JPH0720721U - 表面実装型圧電振動デバイス - Google Patents

表面実装型圧電振動デバイス

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JPH0720721U
JPH0720721U JP5652293U JP5652293U JPH0720721U JP H0720721 U JPH0720721 U JP H0720721U JP 5652293 U JP5652293 U JP 5652293U JP 5652293 U JP5652293 U JP 5652293U JP H0720721 U JPH0720721 U JP H0720721U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低背化、小型化を実現でき、また外部導出端
子の導出位置を任意に決定することができる表面実装型
圧電振動デバイスを提供する。 【構成】 水晶振動子1は内部に水晶板が収納され、リ
ード端子1a,1b,1cが外部に導出されている。フ
レキシブル基板は、例えばポリイミドからなる柔軟性に
富んだ基板であり、その表面に外部導出電極21,2
2,23が設けられている。フレキシブル基板2の各リ
ード端子接続部と各リード端子を導電性接合材S1にて
電気的機械的に接合する。フレキシブル基板をプリント
配線基板PB上に180度折り曲げて搭載し、導電性接
合材S2で外部接続部21b,22b,23bをプリン
ト配線基板の電極パッドに導電接合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は通信機器の基準発振源、あるいはマイクロコンピュータのクロック源 として用いられる水晶振動子、水晶フィルタ等の圧電振動デバイスに関し、特に 薄型で、外部導出端子の引き出し位置を任意の位置に設定できる表面実装型圧電 振動デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の小型化に伴い、電子部品は小型でかつプリント配線基板上にその表 面で高密度に実装されることが要求されている。圧電振動デバイスの分野におい てもこれは例外ではなく、各種の表面実装型圧電振動デバイスが考案されている 。このなかでも従来の金属ケースに水晶板(圧電板)を気密的に収納した水晶振 動子に何らかの工夫を行い、表面実装化した水晶振動子があり、例えば実開平4 −19018号に示すような構成のものが考案されている。あるいは、より簡単 な構成として、図24に示すように水晶振動子Qを横置きし、リード端子Tを屈 曲させた構成のものも考案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記実開平4−19018号に示す構成では、表面実装化した際、その高さが さほど低くならず、またリード端子に屈曲加工を施すために、ある程度の長さを 必要とするために長さ方向の寸法が大きくなってしまう問題があった。また、図 24に示す構成では低背化は確保できるが、上記と同じく長さ方向の寸法Hが大 きくなってしまう問題点があった。また、両構成とも外部導出端子(リード端子 )が一定の方向、寸法に限定されてしまうために、設置するプリント配線基板の 電極パッドの位置が整列していない場合に、接続しにくいという問題点があった 。
【0004】 本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、低背化、小型化を実現 でき、また外部導出端子の導出位置を任意に決定することができる表面実装型圧 電振動デバイスを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本考案による表面実装型圧電振動デバイスは、 圧電振動デバイス本体とこの圧電振動デバイス本体から延出した少なくとも2つ のリード端子を有する圧電振動デバイスと、これらリード端子と電気的機械的に 接続されるリード端子接続部と外部との接続を行う外部接続部とを有する外部導 出電極の形成されたフレキシブル基板とからなり、前記リード端子と接続された フレキシブル基板を圧電振動デバイス本体側に屈曲させたことを特徴とするもの である。フレキシブル基板は例えば厚さ30μmから70μm程度のもので、柔軟 性に優れているものがよい。
【0006】 また、上記表面実装型圧電振動デバイスにおいて、フレキシブル基板を圧電振 動デバイス本体の少なくとも一部の下方に延出する構成をとってもよい。
【0007】 また、上記各表面実装型圧電振動デバイスにおいて、リード端子と接続された フレキシブル基板の圧電振動デバイス本体側への屈曲形状を調整するガイドをフ レキシブル基板に設けた構成をとってもよい。
