング５に組み付けられたダイヤフラム４に
取り囲まれて、インペラ２が高速回転することによりガ
スを圧縮する遠心圧縮機において、ハウジング５に駆動
側、反駆動側双方に動圧形ジャーナルガス軸受６１を、
また反駆動側に動圧形スラストガス軸受７１を装着し、
回転軸１を半径方向に支承すると共に軸方向に位置決め
し、機内に供給されているガスをかみ込んで回転軸を浮
上させ、非接触状態で支承する。そしてインペラ２が高
速回転する。またハウジング５の駆動側にはジャーナル
ガス軸受６１の機外側にガスシール装置８１を装着して
機外へのガス流出を防いでいる。
心圧縮機に関するもので、コストダウンを図ると共に信
頼性の向上を可能とすることを目的としている。 【構成】 回転軸１にインペラ２が装着され、ケーブル
３及びハウジング５に組み付けられたダイヤフラム４に
取り囲まれて、インペラ２が高速回転することによりガ
スを圧縮する遠心圧縮機において、ハウジング５に駆動
側、反駆動側双方に動圧形ジャーナルガス軸受６１を、
また反駆動側に動圧形スラストガス軸受７１を装着し、
回転軸１を半径方向に支承すると共に軸方向に位置決め
し、機内に供給されているガスをかみ込んで回転軸を浮
上させ、非接触状態で支承する。そしてインペラ２が高
速回転する。またハウジング５の駆動側にはジャーナル
ガス軸受６１の機外側にガスシール装置８１を装着して
機外へのガス流出を防いでいる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インペラの高速回転に
よりガスを圧縮する遠心圧縮機に関する。
よりガスを圧縮する遠心圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２に、従来の遠心圧縮機を示す。図２
において回転軸１にはインペラ２が装着され、該インペ
ラ２はケーシング３及びハウジング５に組み付けられた
ダイヤフラム４に囲まれて、インペラ２が高速回転する
ことによりガスを圧縮する。
において回転軸１にはインペラ２が装着され、該インペ
ラ２はケーシング３及びハウジング５に組み付けられた
ダイヤフラム４に囲まれて、インペラ２が高速回転する
ことによりガスを圧縮する。
【０００３】回転軸１とハウジング５との間には、ガス
が機外（ケーシング＆ハウジングの外）へ流出すること
及びジャーナル油軸受６２の油との混合を防ぐため、油
を利用したシール装置８２がインペラ２の両側に配設さ
れている。
が機外（ケーシング＆ハウジングの外）へ流出すること
及びジャーナル油軸受６２の油との混合を防ぐため、油
を利用したシール装置８２がインペラ２の両側に配設さ
れている。
【０００４】さらに、それらの機外側に油潤滑のジャー
ナル油軸受６２が回転軸１の両端に、また、回転軸１の
反駆動側に油潤滑のスラスト油軸受７２が設けられ、回
転軸１と半径方向に支承し、軸方向に位置決めしなが
ら、インペラ２が高速回転する。
ナル油軸受６２が回転軸１の両端に、また、回転軸１の
反駆動側に油潤滑のスラスト油軸受７２が設けられ、回
転軸１と半径方向に支承し、軸方向に位置決めしなが
ら、インペラ２が高速回転する。
【０００５】油を利用した前記シール装置８２は、機内
（ケーシング＆ハウジングの内側）のガスがジャーナル
油軸受６２に入り込んで油を劣化させることがないよ
う、機内とジャーナル油軸受６２との間にあって、回転
軸１の両端にあるジャーナル油軸受６２の機内側に左右
計２式設けてある。
（ケーシング＆ハウジングの内側）のガスがジャーナル
油軸受６２に入り込んで油を劣化させることがないよ
う、機内とジャーナル油軸受６２との間にあって、回転
軸１の両端にあるジャーナル油軸受６２の機内側に左右
計２式設けてある。
【０００６】なお「油を利用したシール装置」の代表例
としては、オイルフィルムシール、メカニカルシール等
があげられる。
としては、オイルフィルムシール、メカニカルシール等
があげられる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来の遠心圧縮機では、油を利用したシール装置８２、
ジャーナル油軸受６２、スラスト油軸受７２を用いてい
るため、それらに油を供給・回収する装置（以下、オイ
ルコンソールと称す）が不可欠であった。
従来の遠心圧縮機では、油を利用したシール装置８２、
ジャーナル油軸受６２、スラスト油軸受７２を用いてい
