JPH072080B2 - アルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造法 - Google Patents

アルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造法

Info

Publication number
JPH072080B2
JPH072080B2 JP3254521A JP25452191A JPH072080B2 JP H072080 B2 JPH072080 B2 JP H072080B2 JP 3254521 A JP3254521 A JP 3254521A JP 25452191 A JP25452191 A JP 25452191A JP H072080 B2 JPH072080 B2 JP H072080B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
alkaline earth
earth metal
lecithin
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3254521A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0678715A (ja
Inventor
塚 元 彦 広
口 等 谷
頭 誠 鬼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oil Co Ltd filed Critical Fuji Oil Co Ltd
Priority to JP3254521A priority Critical patent/JPH072080B2/ja
Publication of JPH0678715A publication Critical patent/JPH0678715A/ja
Publication of JPH072080B2 publication Critical patent/JPH072080B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Dairy Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルカリ土類金属強化蛋
白組成物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】健全な食生活を営むために重要な食品の
一つに牛乳がある。しかし、牛乳に含まれるコレステロ
―ルや飽和脂肪酸は中高年者の健康の保持にとって決し
て好ましいものではない。この点、コレステロ―ルを含
まず必須脂肪酸を多量に含む豆乳は牛乳に勝る食品と言
える。しかし、残念ながらカルシウム含量の低さにおい
て豆乳は牛乳よりも栄養性が劣っていると言わざるを得
ない。それ故に豆乳にカルシウムを強化することが強く
望まれている。
【0003】しかし、豆乳に含まれる大豆蛋白質はカル
シウムやマグネシウム等アルカリ土類金属によって沈澱
を形成し水分と固形分の分離が生ずる。従って、豆乳に
アルカリ土類金属を多量に添加することは一般に困難で
ある。
【0004】ところで、本発明者等の一人等による Agr
ic. Biol. Chem.,41(10),2021 〜2026,1977 で公知の
ように 大豆レシチンは大豆蛋白質との相互作用によ
り容易に複合体を形成する;一方、大豆レシチンは水
中で均質化することにより多重層小胞を形成する;こと
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明者等は豆乳等
の水溶性乃至水分散性蛋白組成物において沈澱を形成す
ることなくカルシウムやマグネシウム等のアルカリ土類
金属を強化することを目的として研究を行った。
【0006】まず、カルシウム化合物等のアルカリ土類
金属化合物をレシチン小胞内に包含させて蛋白組成物に
加えればアルカリ土類金属イオンと蛋白質との直接の接
触を避けることができ蛋白質の沈澱を生ずることなく蛋
白組成物に十分量のアルカリ土類金属を添加できないか
と考えた。
【0007】しかし、遊離のカルシウムイオン等のアル
カリ土類金属イオンの存在下でレシチンを均質化すると
沈澱を生じ透明乃至懸濁状のアルカリ土類金属包含レシ
チン小胞は得られなかった。
【0008】そこで、更にかかる問題を解決することを
目的として研究を進めた結果、キレート剤を併用するこ
とにより、カルシウムイオン等のアルカリ土類金属イオ
ンをアルカリ土類金属キレートとなしてレシチンと共に
均質化すれば沈澱を生ずることなくアルカリ土類金属キ
レート包含レシチン小胞を得ることができる知見を得
た。また、かかるアルカリ土類金属キレート包含レシチ
ン小胞も大豆蛋白質との相互作用により沈澱を生ずるこ
となく容易に複合体を形成する知見を得て本発明を完成
するに到った。
【0009】
