JPH07205038A - ワッシャかしめ工具及びワッシャかしめ忘れ防止装置 - Google Patents
ワッシャかしめ工具及びワッシャかしめ忘れ防止装置Info
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- JPH07205038A JPH07205038A JP383794A JP383794A JPH07205038A JP H07205038 A JPH07205038 A JP H07205038A JP 383794 A JP383794 A JP 383794A JP 383794 A JP383794 A JP 383794A JP H07205038 A JPH07205038 A JP H07205038A
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- bolt
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- caulking
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- Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルトの緩みを防止する緩み止めワッシャを
折り曲げ片を容易に折り曲げることが可能なワッシャか
しめ工具を提供する。 【構成】 工具本体11の一端に設けたヘッド14に、
ボルト4の頭部41 側面に当接可能なボルト当接部15
を設ける。ヘッド14にリンク21を介して支持したか
しめ部材19をヘッド14に枢支したレバー17にピン
20で連結する。緩み止めワッシャ5を挟んでワイヤ連
結リンク2に螺入されたボルト4の頭部4 1 にボルト当
接部15を当接させてレバー17を矢印b方向に操作す
ると、かしめ部材19が矢印c方向に揺動して緩み止め
ワッシャ5の折り曲げ片53 を折り曲げ、ボルト4の緩
みを防止する。
折り曲げ片を容易に折り曲げることが可能なワッシャか
しめ工具を提供する。 【構成】 工具本体11の一端に設けたヘッド14に、
ボルト4の頭部41 側面に当接可能なボルト当接部15
を設ける。ヘッド14にリンク21を介して支持したか
しめ部材19をヘッド14に枢支したレバー17にピン
20で連結する。緩み止めワッシャ5を挟んでワイヤ連
結リンク2に螺入されたボルト4の頭部4 1 にボルト当
接部15を当接させてレバー17を矢印b方向に操作す
ると、かしめ部材19が矢印c方向に揺動して緩み止め
ワッシャ5の折り曲げ片53 を折り曲げ、ボルト4の緩
みを防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク等に螺入される
ボルトが貫通する緩み止めワッシャに形成した折り曲げ
片を前記ボルトの頭部側面に当接する位置に折り曲げる
ためのワッシャかしめ工具と、このワッシャかしめ工具
を備えたワッシャかしめ忘れ防止装置とに関する。
ボルトが貫通する緩み止めワッシャに形成した折り曲げ
片を前記ボルトの頭部側面に当接する位置に折り曲げる
ためのワッシャかしめ工具と、このワッシャかしめ工具
を備えたワッシャかしめ忘れ防止装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用自動変速機のマニュアルバルブ
を作動させるコントロールシャフトはミッションケース
を貫通して外部に延出しており、このコントロールシャ
フトの外端に取り付けられたワイヤ連結リンクがコント
ロールワイヤを介してシフトレバーに接続される。
を作動させるコントロールシャフトはミッションケース
を貫通して外部に延出しており、このコントロールシャ
フトの外端に取り付けられたワイヤ連結リンクがコント
ロールワイヤを介してシフトレバーに接続される。
【0003】図9は前記コントロールシャフトとワイヤ
連結リンクとの結合部を示すものである。即ち、コント
ロールワイヤ1が結着されたワイヤ連結リンク2のボス
部2 1 をコントロールシャフト3の外周に嵌合させ、ボ
ルト4をボス部21 のボルト孔22 とコントロールシャ
フト3のボルト孔31 とに螺入することにより、ワイヤ
連結リンク2がコントロールシャフト3に固定される。
このとき、前記ボルト4の緩みを防止すべく、該ボルト