るため、それらに油を供給・回収する装置（以下、オイ
ルコンソールと称す）が不可欠であった。
【０００８】そのため、オイルコンソールの製作及びメ
ンテナンスに大きなコストがかかると共に、オイルコン
ソールを構成している機器の不具合により遠心圧縮機が
トラブルを起こすことがあった。
ンテナンスに大きなコストがかかると共に、オイルコン
ソールを構成している機器の不具合により遠心圧縮機が
トラブルを起こすことがあった。
【０００９】さらに、インペラ２の両側に、油を利用し
たシール装置８２を必要とし、コストダウン及び信頼性
向上をさまたげる要因のひとつとなっていた。
たシール装置８２を必要とし、コストダウン及び信頼性
向上をさまたげる要因のひとつとなっていた。
【００１０】本発明は、これら各不具合点を解消する新
たな遠心圧縮機を提供することを目的としている。
たな遠心圧縮機を提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の遠心圧縮機は、ケーシング及びハ
ウジングに組み付けられたダイヤフラムに取り囲まれて
回転軸に装着したインペラの高速回転によりガスを圧縮
する遠心圧縮機において、前記ハウジングに装着する回
転軸の半径方向軸受に動圧形ジャーナルガス軸受を、ま
た軸方向軸受に動圧形スラストガス軸受を用いて回転軸
を支承し、機内のガス自体を利用することによって回転
軸が浮上・非接触回転するよう構成すると共に、駆動側
のジャーナルガス軸受の機外側にガスシール装置を設け
該シール装置により機外へのガスの流出を防ぎ、さらに
前記動圧形ジャーナルガス軸受及び動圧形スラストガス
軸受のうちの少くとも一方をティルティングパッド方式
の軸受で構成することを特徴としている。
の構成として本発明の遠心圧縮機は、ケーシング及びハ
ウジングに組み付けられたダイヤフラムに取り囲まれて
回転軸に装着したインペラの高速回転によりガスを圧縮
する遠心圧縮機において、前記ハウジングに装着する回
転軸の半径方向軸受に動圧形ジャーナルガス軸受を、ま
た軸方向軸受に動圧形スラストガス軸受を用いて回転軸
を支承し、機内のガス自体を利用することによって回転
軸が浮上・非接触回転するよう構成すると共に、駆動側
のジャーナルガス軸受の機外側にガスシール装置を設け
該シール装置により機外へのガスの流出を防ぎ、さらに
前記動圧形ジャーナルガス軸受及び動圧形スラストガス
軸受のうちの少くとも一方をティルティングパッド方式
の軸受で構成することを特徴としている。
【００１２】また半径方向の動圧形ガス軸受として、回
転軸を囲繞するように配置した軸受ハウジングにピボッ
トを介して周方向に３個以上のパッドを取り付け、該パ
ッドにより回転軸を傾斜自由に支承し、さらに該ピボッ
トの反パッド側に、それぞればね機能とダンピング機能
とを有する制振支持台を装着したティルティングパッド
方式のジャーナルガス軸受を使用することが効果的であ
る。
転軸を囲繞するように配置した軸受ハウジングにピボッ
トを介して周方向に３個以上のパッドを取り付け、該パ
ッドにより回転軸を傾斜自由に支承し、さらに該ピボッ
トの反パッド側に、それぞればね機能とダンピング機能
とを有する制振支持台を装着したティルティングパッド
方式のジャーナルガス軸受を使用することが効果的であ
る。
【００１３】一方軸方向の動圧形ガス軸受としては、軸
方向の負荷能力の安定性に優れたティルティングパッド
方式を採用するか、軸方向の負荷条件等によっては、ス
パイラルグループ軸受、フオイル軸受など他の動圧形ガ
ス軸受を採用してもよい。
方向の負荷能力の安定性に優れたティルティングパッド
方式を採用するか、軸方向の負荷条件等によっては、ス
パイラルグループ軸受、フオイル軸受など他の動圧形ガ
ス軸受を採用してもよい。
【００１４】
【作用】上記構成よりなる本発明の遠心圧縮機によれ
ば、回転軸の半径方向軸受としてのジャーナルガス軸受
に機内のガスが供給され、回転軸が駆動機（タービン、
モータ等）によって回転し始めると、動圧形の該ジャー
ナルガス軸受は、かみこんだガスの圧力で回転軸を浮上
させ、非接触状態で支承する。
ば、回転軸の半径方向軸受としてのジャーナルガス軸受
に機内のガスが供給され、回転軸が駆動機（タービン、
モータ等）によって回転し始めると、動圧形の該ジャー
ナルガス軸受は、かみこんだガスの圧力で回転軸を浮上
