JPH07204647A - イオン水生成器 - Google Patents

イオン水生成器

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JPH07204647A
JPH07204647A JP6006828A JP682894A JPH07204647A JP H07204647 A JPH07204647 A JP H07204647A JP 6006828 A JP6006828 A JP 6006828A JP 682894 A JP682894 A JP 682894A JP H07204647 A JPH07204647 A JP H07204647A
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water
ionized water
redox potential
electrolytic
generator
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Teruyuki Omochi
輝行 尾持
Yasuhiro Saihara
康弘 才原
Juichi Nishikawa
壽一 西川
Atsuko Kishimoto
篤子 岸本
Norihiko Kawamura
典彦 河村
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスをイオン水に溶解させたり、除去したり
してり、一定の酸化還元電位のイオン水を得る。 【構成】 電解槽1内の電極2、3間に直流電圧を印加
して水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水
とを生成するイオン水生成器である。電解イオン水吐出
流路4に電解により生成したガスを溶解させるための多
段式の溶解槽5を設ける。電解により生成した水素ガス
を溶解槽5でアルカリイオン水中に溶解させて酸化還元
電位の低いイオン水を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水等を電気分解し
てアルカリイオン水と酸性イオン水を生成するイオン水
生成器に係り、特に安定した酸化還元電位値が得られる
イオン水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から水道水の不純物を取り除き、飲
用などの目的にあった水質を得るための装置として各種
のイオン水生成器が開発されている。かかる、イオン水
生成器は、水道水を電解槽内に通過させ、電解槽内にお
いて一定電圧をかけることで、水を電気分解させ、アル
カリイオン水と酸性イオン水とを得るものである。しか
し、、電解槽に印加される電圧は一定であり、水質、流
量などの違いによって得られるイオン水のpHが一定と
ならない。このため、イオン水のpH検出装置とフィー
ドバック機構を備えた電解槽ユニットが実開平5ー22
093号公報や特開平5ー64785号公報などにより
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したイオン水のp
H検出装置とフィードバック機構を備えた電解槽ユニッ
トが示された実開平5ー22093号公報や特開平5ー
64785号公報においては、電解イオン水の評価をp
Hのみにより行っている。しかしながら、例えばアルカ
リイオン水は消化不良、胃酸過多、制酸、慢性下痢、胃
腸内異常醗酵などに効果があると言われており、これ
は、pHのみでなく、酸化還元電位も関係しているので
はないかと考えられている。しかしながら、従来におい
ては電解イオン水の評価はpHのみにより行っているの
で、電解イオン水の評価が十分ではなかった。
【0004】つまり、電解イオン水の水質評価はpH値
のみならず、酸化還元電位でもなされるべきであり、こ
のため、従来にあっては、pHが同じでも一定の酸化還
元電位の水を得ることができなかった。なお、イオン水
生成器において、電解槽内に空気を供給して炭酸ガスな
どとの置換を行うものが実開昭61ー11994号公報
により知られているが、この従来例においても、電解イ
オン水の水質評価を酸化還元電位でおこない、一定の酸
化還元電位の電解イオン水を得るようにしたものではな
かった。
【0005】更に、一般的な液体の処理技術として、冷
却溶解させる技術が特開平2ー261596号公報に、
また、加圧溶解させる技術が実開昭62ー277130
号公報に、また、加熱脱気する技術が特開平3ー154
682号公報や特開平2ー222763号公報に、真空
脱気する技術が特開平3ー154601号公報や特開平
3ー293092号公報等により知られているが、これ
らの従来例においても、電解イオン水の水質評価を酸化
還元電位でおこない、一定の酸化還元電位の電解イオン