【発明の構成】本発明は、水系下にアルカリ土類金属化
合物及びキレ―ト剤をレシチンと共に均質化して得たア
ルカリ土類金属強化剤を蛋白質を含む組成物と混合乃至
均質化することを特徴とするアルカリ土類金属強化蛋白
組成物の製造法である。本発明において使用するアルカ
リ土類金属化合物は例えば水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム等の水酸化物、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、クエン酸カルシウム等の有機無機の公知のカル
シウム化合物やマグネシウム化合物、又豆腐用凝固剤等
も用いることができ、とりわけ水溶性の化合物が好まし
く、溶解度の高い程好ましい。アルカリ土類金属化合物
の使用量はその溶解度の範囲内で使用するのが通常であ
る。例えば乳酸カルシウムを4w/w%程度含んだカル
シウム強化剤溶液は沈澱を生ずることなく均質な水分散
系となすことができる。
【0010】本発明においてキレート剤は公知のキレー
ト作用のある化合物を用いることができ、例えばEDT
Aナトリウム、クエン酸ナトリウム等の有機酸塩、メタ
リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム等のリン酸塩
等のキレート剤を挙げることができる。キレート剤の使
用量はアルカリ土類金属イオンとキレートを形成する量
以上用いることができる。例えば、EDTAナトリウム
等キレート作用の強いものではカルシウムイオン1Mに
対し1.0 乃至1.5 M以上、又リン酸塩等キレート作用の
弱いものでは2.0 乃至2.5 倍M以上用いることができ
る。ただ、有機酸塩等のキレート剤を用いる場合有機酸
の負イオンが作用する為理論量以下で有効な場合もあ
る。例えば乳酸ナトリウムを用いた場合カルシウム化合
物の0.75M/M程度でもカルシウムキレート包含レシチ
ン小胞は沈澱を生ずることなく有効である。すなわち、
カルシウムイオン等のアルカリ土類金属イオンはその電
荷を減少されることによりレシチンと沈澱を生ずること
なくアルカリ土類金属包含レシチン小胞を形成し、該ア
ルカリ土類金属包含レシチン小胞は沈澱を生ずることな
く蛋白質と相互作用し、アルカリ土類金属包含レシチン
小胞蛋白複合体を形成すると考えられる。このように、
カルシウム化合物等のアルカリ土類金属化合物を溶解し
た形すなわちイオンの形で存在せしめることは、例えば
カルシウム等のアルカリ土類金属としての栄養的有効性
が高く意味のあることである。従って、例えばリン酸カ
ルシウムや炭酸カルシウム等のように溶解度の低いカル
シウム塩は有効性が低いと考えられる。
【0011】本発明において使用するレシチンは、大豆
レシチン等植物由来のレシチン、卵黄レシチン等動物由
来のレシチン、若しくは微生物由来のレシチン又はこれ
らの加工レシチン等公知のレシチンを用いることができ
る。又、その使用量はアルカリ土類金属キレートを包含
してレシチン小胞を形成する量あればよく、アルカリ土
類金属化合物やキレート剤の量により変化するので実験
的にもとめることができる。例えば、30mM(920
mg/100g)乳酸カルシウム及び45mM(13
20mg/100g)クエン酸ナトリウムを含む水系組
成物に対してレシチンは0.25w/w%以上で十分カ
ルシウムキレート包含レシチン小胞を形成することがで
きる。なお、レシチンは種々のグリセロリン脂質の混合
物、すなわちホスファチジルコリン(PC)、ホスファ
チジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノ
シトール(PI)、ホスファチジン酸(PA)を主成分
とする混合物であり、その効果の一つに動脈硬化等に対
する薬理効果があると言われている。例えば、大豆レシ
チンは50%のPC、30%のPE、15%のPI、5
%のPAを含むが、このPCは約50%のリノール酸を
その脂肪酸側鎖に含み高コレステロール血症等に有効で
ある。
【0012】本発明において均質化の手段として例えば
超音波均質機、ホモゲナイザー、ホモミキサー、マイコ
ロイダー等公知の均質機を用いることができる。均質化
の程度はアルカリ土類金属キレート包含レシチン小胞を
形成しうる程度であれば強弱は問わない。通常、均質化
が強い程小胞は小さくなり、繰り返し均質化する程均一
な小胞とすることができる。
【0013】本発明に用いるアルカリ土類金属強化剤
は、アルカリ土類金属キレート包含レシチン小胞を主成
分とし、これはアルカリ土類金属キレートがレシチン小
胞に包含されているだけでなく、小胞膜多重層内の二重
層表面に配向したグリセロリン脂質の極性頭部の負イオ
ンとアルカリ土類金属イオンが静電的に結合したり、二
重層表面にアルカリ土類金属キレートが吸着されたりし
て存在している系と考えられる。このアルカリ土類金属
キレート包含レシチン小胞は、熱やpHに対して安定で
