JPH0720554Y2 - 直流アーク炉の炉底構造 - Google Patents
直流アーク炉の炉底構造Info
- Publication number
- JPH0720554Y2 JPH0720554Y2 JP6858490U JP6858490U JPH0720554Y2 JP H0720554 Y2 JPH0720554 Y2 JP H0720554Y2 JP 6858490 U JP6858490 U JP 6858490U JP 6858490 U JP6858490 U JP 6858490U JP H0720554 Y2 JPH0720554 Y2 JP H0720554Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- plate
- arc furnace
- bottom electrode
- bottom plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Discharge Heating (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使用さ
れる直流アーク炉の炉底構造に関するものである。
れる直流アーク炉の炉底構造に関するものである。
［従来の技術］ 溶解、精錬用のアーク炉として、炉内に装入した溶解金
属の上方に配置した陰極電極と、炉底、側壁等の炉底に
取り付けられた陽極電極との間に電流を流し、金属材料
の溶解、溶融金属の精錬等を行う直流アーク炉が知られ
ている。例えば特開昭57-152697号公報に開示されてい
るように、第４図に示すこの種の直流アーク炉における
炉底電極２は、炉体の炉底板５に取り付けられるが、炉
体と炉底電極は電気的に縁を切る必要があり、炉底板と
取り付けられる炉底電極の取り付け部材との間に絶縁材
８を設置し電気的絶縁部を設けている。
属の上方に配置した陰極電極と、炉底、側壁等の炉底に
取り付けられた陽極電極との間に電流を流し、金属材料
の溶解、溶融金属の精錬等を行う直流アーク炉が知られ
ている。例えば特開昭57-152697号公報に開示されてい
るように、第４図に示すこの種の直流アーク炉における
炉底電極２は、炉体の炉底板５に取り付けられるが、炉
体と炉底電極は電気的に縁を切る必要があり、炉底板と
取り付けられる炉底電極の取り付け部材との間に絶縁材
８を設置し電気的絶縁部を設けている。
［考案が解決しようとする課題］ ところが、この様な炉底構造には次の如き問題点が生ず
る。
る。
溶解金属中に含まれる鉛などが操業を重ねていくと炉
底部に凝固・析出し、次第に炉底板と炉底電極との間に
設置した絶縁材を覆い、電気的絶縁機能を低下させる。
底部に凝固・析出し、次第に炉底板と炉底電極との間に
設置した絶縁材を覆い、電気的絶縁機能を低下させる。
また、この鉛を炉外に排出するために、炉底板に数箇
所に穴を設けることがあるが、これでは完全に排出する
ことが出来ず絶縁材を覆い、やはり電気的絶縁機能を低
下させてしまう。
所に穴を設けることがあるが、これでは完全に排出する
ことが出来ず絶縁材を覆い、やはり電気的絶縁機能を低
下させてしまう。
電気的絶縁機能の低下により、操業時に炉底板と炉底
電極との間で放電が生じ、場合により操業不能となる。
電極との間で放電が生じ、場合により操業不能となる。
そこで、本考案は、上記課題を解決するためのもので、
安定した操業を長期に亘って可能ならしめることを目的
とする。
安定した操業を長期に亘って可能ならしめることを目的
とする。
［課題を解決するための手段］ 本考案の構成は直流アーク炉の炉底構造において、炉底
板と該炉底板に対し独立した炉底電極の基盤との間に、
高温媒体を通すための配管を具備した発泡性の取り付け
板を設置し、絶縁材を炉外の炉底電極の支持部に取り付
けて成ることを特徴とする。
板と該炉底板に対し独立した炉底電極の基盤との間に、
高温媒体を通すための配管を具備した発泡性の取り付け
板を設置し、絶縁材を炉外の炉底電極の支持部に取り付
けて成ることを特徴とする。
［作用］ 本考案により、操業を重ねていっても、溶解金属中に含
まれていた鉛は、炉底板と炉底電極の基盤との間に設け
た発泡性の取り付け板の中を通って炉外へ流出し、炉外
に設置された絶縁材を覆うことはない。また、発泡性の
取り付け板の中に鉛の融点以上の高温媒体を通すること
により、鉛は常に液体の状態にあるため、炉外へ完全に
排出され鉛による電気的絶縁機能を低下させず、長期的
に安定した操業を可能ならしめるものである。
まれていた鉛は、炉底板と炉底電極の基盤との間に設け
た発泡性の取り付け板の中を通って炉外へ流出し、炉外
に設置された絶縁材を覆うことはない。また、発泡性の
取り付け板の中に鉛の融点以上の高温媒体を通すること
により、鉛は常に液体の状態にあるため、炉外へ完全に
排出され鉛による電気的絶縁機能を低下させず、長期的
に安定した操業を可能ならしめるものである。
［実施例］ 本考案の直流アーク炉の炉底構造の実施例を第１図によ
り説明する。炉底電極は導電板１に取り付けられた棒状
電極２より構成され、該棒状電極は炉底電極の基盤３に
取り付けられ、導電板１へは給電ケーブル４より給電さ
れている。この炉底電極は炉底板５と炉底電極の基盤３
との間に、高温媒体を通すための配管６を具備した発泡
性の取り付け板７として気泡を含んだセラミックスフィ
ルターが設けられ、炉底板５と絶縁材８を介して取り付
けられた支持装置９により固定されている。発泡性の取
り付け板７は、第１図のように炉底板５と炉底電極の基
盤３との間に平面的に設けても、または第２図に示す別