【0008】 また、上記各表面実装型圧電振動デバイスにおいて、フレキシブル基板の少な くとも1ヶ所に貫通孔を設け、この貫通孔を介して接合材により被接続物との補 助接続を行った構成をとってもよい。
【0009】 また、上記各表面実装型圧電振動デバイスにおいて、フレキシブル基板に形成 された少なくとも1つの外部導出電極において、この外部導出電極を貫通孔によ りフレキシブル基板の裏面に導き、裏面配線に接続するとともに、所定の位置で フレキシブル基板の表面に導出し外部接続部に接続した構成をとってもよい。
【0010】 また、上記各表面実装型圧電振動デバイスにおいて、フレキシブル基板に形成 された少なくとも1つの外部導出電極のリード端子接続部と外部接続部以外の外 部導出電極部分に絶縁膜を設け、他との絶縁をはかった構成をとってもよい。
【0011】 また、上記各表面実装型圧電振動デバイスにおいて、フレキシブル基板のリー ド端子接続部にリード端子を挟持固定するソケットを設けた構成をとってもよい 。
【0012】 また、圧電振動デバイスが少なくとも入力端子、出力端子、アース端子を有す る圧電フィルタであり、フレキシブル基板上に設けられた、前記各端子に対応す る外部導出電極間の少なくとも1つの間にアース電極が設けられ、このアース電 極が接地されている構成をとってもよい。
【0013】 また、圧電振動デバイスが少なくとも入力端子、出力端子、アース端子を有す る圧電フィルタであり、フレキシブル基板の裏面にはアース電極が設けられ、ま た前記各端子に対応する外部導出電極間の少なくとも1つの間に切り込みを形成 し、この切り込み部分をフレキシブル基板表面側に起立させるとともに、裏面の アース電極が接地されている構成をとってもよい。
【0014】 また、上記各表面実装型圧電振動デバイスにおいて、フレキシブル基板上に配 線パターンを形成し、回路素子を設置あるいは形成し、フィルタ回路、発振回路 等を構成してもよい。
【0015】
【作用】
フレキシブル基板は柔軟性に優れているので、リード端子との接続部分からす ぐ下方に延出させることができ、長さ方向の寸法が大きくなることがない。また 、この柔軟性が緩衝作用となり、リード端子との接続部分あるいはプリント配線 基板等の被接続物との接続部分への応力集中を避けることができる。また、フレ キシブル基板上に形成した外部導出電極のパターンを調整することにより、任意 の位置からの電極導出が可能となる。
【0016】
【実施例】
本考案の第1の実施例について水晶振動子を例にとり、図面を参照して説明す る。 図1は本考案の第1の実施例を示す分解斜視図であり、図2は図1の各構成部 分を接続した構成を示す斜視図であり、図3はプリント配線基板への搭載状態を 示す図である。水晶振動子1は、図示していないが、ベースに複数の励振電極が 形成された水晶板を設置し、金属性のキャップにて気密的に封止されている。ベ ースにはキャップとの気密封止時に用いるフランジ11が設けられている。前記 励振電極はリード端子1a,1b,1cにより外部に導出されている。フレキシ ブル基板は、例えば30μmから70μm程度の厚さのポリイミドからなる柔軟性 に富んだ基板であり、その表面に水晶振動子のリード端子の間隔に対応して外部 導出電極21,22,23が設けられている。各外部導出電極はそれぞれの両端 に、リード端子接続部21a,22a,23aと、外部接続部21b,22b, 23bが設けられている。このようなフレキシブル基板2の各リード端子接続部 を水晶振動子1の各リード端子に当接させ、導電性接合材S1にて電気的機械的 に接合する。このようなフレキシブル基板の接続された水晶振動子をプリント配 線基板に搭載する場合は、図3に示すように、フレキシブル基板をその外部導出 電極がプリント配線基板PB上の配線パターンに対応するように180度折り曲 げて搭載し、導電性接合材S2で外部接続部21b,22b,23bをプリント 配線基板の電極パッドに導電接合する。なお、接合強度を確保するために、接合 材Bで水晶振動子先端部をプリント配線基板PBに接合してもよい。また、各電 極間の短絡事故を防止するために、各接続部以外の部分に絶縁膜を形成してもよ い。
【0017】 本考案の第2の実施例について図面を参照して説明する。 図4は本考案の第2の実施例を示す斜視図であり、図5は図4の水晶振動子を プリント配線基板に搭載した状態を示す側面図であり、図6はフレキシブル基板 の位置決めを行う実施例を示す側面図であり、図7は第2の実施例の他の例を示 す図である。なお、水晶振動子の構成は第1の実施例と同じ構成とし、同番号を 用いて説明する。第5の実施例の他の例、並びに第8、第9の実施例の水晶振動 子の構成を除いて、以降の実施例の説明にこれを適用して説明する。 フレキシブル基板3は第1の実施例で示したものより長手方向に伸長したさせ た構成を有している。外部導出電極31,32,33が長手方向の一方に偏って 設けられ、他方は電極が形成されていない無電極部となっている。図5に示すよ うに、水晶振動子のリード端子1a,1b,1cと外部導出電極31,32,3 3とを導電性接合材にて導電接合した後、フレキシブル基板を折り曲げ、プリン ト配線基板に当該表面実装型水晶振動子を搭載するが、無電極部のフレキシブル 基板をフランジ11を越えて水晶振動子の下方に回り込ませた状態で、プリント 配線基板と導電接合する。これにより、水晶振動子とプリント配線基板との絶縁 性を確保する必要のある場合、これを確実にすることができる。