4の頭部41 とワイヤ連結リンク2のボス部2 1 との間
に緩み止めワッシャ5が介装される。
連結リンクとの結合部を示すものである。即ち、コント
ロールワイヤ1が結着されたワイヤ連結リンク2のボス
部2 1 をコントロールシャフト3の外周に嵌合させ、ボ
ルト4をボス部21 のボルト孔22 とコントロールシャ
フト3のボルト孔31 とに螺入することにより、ワイヤ
連結リンク2がコントロールシャフト3に固定される。
このとき、前記ボルト4の緩みを防止すべく、該ボルト
4の頭部41 とワイヤ連結リンク2のボス部2 1 との間
に緩み止めワッシャ5が介装される。
【0004】緩み止めワッシャ5は、ボルト4が貫通す
るボルト孔51 の外周に、1個の回り止め片52 及び2
個の折り曲げ片53 ,54 を備える。回り止め片52 は
ワイヤ連結リンク2のボス部21 外周に当接して緩み止
めワッシャ5を回り止めし、また折り曲げ片53 ,54
は矢印方向に直角にかしめられてボルト4の頭部41側
面に当接する。而して、ボルト4は折り曲げ片53 ,5
4 によって緩み止めワッシャ5に対して係止され、且つ
緩み止めワッシャ5は回り止め片52 によってワイヤ連
結リンク2のボス部21 に対して係止されるため、ボル
ト4の緩みが防止されてワイヤ連結リンク2のコントロ
ールシャフト3からの脱落が未然に回避される。
るボルト孔51 の外周に、1個の回り止め片52 及び2
個の折り曲げ片53 ,54 を備える。回り止め片52 は
ワイヤ連結リンク2のボス部21 外周に当接して緩み止
めワッシャ5を回り止めし、また折り曲げ片53 ,54
は矢印方向に直角にかしめられてボルト4の頭部41側
面に当接する。而して、ボルト4は折り曲げ片53 ,5
4 によって緩み止めワッシャ5に対して係止され、且つ
緩み止めワッシャ5は回り止め片52 によってワイヤ連
結リンク2のボス部21 に対して係止されるため、ボル
ト4の緩みが防止されてワイヤ連結リンク2のコントロ
ールシャフト3からの脱落が未然に回避される。
【0005】従来は前記緩み止めワッシャ5の折り曲げ
片53 ,54 を作業員がペンチ等を用いてかしめてお
り、そのかしめ作業が完了しているか否かを他の作業員
が目視で確認していた。
片53 ,54 を作業員がペンチ等を用いてかしめてお
り、そのかしめ作業が完了しているか否かを他の作業員
が目視で確認していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緩み止
めワッシャ5の折り曲げ片53 ,54 をペンチ等を用い
てかしめるのは作業性が悪く、しかも作業の完了を目視
により確認するだけでは作業忘れを見落とす可能性があ
る。
めワッシャ5の折り曲げ片53 ,54 をペンチ等を用い
てかしめるのは作業性が悪く、しかも作業の完了を目視
により確認するだけでは作業忘れを見落とす可能性があ
る。
【0007】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、緩み止めワッシャの折り曲げ片をかしめる作業を容
易に行うことが可能なワッシャかしめ工具を提供するこ
とを目的とする。また本発明は、前記ワッシャかしめ工
具を用いて作業忘れを防止するワッシャかしめ忘れ防止
装置を提供することを目的とする。
で、緩み止めワッシャの折り曲げ片をかしめる作業を容
易に行うことが可能なワッシャかしめ工具を提供するこ
とを目的とする。また本発明は、前記ワッシャかしめ工
具を用いて作業忘れを防止するワッシャかしめ忘れ防止
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ボルトが貫通する緩
み止めワッシャに形成した折り曲げ片を前記ボルトの頭
部側面に当接する位置に折り曲げるためのワッシャかし
め工具であって、一端にグリップを有する工具本体と、
工具本体の他端に設けられてボルトの頭部側面に当接し
得るボルト当接部と、工具本体に揺動自在に枢支された
レバーと、工具本体の他端に設けられてレバーの操作に
よりボルト当接部に向けて揺動し、緩み止めワッシャの
折り曲げ片を折り曲げるかしめ部材と、を備えたことを
特徴とする。
に、請求項1に記載された発明は、ボルトが貫通する緩
み止めワッシャに形成した折り曲げ片を前記ボルトの頭
部側面に当接する位置に折り曲げるためのワッシャかし
