JPH0720679A - 電子写真用帯電部材 - Google Patents

電子写真用帯電部材

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JPH0720679A
JPH0720679A JP16466793A JP16466793A JPH0720679A JP H0720679 A JPH0720679 A JP H0720679A JP 16466793 A JP16466793 A JP 16466793A JP 16466793 A JP16466793 A JP 16466793A JP H0720679 A JPH0720679 A JP H0720679A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高温高湿から低温低湿に至る環境
下において、感光体の放電絶縁破壊も生じることなく、
感光体表面を非常に均一に帯電することができ、結果と
して極めて優れた画像を供給し得る電子写真用帯電部材
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、導電性支持体上に樹脂層を有する
電子写真用帯電部材において、該樹脂層が、エチレン性
不飽和基を有する単量体をカーボンおよびポリオールの
存在下で重合させることにより得られる重合体混合物
と、ポリイソシアネートを反応させることにより得られ
る導電性ポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする
電子写真用帯電部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用帯電部材に
関し、詳しくは特定の導電性樹脂を含有する樹脂層を有
する電子写真用帯電部材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体を用いた電子写真プロセ
スにおける帯電プロセスは、従来より殆ど金属ワイヤー
に高電圧(DC5〜8kV)を印加し発生するコロナに
より帯電を行なっている。しかし、この方法では帯電時
に発生するオゾンやNOx等のコロナ生成物が感光体表
面を変質させてしまい、画像のボケや劣化の原因になっ
たり、ワイヤーの汚れが画像品質に影響し、画像白抜け
や黒スジが生じてしまう等の問題があった。また、電力
的にも感光体に向う電流は、全体の5〜30%に過ぎ
ず、殆どがシールド板に流れてしまうため、帯電手段と
しては効率の悪いものであった。
【0003】こうした欠点を解決するために、例えば特
開昭57−104351号公報、特開昭57−1782
67号公報、特開昭58−40566号公報および特開
昭58−139156号公報には、感光体に接触配置さ
れた帯電部材に電圧を印加することにより感光体を帯電
する、所謂直接帯電法が開示されている。しかしなが
ら、実際には、帯電ムラに起因する斑点状の画像欠陥や
感光体の絶縁破壊に起因するスジ状あるいは帯状の画像
欠陥を生じてしまうといった問題を有していた。
【0004】そこで、例えば特開昭64−66674号
公報および特開昭64−66676号公報には帯電部材
の表面層としてナイロン系樹脂を用いることが提案さ
れ、特開平2−49066号公報および特開平2−51
562号公報には帯電部材にピロール系の導電性樹脂を
用いることが提案されているが、これらの樹脂層は環境
安定性の点で十二分に満足できるものではなかった。
【0005】また、特開昭63−170673号公報、
特開平2−198470号公報および特開平4−867
64号公報等には導電性の添加剤を含有する樹脂層を有
する帯電部材が開示されているが、これらの方法は、導
電性添加剤が均一に分散されずに均一な導電性が得られ
ないことがあった。
【0006】一方、一般に、ポリウレタン原料に導電性
化合物を含有させ、成形する方法は、例えば特開平2−
18490号公報および特開平2−40683号公報等
に提案されている。導電性化合物としてはカーボン、金
属および電解質塩等が知られているが、金属の場合には
原料中で金属が沈殿するという問題点があり、カーボン
の場合にはポリウレタン原料の粘度が高いため流動性が
無くなり、取扱いが困難であるという問題点があった。
また、電解質塩の場合には、導電性の湿度依存性が大き
いという問題点があった。更に、カーボンに各種単量体
をグラフトせさカーボンの分散性を改良することが知ら
れている(「高分子」823頁、17巻、198号、1
968年等)。しかしながら、この方法で得られたカー
ボンをポリオールに分散させ、ポリイソシアネート化合
物と反応させることにより導電性樹脂を得ようとして
も、流動性が不十分で注型が困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題を解決し、高温高湿から低温低湿に至る環境下に
おいて、感光体の放電絶縁破壊も生じることなく、感光
体表面を非常に均一に帯電することができ、結果として
極めて優れた画像を供給し得る電子写真用帯電部材を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、導電性
支持体上に樹脂層を有する電子写真用帯電部材におい
て、該樹脂層がエチレン性不飽和基を有する単量体をカ
ーボンおよびポリオールの存在下で重合させることによ
り得られる重合体混合物、とポリイソシアネートを反応
させることにより得られる導電性ポリウレタン樹脂を含
有することを特徴とする電子写真用帯電部材である。
【0009】本発明によれば、エチレン性不飽和基を有
する単量体をカーボンとポリオールの存在下で、重合さ
せるので、単量体のカーボンへのグラフト物、ポリオー
ルへのグラフト物および少量の単独重合体が生成し、こ
の大量のカーボンを含有する重合体混合物とポリイソシ
アネート化合物とを反応させることにより優れた導電性
を有するポリウレタン樹脂が容易に得られるのである。
【0010】また、本発明においては、カーボンがエチ
レン性不飽和基を有する単量体によりグラフト化される
ので、カーボンとポリオールの相溶性が増し、カーボン
がポリオール中に極めて均一に分散され、結果としてカ
ーボンを非常に均一に分散含有する導電性ポリウレタン
樹脂を得ることができる。
【0011】更に単にポリオールにカーボンを分散させ
たウレタン樹脂では、カーボンの分散状態や添加量によ
って抵抗が大きく変動してしまうために特定の領域の抵
抗を有する樹脂を安定して作成することが困難であるの
