JPH0720368A - レンズ鏡筒の反射防止用遮光線 - Google Patents

レンズ鏡筒の反射防止用遮光線

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JPH0720368A
JPH0720368A JP19084093A JP19084093A JPH0720368A JP H0720368 A JPH0720368 A JP H0720368A JP 19084093 A JP19084093 A JP 19084093A JP 19084093 A JP19084093 A JP 19084093A JP H0720368 A JPH0720368 A JP H0720368A
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JP
Japan
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apex
lens barrel
light
projection
small
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP19084093A
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English (en)
Inventor
Kazuya Hirose
量哉 広瀬
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0720368A publication Critical patent/JPH0720368A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ鏡筒の内面反射を有効に低減し、ゴー
スト・フレアの発生を防止することのできるレンズ鏡筒
の反射防止用遮光線を提供することを目的としている。 【構成】 レンズ鏡筒1内面に形成される反射防止用遮
光線を、略三角形の断面形状をなす大突起3及び小突起
4を交互に形成して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラや顕微鏡のレンズ
鏡筒内面に内面反射を防止するために筋状に設けられる
反射防止用遮光線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラや顕微鏡等の光学機器に用
いられるレンズ鏡筒では、図4に示されるように、内面
反射によりゴースト・フレアが発生している。すなわ
ち、1は鏡筒、8はレンズ、9はレンズ8を支持する鏡
枠、10はカメラ、11はフィルムであり、レンズ8を
透過した有害光5は、鏡筒1内面で反射し反射光5とな
ってフィルム11に到達し、ゴースト・フレアを発生さ
せている。そして、このような内面反射を防止するため
には、A部拡大図に示すように、鏡筒1内面に遮光線2
を形成するのが一般的である。この遮光線2は、図5
(a)(b)に示されるように突起12を等間隔に設け
たものである。
【0003】また、このような遮光線を用いずに内面反
射を防止する技術としては、図6に示すように、レンズ
胴付部以外の胴付部を無くし、この部分を肉抜き13し
て鏡筒内壁14を光路から遠ざからせることで内面反射
を軽減する技術も知られている(特開平3−27170
8号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来の技術のうち、前記第1の技術では、突起12の頂点
12aにて有害光5が反射6してしまうため、ゴースト
・フレアを完全に防止することはできないという問題点
があった。特に、プラスチックの射出成形による鏡筒で
は、頂点12aが鋭利なエッジとならず、丸みをおびて
形成されやすいため、反射光6が生じやすい問題点があ
った。他方、前記第2の技術では、鏡筒に穴を開けるた
め、鏡筒内部に外光が入らないように別部材を必要と
し、部品点数やコストが増加する問題点があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、極めて容易な構造で、レンズ鏡筒の内面反射を有効
に低減し、ゴースト・フレアの発生を防止することので