させ、非接触状態で支承する。
【００１５】一方、回転軸の軸方向軸受としてのスラス
トガス軸受も、同様に動圧形のため、かみこんだガスの
圧力で回転軸の軸方向位置を、非接触状態で保持する。
トガス軸受も、同様に動圧形のため、かみこんだガスの
圧力で回転軸の軸方向位置を、非接触状態で保持する。
【００１６】さらに、駆動側に設けられたジャーナルガ
ス軸受の機外側に設けたガスシールは、動圧形の浮上用
溝によって、非接触状態で機内のガスが機外へ流出せぬ
ようシールする。（なお反駆動側のガスシールは不要で
ある。）
ス軸受の機外側に設けたガスシールは、動圧形の浮上用
溝によって、非接触状態で機内のガスが機外へ流出せぬ
ようシールする。（なお反駆動側のガスシールは不要で
ある。）
【００１７】そして、回転軸の半径方向軸受である動圧
形ガス軸受としては、回転軸、インペラ等で構成される
ロータを、確実に浮上させ安定回転させることができる
ティルティングパッド方式のジャーナルガス軸受を採用
する。
形ガス軸受としては、回転軸、インペラ等で構成される
ロータを、確実に浮上させ安定回転させることができる
ティルティングパッド方式のジャーナルガス軸受を採用
する。
【００１８】さらに、本発明では、従来のティルティン
グパッド方式のジャーナルガス軸受よりも優れた安定回
転を得るために、図３に示すように、ピボット３２の反
パッド側に、ばね機能とダンピング機能とを併せ持つ制
振支持台３６を装着したので、何らかの外乱によってロ
ータが大きく励振されると、回転軸１の振動振幅は増大
しようとするが、それらの振動振幅は、気体膜３５及び
パッド３３を介してピボット３２に伝達される。
グパッド方式のジャーナルガス軸受よりも優れた安定回
転を得るために、図３に示すように、ピボット３２の反
パッド側に、ばね機能とダンピング機能とを併せ持つ制
振支持台３６を装着したので、何らかの外乱によってロ
ータが大きく励振されると、回転軸１の振動振幅は増大
しようとするが、それらの振動振幅は、気体膜３５及び
パッド３３を介してピボット３２に伝達される。
【００１９】そして、伝達された振動振幅は、ピボット
３２に装着された前述の制振支持台３６によってダンピ
ング作用を受けるため、回転軸１の振幅は過大にならな
い。
３２に装着された前述の制振支持台３６によってダンピ
ング作用を受けるため、回転軸１の振幅は過大にならな
い。
【００２０】一方、軸方向の動圧形ガス軸受としては、
軸方向の負荷能力の安定性に優れたティルティングパッ
ド方式が、発明者らの知見から遠心圧縮機のように大型
で高速なものに対しては最も優れていると言え、これを
採用する。ただし、軸方向の負荷条件等によっては、ス
パイラルグループ軸受、フォイル軸受など他の動圧形ガ
ス軸受を採用しても良い。
軸方向の負荷能力の安定性に優れたティルティングパッ
ド方式が、発明者らの知見から遠心圧縮機のように大型
で高速なものに対しては最も優れていると言え、これを
採用する。ただし、軸方向の負荷条件等によっては、ス
パイラルグループ軸受、フォイル軸受など他の動圧形ガ
ス軸受を採用しても良い。
【００２１】
【実施例】以下本発明の１実施例につき図面により説明
する。図１は本発明の実施例に係る遠心圧縮機の構造
図、図３は本発明遠心圧縮機のティルティングパッド方
式の動圧形ジャーナルガス軸受の構造図である。
する。図１は本発明の実施例に係る遠心圧縮機の構造
図、図３は本発明遠心圧縮機のティルティングパッド方
式の動圧形ジャーナルガス軸受の構造図である。
【００２２】まず図１において、回転軸１にインペラ２
が装着され、ケーシング３及びハウジング５に組み付け
られたダイヤフラム４に取り囲まれて、インペラ２が高
速回転することによりガスを圧縮する。（以上の構成
は、従来の遠心圧縮機（以下、従来機という）と同様で
ある。）
が装着され、ケーシング３及びハウジング５に組み付け
られたダイヤフラム４に取り囲まれて、インペラ２が高
速回転することによりガスを圧縮する。（以上の構成
は、従来の遠心圧縮機（以下、従来機という）と同様で
ある。）
【００２３】ハウジング５には、駆動側、反駆動側双方
に動圧形ジャーナルガス軸受６１を、反駆動側に動圧形
スラストガス軸受７１を装着し、回転軸１を半径方向に
支承すると共に、軸方向に位置決めし、機内に供給され
ているガスをかみこんで浮上、非接触状態でインペラ２
