JPH0720624B2 - レジンインジェクション法によるfrp継手の耐候性層成形方法 - Google Patents

レジンインジェクション法によるfrp継手の耐候性層成形方法

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JPH0720624B2
JPH0720624B2 JP5024740A JP2474093A JPH0720624B2 JP H0720624 B2 JPH0720624 B2 JP H0720624B2 JP 5024740 A JP5024740 A JP 5024740A JP 2474093 A JP2474093 A JP 2474093A JP H0720624 B2 JPH0720624 B2 JP H0720624B2
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薫 東久保
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九州積水工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レジンインジェクショ
ン法(以下「RI法」という)によってFRP継手を成
形する方法であって、このFRP継手における表面の白
化を防止する耐候性層をFRP層と一体にして設ける成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のRI法によるFRP継手の成形方
法は、樹脂によって形成した継手の外側にガラス繊維を
巻付け、次に、これを前記継手の外形より少し広めに形
成したキャビティを有する金型内に入れ、該金型内に熱
硬化性樹脂を注入して前記ガラス繊維中に含浸硬化させ
ることにより成形するようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のRI法によるFRP継手の成形方法では、FRP層
の成形時に、強化材のガラス繊維が製品表面に露出した
状態で成形される場合があり、この場合露出したガラス
繊維部分が白化して外観上の品質を落としてしまうとい
う問題があった。また、白化迄は至っていないが、極表
面までガラス繊維が接近している個所があると、この薄
い表面樹脂部分が脱落して白化に至ってしまうという問
題があった。FRP継手を耐熱管材として用いる場合、
樹脂の耐熱性能を向上させる分子構造は、その伸びの性
能を低くしてしまうから、この伸びの性能が低い樹脂の
表面は、紫外線アタックや雨水等による加水分解での劣
化状態に内外両面より熱衝撃を受けるとクラックが発生
し、このクラックから樹脂脱落に至り易いため、ガラス
繊維の露出と白化が進み易い状態となっている。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、RI法で成形するFRP継手にガラス繊維を露出さ
せず表面の白化を防止することができる耐候性層を同時
に成形する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として、本発明のRI法によるFRP継手の耐候
性層成形方法では、あらかじめ樹脂によって形成した継
手の外側にガラス繊維を巻付け、次に、これを前記継手
の外形より少し広めに形成したキャビティを有する金型
内に入れ、該金型内に熱硬化性樹脂を注入して前記ガラ
ス繊維中に含浸硬化させることにより、継手の上にFR
P層を一体化して形成するFRP継手の外側に耐候性層
を成形する方法であって、前記FRP層の外表面に固着
して耐候性層を形成する樹脂を、あらかじめ前記金型の
成型面に仮塗着した後にガラス繊維巻付け継手を入れ、
該金型に熱硬化性樹脂を注入して硬化させることによ
り、FRP層の外側に耐候性層が固着したFRP継手を
成形する方法とした。
【0006】
【作用】本発明では、ガラス繊維を巻いた継手を金型に
入れてから熱硬化性樹脂を注入してFRP層を形成す
る。そして、この際、金型の成形面に仮り塗着させてい
た樹脂が、前記FRP層の外側に固着して耐候性層を形
成する。従って、ガラス繊維がFRP層表面にあっても
耐候性層で被覆された状態となり、ガラス繊維による表
面白化を防止することができる。また、ガラス繊維がF
RP層の極表面まで接近してガラス繊維含浸用樹脂が薄
くなっていても、その上の耐候性層が樹脂脱落を防止す
るため、ガラス繊維が露出せず表面白化を防止すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のRI法によるFRP継手の耐
候性層成形方法の実施例を説明する。図1は本実施例の
成形方法を示す説明図、図2は本実施例の成形方法で成
形したティーズ継手を示す平面図である。
【0008】まず、別工程にて硬質塩化ビニル製ティー
ズ継手1の上に綿状のコンティニュアスストランドマッ
ト2を所要厚さ巻回してストランドマット巻きティーズ
継手3を設けておく(図1(イ),(ロ)参照)。
【0009】そして、成形工程では、前記ティーズ継手
1と同一形状であってやや広めに形成したキャビティを
有する2つ割り金型4を、あらかじめ加温炉内で略50
℃に加温しておき、成形時にこれを取り出して、その上
金型4aの成形面5aと下金型4bの成形面5bとに、
イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂6を適宜厚さと
なるようにスプレーで仮塗着する(図1(ハ)参照)。
この場合、前記イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂
6は、型温度(50℃)により2分前後で硬化するよう
に硬化剤の配合量を設定しておく。
【0010】前記成形面5a,5bにスプレーしたイソ
フタル酸系不飽和ポリエステル樹脂6による塗着層7が
硬化(但し空気接触面側は未硬化)した後、前記ストラ
ンドマット巻きティーズ継手3を下金型4b内にセット
して上金型4aを閉じ合わせる。このとき、ティーズ継
手3に巻き回したストランドマット2の外表面は、成型
面の塗着層7の内面側に止まることになる。そして、金
型4のキャビティに連通する注入口8にノズル9を接続
してテレフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂10を充填
し、コンティニュアスストランドマット2に含浸させる
(図1(ニ)参照)。このテレフタル酸系不飽和ポリエ
ステル樹脂10がキャビティ内に充満して前記塗着層7
の内面側と一体となることにより、塗着層7の内面が空
気を遮断され硬化を開始する。そして、テレフタル酸系
不飽和ポリエステル樹脂10が硬化することによりティ
ーズ継手1の上にFRP層11を形成し、塗着層7が前
記FRP層11の上に一体となって硬化する。
【0011】この後、型開きしてこの成形品を取出すこ
とにより、前記塗着層7がFRP層11を被覆し耐候性
層12となったFRP継手Aを成形することができる
(図1(ホ)参照)。
【0012】尚、前記成形工程において、型開閉を行う
作業場には1作業者に付き2ケ所受け持たせ、前記成形
面への塗着層が硬化するまではもう一方の作業場で他の
型の開閉作業を行うようにすれば効率的に生産を行うこ
とができる。
【0013】以下は従来のRI法によって成形したFR
Pティーズ継手と本実施例によるRI法によって成形し
たFRPティーズ継手との耐候性比較試験を行った条件
と評価である。 条件:耐候性評価はウエザロ促進機2000時間(屋外
暴露10年に相当)までかけたものの外観評価を行う。 評価: 従来のRI法によるFRPティーズ継手 初期:全表面の40%が白化状態であった。 促進:200時間促進で80%白化した。400時間で
全面白化した。 本実施例によるFRPティーズ継手 初期:白化部無しの状態であった。 促進:2000時間促進終了後でも白化部無しであっ
た。
【0014】以上、説明してきたように本実施例では、
成形面5a,5bにスプレーで仮塗着した塗着層7の空
気接触面(内面)は、RI成形における樹脂を注入する
までは硬化を開始しない状態となっている。つまり、F
RP層を形成するための隙間部分に充填した樹脂が、塗
着層7の内面に接着し空気を排除した状態となってから
初めてその内面が硬化を開始するため、硬化後FRP層
と一体化した耐候性層を設けることができる。FRP層
は、あらかじめ硬化させた耐候性層より内部に止まるか
ら、コンティニュアスストランドマットが表面に露出し
たり、該ストランドマットが極表面まで接近し樹脂厚さ
を薄くして剥離させたりすることがないため、ティーズ
継手が白化することがない。耐候性層の表面側は金型に
密着して空気と遮断されているから、完全硬化面が確実
に得られる。つまり、この耐候性層に使用する樹脂の性
能を最大に確保することができる。金型へのスプレー塗
着は、成形面以外へのはみ出し塗着が行われても問題は
ないから作業手順も簡単であり、短時間で容易に行うこ
とができる。この場合、追加となる作業時間は、製品の
大きさにもよるが、10秒/サイクル前後である。スプ
レー塗装機や環境設備を準備するだけで良く、必要設備
費が少くて済む。
【0015】以上本発明の実施例を説明してきたが、本
発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、継手はティーズ継手
で説明したが、この外、エルボ継手やソケット継手、レ
デュサー、ベンド継手等にも適用することができる。
【0016】また、継手の樹脂やガラス繊維、含浸樹
脂、耐候性層形成用樹脂等の種類は任意である。
【0017】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明のRI法
によるFRP継手の耐候性層成形方法にあっては、前記
方法を採用したため、ガラス繊維が表面に露出してFR
P継手の表面が白化するのを防止する耐候性層を成形す
ることができる。簡単な設備と作業手順、および短い作
業時間の追加で完全硬化した耐候性層を成形することが
できる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のRI法によるFRP継手の耐候性層成
形方法を示す説明図である。
【図2】同上の方法で成形したティーズ継手を示す平面
図である。
【符号の説明】
A FRP継手 1 硬質塩化ビニル製ティーズ継手 2 コンティニュアスストランドマット(ガラス繊維) 3 ストランドマット巻きティーズ継手(ガラス繊維巻
付け継手) 4 金型 4a 上金型 4b 下金型 5a 上金型の成形面 5b 下金型の成形面 6 イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂(耐候性層
成形樹脂) 7 塗着層(仮塗着) 10 テレフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂(ガラス
繊維含浸樹脂) 11 FRP層 12 耐候性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 70/06 B29K 105:08 B29L 31:24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ樹脂によって形成した継手の
    外側にガラス繊維を巻付け、次に、これを前記継手の外
    形より少し広めに形成したキャビティを有する金型内に
    入れ、該金型内に熱硬化性樹脂を注入して前記ガラス繊
    維中に含浸硬化させることにより、継手の上にFRP層
    を一体化して形成するFRP継手の外側に耐候性層を成
    形する方法であって、 前記FRP層の外表面に固着して耐候性層を形成する樹
    脂を、あらかじめ前記金型の成型面に仮塗着した後にガ
    ラス繊維巻付け継手を入れ、該金型に熱硬化性樹脂を注
    入して硬化させることにより、FRP層の外側に耐候性
    層が固着したFRP継手を成形することを特徴とするレ
    ジンインジェクション法によるFRP継手の耐候性層成
    形方法。
JP5024740A 1993-01-19 1993-01-19 レジンインジェクション法によるfrp継手の耐候性層成形方法 Expired - Fee Related JPH0720624B2 (ja)

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