JPH07204383A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH07204383A
JPH07204383A JP6006811A JP681194A JPH07204383A JP H07204383 A JPH07204383 A JP H07204383A JP 6006811 A JP6006811 A JP 6006811A JP 681194 A JP681194 A JP 681194A JP H07204383 A JPH07204383 A JP H07204383A
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JP
Japan
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abnormal vibration
value
voltage detection
terminal voltage
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP6006811A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Makino
嘉幸 牧野
Masahiro Imai
雅宏 今井
Takayuki Hirano
高行 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6006811A priority Critical patent/JPH07204383A/ja
Publication of JPH07204383A publication Critical patent/JPH07204383A/ja
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、脱水時における異常振動を確実に
検出すると共に、配線の簡略化およびコネクタ接続の不
要化を図る。 【構成】 制御回路15は、差動増幅器33のら出力電
圧Vsを読み込んで、平均値を求め、この出力電圧の変
化度合いを算出する。この変化度合いと予め定められた
基準値とを比較し、変化度合いが基準値以下である回数
が基準回数以上であれば、異常振動発生と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱水時の異常振動の検
出方式を改良した洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機では、脱水時の異常振動を
検出するについて、脱水槽の振れを検出するレバーを備
え、このレバーによりスイッチを動作させることによ
り、異常振動を検出するようにしたものがある。
【0003】また、他の異常振動検出方式として、脱水
モータに磁気センサあるいは光センサを用いた回転セン
サを設け、この回転センサにより回転速度を検出し、こ
の回転速度の変化に基づいて異常振動を検出するように
したものがある。このものにおいては、回転速度がなか
なか立ち上がらないことをもって異常振動を検出するよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の場合、異常振動が発生している場合であってもその
状態によっては、脱水槽がレバーに接触しないことがあ
り、異常振動を検出できないことがあった。
【0005】また、後者の場合、脱水モータに回転セン
サを取り付ける必要があるため、この回転センサと、こ
の脱水モータから離れた部位(洗濯機の上面パネル)に
存する制御ユニットとの配線が長くなると共にコネクタ
接続が必要であり、コストの高騰を来す問題がある。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、脱水時における異常振動を確実に
検出できると共に、配線の簡略化およびコネクタ接続の
不要化を図ることができる洗濯機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、単相誘導
モータから構成されて脱水槽を回転させる脱水モータ
と、この脱水モータの進相用コンデンサの端子電圧を検
出するコンデンサ端子電圧検出手段と、このコンデンサ
端子電圧検出手段による端子電圧検出値の変化度合いが
予め定められた基準値以下であるか否かを比較する比較
手段と、この比較手段により前記端子電圧検出値の変化
度合いが前記基準値以下である比較結果がでたときにこ
の回数をカウントし、このカウント値が予め設定された
