JPH07203432A - 画像圧縮装置および画像伸張装置 - Google Patents

画像圧縮装置および画像伸張装置

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JPH07203432A
JPH07203432A JP34986093A JP34986093A JPH07203432A JP H07203432 A JPH07203432 A JP H07203432A JP 34986093 A JP34986093 A JP 34986093A JP 34986093 A JP34986093 A JP 34986093A JP H07203432 A JPH07203432 A JP H07203432A
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JP
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image
quantization
contrast
average intensity
data
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Application number
JP34986093A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Honma
俊光 本間
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像圧縮装置および画像伸張装置において、
画質の劣化を最小限に抑えながら圧縮率の向上を図る。 【構成】 変換部12は、画像データの各ブロックのD
CT処理を行う。量子化部13は、DCT係数のうちの
平均強度を表すデータに基づきコントラスト量子化ステ
ップを決定する。さらに、量子化部13は、このコント
ラスト量子化ステップと周波数量子化ステップ等との積
を最終的な量子化ステップとしてデータブロックの量子
化を行う。したがって、画像の平均強度に応じて量子化
ステップを変化させ、視覚特性に合致した圧縮伸張を行
うことにより、画質の劣化を抑えながら圧縮率の向上を
図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばJPEG(Jo
int Photographic Experts
Group)静止画像圧縮アルゴリズム、MPEG(M
ovingPicture Experts Grou
p)動画像圧縮アルゴリズム等に適用可能な画像圧縮装
置、および、画像伸張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像圧縮装置および画像伸張
装置において、量子化が広く用いられている。この量子
化は、連続的に変化する画像データを所定範囲(量子化
ステップ)毎にある値を付与することにより、画像デー
タの圧縮を行う手法である。一般に、量子化ステップが
大きい場合には、圧縮率を高めることはできるが量子化
誤差の増加により画質劣化が生じる。一方、量子化ステ
ップが小さい場合には、圧縮率が低くなるが、量子化誤
差は小さくなるため画質劣化を抑えることができる。
【0003】また、この量子化は、一定の量子化ステッ
プを使用する線形量子化と、画像データの値に応じて量
子化ステップを変化させる非線形量子化とに分類され
る。線形量子化の具体例としては、JPEG、MPEG
等の画像圧縮アルゴリズムに使用されるものが挙げられ
る。この量子化は、画像データのDCT(離散コサイン
変換)係数のそれぞれに対して異なる量子化ステップを
用いるものであって、DCT係数の強度に関しては量子
化ステップは一定である。
【0004】また、非線形量子化の具体例としては放送
テレビ符号化に使用されるものが挙げられる。この量子
化は、DCT係数のそれぞれに対して異なる量子化ステ
ップを用いるとともに、DCT係数の強度に応じて量子
化ステップを変更するものである。一般に、強度変化率
(コントラスト)が大きくなるほど視覚上の感度は鈍く
なる。このような傾向を考慮して、量子化ステップを変
更することにより、視覚上の画質劣化を抑えながら効率
のよい画像圧縮を実現しようとしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た量子化のいずれにあっても、画像の平均強度(輝度)
が変化した場合におけるコントラストに対する視覚特性
については考慮されていなかった。一般に、コントラス
トが同一であったとしても、平均強度によってコントラ
ストに対する視覚的な感度が変化することが経験的に知
られている。したがって、平均強度を全く考慮しない量
子化の手法を用いた画像圧縮装置および画像伸張装置に