【0018】 なお、表面実装型水晶振動子の全長Lを精度よく規制したい場合は、図6に示 すように予め水晶振動子のキャップとフレキシブル基板とを接合材Bで接合して おくとよい。また、プリント配線基板側の水晶振動子全体の絶縁性を確実にした い場合は、図7に示すようにフレキシブル基板3aを水晶振動子の下面全体に回 り込む構成とし、接合材Bにより水晶振動子の先端を含む適宜箇所に接合すれば よい。
【0019】 本考案の第3の実施例について図面を参照して説明する。 図8は本考案の第3の実施例を示す側面図である。水晶振動子1のリード端子 に導電接合されるフレキシブル基板3において、フレキシブル基板のリード端子 との接合部分の後方にガイドGを設け、このガイドGの外形形状に合わせた折り 曲げを行い、折り曲げた状態でフレキシブル基板の無電極部を水晶振動子1のキ ャップに接合する。このガイドGにより、プリント配線基板側への折り曲げ構成 (角度、形状、寸法等)を規制するために、所望の折り曲げ構成の表面実装型水 晶振動子を得ることができる。
【0020】 本考案の第4の実施例について図面を参照して説明する。 図9は本考案の第4の実施例を示すリード端子側から見た側面図であり、図1 0は、プリント配線基板に導電接合した状態を示す図であり、図11は要部を示 す横側面図である。フレキシブル基板4は水晶振動子の下方の一部を絶縁する伸 長タイプであり、長手方向の一方に偏って外部導出電極41,42,43が設け られるとともに、これら外部導出電極間の外部接続部近傍からフランジ11に対 応する部分に貫通孔44,45が設けられている。図10に示すように、プリン ト配線基板PBに上記表面実装型水晶振動子を搭載し、外部導出電極とプリント 配線電極とを導電接合するとともに、前記貫通孔44,45を介して水晶振動子 のフランジ11部分に絶縁性の接合材B2を注入し、フランジ11部分とプリン ト配線基板PBとを接合する。なお、この接合材B2は場合によっては導電性を 有するものでもよい。これにより、表面実装型水晶振動子をプリント配線基板に 強固に接続することができる。
【0021】 本考案の第5の実施例について図面を参照して説明する。 図12は本考案の第5の実施例を示す分解斜視図であり、図13は図12の表 面実装型水晶振動子をプリント配線基板に搭載した状態を示す側面図であり、図 14は第5の実施例の他の例を示す分解斜視図である。フレキシブル基板5には 長手方向の一方に偏って外部導出電極51,52,53が設けられている。この うち外部導出電極52は、リード端子接続部52aに続いて貫通孔に設けられた 貫通電極52cによりフレキシブル基板の裏面に導かれ、連結電極52eにより 長手方向の他方端近傍に引き出されている。この電極は貫通孔に設けられた貫通 電極52dにより再びフレキシブル基板の表面に導かれ、外部接続部52bにつ ながっている。水晶振動子に接続されたフレキシブル基板を折り曲げ、外部導出 電極の位置決めのためにキャップに接合材Bで接合するとよい。このようなフレ キシブル基板5を取り付けた表面実装型水晶振動子をプリント配線基板に搭載し 、リード端子近傍で外部導出電極51,53を導電接合するとともに、水晶振動 子のキャップ下方で外部導出電極52を導電接合する。この実施例によれば、プ リント配線基板の配線パターン(電極パッドの位置等)が限定されてしまうとき に、その位置まで外部導出電極を延出することができ、リード端子のみの電極導 出時に比べて自由度の高い電極導出が行える。なお、外部導出電極をフレキシブ ル基板の裏面に導く手段として、貫通孔によりこれを行っているが、電極をフレ キシブル基板の側面から裏面に回し込む等の電極引き回しによりこれを代替する ことも可能である。
【0022】 また、一部の外部導出電極を延出する他の構成として、図14に示す構成をあ げることができる。この例では、水晶振動子1は2本のリード端子1a,1cを 有する構成を例示している。フレキシブル基板5aに長さの異なる寸法の外部導 出電極54,55を形成する。長い寸法の外部導出電極55はフレキシブル基板 の長手方向の一方に設けたリード端子接続部55aと、他方に設けた外部接続部 55bと、これら各接続部をつなぐ連結部55cとからなる。連結部55cのほ ぼ全面を絶縁性膜56(例えばフレキシブル基板と同じポリイミドを使用する) で被覆する。これにより外部導出電極は他と短絡することなく延出させることが できる。