きるレンズ鏡筒の反射防止用遮光線を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のレンズ鏡筒の反射防止用遮光線では、レンズ
鏡筒内面に略三角形の断面形状をなす大突起及び小突起
を交互に形成してなるレンズ鏡筒の反射防止用遮光線で
あって、次式を満足することとした。 (h1 −h2 )/l2 < tanθ < (h1 −h
2 )/l1 但し、 θ:有害光がレンズ鏡筒の光軸に対してなす最大角度; h1 :大突起の底部から頂点までの高さ; h2 :小突起の底部から頂点までの高さ; l1 :大突起の頂点から有害光の進行方向と反対側の小
突起の頂点までの距離; l2 :大突起の頂点から有害光の進行方向側の小突起の
頂点までの距離;である。
【0007】
【作用】上記構成からなる本発明のレンズ鏡筒の反射防
止用遮光線では、条件式の左半分、即ち、(h1
2 )/l2 < tanθ、は小突起の頂点に有害光
が当たるための条件である。この範囲を外れると、小突
起には有害光が当たらなくなり、小突起は反射防止の用
をなさなくなる。また条件式の右半分、即ち、tanθ
< (h1 −h2 )/l1 は、小突起の頂点で反射し
た反射光が大突起により遮られるための条件である。こ
の範囲を外れると、小突起の頂点で反射した光が光学機
器内部に侵入する。
【0008】以下、添付図面を参照して本発明に係るレ
ンズ鏡筒の反射防止用遮光線の実施例を説明する。な
お、図面の説明において同一の要素には同一符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0009】
【実施例1】まず、本発明の実施例1を説明する。図1
はレンズ鏡筒の反射防止用遮光線を示す拡大断面図であ
る。図中光軸は水平に配され、右側にカメラのフィルム
面または観察系が設けられた状態にある。図示の通りこ
の遮光線2は、断面が三角形の大突起3とこれに相似形
の小突起4とを交互に形成して構成されている。これら
三角形の左辺が光軸となす角度は60゜、右辺が光軸と
なす角度は30゜である。また、この実施例では、有害
光がレンズ鏡筒の光軸に対してなす最大角度θは30゜
とした。
【0010】実施例各部の数値を列記すれば、大突起3
の底部から頂点3aまでの高さh1は0.40mm、小突
起4の底部から頂点4aまでの高さh2 は0.12mmで
ある。また、大突起3の頂点3aから有害光5の進行方
向と反対側の小突起4の頂点4aまでの距離l1 は0.
44mm、大突起3の頂点3aから有害光5の進行方向側
の小突起4の頂点4aまでの距離l2 は0.76mmであ
る。従って、この実施例は、 (h1 −h2 )/l2
< tanθ < (h1 −h2 )/l1 の条件式を
満足する。
【0011】さて、このように構成された実施例のレン
ズ鏡筒の反射防止用遮光線において、鏡筒1の光軸に対
して30゜以下の角度で入射した有害光5のうち、大突
起3の頂点3aに当たって反射した反射光6aは、図右
側のフィルム面に到達してしまう。しかし、小突起4の
頂点に当たって反射した反射光6bは、すぐ右側の大突
起3に当たってフィルム面への到達を阻止される。
【0012】このように本実施例では、30゜以下の角
度で有害光5が入射すると、l1 +l2 =1.26mm当
たり1箇所の割合で反射光6bが発生する。これに対
し、図5(a)に示した、従来の小突起4を設けない遮
光線では、0.92mm当たり1箇所で反射光6bが発生
していた。従って、発生する反射光6bを約23%減少
することができ、それだけゴースト・フレアの発生を抑
制することができる。
【0013】
【実施例2】次に、本発明の実施例2を説明する。図2
は実施例2のレンズ鏡筒の反射防止用遮光線を示す拡大
断面図である。図示の通りこの実施例では、大突起3と
小突起4との間に予備突起7を設けることとした。予備
突起7は小突起4と同一形状であって、大突起3と相似
形になっている。また、これら三角形は二等辺三角形
で、両辺が光軸となす角度は45゜である。
【0014】実施例各部の数値を列記すれば、大突起3
の底部から頂点3aまでの高さh1は0.40mm、小突
起4の底部から頂点4aまでの高さh2 は0.10mmで
ある。また、大突起3の頂点3aから有害光5の進行方
向と反対側の小突起4の頂点4aまでの距離l1 は0.
