JPH0720639Y2 - 放射性物質輸送容器のバスケツト - Google Patents

放射性物質輸送容器のバスケツト

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JPH0720639Y2
JPH0720639Y2 JP2146589U JP2146589U JPH0720639Y2 JP H0720639 Y2 JPH0720639 Y2 JP H0720639Y2 JP 2146589 U JP2146589 U JP 2146589U JP 2146589 U JP2146589 U JP 2146589U JP H0720639 Y2 JPH0720639 Y2 JP H0720639Y2
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正雄 大橋
寛 金沢
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,放射性物質輸送容器のバスケツトに関するも
のである。
(従来の技術) 放射性物質,例えば原子炉における使用済燃料は,バス
ケツトに設けた各薄板構造セル内に一体ずつ収納され,
このバスケツトが放射性物質輸送容器内に収納されて,
搬送されたり,貯蔵されたりする。
この放射性物質輸送容器のバスケツトの従来例を第5図
により説明すると,(14)がバスケツトの扇形ブロツク
で,同扇形ブロツク(14)は,アルミニウム鋳物により
作られている。そして同扇形ブロツク(14)は,縦方向
に複数個(図の場合には3個)に分割され,半径方向に
4個に分割されて,平面視扇形に形成されている。また
水平方向で隣接する各扇形ブロツク(14)が結合金具
(15)により一体的に結合され,縦方向で隣接する各扇
形ブロツク(14)がタイロツド(16)により一体的に結
合されて,全体が円筒形に形成されている。また水平方
向及び縦方向で隣接する各扇形ブロツク(14)の間に
は,水抜き孔(17)を有する十字形板(18)が適当間隔
で積み重ね状態に介装されており,同各十字形板(18)
が放射性物質輸送容器のバスケツトを水中から引き上げ
たときに,水抜きの役目をする。また上記各扇形ブロツ
ク(14)には,放射性物質を個別に収納する放射性物質
収納用孔(19)が複数個ずつ穿設され,その上端部に
は,放射状物質を収納し易くするためにガイド板(20)
が設けられ,同各放射状物質収納用孔(19)の内周壁面
には,放射性物質の中性子吸収材としてボロンカーバイ
ド焼結板(21)が取付けられている。
また第,7,86図は,上記第5図の放射性物質輸送容器の
バスケツトよりも構造を簡略化するとともに,中性子吸
収機能を向上させた他の従来例を示しており,第6図の
(23)がバスケツトの外筒で,同外筒(23)が軽合金板
金により円筒状に作られている。また(32)が放射性物
質を個別に収納する薄板構造セルで,同薄板構造セル
(32)が複数個あり,同各薄板構造セル(32)が上記外
筒(23)内に収納され,セル支持板(31)により上記外
筒(23)内に支持され,同各薄板構造セル(23)の上端
部間が上板(22)により流体密に閉じられ,上記外筒
(23)と上記各薄板構造セル(32)との間には,第6,7,
8図に示すようにスペーサ(24)((24a)(24b)(24
c))が介装されて,同各薄板構造セル(32)の横方向
移動を阻止している。また同各薄板構造セル(32)の間
には,水セル(水抜き用ウオータセル)(25)か設けら
れ,同各薄板構造セル(32)の外側面には,中性子吸収
板(26)が取付けられている。また7図の(27)が上記
各薄板構造セル(32)の底部を支持する底板で,同底板
(27)が上記外筒(23)の下端部に取付けられ,同底板
(27)のうち,各薄板構造セル(32)の下端部対向位置
には,水抜き孔(28)が設けられている。また上記各薄
板構造セル(32)の間には,第6,7,8図に示すように伝
熱板(29)((29a)(29b))が介装されており,同伝
熱板(29)が各薄板構造セル(32)内に収納した放射性
物質からの熱を外筒(23)へ伝達する役目をする。また
上記水セル(25)は,上記上板(22)と上記底板(27)
とを貫通している。また各薄板構造セル(32)の上端部