水を得るようにしたものではなかった。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、電解に
より生成したガスを溶解させたり、あるいは、水中に含
まれる溶存酸素を除去することで、一定の酸化還元電位
の水を得ることができるイオン水生成器を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため、本発明のイオン水
生成器は、電解槽1内の電極2、3間に直流電圧を印加
して水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水
とを生成するイオン水生成器において、電解イオン水吐
出流路4に電解により生成したガスを溶解させるための
多段式の溶解槽5を備えて成ることを特徴とするもので
ある。
【0008】また、イオン水生成器の電解イオン水吐出
流路4に電解により生成したガスを溶解させるための冷
却装置6を備えることも好ましい。また、イオン水生成
器の電解イオン水吐出流路4に電解により生成したガス
を溶解させるための加圧装置7を備えることも好まし
い。また、イオン水生成器の電解イオン水吐出流路4に
水中に含まれる溶存酸素を除去するための加熱装置8を
備えることも好ましい。
【0009】また、イオン水生成器の電解イオン水吐出
流路4に水中に含まれる溶存酸素を除去するための減圧
装置9を備えることも好ましい。また、イオン水生成器
に、電解イオン水の酸化還元電位を検出するための酸化
還元電位検出手段10と、酸化還元電位検出手段10に
より検出した酸化還元電位検出値に基づいて酸化還元電
位を制御する制御手段11を備えることも好ましい。
【0010】また、電解イオン水の酸化還元電位を検出
するための酸化還元電位検出手段10と、電解イオン水
のpHを検出するためのpH検出手段30と、これら酸
化還元電位検出手段10により検出した酸化還元電位検
出値やpH検出手段30により求めたデータに基づいて
酸化還元電位及びpHを制御する制御手段11を備える
ことも好ましい。
【0011】
【作用】上記のような構成の本発明によれば、電解槽1
内に水道水のような水を通し、この電解槽1内の電極
2、3間に直流電圧を印加して水を電気分解してアルカ
リイオン水と酸性イオン水とを生成するのであるが、電
解槽1で生成した生成ガスや、水道水中に含まれている
溶存酸素等を、電解イオン水吐出流路4に溶解槽5を設
けたり、脱気機構を設けたりすることで、溶解量を制御
する。
【0012】また、電解イオン水の酸化還元電位を検出
するための酸化還元電位検出手段10を設けることで、
目的とする溶解量として一定の酸化還元電位の電解イオ
ン水を得る。また、電解イオン水の酸化還元電位を検出
するための酸化還元電位検出手段10と、電解イオン水
のpHを検出するためのpH検出手段30を設けること
で、目的とする一定の酸化還元電位及び一定のpH値の
電解イオン水を得る。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に示す実施例
に基づいて詳述する。図1には本発明に係るイオン水生
成器の概略全体構成図を示している。図中1は電解槽で
あって、電解槽1内は電解隔膜12により作用極室13
と対極室14とに区画してあり、それぞれ白金、酸化チ
タンよりなる電極2、3(電極2が作用極、電極3が対
極3となる)とが配設してある。それぞれの電極2、3
は直流電源15に接続してあり、電極2、3間に電圧が
印加されるようになっている。図中16は水道の蛇口1
7と電解槽1の給水口18とを接続する水供給路であ
り、この水供給路16には水中に含まれる不純物を除去
するための浄水カートリッジ19が設けてある。4は電
解イオン水吐出流路であり、この電解イオン水吐出流路
4としては2つ設けてあり、一方の電解イオン水吐出流
路4aは作用極室13に設けた吐出口20に接続してあ
り、他方の電解イオン水吐出流路4bは対極室14に設
けた排出口21に接続してある。一方の電解イオン水吐
出流路4aには溶解室5aを多段に設けた多段式の溶解
槽5が備えてある。また、図中22、23は電磁弁であ
り、24は流量調整弁である。
【0014】上記のような構成のイオン水生成器におい
て、水道水などが浄水カートリッジ19を通って水中の
不純物を除去されて電解槽1の給水口18から流入する
と、電極2、3間に電圧が印加されることで電気分解が
され、pHが変化したイオン水が生成される。すなわ
ち、作用極となる電極2に負極が、対極となる電極3に
正極が印加された時、作用極室13にはアルカリイオン
水が生成され、対極室14には酸性イオン水が生成され
ることになる。
【0015】ここで電磁弁22、23を開くと作用極室
13で生成されたアルカリイオン水は作用極室13に設
けた吐出口20から一方の電解イオン水吐出流路4aに
流れ、対極室14で生成された酸性イオン水は対極室1