に対し、本発明においては、分散状態が均一かつ安定で
あるために、カーボンの添加量によっても急激に抵抗が
変動しにくいので特定の領域の抵抗を有する樹脂を安定
して作成できる。図10に本発明の導電性ポリウレタン
樹脂と未処理カーボンを分散含有するポリウレタン樹脂
の抵抗値のカーボン添加量依存性(○:本発明、△:未
処理)を示す。図10の縦軸は体積抵抗率(Ω・cm)
で横軸はポリウレタン樹脂に対するカーボン(ケッチェ
ンブラック)の添加量(重量%)であり、この図から本
発明の導電性ポリウレタン樹脂が抵抗値の安定性に優れ
ていることがわかる。
【0012】加えて、本発明の導電性ポリウレタン樹脂
は、樹脂自体の抵抗が比較的高く、抵抗の調整がカーボ
ンの導電性に大きく依存しているので、吸湿性もほとん
ど無く、環境安定性にも優れている。
【0013】本発明において使用するエチレン性不飽和
基を有する単量体としては、炭化水素単量体類、不飽和
ニトリル類、ビニル類、アクリル酸およびその誘導体類
および(メタ)アクリル酸塩類等が挙げられる。以下に
それぞれの好ましい具体例を示すが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0014】炭化水素単量体類としては、スチレン類
〔スチレンおよびアルキルスチレン(α−メチルスチレ
ン、o−、m−またはp−メチルスチレン、p−エチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチル
スチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘ
キシルスチレンおよびp−n−オクチルスチレン等)〕
および脂肪族炭化水素系ビニル類(ブタジエン等)等が
挙げられる。
【0015】不飽和ニトリル類としては、ニトリル類
(アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル等)等が
挙げられる。
【0016】ビニル類としては、ビニルエステル類(酢
酸ビニルおよびプロピオン酸ビニル等)、ビニルエーテ
ル類(ビニルメチルエーテルおよびビニルエチルエーテ
ル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトンおよびビ
ニルヘキシルケトン等)、N−ビニル類(N−ビニルピ
ロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ルおよびN−ビニルピロリドン等)およびハロゲン化ビ
ニル類(塩化ビニル等)が挙げられる。
【0017】アクリル酸およびその誘導体類としては、
(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステル
{アルキル(メタ)アクリレート〔メチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレートおよびトリフル
オロエチル(メタ)アクリレート等〕、複素環式(メ
タ)アクリレート〔テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート等〕、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート〔ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートおよびヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート等〕、ヒドロキ
シポリオキシアルキレン(オキシアルキレン基の炭素数
は好ましくは2〜4)(メタ)アクリレート〔ヒドロキ
シポリオキシエチレン(メタ)アクリレートおよびヒド
ロキシポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート
等〕、アルコキシ(アルコキシ基の炭素数は好ましくは
1〜4)アルキル(アルキル基の炭素数は好ましくは2
〜3)(メタ)アクリレート〔メトキシエチル(メタ)
アクリレートおよびエトキシエチル(メタ)アクリレー
ト等〕およびアミノ基含有(メタ)アクリレート〔ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート等〕}等が挙げられ
る。
【0018】(メタ)アクリル酸塩類としては(メタ)
アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カルシウム
および(メタ)アクリル酸亜鉛等が挙げられる。
【0019】これらのうち特に好ましいものは、炭化水
素単量体類、不飽和ニトリル類、アクリル酸およびその
誘導体類、および(メタ)アクリル酸塩類である。ま
た、カーボンが塩基性の場合は、エチレン性不飽和基を
有する単量体は酸性であることが好ましい。
【0020】上記エチレン性不飽和基を有する単量体
は、単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用
してもよい。また必要によりビニル基を2個以上有する
モノマーを併用することができる。
【0021】カーボンとしては製造法の限定はなく、フ
ァーネス法、チャンネル法およびサーマル法で製造され
たもの、および天然物(グラファイト等)が使用できる
が、中でもストラクチャーができやすいアセチレンブラ
ックが好ましい。本発明に使用するカーボンの主な性能
項目としては、DBP吸着量、比表面積および揮発分が
挙げられる。DBP吸着量(DBPml/100g)は
40〜500であることが好ましく、特には80〜50
0であることが好ましい。また、比表面積(BETm2
/g)は40〜2000であることが好ましく、特には
45〜1500であることが好ましい。更に、揮発分は
(重量%)0.1〜2.0であることが好ましく特には
0.1〜1.0であることが好ましい。なお、揮発分と
はカーボンを高温(950℃)で加熱したときに減少す
る重量の割合である。
【0022】本発明において使用するポリオールとして
は、ポリウレタンに通常使用できるものが用いられる。
例えばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、シリコーングリコール、ポリブタジエングリコー
ル、ひまし油、アクリルポリオール、フッ素含有ポリオ
ール、ポリオールのポリマーおよびこれらの混合物が挙
げられる。
【0023】上記ポリエーテルポリオールとしては、少