め工具であって、一端にグリップを有する工具本体と、
工具本体の他端に設けられてボルトの頭部側面に当接し
得るボルト当接部と、工具本体に揺動自在に枢支された
レバーと、工具本体の他端に設けられてレバーの操作に
よりボルト当接部に向けて揺動し、緩み止めワッシャの
折り曲げ片を折り曲げるかしめ部材と、を備えたことを
特徴とする。
【0009】また請求項2に記載されたワッシャかしめ
工具は、請求項1の構成に加えて、レバーの操作トルク
を検知するトルクセンサを備えたことを特徴とする。
工具は、請求項1の構成に加えて、レバーの操作トルク
を検知するトルクセンサを備えたことを特徴とする。
【0010】また請求項3記載に記載された発明は、請
求項2に記載されたワッシャかしめ工具を備えたワッシ
ャかしめ忘れ防止装置であって、所定時間の経過をカウ
ントするタイマーと、前記所定時間内にワッシャかしめ
工具のトルクセンサが出力する信号に基づいて折り曲げ
片の折り曲げ作業の完了を確認するかしめ確認制御装置
と、かしめ確認制御装置が折り曲げ作業の完了を確認し
ない場合に警報を発する警報手段と、を備えたことを特
徴とする。
求項2に記載されたワッシャかしめ工具を備えたワッシ
ャかしめ忘れ防止装置であって、所定時間の経過をカウ
ントするタイマーと、前記所定時間内にワッシャかしめ
工具のトルクセンサが出力する信号に基づいて折り曲げ
片の折り曲げ作業の完了を確認するかしめ確認制御装置
と、かしめ確認制御装置が折り曲げ作業の完了を確認し
ない場合に警報を発する警報手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0011】また請求項4に記載された発明は、請求項
2に記載されたワッシャかしめ工具を備えたワッシャか
しめ忘れ防止装置であって、前記ボルトを締め付けるボ
ルト締め付け工具の操作トルクを検知するトルクセンサ
と、ボルト締め付け工具のトルクセンサが出力する信号
とワッシャかしめ工具のトルクセンサが出力する信号と
に基づいて折り曲げ片の折り曲げ作業の完了を確認する
かしめ確認制御装置と、かしめ確認制御装置が折り曲げ
作業の完了を確認しない場合に、前記ボルトが螺入され
るワークを搬送するコンベアの作動を規制するコンベア
制御装置と、を備えたことを特徴とする。
2に記載されたワッシャかしめ工具を備えたワッシャか
しめ忘れ防止装置であって、前記ボルトを締め付けるボ
ルト締め付け工具の操作トルクを検知するトルクセンサ
と、ボルト締め付け工具のトルクセンサが出力する信号
とワッシャかしめ工具のトルクセンサが出力する信号と
に基づいて折り曲げ片の折り曲げ作業の完了を確認する
かしめ確認制御装置と、かしめ確認制御装置が折り曲げ
作業の完了を確認しない場合に、前記ボルトが螺入され
るワークを搬送するコンベアの作動を規制するコンベア
制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1〜図9は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はワッシャかしめ工具の斜視図、図2は図1の
2方向矢視図、図3は作用説明図、図4は図3の4−4
線断面図、図5は図4に対応する作用説明図、図6は組
立ラインの概略図、図7は制御系のブロック図、図8は
ボルト締め付け工具の斜視図、図9はワイヤ連結リンク
取付部の斜視図である。
で、図1はワッシャかしめ工具の斜視図、図2は図1の
2方向矢視図、図3は作用説明図、図4は図3の4−4
線断面図、図5は図4に対応する作用説明図、図6は組
立ラインの概略図、図7は制御系のブロック図、図8は
ボルト締め付け工具の斜視図、図9はワイヤ連結リンク
取付部の斜視図である。
【0013】先ず、図1及び図2に基づいて前記緩み止
めワッシャ5の折り曲げ片53 ,5 4 をかしめるための
ワッシャかしめ工具T1 の構造を説明する。
めワッシャ5の折り曲げ片53 ,5 4 をかしめるための
ワッシャかしめ工具T1 の構造を説明する。
【0014】ワッシャかしめ工具T1 はロッド状の工具
本体11と、工具本体11の一端に設けられたグリップ
12と、工具本体11に加わる曲げモーメントを検出す
るトルクセンサ13とを備える。前記工具本体11、グ
リップ12及びトルクセンサ13は、市販のトルクレン
チの一部をそのまま利用することができる。
