JPH0720677U - 冷凍食品用自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍食品を人手を必要とせず販売出来、又冷
気が逃げにくく冷凍効率に優れた冷凍食品用自動販売機
を提供する。 【構成】 外壁に複数の排出口６を設けた冷凍庫３を自
動販売機内部に設け、同排出口６それぞれには冷凍庫３
内の冷気を遮断する断熱性のある小扉２２を開閉手段と
してのモータ２６を備えて回動自在に設け、同冷凍庫３
の内部に載置棚４を多段に斜設し、同載置棚４の先端を
同排出口６に近接し、同載置棚４の前方には冷凍食品２
１の底面の長さほどである細長いアーム１０の両端に突
起８，９を設けたＵ字形状の排出具２を２つの突起８，
９が載置棚４の長手方向に沿ってほぼ並ぶようにして排
出具２を一対回動自在に設け、この排出具２はコイン投
入信号と冷凍食品２１の品種の選択信号とにより作動し
て冷凍食品２１を排出口６から１つづつ排出する。又、
前記開閉手段は同排出具２と連動して始動し、排出後閉
鎖するように動作する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷凍されたメンを収容したカップ・丼物など冷凍食品を販売する冷 凍食品用自動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、清涼飲料・果実飲料・メンを収容したカップ・丼物などの非冷凍食品を 販売する自動販売機はあった。又、予め冷凍したメンを収容したカップ・丼物な ど冷凍食品（以下冷凍食品という）の販売機では、冷凍室の棚に冷凍食品を載置 し、冷凍室のドアを開けて人手で棚から冷凍食品を取出す構造のものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、冷凍食品 が販売出来、又冷気が逃げにくく冷凍効率に優れた冷凍食品用自動販売機を提供 することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の要旨は、 １） 外壁に複数の排出口を設けた冷凍庫を自動販売機内部に設け、同排出口そ れぞれには冷凍庫内の冷気を遮断する断熱性のある小扉を回動自在に設け、同小 扉を回動して開閉する開閉手段を設け、同冷凍庫の内部には冷凍食品を複数載置 する載置棚を多段に斜設し、同載置棚の先端を同排出口に近接し、同載置棚の前 方には載置する冷凍食品を上記排出口から１つづつ排出する排出手段を設け、同 排出手段はコイン投入信号と冷凍食品の品種の選択信号とにより作動し、前記開 閉手段は同排出手段と連動して始動し、排出後閉鎖するように動作することを特 徴とする冷凍食品用自動販売機 ２） 排出手段が、冷凍食品の底面の長さほどである細長いアームの両端に突起 を設けたＵ字形状の排出具と、コイン投入信号と冷凍食品の品種の選択信号とに より作動して排出具を回動する回動手段とにより構成され、２つの突起が載置棚 の長手方向に沿ってほぼ並ぶようにして載置棚の先方に排出具を回動自在に設け 、開閉手段は同回動手段と連動して始動し排出後閉鎖するように作動する前記１ ）記載の冷凍食品用自動販売機 にある。

【０００５】

【作用】

本考案は、斜設した載置棚に予め冷凍された冷凍食品を載置すれば冷凍食品の 自重により冷凍食品は載置棚の先方に向って滑り落ち、先方に設けた排出手段に より滑り落ちを防がれるので、常に冷凍食品は載置棚の先方から連なって載置さ れている。そこへコインを投入したことを伝えるコイン投入信号と冷凍食品を選 択した選択信号とで排出手段が作動し、排出手段により滑り落ちを防がれていた 冷凍食品は自重により排出口へ向って滑り落ちていくとともに排出手段と連動し た開閉手段が作動し、排出口を遮断していた小扉が開く。そこへ自重により滑り 落ちてきた１つの冷凍食品が排出口を通って排出されるとともに小扉は開閉手段 により閉じ、再び排出口を遮断し冷気が逃げるのを防ぐ。排出口より排出した１ つの冷凍食品は取出口へ向い、取出口より冷凍食品を取出す。このように、これ らを繰り返し行い自動的に販売していく。