4に設けた排出口21から他方の電解イオン水吐出流路
4bに流れる。ここで、アルカリイオン水には電解によ
り多くの水素ガスなどの還元性物質が生成されるが、電
解イオン水吐出流路4aに設けた多段式の溶解槽5にお
いて水中に上記水素ガスなどの生成ガスが効率良く溶解
させられ還元性の高い、即ち酸化還元電位の低いアルカ
リイオン水が得られる。ここで、多段式溶解槽5は溶解
室5aを多段に設けることで、生成ガスと水との接触時
間を長くして水への溶解を促進させることができるもの
である。このようにして得られたアルカリイオン水はp
Hが9〜10となり還元性をもつが更に電解により生成
した水素ガスなどを溶解させるため安定した還元性を持
たせることができるものである。
【0016】図2には本発明の他の実施例が示してあ
る。図2に示す実施例において、基本的な構成は図1の
実施例と同じであるので同じ構成の部分の説明は省略す
る。この図2に示す実施例においては、生成ガスの水へ
の溶解度を増大させるために溶解槽5に冷却装置6を設
けた点に特徴がある。冷却装置6の形状や冷却の手段に
ついては特に限定するものではないが、本実施例ではペ
ルチェ素子を溶解槽5の外壁に配置している。このよう
に、溶解槽5に冷却装置6を設けると、溶解槽5におけ
る水素ガスなどの生成ガスの水への溶解をより効果的に
行うことができるものであり、還元性の強い、即ち酸化
還元電位の低いアルカリイオン水が得られる。なお、こ
の実施例においては、溶解槽5は多段式のものでなく、
単槽であってもよい。図2中11は冷却装置6の制御を
行うための制御手段である。
【0017】図3には本発明の更に他の実施例が示して
ある。図3に示す実施例において、基本的構成は図1の
実施例と同じであるので同じ構成の部分の説明は省略す
る(なお、溶解槽5は単槽でも多段式でもどちらでもよ
い)。この図3に示す実施例においては、生成ガスの水
への溶解度を増大させるために溶解槽5に加圧装置7を
設けた点に特徴がある。加圧装置7の形状や加圧の手段
については特に限定するものではないが、本実施例では
ピストンにより加圧している。このような、加圧装置7
を設けると、溶解槽5において電解槽5で生成した水素
ガスが溶解する際に加圧装置7により水中に加圧溶解さ
れ、還元性の強い、即ち酸化還元電位の低いアルカリイ
オン水が得られる。ここで、ガスの水中への溶解はヘン
リーの法則に従い、加圧することで溶解度が増大するも
のである。図3において25は電磁弁である。
【0018】図4には本発明の更に他の実施例が示して
ある。図4に示す実施例においては実施例1の多段式の
溶解槽5に代えて脱気槽26を設けたもので、この実施
例においては脱気槽26として加熱装置8を備えた加熱
式脱気槽26aを設けた点に特徴がある。すなわち、実
施例においては加熱式脱気槽26aの周囲には加熱装置
8を構成するヒータが巻いてあって電熱加熱できるよう
になっている。ここで、加熱装置8としては特に限定す
るものではなく、ガスバーナー等他の加熱手段であって
もよい。図中27は脱気槽26に設けられた排気部であ
って、この排気部27には電磁弁28が設けてある。し
かして、この実施例においては、電解槽1における電解
により生成されたアルカリイオン水は加熱式脱気槽26
aに流入される。ここで、アルカリイオン水はpHが高
く、電解により生成された多量の水素ガスも溶け込んで
いるので、還元性が高い水であるが、水道水中に溶存酸
素や二酸化炭素が多い場合、妨害物質となって還元性を
示さなかったり、あるいは還元性が安定しない。そこ
で、加熱により溶存酸素や二酸化炭素を水中より追い出
してやれば低い酸化還元電位を示すようになる。このた
め、本実施例では加熱式脱気槽26aで加熱してアルカ
リイオン水中から溶存酸素や二酸化炭素を脱気し(この
場合、電解で生成された多量の水素ガスの一部も脱気さ
れる)、排気部27から排気するようになっている。し
かしながら、この場合においては、電解により多量の水
素ガスが生成しているので、上記脱気により水素ガスの
一部が排気されても依然としてアルカリイオン水中に水
素ガスが含まれており、このため低い酸化還元電位を示
すのである。
【0019】図5には本発明の更に他の実施例が示して
ある。図4に示す実施例においては実施例1の多段式の
溶解槽5に代えて脱気槽26を設けたもので、この実施
例においては脱気槽26として減圧装置9を備えた減圧
式脱気槽26bを設けた点に特徴がある。すなわち、実
施例においては減圧式脱気槽26bには減圧装置9を構
成する減圧ポンプが接続され、減圧式脱気槽26b内を
減圧装置9を構成する減圧ポンプにより減圧することで
脱気し、排気部27から排気するようになっている。す
なわちこの実施例においても、電解槽1における電解に
より生成されたアルカリイオン水は減圧式脱気槽26b
に流入される。ここで、アルカリイオン水はpHが高
く、電解により生成された多量の水素ガスも溶け込んで