が高速回転する。
に動圧形ジャーナルガス軸受６１を、反駆動側に動圧形
スラストガス軸受７１を装着し、回転軸１を半径方向に
支承すると共に、軸方向に位置決めし、機内に供給され
ているガスをかみこんで浮上、非接触状態でインペラ２
が高速回転する。
【００２４】また、ハウジング５の駆動側には、ジャー
ナルガス軸受６１の機外側にガスシール装置８１を装着
して機外へのガスの流出をシールする。
ナルガス軸受６１の機外側にガスシール装置８１を装着
して機外へのガスの流出をシールする。
【００２５】すなわち、インペラ２の両側に、図２で説
明した従来機のようなシール装置を装着することなく、
ジャーナルガス軸受６１を装着し、駆動側では、機内か
ら機外へ向ってジャーナルガス軸受６１、ガスシール装
置８１という配置、反駆動側では、同様にジャーナルガ
ス軸受６１、スラストガス軸受７１という配置に構成す
る。
明した従来機のようなシール装置を装着することなく、
ジャーナルガス軸受６１を装着し、駆動側では、機内か
ら機外へ向ってジャーナルガス軸受６１、ガスシール装
置８１という配置、反駆動側では、同様にジャーナルガ
ス軸受６１、スラストガス軸受７１という配置に構成す
る。
【００２６】なお、反駆動側もハウジング５を回転軸１
が貫通するようにしたい場合は、ジャーナルガス軸受６
１、スラストガス軸受７１の機外側にガスシール装置
（図示していない）を追設すれば良いのは、当然のこと
である。
が貫通するようにしたい場合は、ジャーナルガス軸受６
１、スラストガス軸受７１の機外側にガスシール装置
（図示していない）を追設すれば良いのは、当然のこと
である。
【００２７】つぎに本発明の図１に示す実施例に採用す
るティルティングパッド方式の動圧形ジャーナルガス軸
受６１の構造を図３に示し、また従来の動圧形ジャーナ
ルガス軸受の構造を図４に示す。
るティルティングパッド方式の動圧形ジャーナルガス軸
受６１の構造を図３に示し、また従来の動圧形ジャーナ
ルガス軸受の構造を図４に示す。
【００２８】図３において、回転軸１を取り囲むように
軸受ハウジング３１が設けられ、回転軸１は制振支持台
３６に装着されたピボット３２を介し傾斜自由に保持さ
れた３ヶ所のパッド３３によって支承されている。
軸受ハウジング３１が設けられ、回転軸１は制振支持台
３６に装着されたピボット３２を介し傾斜自由に保持さ
れた３ヶ所のパッド３３によって支承されている。
【００２９】パッド３３は、運転時に回転軸１との間に
適切なギャップが設けてあり、ピボット３２は、パッド
３３が自由に傾斜できるように保持し、反パッド側が制
振支持台３６に固定装着されている。
適切なギャップが設けてあり、ピボット３２は、パッド
３３が自由に傾斜できるように保持し、反パッド側が制
振支持台３６に固定装着されている。
【００３０】制振支持台３６は、ばね機能とダンピング
機能とを併せ持つもの、すなわち、例えばガラス繊維や
炭素繊維で強化されたポリアミド（ＰＡ）、ポリエーテ
ルイミド（ＰＥＩ）、四ふっ化エチレン（ＰＴＦＥ）、
ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）等の強化エン
ジニアリングプラスチック、ガラス繊維強化プラスチッ
ク積層品（ＧＦＲＰ）、炭素繊維強化プラスチック積層
品（ＣＦＲＰ）、アラミド繊維強化プラスチック積層品
（ＡＦＲＰ）などを用いて製作され、台座３４を介して
軸受ハウジング３１に装着されている。
機能とを併せ持つもの、すなわち、例えばガラス繊維や
炭素繊維で強化されたポリアミド（ＰＡ）、ポリエーテ
ルイミド（ＰＥＩ）、四ふっ化エチレン（ＰＴＦＥ）、
ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）等の強化エン
ジニアリングプラスチック、ガラス繊維強化プラスチッ
ク積層品（ＧＦＲＰ）、炭素繊維強化プラスチック積層
品（ＣＦＲＰ）、アラミド繊維強化プラスチック積層品
（ＡＦＲＰ）などを用いて製作され、台座３４を介して
軸受ハウジング３１に装着されている。
【００３１】なお、制振支持台３６は、鋼板に粘弾性合
成ゴムをはりつけて一体としたようなものでも良く、要
はばね機能とダンピング機能を併せもつ構成のもので適
切なばね定数及びダンピング定数が得られるものを用い
れば良く、またピボット３２への装着手段も図示のもの