【0023】 本考案の第6の実施例について図面を参照して説明する。 図15は本考案の第6の実施例を示す分解斜視図であり、図16は第6の実施 例の他の例を示す分解斜視図である。 フレキシブル基板6には長手方向の一方に偏って外部導出電極61,62,6 3が設けられている。このうち外部導出電極62は、リード端子接続部62aに 続いて、貫通孔をとおる貫通電極62d、連結電極62e、第1の外部接続部6 2bと続く外部導出電極と、前記貫通電極62dからフレキシブル基板の裏面に 導かれ、裏面連結電極62f、貫通電極62g,第2の外部接続部62cと続く 外部導出電極の2系統の外部導出電極を形成している。この実施例により、同一 電極をプリント配線基板の複数の位置で接続することができる。
【0024】 また、本実施例の他の例として、図16に示す構成をあげることができる。 フレキシブル基板上に形成された外部導出電極64,65,66にはすべて第1 の外部接続部64b,65b,66bと、この外部接続部からさらに延長された 第2の外部接続部64c,65c,66cが形成されている。そして、第1と第 2の外部接続部間の連結電極のほとんどを被覆する絶縁膜67が設けられ、表面 実装化した際の短絡事故を防止している。この例によっても、同一電極をプリン ト配線基板の複数の位置で接続することができる。
【0025】 本考案の第7の実施例について図面を参照して説明する。 図17は本考案の第7の実施例を示すフレキシブル基板の斜視図であり、図1 8はこのフレキシブル板を水晶振動子1に取り付け、プリント配線基板に搭載し た状態を示す側面図(リード端子接続部は内部断面図で表示)である。フレキシ ブル基板7は、外部導出電極71,72,73が設けられ、各リード端子接続部 にはソケット74,75,76が設けられている。各ソケットはリード端子が挿 入される挿入孔と、リード端子を電気的に外部導出電極71,72,73につな ぐ導体とを少なくとも有しており、挿入孔でリード端子を挟持固定する構成とな っている。これら3つのソケットをエポキシ樹脂等からなる絶縁体で一体化して もよい。もちろん外部導出電極と接続される導体は電気的に独立して設けられる 。この実施例によれば、予めソケットを接続したフレキシブル基板を用意してお けば、リード端子と外部導出電極との電機的機械的接続をきわめて容易に行うこ とができる。
【0026】 本考案の第8の実施例について図面を参照して説明する。 図19は本考案の第8の実施例を示す斜視図であり、図18はこの実施例の他 の例を示す分解斜視図、図21は他の例に用いたフレキシブル基板を裏面からみ た斜視図、図22は他の例においてフレキシブル基板をリード端子に接続した状 態を示す図である。 この実施例に用いる圧電振動デバイスは入力リード端子12a,アースリード 端子12b,出力リード端子12cを有する水晶フィルタ12である。水晶フィ ルタ12に取り付けられるフレキシブル基板8は、外部導出電極81,82,8 3とこれら各外部導出電極間に形成されたシールド電極84,85からなる。外 部導出電極81,82,83はそれぞれ入力リード端子12a,アースリード端 子12b,出力リード端子12cに導電接合される。シールド電極84,85は アース端子と接続される外部導出電極82に共通接続され、外部に導出される。 この構成により、入力リード端子12a(外部導出電極81)と出力リード端子 12c(外部導出電極83)間を直接電磁波として伝わるいわゆる直達波を減少 させることができ、所望の減衰量のフィルタを得ることができる。
【0027】 また、本実施例の他の例として、図20,図21,図22に示す構成をあげる ことができる。水晶フィルタ12の各端子に接続されるフレキシブル基板8aは 外部導出電極86,87,88が設けられるとともに、図21に示すように、そ の裏面のほぼ全面にはアース電極89が設けられている。そして、前記外部導出 電極間には切り込みが形成され、この切り込まれた部分を表面側すなわち外部導 出電極形成面側に持ち上げることにより、シールド片8b,8cを形成している 。これらシールド片8b,8cの裏面にはアース電極89が設けられている。こ のように構成されたフレキシブル基板8aを図22に示すように導電接合する。 なお図示していないが、前記アース電極は、先の実施例の中で述べた貫通電極を 用いる等の構成により、アースリード端子とつながる外部導出電極87と共通接 続される。この構成により、直達波を減少させることができ、所望の減衰量のフ ィルタを得ることができる。なお、フレキシブル基板はプリント配線基板に取り 付けられる際に折り曲げられるので、シールド片に切り込みをいれ多分割してお くこと等により、折り曲げをスムーズさせることができる。