なくとも2個(好ましくは2〜8個)の活性水素原子を
有する化合物(例えば、多価アルコール、多価フェノー
ル、アミン類、ポリカルボン酸およびリン酸等)にアル
キレンオキサイドが付加した構造の化合物およびそれら
の混合物が挙げられる。
【0024】上記多価アルコールとしては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリ
コール等のアルキレングリコール;環状基を有するジオ
ール(例えば、特公昭45−1474号公報記載のも
の)等の2価アルコール;グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオー
ル、およびトリエタノールアミン等の3価アルコール;
ペンタエリスリトール、メチルグリコシドおよびジグリ
セリン等の4価アルコール;更に多くの官能基数を有す
る糖アルコール(例えばアドニトール、アラビトールお
よびキシリトール等のペンチトール、およびソルビトー
ル、マンニトール、イジトール、タリトールおよびズル
シトール等のヘキシトール);糖類(例えば、グルコー
ス、マンノース、フラクトースおよびソルボース等の単
糖類、およびショ糖、クレハロース、ラクトースおよび
ラフィノース等の少糖類);グリコシド{例えば、ポリ
オール(例えばエチレングリコールおよびプロピレング
リコール等のグリコール、グリセリン、トリメチロール
プロパンおよびヘキサントリオール等のアルカンポリオ
ール)のグルコシド;ポリアルカンポリオール、例えば
トリグリセリンおよびテトラグリセリン等のポリグリセ
リン;ジペンタエリスリトールおよびトリペンタエリス
リトール等のポリペンタエリスリトール;およびシクロ
アルカンポリオール、例えばテトラキス(ヒドロキシメ
チル)シクロヘキサノール等}が挙げられる。
【0025】上記多価フェノールとしてはピロガロー
ル、ハイドロキノン、フロログルシン等の単環多価フェ
ノール;ビスフェノールAおよびビスフェノールスルフ
ォン等のビスフェノール類;およびフェノールとホルム
アルデヒドの縮合物(ノボラック)(例えば、米国特許
3265641号明細書に記載のポリフェノール等)が
挙げられる。
【0026】また、上記アミン類としてはアンモニア;
モノ−、ジ−、およびトリ−エタノールアミン、イソプ
ロパノールアミンおよびアミノエチルエタノールアミン
等のアルカノールアミン類;C1〜C20アルキルアミ
ン類;C2〜C6アルキレンジアミン〔例えば、エチレ
ンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミンおよびポリアルキレンポリアミン(例えば、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン等の脂肪族ア
ミン類);アニリン、フェニレンジアミン、ジアミノト
ルエン、キシリレンジアミン、メチレンジアニリンおよ
びジフェニルエーテルジアミン等の芳香族アミン類;イ
ソホロンジアミン、シクロヘキシレンアミンおよびジシ
クロヘキシルメタンジアミン等の脂環式アミン類;アミ
ノエチルピペラジンおよびその他特公昭55−2104
4号公報記載の複素環式アミン類等が挙げられる。
【0027】これらの活性水素原子含有化合物は2種以
上併用してもよい。
【0028】上記活性水素原子含有化合物に付加させる
アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、1,2−、1,3−、1,4
−、2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド
等、およびこれらの2種以上の併用(ブロックおよび/
またはランダム付加)が挙げられる。
【0029】上記ポリエステルポリオールとしては、
「ポリウレタン樹脂ハンドブック」岩田敬治著日刊工業
新聞社108頁〜111頁に記載の縮合系、ラクトン系
およびポリカーボネート系のものが挙げられる。
【0030】上記シリコーングリコールとしては、分子
中に活性水素を含有する反応性シリコーンオイルが挙げ
られる。
【0031】上記ポリブタジエングリコールとしては、
前記書籍112頁〜113頁記載のものが挙げられる。
【0032】上記アクリルポリオールとしては、前記書
籍112頁記載のものが挙げられる。
【0033】上記フッ素含有ポリオールとしては、4,
4′−(ヘキサフルオロイソプロピリジエン)−ジフェ
ノールおよび3−パーフロロオクチルプロパンジオール
等が挙げられる。
【0034】上記ポリオールのポリマーとしてはポリオ
ール中で重合開始剤の存在下でエチレン性不飽和単量体
を重合させたものが挙げられる。
【0035】これらのポリオールのうち好ましいものは
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよ
びシリコーングリコールである。
【0036】本発明に用いられるポリオールのOH価は
特に限定はないが、10〜2000であることが好まし
く、特には20〜1000であることが好ましい。
【0037】本発明において、エチレン性不飽和基を有
する単量体:カーボン:ポリオール(重量比)は、(5
〜60):(5〜100):100であることが好まし
く、特には(5〜30):(5〜60):100である
ことが好ましい。この範囲外では組成物の粘度と導電性
を両立することができないこともある。
【0038】本発明において使用する重合体混合物は、
エチレン性不飽和基を有する単量体をカーボンとポリオ
ールの存在下でグラフト重合させてなる。このグラフト
重合は、通常重合開始剤の存在下で行なう。重合開始剤
としては、アゾ系重合開始剤およびパーオキサイド系重
合開始剤が挙げられる。
【0039】上記アゾ系重合開始剤の具体例としては、
2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−ア
ゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,
1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメ
チルバレロニトリル、1−〔(1−シアノ−1−メチル
エチル)アゾ〕ホルムミド(2−(カルバモイルアゾ)
イソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4,4
−トリメチルペンタン)アゾジ−tert−オクタ
ン)、2,2′−アゾビス(2−メチルプロパン)(ア