に限定されるものではない。
成ゴムをはりつけて一体としたようなものでも良く、要
はばね機能とダンピング機能を併せもつ構成のもので適
切なばね定数及びダンピング定数が得られるものを用い
れば良く、またピボット３２への装着手段も図示のもの
に限定されるものではない。
【００３２】これに対し図４に示す従来の動圧形ジャー
ナルガス軸受では、本発明のように制振支持台が装着さ
れておらず、パッド３３を保持するピボット３２は軸受
ハウジング３１に直接取付けられており、ロータの大き
な励振により回転軸１の振動振幅が増大した際、それら
の振動振幅がダンピング作用を受けることなく、その結
果回転軸１の振幅が過大となり、事故の原因となる恐れ
が大きい。
ナルガス軸受では、本発明のように制振支持台が装着さ
れておらず、パッド３３を保持するピボット３２は軸受
ハウジング３１に直接取付けられており、ロータの大き
な励振により回転軸１の振動振幅が増大した際、それら
の振動振幅がダンピング作用を受けることなく、その結
果回転軸１の振幅が過大となり、事故の原因となる恐れ
が大きい。
【００３３】
【発明の効果】本発明の遠心圧縮機によれば次に示す効
果を奏する。 （１）半径方向及び軸方向の軸受全てを動圧形ガス軸受
とし、また機外へのガスの流出を防ぐシール装置をガス
シール装置としたため、油を供給・回収することが不要
となり、オイルコンソールを排除できる。 （２）それ故、オイルコンソールの製作及びメンテナン
スにかかるコストが不要となり大幅なコストダウンが可
能となる。 （３）さらに、オイルコンソールの機器の不具合による
トラブルがなくなるため、遠心圧縮機の信頼性が向上す
る。 （４）また、従来の遠心圧縮機では機内ガスとジャーナ
ル油軸受の油との混合を防ぐためインペラの両側に必要
であったシール装置は、動圧形ガス軸受にすることで、
駆動側のみ、ジャーナルガス軸受の機外側にガスシール
装置を設ければ良く、コストダウン及び信頼性向上が可
能となる。 （５）なお、半径方向の動圧形ガス軸受として、ティル
ティングパッド方式のジャーナルガス軸受を採用し、か
つピボット３２の反パッド側に、ばね機能とダンピング
機能とを併せ持つ制振支持台を装着したため、何らかの
外乱によってロータが大きく励振されても回転軸の振幅
は過大になることがなく、回転軸がパッド３３と接触し
トラブルを生ずることがない。また、通常運転時におい
ても回転軸の振動振幅を小さく抑えることができるため
ロータをフレキシブルロータとし運転速度を高めること
が可能となり、コンパクトで高効率な遠心圧縮機が設計
できる。
果を奏する。 （１）半径方向及び軸方向の軸受全てを動圧形ガス軸受
とし、また機外へのガスの流出を防ぐシール装置をガス
シール装置としたため、油を供給・回収することが不要
となり、オイルコンソールを排除できる。 （２）それ故、オイルコンソールの製作及びメンテナン
スにかかるコストが不要となり大幅なコストダウンが可
能となる。 （３）さらに、オイルコンソールの機器の不具合による
トラブルがなくなるため、遠心圧縮機の信頼性が向上す
る。 （４）また、従来の遠心圧縮機では機内ガスとジャーナ
ル油軸受の油との混合を防ぐためインペラの両側に必要
であったシール装置は、動圧形ガス軸受にすることで、
駆動側のみ、ジャーナルガス軸受の機外側にガスシール
装置を設ければ良く、コストダウン及び信頼性向上が可
能となる。 （５）なお、半径方向の動圧形ガス軸受として、ティル
ティングパッド方式のジャーナルガス軸受を採用し、か
つピボット３２の反パッド側に、ばね機能とダンピング
機能とを併せ持つ制振支持台を装着したため、何らかの
外乱によってロータが大きく励振されても回転軸の振幅
は過大になることがなく、回転軸がパッド３３と接触し
トラブルを生ずることがない。また、通常運転時におい
ても回転軸の振動振幅を小さく抑えることができるため
ロータをフレキシブルロータとし運転速度を高めること
が可能となり、コンパクトで高効率な遠心圧縮機が設計
できる。
【図１】本発明の１実施例に係る遠心圧縮機の構造図で
ある。
ある。
【図２】従来の遠心圧縮機を示す構造図である。
【図３】本発明遠心圧縮機の実施例に係るティルティン
グパッド方式の動圧形ジャーナルガス軸受の構造図であ
る。
グパッド方式の動圧形ジャーナルガス軸受の構造図であ
る。
【図４】従来のティルティングパッド方式の動圧形ジャ
ーナルガス軸受の構造図である。
ーナルガス軸受の構造図である。
１ 回転軸 ２ インペラ ３ ケーシング ４ ダイヤフラム ５ ハウジング ３１ 軸受ハウジング ３２ ピボット ３３ パッド ３５ 気体膜 ３６ 制振支持台 ６１ ジャーナルガス軸受 ７１ スラストガス軸受 ８１ ガスシール装置
Claims (2)
- 【請求項１】 ケーシング及びハウジングに組み付けら
れたダイヤフラムに取り囲まれて回転軸に装着したイン
ペラの高速回転によりガスを圧縮する遠心圧縮機におい
て、前記ハウジングに装着する回転軸の半径方向軸受に
動圧形ジャーナルガス軸受を、また軸方向軸受に動圧形
スラストガス軸受を用いて回転軸を支承し、機内のガス
自体を利用することによって回転軸が浮上・非接触回転
するよう構成すると共に、駆動側のジャーナルガス軸受
の機外側にガスシール装置を設け該シール装置により機
外へのガスの流出を防ぎ、さらに前記動圧形ジャーナル
ガス軸受及び動圧形スラストガス軸受のうちの少くとも
一方をティルティングパッド方式の軸受で構成すること
を特徴とする遠心圧縮機。 - 【請求項２】 半径方向の動圧形ガス軸受として、回転
軸を囲繞するように配置した軸受ハウジングにピボット
を介して周方向に３個以上のパッドを取り付け、該パッ
ドにより回転軸を傾斜自由に支承し、さらに該ピボット
の反パッド側に、それぞればね機能とダンピング機能と
を有する制振支持台を装着したティルティングパッド方
式のジャーナルガス軸受を使用したことを特徴とする請
求項１記載の遠心圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1885994A JPH07208456A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 遠心圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1885994A JPH07208456A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 遠心圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07208456A true JPH07208456A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11983275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1885994A Withdrawn JPH07208456A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 遠心圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07208456A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010249200A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Ihi Corp | ティルティングパッド軸受及び回転機械 |
| ITCO20090067A1 (it) * | 2009-12-17 | 2011-06-18 | Nuovo Pignone Spa | Cuscinetto a gas intermedio |
| US8827634B2 (en) | 2009-02-19 | 2014-09-09 | Ihi Corporation | Gear-driven turbo compressor |
| WO2017086153A1 (ja) * | 2015-11-18 | 2017-05-26 | 三菱重工業株式会社 | 軸受装置及び回転機械 |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP1885994A patent/JPH07208456A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8827634B2 (en) | 2009-02-19 | 2014-09-09 | Ihi Corporation | Gear-driven turbo compressor |