【0028】 本考案の第9の実施例について図面を参照して説明する。 図23は本考案の第9の実施例を示す斜視図である。 この実施例に用いる圧電振動デバイスは入力リード端子12a,アースリード 端子12b,出力リード端子12cを有する水晶フィルタ12である。水晶フィ ルタ12に取り付けられるフレキシブル基板9上には、リード端子接続部91, 92,93と、これらリード端子接続部に続いて形成されるフィルタ回路と、こ れら回路に続いて形成される外部接続部94,95,96とが形成されている。 フィルタ回路は図23においては回路素子記号で表示しているが、実際的にはこ の部分にディスクリート部品が搭載されたり、あるいは厚膜印刷によりこれら回 路素子を形成してもよい。なお、フィルタ回路構成はこの実施例に限定されるも のではない。この実施例によれば、従来、水晶フィルタに外部接続によりフィル タ回路を形成していたのに対して、必要なフィルタ回路を一体的に形成できるの で、プリント配線基板全体として省スペース化に寄与する表面実装型水晶振動子 を得ることができる。ところで、この実施例ではフィルタ回路について言及して いるが、これに限定されるものではなく、例えば発振回路を構成する部品を搭載 して、発振回路を付加することも可能である。 なお、上記各実施例において、水晶振動子、水晶フィルタを例にとり説明した が、本考案はリード端子を有する他の圧電振動デバイスにも適用できる。
【0029】
【考案の効果】
本考案によれば、圧電振動デバイスのリード端子に接続されるフレキシブル基 板は柔軟性に優れているので、リード端子との接続部分からすぐ下方に延出させ ることができ、長さ方向の寸法が大きくなることがない。よって、全体の長さを 最小限にすることができ、低背化、小型化が可能となる表面実装型圧電振動デバ イスを得ることができる。また、この柔軟性が緩衝作用となり、リード端子との 接続部分あるいはプリント配線基板等の被接続物との接続部分への応力集中を避 けることができるので、熱的機械的衝撃に起因する応力を緩和することができる 。また、フレキシブル基板上に形成した外部導出電極のパターンを調整すること により、任意の位置からの電極導出が可能となり、プリント配線基板上の複雑な 電極パッドの配置に対しても、電極導出を対応させることができる。
【0030】 請求項2によれば、上記効果に加えて、圧電振動デバイスと搭載されるプリン ト配線基板との絶縁性を確保することができ、搭載における信頼性が向上する。
【0031】 請求項3によれば、上記効果に加えて、フレキシブル基板の屈曲形状が規制さ れるので、所望の寸法、形状等がえられ、プリント配線基板への取付精度が向上 する。
【0032】 請求項4によれば、上記効果に加えて、表面実装型圧電振動デバイスのプリン ト配線基板等への取付強度が向上する。
【0033】 請求項5,6によれば、上記効果に加えて、外部導出電極間、あるいはプリン ト配線基板上の電極との短絡事故等を誘発することなく、外部導出電極の自由な 延出を行うことができる。
【0034】 請求項7によれば、上記効果に加えて、フレキシブル基板のリード端子への取 り付けを容易にすることができる。
【0035】 請求項8,9によれば、上記効果に加えて、入力端子、出力端子間を直接電磁 波で伝わる直達波を減少させることができるので、減衰特性の良好な表面実装型 圧電フィルタを得ることができる。
【0036】 請求項10によれば、上記効果に加えて、例えばフィルタ回路、発振回路等を 予めフレキシブル基板の表面あるいは裏面に形成しておくことにより、プリント 配線基板全体として省スペース化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す分解斜視図。
【図2】本考案の第1の実施例を示す斜視図。
【図3】本考案の第1の実施例を示す側面図。
【図4】本考案の第2の実施例を示す斜視図。
【図5】本考案の第2の実施例を示す側面図。
【図6】本考案の第2の実施例を示す側面図。
【図7】本考案の第2の実施例の他の例を示す側面図。
【図8】本考案の第3の実施例を示す側面図。
【図9】本考案の第4の実施例を示す側面図。
【図10】本考案の第4の実施例を示す側面図。
【図11】本考案の第4の実施例を示す要部側面図。
【図12】本考案の第5の実施例を示す分解斜視図。
【図13】本考案の第5の実施例を示す側面図。
【図14】本考案の第5の実施例他の例を示す分解斜視
図。
【図15】本考案の第6の実施例を示す分解斜視図。
【図16】本考案の第6の実施例の他の例を示す分解斜
視図。
【図17】本考案の第7の実施例を示す斜視図。