ゾジ−tert−ブタン)、ジメチル2,2′−アゾビ
ス(2−メチルプロピオネート)および2,2′−アゾ
ビス〔2−(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル等が
挙げられる。
【0040】上記パーオキサイド系重合開始剤として
は、イソブチリルパーオキサイド、2,4−ジクロロベ
ンゾイルパーオキサイドおよびラウロイルパーオキサイ
ド等のジアシルパーオキサイド類;t−ブチルパーオキ
シ−ネオデカノエートおよびt−ブチルパーオキシ−ピ
バレート等のアルキルパーエステル類;ビス(4−t−
ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ
−3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネートおよびジ
−sec−ブチルパーオキシジカーボネート等のパーカ
ーボネート類等の過酸化物;および特開昭61−765
17号公報記載の上記以外の過酸化物が挙げられる。
【0041】アゾ系重合開始剤の添加量は、エチレン性
不飽和基を有する単量体100重量部に対し、0.01
〜5重量部であることが好ましく、特には0.05〜2
重量部であることが好ましく、更に好ましくは0.1〜
1重量部である。
【0042】パーオキサイド系重合開始剤の添加量は、
エチレン性不飽和基を有する単量体100重量部に対
し、0.01〜3重量部であることが好ましく、特には
0.05〜2重量部であることが好ましく、更に好まし
くは0.1〜1.5重量部である。
【0043】本発明において使用する重合体混合物の製
法は特に限定されるものではなく、バッチ式でグラフト
重合させる方法、連続反応装置でグラフト重合させる方
法等で製造できる。本発明においては、得られる重合体
混合物の低粘度化が図れることから、連続反応装置でグ
ラフト重合させる連続法が好ましい。連続法はグラフト
重合装置として、攪拌装置を付帯した反応槽または各種
連続重合が可能な混合、押出し機(ブラベンダー、スタ
テックミキサー、ニーダーおよびバンバリーミキサー
等)等が使用できる。重合方法としては特に限定はない
が、例えば重合触媒、エチレン性不飽和基を有する単量
体、カーボンおよびポリオールを予め混合し、60〜1
50℃で滞留時間0.5〜10時間で行なう。必要によ
りエチレン性不飽和基を有する単量体や重合触媒は分割
して重合してもよい。また、未反応のモノマーを減圧下
で除去してもよい。
【0044】本発明において使用するポリイソシアネー
トとしては、「ポリウレタン樹脂ハンドブック」岩田敬
治著日刊工業新聞社71頁〜82頁に記載のポリイソシ
アネートおよびその誘導体(末端NCOのプレポリマ
ー)が挙げられる。これらのうち、トリレンジイソシア
ネート、メタフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、これらジイソシアネー
トの誘導体、およびこれらとポリオールとの末端NCO
のプレポリマーが好ましい。NCO%(試料中に存在す
るイソシアネート基の重量%)は、5〜48であること
が好ましく、特には7〜35であることが好ましい。
【0045】本発明においては、必要により電子伝導体
およびイオン伝導体を添加してもよい。好ましい電子伝
導体の例としては、グラファイト、金属(銅、アルミニ
ウム、ニッケル、および銀等)および導電性高分子(ポ
リアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセ
チレン、ポリピリジン、ポリアセン、ポリアズレン、ポ
リジフェニルベンジジン、ポリビニルカルバゾールおよ
びポリ−3−アルキルチオフェン等)が挙げられる。こ
れらのうち金属、ポリアニリン、ポリピロールおよびポ
リチオフェンが特に好ましい。好ましいイオン伝導体の
例としては、金属塩およびアンモニウム塩が挙げられ
る。金属塩としてはI族、またはII族の金属の塩が挙
げられ、中でも陽イオン半径の比較的小さいLi、Na
およびKの塩が特に好ましい。これらの金属塩を構成す
る陰イオンとしては、ハロゲンイオン(F、Cl、B
r、およびI等)、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオ
ン、トリフルオロメタンスルフォン酸イオンおよびフル
オロホウ酸イオン等が挙げられる。これらのうち特に好
ましいものは、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、
トリフルオロメタンスルフォン酸イオンおよびフルオロ
ホウ酸イオンである。また、アンモニウム塩としては、
カルボン酸(アジピン酸、フタル酸、アゼライン酸
等)、リン酸、ホウ酸、スルホン酸(アリールスルホン
酸等)およびホウフッ化水素酸等の酸のアンモニウム塩
が挙げられる。これらのアンモニウム塩のうちカルボン
酸アンモニウム塩、リン酸アンモニウム塩およびホウ酸
アンモニウム塩が特に好ましい。電子伝導体およびイオ
ン伝導体は混合して使用してもよい。これらは通常、ポ
リオールに混合される。
【0046】本発明の導電性ポリウレタン樹脂は、発泡
体および非発泡体の限定はなく、エチレン性不飽和基を
有する単量体とポリイソシアネートとを、必要により触
媒、発泡剤および整泡剤等の存在下で反応することによ
り得ることができる。触媒としては「ポリウレタン樹脂
ハンドブック」岩田敬治著日刊工業新聞社118頁〜1
22頁に記載の有機金属触媒やアミン系触媒が挙げられ
る。発泡剤としては前記書籍125頁記載の水および物
理的発泡剤(メチレンクロライド等)が挙げられる。整
泡剤としては前記書籍124頁記載の安定剤(ポリシロ
キサン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマー等)
が挙げられる。
【0047】本発明の帯電部材は、導電性支持体上に少
なくとも樹脂を含有する層を有するが、その構成の例を
図1乃至図6に示す。帯電部材と感光体が接触してい
る、所謂接触帯電の場合は、図1および図2に示される
ようなローラー形状や、図3に示されるようなブレード
形状等が挙げられるが、ローラー形状であることがより
好ましい。また、帯電部材と感光体との距離が1000
μm以下、好ましくは500μm以下程度と両者が近接
はしているが接触はしていない、所謂非接触−近接帯電
の場合は、図4に示されるような感光体と同心円状、図
5に示されるような弧状および図6に示されるような板
状等種々の形状をとり得るが、これらの中では、同心円