実施例のように立面的に、あるいは第３図に示す更に別
の実施例のように平面的かつ立面的に設けるいずれの場
合においてもその効果は同じである。高温媒体として
は、鉛の融点以上であればよいので、330℃〜500℃の熱
風が好ましい。
り説明する。炉底電極は導電板１に取り付けられた棒状
電極２より構成され、該棒状電極は炉底電極の基盤３に
取り付けられ、導電板１へは給電ケーブル４より給電さ
れている。この炉底電極は炉底板５と炉底電極の基盤３
との間に、高温媒体を通すための配管６を具備した発泡
性の取り付け板７として気泡を含んだセラミックスフィ
ルターが設けられ、炉底板５と絶縁材８を介して取り付
けられた支持装置９により固定されている。発泡性の取
り付け板７は、第１図のように炉底板５と炉底電極の基
盤３との間に平面的に設けても、または第２図に示す別
実施例のように立面的に、あるいは第３図に示す更に別
の実施例のように平面的かつ立面的に設けるいずれの場
合においてもその効果は同じである。高温媒体として
は、鉛の融点以上であればよいので、330℃〜500℃の熱
風が好ましい。
［考案の効果］ 以上説明したように、本考案においては、溶解金属中の
鉛が操業を重ねる上で炉底部に溜まり出しても、炉底板
と炉底電極の基盤との間に設けた発泡性の取り付け板が
常に鉛の融点以上の温度に保たれているため、鉛は液体
の状態で発泡性の取り付け板の多数の隙間より完全に排
出される。また炉外に設置した絶縁材は鉛の析出に無関
係な位置関係のため、常に完全な絶縁状態に保たれてい
る。従って、炉底板と炉底電極との間で放電が生じるこ
ともなく安定した操業を長期間実施でき、生産性向上が
大幅に図れることとなる。
鉛が操業を重ねる上で炉底部に溜まり出しても、炉底板
と炉底電極の基盤との間に設けた発泡性の取り付け板が
常に鉛の融点以上の温度に保たれているため、鉛は液体
の状態で発泡性の取り付け板の多数の隙間より完全に排
出される。また炉外に設置した絶縁材は鉛の析出に無関
係な位置関係のため、常に完全な絶縁状態に保たれてい
る。従って、炉底板と炉底電極との間で放電が生じるこ
ともなく安定した操業を長期間実施でき、生産性向上が
大幅に図れることとなる。
第１図、第２図、第３図は、直流アーク炉の炉底に適用
した本考案の炉底構造例を示す断面図である。第１図
は、発泡性の取り付け板７を炉底板５と炉底電極の基盤
３との間に平面的に設けた場合、第２図は、立面的に、
第３図は、平面的かつ立面的に設けた場合を示す。第４
図は、本考案に関する従来技術を示す断面図である。 １…導電板、２…棒状電極、３…炉底電極基盤、４…給
電ケーブル、５…炉底板、６…配管、７…発泡性の取り
付け板、８…絶縁材、９…支持装置、10…スタンプ材、
11…パーマ煉瓦、12…高温媒体
した本考案の炉底構造例を示す断面図である。第１図
は、発泡性の取り付け板７を炉底板５と炉底電極の基盤
３との間に平面的に設けた場合、第２図は、立面的に、
第３図は、平面的かつ立面的に設けた場合を示す。第４
図は、本考案に関する従来技術を示す断面図である。 １…導電板、２…棒状電極、３…炉底電極基盤、４…給
電ケーブル、５…炉底板、６…配管、７…発泡性の取り
付け板、８…絶縁材、９…支持装置、10…スタンプ材、
11…パーマ煉瓦、12…高温媒体
Claims (1)
- 【請求項１】直流アーク炉の炉底構造において、アーク
炉の炉底板と該炉底板に対し独立した炉底電極の基盤と
の間に、高温媒体を通すための配管を具備した発泡性の
取り付け板を配置し、絶縁材を炉外の炉底電極の支持部
に取り付けることを特徴とする直流アーク炉底構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6858490U JPH0720554Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 直流アーク炉の炉底構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6858490U JPH0720554Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 直流アーク炉の炉底構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0427392U JPH0427392U (ja) | 1992-03-04 |
| JPH0720554Y2 true JPH0720554Y2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=31603149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6858490U Expired - Lifetime JPH0720554Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 直流アーク炉の炉底構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0720554Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-29 JP JP6858490U patent/JPH0720554Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0427392U (ja) | 1992-03-04 |
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