JP2947655B2 - 洗濯機の異常振動検出装置 - Google Patents

洗濯機の異常振動検出装置

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JP2947655B2 JP3314337A JP31433791A JP2947655B2 JP 2947655 B2 JP2947655 B2 JP 2947655B2 JP 3314337 A JP3314337 A JP 3314337A JP 31433791 A JP31433791 A JP 31433791A JP 2947655 B2 JP2947655 B2 JP 2947655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱水槽の異常な縦振動
成分も検出し得るようにした洗濯機の異常振動検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図7に示すように、例えば脱
水兼用洗濯機では、洗いモータを兼用する脱水モータ1
によって、洗い槽と脱水槽とを兼用する回転槽2を回転
駆動するようにしている。そして、脱水時に回転槽2が
アンバランス回転した場合には脱水運転を停止すべく、
このアンバランス回転すなわち異常揺動を検出するよう
にしている。
【0003】すなわち、回転槽2がアンバランス回転を
来すと、この回転槽2と共に水受槽3が異常揺動するこ
とから、この水受槽3の異常揺動を検知レバー4にて検
出し、この検知レバー4に応動する検出スイッチ5によ
って脱水運転を停止するようにしている。上記検知レバ
ー4は水受槽3が異常に揺動したときに相対的にこの水
受槽3と当接して動作する構成であり、いわば機械的に
水受槽3従って回転槽2の異常揺動を検出するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転槽2が
回転される脱水時においては、回転槽2が異常揺動つま
り横方向へ振動するばかりでなく、回転槽2が上下方向
つまり縦方向へ振動することも多い。この結果、回転槽
2は横方向の振動成分と縦方向の振動成分が合成された
モードで異常振動することが多い。
【0005】しかして、上記縦方向を中心とした振動が
発生した場合、回転槽2の回転速度がなかなか上がら
ず、脱水がすすまないまま運転が継続されてしまうおそ
れがある。この場合、従来の洗濯機が備えている異常揺
動検出手段(検知レバー4および検出スイッチ5)は、
主に横振動成分のうちの異常横振動成分を検出するため
のものであり、上述した縦振動は検出しにくいというの
が実情であった。
【0006】また、回転槽2の縦方向の動きを専用に検
出する手段を設けることも考えられるが、縦振動の大き
が軽微で、つまり上下微動の縦振動であるため、回転
槽2の実際の上下動には顕著にあらわれることは少な
く、従って、回転槽2の実際の動きをもって異常縦振動
を検出することは困難である。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、従ってその目的は、脱水槽の異常な縦振動が発
生してもこれを確実に検出でき、もって脱水効率の向上
に寄与でき、さらには、異常振動の有無を早い時期に検
出することが可能となる洗濯機の異常振動検出装置を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機の異常振
動検出装置は、脱水モータによって駆動される脱水槽の
動きを検出して異常振動を検出する第1の異常振動検出
手段と、前記脱水モータの回転速度を検出する回転速度
検出手段と、前記脱水槽の異常振動のうちの軽微異常振
動発生状況に示される回転速度変化特性を判定基準線と
しこの判定基準線上に求められる回転速度上昇率基準値
に基づいて異常振動を検出する第2の異常振動検出手段
とを備え、前記両異常振動検出手段のいずれかにより
記脱水槽の異常振動が検出されたときに異常振動発生と
判定するようにしたものである。
【0009】
【作用】第1の異常振動検出手段は、脱水槽の動きを検
出して異常振動を検出するから、従前通り、脱水槽の異
常揺動を検出できる。そして、この第1の異常振動検出
手段で検出ができなかった場合にも、第2の異常振動検
出手段により、脱水モータの回転速度の上昇率に基づい
て検出できるから、従来のように検知レバーのみによる
ものの場合とは異なり異常振動発生を確実に判定でき
る。