状あるいは弧状のものが特に好ましい。各図において、
1は導電性支持体、2は弾性層、3は導電層、4は抵抗
層である。
【0048】本発明の帯電部材が多層構成の場合、本発
明のポリウレタン樹脂はいずれの層にも用いることがで
きる。
【0049】導電性支持体としては、アルミニウム、
鉄、銅およびステンレス等の金属や合金、カーボンや金
属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いることができ、
その形状としては、上述したような棒状や板状等が挙げ
られる。
【0050】弾性層は、本発明の導電性ポリウレタン樹
脂あるいは他のゴムや樹脂を含有する。本発明の導電性
ポリウレタン樹脂を用いる場合、本発明の特徴を損なわ
ない範囲で上記他のゴムや他の樹脂等を更に添加、混合
しても良い。
【0051】上記ゴムとしては、スチレン−ブタジエン
ゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレン
ゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコンゴ
ム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、エピク
ロロヒドリンゴムおよびノルボルネンゴム等が挙げられ
る。また、上記樹脂類としてはポリスチレン、クロロポ
リスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ク
ロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビ
ニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共
重合体およびスチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体およびスチレン−メタクリル酸フェニル共重合
体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル
共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン
置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化ビニル樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン
樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、キシレン樹脂およびポリビニルブチラール樹脂等
が挙げられる。
【0052】膜厚は1.5mm以上、更には2mm以
上、特には3mm〜13mmであることが好ましい。
【0053】導電層は、電気伝導性の高い層であり、体
積抵抗率が107 Ω・cm以下、更には106 Ω・cm
以下、特には10-2〜106 Ω・cmであることが好ま
しい。また、導電層の膜厚は、下層の弾性層の柔軟性を
抵抗層等の上層あるいは感光体表面に伝えるための薄層
にすることが好ましく、具体的には3mm以下、更には
2mm以下、特には20μm〜1mmであることが好ま
しい。
【0054】用いられる材料としては、前述の本発明の
導電性ポリウレタン樹脂に加え、金属蒸着膜、導電性粒
子分散樹脂および導電性樹脂等が挙げられる。具体的に
は、金属蒸着膜としては、アルミニウム、インジウム、
ニッケル、銅および鉄等の金属を蒸着したものが挙げら
れ、導電性粒子分散樹脂としては、カーボン、アルミニ
ウム、ニッケル、酸化チタン等の導電性粒子をウレタ
ン、ポリエステル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体お
よびポリメタクリル酸メチル等の樹脂中に分散したもの
が挙げられ、導電性樹脂としては、4級アンモニウム塩
含有ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアニリン、ポ
リビニルピロール、ポリジアセチレンおよびポリエチレ
ンイミン等が挙げられる。これらの中でも導電性のコン
トロールの点からは、導電性粒子分散樹脂が好ましい。
【0055】抵抗層は、下層の導電層よりも抵抗が高く
なるように形成されており、その体積抵抗率は、導電層
の体積抵抗率よりも1桁〜6桁、特には2桁〜5桁高い
ことが好ましく、範囲としては106 〜1012Ω・c
m、特には107 〜1011Ω・cmであることが好まし
い。また、抵抗層の膜厚は帯電性の点から1μm〜50
0μm、特には50μm〜200μmが好ましい。
【0056】用いられる材料としては、本発明の導電性
ポリウレタン樹脂に加え、半導電性樹脂、導電性粒子分
散樹脂等が挙げられる。具体的には半導電性樹脂として
は、エチルセルロース、ニトロセルロース、メトキシメ
チル化ナイロン、エトキシメチル化ナイロン、共重合ナ
イロン、ポリビニルピロリドンおよびカゼイン等の樹
脂、これらの樹脂の混合物等が挙げられ、導電性粒子分
散樹脂としては、カーボン、アルミニウム、酸化インジ
ウムおよび酸化チタン等の導電性粒子を上述の半導電性
樹脂やウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル−塩化ビニ
ル共重合体およびポリメタクリル酸等の絶縁樹脂中に、
少量分散して抵抗を調節したもの等が挙げられる。
【0057】本発明においては、抵抗層を2層構成にし
たり、上述した各層の接着性を向上させるために、各々
の層の間に接着層を設けることができる。
【0058】いずれの構成であっても本発明の帯電部材
としての体積抵抗率は102 〜1010Ω・cmであるこ
とが好ましく、特には104 〜108 Ω・cmであるこ
とが好ましい。更には、少なくとも表面層の体積抵抗率
はこれらの範囲内であることが好ましい。
【0059】本発明の帯電用部材を用いる場合、帯電用
部材と感光体の関係が接触、非接触にかかわらず帯電部
材の表面が粗いと、その凹凸によって微妙に帯電ムラが
生じ、結果として画像不良が生じてしまうことがある。
従って、帯電部材の表面はより滑らかな方が好ましく、
JIS B0601表面粗さの規格における10点平均
粗さRzが5μm以下であり、更に最大高さRmaxが10
μm以下であることが好ましく、特にはRzが2μm以
下、更にRmaxが5μm以下であることが好ましい。
【0060】また、帯電部材を感光体に接触して使用す