【図18】本考案の第7の実施例を示す側面図。
【図19】本考案の第8の実施例を示す斜視図。
【図20】本考案の第8の実施例の他の例を示す分解斜
視図。
【図21】本考案の第8の実施例の他の例を示す斜視
図。
【図22】本考案の第8の実施例の他の例を示す斜視
図。
【図23】本考案の第9の実施例を示す斜視図。
【図24】従来例を示す図
【符号の説明】
1 水晶振動子(圧電振動デバイス) 2,3,3a,4,5,5a,6,6a,7,8,8
a,9 フレキシブル基板 21,22,23,31,32,33,41,42,4
3,51,52,53,54,55,61,62,6
3,64,65,66,81,82,83,86,8
7,88 外部導出電極 PB プリント配線基板 S1,S2 導電性接合材 B,B2 接合材

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動デバイス本体とこの圧電振動デ
    バイス本体から延出した少なくとも2つのリード端子を
    有する圧電振動デバイスと、これらリード端子と電気的
    機械的に接続されるリード端子接続部と外部との接続を
    行う外部接続部とを有する外部導出電極の形成されたフ
    レキシブル基板とからなり、前記リード端子と接続され
    たフレキシブル基板を圧電振動デバイス本体側に屈曲さ
    せたことを特徴とする表面実装型圧電振動デバイス。
  2. 【請求項2】 フレキシブル基板を圧電振動デバイス本
    体の少なくとも一部の下方に延出したことを特徴とする
    請求項1記載の表面実装型圧電振動デバイス。
  3. 【請求項3】 リード端子と接続されたフレキシブル基
    板の圧電振動デバイス本体側への屈曲形状を調整するガ
    イドをフレキシブル基板に設けたことを特徴とする請求
    項1、2記載の表面実装型圧電振動デバイス。
  4. 【請求項4】 フレキシブル基板の少なくとも1ヶ所に
    貫通孔を設け、この貫通孔を介して接合材により被接続
    物との補助接続を行ったことを特徴とする請求項1、
    2、3記載の表面実装型圧電振動デバイス。
  5. 【請求項5】 フレキシブル基板に形成された少なくと
    も1つの外部導出電極において、この外部導出電極をフ
    レキシブル基板の裏面に導き、裏面配線に接続するとと
    もに、所定の位置でフレキシブル基板の表面に導出し外
    部接続部に接続したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4記載の表面実装型圧電振動デバイス。
  6. 【請求項6】 フレキシブル基板に形成された少なくと
    も1つの外部導出電極のリード端子接続部と外部接続部
    以外の外部導出電極部分に絶縁膜を設け、他との絶縁を
    はかったことを特徴とする請求項1、2、3、4、5記
    載の表面実装型圧電振動デバイス。
  7. 【請求項7】 フレキシブル基板のリード端子接続部に
    リード端子を挟持固定するソケットを設けたことを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6記載の表面実装型
    圧電振動デバイス。
  8. 【請求項8】 圧電振動デバイスが少なくとも入力端
    子、出力端子、アース端子を有する圧電フィルタであ
    り、フレキシブル基板上に設けられた、前記各端子に対
    応する外部導出電極間の少なくとも1つの間にアース電
    極が設けられ、このアース電極が接地されていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7記載の表
    面実装型圧電振動デバイス。
  9. 【請求項9】 圧電振動デバイスが少なくとも入力端
    子、出力端子、アース端子を有する圧電フィルタであ
    り、フレキシブル基板の裏面にはアース電極が設けら
    れ、また外部導出電極間の少なくとも1つの間に切り込
    みを形成し、この切り込み部分をフレキシブル基板の外
    部導出電極形成面側に起立させるとともに、裏面のアー
    ス電極が接地されていることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8記載の表面実装型圧電振動
    デバイス。
  10. 【請求項10】 フレキシブル基板上に配線パターンを
    形成し、回路素子を設置あるいは形成したことを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9記載の
    表面実装型圧電振動デバイス。
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