あっては、視覚特性に合致した圧縮・伸張を効率よく行
うことができなかった。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明は、画像圧縮装置および
画像伸張装置において、画像の平均強度に応じて量子化
ステップを変化させ、視覚特性に合致した圧縮伸張を行
うことにより、画質の劣化を最小限に抑えながら圧縮率
の向上を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像データを所定の量子化ステップにより量子化す
る量子化部を備えた画像圧縮装置において、上記量子化
部は画像データの平均強度に従い上記量子化ステップを
変化させることを特徴とした画像圧縮装置である。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
量子化部は、画像データの平均強度が所定値以下である
場合には、当該画像データの平均強度が低くなるに従い
コントラスト量子化ステップを増加させることを特徴と
した画像圧縮装置である。
【0009】請求項3に記載の発明は、画像データを複
数のブロックに分割し、各ブロックの平均強度をそれぞ
れ算出する平均強度算出部と、ブロックの量子化を、当
該ブロックの平均強度に従い決定されたコントラスト量
子化ステップにより量子化する量子化部とを備えたこと
を特徴とした画像圧縮装置である。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
量子化部は、ブロックの平均強度が所定値以下である場
合には、この平均強度が低くなるに従いコントラスト量
子化ステップを増加させることを特徴とした画像圧縮装
置である。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の画像圧縮装置によりコントラス
ト量子化されたデータを逆量子化することを特徴とした
画像伸張装置である。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明において、量子化部は画
像データの平均強度に従い量子化ステップを変更し、こ
の量子化ステップにより量子化を行う。一般に、コント
ラスト(強度変化率)に対する視覚上の感度の特性は、
画像の平均強度によって変化する。したがって、画像の
平均強度に応じて量子化ステップを変化させることによ
り、視覚的な画質劣化を最小限に抑えながら圧縮率を向
上させることが可能となる。
【0013】請求項2に記載の発明において、請求項1
記載の量子化部は、画像データの平均強度が所定値以下
である場合には、画像データの平均強度が低くなるに従
いコントラスト量子化ステップを増加させる。一般に、
平均強度が低い場合には、人間の目には微小なコントラ
スト変化を判別することが困難となるため、コントラス
ト量子化ステップを増加させたとしても画質劣化は目立
たなくなる。したがって、本発明によれば視覚的な画質
劣化を抑えながら圧縮率を向上させることが可能とな
る。
【0014】請求項3に記載の発明において、平均強度
算出部は画像データを複数のブロックに分割し、各ブロ
ックあるいは複数ブロックの平均強度をそれぞれ算出す
る。量子化部は、ブロックの平均強度に従いコントラス
ト量子化ステップをそれぞれ決定し、ブロック毎に異な
るコントラスト量子化ステップを用いて量子化を行う。
一般に、コントラスト(強度変化率)に対する視覚上の
感度は、画像の平均強度によって変化する。したがっ
て、画像の平均強度に応じてコントラスト量子化ステッ
プを変化させることにより、視覚的な画質劣化を最小限
に抑えながら圧縮率を向上させることが可能となる。
【0015】また、画像データのブロック毎に(局所毎
に)最適なコントラスト量子化ステップを用いて量子化
を行うことにより、さらに画質劣化を抑えながら圧縮率
を向上させることができる。例えば、JPEG、MPE
G等のように、画像データを8×8画素のブロック毎に
処理を行う画像圧縮装置にあっては、離散コサイン変換
(DCT)後の直流成分の係数データあるいはそれらの
平均値を画像の平均強度として用いることができる。
【0016】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
3記載の量子化部は、平均強度が所定値以下である場合
には、この平均強度が低くなるに従いコントラスト量子
化ステップを増加させる。上述したように、平均強度が
低い場合には、人間の目には微小なコントラスト変化を
判別することはできなくなるため、コントラスト量子化
ステップを増加させたとしても画質劣化は目立たなくな
る。したがって、本発明によれば視覚的な画質劣化を抑
えながら圧縮率を向上させることが可能となる。
【0017】請求項5に記載の発明において、画像伸張
装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像圧
縮装置により量子化されたデータを逆量子化する。これ
により、圧縮された画像データの伸張を行うことができ
る。なお、逆量子化の手順としては、請求項1〜請求項
4に記載の量子化部における手順と逆の手順を用いるこ
とが可能である。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して本発明の一実施
例について説明する。この実施例にあっては、画像デー
タの圧縮装置について本発明を適用した例である。
【0019】図1は、画像圧縮装置1、画像伸張装置2
を表すブロック図である。画像圧縮装置1は、画像入力
部11、変換部12、量子化部13、スキャン部14、
符号化部15を備えている。また、画像伸張装置2は、
復号化部21、逆量子化部22、逆変換部23、画像出
力部24を備えている。画像圧縮装置1および画像伸張
装置2は例えばワークステーションを用いて構成するこ
とができる。
【0020】本実施例に係る画像圧縮装置1、画像伸張
装置2の作用を説明する前に、先ずコントラスト(強度
変化率)に対する視覚上の感度の特性について説明す
る。図8は画像の強度変化を一次元で表したものであ
る。強度をL(u)、平均強度をL0、コントラストをCと
すると、強度L(u)=L0(1+Ccos2πg(u))の
ように表される。ここで、コントラストCは、(Lmax
−Lmin)(Lmax+Lmin)により求められる。コント
ラストを次第に小さくしていくと、あるところで人間の
目によってはコントラストを判別できなくなる。このと
きのコントラストを閾値ΔCとする。閾値ΔCは、空間
周波数、平均強度等によって異なることが経験的に知ら
れている。
【0021】図9は、ある平均強度における空間周波数
に対する閾値ΔCの対数値の変化を表すグラフである。
空間周波数が高くなるに従い、閾値ΔCは大きくなるこ
とがこのグラフから確認できる。すなわち、人間の目
は、細かい絵柄等の画像については、そのコントラスト
を判別し難いという特性がある。
【0022】図10は、ある空間周波数における平均強
度に対する閾値ΔCの変化を表すグラフである。平均強
度が比較的に高い場合には、グラフ上においては横軸に
平行な直線で近似することができる(Weberの法
則)。一方、平均強度が低い場合には、傾きがおよそ−
1/2の直線で近似することができる(de Vrie
s−Roseの法則)。すなわち、平均強度が低い場合
には、人間の目には微小なコントラスト変化を判別する
ことが困難となる。
【0023】本実施例にあっては、以上のような視覚上
の特性を考慮した量子化を行っている。本実施例におい
て使用される量子化テーブルを図6、図7に示す。図6
は、周波数量子化テーブルを表している。この周波数量
子化テーブルは、従来のJPEG、MPEG等に使用さ
れてきた量子化テーブルと同様に、8×8のDCT係数
のそれぞれに対応する量子化ステップのデータより構成
されている。
【0024】図7はコントラスト量子化テーブルを表し
ている。このコントラスト量子化テーブルは、図10に
示される視覚特性を考慮したものであり、原画像の8×
8画素の平均強度と、周波数とに応じてコントラスト量
子化ステップが決定されている。すなわち、平均強度が
高い場合にはコントラスト量子化ステップは比較的に小
さな値をとり(Weberの法則)、平均強度が小さい
場合にはコントラスト量子化ステップは比較的に大きな
値をとる(de Vries−Roseの法則)。ま
た、上述したように空間周波数が大きくなるに従い閾値
ΔCが大きくなることを考慮して、周波数の増大に従い
コントラスト量子化ステップを増加させている。なお、
DCT係数は2次元の空間周波数を表しているが、処理
を簡略にするためにコントラスト量子化テーブルの空間
周波数成分を周波数fにより表している。
【0025】続いて、画像圧縮装置1の作用を図1〜図
10を参照しながら以下に説明する。画像入力部11は
例えば複数の画像データが書き込まれた磁気ディスク、
光磁気ディスク等からワークステーション本体に対して
画像データを入力するものである。カラーの画像を表す
画像データは、輝度データと2つの色差データとにより
構成されている。輝度データは画像の明度を表し、色差
データは画像の色度を表している。なお、RGBまたは
YMCKの各コンポーネントからなる画像データを用い
ることも可能である。
【0026】図2の変換部12は、画像データを8×8
画素からなる複数のデータブロックx[i,j](0≦
i,j<8)に分割し、各データブロックx[i,j]
に対してDCT等の直行関数変換を行う。これにより、
2次元座標の関数であるx[i,j]は、空間周波数の
関数であるデータブロックxt[i,j]に変換され
る。このようにして得られたデータブロックxt[i,
j]のうち、xt[0,0]のデータは元の画像データ
ブロックx[i,j]の平均強度を表している。また、
データブロックxt[1,1]〜xt[7,7]は低域
から高域の空間周波数成分を表し、ijの値が大きいも
のほど高い空間周波数成分を表している。このデータブ
ロックxt[i,j]の集まりがブロック行列bt
[k,l]である。以上の処理は、輝度データ、色差デ
ータの双方に対して行われる。
【0027】量子化部13にはDCT係数xt[i,
j]が順に入力される。量子化部13は、定数xtmに
よりxt[0,0]を割って、レンジの調節された変数
dを求める(式(0))。そして、量子化部13は関数
extract_exp()により、変数dに定数aの
乗算値の対数値である平均強度指数部eを算出する(式
(1))。関数extract_exp()は、与えら
れたデータを2のべき乗で表した場合における指数部e
を算出する関数である。このようにして得られた平均強
度指数部eは原画像の8×8画素の平均輝度の対数値に
対応するものである。ここでは、一つのブロックの平均
値を平均強度としたが、複数のブロックの平均強度を扱
う場合には、予め平均強度を算出し、あるいは、必要な
ブロックのデータをバッファに蓄えて計算する必要があ
る。さらに、視環境での証明等の影響をも考慮する場合
には、平均強度指数部eの値をそれらの条件に従って変
換する必要がある。その場合には、変換された平均強度
指数部eの値をも伝送してもよい。
【0028】続いて、式(2)〜式(6)の処理を繰り
返し、量子化後のデータy[i,j]を算出する。式
(2)〜式(6)の処理は、DCT係数xt[i,j]
のxt[0,0]を除いた63個のデータに対して行わ
れる。まず、変数i,j=1とおき、xt[1,1]に
ついての処理を実行する。式(2)の関数min()
は、変数i,jのうちのいずれか小さい方の変数を求め
る関数である。例えば、i=2,j=3であるとする
と、f=2となる。
【0029】上述したように、コントラスト量子化テー
ブルの周波数成分は一次元(周波数f)で表されている
ため、変数ijのいずれかを周波数fとして使用するも
のである。また、周波数が高いほど、コントラスト量子
化テーブルの量子化ステップが大きくなることから、量
子化誤差をできるだけ低減するため、変数ijのうちの
小さい方を周波数fとして用いている。この周波数f
と、平均値データeとによりコントラスト量子化テーブ
ル(図7)のうちの一つのデータが決定されるものであ
る。
【0030】次に、量子化部13は、図7に示されるコ
ントラスト量子化テーブルのなかから、平均強度指数部
に対応するeおよび周波数fで示されるコントラスト量
子化ステップcを求める(式(3))。その際、Cmを
用いてレンジの調節をする。仮に、式(2)により算出
された周波数fは”2”であるとする。また、平均強度
に対応するeを”2”とする。この場合、Cm=1とす
れば、コントラスト量子化テーブル「contrast
_q_table(2、3)」で表されたデータ”3”
が量子化ステップcとして求められる(図7)。上述し
たように、コントラスト量子化テーブルは8×6のマト
リクスにより構成され、横方向は周波数fに対応し、縦
方向は平均強度eに対応している。なお、eのとり得る
範囲は指数部を抽出するときの底によっても変化する。
【0031】式(4)においては、変数i,jの値に基
づき、周波数量子化テーブルから量子化ステップsを算
出する。i=2、j=3とすると、周波数量子化テーブ
ル「spatial_q_table(2、3)」で表
された量子化ステップ”24”が求められる(図6)。
【0032】式(5)においては、式(0)により算出
された平均強度に対応する値dと、式(3)により算出
された量子化ステップcと、式(4)により算出された
量子化ステップsと、ビット総数制御またはビットレー
ト制御に関する値rとの積を算出する。limit()
は単調増加関数であり、ステップ幅を決定するものであ
る。ここで、上述したL(u)=L0(1+Ccos2πg
(u))の式を再度考察する。この式はL(u)=L0+L0×
Ccos2πg(u)と変形でき、変形後の式の第2項の
L0×Ccos2πg(u)は、DCT係数xt[1,1]
〜xt[7,7]に対応している。すなわち、DCT係
数xt[1,1]〜xt[7,7]は、コントラストC
に平均強度Lを掛けたものに相当する。また、コントラ
スト閾値ΔCは強度閾値ΔLを平均強度Lで割ったΔC
=ΔL/Lのように表される。したがって、DCT係数
xt[1,1]〜xt[7,7]を、コントラスト量子
化ステップcおよび平均強度指数部に対応するe等を乗
算したもので割ることにより、上述したWeberの法
則、de Vries−Roseの法則を考慮した量子
化を行うことが可能となる。なお、式(6)により算出
された量子化ステップは、図11のように表される。
【0033】式(6)においては、量子化ステップqに
よりDCT係数を表すxt[i,j]の除算が行われ、
量子化後のデータy[i,j]が求められる。すなわ
ち、xt[i,j]の量子化ステップqで割ることによ
り、量子化を行う。さらに、式(2)〜式(6)の処理
を繰り返すことにより、DCT係数xt[1,1]〜x
t[7,7]についての量子化後のデータy[0,0]
〜y[7,7]が求められる。
【0034】式(7)においては、コントラスト量子化
ステップcを除いたlimit(sr)によって8×8
画素の直流成分を表すDCT係数xt[0,0]の除算
を行う。すなわち、xt[0,0]に関しては、コント
ラスト量子化ステップcに依存しない量子化が行われ
る。
【0035】このように上記量子化部13において得ら
れた量子化後のデータy[i,j]は、スキャン部14
においてジグザグスキャンされて1次元ベクトル値y1
[l]。これにより、図4の式(8)にて各ペア[i,
j]に対してlが与えられ、式(9)、(6)によりy
l[l]が得られる。
【0036】yl[l]は、図5に示す符号化部15に
おいてランレングス符号化されたデータy2[l]に変
換される(式(10))。同様に、色差を表すデータe
1についてもランレングス符号化が行われ、データe2
[l]に変換される(式(11))。ハフマン符号化部
においては、データy1[l]の生起確率に基づくハフ
マン符号化が行われ、最終的に符号化画像データy_h
[l]が生成される。符号化画像データy_h[l]は
伝送路3を介して画像伸張装置2に入力される。
【0037】画像伸張装置2においては、上述した画像
圧縮の手順と逆の手順に従い符号化画像データy_h
[l]の伸張を行い、実画像のデータを出力するもので
ある。複合化部21は、符号化画像データy[l]およ
びその他の例えばテーブル情報、フレームヘッダ、スキ
ャンヘッダに分離し、これらのデータから例えばMCU
(Multiple Component Unit、
または、MinimumCoded Unitと呼ばれ
るデータブロック)、ハフマンテーブル、量子化テーブ
ル、サンプリングファクタ、コンポーネント識別子等を
抽出する。ハフマン復号化手段は、ハフマンテーブルに
従い、符号化画像データにおけるMCUの各コンポーネ
ント毎にハフマン復号化する。復号化しようとするコン
ポーネント毎に、異なったハフマンテーブルを使用する
ことができる。ハフマン復号化処理は、1MCUにおけ
る符号化係数データの各コンポーネント毎に行われ、そ
れぞれ復号化された係数データが生成される。
【0038】逆量子化部22は、復号化された係数デー
タを逆量子化する。この逆量子化処理は、各コンポーネ
ント毎に符号化時に定められた周波数量子化テーブルお
よびコントラスト量子化テーブルに従い行われる。逆変
換部23は、逆量子化処理後の係数データにIDCT処
理を行い、実画像を表す画像データを生成する。このよ
うに符号化画像データのうちの1ブロック分の画像のJ
PEGアルゴリズムに基づく復号化処理が行われ、各コ
ンポーネントにおける1ブロック分の復号化されたデー
タが蓄積される。同様にして、符号化画像データの他の
ブロックの復号化処理が行われ、各コンポーネントの1
画面分の復号化データが生成される。これにより画像の
復元が可能となる。復号化された画像データは画像出力
部24を介して出力される。
【0039】以上により、画像圧縮および画像伸張の処
理が終了する。上述したように、本実施例にあっては、
図10に示すコントラスト感度特性に適合した量子化を
行っているため、視覚的な画質劣化を最小限に抑えなが
ら、圧縮率を高めることが可能となるものである。
【0040】ここで、本実施例に係る量子化の特徴を、
図10を用いて再度説明する。本画像圧縮装置におい
て、周波数量子化テーブルのみによって量子化を行った
場合には、図10に示すように平均強度に依存しないコ
ントラスト量子化誤差ΔQsが生じる。また、コントラ
スト量子化テーブルを用いることにより、平均強度に依
存するコントラスト量子化誤差ΔQcが生じ、さらにレ
ート制御の量子化係数rを用いることにより、コントラ
スト量子化誤差ΔQrが生じる。したがって、コントラ
スト量子化誤差の総和ΔQ=ΔQs+ΔQc+ΔQrと
なる。このコントラスト量子化誤差ΔQと平均強度との
関係は、同図のグラフ100のように表される。このグ
ラフは、上述したWeberの法則およびVries−
Roseの法則による閾値ΔCの特性に合致したものと
なる。なお、平均強度をL、量子化誤差をΔLとおく
と、ΔC=ΔC/Lであることより、図10のグラフは
図11のように表すことができる。
【0041】上述したように、平均強度が低い場合に
は、コントラスト量子化誤差を大きくしたとしても、人
間の目には微小なコントラスト変化をとらえることはで
きない。よって、この場合、コントラスト量子化誤差Δ
Qを大きくしたとしても視覚的な画質劣化は目立たな
い。ここで、コントラスト量子化誤差ΔQを大きくでき
るということは、圧縮率が向上することを意味する。従
って、本実施例によれば、視覚的に画質劣化を最小限に
抑えながら圧縮率を向上させることが可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、画
像データの平均強度に応じて決定された量子化ステップ
を用いて量子化を行うことにより、視覚的な画質劣化を
最小限に抑えながら圧縮率を向上させることが可能とな
る。また、JPEGやMPEG等の画像圧縮アルゴリズ
ムにおいて、DCT係数のデータブロック中の直流成分
の値を用いることにより、平均強度を容易に求めること
ができる。したがって、画像データのブロック毎に平均
強度を考慮した最適な量子化を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像圧縮装置を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る画像入力部での演算処
理の概要を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る量子化部での演算処理
の概要を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例に係るスキャン部での演算処
理の概要を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係る符号化部での演算処理
の概要を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例に係る周波数量子化テーブル
の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係るコントラスト量子化テ
ーブルの一例を示す図である。
【図8】画像データのコントラストを説明するための図
である。
【図9】空間周波数とコントラスト感度との関係を表す
グラフである。
【図10】平均強度とコントラスト感度との関係を表す
グラフである。
【図11】平均強度LogLと閾値ΔLとの関係を表す
グラフである。
【符号の説明】
12 変換部(平均強度算出部) 13 量子化部 22 逆量子化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/41 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを所定の量子化ステップによ
    り量子化する量子化部を備えた画像圧縮装置において、 上記量子化部は画像データの平均強度に従い上記量子化
    ステップを変化させることを特徴とした画像圧縮装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の量子化部は、画像データ
    の平均強度が所定値以下である場合には、当該画像デー
    タの平均強度が低くなるに従いコントラスト量子化ステ
    ップを増加させることを特徴とした画像圧縮装置。
  3. 【請求項3】 画像データを複数のブロックに分割し、
    各ブロックの平均強度をそれぞれ算出する平均強度算出
    部と、 ブロックの量子化を、当該ブロックの平均強度に従い決
    定されたコントラスト量子化ステップにより量子化する
    量子化部とを備えたことを特徴とした画像圧縮装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の量子化部は、ブロックの
    平均強度が所定値以下である場合には、この平均強度が
    低くなるに従いコントラスト量子化ステップを増加させ
    ることを特徴とした画像圧縮装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    画像圧縮装置により量子化されたデータを逆量子化する
    ことを特徴とした画像伸張装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7574058B2 (en) 2004-08-13 2009-08-11 Fujifilm Corporation Image processing apparatus, method and program on a computer-readable medium that increases compression rate

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