いるので、還元性が高い水であるが、水道水中に溶存酸
素や二酸化炭素が多い場合、妨害物質となって還元性を
示さない。そこで、加熱により溶存酸素や二酸化炭素を
水中より追い出してやれば低い酸化還元電位を示すよう
になる。このため、本実施例では減圧式脱気槽26bで
減圧してアルカリイオン水中から気体を脱気し(この場
合、電解で生成された多量の水素ガスの一部も脱気され
る)、気体となった酸素や炭酸ガスを排気部27から排
気するのである。しかしながら、この場合においては、
電解により多量の水素ガスが生成しているので、上記脱
気により水素ガスの一部が排気されても依然としてアル
カリイオン水中に水素ガスが含まれており、このため低
い酸化還元電位を示すのである。
【0020】次に、本発明の更に他の実施例につき図6
に基づいて説明する。この実施例においては、電解イオ
ン水吐出流路4(実施例では電解イオン水吐出流路4
a)の最下流部分に酸化還元電位検出手段10(つまり
ORP値検出手段)を設け、酸化還元電位検出手段10
で検出した酸化還元電位検出値から制御手段11により
気体溶解機構や気体脱気機構を制御したりすることに特
徴がある。この実施例においては、酸化還元電位検出手
段10を上記図1乃至図5に示した各実施例の電解イオ
ン水吐出流路4(実施例では電解イオン水吐出流路4
a)の最下流部分に設けたり、あるいは、上記図1乃至
図5に示した各実施例の気体溶解機構、気体除去機構の
いずれか複数種類を組み合わせて電解イオン水吐出流路
4に設けたものの最下流部分に設けたりするものであ
り、酸化還元電位検出手段10により検出した結果に基
づき、このデータをフィードバックして制御手段によ
り、気体溶解機構を運転して気体を溶解させたり、ある
いは気体除去機構を運転して気体を除去させたりすると
いう制御の1つまたはこれらの組み合わせ制御をして電
解イオン水中における溶存ガス量を制御して酸化還元電
位を制御する。ここで、電解イオン水のpHは電解槽1
の電極2、3への印加電圧を調整したり、流量を制御し
たりして行う。また、酸化還元電位検出手段10で検出
した酸化還元電位検出値に基づいて制御手段11により
電解槽1の電極2、3への印加電圧を調整したり、流量
を制御したりすることで、電解槽1で生成される生成ガ
スの量やその時の流量により電解イオン水の酸化還元電
位を目的の値にすることもできる。
【0021】本実施例の一例を図6に示す。図6におい
ては、電解イオン水吐出流路4に脱気槽26と溶解槽5
とを設けた例が示してある。この実施例においては、脱
気槽26に加熱装置8を設ける共に減圧装置9が接続し
てあり、加熱・減圧により脱気するようになっている。
また、溶解槽5は冷却装置6と加圧装置7とが設けてあ
り、冷却・加圧により気体を水中に溶解するようになっ
ている。しかして、この図6に示す実施例においては、
まず、得ようとする電解イオン水(実施例ではアルカリ
イオン水)の酸化還元電位を設定する。すると、電解槽
1で生成された電解イオン水が一方の電解イオン水吐出
流路4aに流れ、酸化還元電位検出手段10により酸化
還元電位が検出され、この検出値が設定した酸化還元電
位でない場合は、制御手段11により電解槽1の電極
2、3への印加電圧を調整したり、流量を調整したりす
る制御、あるいは、制御手段により脱気槽26による脱
気作用を停止して溶解槽5による溶解作用を行う制御、
あるいは、溶解槽5による溶解作用を停止して脱気槽2
6による脱気作用を行う制御のうち1つの制御をした
り、あるいはこれらの2つ以上を組み合わせた制御をし
たりして目的とする酸化還元電位のイオン水を得るので
ある。図中31、32は電磁弁である。
【0022】次に、本発明の更に他の実施例につき図7
に基づいて説明する。この実施例においては電解イオン
水吐出流路4(実施例では電解イオン水吐出流路4a)
の最下流部分にイオン水の酸化還元電位を検出するため
の酸化還元電位検出手段10(つまりORP値検出手
段)と、イオン水のpHを検出するためのpH検出手段
30を設け、酸化還元電位検出手段10で検出した酸化
還元電位検出値と、pH検出手段30で検出したpH検
出値のデータ基づいて制御手段11により電極2、3間
の電解電圧を制御したり、あるいは気体溶解機構や気体
脱気機構を制御したりすることに特徴がある。この実施
例においては、酸化還元電位検出手段10及びpH検出
手段30を上記図1乃至図6に示した各実施例の電解イ
オン水吐出流路4(実施例では電解イオン水吐出流路4
a)の最下流部分に設けたり、あるいは、上記図1乃至
図5に示した各実施例の気体溶解機構、気体除去機構の
いずれか複数種類を組み合わせて電解イオン水吐出流路
4に設けたものの最下流部分に設けたりするものであ
り、酸化還元電位検出手段10により検出した結果に基
づき、このデータをフィードバックして制御手段11に
より、気体溶解機構を運転して気体を溶解させたり、あ