【０００６】 排出手段を冷凍食品の幅ほどの長さのアームの両端に突起を設けた排出具にコ イン投入信号と選択信号とにより作動する回動手段を備えて、２つの突起が載置 棚の長手方向に対しほぼ並ぶようにして載置棚の先方に回動自在に設け、回動手 段と開閉手段とを連動させたこととした場合は、通常排出口に近い排出具の突起 を載置棚上面に上げ、他方の突起を載置棚の下方に下げた状態とし、この排出口 に近い突起により載置棚に載置した冷凍食品は滑り落ちを防がれている。これに より、常に冷凍食品は載置棚の先方から連なって載置されている。そこへコイン 投入信号と選択信号とで回動手段が作動して排出具が回動することで排出口に近 い突起が載置棚の下へ下がるとともに、他の突起が排出口に近い突起で滑り落ち を防がれている１番先方の冷凍食品と２番目の冷凍食品との間の載置棚の上面へ 上がり、２番目の冷凍食品の滑り落ちを防ぐ。 これにより、排出口に近い突起により滑り落ちを防がれていた１番先方の冷凍 食品は排出口へ向って自重により滑り落ちていくとともに、回動手段と連動した 開閉手段により排出口を遮断している小扉が開き、１番先方の冷凍食品が排出口 を通って排出される。その後小扉は開閉手段により閉じて再び排出口を遮断し、 冷気が逃げるのを防ぐ。

【０００７】 又、排出具が元の状態に回動することで他の突起が載置棚の下へ下がり、他の 突起により滑り落ちを防がれていた冷凍食品が自重により載置棚の上面に上がっ ている排出口に近い突起に接触するまで滑り落ちるとともに、この排出口に近い 突起で滑り落ちを防がれ、再び冷凍食品が載置棚の先方から連なって載置される 。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 本実施例は、１つの載置棚で冷凍されたメンを収容したカップメンの冷凍食品 を５つ載置出来る載置棚を１０コ用いて、１０種類の合計５０コの冷凍されたメ ンを収容したカップメンの冷凍食品を−１８℃の冷凍庫内に載置するとともに自 動的に販売する例である。

【０００９】 図１は本実施例の正面図、図２は本実施例の縦断面、図３は本実施例の概略の 流れを示すフローチャート、図４は本実施例の要部を示す説明図、図５は本実施 例の要部を示す説明図、図６は本実施例の動作を示す説明図、図７は本実施例の 動作を示す説明図、図８は本実施例の動作を示す説明図、図９は本実施例の要部 を示す説明図である。

【００１０】 本実施例では載置棚４の両端に断面Ｌ型のガイド５を設け、冷凍食品２１の底 面と接触する載置棚４の上面に３つの細長い円柱形状のレール７を設け、同載置 棚４の先方の下面には排出具２としてアーム１０の両端に突起８，９を設けたＵ 字形状の排出片１１を２つの突起８，９が載置棚４下面から上面にて上下動する ように支持軸１２を介して２つの排出片１１を並設した排出具２を支持材１３に より載置棚４の下面に設け、載置棚４の下面に設けた２つの支持材１３間の同支 持軸１２において対向した２つの支持片１４を支持軸１２に垂直にして一体連結 するとともに、同支持片１４の間には連結棒１５を支持片１４に一体連結してい る。この連結棒１５にスプリング１６の一端を取付け、他端を載置棚４先端の下 面に設けた受板１７に有するフック１８に取付け、スプリング１６の復元力によ り通常は排出口６に近い突起８を載置棚４の上面に上げた状態としている。更に 、スプリング１６と反対方向の載置棚４の下面にソレノイド２０を設け、同ソレ ノイド２０のロッド１９を連結棒１５に取付けている。又、排出具２の位置であ る載置棚４の上面方向に冷凍食品２１の存在を感知するセンサー２８を設けてい る。 このように、先方に排出具２を備えた載置棚４を２つ並設したものを１組とし て５つの排出口６を有し、前面を開閉自在な開閉扉とした冷凍庫３の内部で、載 置棚４の先方を１つの排出口６に連結するとともに２０°に斜設する。このよう にして全ての排出口６に載置棚４を連結する。 又、同冷凍庫３外表面における排出口６には、排出口６外周形状よりやや大き く上部一端に外方向にギア２３を有する回転軸２４を一体連結した小扉２２を排 出口６上方に設けた支持材２５に同回転軸２４を回動自在に設け、同ギア２３に はモータ２６により駆動される駆動ギア２７をかみ合わせている。更に、排出口 ６と接触する面の小扉２２の周縁にはパッキン３７を取付けている。 この冷凍庫３を機体３３の内部に備え、冷凍庫３の開閉扉と対向する機体３３ の面を開閉自在な前面扉２９とし、又５つの排出口６と対向する面の機体３３を 着脱自在なメンテナンス扉３０とし、ネジで機体３３に止めている。これにより 、メンテナンス扉３０を外せば容易にメンテナンスが出来る。 又、図１に示すように、前面扉２９にはコインを投入するコイン投入口３８・ 投入コインの金額を表示するコイン表示部３９・返却レバー４０・返却口４１・ 開閉レバー４２・冷凍食品の種類を表示するサンプル表示部４３を１０コ・サン プル表示部４３の下に設けた選択ボタン４４を１０コ取付けている。更に、排出 口６の下方の位置である機体３３には排出された冷凍食品２１を取出す取出口３ ４を設けている。冷凍庫３の下方には冷気を供給する冷凍機３１を設け、冷気を 冷気供給ホース３５により冷凍庫３上方に設けた２つのファン３２を有する噴出 部３６に供給して、２つのファン３２により冷気を冷凍庫３内にくまなく噴出す る。

【００１１】 予め使用する前に、まず機体３３の前面扉２９を開き、内部に備えた冷凍庫３ の開閉扉を開いて、予め冷凍されたメンを収容容器に収容した冷凍食品２１を載 置棚４に並べる。これにより、１番先方の冷凍食品２１は載置棚４の先方に設け た排出片１１の排出口６に近い突起８により滑り落ちを防がれ、２番目以降の冷 凍食品２１は１番先方の冷凍食品２１により滑り落ちを防がれ、載置棚４の先方 から順に冷凍食品２１が並んだ状態で冷凍庫３に載置される。

【００１２】 使用する場合は、前面扉２９に設けたコイン投入口３８に設定金額分のコイン を投入するとともに、１０コの選択ボタン４４から希望の選択ボタン４４を押す ことによりコイン投入信号と選択信号とが排出具２に伝わり、排出具２のソレノ イド２０がソレノイド２０内にロッド１９を引き込むとともに、連結棒１５をも 引き込み排出片１１を回転させ、排出口６に近い突起８を載置棚４の下面へ下げ るとともに他の突起９を載置棚４上面に上げる。 これにより、排出口６に近い突起８に滑り落ちを防がれていた冷凍食品２１が 排出口６へ向って滑り落ちていく。又、排出口６に近い突起８が完全に載置棚４ 上面から下がる前に他の突起９が１番先方と２番目との冷凍食品２１の隙間の載 置棚４上面へ上がるので、１番先方の冷凍食品２１が滑り落ちる前に２番目の冷 凍食品２１の滑り落ちを防ぎ、１番先方の冷凍食品２１だけが排出口６へ滑り落 ちていく。 この排出具２に連動している小扉２２の開閉手段であるモータ２６が作動し、 モータ２６の駆動ギア２７と噛み合っているギア２３を回転させて排出口６を遮 断している小扉２２を開く。これにより、排出口６へ向って滑り落ちてくる冷凍 食品２１が排出口６を通過して冷凍庫３の外へ排出されるとともに、排出口６の 下方に設けた取出口３４へ向って落下していく。その後、小扉２２はモータ２６ の作動で排出口６を遮断する。これにより、操作人が取出口３４から落下した冷 凍食品２１を取出すことにより、冷凍食品用自動販売機１から希望の冷凍食品２ １を得ることが出来る。

【００１３】 その後、載置棚４の先方上方に設けたセンサー２８が冷凍食品２１の存在がな いことを感知した後、ソレノイド２０がロッド１９と連結棒１５の引き込みをや めるので、ソレノイド２０と反対側で連結棒１５と受板１７とを連結しているス プリング１６の復元力により、スプリング１６が連結棒１５を元の位置まで引き 戻すことで排出片１１を元の状態である排出口６に近い突起８が載置棚４の上面 に上がり、他方の突起９が載置棚４の下面に下がる状態とする。 これにより、他の突起９により滑り落ちを防がれていた２番目の冷凍食品２１ が自重により滑り落ちていき、載置棚４の上面に上がってきている排出口６に近 い突起８に接触するとともに滑り落ちを防がれ次の排出口６への滑り落ちの準備 が完了する。

【００１４】 更に、排出具２である排出片１１を元の状態に回動したにもかかわらず、セン サー２８が冷凍食品２１の存在がないことを感知した場合は、前面扉２９に設け た選択ボタンに売切れの表示を行う。このように、この工程を繰り返し行い載置 している冷凍食品２１を自動的に販売していく。

【００１５】 載置棚４の上面には細長い円柱レール７を３本設け、この３本のレール７上に 冷凍食品２１を貯蔵しているので、冷凍食品２１の底面の接地する接地面積が極 めて小さいので載置棚４に冷凍食品が凍結することなく確実に載置棚４を滑り落 ちていくことが出来る。又、小扉２２のパッキン３７交換など小扉２２のメンテ ナンスを行う場合、メンテナンス扉３０を開ければ容易にメンテナンスが行える 。

【００１６】 排出片１１の回動手段としては前記に限定せず正逆回転モータを用いて、この 正回転、逆回転により直接排出片１１を回動自在に駆動してもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、１つづつ冷凍食品を排出する排出手段により自重で排出口へ滑り落 ちる冷凍食品を、同排出手段と連動する開閉手段とにより小扉を開閉し冷凍食品 を確実に排出口から排出するものとなった。又、小扉は常に排出口を確実に遮断 して冷気の流出を防ぎ、冷凍食品が排出口を通過する場合だけ小扉を開閉するの で、冷気の流出を最小限に抑えることが出来、冷凍効率に優れたものとなった。 更に、排出手段としての２つの突起を設けた排出具を回動手段により回動するこ とで２つの突起を載置棚上面に交互に上下させるという簡単な構成でありながら 、排出口に近い突起が載置棚の下へ下がるとともに他方の突起が載置棚の上面に 上がり、２番目の冷凍食品の滑り落ちを防ぐので冷凍食品は１つづつ確実に排出 口へ向けて滑り落ちていくものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の正面図である。

【図２】本実施例の縦断面である。

【図３】本実施例の概略の流れを示すフローチャートで
ある。

【図４】本実施例の要部を示す説明図である。

【図５】本実施例の要部を示す説明図である。

【図６】本実施例の動作を示す説明図である。

【図７】本実施例の動作を示す説明図である。

【図８】本実施例の動作を示す説明図である。

【図９】本実施例の要部を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 冷凍食品用自動販売機 ２ 排出具 ３ 冷凍庫 ４ 載置棚 ５ ガイド ６ 排出口 ７ レール ８ 突起 ９ 突起 １０ アーム １１ 排出片 １２ 支持軸 １３ 支持材 １４ 支持片 １５ 連結棒 １６ スプリング １７ 受板 １８ フック １９ ロッド ２０ ソレノイド ２１ 冷凍食品 ２２ 小扉 ２３ ギア ２４ 回転軸 ２５ 支持材 ２６ モータ ２７ 駆動ギア ２８ センサー ２９ 前面扉 ３０ メンテナンス扉 ３１ 冷凍機 ３２ ファン ３３ 機体 ３４ 取出口 ３５ 冷気供給ホース ３６ 噴出部 ３７ パッキン ３８ コイン投入口 ３９ コイン表示部 ４０ 返却レバー ４１ 返却口 ４２ 開閉レバー ４３ サンプル表示部 ４４ 選択ボタン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外壁に複数の排出口を設けた冷凍庫を自
   動販売機内部に設け、同排出口それぞれには冷凍庫内の
   冷気を遮断する断熱性のある小扉を回動自在に設け、同
   小扉を回動して開閉する開閉手段を設け、同冷凍庫の内
   部には冷凍食品を複数載置する載置棚を多段に斜設し、
   同載置棚の先端を同排出口に近接し、同載置棚の前方に
   は載置する冷凍食品を上記排出口から１つづつ排出する
   排出手段を設け、同排出手段はコイン投入信号と冷凍食
   品の品種の選択信号とにより作動し、前記開閉手段は同
   排出手段と連動して始動し、排出後閉鎖するように動作
   することを特徴とする冷凍食品用自動販売機。
2. 【請求項２】 排出手段が、冷凍食品の底面の長さほど
   である細長いアームの両端に突起を設けたＵ字形状の排
   出具と、コイン投入信号と冷凍食品の品種の選択信号と
   により作動して排出具を回動する回動手段とにより構成
   され、２つの突起が載置棚の長手方向に沿ってほぼ並ぶ
   ようにして載置棚の先方に排出具を回動自在に設け、開
   閉手段は同回動手段と連動して始動し排出後閉鎖するよ
   うに作動する請求項１記載の冷凍食品用自動販売機。