あり、これを主成分とするアルカリ土類金属強化剤はそ
のままでも濃縮してもあるいは噴霧乾燥等乾燥処理して
粉末としても用いることができる。中性域で安定であ
り、特に酸性域ではより安定であり、アルカリ域では若
干安定性は弱くなる。
【0014】本発明において蛋白質を含む組成物は水溶
性乃至水分散性であれば液体固体を問わない。蛋白質は
動植物蛋白質等食用であればいずれも使用できるが、本
発明においてはカルシウムやマグネシウム等のアルカリ
土類金属イオンに接して凝固する蛋白質、例えば大豆蛋
白質、落花生蛋白質など油糧種子蛋白質が挙げられ、こ
れらを含む組成物として例えば豆乳、植物蛋白ドリンク
等はその代表として挙げられる。
【0015】本発明において混合乃至均質化する手段
は、単に混合するだけで十分であるが公知の撹拌機や均
質機を用いて混合乃至均質化することもできる。これに
より、アルカリ土類金属強化剤は蛋白質と相互作用し容
易に目的とするアルカリ土類金属強化蛋白組成物を得る
ことができる。
【0016】本発明において所望により油脂を用いるこ
とができる。油脂は動植物油脂、微生物油脂又はこれら
の加工油脂等公知の油脂を用いることができる。油脂を
用いる方法は蛋白質を含む組成物に含まれてもよく、ア
ルカリ土類金属強化剤と蛋白質を含む組成物を均質化す
る際、又その前後において用いることができる。油脂は
アルカリ土類金属キレート包含レシチン小胞を熱等の外
部エネルギーに対して安定にする効果がある。
【0017】本発明のいずれの工程においても公知の殺
菌処理を施すことができる。但し、殺菌処理が加熱殺菌
等のように熱エネルギーを伴う場合、目的とするアルカ
リ土類金属強化蛋白組成物は、油脂が含まれている方が
沈澱を生じにくい傾向があるものの、用いるアルカリ土
類金属化合物により一定の量のアルカリ土類金属含量以
上で沈澱を生じ易い傾向がある。従って、アルカリ土類
金属強化剤を予め殺菌し、一方蛋白質を含む組成物も予
め殺菌し、各々を無菌的に混合乃至均質化することがよ
り好ましい。この方法により、沈澱を生ずることなくア
ルカリ土類金属を多量に含むアルカリ土類金属強化蛋白
組成物を容易に得ることができる。すなわち、アルカリ
土類金属強化剤と蛋白質を含む組成物の割合により任意
の量のアルカリ土類金属を含むアルカリ土類金属強化蛋
白組成物を得ることができる。
【0018】本発明により得られるアルカリ土類金属強
化蛋白組成物は、所望により調味料、着香料等公知の食
品添加物を用いることができ、液体、半固体、固体等の
状態を問わず種々の分野に利用できる。
【実施例】
【0019】以下実施例により本発明の実施態様を説明
する。 実験例1 表1に示すカルシウム化合物とレシチン(ツルーレシチ
ン(H−SLPホワイト)ツルーレシチン工業(株)
製)を0.5 重量%用いpH7.5 の水溶液下で超音波装置
(ブランソン・ソニファイアー 200)を用いて150W×
5 分間冷却しながら処理し た。この時の沈澱を生じた
各々のカルシウム化合 物の濃度を表1に示した。
【0020】
【表1】 ──────────────────────── カルシウム化合物 沈澱を生じた濃度 ──────────────────────── 塩化カルシウム 7 mM 以上 乳酸カルシウム 16 mM 〃 D−パントテン酸カルシウム 10 mM 〃 クエン酸カルシウム (水難溶) グルコン酸カルシウム (水難溶) ──────────────────────── すなわち、カルシウム化合物の種類にもよるが塩化カル
シウムの場合で 7mM以上、乳酸カルシウムの場合でさえ
16mM以上でレシチンと沈澱物を生じた。
【0021】実施例1 そこで、表2に示すキレート剤と1Mの塩化カルシウムを
キレート化し、0.5 重量%レシチンと水系下に均質化し
てレシチンと沈澱物を生じない各々のキレート剤の最小
量を表2に示した。
【表2】 即ち、キレート剤の種類によりその量は異なるが、キレ
ート剤を用いることによりカルシウムがレシチンと沈澱
物を生ずることなくカルシウム包含レシチン小胞を主成
分とするカルシウム強化剤を得ることができた。
【0022】次に、表1からカルシウム化合物として乳
酸カルシウムをえらび、その量を30mMとし、一方、
表2からキレート剤としてクエン酸ナトリウムをえら
び、その量を変えてレシチンと沈澱を生じない割合を調
べた。尚、レシチンは0.5重量%とし、均質化は前述
と同様にした。結果を表3に示した。
【表3】 すなわち、クエン酸ナトリウムがカルシウム1Mに対し
て0.75M以上でレシチンと沈澱を生ずることなくカ
ルシウム包含レシチン小胞を成分とするカルシウム強化
剤を得ることができた。
【0023】一方、脱脂大豆から分離した分離大豆蛋白
(フジプロR:不二製油(株)製)を最終濃度3.5w
/w%となるように先のカルシウム強化剤を含む液に混
合して、蛋白の沈澱を生じないカルシウム強化剤中のレ
シチンの必要量について検討した。すなわち、30mM
乳酸カルシウム及び45mMクエン酸ナトリウムを含む