基準回数以上となったときに異常振動発生と判定する異
常振動判定手段と、を含んで構成されている(請求項1
の発明)。
【0008】第2の手段は、単相誘導モータから構成さ
れて脱水槽を回転させる脱水モータと、この脱水モータ
の進相用コンデンサの端子電圧を検出するコンデンサ端
子電圧検出手段と、前記脱水モータへの印加電圧を検出
する印加電圧検出手段と、前記コンデンサ端子電圧検出
手段からの端子電圧検出値と前記印加電圧検出手段から
の印加電圧検出値との差を出力する出力手段と、この出
力手段による出力値の変化度合いが予め定められた基準
値以下であるか否かを比較する比較手段と、この比較手
段により前記出力値の変化度合いが前記基準値以下であ
る比較結果がでたときにこの回数をカウントし、このカ
ウント値が予め設定された基準回数以上となったときに
異常振動発生と判定する異常振動判定手段と、を含んで
構成されている(請求項2の発明)。
【0009】第3の手段は、第2の手段において、出力
手段が、コンデンサ端子電圧検出手段からの端子電圧検
出値と印加電圧検出手段からの印加電圧検出値との差を
増幅して出力するようになっているところに特徴を有す
る(請求項3の発明)。
【0010】第4の手段は、第1の手段において、コン
デンサ端子電圧検出手段による端子電圧検出値が予め定
められた電圧範囲から外れたときには異常振動判定手段
による異常振動判定動作を終了する終了手段を設けたと
ころに特徴を有する(請求項4の発明)。
【0011】第5の手段は、第2の手段において、出力
手段による出力値が予め定められた電圧範囲から外れた
ときには異常振動判定手段による異常振動判定動作を終
了する終了手段を設けたところに特徴を有する(請求項
5の発明)。
【0012】第6の手段は、第2の手段において、印加
電圧検出手段による印加電圧検出値を電源投入スイッチ
のオン検出あるいは電源電圧検出に使用するようにした
ところに特徴を有する(請求項6の発明)。
【0013】第7の手段は、異常振動判定手段における
基準回数を洗濯コースに応じて個別に設定するようにし
たところに特徴を有する(請求項7の発明)。
【0014】
【作用】脱水槽が異常振動しない状況で正常に回転上昇
してゆくと、脱水モータのコンデンサ端子間電圧は順次
低くなってゆき、また、脱水槽が異常振動する状況で回
転速度がさほど上昇しない状況となると、該コンデンサ
端子電圧はさほど低くならない。換言すると、コンデン
サ端子電圧の変化度合いの大小によって正常か異常振動
発生かを判定することが可能である。
【0015】しかして、第1の手段においては、比較手
段により、コンデンサ端子電圧検出手段からの端子電圧
検出値の変化度合いが予め設定された基準値以下である
か否かを比較することにより、異常振動が発生している
状況であるか否かを判定することが可能となる。
【0016】この場合、1回の判定動作では正確さを欠
く虞があるが、第1の手段においては、異常振動判定手
段は、端子電圧検出値の変化度合いが前記基準値以下で
ある比較結果がでたときにこの回数をカウントし、この
カウント値が予め設定された基準回数以上となったとき
に異常振動発生と判定するから、正確に異常振動発生を
判定できるようになる。
【0017】また、この第1の手段においては、脱水モ
ータに付設する電装品(回転センサ等)が不要で、しか
もこれら上述した手段は、脱水モータと離れた制御ユニ
ットにまとめて設けることが可能であるから、配線の簡
略化およびコネクタ接続の不要化を図ることができる。
【0018】第2の手段においては、出力手段により、
コンデンサ端子電圧検出手段からの端子電圧検出値と前
記印加電圧検出手段からの印加電圧検出値との差を出力
するから、コンデンサ端子電圧として適正な出力値を得
ることが可能である。
【0019】この場合、第3の手段においては、出力手
段を、コンデンサ端子電圧検出手段からの端子電圧検出
値と印加電圧検出手段からの印加電圧検出値との差を増
幅して出力するようにしているから、判定結果の正確さ
がより一層向上する。
【0020】また、第4の手段においては、コンデンサ
端子電圧検出手段による端子電圧検出値が予め定められ
た電圧範囲から外れたときには異常振動判定手段による
異常振動判定動作を終了する終了手段を設けているか
ら、異常振動判定手段による異常振動判定動作が行われ
ていても、端子電圧検出値が予め定められた電圧範囲か
ら外れたことで、正常であることが判定されたときに
は、直ちにその異常振動判定動作が終了され、異常振動
検出動作が無駄に継続されることがない。