るいは気体除去機構を運転して気体を除去させたりする
という制御の1つまたはこれらの組み合わせ制御をして
電解イオン水中における溶存ガス量を制御して酸化還元
電位を制御し、また、pH検出手段30により検出した
結果に基づき、このデータをフィードバックして制御手
段11により、電解槽1の電極2、3への印加電圧を調
整したり、流量を調整したりする制御をして、目的とす
るpHの電解イオン水を得るのである。このように、本
実施例では目的とするpH及び酸化還元電位の電解イオ
ン水を得ることができるものである。
【0023】尚、上記各実施例では電解イオン水吐出流
路4aにアルカリイオン水が流れ、電解イオン水吐出流
路4bに酸性イオン水が流れるようにした例を示した
が、電極2、3の極性を逆になるようにすることで電解
イオン水吐出流路4aに酸性イオン水を流し、電解イオ
ン水吐出流路4bにアルカリイオン水を流すようにする
ことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、電解槽内の電極間に直流電圧を印加して水を電気分
解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成するイ
オン水生成器において、電解イオン水吐出流路に電解に
より生成したガスを溶解させるための多段式の溶解槽を
備えてあるので、多段式の溶解槽に流れたイオン水中に
水素ガス等の電解により生成したガスを生成ガスと水と
の接触時間を長くして水への溶解を促進させることで効
率良く溶解させて還元性の高い、即ち酸化還元電位の低
いイオン水を得ることができるものである。
【0025】また、請求項2記載の発明にあっては、電
解槽内の電極間に直流電圧を印加して水を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水とを生成するイオン水
生成器において、電解イオン水吐出流路に電解により生
成したガスを溶解させるための冷却装置を備えてあるの
で、冷却により効率的に水素ガス等の電解により生じた
生成ガスをイオン水中に効率良く溶解させて還元性の高
い、即ち酸化還元電位の低いイオン水を得ることができ
るものである。
【0026】また、請求項3記載の発明にあっては、電
解槽内の電極間に直流電圧を印加して水を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水とを生成するイオン水
生成器において、電解イオン水吐出流路に電解により生
成したガスを溶解させるための加圧装置を備えてあるの
で、加圧により効率的に水素ガス等の電解により生じた
生成ガスをイオン水中に効率良く溶解させて還元性の高
い、即ち酸化還元電位の低いイオン水を得ることができ
るものである。
【0027】また、請求項4記載の発明にあっては、電
解槽内の電極間に直流電圧を印加して水を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水とを生成するイオン水
生成器において、電解イオン水吐出流路に水中に含まれ
る溶存酸素を除去するための加熱装置を備えてあるの
で、加熱装置で加熱することで水中に含まれる溶存酸素
を効率的に除去して酸化還元電位の低いイオン水を得る
ことができるものである。
【0028】また、請求項5記載の発明にあっては、電
解槽内の電極間に直流電圧を印加して水を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水とを生成するイオン水
生成器において、電解イオン水吐出流路に水中に含まれ
る溶存酸素を除去するための減圧装置を備えてあるの
で、減圧装置で減圧することで、水中に含まれる溶存酸
素を効率的に除去して酸化還元電位の低いイオン水を得
ることができるものである。
【0029】また、請求項6記載の発明にあっては、電
解槽内の電極間に直流電圧を印加して水を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水とを生成するイオン水
生成器において、電解イオン水の酸化還元電位検出手段
と、酸化還元電位検出手段により検出した酸化還元電位
検出値から電極間の電解電圧を制御することで、電解生
成物の生成量を制御する制御手段を備えてあるから、酸
化還元電位検出手段により検出した酸化還元電位検出値
に基づいてフィードバック制御することで安定した酸化
還元電位を示すイオン水を得ることができるものであ
る。
【0030】また、請求項7記載の発明にあっては、電
解イオン水の酸化還元電位を検出するための酸化還元電
位検出手段と、電解イオン水のpHを検出するためのp
H検出手段と、これら酸化還元電位検出手段により検出
した酸化還元電位検出値やpH検出手段により求めたデ
ータに基づいて酸化還元電位及びpHを制御する制御手
段を備えてあるから、酸化還元電位検出手段により検出