には,ガイド板(30)があり,これが上板(22)に溶接
されている。
(考案が解決しようとする課題) 前記第5図に示す従来の放射性物質輸送容器のバスケツ
トは,アルミニウム鋳物製なので,重量が嵩む。また放
射状物質収納用孔(19)の間隔が狭い場合には,鋳込製
作が困難である。
また前記第6図に示す従来の放射性物質輸送容器のバス
ケツトは,外筒(23)とスペーサ(24)((24a)(24
b)(24c))と伝熱板(29)((29a)(29b)(29
c))とがボルト組立構造であり,第5図の放射性物質
輸送容器のバスケツトの問題点を解消しているが,バス
ケツトの外筒(23)が軽合金板金により円筒状に作られ
ているので,組立作業時,外筒(23)の外径を放射性物
質輸送容器(図示せず)の内径に合わせて変更するたと
ができず,組立後,外筒(23)と放射性物質輸送容器と
の間に隙間が生じて,バスケツトから放射性物質輸送容
器への伝熱性能が低下するという問題があった。
本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり,その
目的とする処は,所定の外径のバスケツトを容易に組み
立てることができる上に,バスケツトから放射性物質輸
送容器への伝熱性能を向上できる放射性物質輸送容器の
バスケツトを提供しようとする点にある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために,本考案は,外筒と,複数
の孔を有する上板と,複数の孔を有する底板と,放射性
物質を個別に収納する複数の薄板構造セルと,複数の中
性子吸収板と,複数の水セルとを具え,前記各中性子吸
収板を前記各薄板構造セルの外面に添設し,同各薄板構
造セルを前記外筒内に間隔を置いて軸方向に平行に配設
し,前記各水セルを前記各薄板構造セルの間に配設し,
前記上板及び前記底板を前記外筒の上端開口部及び下端
開口部に流体密に取付けて,前記各薄板構造セル及び前
記水セルの上端部及び下端部を前記上板及び前記底板の
各孔の周りに流体密に接合した放射性物質輸送容器のバ
スケツトにおいて,前記外筒を円周方向に複数に分割
し,前記各水セルと前記外筒及び前記各薄板構造セルの
間に介装する伝熱板とを伝熱性に優れた金属材料により
構成し,前記分割した外筒をスペーサを介して前記伝熱
板に取付けている。
(作用) 本考案の放射性物質輸送容器のバスケツトは前記のよう
に構成されており,組立時には,円周方向に複数に分割
した外筒と伝熱板との間にスペーサを介装して,外筒の
外周面と放射性物質輸送容器の内周面との間の隙間を最
適値に調節する。また組立後,放射性物質を各薄板構造
セル内に収納して,バスケツトごと水中保管する。その
際,残留熱による温度上昇は,バスケツト中心部の薄板
構造セルで一番大きいが,この残留熱は,同薄板構造セ
ルに隣接した水セルと伝熱板,即ち,伝熱性に優れた金
属材料により構成した水セルと伝熱板とを経て外筒に伝
わる。
(実施例) 次に本考案の放射性物質輸送容器のバスケツトを第1図
乃至第4図に示す一実施例により説明すると,(1a)
(1b)(1c)及び(2a)(2b)が伝熱板,(3)がサポ
ート,(4)(及び(4a)(4b))が水セル,(5a)
(5b)が外筒,(6)(及び(6a))が薄板構造セル,
(7)がスペーサ,(8)が放射性物質輸送容器,
(9)が補強材,(10)が複数の孔を有する上板,(1
1)が複数の孔を有する底板,(12)がガイド板,(1
3)が複数の中性子吸収板,(27)が複数の孔を有する
底板,(28)が同底板の水抜き孔,δが外筒(5a)(5
b)と放射性物質輸送容器(8)との間の隙間で,本放
射性物質輸送容器のバスケツトでは,外筒(5a)(5b)
を円周方向に複数に分割している(本実施例では円周方
向に4等分している)。また各水セル(4)を銅板等の
伝熱性に優れた金属材料により構成し,外筒(5a)(5
b)と各薄板構造セル(6)との間に介装する伝熱板(1
a)(1b)(1c)及び(2a)(2b)(2c)も銅板等の伝
熱性に優れた金属材料により構成し,外筒(5a)(5b)
をスペーサ(7)を介して伝熱板(1a)(1b)(1c)及
び(2a)(2b)(2c)に取付けている。また各中性子吸
収板(13)を各薄板構造セル(6)の外面に添設し,同
各薄板構造セル(6)を外筒(5a)(5b)内に間隔を置
いて軸方向に平行に配設し,各水セル(4)を各薄板構
造セル(6)の間に配設し,上板(10)及び底板(27)
を外筒(5a)(5b)の上端開口部及び下端開口部に流体
密に取付けて,各薄板構造セル(6)及び水セル(4)
の上端部及び下端部を上板(10)及び底板(27)の各孔
の周りに流体密に接合している。また、補強材(9)が
伝熱板(1b)(1c)の接合部に取付けられ,同補強材
(9)には,重量軽減の孔が設けられている。
次に前記第1図乃至第4図に示す放射性物質輸送容器の
バスケツトの作用を具体的に説明する。組立時には,円
周方向に複数に分割した外筒(5a)(5b)と伝熱板(1
a)(1b)(1c)及び(2a)(2b)(2c)との間にスペ
ーサ(7)を介装して,外筒(5a)(5b)の外周面と放
射性物質輸送容器(8)の内周面との間の隙間δを最適
値に調節する。また組立後,放射性物質を各薄板構造セ
ル(6)内に収納して,バスケツトごと水中保管する。
その際,残留熱による温度上昇は,バスケツト中心部の
薄板構造セル(6)で一番大きいが,この残留熱は,同
薄板構造セル(6a)に隣接した水セル(4a)(4b)→伝
熱板(1a)→伝熱板(1b)(1c)→伝熱板(2a)(2b)
を経て外筒(5a)(5b)に伝わる。
(考案の効果) 本考案の放射性物質輸送容器のバスケツトは前記のよう
に組立時には,円周方向に複数に分割した外筒と伝熱板
との間にスペーサを介装して,外筒の外周面と放射性物
質輸送容器の内周面との間の隙間を最適値に調節するの
で,所定の外径のバスケツトを容易に組み立てることが
できる。
また組立後,放射性物質を各薄板構造セル内に収納し
て,バスケツトごと水中保管する。その際,残留熱によ
る温度上昇は,バスケツト中心部の薄板構造セルで一番
大きいが,この残留熱は,同薄板構造セルに隣接した水
セルと伝熱板,即ち,伝熱性に優れた金属材料により構
成した水セルと伝熱板とを経て外筒に伝わるので,バス
ケツトから放射性物質輸送容器への伝熱性能を向上でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わる放射性物質輸送容器のバスケツ
トの一実施例を示す平面図,第2図は第1図の矢印II部
分の拡大平面図,第3図はその斜視図,第4図はその縦
断側面図,第5図は従来の放射性物質輸送容器のバスケ
ツトの一例を示す斜視図,第6図は従来の放射性物質輸
送容器のバスケツトの他の例を示す斜視図,第7図はそ
の縦断側面図,第8図はその一部を拡大して示す平面図
である。 (1a)(1b)(1c)及び(2a)(2b)(2c)……伝熱
板,(4)及び(4a)……水セル,(5a)(5b)……外
筒,(6)及び(6a)……薄板構造セル,(7)……ス
ペーサ,(8)……放射性物質輸送容器,(10)……上
板,(13)……中性子吸収板,(27)……底板,(28)
……水抜き孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒と,複数の孔を有する上板と,複数の
    孔を有する底板と,放射性物質を個別に収納する複数の
    薄板構造セルと,複数の中性子吸収板と,複数の水セル
    とを具え,前記各中性子吸収板を前記各薄板構造セルの
    外面に添設し,同各薄板構造セルを前記外筒内に間隔を
    置いて軸方向に平行に配設し,前記各水セルを前記各薄
    板構造セルの間に配設し,前記上板及び前記底板を前記
    外筒の上端開口部及び下端開口部に流体密に取付けて,
    前記各薄板構造セル及び前記水セルの上端部及び下端部
    を前記上板及び前記底板の各孔の周りに流体密に接合し
    た放射性物質輸送容器のバスケツトにおいて,前記外筒
    を円周方向に複数に分割し,前記各水セルと前記外筒及
    び前記各薄板構造セルの間に介装する伝熱板とを伝熱性
    に優れた金属材料により構成し,前記分割した外筒をス
    ペーサを介して前記伝熱板に取付けたことを特徴とする
    放射性物質輸送容器のバスケツト。
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