本体11と、工具本体11の一端に設けられたグリップ
12と、工具本体11に加わる曲げモーメントを検出す
るトルクセンサ13とを備える。前記工具本体11、グ
リップ12及びトルクセンサ13は、市販のトルクレン
チの一部をそのまま利用することができる。
【0015】工具本体11の他端に連設されたヘッド1
4には、前記ボルト4の頭部41 の略半周を支持する円
弧状の支持面を有するボルト当接部15が設けられる。
ヘッド14の基端にピン16で枢支されたレバー17
は、ヘッド14との間に装着されたスプリング18によ
って図1の矢印a方向に付勢される。レバー17の先端
にはかしめ部材19の基端がピン20で枢支されるとと
もに、かしめ部材19の中間部とヘッド14の中間部と
が、リンク21の両端にそれぞれピン22,23を介し
て枢支される。従って、グリップ12を握ってレバー1
7をスプリング18に抗して矢印b方向に押し下げる
と、かしめ部材19の先端が矢印c方向に揺動する。
4には、前記ボルト4の頭部41 の略半周を支持する円
弧状の支持面を有するボルト当接部15が設けられる。
ヘッド14の基端にピン16で枢支されたレバー17
は、ヘッド14との間に装着されたスプリング18によ
って図1の矢印a方向に付勢される。レバー17の先端
にはかしめ部材19の基端がピン20で枢支されるとと
もに、かしめ部材19の中間部とヘッド14の中間部と
が、リンク21の両端にそれぞれピン22,23を介し
て枢支される。従って、グリップ12を握ってレバー1
7をスプリング18に抗して矢印b方向に押し下げる
と、かしめ部材19の先端が矢印c方向に揺動する。
【0016】図6に示すように、コンベアCで自動車の
車体を搬送する組立ラインに沿って、車体にエンジンを
取り付けるエンジン取り付けステーションS1、自動変
速機のコントロールシャフト3にボルト4を螺入して緩
み止めワッシャ5を仮り止めするワッシャ仮り止めステ
ーションS2、図8に示すように、ボルト4をボルト締
め付け工具T2 で締め増しして締付トルクが所定値に達
していることを確認するとともに、前記ワッシャかしめ
工具T1 で緩み止めワッシャ5の折り曲げ片5 3 ,54
をかしめるワッシャかしめステーションS3及びコント
ロールワイヤ1にカバーを取り付けるカバー取り付けス
テーションS4が設けられる。
車体を搬送する組立ラインに沿って、車体にエンジンを
取り付けるエンジン取り付けステーションS1、自動変
速機のコントロールシャフト3にボルト4を螺入して緩
み止めワッシャ5を仮り止めするワッシャ仮り止めステ
ーションS2、図8に示すように、ボルト4をボルト締
め付け工具T2 で締め増しして締付トルクが所定値に達
していることを確認するとともに、前記ワッシャかしめ
工具T1 で緩み止めワッシャ5の折り曲げ片5 3 ,54
をかしめるワッシャかしめステーションS3及びコント
ロールワイヤ1にカバーを取り付けるカバー取り付けス
テーションS4が設けられる。
【0017】図7は前記ワッシャかしめステーションS
3に設けられた制御系を示すもので、その制御系はコン
ベア制御装置31とかしめ確認制御装置32とを備え
る。
3に設けられた制御系を示すもので、その制御系はコン
ベア制御装置31とかしめ確認制御装置32とを備え
る。
【0018】コンベア制御装置31は、車体がかしめス
テーションS3に達して停止したことを確認する車両停
止確認手段33と、ワッシャかしめステーションS3で
停止した車体の側部に設けられたIDカード30からI
D情報を読み取るID情報読み取り手段34(図6参
照)と、コンベアCの駆動及び停止を制御するコンベア
作動制御手段35とを備える。ID情報は車体の各種仕
様を含むもので、そこにはコントロールワイヤ1の取り
付け作業の有無が含まれる。
テーションS3に達して停止したことを確認する車両停
止確認手段33と、ワッシャかしめステーションS3で
停止した車体の側部に設けられたIDカード30からI
D情報を読み取るID情報読み取り手段34(図6参
照)と、コンベアCの駆動及び停止を制御するコンベア
作動制御手段35とを備える。ID情報は車体の各種仕
様を含むもので、そこにはコントロールワイヤ1の取り
付け作業の有無が含まれる。
【0019】かしめ確認制御装置32はタイマー36と
作業判定手段37とを備える。タイマー36は、車体が