| JP2010249200A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Ihi Corp | ティルティングパッド軸受及び回転機械 |
| ITCO20090067A1 (it) * | 2009-12-17 | 2011-06-18 | Nuovo Pignone Spa | Cuscinetto a gas intermedio |
| WO2011080047A3 (en) * | 2009-12-17 | 2011-09-09 | Nuovo Pignone Spa | Mid-span gas bearing |
| US9169846B2 (en) | 2009-12-17 | 2015-10-27 | Nuovo Pignone S.P.A. | Mid-span gas bearing |
| EP2513489B1 (en) | 2009-12-17 | 2016-12-07 | Nuovo Pignone S.p.A. | Mid-span gas bearing |
| WO2017086153A1 (ja) * | 2015-11-18 | 2017-05-26 | 三菱重工業株式会社 | 軸受装置及び回転機械 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5876124A (en) | Hydrodynamic bearing unit | |
| US3811741A (en) | Bearing | |
| JP4703565B2 (ja) | ターボ分子ポンプの軸受支持構造 | |
| US6747378B2 (en) | Dual stiffness bearing damping system | |
| JP2008232289A (ja) | 軸受装置及び軸受装置を備えた回転駆動装置 | |
| ZA200402008B (en) | Flywheel energy storage systems | |
| JP2007092646A (ja) | 燃料電池用過給機 | |
| EP1350035B1 (en) | Compliant foil fluid film bearing with eddy current damper | |
| US10069377B2 (en) | Flywheel assembly | |
| JPS6314205B2 (ja) | ||
| JPH07208456A (ja) | 遠心圧縮機 | |
| US4767265A (en) | Turbomolecular pump with improved bearing assembly | |
| KR100723040B1 (ko) | 고속 회전체용 베어링 조립체 | |
| US4543780A (en) | Drive and mounting for an open-end spinning unit | |
| US4674952A (en) | Turbo molecular pump with improved bearing assembly | |
| CN113107907A (zh) | 压缩机和空调系统 | |
| JPS60156996A (ja) | 改良されたベアリング装置を有するタ−ボ分子ポンプ | |
| JP3095601B2 (ja) | 回転体の支持装置 | |
| JPH077889A (ja) | ファンモータの防塵構造 | |
| CN211924733U (zh) | 一种空气轴承及涡轮增压器 | |
| KR20220160703A (ko) | 연료셀 유닛의 공기 공급 유닛을 위한 로터, 및 연료셀 유닛을 위한 공기 공급 유닛 | |
| JP3559111B2 (ja) | 高速回転シャフト用ダンピング機構 | |
| JPH066238Y2 (ja) | 遠心圧縮機 | |
| JPS59144815A (ja) | 立形回転機械の軸受装置 | |
| RU2082027C1 (ru) | Комбинированная опора |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |