JPH07204102A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH07204102A
JPH07204102A JP375394A JP375394A JPH07204102A JP H07204102 A JPH07204102 A JP H07204102A JP 375394 A JP375394 A JP 375394A JP 375394 A JP375394 A JP 375394A JP H07204102 A JPH07204102 A JP H07204102A
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JP
Japan
Prior art keywords
cooking container
cooking
heating means
cooker
heat insulating
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JP375394A
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English (en)
Inventor
Eizai Takeshima
英材 竹島
Keiichi Mihira
恵一 三平
Nobuhide Yanagawa
信英 柳川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横向きに保持した調理容器2を、その底部2
aに結合した横軸14を中心として回転させつつ、この
調理容器2の底部2aを下方のガスコンロ8で加熱する
ようにした炒め調理器において、調理容器2を、その開
口部2bが斜め上方を向くように傾斜させた場合に、調
理容器2の前方に居る作業者がガスコンロ8からの熱気
で不快感を覚えることがないようにする。 【構成】 調理容器2の左右両側に設けられた前後方向
に長い一対の棒材20により、調理容器2の回転を支承
するローラ22を保持するようになっているが、これら
棒材20の前端部相互間に渡らせる状態で、調理容器2
の下方へ垂下する遮熱板50を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼き飯、焼きそば等の
主として炒めもの料理を調理するうえで用いる加熱調理
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炒めもの料理等(その他、煮込み料理等
を含む)を多食分調理しようとする場合に用いる調理器
として、軸心を前後方向へ向けた出力軸を有した回転駆
動装置と、この回転駆動装置における出力軸の前端部に
対して開口部を前方へ向けるように設けられる有底筒状
をした調理容器と、この調理容器の下部側に配されるガ
スコンロ等の加熱手段とを具備して成る加熱調理器が公
知である(例えば、実開昭59−98833号、実公平
4−28509号等参照)。
【0003】調理容器は、その開口部が斜め上方を向い
た状態で回転駆動装置により回転されながら、底部外周
部が加熱手段によって加熱されるので、この調理容器内
へ入れられた調理材料が攪拌されつつ炒められるように
なっている。ところで、この種加熱調理器には、調理容
器につき、その開口部が斜め上方を向く調理姿勢から開
口部が斜め下方を向く調理材料取出姿勢までの間で揺動
可能とする姿勢変え機構が設けられたものがある。
【0004】実開昭59−98832号公報に記載の姿
勢変え機構では、調理容器を加熱手段ごと揺動させるよ
うになっているが、燃焼中の加熱手段を揺動させること
に伴って炎が揺れたり炎が傾斜したりするような使い方
は好ましいことではないので、一般には、実公平4−2
8509号公報に記載の姿勢変え機構のように、加熱手
段を固定しておき、調理容器のみを揺動させるようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加熱手段を固定した場
合において、調理容器を調理姿勢にすると、その開口部
の下側で加熱手段が正面方向へ向けて露呈されるように
なるが、このため調理容器に向かって調理作業をしてい
る作業者は加熱手段の熱気に直接的に曝されるようにな
る。従って、極めて熱い環境下での作業が強いられるこ
ととなる。
【0006】また、このようにして熱気が逃げることと
なるので、加熱効率に劣る欠点があった。本発明は、上
記事情に鑑みてなされたものであって、作業環境の改善
を図ると共に、加熱効率を高めることができるようにし
た加熱調理器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明では、軸心を前後方向へ向けた出力軸を有した回転駆
動装置と、この回転駆動装置における出力軸の前端部に
対して開口部を前方へ向けるように設けられる有底筒状
をした調理容器と、この調理容器の下部側に配される加
熱手段とを具備して成る加熱調理器において、調理容器
の左右両側方域にはその開口部に近い下部外周面に当接
する回転案内部を前端部に備えた前後方向に長い一対の
支承部材が設けられており、これら両支承部材の前端部
相互間に渡り調理容器の下部周面に沿って垂下する遮熱
板が設けられていることを特徴としている。
【0008】遮熱板は、支承部材の前端部に設けられる
回転案内部と加熱手段との間に配しておくのが好まし
い。遮熱板は、着脱自在にしておくことも可能である。
【0009】
【作用】調理容器を調理姿勢にしても、その開口部の下
方には遮熱板が垂下状に設けられているので、加熱手段
が露呈状態となることはない。また熱気も逃げない。遮
熱板を設けるに際して、調理容器の左右両側方域に設け
られる支承部材を利用することで、調理容器としての構
造の簡潔化が図られる。
【0010】支承部材において、遮熱板の前側で、調理
容器の開口部に近い下部外周面に当接する回転案内部
(例えば回転自在なローラ)を設けるようにすれば、こ
の回転案内部を加熱手段の熱気から保護することができ
る。遮熱板を着脱自在にした場合には、回転駆動装置の
出力軸から調理容器を外すことによって、加熱手段を一
般のコンロ等として使用することも可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る加熱調理器1の実施例装置を
示す外観図(同図(a)は正面図、同図(b)は側面
図)であって、2は横向きに保持された有底円筒状の調
理容器である。この調理容器2を回転させたり加熱した
りする機構、装置類は、ステンレス板等によって外装さ
れた台筐体3及び立筐体4を有するケーシング体5内に
設けられている。このケーシング体5の脚部6にはキャ
スター7が取り付けられており、容易に移動させること
ができる。なお以下では、加熱調理器1につき、調理容
器2の開口部2b側を「前」、底部2a側を「後」とし
て説明する。
【0012】まず、加熱調理器1の基本構成について説
明する。図2は加熱調理器1の基本構成を理解し易く示
したもので、8はターボファン(図示略)を備えたガス
バーナ等の加熱手段であり、9は調理容器2を横向き姿
勢のまま回転させる回転駆動装置であり、10は調理容
器2の横向き傾斜角度を変更させるための姿勢変え機構
である。
【0013】加熱手段8は、ケーシング体5の台筐体3
上へ火口部8aのみを露出させ、これを除く本体部8b
の殆どと、ターボファンや配管部等(いずれも図示略)
を台筐体3内へ収めた状態で設けられている。また、台
筐体3の正面部には、着火・消火や火力調節等を行う操
作部(図示略)が設けられている。なお、加熱手段8と
しては、灯油その他のオイルを燃料としたオイルバーナ
や、電気式又は電磁式の加熱機器等を使用することもで
きる。
【0014】回転駆動装置9及び姿勢変え機構10は、
ケーシング体5の立筐体4内に収納されている。回転駆
動装置9は、モータ台11上に取り付けられたモータ1
2と、モータ台11の前部に調心軸受部材13を介して
前方へ突出するように保持された出力軸14とが、それ
ぞれスプロケット15,16を介してエンドレスチェー
ン17により接続されて成る。モータ12には正・逆転
可能なものが用いられている。電磁ブレーキや減速機内
蔵のものを用いるのが好ましい。なお、エンドレスチェ
ーン17による伝動方式に代えて歯車機構を用いたり、
出力軸14に対するダイレクトドライブ方式を採用して
もよい。
【0015】調理容器2における底部2aの中心部に
は、出力軸14の前端部に対して回転不能な状態で嵌合
可能な継手具18が取り付けられている。19は、継手
具18と出力軸14とを結合させるボルト部材である。
このボルト部材19の前端部には、スパナやボックスレ
ンチ等と係合させるための対向面取りと共に、棒レンチ
と係合させるための径方向貫通孔が形成されており、出
力軸14に対する調理容器2の着脱時(調理容器2の洗
浄時や加熱手段8等の清掃時等)において使用工具の汎
用性を持たせてある。またボルト部材19は、調理容器
2の正転方向(図1(a)の矢符A参照)に対する逆ネ
ジで締め付けられるようになっており、調理作業(調理
容器2の回転)によってボルト部材19が締まり過ぎる
ようになるのを防止してある。出力軸14に結合された
調理容器2は、その底部2aの外周面が加熱手段8の上
方に臨むような位置付けで保持される。
【0016】モータ台11には、その下部側から調理容
器2の左右両側方域を前方へ向けて突出する一対の支承
部材20が結合されている。これら支承部材20は、図
1に示すように丸棒材(角棒材やパイプ材でもよい)の
前端部に、後述するブラケット部材21(図9参照)を
介して回転自在なローラ等から成る回転案内部22が設
けられたものであって、これら回転案内部22によって
調理容器2の開口部2bに近い下部外周面を当接保持す
るようになっている。これにより、調理容器2自体及び
調理材料の荷重を支承して、調理容器2が出力軸14の
軸線方向よりも前部を下げるようになるのを防止してあ
る。
【0017】上記した調心軸受部材13は、出力軸14
の回転振動を所定範囲で吸収することができる構造のも
ので、調理容器2に対して調理材料による偏心荷重が作
用した場合や、出力軸14自体に撓みが生じた場合等に
も、出力軸14が安定的に回転できるようになってい
る。そのため、加熱調理器1全体としての振動や騒音を
皆無にし又は抑制することができる。
【0018】また出力軸14には、モータ台11に固定
され、孔状の軸挿通部23を有した振動制限部材24が
嵌められている。軸挿通部23の内径は、出力軸14の
外径よりも所定範囲で径大に形成されており、出力軸1
4が許容範囲を越えて回転振動を起こさないようにして
ある。これによりスプロケット15,16の歯欠けやエ
ンドレスチェーン17の外れを防止すると共に、モータ
12を保護するようになっている。
【0019】姿勢変え機構10は、下部枢軸25を中心
に揺動自在に保持された昇降駆動具26により、モータ
台11を上下動させるようになったもので、これにより
図3に示すように調理容器2を、その開口部2bが斜め
上方を向く調理姿勢(実線で示す)から、開口部2bが
斜め下方を向く調理材料取出姿勢(二点鎖線で示す)ま
での範囲で揺動させるようになっている。この場合、上
記支承部材20の中途部を台筐体3上に立設した揺動支
点部27によって保持するようにしてある。昇降駆動具
26には、ねじジャッキや流体圧(空気圧、水圧、油圧
等)シリンダー等が用いられる。
【0020】図4に示すように揺動支点部27は、保持
台28の上端部に対して軸線を左右方向に向けた水平回
転軸29が軸受具30により回転自在に保持され、この
水平回転軸29の左右方向内側端に、支承部材20を前
後摺動自在に保持するコ字状のブラケット具31が取り
付けられて成る。このようにブラケット具31により支
承部材20の前後摺動を許容してあるのは、調理容器2
の揺動円滑化を考慮してのことであるのは勿論である
が、後述するように調理容器2を揺動と同時に前後動さ
せるうえで必要な措置である。
【0021】次に、加熱調理器1における細部構成につ
いて説明する。図3に示すように姿勢変え機構10に
は、軸心を左右方向へ向けた揺動軸32を中心として揺
動自在な揺動アーム33が設けられ、この揺動アーム3
3によってモータ台11の上下動が所定軌跡を描くよう
になされている。揺動アーム33の長さは、調理容器2
が調理姿勢(実線参照)とされたときに、当該調理容器
2が加熱手段8寄りに引き込まれ、一方、調理容器2が
調理材料取出姿勢(二点鎖線参照)とされたときには、
当該調理容器2が前方へ押し出されるといった動作が得
られる長さに決められている。すなわち、調理容器2
は、調理材料取出姿勢とされることにより、揺動アーム
33を備えない場合において開口部2bが位置付けられ
る状態(矢符B参照)に比してL寸法だけ前方へ移動す
るようになっている。このようにすることで、調理姿勢
時には、加熱手段8の上方域で調理容器2の底部2aが
オーバーラップする範囲が広くなり、加熱効率が高めら
れる。また調理材料取出時には、調理容器2の開口部2
bが台筐体3の前方へ多く突出して、受け皿等を差し出
し易くなるものである。しかも、受け皿等を差し出す位
置が加熱手段8から遠ざかるようになるので、調理材料
の取出作業を、熱いおもいをせずに行うことができる。
【0022】なお、揺動アーム33のC位置とモータ台
11のD位置との間等に引張ばね(図示略)を渡してお
けば、調理容器2を調理材料取出姿勢から調理姿勢へ変
更させる動作が円滑に行えると共に、調理姿勢の保持安
定化が図られるようになり、便利である。揺動アーム3
3は、その揺動軸32をモータ台11の前方側となる位
置(例えば図3中のY位置等)へ配するようにしてもよ
い。また揺動アーム33を用いず、カム機構を採用した
り、流体圧シリンダー等によって出力軸14を前後動さ
せるような機構を採用したりすることも可能である。
【0023】図5に示すように左右の支承部材20は、
それぞれ立筐体4の内部に相当する短軸部20aと、台
筐体3の上部に相当する長軸部20bとに分割されてお
り、これら各軸部は、短軸部20a同士が幅狭間隔とな
り、長軸部20b同士が幅広間隔となるように、長手方
向を左右に向けた連結板20cにより連結されている。
そして、台筐体3の上部には、加熱手段8(及び調理容
器2)が配される中央部分と、両支承部材20の長軸部
20bが配される左右部分との各間を区画するように断
熱壁34が設けられている。
【0024】このように、左右の支承部材20に幅狭な
部分(短軸部20a)を設けたのは立筐体4を小型化す
るためであり、幅広な部分(長軸部20b)を設けたの
は当該支承部材20が加熱手段8や調理容器2からの熱
影響を受けることがないようにして(即ち、断熱壁34
の設置スペースを確保して)、変形等を防止するためで
ある。
【0025】断熱壁34は、図6に示すように外側断熱
壁35と、この外側断熱壁35の内側に所定間隔をおい
て設けられた内側断熱壁36とにより二重壁構造を有し
ている。外側断熱壁35と内側断熱壁36との間は断熱
空気層37とされている。外側断熱壁35は、その高さ
方向の中途部に、調理容器2の外形状に沿って左右の各
外方へ拡開する折曲部38が形成されており、この折曲
部38には、外側断熱壁35の外側空間と断熱空気層3
7とを連通させる通気路39(図8参照)が形成されて
いる。
【0026】なお、上記支承部材20は、この折曲部3
8の外側下部に対応する位置付けで配されるようになっ
ており、これにより支承部材20の収まりをよくして、
無用な出っ張りを皆無にし又は抑制するようになってい
る。またこのことは、折曲部38の外側下部におけるデ
ッドスペースを有効利用することに繋がる。外側断熱壁
35において、折曲部38を介した上側及び下側は各独
立した断熱盤40,41とされている。これら断熱盤4
0,41は、アルミ合金製板材によってグラスウール等
の遮熱材42を包み込ませるようにしたものである。上
側断熱盤40の内面上部には、内側断熱壁36を保持さ
せるための吊持ブラケット43(図8参照)が取り付け
られている。
【0027】一方、内側断熱壁36についても、外側断
熱壁35に対応するかたちでその高さ方向中途部が折曲
されている。この内側断熱壁36は、溶融アルミメッキ
鋼板を素材として折曲形成したものであって、その外面
上部には、外側断熱壁35の吊持ブラケット43と係合
可能なフック具44が取り付けられている。そのため内
側断熱壁36は、例えば洗浄時等に外側断熱壁35に対
して容易に着脱することができる。内側断熱壁36は、
外側断熱壁35に吊持された状態でその下端部が台筐体
3の上面から若干浮き上がるようになっている。
【0028】断熱壁34は、このような構成であるた
め、次のような断熱作用が得られる。すなわち、加熱手
段8及び調理容器2からの熱気は原則として内側断熱壁
36で遮られる。内側断熱壁36が昇温し、また内側断
熱壁36の下部から断熱空気層37内へ加熱空気が流入
することで断熱空気層37内の空気が加熱されると、こ
の断熱空気層37内で上昇流が生じるようになる。この
上昇流は、調理容器2が回転することに伴って生じる気
流により加勢されることもある。そのため、このような
加熱空気の上昇流や、加熱空気と室温との温度差等によ
り、外側断熱壁35の外側空気が通気路39を経て断熱
空気層37内へ吸い込まれるようになるので、当該断熱
空気層37内の空気は冷却される。このことがまた、内
側断熱壁36自体をも冷却させることとなる。
【0029】このようなことから、外側断熱壁36を越
えてその側方へ熱影響が及ぶことは殆どなくなり、加熱
調理器1を建物内の壁面や他の調理器具等と密接状に配
置することが可能となるし、加熱調理器1の側方で作業
する者に熱気による不快感を与えるおそれもない。な
お、外側断熱壁35や内側断熱壁36の形成素材として
は、上記した以外の各種金属をはじめ、無機質材、木、
樹脂等、耐熱性を有し且つ熱伝導率の低い材質であれば
何を用いてもよく、また壁構造としても積層構造、分厚
い板材による単一構造、フラッシュ構造等を採用するこ
とができる。
【0030】図7は断熱壁34の別実施例を示すもので
あって、外側断熱壁35は折曲部を有しない直立した板
材であり、従って通気路39は、適宜高さにおいて外側
断熱壁35の肉厚方向を貫通するように形成されてい
る。また、この外側断熱壁35は、グラスウール材等の
遮熱材を内封したものではない。図示は省略するが、外
側断熱壁35と内側断熱壁36とをスペーサを介してネ
ジ止めするようにしてもよい。また、内側断熱壁36の
下部を台筐体3の上面に当接させるようにしてもよい。
【0031】図8に示すように、加熱手段8(及び調理
容器2)の前部及び後部にも、断熱壁45,46を設け
るのが好ましい。本実施例では、立筐体4内の回転駆動
装置9や姿勢変え機構10(図2参照)の保護を主な目
的として、後部側の断熱壁46についても、内側断熱壁
47と外側断熱壁48とから成る二重壁構造とした。4
9は内側断熱壁47を保持するガイド部材である。
【0032】図1及び図5に示したように左右の支承部
材20の前端部相互間には遮熱板50が渡し止められて
いる。この遮熱板50は、調理容器2の開口部2b寄り
下部周面に沿って垂下するようになっているが、調理容
器2の外周面には当接せず、調理容器2の回転を阻害す
ることはない。図3に示すように遮熱板50は前部側の
断熱壁45に対してその更に前方でオーバーラップする
ように位置付けられている。このオーバーラップ状態
は、調理容器2が調理姿勢(実線参照)にあるときにも
維持されるようにするのが好ましいが、調理容器2が調
理材料取出姿勢(二点鎖線参照)にあるときに、遮熱盤
50が台筐体3と干渉しないことを優先的に考慮して、
その上下方向寸法が決められている。
【0033】遮熱板50は、図9に示すように支承部材
20の前端部に回転案内具22を保持するために取り付
けられるブラケット部材21に対して、その前面側に重
ねられ、ボルト及びナット(図示略)により結合され
る。51,52はボルト挿通用の孔であり、53は回転
案内具22との干渉を逃げるための切欠である。すなわ
ち、遮熱板50は、図3に示すように回転案内具22と
加熱手段8との間に配されており、回転案内具22を加
熱手段8の熱影響から保護するようになる。また、加熱
調理器1の前方にいる作業者が熱気に伴う不快感を受け
ることを防止できるものである。更に、左右一対の支承
部材20の後部を連結板20cでつなぎ、前部を遮熱板