ワッシャかしめステーションS3に達して停止したこと
を車両停止確認手段33が確認するとカウントを開始す
る。作業判定手段37には、ボルト4の締付トルクが所
定値に達していることを確認する前記ボルト締め付け工
具T2 のトルクセンサ38からの信号、緩み止めワッシ
ャ5の折り曲げ片53,54 をかしめたことを確認する
ワッシャかしめ工具T1 のトルクセンサ13からの信
号、前記タイマー36からの信号及び前記ID情報読み
取り手段34からの信号が入力され、それら信号に基づ
いて警報手段39及び前記コンベア作動制御手段35の
作動を制御する。
作業判定手段37とを備える。タイマー36は、車体が
ワッシャかしめステーションS3に達して停止したこと
を車両停止確認手段33が確認するとカウントを開始す
る。作業判定手段37には、ボルト4の締付トルクが所
定値に達していることを確認する前記ボルト締め付け工
具T2 のトルクセンサ38からの信号、緩み止めワッシ
ャ5の折り曲げ片53,54 をかしめたことを確認する
ワッシャかしめ工具T1 のトルクセンサ13からの信
号、前記タイマー36からの信号及び前記ID情報読み
取り手段34からの信号が入力され、それら信号に基づ
いて警報手段39及び前記コンベア作動制御手段35の
作動を制御する。
【0020】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0021】エンジン取り付けステーションS1におい
てエンジンが取り付けられ、ワッシャ仮止めステーショ
ンS2において自動変速機のコントロールシャフト3及
びワイヤ連結リンク2にボルト4を螺入して緩み止めワ
ッシャ5が仮止めされた車体がワッシャかしめステーシ
ョンS3に達して停止すると、車両停止確認手段33の
出力に基づいてタイマー36がカウントを開始するとと
もに、ID情報読み取り手段34が車体に設けたIDカ
ード30に記憶されたID情報を読み取る。
てエンジンが取り付けられ、ワッシャ仮止めステーショ
ンS2において自動変速機のコントロールシャフト3及
びワイヤ連結リンク2にボルト4を螺入して緩み止めワ
ッシャ5が仮止めされた車体がワッシャかしめステーシ
ョンS3に達して停止すると、車両停止確認手段33の
出力に基づいてタイマー36がカウントを開始するとと
もに、ID情報読み取り手段34が車体に設けたIDカ
ード30に記憶されたID情報を読み取る。
【0022】車両がコントロールワイヤ1の取り付け作
業を行うべき車両であれば、作業員がボルト締め付け工
具T2 を用いてボルト4の締付トルクが所定値に達して
いることを確認する。このとき、ボルト締め付け工具T
2 のトルクセンサ38からの信号がかしめ確認制御装置
32の作業判定手段37に入力されることにより、ボル
ト4の締付トルクが所定値に達していることが自動的に
確認される。
業を行うべき車両であれば、作業員がボルト締め付け工
具T2 を用いてボルト4の締付トルクが所定値に達して
いることを確認する。このとき、ボルト締め付け工具T
2 のトルクセンサ38からの信号がかしめ確認制御装置
32の作業判定手段37に入力されることにより、ボル
ト4の締付トルクが所定値に達していることが自動的に
確認される。
【0023】続いて、図3及び図4に示すように、ワッ
シャかしめ工具T1 のボルト当接部15をボルト4の頭
部41 に当接させてレバー17を握って矢印b方向に操
作すると、リンク21を介してかしめ部材19が矢印c
方向に揺動し、緩み止めワッシャ5の一方の折り曲げ片
53 をボルト4の頭部41 の一側面に沿う位置へと90
°折り曲げる。次に、図5に示すように、ワッシャかし
め工具T1 を120°回動させて前記操作を繰り返すこ
とにより、緩み止めワッシャ5の他方の折り曲げ片54
をボルト4の頭部41 の他側面に沿う位置へと90°折
り曲げ、これによりボルト4が緩まないように固定され
る。このとき、ワッシャかしめ工具T1のトルクセンサ
13から2回のかしめ操作に対応して2回の信号がかし
め確認制御装置32の作業判定手段37に入力されるこ
とにより、2個の折り曲げ片53,54 のかしめ操作が
完了したことが自動的に確認される。
シャかしめ工具T1 のボルト当接部15をボルト4の頭
部41 に当接させてレバー17を握って矢印b方向に操
作すると、リンク21を介してかしめ部材19が矢印c
方向に揺動し、緩み止めワッシャ5の一方の折り曲げ片
53 をボルト4の頭部41 の一側面に沿う位置へと90
°折り曲げる。次に、図5に示すように、ワッシャかし
め工具T1 を120°回動させて前記操作を繰り返すこ
とにより、緩み止めワッシャ5の他方の折り曲げ片54
をボルト4の頭部41 の他側面に沿う位置へと90°折
り曲げ、これによりボルト4が緩まないように固定され
る。このとき、ワッシャかしめ工具T1のトルクセンサ
13から2回のかしめ操作に対応して2回の信号がかし
め確認制御装置32の作業判定手段37に入力されるこ
とにより、2個の折り曲げ片53,54 のかしめ操作が
完了したことが自動的に確認される。
【0024】而して、タイマー36がカウントを開始し
てから所定時間(例えば、30秒)が経過するまでに、
ボルト締め付け工具T2 のトルクセンサ38からの信号
が作業判定手段37に入力され、且つワッシャかしめ工
具T1 のトルクセンサ13から2回の信号が作業判定手
段37に入力された場合にカシメ作業が異常なく完了し
たと判断し、コンベア作動制御手段35を介してコンベ
アCを駆動することにより、次工程のカバー取り付けス
テーションS4に車体を搬送する。
てから所定時間(例えば、30秒)が経過するまでに、
ボルト締め付け工具T2 のトルクセンサ38からの信号
が作業判定手段37に入力され、且つワッシャかしめ工
具T1 のトルクセンサ13から2回の信号が作業判定手
段37に入力された場合にカシメ作業が異常なく完了し
たと判断し、コンベア作動制御手段35を介してコンベ
アCを駆動することにより、次工程のカバー取り付けス
テーションS4に車体を搬送する。
【0025】一方、タイマー36がタイムアップするま
でにボルト締め付け工具T2 のトルクセンサ38からの
信号及びワッシャかしめ工具T1 のトルクセンサ13か
ら2回の信号が作業判定手段37に入力されない場合に
は、作業忘れ或いは作業不良があると判断し、警報手段
39を介して警報を発するとともに、コンベア作動制御
手段35を介してコンベアCの駆動を規制する。これに
より、ボルト4の締め付けトルクが不足したまま、或い
は緩み止めワッシャ5の折り曲げ片53 ,54を折り曲
げないまま車両が次のステーションに搬送されることが
確実に防止される。
でにボルト締め付け工具T2 のトルクセンサ38からの
信号及びワッシャかしめ工具T1 のトルクセンサ13か
ら2回の信号が作業判定手段37に入力されない場合に
は、作業忘れ或いは作業不良があると判断し、警報手段
39を介して警報を発するとともに、コンベア作動制御
手段35を介してコンベアCの駆動を規制する。これに
より、ボルト4の締め付けトルクが不足したまま、或い
は緩み止めワッシャ5の折り曲げ片53 ,54を折り曲
げないまま車両が次のステーションに搬送されることが
確実に防止される。
【0026】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0027】例えば、実施例ではコントロールシャフト
3にワイヤ連結リンク2を固定するボルト4の緩み止め
を例示したが、本発明は他の任意のボルトの緩み止めに
対して適用することができる。
3にワイヤ連結リンク2を固定するボルト4の緩み止め
を例示したが、本発明は他の任意のボルトの緩み止めに
対して適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1記載された発明に
よれば、ボルト当接部をボルトの頭部側面に当接させた
状態でレバーを操作するだけで、かしめ部材を揺動させ
て緩み止めワッシャの折り曲げ片を折り曲げることがで
きるので、折り曲げ片をペンチ等で折り曲げる場合に比
べて作業性を大幅に向上させることができる。
よれば、ボルト当接部をボルトの頭部側面に当接させた
状態でレバーを操作するだけで、かしめ部材を揺動させ
て緩み止めワッシャの折り曲げ片を折り曲げることがで
きるので、折り曲げ片をペンチ等で折り曲げる場合に比
べて作業性を大幅に向上させることができる。
【0029】また、請求項2に記載された発明によれ
ば、レバーの操作トルクを検知するトルクセンサを備え
たことにより、折り曲げ作業が完了したことを確実に検
知することができる。
ば、レバーの操作トルクを検知するトルクセンサを備え