50mm、大突起3の頂点3aから有害光5の進行方向側
の小突起4の頂点4aまでの距離l2 は0.70mmであ
る。従って、この実施例は、 (h1 −h2 )/l2
< tanθ < (h1 −h2 )/l1 の条件式を
満足する。
【0015】本実施例では、30゜以下の角度で入射し
た有害光5は大突起3で遮られて予備突起7には当たら
ないため、遮光線として用をなすものではないが、30
゜以上の角度で入射した有害光を阻止するためには有効
に働く。また、30゜以下の有害光に対しては、予備突
起7の頂点が光ってゴースト・フレアの原因となること
はない。
【0016】このように本実施例では、30゜以下の角
度で有害光5が入射すると、l1 +l2 =1.20mm当
たり1箇所の割合で反射光6bが発生する。これに対
し、図5(b)に示した、従来の小突起4を設けない遮
光線では、0.80mm当たり1箇所で反射光6bが発生
していた。従って、発生する反射光6bを約33%減少
することができ、それだけゴースト・フレアの発生を抑
制することができる。さらに本実施例では、大突起3,
小突起4,予備突起7の断面形状は略二等辺三角形であ
り加工が容易である利点もある。
【0017】
【実施例3】次に、本発明の実施例3を説明する。図3
は実施例3のレンズ鏡筒の反射防止用遮光線を示す拡大
断面図である。図示の通りこの実施例では、大突起3と
小突起4の断面形状を異なるものとした。すなわち、大
突起3の三角形断面では、左辺が光軸となす角度は70
゜、右辺が光軸となす角度は45゜であり、小突起4の
三角形断面は二等辺三角形で、両辺が光軸となす角度は
45゜である。
【0018】実施例各部の数値を列記すれば、大突起3
の底部から頂点3aまでの高さh1は0.40mm、小突
起4の底部から頂点4aまでの高さh2 は0.18mmで
ある。また、大突起3の頂点3aから有害光5の進行方
向と反対側の小突起4の頂点4aまでの距離l1 は0.
33mm、大突起3の頂点3aから有害光5の進行方向側
の小突起4の頂点4aまでの距離l2 は0.58mmであ
る。従って、この実施例は、 (h1 −h2 )/l2
< tanθ < (h1 −h2 )/l1 の条件式を
満足する。
【0019】このように本実施例では、30゜以下の角
度で有害光5が入射すると、l1 +l2 =1.26mm当
たり1箇所の割合で反射光6bが発生するが、実施例1
及び2と同様に、ゴースト・フレアの発生を抑制するこ
とができる。また、大突起3の左辺の角度を70゜とし
たことで、小突起4の高さh2 を0.18mmと大きくす
ることができた。このため小突起4を形成する際に型内
面の溝内にプラスチック材料が回り込みやすくなり、鏡
筒1の成形加工が容易になる利点がある。
【0020】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば有害光の入射角度は30゜以外の角
度に設定してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレンズ鏡筒
の反射防止用遮光線によれば、大突起と小突起を所定の
条件で交互に配設するという極めて容易な構造でありな
がら、レンズ鏡筒の内面反射を有効に低減し、ゴースト
・フレアの発生を防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1のレンズ鏡筒の反射防止
用遮光線を示す拡大断面図である。
【図2】本発明による実施例2のレンズ鏡筒の反射防止
用遮光線を示す拡大断面図である。
【図3】本発明による実施例3のレンズ鏡筒の反射防止
用遮光線を示す拡大断面図である。
【図4】レンズ鏡筒の反射防止用遮光線を説明する断面
図である。
【図5】従来のレンズ鏡筒の反射防止用遮光線を示す断
面図である。
【図6】従来の他の反射防止手段を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 2 遮光線 3 大突起 3a 頂点 4 小突起 4a 頂点 5 有害光 6a,6b 反射光 7 予備突起 8 レンズ 9 鏡枠 10 カメラ本体 11 フィルム 12 突起 13 肉抜き部 14 鏡筒内壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ鏡筒内面に略三角形の断面形状を
    なす大突起及び小突起を交互に形成してなるレンズ鏡筒
    の反射防止用遮光線であって、次式を満足することを特
    徴とするレンズ鏡筒の反射防止用遮光線。 (h1 −h2 )/l2 < tanθ < (h1 −h
    2 )/l1 但し、 θ:有害光がレンズ鏡筒の光軸に対してなす最大角度; h1 :大突起の底部から頂点までの高さ; h2 :小突起の底部から頂点までの高さ; l1 :大突起の頂点から有害光の進行方向と反対側の小
    突起の頂点までの距離; l2 :大突起の頂点から有害光の進行方向側の小突起の
    頂点までの距離;である。
JP19084093A 1993-07-02 1993-07-02 レンズ鏡筒の反射防止用遮光線 Withdrawn JPH0720368A (ja)

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