水溶液中表4に示すようにレシチンの量を変えてカルシ
ウム強化剤を得、該溶液に分離大豆蛋白を3.5w/w
%となるように混合撹拌して沈澱の生成の有無をしらべ
た。即ち、この場合レシチンは、大豆蛋白溶液系中0.
25w/w%以上、換言すれば乳酸カルシウム920mg
及びクエン酸ナトリウム1320mgに対し250mg以上
で沈澱を生ずることなくカルシウム強化大豆蛋白溶液を
得ることができた。
【表4】 ─────────────────────── レシチン(w/w%) 効果 ─────────────────────── 0 沈澱を生じた 0.125 〃 0.250 若干沈澱を生じたが無視できた 0.500 沈澱を生じなかった 0.750 〃 1.000 〃 2.000 〃 ───────────────────────
【0024】実施例2 乳酸カルシウムを表5に示す量、クエン酸ナトリウムを
この1.5 倍M量、レシチンを0.5 重量%量、分離大豆蛋
白を3.5w/w%となるように実施例1と同様に処理
してカルシウム強化大豆蛋白質液(Aとする)を得た。
更に、Aに市販大豆サラダ油を3w/w%となるように
加えホモミキサーを用いて乳化し、カルシウム強化大豆
蛋白質液(Bとする)を得た。更に、A及びBを100
℃で10分間加熱処理し沈澱生成の有無を検討した。結
果を表5に示した。即ち、カルシウム強化大豆蛋白液と
した後加熱処理するとあるカルシウム濃度を超えると蛋
白の沈澱を生じ、油脂が含まれているほうが沈澱は生じ
にくかった。
【表5】 ─────────────────────────────────── (乳酸カルシウム濃度) A B A B mM (W/W%) 加熱無 加熱無 加熱有 加熱有 ─────────────────────────────────── 0 (0 ) ー ー ー ー 10 (0.04) ー ー ー ー 20 (0.08) ー ー +− ー 30 (0.12) ー ー + ー 40 (0.16) ー ー + +− 50 (0.20) ー ー + + 60 (0.24) ー ー + + ─────────────────────────────────── (注)ー:沈澱を生じなかった。 +−:沈澱を生じたが無視できた。 +:沈澱を生じた。
【0025】実施例3 まず、乳酸カルシウム920mg、クエン酸ナトリウム
1320mgを40.8gの水に溶解し、レシチン50
0mgを加え実施例1と同様にして超音波処理してカル
シウム強化剤を得た。次に、分離大豆蛋白3.5g、食
用大豆油3.0g、水50gをホモゲナイザーを用いて
150kg/平方cmで均質化して調製豆乳を得た。そこ
で、第1番目は、上記と同様にして得たカルシウム強化
剤及び調製豆乳を撹拌混合し4°Cに冷却してカルシウ
ム強化豆乳を得た。第2番目は、上記と同様にして得た
カルシウム 強化剤及び調製豆乳を撹拌混合した後13
5°Cで 20秒間加熱処理した後4°Cに冷却してカ
ルシウ ム強化豆乳を得た。第3番目は、上記と同様に
して得たカルシウム強化剤及び調製豆乳を各々別々に1
35°Cで20秒間加熱殺菌処理して4℃まで冷却した
後無菌的に混合してカルシウム強化豆乳を得た。この結
果、第1番目は全く沈澱を生ずることなく、第2番目は
若干沈澱を生じ、第3番目は全く沈澱を生ずることなく
各々100gのカルシウム強化豆乳を得ることができ
た。
【0026】実施例4 乳酸カルシウム4g、クエン酸ナトリウム5.7g、レ
シチン2.5g、水88.3gを用いて実施例1と同様
にしてカルシウム強化剤を得た。 次に、剥皮大豆75
0gを95°Cの温水6500gに浸漬し、グラインダ
ーを用いて磨砕した後デカンターを用いてオカラを分離
して豆乳を得た。 上記カルシウム強化剤20g及び豆
乳80gを混合して100gのカルシウム強化豆乳を得
た。これは牛乳に匹敵する26mM(0.104w/w
%)のカルシウムを含み、沈澱は全く生じない良好なも
のであった。
【効果】本発明により、豆乳等の水溶性乃至水分散性蛋
白組成物において沈澱を形成することなくカルシウムや
マグネシウム等のアルカリ土類金属を強化することが可
能になり、得られるアルカリ土類金属強化蛋白組成物
は、所望により調味料、着香料等公知の食品添加物を用
いることもでき、液体、半固体、固体等の状態を問わず
種々の分野に利用できるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水系下にアルカリ土類金属化合物及びキレ
    ―ト剤をレシチンと共に均質化して得たアルカリ土類金
    属強化剤を蛋白質を含む組成物と混合乃至均質化するこ
    とを特徴とするアルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造
    法。