る場合、長期間感光体に当接することにより帯電部材に
変形が生じ(圧縮永久歪み)、そのために帯電が行なわ
れる放電面積が歪んだ部分とそうでない部分で違いが生
じるために帯電に差が生じ、結果として画像不良を生じ
てしまうことがある。従って、本発明においては圧縮永
久歪みがJIS K6301の方法で圧縮率25%の状
態で70℃で22時間放置し、更に室温で30分放置し
た後の測定で40%以下であることが好ましく、特には
30%以下であることが好ましい。
【0061】更に、帯電部材を感光体と接触させて使用
する場合、帯電用部材の表面硬度が高過ぎると帯電部材
によって感光体上のトナー等の汚染物質が感光体と擦ら
れ、叩きこまれる等の機械的な要因で感光体にトナー等
が溶融してしまう、所謂融着による画像不良が生じてし
まうこともある。特に印加電圧が交流重畳バイアスの場
合は、帯電部材が交流電圧によって振動するために直流
電圧印加の場合より上記の現象が起こり易くなる。
【0062】従って本発明においては、帯電用部材の表
面硬度がJIS K6301に規定されるA硬度で50
°以下であることが好ましく、特に35°であることが
好ましい。
【0063】加えて、印加電圧が交流重畳バイアスの場
合、交流電圧による帯電部材の振動によって「帯電音」
と呼ばれる音が発生し、人に不快感を与えることがあ
り、帯電部材の硬度を下げることで振動を吸収し帯電音
が軽減されることを考慮すれば硬度は10°以下である
ことが更に好ましい。
【0064】本発明の帯電部材は、例えば以下のように
して製造される。
【0065】まず、帯電部材の導電性支持体としての金
属棒を用意する。本発明の導電性ウレタン樹脂を金属棒
の上に熔融成型、注入成型、浸漬塗工あるいはスプレー
塗工等により成型することによって弾性層を設ける。
【0066】次に、導電層の材料を弾性層の上に熔融成
型、注入成型、浸漬塗工あるいはスプレー塗工等により
成型することによって導電層を設ける。
【0067】最後に、抵抗層の材料を導電層の上に浸漬
塗工、スプレー塗工あるいはグラビア塗工等により塗装
布することによって抵抗層を設ける。
【0068】本発明の帯電部材は、以下に示す用に、一
次帯電用、転写帯電用および除電帯電用のいずれにも用
いることができる。勿論、同時に用いてもよい。
【0069】本発明の帯電部材は、例えば図7に示すよ
うな電子写真装置に適用することができる。この装置
は、電子写真感光体11の周面上に一次帯電用帯電部材
(本発明の帯電部材)5、像露光手段6、現像手段7、
転写帯電コロナ帯電器8、クリーニング手段9および前
露光手段10が配置されている。
【0070】電子写真感光体11上に接触配置されてい
る一次帯電用帯電部材5に、外部より電圧(例えば20
0V以上2000V以下の直流電圧とピーク間電圧40
00V以下の交流電圧を重畳した脈流電圧)を印加し、
電子写真感光体11表面を帯電させ、像露光手段6によ
って原稿上の画像を感光体に像露光し静電潜像を形成す
る。次に現像手段7中の現像剤を感光体に付着させるこ
とにより、感光体上の静電潜像を現像(可視像化)し、
更に感光体上の現像剤を転写帯電手段8によって紙等の
被転写部材12に転写し、クリーニング手段11によっ
て転写時に紙に転写されずに感光体上に残った現像剤を
回収する。
【0071】このような電子写真プロセスによって画像
を形成することができるが、感光体に残留電荷が残るよ
うな場合には、一次帯電を行なう前に前露光手段10に
よって感光体に光を当て残留電荷を除電したほうがよ
い。
【0072】本発明の帯電用部材を転写帯電に用いる場
合、例えば図8に示すような電子写真装置に適用するこ
とができる。この装置は、電子写真感光体11の周面上
に一次帯電用コロナ帯電器13、像露光手段6、現像手
段7、転写帯電用帯電部材(本発明の帯電部材)14、
クリーニング手段9、前露光手段10が配置されてい
る。
【0073】電子写真感光体11上に接触配置されてい
る転写帯電用帯電部材14に電圧(例えば直流電圧40
0〜1000V)を印加し電子写真感光体上の現像剤を
紙等の被転写部材に転写することができる。本発明の帯
電部材を除電帯電に用いる場合、例えば、図9に示すよ
うな電子写真装置に適用することができる。この装置
は、電子写真感光体11の周面上に一次帯電用コロナ帯
電器13、像露光手段6、現像手段7、転写帯電用コロ
ナ帯電器8、クリーニング手段9が配置されている。
【0074】電子写真感光体11上に接触配置されてい
る除電帯電用帯電部材(本発明の帯電部材)15に電圧
(例えば交流ピーク間電圧500〜2000V)を印加
し電子写真感光体上の電荷を除電することができる。
【0075】本発明における感光体に接触させる帯電用
部材の設置は特定の方法に限られることはなく、帯電用
部材は固定方式、感光体と同方向または逆方向で回転等
の移動方式いずれの方式を用いることもできる。更に帯
電用部材に感光体上の現像剤クリーニング装置として機
能させることも可能である。
【0076】本発明の直接帯電における帯電用部材への
印加電圧、印加方法に関しては、各々の電子写真装置の
仕様にもよるが、瞬時に所望する電圧を印加する方式の
他にも感光体の保護の目的で段階的に印加電圧を上げて
行く方式、直流に交流を重畳させた形で印加の場合なら
ば直流→交流または交流→直流の順序で電圧を印加する
方式をとることができる。
【0077】本発明の帯電部材を電子写真装置の一次帯
電に用いる場合、画像出力領域の電子写真感光体に対し
て直流電圧と交流電圧を重畳することや、直流電圧のみ
で印加することも可能である。転写帯電に用いる場合、
直流電圧のみでも直流電圧と交流電圧を重畳してもよ
い。
【0078】以下に、本発明を実施例に従って詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例により、何ら限定され
るものではない。
【0079】
【実施例】
実施例1 スチレン8重量部、ケッチェンブラック8重量部および
ポリプロピレングリコール(重量平均分子量5,00
0)100重量部を混合し、更に2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリル0.2重量部を加えることにより重合
体混合物を得た。真空中でこの混合物に2,4−トルエ
ンジイソシアネート18重量部を加え、脱泡したものを
ローラー形状の金形に流し込み、80℃で3時間加熱す
ることにより、導電性支持体(直径6mmのアルミニウ
ム棒)上に厚さ12mmの本発明の導電性ポリウレタン
樹脂層を形成し、ローラー形状の帯電部材を作成した。
【0080】得られた帯電部材の体積抵抗率を、帯電部
材の外周にアルミ箔を密着させて巻き付け、支持体とア
ルミ箔間に直流電圧(250V)を印加してテスター
(HIOKI 3116 DEGITAL MΩ HI
TESTER)によって測定した。結果を表1に示
す。
【0081】また、一次帯電用の帯電手段として得られ
た帯電部材を装着し、感光体としてNP6030(キヤ
ノン(株)製)の感光体を装着した複写機(FC−2、
キヤノン(株)製)を用いて、−1500Vの直流電圧
を印加して画像出しを行ない、得られた画像について、
帯電部材の抵抗ムラによる帯電ムラに起因する画像不良
を目視にて観察することによって画像を評価した。結果
を表1に示す。尚、表中◎は得られた画像が優秀、○は
良好、△は実用可、×は実用不可であることを示す。
【0082】また、上記の複写機の感光体を感光層を1
mm2 はぎ取ってアルミニウムドラムを露出させた欠陥
感光体とし、印加する電圧を−1800Vとして画像出
しを行ない、絶縁破壊に起因する画像白ヌケを観察する
ことによって耐圧性を評価した。結果を表1に示す。
尚、表中◎は優秀(白ヌケが感光体の欠陥部分のみ)、
○は良好(白ヌケが感光体の欠陥部分から感光体長手方
向に15mm以内)、△は実用可(白ヌケが感光体長手
方向に15mmを越えて30mm以内)、×は実用不可
(白ヌケが感光体長手方向に30mmを越えている)で
あることを示す。
【0083】尚、上記の体積抵抗率、画像および耐圧性
の評価は32℃、85%RH(環境1)下および10
℃、5%RH(環境2)下において行なった。
【0084】更に、上記複写機を用い、重畳電圧(交
流:ピーク間電圧1.9kV、450Hz、直流:−7
00V)を印加して画像出しを行ない、その際発生する
帯電音を評価した。結果を表1に示す。尚、表中◎は優
秀(帯電音は全く聞こえない)、○は良好(帯電音はほ
とんど聞こえない)、△は実用可(帯電音は他の機械の
騒音に隠れてしまう)、×は実用不可(耳障りな音が聞
こえる)であることを示す。
【0085】また、上記複写機のカートリッジを32
℃、85%RHの環境下に1ヶ月間放置した後複写機本
体に装置し、−1500Vの直流電圧を印加して画像出
しを行ない、帯電部材の歪みに起因する画像不良を観察
することによって耐歪み性を評価した。結果を表1に示
す。尚、表中◎は優秀(画像不良無し)、○は良好(ハ
ーフトーン画像で極軽微にスジ発生)、△は実用可(極
軽微にスジ発生)、×は実用不可(スジ発生)であるこ
を示す。
【0086】また、得られた帯電部材をレーザービーム
プリンター(レーザージェットSi、ヒューレットパッ
カード製)の一次帯電手段として装着し、32℃、85
%RH環境下で10,000の画像出し耐久試験を行な
い、耐久後の融着の状態を評価した。結果を表1に示
す。尚、表中◎は優秀(融着無し)、○は良好(感光体
上に観察されるが画像には出ない)、△は実用可(画像
に軽微に発生)、×は実用不可(画像全面に発生)であ
ることを示す。
【0087】更に、得られた帯電部材の表面粗さ
(Rz)、圧縮永久歪みおよび硬度を前述の方法で測定
した。結果を表2に示す。
【0088】実施例2 ケッチェンブラックおよびスチレンを13重量部とした
以外は実施例1と同様にして帯電部材を作成し、評価を
行なった。結果を表1および表2に示す。
【0089】実施例3 ケッチェンブラックおよびスチレンを5重量部とした以
外は実施例1と同様にして帯電部材を作成し、評価を行
なった。結果を表1および表2に示す。
【0090】実施例4 ケッチェンブラックを用いずに、アセチレンブラックお
よびスチレンを30重量部とした以外は実施例1と同様
にして帯電部材を作成し、評価を行なった。結果を表1
および表2に示す。
【0091】実施例5 実施例1で得られた帯電部材の表面を紙やすり(#10
0)で摺擦して表面を機械的に粗面化した以外は実施例
1と同様にして帯電部材を作成し、評価を行なった。結
果を表1および表2に示す。
【0092】実施例6 実施例1で得られた帯電部材の表面に研磨処理を施して
表面を機械的に平滑化した以外は実施例1と同様にして
帯電部材を作成し、評価を行なった。結果を表1および
表2に示す。
【0093】実施例7 実施例1でポリプロピレングリコールの数平均分子量を
1000とした以外は実施例1と同様にして帯電部材を
作成し、評価を行なった。結果を表1および表2に示
す。
【0094】実施例8 実施例1において、ポリプロピレングリコールをポリエ
チレングリコールとし、数平均分子量を1000とした
以外は実施例1と同様にして帯電部材を作成し、評価を
行なった。結果を表1および表2に示す。
【0095】実施例9 実施例1で得られた帯電部材の表面に、ポリウレタン樹
脂(ニッポラン2302、日本ポリウレタン製)100
重量部に酸化チタン100重量部をサンドミルを用いて
分散した溶液を浸漬塗工によって塗布し、乾燥すること
によって厚さが10μmの表面層を形成した。
【0096】得られた帯電部材を実施例1と同様にして
評価した。結果を表1および表2に示す。
【0097】実施例10 実施例1で得られた帯電部材の表面に、N−メトキシメ
チル化ナイロン60重量部に酸化チタン60重量部をサ
ンドミルを用いて分散した溶液を浸漬塗工によって塗布
し、乾燥することによって厚さが10μmの表面層を形
成した。
【0098】得られた帯電部材を実施例1と同様にして
評価した。結果を表1および表2に示す。
【0099】実施例11 ケッチェンブラックおよびスチレンを10重量部とし、
シリコーン系整泡剤(SRX−274)0.8重量部を
添加して金型に流し込み発泡させて、セル径300μm
の本発明の導電性ウレタン樹脂層を形成した以外は実施
例1と同様にして帯電部材を作成し、評価した。結果を
表1および表2に示す。
【0100】実施例12 実施例11で得られた帯電部材の表面に、ポリウレタン
樹脂(ニッポラン2302、日本ポリウレタン製)10
0重量部に酸化チタン35重量部をサンドミルを用いて
分散した溶液を浸漬塗工によって塗布し、乾燥すること
によって厚さが80μmの表面層を形成した。
【0101】得られた帯電部材を実施例1と同様にして
評価した。結果を表1および表2に示す。
【0102】実施例13 実施例1で用いた導電性支持体上に、厚さ12mmのケ
ッチェンブラック含有SBRゴム層を形成した。この層
の上に実施例1と同様の本発明の導電性ポリウレタン樹
脂層用溶液を用いて、厚さ20μmの表面層を形成し
た。
【0103】得られた帯電部材を実施例1と同様にして
評価した。結果を表1および表2に示す。
【0104】実施例14 実施例13で得られた帯電部材の表面に、ポリウレタン
樹脂(ニッポラン2302、日本ポリウレタン製)10
0重量部に酸化チタン100重量部をサンドミルを用い
て分散した溶液を浸漬塗工によって塗布し、乾燥するこ
とによって厚さが15μmの表面層を形成した。
【0105】得られた帯電部材を実施例13と同様にし
て評価した。結果を表1に示す。
【0106】実施例15 実施例1と同様の本発明の導電性ポリウレタン樹脂用の
溶液を用いて図4で示されるような非接触−近接帯電用
の帯電部材を作成した。
【0107】得られた帯電部材を実施例1と同様にして
評価した。尚、この際、帯電部材と感光体との距離は5
0μmとした。結果を表1および表2に示す。
【0108】実施例16 2,4−トルエンジイソシアネートをヘキサメチレンジ
イソシアネートとした以外は実施例1と同様にして帯電
部材を作成し、評価した。結果を表1におよび表2に示
す。
【0109】実施例17 2,4−トルエンジイソシアネートを1,5−ナフタレ
ンジイソシアネートとした以外は実施例1同様にして帯
電部材を作成し、評価した。結果を表1および表2に示
す。
【0110】実施例18 2,4−トルエンジイソシアネートをヘキサメチレンジ
イソシアネートとした以外は実施例15と同様にして帯
電部材を作成し、評価した。結果を表1および表2に示
す。
【0111】実施例19 2,4−トルエンジイソシアネートを1,5−ナフタレ
ンジイソシアネートとした以外は実施例15と同様にし
て帯電部材を作成し、評価した。結果を表1および表2
に示す。
【0112】比較例1 スチレンを用いず、ケッチェンブラックを3重量部とし
た以外は実施例1と同様にして帯電部材を作成し、評価
した。結果を表1および表2に示す。
【0113】比較例2 ケッチェンブラックを5重量部とした以外は比較例1と
同様にして帯電部材を作成し、評価した。結果を表1お
よび表2に示す。
【0114】比較例3 ケッチェンブラックを1重量部とした以外は比較例1と
同様にして帯電部材を作成し、評価した。結果を表1お
よび表2に示す。
【0115】比較例4 スチレンおよびケッチェンブラックを用いなかった以外
は実施例1と同様にして帯電部材を作成し、評価した。
結果を表1および表2に示す。
【0116】比較例5 表面層を形成しなかった以外は実施例13と同様にして
帯電部材を作成し、評価した。結果を表1および表2に
示す。
【0117】
【表1】
【0118】
【表2】
【0119】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高温高
湿から低温低湿に至る環境下において安定した導電性を
有し、感光体の放電絶縁破壊も生じることなく、感光体
表面を非常に均一に帯電することができ、結果として極
めて優れた画像を供給し得る電子写真帯電部材を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接触帯電法に用いる本発明の帯電部材の層構成
の例を示す図である。
【図2】接触帯電法に用いる本発明の帯電部材の層構成
の例を示す図である。
【図3】接触帯電法に用いる本発明の帯電部材の層構成
の例を示す図である。
【図4】非接触帯電法に用いる本発明の帯電部材の層構
成の例を示す図である。
【図5】非接触帯電法に用いる本発明の帯電部材の層構
成の例を示す図である。
【図6】非接触帯電法に用いる本発明の帯電部材の層構
成の例を示す図である。
【図7】本発明の帯電部材を有する電子写真装置の概略
構成の例を示す図である。
【図8】本発明の帯電部材を有する電子写真装置の概略
構成の例を示す図である。
【図9】本発明の帯電部材を有する電子写真装置の概略
構成の例を示す図である。
【図10】本発明の導電性ポリウレタン樹脂と未処理カ
ーボンを分散含有するポリウレタン樹脂の抵抗値とカー
ボン添加量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 弾性層 3 導電層 4 抵抗層 5 本発明の一次帯電用帯電部材 6 像露光手段 7 現像手段 8 転写帯電用コロナ帯電器 9 クリーニング手段 10 前露光手段 11 電子写真感光体 12 被転写部材 13 一次帯電用コロナ帯電器 14 本発明の転写帯電用帯電部材 15 本発明の除電帯電用帯電部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に樹脂層を有する電子写
    真用帯電部材において、該樹脂層がエチレン性不飽和基
    を有する単量体をカーボンおよびポリオールの存在下で
    重合させることにより得られる重合体混合物、とポリイ
    ソシアネートを反応させることにより得られる導電性ポ
    リウレタン樹脂を含有することを特徴とする電子写真用
    帯電部材。
  2. 【請求項2】 帯電部材に電圧を印加することにより電
    子写真感光体を帯電させる請求項1記載の電子写真用帯
    電部材。
  3. 【請求項3】 印加する電圧が直流電圧のみである請求
    項2記載の電子写真用帯電部材。
  4. 【請求項4】 印加する電圧が直流電圧と交流電圧を重
    畳した電圧である請求項2記載の電子写真用帯電部材。
  5. 【請求項5】 帯電部材が1次帯電用帯電部材である請
    求項1記載の電子写真用帯電部材。
  6. 【請求項6】 帯電部材が転写帯電用帯電部材である請
    求項1記載の電子写真用帯電部材。
  7. 【請求項7】 帯電部材が除電帯電用帯電部材である請
    求項1記載の電子写真用帯電部材。
  8. 【請求項8】 帯電部材の体積抵抗率が102 〜1010
    Ω・cmである請求項1記載の電子写真用帯電部材。
  9. 【請求項9】 帯電部材の表面の10点平均面粗さが5
    μm以下である請求項1記載の電子写真用帯電部材。
  10. 【請求項10】 帯電部材が電子写真感光体の表面に接
    触している請求項1記載の電子写真用帯電部材。
  11. 【請求項11】 帯電部材の圧縮永久歪みが40%以下
    である請求項10記載の電子写真用帯電部材。
  12. 【請求項12】 帯電部材の表面硬度が50°以下であ
    る請求項10記載の電子写真用帯電部材。
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