【0021】第5の手段においては、出力手段による出
力値が予め定められた電圧範囲から外れたときには異常
振動判定手段による異常振動判定動作を終了する終了手
段を設けているから、異常振動判定手段による異常振動
判定動作が行われていても、端子電圧検出値が予め定め
られた電圧範囲から外れたことで、正常であることが判
定されたときには、直ちにその異常振動判定動作が終了
され、異常検出動作が無駄に継続されることがない。
【0022】第6の手段においては、印加電圧検出手段
による印加電圧検出値を電源投入スイッチのオン検出あ
るいは電源電圧検出に使用するようにしているから、印
加電圧検出手段からの出力信号を有効に利用できるよう
になる。
【0023】第7の手段においては、異常振動判定手段
における基準回数が洗濯コースに応じて個別に設定され
ているから、比較的大物の洗濯物を洗うのに適する洗濯
コースや、標準的な大きさあるいは比較的小さな洗濯物
を洗うのに適する洗濯コースがある場合に異常振動が発
生する状況が若干異なっても、各コースに応じて異常振
動を良好に検出することが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき図1ない
し図7を参照しながら説明する。まず、図2においては
脱水兼用洗濯機を示している。外箱1の内部には、弾性
吊持機構2を介して水受槽3が弾性吊持され、その内部
に洗い槽兼脱水槽である回転槽4が配設されている。こ
の回転槽4の内底部には、撹拌体5が配設されている。
【0025】前記水受槽3の外底部には、洗いモータと
脱水モータとを兼用する洗濯機モータ6が配設されてい
ると共に、機構部7が配設されている。また、水受槽3
の底部に形成された排水口8には排水弁9が設けられて
いる。さらに、外箱1の上部カバー1a内の後部には水
位センサ10および給水弁11が設けられ、前部には制
御ユニット12が設けられている。なお、前記機構部7
は、洗い時には洗濯機モータ6の回転を減速して撹拌体
5のみに伝達してこれを回転させ、また脱水時には洗濯
機モータ6の回転を撹拌体5と回転槽4とに伝達して両
者を一体的に高速回転させるようになっている。
【0026】次に、図1は電気回路構成を示している。
商用交流電源13には定電圧回路14が接続されてお
り、この定電圧回路14により5Vの定電圧が出力され
て制御回路15に供給されるようになっている。この制
御回路15はマイクロコンピュータおよび各種A/D変
換器を含んで構成されている。
【0027】また、前記商用交流電源13の一方の電源
端子13aと他方の電源端子13bとの間には、前記洗
濯機モータ6がトライアック16および17を介して接
続されていると共に、排水弁9および給水弁11がそれ
ぞれトライアック18および19を介して接続されてい
る。さらに、オートパワーオフスイッチを兼用する電源
投入スイッチ20の接点20aがこれら洗濯機モータ6
および排水弁9並びに給水弁11と商用交流電源13の
他方の電源端子13bとの間に接続されている。この電
源投入スイッチ20は、手動によって前記接点20aが
閉成され、この閉成状態は図示しないロック機構によっ
てロックされるようになっており、そして、リレーコイ
ル20bが通電されるとそのロックが解除されて接点2
0aが開放するようになっている。上記リレーコイル2
0bはトライアック21によって通断電されるようにな
っている。
【0028】ここで、前記洗濯機モータ6は単相誘導モ
ータから構成されており、進相用コンデンサ22を有す
る。このコンデンサ22に対してコンデンサ端子電圧検
出手段としてのコンデンサ端子電圧検出回路23が設け
られており、これは、トライアック16とコンデンサ2
2との直列回路に、抵抗24,25および整流子26の
直列回路を並列に接続すると共に、抵抗24に対して平
滑コンデンサ27を並列に接続して構成されている。こ
のコンデンサ端子電圧検出回路23においては、コンデ
ンサ22の端子電圧に応じた電圧Vaがコンデンサ電圧
検出値として出力される。
【0029】また、洗濯機モータ6に対して、印加電圧
検出手段たる印加電圧検出回路28が設けられており、
これは、コンデンサ22を含めた洗濯機モータ6の両端
子間に、抵抗29,30および整流子31の直列回路を
並列に接続すると共に、抵抗29に対して平滑コンデン
サ32を並列に接続して構成されている。この印加電圧
検出回路28においては、洗濯機モータ6の印加電圧に
応じた電圧Vbが印加電圧検出値として出力される。
【0030】上記コンデンサ端子電圧検出回路23の出
力電圧Vaおよび印加電圧検出回路28の出力電圧Vb
は、出力手段としての差動増幅器33の非反転入力端子
(+)および反転入力端子(−)にそれぞれ与えられる
ようになっている。この差動増幅器33は、出力電圧V
bと出力電圧Vaとの差を、この場合増幅して出力する
ようになっている。その出力値である出力電圧Vsは、
増幅率Kにて増幅されており、この出力電圧Vsは、 Vs=(Vb−Va)・K で示される。この増幅率Kは、差動増幅器33の各抵抗
34,35,36および37のそれぞれの抵抗値R1,
R2,R3およびR4によって決定され、R1=R3、
R2=R4の条件のもとでは K=R2/R1 となる。この実施例においては、R1およびR3を47
0KΩ、R2およびR4を1MΩとしており、従って、
K=2.12となる。
【0031】上記出力電圧Vsは制御回路15に与えら
れ、また前述の出力電圧Vbも制御回路15に与えられ
るようになっている。さらにこの制御回路15には、水
位センサ10、スイッチ入力回路38、蓋スイッチ39
からの信号が入力されるようになっている。制御回路1
5は、マイクロコンピュータ内部に保有するプログラム
に従って、トライアック16〜19および21をオンオ
フ制御して洗濯機モータ6、排水弁9、排水弁11およ
びリレーコイル20bを制御する他に、表示器40およ
びブザー41を制御するようになっており、さらに脱水
時においては、比較手段、異常振動判定手段、終了手段
として機能する。なお、上記スイッチ入力回路38に
は、一時停止スイッチ兼用のスタートスイッチ、洗濯コ
ース切替スイッチ等が含まれており、この場合、洗濯コ
ースとしては、「大物」コース、「標準」コース、「手
洗い」コース等があり、「大物」コースは比較的大きな
洗濯物を洗濯するのに好適し、「標準」コースは通常の
大きさの洗濯物を、また「手洗い」コースは比較的小さ
い洗濯物を洗濯するのに好適する。
【0032】さて、上記構成の作用について制御回路1
5の制御内容と共に説明する。図3には脱水時における
制御回路15の制御内容を示している。脱水行程が開始
されると、ステップS1に示すように、洗濯機モータ6
を回転駆動して回転槽4を回転させる。この場合、回転
槽4は通常は正常に回転上昇するが、内部の洗濯物の偏
り状態によっては、回転上昇がみられず異常振動が発生
することもある。
【0033】今、図4には洗濯機モータ6のオン・オフ
状況、その回転速度の変化状況、各出力電圧Va,V
b,Vsの出力状況を示している。同図中の曲線Sα
は、回転が正常に立ち上がる場合を示しており、曲線S
βは回転が立ち上がらない場合を示し、また、曲線Pa
αは正常時における出力電圧Vaの変化を、曲線Paβ
は異常振動発生時における出力電圧Vaの変化を、曲線
Pbは出力電圧Vbの変化を、また、曲線Psαは正常
時における出力電圧Vsの変化をそれぞれ示している。
上記出力電圧Vbは、電源電圧が変動しなければ通常同
図に示すようにほぼ一定値を示すものである。また、異
常振動発生時における出力電圧Vsの変化は図5の曲線
Paβで示している。
【0034】制御回路15は、ステップS1の後、ステ
ップS2に移行して差動増幅器33のら出力電圧Vsを
読み込む。この場合、所定のタイミング例えば商用交流
電源13の周波数に同期して64回読み込む(電源周波
数が50Hzの場合1.28秒,60Hzでは1.06
秒)。そして、64回分のVsの平均値Dsを算出す
る。
【0035】このステップS2の後、ステップS3に移
行して、この平均値Dsが予め定められた電圧範囲VH
(図5のVe[V]から5[V]の範囲)にある否かを
比較し、この電圧範囲にあれば(ステップS3の
「Y」)、異常振動判定動作を継続し、この電圧範囲に
なければ(ステップS3の「N」)異常振動判定動作は
終了する。
【0036】上記ステップS3の「Y」の場合ステップ
S4に移行し、ステップS2の実行回数が1回目である
か否かを判断し、1回目であれば、ステップS5に移行
して今回の読み込んだ出力電圧Vsの平均値DsをDb
として記憶する。そして、再度ステップS2に移行し、
出力電圧Vsを64回読み込むと共に平均値Dsを求
め、同様にステップS3以降に移行する。
【0037】ここで、前記平均値Dsが予め定められた
電圧範囲VHにあり且つ読み込み回数が2回目以降にお
いては、ステップS4の「N」に従ってステップS6に
移行し、前回の出力電圧すなわち記憶された電圧Dbと
今回の出力電圧Dsとにより出力電圧の変化度合いΔD
を算出する。
【0038】次のステップS7においては、この変化度
合いΔDと予め定められた基準値Tとを比較し、ΔDが
基準値T以下であるときにはステップS8にてカウント
値Cをインクリメントする。次いで、ステップS9にお
いては、この脱水行程で選択されている洗濯コースが
「大物」コースであるか否かを判断し、「大物」コース
でないときにはステップS10に移行してカウント値C
があらかじめ定められた基準回数この場合「10回」以
上であるか否かを判断し、以上でなければ前述のステッ
プS5に移行し、以上であればステップS12に移行す
る。
【0039】またステップS9において、「大物」コー
スであるときにはステップS11に移行してカウント値
Cがあらかじめ定められた基準回数この場合「15回」
以上であるか否かを判断し、以上でなければ前述のステ
ップS5に移行し、以上であればステップS12に移行
する。
【0040】上記ステップS10およびステップS11
において、カウント値Cがそれぞれの基準回数以上とな
ると、ステップS12にて異常振動発生と判定し、ステ
ップS13にて洗濯機モータ6の駆動を停止した上で、
ステップS14にて、給水および撹拌等からなる異常振
動修正処理を実行し、この脱水行程および異常振動判定
動作を終了する。
【0041】図5には、種々の状況での出力電圧Vsの
変化を示しており、今、曲線Psαは、洗濯物が通常の
大きさあるいは比較的小さい大きさであって且つ異常振
動の発生がない洗濯パターンでの出力電圧Vaの変化の
一例を示している。この場合、洗濯開始(脱水開始)に
際し、「標準」コースあるいは「手洗い」コースが選択
され、基準回数は「10回」とされる。この洗濯パター
ン(曲線Psα)の場合、前述のカウント値Cが基準回
数は「10回」に達する前に、出力電圧Vsが前記電圧
範囲VHから外れるから、回転槽4が正常に回転上昇し
たことが検出されることになり、前述のステップS3に
おいて「N」となって異常振動判定動作が終了される。
【0042】この図5において、曲線Psα´は、洗濯
物が比較的大きく且つ異常振動の発生がない洗濯パター
ンでのVsの変化の一例を示している。この洗濯パター
ンの場合、上記Vsの変化度合い(低下度合い)は曲線
Psαより小となる傾向があるが、前述のカウント値C
が基準回数は「15回」に設定されるから、このカウン
ト値Cが基準回数に達する前に、出力電圧Vsが前記電
圧範囲VHから外れるから、洗濯物の大きさが大きい場
合でも回転槽4が正常に回転上昇したことが検出される
ことになり、前述のステップS3において「N」となっ
て異常振動判定動作が終了される。
【0043】また、曲線Psβは、異常振動が発生して
いる場合でのVsの変化の一例を示している。この場
合、上記Vsの変化度合い(低下度合い)は、前述の曲
線Psαおよび曲線Psα´よりかなり小となる傾向が
あり、出力電圧Vsが前記電圧範囲VHの範囲から外れ
ることがなく、もって、前述のカウント値Cが基準回数
「10回」あるいは「15回」に達するようになり、前
述のステップS12にて異常振動発生が判定されるよう
になる。
【0044】なお、印加電圧検出値としての出力電圧V
bのレベルが図6に示すように、電源投入スイッチ20
のオン・オフに応じて変化するものであり、制御回路1
5では、予め定められたシュレショルド電圧VZにより
出力電圧Vbのレベルの変化を判断して電源投入スイッ
チ20のオン・オフを検出するようにしている。また、
この出力電圧Vbのレベルは図7に示すように商用交流
電源13の電圧の変動によって変化するものであり、制
御回路15では、出力電圧Vbのレベルから商用交流電
源13の電圧を検出するようにしている。
【0045】このような本実施例によれば、端子電圧検
出値Vaに応じた出力電圧Vsの平均値Dsの変化度合
いΔDが予め設定された基準値T以下であるか否かを比
較することにより、異常振動が発生している状況である
か否かを判定することができる。
【0046】この場合、1回の判定動作では正確さを欠
く虞があるが、本実施例においては、上記変化度合いΔ
Dが前記基準値T以下である比較結果がでたときにこの
回数をカウントし、このカウント値Cが予め設定された
基準回数「10回」あるいは「15回」以上となったと
きに異常振動発生と判定するから、正確に異常振動発生
を判定できる。
【0047】また、本実施例においては、洗濯機モータ
6に付設する電装品(従来の回転センサ等)が不要で、
しかもこれら制御回路15、コンデンサ端子電圧検出回
路23および印加電圧検出回路28や差動増幅器33
は、洗濯機モータ6と離れた制御ユニット12にまとめ
て設けることが可能であるから、配線の簡略化およびコ
ネクタ接続の不要化を図ることができる。
【0048】特に本実施例においては、端子電圧検出値
Vaと印加電圧検出値Vbとの差を出力する差動増幅器
33を設けているから、コンデンサ端子電圧として適正
な出力値を得ることができる。またこの端子電圧検出値
Vaと印加電圧検出値Vbとの差を、上述の差動増幅器
33にて増幅して出力するようにしているから、より正
確な判定結果が期待できる。
【0049】さらに、出力電圧Vs(平均値Ds)が予
め定められた電圧範囲VHを超えたときには異常振動判
定動作を終了するから、異常振動判定動作が行われてい
ても、出力電圧Vs(平均値Ds)が予め定められた電
圧範囲VHを超えたことで、正常であることが判定され
たときには、直ちにその異常振動判定動作が終了され、
異常検出動作が無駄に継続されることがない。
【0050】さらにまた、印加電圧検出値である出力電
圧Vbを電源投入スイッチ20のオン検出あるいは電源
電圧検出に使用するようにしているから、印加電圧検出
回路28からの出力信号を有効に利用できて、便利であ
る。
【0051】しかも、カウント値Cに対する基準回数
を、洗濯コースに応じて個別に設定しているから、比較
的大物の洗濯物を洗うのに適する洗濯コースや、標準的
な大きさあるいは比較的小さな洗濯物を洗うのに適する
洗濯コースがある場合に、各コースに応じて異常振動発
生を良好に検出することができる。
【0052】また、上記実施例では、出力電圧Vsを平
均化してコンデンサ端子電圧として取り扱うようにした
ので、突発的な電圧変動を異常振動として誤判定するこ
とがなくなり、正確な異常振動判定に寄与できる。
【0053】次に図8ないし図10は本発明の第2の実
施例を示しており、この第2の実施例は次の点で第1の
実施例と異なる。すなわち、図8において、第1の実施
例の印加電圧検出回路28は設けられておらず、また、
第1の実施例の差動増幅器33も設けられていない。し
かして、制御回路51の制御内容は、図9から理解でき
るように、基本的には第1の実施例と同様であるが、ス
テップP2における読み込みデータは、差動増幅された
出力電圧でなく、コンデンサ端子電圧検出回路23から
出力される電圧Vaである。この電圧Vaは、図10に
示すように、正常な回転立ち上がり(曲線Paα)の場
合には、異常振動発生時(曲線Paβ)に比して変化度
合いが大きいものである。同図中、VH´は予め定めら
れた電圧範囲(5V〜Ve´)である。
【0054】この実施例においては、第1の実施例が奏
する差動増幅器33を有することによる効果は得ること
はできないものであるが、その他については第1の実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、正確に異常振動発生を判定でき、しかも、脱水モ
ータに付設する電装品(回転センサ等)が不要で、配線
の簡略化およびコネクタ接続の不要化を図ることができ
る。
【0056】請求項2の発明によれば、コンデンサ端子
電圧検出手段からの端子電圧検出値と前記印加電圧検出
手段からの印加電圧検出値との差を出力する出力手段を
設けているから、コンデンサ端子電圧として適正な出力
値を得ることができる。
【0057】請求項3の発明によれば、出力手段を、コ
ンデンサ端子電圧検出手段からの端子電圧検出値と印加
電圧検出手段からの印加電圧検出値との差を増幅して出
力するようにしているから、判定結果の正確さがより一
層向上する。
【0058】請求項4の発明によれば、コンデンサ端子
電圧検出手段による端子電圧検出値が予め定められた電
圧範囲から外れたときには異常振動判定手段による異常
振動判定動作を終了する終了手段を設けているから、正
常であるときには、直ちにその異常振動判定動作を終了
でき、もって、異常振動検出動作が無駄に継続されるこ
とがない。
【0059】請求項5の発明によれば、出力手段による
出力値が予め定められた電圧範囲から外れたときには異
常振動判定手段による異常振動判定動作を終了する終了
手段を設けているから、正常であるときには、直ちにそ
の異常振動判定動作を終了でろ、もって、異常検出動作
が無駄に継続されることがない。
【0060】請求項6の発明によれば、印加電圧検出手
段による印加電圧検出値を電源投入スイッチのオン検出
あるいは電源電圧検出に使用するようにしているから、
印加電圧検出手段からの出力信号を有効に利用できる。
【0061】請求項7の発明によれば、異常振動判定手
段における基準回数を洗濯コースに応じて個別に設定し
ているから、比較的大物の洗濯物を洗うのに適する洗濯
コースや、標準的な大きさあるいは比較的小さな洗濯物
を洗うのに適する洗濯コースがある場合に異常振動が発
生する状況が若干異なっても、各コースに応じて異常振
動を良好に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】制御回路の制御内容を示す図
【図4】洗濯機モータのオン・オフ状況、その回転速度
の変化状況、各出力電圧の出力状況を示す図
【図5】異なるケースでの出力電圧Vsの変化を示す図
【図6】出力電圧Vbと電源投入スイッチのオン・オフ
との関係を示す図
【図7】商用交流電源の電圧の変動に応じた出力電圧V
bのレベルを示す図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図9】図3相当図
【図10】図4相当図
【符号の説明】
4は回転槽(脱水槽)、6は洗濯機モータ(脱水モー
タ)、15は制御回路(比較手段、異常振動判定手段、
終了手段)、20は電源投入スイッチ、22は進相用コ
ンデンサ、23はコンデンサ端子電圧検出回路(コンデ
ンサ端子電圧検出手段)、28は印加電圧検出回路(印
加電圧検出手段)、33は差動増幅器(出力手段)、5
1は制御回路(比較手段、異常振動判定手段、終了手
段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 高行 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単相誘導モータから構成されて脱水槽を
    回転させる脱水モータと、 この脱水モータの進相用コンデンサの端子電圧を検出す
    るコンデンサ端子電圧検出手段と、 このコンデンサ端子電圧検出手段による端子電圧検出値
    の変化度合いが予め定められた基準値以下であるか否か
    を比較する比較手段と、 この比較手段により前記端子電圧検出値の変化度合いが
    前記基準値以下である比較結果がでたときにこの回数を
    カウントし、このカウント値が予め設定された基準回数
    以上となったときに異常振動発生と判定する異常振動判
    定手段と、を備えてなる洗濯機。
  2. 【請求項2】 単相誘導モータから構成されて脱水槽を
    回転させる脱水モータと、 この脱水モータの進相用コンデンサの端子電圧を検出す
    るコンデンサ端子電圧検出手段と、 前記脱水モータへの印加電圧を検出する印加電圧検出手
    段と、 前記コンデンサ端子電圧検出手段からの端子電圧検出値
    と前記印加電圧検出手段からの印加電圧検出値との差を
    出力する出力手段と、 この出力手段による出力値の変化度合いが予め定められ
    た基準値以下であるか否かを比較する比較手段と、 この比較手段により前記出力値の変化度合いが前記基準
    値以下である比較結果がでたときにこの回数をカウント
    し、このカウント値が予め設定された基準回数以上とな
    ったときに異常振動発生と判定する異常振動判定手段
    と、を備えてなる洗濯機。
  3. 【請求項3】 出力手段は、コンデンサ端子電圧検出手
    段からの端子電圧検出値と印加電圧検出手段からの印加
    電圧検出値との差を増幅して出力するようになっている
    ことを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 コンデンサ端子電圧検出手段による端子
    電圧検出値が予め定められた電圧範囲から外れたときに
    は異常振動判定手段による異常振動判定動作を終了する
    終了手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機。
  5. 【請求項5】 出力手段による出力値が予め定められた
    電圧範囲から外れたときには異常振動判定手段による異
    常振動判定動作を終了する終了手段を設けたことを特徴
    とする請求項2記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 印加電圧検出手段による印加電圧検出値
    を電源投入スイッチのオン検出あるいは電源電圧検出に
    使用するようにしたことを特徴とする請求項2記載の洗
    濯機。
  7. 【請求項7】 異常振動判定手段における基準回数は洗
    濯コースに応じて個別に設定されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の洗濯機。
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