たことにより、折り曲げ作業が完了したことを確実に検
知することができる。
【0030】また、請求項3に記載された発明によれ
ば、タイマーでカウントする所定時間内にワッシャかし
め工具のトルクセンサが出力する信号に基づいて折り曲
げ片の折り曲げ作業の完了を確認し、折り曲げ作業の完
了を確認できない場合に警報を発しているので、作業忘
れを確実に防止することができる。
ば、タイマーでカウントする所定時間内にワッシャかし
め工具のトルクセンサが出力する信号に基づいて折り曲
げ片の折り曲げ作業の完了を確認し、折り曲げ作業の完
了を確認できない場合に警報を発しているので、作業忘
れを確実に防止することができる。
【0031】また、請求項4に記載された発明によれ
ば、ボルト締め付け工具のトルクセンサが出力する信号
とワッシャかしめ工具のトルクセンサが出力する信号と
に基づいて折り曲げ片の折り曲げ作業の完了を確認し、
折り曲げ作業の完了を確認できない場合にワークを搬送
するコンベアの作動を規制しているので、作業忘れを確
実に防止することができる。
ば、ボルト締め付け工具のトルクセンサが出力する信号
とワッシャかしめ工具のトルクセンサが出力する信号と
に基づいて折り曲げ片の折り曲げ作業の完了を確認し、
折り曲げ作業の完了を確認できない場合にワークを搬送
するコンベアの作動を規制しているので、作業忘れを確
実に防止することができる。
【図1】ワッシャかしめ工具の斜視図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】作用説明図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図4に対応する作用説明図
【図6】組立ラインの概略図
【図7】制御系のブロック図
【図8】ボルト締め付け工具の斜視図
【図9】ワイヤ連結リンク取付部の斜視図
4 ボルト 41 頭部 5 緩み止めワッシャ 53 折り曲げ片 54 折り曲げ片 11 工具本体 12 グリップ 13 トルクセンサ 15 ボルト当接部 17 レバー 19 かしめ部材 31 コンベア制御装置 32 かしめ確認制御装置 36 タイマー 38 トルクセンサ 39 警報手段 C コンベア T1 ワッシャかしめ工具 T2 ボルト締め付け工具
Claims (4)
- 【請求項1】 ボルト(4)が貫通する緩み止めワッシ
ャ(5)に形成した折り曲げ片(53 ,54 )を前記ボ
ルト(4)の頭部(41 )側面に当接する位置に折り曲
げるためのワッシャかしめ工具であって、 一端にグリップ(12)を有する工具本体(11)と、 工具本体(11)の他端に設けられてボルト(4)の頭
部(41 )側面に当接し得るボルト当接部(15)と、 工具本体(11)に揺動自在に枢支されたレバー(1
7)と、 工具本体(11)の他端に設けられてレバー(17)の
操作によりボルト当接部(15)に向けて揺動し、緩み
止めワッシャ(5)の折り曲げ片(53 ,54)を折り
曲げるかしめ部材(19)と、を備えたことを特徴とす
るワッシャかしめ工具。 - 【請求項2】 請求項1記載のワッシャかしめ工具であ
って、 レバー(17)の操作トルクを検知するトルクセンサ
(13)を備えたことを特徴とするワッシャかしめ工
具。 - 【請求項3】 請求項2記載のワッシャかしめ工具(T
1 )を備えたワッシャかしめ忘れ防止装置であって、 所定時間の経過をカウントするタイマー(36)と、 前記所定時間内にワッシャかしめ工具(T1 )のトルク
センサ(13)が出力する信号に基づいて折り曲げ片
(53 ,54 )の折り曲げ作業の完了を確認するかしめ
確認制御装置(32)と、 かしめ確認制御装置(32)が折り曲げ作業の完了を確
認しない場合に警報を発する警報手段(39)と、を備
えたことを特徴とするワッシャかしめ忘れ防止装置。 - 【請求項4】 請求項2記載のワッシャかしめ工具(T
1 )を備えたワッシャかしめ忘れ防止装置であって、 前記ボルト(4)を締め付けるボルト締め付け工具(T
2 )の操作トルクを検知するトルクセンサ(38)と、 ボルト締め付け工具(T2 )のトルクセンサ(38)が
出力する信号とワッシャかしめ工具(T1 )のトルクセ
ンサ(13)が出力する信号とに基づいて折り曲げ片
(53 ,54 )の折り曲げ作業の完了を確認するかしめ
確認制御装置(32)と、 かしめ確認制御装置(32)が折り曲げ作業の完了を確