【0010】しかも、第2の異常振動検出手段において
異常振動を検出するについての回転速度判定基準は、脱
水槽の軽微異常振動発生状況に示される回転速度変化特
性を判定基準線としこの判定基準線上に求められる回転
速度上昇基準値をもって、該判定基準とされるから、通
常の振動の異常検出レベルと同レベルで、適正な異常振
動検出を行なうことができる。
【0011】さらに、第2の異常振動検出手段において
は、脱水モータの回転速度の上昇率をもって異常振動を
検出するから、脱水モータの回転速度を基準速度で判断
して異常振動を検出する場合と違って、異常振動の有無
を早い時期に検出することが可能となる。すなわち、脱
水モータが脱水回転する場合、負荷との関係でその回転
速度上昇率が異なってくるが、その上昇率は脱水回転の
早い時期に知ることが可能である。しかしながら脱水モ
ータの回転速度を基準速度で判断する場合、負荷との関
係で基準速度までの時間に違いはあるとはいうものの、
回転速度がその基準速度に到達するにはやはりある程度
の時間を要する。
【0012】しかるに本発明手段によれば、あるレベル
に定められる基準速度ではなく、回転速度の上昇率(変
化率)を異常振動検出判定要素としているから、脱水モ
ータの回転速度が基準速度に達する前にこの上昇率を知
ることは可能であり、もって、異常振動の有無を早い時
期に検出することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
6を参照しながら説明する。図6には脱水兼用洗濯機の
構成を示している。外箱11には弾性吊持機構12を介
して水受槽13が弾性支持され、その内部に洗い槽兼脱
水槽である回転槽14が配設されている。この回転槽1
4の内底部には撹拌体15が配設されている。
【0014】前記水受槽13の外底部には、洗いモータ
と脱水モータとを兼用する洗濯機モータ16が配設され
ていると共に、機構部17が配設されている。上記洗濯
機モータ16はコンデンサ誘導モータから構成されてい
る。また、水受槽13の底部に形成された排水口18に
は排水弁19が設けられており、そして排水口18に隣
接してエアトラップ20が形成されている。
【0015】このエアトラップ20にはエアチューブ2
1を介して水位センサ22が接続されている。この水位
センサ22は外箱11の上部カバー11a内の後部に設
けられており、さらに、この上部カバー11a内の後部
には給水弁23および検出スイッチ24が設けられてい
る。
【0016】上記検出スイッチ24は検知レバー25と
共に第1の異常振動検出手段26を構成している。すな
わち、検知レバー25は、斜め形状をなしており、上部
が支点となるようにして横方向(矢印A方向)に回動可
能に設けられている。この検知レバー25は、通常は、
図6に示すように、垂下した状態にあって、脱水時に回
転槽14ひいては水受槽13が異常振動(同図に二点鎖
線で示す位置までの振動)したときに、水受槽13に相
対的に衝当して矢印A方向へ回動される。その回動に応
動して検出スイッチ24が作動する。
【0017】なお、前記機構部17は、洗い時には洗濯
機モータ16の回転を減速して撹拌体15のみに伝達し
てこれを回転させ、また脱水時には洗濯機モータ16の
回転を撹拌体15と水受槽14とに伝達して両者を一体
的に高速回転させるようになっている。
【0018】次に、図1は電気回路構成を示している。
商用交流電源27は、整流・平滑回路28により整流・
平滑され、定電圧回路29により電子回路用の例えば5
Vの直流低電圧電源として出力される。この出力は制御
回路30等に与えられる。制御回路30はマイクロコン
ピュータおよび各種A/D変換器を含んで構成されてい
る。
【0019】一方、前記商用交流電源27の両端子間に
は、洗濯機モータ16がトライアック31および32を
介して接続されていると共に、排水弁19および給水弁
23がトライアック33および34を介して接続されて
いる。そして、洗濯機モータ16には、これにかかる電
圧とこれに流れる電流との位相差を検出する位相差検出
回路35が設けられている。この位相差検出回路35は
制御回路30のマイクロコンピュータと共に回転速度検
出手段36を構成している。
【0020】この位相差検出回路35について述べる。
変流器37は洗濯機モータ16に流れる電流Imを検出
するようになっており、その検出電流は電圧に変換され
て比較器38の非反転入力端子(+)に与えられるよう
になっている。なお、比較器38の反転入力端子(−)
はアース電位になされている。また、電源電圧Vacは
分圧されて比較器39の非反転入力端子(+)に与えら
れるようになっており、その比較器39の反転入力端子
(−)はアース電位になされている。
【0021】比較器38および39の出力信号はイクス
クルーシブオア回路40の入力端子に与えられ、そのイ
クスクルーシブオア回路40の出力信号は積分回路41
に与えられ、そして積分回路41の出力信号は制御回路
30が備えたA/D変換器(図示せず)の入力端子に与
えられるようになっている。なお、制御回路30には、
コース選択スイッチおよびスタートスイッチ等を備えた
キー入力部42からの入力が与えられるようになってお
り、また、表示部43は制御回路30からの制御信号に
より各種表示を行なうようになっている。
【0022】上記位相差検出回路35における比較器3
8および39は、図3に示すように、電流Imおよび電
源電圧Vacに基づいてパルスVvおよびViをそれぞ
れ出力し、これにおいて、イクスクルーシブオア回路4
0は位相差パルスVθを出力する。そして、積分回路4
1により位相差パルスVθの平均電圧Vθaが出力さ
れ、この平均化された位相差検出電圧Vθaは制御回路
30のA/D変換器でデジタル位相差検出信号とされて
マイクロコンピュータに与えられる。
【0023】マイクロコンピュータはこの位相差検出信
号に基づいて洗濯機モータ16の回転速度を検出するよ
うになっている。すなわち、一般的なモータにおける位
相差と回転速度との関係について図2に基づいて述べ
る。モータの位相差θと回転速度との関係は、図2のN
−θ曲線に示されている。モータの回転速度が「0」か
ら「N」(トルク最大点)まで変化する間において位
相差θはほとんど変化しないが、この回転速度「N
を超えると、位相差θの上昇度合いに変化がみられる。
【0024】従って、この回転速度「N」に対応する
位相差θより大きくてモータが定常回転する回転速度
「N」に対応する位相差θまでの間の位相差θをも
ってモータの回転速度を検出することが可能である。な
お、この位相差θの増加度合いは回転速度「N」まで
は比較的緩やかであるが、この回転速度「N」を超え
て上昇すると、比較的急勾配となる。
【0025】また、図4には、回転槽14の各回転状況
における回転速度変化特性を示している。特性線Qa
は、回転槽14がアンバランス回転を来すことなく正常
に回転起動し定常回転までにいたる回転状況における回
転速度変化特性を示し、特性線Qbは、回転槽14が異
常振動を起こした場合であって(検知レバー25によっ
て検出し得る異常振動であって)しかもその異常振動の
うちの軽微な異常振動発生状況において示される回転速
度変化特性を示している。
【0026】また、特性線Qcは回転槽14がかなりひ
どい異常振動を起こしたときの回転速度変化特性を示し
ている。しかして、上記特性線Qbは、正常状態とひど
い異常振動発生状態との中間的な特性といえる。
【0027】前記マイクロコンピュータは、第2の異常
振動検出手段として機能するようになっている。すなわ
ち、このマイクロコンピュータは、上述したところの、
軽微な異常振動発生状況において示される回転速度変化
特性線Qbを、異常振動判定のための判定基準線として
利用している。この特性線Qbは、軽微な異常振動発生
状況において示される回転速度変化特性であるから、こ
の特性線Qbよりも上側の領域の回転速度は振動異常で
はなく、下側の領域の回転速度は振動異常である。な
お、この場合、検知レバー25が動作する回転速度はN
付近(時間t付近)である。そしてこの特性線Qb
上の比較的早い時期に求められる回転速度上昇率を、第
2の異常振動検出手段による異常振動検出のための回転
速度上昇率基準値βとして定めている。
【0028】しかして、マイクロコンピュータは、脱水
モータ16の回転速度の上昇率が基準時間tkを超えて
この回転速度上昇率基準値βに達しないときには異常
振動発生を検出するようになっている。この基準時間t
kはほぼ1分に設定されており、前記回転速度Nに対
応する時間t(これは1分30秒程度)より短い。ま
た、このマイクロコンピュータは、前記第1の異常振動
検出手段26が異常振動を検出するか、もしくは、この
マイクロコンピュータ自身の第2の異常振動検出手段が
異常振動を検出したときに、異常振動発生を判定し、そ
してアンバランス修正処理も行なうようになっている。
【0029】さて、上記構成の作用について、マイクロ
コンピュータの制御内容と共に説明する。
【0030】図5にはマイクロコンピュータの制御内容
についてのフローチャートを示している。この図5は、
自動運転コースが設定されたときには、洗い行程あるい
はすすぎ行程が終了した後に開始されるものであり、脱
水単独コースが設定されたときには、スタートスイッチ
の操作に基づいて開始されるものである。
【0031】しかして、まず排水弁19を開放し(ステ
ップP1)、次に、フラグFを「0」に初期化する(ス
テップP2)。このフラグFは第2の異常振動検出手段
により異常振動検出結果が出たか否か判定するためのも
のであり、「0」は異常振動検出結果がまだ出ていない
ことを示し、「1」は異常振動検出結果が出てその結果
が正常であったことを示す。
【0032】そして洗濯機モータ16に通電して回転槽
14を回転させる(ステップP3)。これと同時にタイ
ムカウントを開始する(ステップP4)。次いで、検出
スイッチ24が動作したか否かを判断し(ステップP
5)、そして動作しなければ、フラグFが「0」である
か否かを判断する(ステップP6)。この時点ではフラ
グFが「0」であるので、ステップP7に移行する。
【0033】このステップP7では、位相差検出回路3
5ひいては図示しないA/D変換器から与えられる位相
差検出信号に基づいて回転速度(これをVaとする)を
検出する。そして、Δt秒間待機し(ステップP8)、
再度、位相差検出信号に基づいて回転速度(これをVb
とする)を検出する(ステップP9)。そして、回転速
度上昇率βを算出する(ステップP10)。このβは、
β=(Vb−Va)/Δtにて求められる。
【0034】次にこの回転速度上昇率βが回転速度上昇
率基準値β以下であるか否かを判断する(ステップP
11)。以下であれば、つまり、回転速度上昇率βがま
だ回転速度上昇率基準値βよりも低い場合には、基準
時間tkが経過したか否かを判断する(ステップP1
2)。
【0035】そして、ステップP11において、基準時
間tkが経過する前に回転速度上昇率βが前記回転速度
上昇率基準値βを超えると、つまり、脱水回転が異常
振動を来たすことなく正常に立ち上がったことが判断さ
れると、フラグFを「1」に設定する(ステップP1
3)。
【0036】この後、設定された脱水時間に達するまで
(ステップP14で判断)この脱水運転を実行した後、
洗濯機モータ16を断電して回転槽14の回転を停止し
脱水運転を終了する(ステップP15)。
【0037】ここで、検出スイッチ24が動作したとき
(ステップ5にて判断)、および上記基準時間tkに達
しても回転速度上昇率βが回転速度上昇率基準値β
下であるとき(ステップP12の「YES」)には、こ
れをもって異常振動発生と判定して、アンバランス修正
処理(ステップP16ないしステップP20)を実行す
る。
【0038】すなわち、まず、洗濯機モータ16を断電
して回転槽14を停止する(ステップP16)と共に、
排水弁19を閉鎖し(ステップP17)、そして給水弁
23を開放して設定水位まで給水する(ステップP1
8)。次に洗濯機モータ16に通電して撹拌体15を一
定時間駆動する(ステップP19)。この撹拌体15の
駆動により洗濯物が撹拌されてアンバランス状態が解消
される。しかる後、排水弁19を開放して排水を行ない
(ステップP20)、その後ステップP3に移行する。
【0039】ところで、回転槽14内に収容された洗濯
物のアンバランスな配置状況によっては、回転槽14の
横振動成分が大きい場合、あるいは縦振動成分が大きい
場合が考えられる。今、横振動成分が大きい場合、これ
は主として検知レバー25および検出スイッチ24によ
って検知される。
【0040】一方、回転槽14の縦振動成分が比較的大
きいような場合には、その異常状況は検知レバー25に
よってはなかなか検知されないことがある。しかしなが
ら、本実施例によれば、第2の異常振動検出手段によっ
て、基準時間tkを経過しても回転速度上昇率βが回転
速度上昇率基準値βを超えないときに、これをもって
異常振動として検出するから、異常振動を確実に検出す
ることできる。
【0041】また、この異常振動は洗濯機モータ16の
回転速度に基づいて検出するから、回転槽14の実際の
動きを検出する場合とは異なり縦振動を主とした異常振
動を良好に検出できる。
【0042】しかも、この場合の回転速度上昇率基準値
βは、回転槽14の異常振動のうちの軽微異常振動発
生状況に示される回転速度変化特性線Qb上に求められ
ているから、通常の振動の異常検出レベルと同レベルで
回転速度検出方式による異常振動を検出できる。また、
この回転速度変化特性線Qbは、これを上回ると脱水が
正常に行われることを示しているから、換言すれば、異
常振動状況のうちの軽微な場合からきわめてひどい場合
までの全般を検出できるところの回転速度変化特性線で
あるから、異常振動を十分良好に検出できる。ただし、
きわめてひどい異常振動は、通常、アンバランスによる
異常横振動であるので、これは主として検知レバー25
および検出スイッチ24によって迅速に検出される。
【0043】さらに、第2の異常振動検出手段において
は、脱水モータ16の回転速度の上昇率をもって異常振
動を検出するから、脱水モータの回転速度を基準速度で
判断して異常振動を検出する場合と違って、異常振動の
有無を早い時期に検出することが可能となる。すなわ
ち、脱水モータ16が脱水回転する場合、負荷との関係
でその回転速度上昇率が異なってくるが、その上昇率は
脱水回転の早い時期に知ることが可能である。しかしな
がら脱水モータの回転速度を基準速度で判断する場合、
負荷との関係で基準速度までの時間に違いはあるとはい
うものの、回転速度がその基準速度に到達するにはやは
りある程度の時間を要する。
【0044】しかるに本実施例によれば、あるレベルに
定められる基準速度ではなく、回転速度の上昇率(変化
率)を異常振動検出判定要素としているから、脱水モー
タの回転速度が基準速度に達する前にこの上昇率を知る
ことは可能であり、もって、異常振動の有無を早い時期
に検出することができる。
【0045】なお、上記実施例では本発明を脱水兼用洗
濯機を適用して説明したが、本発明はこれに限られず、
二槽式洗濯機の脱水制御に適用しても良く、その他要旨
を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できるものであ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、脱水モータによって駆動される脱水槽の動きを検出
して異常振動を検出する第1の異常振動検出手段と、前
記脱水モータの回転速度を検出する回転速度検出手段
と、前記脱水槽の異常振動のうちの軽微異常振動発生状
況に示される回転速度変化特性を判定基準線としこの判
定基準線上に求められる回転速度上昇率基準値に基づい
て異常振動を検出する第2の異常振動検出手段とを備
え、前記両異常振動検出手段のいずれかにより前記脱水
槽の異常振動が検出されたときに異常振動発生と判定す
るようにしたことを特徴とするものであり、これにて、
脱水槽の異常な横振動を迅速に検出できるのに加え、
水槽の異常な上下微動の縦振動が発生してもこれを確実
に検出でき、もって脱水効率の向上に寄与でき、しか
も、異常な縦振動の有無も早い時期に検出することがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】モータの各種特性を示す図
【図3】位相差検出回路の作用説明用の波形図
【図4】洗濯機モータの回転速度変化特性を示す図
【図5】制御内容を示すフローチャート
【図6】洗濯機の縦断側面図
【図7】従来例を示す洗濯機の縦断側面図
【符号の説明】
14は回転槽(脱水槽)、15は撹拌体、16は洗濯機
モータ(脱水モータ)、24は検知スイッチ、25は検
知レバー、26は第1の異常振動検出手段、30は制御
回路(第2の異常振動検出手段)、35は位相差検出回
路、36は回転速度検出手段を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水モータによって駆動される脱水槽の
    動きを検出して異常振動を検出する第1の異常振動検出
    手段と、前記脱水モータの回転速度を検出する回転速度
    検出手段と、前記脱水槽の異常振動のうちの軽微異常振
    動発生状況に示される回転速度変化特性を判定基準線と
    しこの判定基準線上に求められる回転速度上昇率基準値
    に基づいて異常振動を検出する第2の異常振動検出手段
    とを備え、前記両異常振動検出手段のいずれかにより
    記脱水槽の異常振動が検出されたときに異常振動発生と
    判定するようにしたことを特徴とする洗濯機の異常振動
    検出装置。
JP3314337A 1991-11-28 1991-11-28 洗濯機の異常振動検出装置 Expired - Lifetime JP2947655B2 (ja)

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