した酸化還元電位検出値及びpH検出手段に検出したp
H値に基づいてフィードバック制御することで安定した
酸化還元電位及びpHを示すイオン水を得ることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略全体構成図である。
【図2】同上の他の実施例の概略全体構成図である。
【図3】同上の更に他の実施例の概略全体構成図であ
る。
【図4】同上の更に他の実施例の概略全体構成図であ
る。
【図5】同上の更に他の実施例の概略全体構成図であ
る。
【図6】同上の更に他の実施例の概略全体構成図であ
る。
【図7】同上の更に他の実施例の概略全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1 電解槽 2 電極 3 電極 4 電解イオン水吐出流路 5 溶解槽 6 冷却装置 7 加圧装置 8 加熱装置 9 減圧装置 10 酸化還元電位検出手段 11 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 篤子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 河村 典彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽内の電極間に直流電圧を印加して
    水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを
    生成するイオン水生成器において、電解イオン水吐出流
    路に電解により生成したガスを溶解させるための多段式
    の溶解槽を備えて成ることを特徴とするイオン水生成
    器。
  2. 【請求項2】 電解槽内の電極間に直流電圧を印加して
    水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを
    生成するイオン水生成器において、電解イオン水吐出流
    路に電解により生成したガスを溶解させるための冷却装
    置を備えて成ることを特徴とするイオン水生成器。
  3. 【請求項3】 電解槽内の電極間に直流電圧を印加して
    水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを
    生成するイオン水生成器において、電解イオン水吐出流
    路に電解により生成したガスを溶解させるための加圧装
    置を備えて成ることを特徴とするイオン水生成器。
  4. 【請求項4】 電解槽内の電極間に直流電圧を印加して
    水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを
    生成するイオン水生成器において、電解イオン水吐出流
    路に水中に含まれる溶存酸素を除去するための加熱装置
    を備えて成ることを特徴とするイオン水生成器。
  5. 【請求項5】 電解槽内の電極間に直流電圧を印加して
    水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを
    生成するイオン水生成器において、電解イオン水吐出流
    路に水中に含まれる溶存酸素を除去するための減圧装置
    を備えて成ることを特徴とするイオン水生成器。
  6. 【請求項6】 電解槽内の電極間に直流電圧を印加して
    水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを
    生成するイオン水生成器において、電解イオン水の酸化
    還元電位を検出するための酸化還元電位検出手段と、酸
    化還元電位検出手段により検出した酸化還元電位検出値
    に基づいて酸化還元電位を制御する制御手段を備えて成
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載したイオン水生成器。
  7. 【請求項7】 電解槽内の電極間に直流電圧を印加して
    水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを
    生成するイオン水生成器において、電解イオン水の酸化
    還元電位を検出するための酸化還元電位検出手段と、電
    解イオン水のpHを検出するためのpH検出手段と、こ
    れら酸化還元電位検出手段により検出した酸化還元電位
    検出値やpH検出手段により求めたデータに基づいて酸
    化還元電位及びpHを制御する制御手段を備えて成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    したイオン水生成器。
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