JP3254521A 1991-09-05 1991-09-05 アルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造法 Expired - Lifetime JPH072080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3254521A JPH072080B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 アルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3254521A JPH072080B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 アルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58111569A Division JPS602153A (ja) 1983-06-20 1983-06-20 アルカリ土類金属強化剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0678715A JPH0678715A (ja) 1994-03-22
JPH072080B2 true JPH072080B2 (ja) 1995-01-18

Family

ID=17266199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3254521A Expired - Lifetime JPH072080B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 アルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH072080B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998014072A1 (fr) * 1996-10-03 1998-04-09 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Composition minerale
CN100342795C (zh) * 2004-05-20 2007-10-17 索莱有限责任公司 含有碱土金属盐的植物蛋白组合物及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0678715A (ja) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW536390B (en) Phytosterol and phytostanol compositions
AU2002326207B2 (en) Method for the preparation of a meat substitute product, meat substitute product obtained with the method and ready to consume meat substitute product
JP3177947B2 (ja) Dha入り豆腐、飲用豆乳およびそれらの乾燥粉末の製造方法
ES2348204T3 (es) Complejo de calcio y alimento enriquecido con el mismo.
CN101467710B (zh) 可溶性蛋粉及其制备方法
JP5267465B2 (ja) 大豆たん白素材を用いた濃厚流動食
WO2006114840A1 (ja) 乳蛋白質を含有する鉄組成物
AU2013202190A1 (en) Micronutrient Fortification Process and its Uses
JPS602153A (ja) アルカリ土類金属強化剤
JP2007224054A (ja) 鉄組成物
JPH072080B2 (ja) アルカリ土類金属強化蛋白組成物の製造法
CA2531029C (en) Mineral composition
JP3417465B2 (ja) 粉末状大豆蛋白の製造法
JP3381558B2 (ja) 溶解性に優れた大豆タンパク質素材の製造法
JPH045421B2 (ja)
JP3223958B2 (ja) 金属結合ラクトフェリン及びその用途
JP3247206B2 (ja) ミルク組成物
JP2006340612A (ja) ミネラル強化用組成物
JPH0723737A (ja) 液状飲食用組成物およびその製造方法
JP3616965B2 (ja) 飲食品
JP3212017B2 (ja) 粉末状分離大豆蛋白の製造法
JP3651642B2 (ja) 鉄−カゼイン類複合体油脂溶液及びエマルション
JP5167199B2 (ja) 乳化液状栄養食
JP2003213290A (ja) 二重乳化油脂組成物およびその製造法
JP2005058018A (ja) リン脂質を含有した組成物