50でつなぐことにより、図5で示す如く四角枠形状と
なって、調理器2を支持する上での剛性を向上してい
る。
【0034】また、遮熱板50の上縁は調理器2の下半
周に沿うように円弧形とされていて、調理器2が上下揺
動しても熱気の噴出を防止している。遮熱板50の素材
としては、アルミ合金、ステンレスや、これ以外の金属
に適宜表面処理を施したものをはじめ、無機質材、木、
樹脂等、耐熱性を有し且つ熱伝導率の低い材質であれば
何を用いてもよい。また、回転案内具22は、比較的厚
手の金属板をコ字状に折曲したブラケット部材21によ
って保持してあるので、遮熱板50自体として強度はそ
れほど必要でなく、むしろ重量的配慮から薄手のものを
用いるのが好ましい。
【0035】なお、遮熱板50は、ブラケット部材21
に結合するためのボルト及びナット(図示略)を外すこ
とで、支承部材20から外すことができることは言うま
でもないが、このようにする他、支承部材20において
ブラケット部材21を止め付けているボルト部材54を
外すことで、回転案内具22及びブラケット部材21ご
と、支承部材20から外すことができる。このボルト部
材54の前端部には、スパナやボックスレンチ等と係合
させるための対向面取りと共に、棒レンチと係合させる
ための径方向貫通孔が形成されており、使用工具の汎用
性を持たせてある。
【0036】図1(a)に示したように調理容器2の内
部には、対向する位置に、一対の攪拌用旋回体55が設
けられている。この旋回体55は、図10に示すように
側面視した状態で、調理容器2の内周面に沿ってL字状
に曲成された形状を有する本体桟部56に対し、図11
に示すように調理容器2の回転方向(矢符A参照)を指
向して突出する複数本の突きピン57と、調理容器2の
径方向を指向して突出する複数本の掴みピン58とが、
それぞれクシ歯状に植設されて成る。
【0037】図10に示すように、調理容器2の底部2
aには、その中心から偏心した所定位置に、外側から内
方へ向けてピン材を貫通溶接することで突起59を設け
てある。また、調理容器2の開口部2b寄りには、貫通
孔60(図11参照)が形成されており、この貫通孔6
0には角形首部を有したボルト部材61が、その頭部を
調理容器2の内部側へ配しねじ部を外側へ突出させた状
態で嵌められ、且つねじ部にナット部材62が螺合され
た状態で取り付けられている。
【0038】これに対し、本体桟部56の一端部には、
突起59に嵌合する円筒状の差込部63が設けられ、同
他端部には、貫通孔60に合致してボルト部材61の角
形首部と係合可能な切欠64(図11及び図12参照)
を有した固定端部65が設けられている。従って、ナッ
ト部材62を弛めた状態にして旋回体55を前方へ引け
ば外せるし、後方へ押し込んでナット部材62を締めこ
めば取り付けが行える。このように着脱が容易であるた
め、旋回体55や調理容器2の洗浄も容易となる。
【0039】旋回体55は、調理容器2の内部に取り付
けられた状態において、本体桟部56と調理容器2の内
周面との間に、油や液汁等は通すが調理材料等は通し難
くした程度の通し隙間66が形成されるようになってい
る。そのため、調理容器2の回転に伴って、油や液汁等
が調理容器2の内面にムラなく広がるようになり、調理
材料の焦げつきを防止できる。
【0040】図12に示すように本体桟部56は、これ
を平面視すると、その中央部分が調理容器2の回転軸心
Xに対して「く」字状に折曲された形状となっている。
このうち、折曲点から調理容器2の底部2a寄りに位置
する直線部分に設けられた突きピン57及び掴みピン5
8はバラシ攪拌部材67を構成しており、折曲点から調
理容器2の開口部寄りに位置する直線部分に設けられた
突きピン57及び掴みピン58は戻し攪拌部材68を構
成している。
【0041】すなわち、本体桟部56においてバラシ攪
拌部材67の相当部分は、平面視した状態において、調
理容器2の底部2a側を回転方向先流側とし開口部2b
側を回転方向後流側とする斜め姿勢(回転軸心Xに対し
て15°とした)を有している。そのため、図12
(a)に示すように調理容器2が調理姿勢にされた状態
で回転するとき、バラシ攪拌部材67は、真下位置から
1/4回転位置(図示状態)まで上昇するまでの間、水
平線に対して底部2a側が下となる傾斜姿勢となるの
で、このバラシ攪拌部材67によってすくい上げられる
調理材料W1は、開口部2bへ向けて掻き出される作用
を受けることとなり、適度に分散される。
【0042】また本体桟部56において戻し攪拌部材6
8の相当部分は、平面視した状態において、調理容器2
の開口部2b側を回転方向先流側とし底部2a側を回転
方向後流側とする斜め姿勢(回転軸心Xに対して12°
とした)を有している。そのため、バラシ攪拌部材67
によって掻き出されつつある調理材料W2をそれとは逆
方向へ還流させるようになっている。これにより、調理
材料W2が開口部2b寄りの低温度域へ達したり、勢い
余って開口部2bからこぼれ落ちたりするのを防止して
いる。
【0043】バラシ攪拌部材67及び戻し攪拌部材68
(即ち、突きピン57及び掴みピン58)並びに本体桟
部56は、図10に示したように調理容器2の底部2a
に近づくほど、調理容器2の径方向に沿った高さ寸法が
大きくなるように形成されており、調理材料Wの嵩に応
じて効率のよい攪拌作用を得ることができる。この場
合、掴みピン58に関しては、同じ長さのピン材料だけ
を準備しておき、調理容器2の底部2aに近づくものほ
ど、径方向に沿った位置付けが高くなるようにして本体
桟部56に植設させてゆくようにすることも可能で、こ
のようにした場合には、ピン材料としての部品共通化が
図れ、コストダウンに繋がる。
【0044】なお、本実施例では、図11に示したよう
に突きピン57がその先端側ほど調理容器2の回転中心
へ向かうように折曲されたものとし、掴みピン58がそ
の先端部ほど調理容器2の回転方向を指向するように折
曲さたものとし、更に本体桟部56の起立方向が調理容
器2の回転中心からややずれた方向を指向する(起立方
向の延長線が回転中心と交差しない)ように取り付けら
れるものとしてある。これらはいずれも、調理材料の攪
拌効率を高めるうえで講じたものである。
【0045】図12(b)に示すように、本体桟部56
における戻し攪拌部材68の相当部分は、調理容器2が
調理材料取出姿勢とされた場合に、僅かながらも底部2
a側が下となる傾斜姿勢となる。そのため、本体桟部5
6における当該部分は、調理容器2を調理材料取出姿勢
のまま逆回転させた場合に、掻出し促進部材69として
機能するものとなる。
【0046】バラシ攪拌部材67、戻し攪拌部材68、
掻出し促進部材69は、それぞれ独立した別体のものと
して設けることも可能である。調理容器2は、内面がテ
フロン加工又は琺瑯仕上げ等された金属又はステンレス
によって形成したものを用いた。調理容器2の調理姿勢
としては、調理材料を投入し易く且つこぼれ難くするこ
とを考慮して、開口部2bを斜め上方へ向けた場合のみ
を説明したが、調理材料が焼きそばやスパゲティ等の流
動性、分散性に乏しいものである場合には、調理容器2
を略水平にした状態で調理することも可能である。
【0047】加熱調理器1において、調理容器2(図2
参照)、左右の内側断熱壁36(図6参照)、後部の内
側断熱壁47(図8参照)、回転案内具22を含む遮熱
板50(図9参照)をそれぞれ外した状態を図8に示し
たが、このようにしたうえで、加熱手段8を跨ぐように
五徳(図示略)を載置すれば、通常の鍋、釜、フライパ
ン、鉄板皿、網等を用いた調理を行うことも可能とな
る。この場合、加熱手段8においてターボファン(図示
略)は停止した状態で使用することが好ましい。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、調理容器における開口部の下方には遮熱板が垂
下状に設けられているので、調理容器を、その開口部が
斜め上方乃至水平を向く調理姿勢にしても、調理容器の
下部に設けられた加熱手段が作業者に向けて露呈状態と
なることはない。従って、作業者が正面からの熱気で不
快感を覚えることはない。また遮熱板により、少なくと
も前方へ向けて熱気が逃げないようになるので、加熱効
率を高めることができる。
【0049】遮熱板を、調理容器の左右両側方域に設け
られる支承部材相互間に渡らせるようにすれば、その取
付構造の簡潔化が図られると共に、遮熱板の着脱作業が
容易に行えるようになる。支承部材に対し、調理容器の
回転を保持する回転案内部よりも後側(加熱手段側)へ
遮熱板を配するようにすれば、この回転案内部を加熱手
段の熱気から保護することができ、潤滑性等を長期にわ
たり保持させることができる。そのため、メンテナンス
や交換の必要性を抑制することができる。
【0050】遮熱板を着脱自在としておけば、回転駆動
装置の出力軸から調理容器を外すことによって、加熱手
段を一般のコンロ等として使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱調理器を示す外観図であっ
て、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】加熱調理器の基本構成を一部分解した状態で示
す拡大側断面図である。
【図3】姿勢変え機構の動作説明図である。
【図4】図3のE−E線拡大断面図である。
【図5】支承部材の平面図である。
【図6】断熱壁を拡大して示す正面断面図である。
【図7】断熱壁の別態様を示す正面断面図である。
【図8】調理容器、内側断熱壁、遮熱板等を外した状態
の加熱調理器を示す斜視図である。
【図9】遮熱板と支承部材との取付構造を分解して示す
要部斜視図である。
【図10】図1のF−F線拡大断面図である。
【図11】図10のG−G線拡大断面図である。
【図12】図1のH−H線に対応させて示す動作説明図
であって、(a)はバラシ攪拌部材と戻し攪拌部材とに
よるものであり、(b)は掻出し促進部材によるもので
ある。
【符号の説明】
1 加熱調理器 2 調理容器 8 加熱手段 9 回転駆動装置 10 姿勢変え機構 14 出力軸 20 支承部材 22 回転案内部 50 遮熱板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心を前後方向へ向けた出力軸(14)
    を有した回転駆動装置(9)と、この回転駆動装置
    (9)における出力軸(14)の前端部に対して開口部
    (2b)を前方へ向けるように設けられる有底筒状をし
    た調理容器(2)と、この調理容器(2)の下部側に配
    される加熱手段(8)とを具備して成る加熱調理器にお
    いて、 調理容器(2)の左右両側方域にはその開口部(2b)
    に近い下部外周面に当接する回転案内部(22)を前端
    部に備えた前後方向に長い一対の支承部材(20)が設
    けられており、これら両支承部材(20)の前端部相互
    間に渡り調理容器(2)の下部周面に沿って垂下する遮
    熱板(50)が設けられていることを特徴とする加熱調
    理器。
  2. 【請求項2】 遮熱板(50)は、支承部材(20)の
    前端部に設けられる回転案内部(22)と加熱手段
    (8)との間に配されるようになっていることを特徴と
    する請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 遮熱板(50)が着脱自在になされてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の加熱調
    理器。
JP375394A 1994-01-18 1994-01-18 加熱調理器 Pending JPH07204102A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101461402B1 (ko) * 2014-08-27 2014-11-13 (주)케이투시스템이엔지 볶음기
CN109620014A (zh) * 2018-12-21 2019-04-16 广东顺德金易厨电器有限公司 滚筒式烹饪机的工作模式选择方法及滚筒式烹饪机

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