認しない場合に、前記ボルト(4)が螺入されるワーク
を搬送するコンベア(C)の作動を規制するコンベア制
御装置(31)と、を備えたことを特徴とするワッシャ
かしめ忘れ防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP383794A JPH07205038A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | ワッシャかしめ工具及びワッシャかしめ忘れ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP383794A JPH07205038A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | ワッシャかしめ工具及びワッシャかしめ忘れ防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205038A true JPH07205038A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11568304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP383794A Pending JPH07205038A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | ワッシャかしめ工具及びワッシャかしめ忘れ防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07205038A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4865033B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2012-02-01 | ハンス・エーテイケル・アクチエンゲゼルシヤフト・マシイネン−ウント・アパラーテフアブリーク | 力監視手段を備える手動プライヤ |
CN111981008A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-11-24 | 中广核核电运营有限公司 | 锁片锁紧装置 |
CN111014378B (zh) * | 2019-11-06 | 2021-05-14 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种角度支架的扣弯装置及方法 |
CN113953392A (zh) * | 2021-11-13 | 2022-01-21 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种手持式螺母支架扣合装置及使用方法 |
-
1994
- 1994-01-19 JP JP383794A patent/JPH07205038A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4865033B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2012-02-01 | ハンス・エーテイケル・アクチエンゲゼルシヤフト・マシイネン−ウント・アパラーテフアブリーク | 力監視手段を備える手動プライヤ |
CN111014378B (zh) * | 2019-11-06 | 2021-05-14 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种角度支架的扣弯装置及方法 |
CN111981008A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-11-24 | 中广核核电运营有限公司 | 锁片锁紧装置 |
CN113953392A (zh) * | 2021-11-13 | 2022-01-21 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种手持式螺母支架扣合装置及使用方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |