JPH0720340A - 光ファイバブロックアレイ及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバブロックアレイ及びその製造方法

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JPH0720340A
JPH0720340A JP15721093A JP15721093A JPH0720340A JP H0720340 A JPH0720340 A JP H0720340A JP 15721093 A JP15721093 A JP 15721093A JP 15721093 A JP15721093 A JP 15721093A JP H0720340 A JPH0720340 A JP H0720340A
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JP
Japan
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optical fiber
blocks
block
core wire
fiber core
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Application number
JP15721093A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hanabusa
廣明 花房
Akira Morinaka
彰 森中
Taisuke Oguchi
泰介 小口
Norio Takato
範夫 高戸
Kazunori Senda
和憲 千田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低価格化、作業性の向上、並びに小型化を達
成することのできる光ファイバブロックアレイを提供す
る。 【構成】 各ブロック10,11間に介装された熱溶融
性の接着材14がスペーサとなり、各ブロック10,1
1間に光ファイバ芯線部13が容易に挿入されるととも
に、接着材14が加熱により溶融し、各ブロック10,
11及び光ファイバ芯線部13が接着される。また、各
ブロック10,11の周囲を覆うチューブ15が加熱に
より収縮し、各ブロック10,11が互いに圧着される
ことから、各ブロック10,11の固定するための高価
な部品を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面導光路等の光部品
導光路部分と接続用光ファイバとを高精度に接続させる
ための光ファイバブロックアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、Siウエハや石英基板上に、非結
晶石英ガラスのアンダクラッド層、コア層及びオーバグ
ラッド層を形成し、コア層を所定のパターンで形成した
平面導光路(PLC;[Planar Light wave-Circuit] )
が注目を集め始めている。PLCは所定のコアパタン形
状を集積回路(LSi)類似のファトリングラフィーや
ドライエッチング技術を用いて、光ファイバに比べて自
由に加工できるため光分岐回路やカップラー等を小さな
空間で実現することができる。
【0003】ところが、現状の光通信技術は既に実用化
されている光ファイバ技術を中心に構成されているた
め、光ファイバとの接続が重要となる。このために様々
な接続方法が検討されてきた。
【0004】図2は従来例を示すもので、平面導光路チ
ップと複数の光ファイバとを接続する光ファイバブロッ
クアレイの典型的な例を示す。
【0005】この光ファイバブロックアレイは、コ字状
に形成された外枠1と、上下に配置された一対のブロッ
ク2,3と、テープファイバ部4と、テープファイバ部
4の先端側で露出する複数の光ファイバ芯線部5とを備
え、下方のブロック3には各光ファイバ芯線部5に対応
して複数のV形の溝3aが形成されている。
【0006】以下に従来の光ファイバブロックアレイの
組立て手順を説明する。
【0007】(1) 下方のブロック3を外枠1の内部に固
定する。
【0008】(2) 外枠1内に固定されたブロック3の溝
3aに各光ファイバ芯線部5を整列させる。
【0009】(3) (1) の状態でブロック3に接着剤(U
V硬化型)を塗布し、各光ファイバ芯線部5を上方のブ
ロック2で押える。
【0010】(4) 上方のブロック2の押圧力を調整しな
がら各光ファイバ芯線部5の後端側に補強用樹脂6を塗
布して硬化させる。
【0011】(5) 各ブロック2,3及び各光ファイバ芯
線部5の端面を研磨し、光ファイバブロックアレイを完
成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記方法によれば、溝
深さやピッチ精度において現時点で最も優れており、こ
の方法によって作られた光ファイバブロックアレイは市
販の光部品に実際に用いられているが、以下のような問
題点があった。
【0013】まず、コスト面においては、ファイバ固定
用の各ブロック2,3以外に外枠1が必要であり、この
外枠1は通常紫外線を透過させる石英、パイレックス等
からなるため、周囲や内部を精密加工研磨した高価な部
品である。
【0014】次に、作業性においては、下方のブロック
3の溝3aに光ファイバをセットする際、光ファイバ芯
線5の先端を正確に揃えたままで接着剤を材塗布或いは
注入し、この状態で速やかに上方のブロック3で押えつ
けて均一の圧力で固定しなければならない。このため、
専用の組立治具が必要である上に、作業者の熟練、手際
の良さが要求される。
【0015】また、寸法については、各ブロック2,3
の他に外枠1を必要とするため、接続する光ファイバテ
ープの幅に比べて厚み方向、幅方向とも間隔の広いマー
ジンが必要となり、接続ブロックが大きなサイズとな
る。このため、多数の光ファイバブロックを並べて接続
する場合、寸法的に不可能となることが多かった。
【0016】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、低価格化、作業性の
向上、並びに小型化を達成することのできる光ファイバ
ブロックアレイを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、請求項1では、対向する一対のブロック間に
少なくとも一本の光ファイバ芯線を備え、光ファイバ芯
線を各ブロックの少なくとも一方に設けた溝に固定した
光ファイバブロックアレイにおいて、前記各ブロック間
に介装された熱溶融性の接着材によって各ブロック及び
光ファイバ芯線を接着させ、各ブロックの周囲を被覆し
た熱収縮性の被覆体によって各ブロックを互いに圧着さ
せている。
【0018】また、請求項2では、前記各ブロックの一
方に光ファイバ芯線を受容するV形の溝を設けるととも
に、この溝に光ファイバ芯線の外周の2点を接触させ、
他方のブロックには光ファイバ芯線の外周の他の1点を
接触させている。
【0019】また、請求項3では、前記各ブロックに光
ファイバ芯線を受容するV形の溝をそれぞれ設けるとと
もに、各溝に光ファイバ芯線の外周を2点ずつ接触させ
ている。
【0020】また、請求項4では、前記各ブロックのう
ち少なくとも一方を紫外線透過性物質によって形成して
いる。
【0021】また、請求項5では、前記被覆体を紫外線
透過性物質によって形成している。
【0022】また、請求項6では、対向する一対のブロ
ック間に少なくとも一本の光ファイバ芯線を備え、光フ
ァイバ芯線を各ブロックの少なくとも一方に設けた溝に
固定した光ファイバブロックアレイの製造方法におい
て、前記各ブロック間に隙間が形成されるよう熱溶融性
の接着材を介装するとともに、各ブロックの周囲を熱収
縮性の被覆体で被覆しておき、各ブロック間の隙間に光
ファイバ芯線を挿入し、この後に加熱して、接着材の溶
融により各ブロック及び光ファイバ芯線を接着させると
ともに、被覆体の収縮により各ブロックを互いに圧着さ
せるようにしている。
【0023】
【作用】請求項1の光ファイバブロックアレイによれ
ば、各ブロック間に介装された接着材が加熱により溶融
し、各ブロック及び光ファイバ芯線が接着されるととも
に、各ブロックの周囲を覆う被覆体が加熱により収縮
し、各ブロックが互いに圧着される。
【0024】また、請求項2の光ファイバブロックアレ
イによれば、請求項1の作用を有するとともに、各ブロ
ック間の光ファイバ芯線の外周が一方のブロックに設け
たV形の溝に2点で接触し、他方のブロックに他の1点
で接触することから、光ファイバ芯線が確実に位置決め
される。
【0025】また、請求項3の光ファイバブロックアレ
イによれば、請求項1の作用を有するとともに、各ブロ
ック間の光ファイバ芯線の外周が各ブロックに設けたV
形の溝にそれぞれ2点ずつで接触することから、光ファ
イバ芯線が確実に位置決めされる。
【0026】また、請求項4の光ファイバブロックアレ
イによれば、請求項1、2または3の作用を有するとと
もに、各ブロックのうち少なくとも一方が紫外線透過性
物質によって形成されていることから、接続用紫外線効
果プロセスへの対応が可能となる。
【0027】また、請求項5の光ファイバブロックアレ
イによれば、請求項1、2、3または4の作用を有する
とともに、被覆体が紫外線透過性物質によって形成され
ていることから、接続用紫外線効果プロセスへの対応が
可能となる。
【0028】また、請求項6の光ファイバブロックアレ
イの製造方法によれば、各ブロック間に接着材によって
隙間が形成されることから、各ブロック間に光ファイバ
芯線が容易に挿入される。
【0029】
【実施例】図1、図3乃至図6は本発明の一実施例を示
すもので、図1(a) は光ファイバブロックアレイの熱加
工前を示す斜視図、図1(b) はその熱加工後を示す正面
図である。
【0030】この光ファイバブロックアレイは、上下に
配置された一対のブロック10,11と、テープファイ
バ部12と、テープファイバ部12の先端側をなす複数
の光ファイバ芯線部13と、各ブロック10,11間に
介装された熱溶融性の接着材14と、各ブロック10,
11の周囲を被覆する熱収縮性のチューブ15とを備
え、下方のブロック11には各光ファイバ芯線部13に
対応して複数のV形の溝11aが形成されている。
【0031】本実施例では、図1に示すように各ブロッ
ク10,11間にスペーサを兼ねるフィルム状の接着材
14が介装され、各ブロック10,11及び接着材14
が初期で半固定されているので、この接着材14の厚み
がスペーサとなって、ブロック端面から各光ファイバ芯
線部13を溝11aに沿って容易に挿入させることがで
きる。通常、このスペーサ兼用の接着材14には2μm
以上10μm以下の厚みのものが用いられる。
【0032】また、本実施例では、各光ファイバ芯線部
13の外周を固定する面の精度は硬化後の溝11aの接
触面で規定される。例えば、図1のように下方のブロッ
ク11のみに溝11aを設けた場合は、光ファイバ芯線
部13の周面は溝11aにおいて2点、上方のブロック
10の平面において1点が接触する。また、図3に示す
ように上方のブロック10にも溝10aを設けた場合、
光ファイバ芯線部13の周面は各溝10a,11aにお
いてそれぞれ2点ずつ接触することになる。何れの場合
においても現行のV溝機械加工技術を用いて非常に高精
度な加工寸法を利用することにより、ファイバ芯線の位
置精度を格段に高めることができる。これは光ファイバ
芯線のような破損し易い部品の取扱いには非常に適した
作業手順となる。
【0033】更に、本実施例では、従来のように各ブロ
ックを収容する外枠を必要としないので、光ファイバブ
ロック全体のサイズを大幅に小さくすることができる。
光ファイバブロックの接続対象となる平面導光路チップ
は通常1枚のウエハーから数10個の単位で切り出され
るため、パターン密度を高めてチップサイズ(幅)を小
さくすることが望ましく、本実施例はこのような条件に
対して有利である。従来例で用いられている外枠部品
は、現在の技術では極めて加工精度の高い条件で製造さ
れ、しかも研磨処理を必要としているので、コスト要因
として無視できない存在であるが、本実施例ではこれを
省略することができるので、低コスト化に大きく貢献す
ることができる。
【0034】更にまた、本実施例では各ブロック10,
11を外側から被覆する熱収縮性のチューブ15を用い
ることにより、以下のような利点がある。即ち、各光フ
ァイバ芯線部13を各ブロック10,11間に挿入した
後、外部から加熱すると、チューブ15が熱収縮によっ
て各ブロック10,11を圧着させる。これにより、各
ブロック10,11間に均一な圧力が加わるとともに、
この加圧により各光ファイバ芯線部13の溝11aに対
する微小な位置ずれが矯正される(自己センタリング機
能)。従って、光ファイバブロックの製造工程を1回の
熱硬化プロセスで完了させることができ、工程の大幅な
簡略化を図ることができる。また、チューブ15は、紫
外線効果プロセスに用いるUV光を透過させる機能を有
するとともに、光ファイバ融着部の保護に用いられてい
る樹脂部を外部からの水、水蒸気より保護することもで
きる。
【0035】ここで、本発明に係わる試作品について説
明する。即ち、光ファイバ芯線を固定するブロックとし
て、長さ8mm、厚さ3mm、幅5mmの石英基板に250μ
mピッチの8芯の光ファイバテープに対応したV形の溝
(深さ187.5μm、溝角度60°)をタイミングソ
ーで切削V溝加工を施した。ピッチ間隔は各溝間で25
0μm±0.2μm、累積で±0.3μm以下に入るも
のを選択して使用し、深さは187.5μm±0.25
μm精度であった。また、図4に示すように下方のブロ
ック11の後部にはファイバテープ被覆部を収容する凹
部11bを長さ2mmに亘って設け、凹部11bの前方に
は溝11aへのファイバ挿入を考慮して180μm径の
ファイバ案内部11cを形成した。
【0036】図4及び図5に示すように各ブロック1
0,11の外形についてはファイバ端面に対応する面は
垂直に研磨したが、溝に平行な稜線は角落とし加工とし
た。これにより、チューブ15が熱収縮したとき各ブロ
ック10,11の総体的な位置ずれを防止することがで
きるとともに、ブロック10,11の角でチューブ15
が亀裂を生ずることもない。
【0037】図6は上方のブロック10の下面(図では
上側)に、熱溶融性接着材14として軟化点90℃、主
成分エチレン酢酸ビニール共重合体にパラフィン、ロジ
ンを添加したものを有機溶剤を用いてスクリーン印刷し
たものである。印刷パターンは溝パターンのランド部を
カバーする形で2μm〜3μmの厚みに形成した。
【0038】ここで、上方のブロック10の接着材面と
下方のブロック11の溝面を側面を基準面として突き合
わせ、この状態で厚さ19μmのポリ塩化ビニリデン系
からなる楕円形の熱収縮性チューブ15に内挿した。そ
の際、上方のブロック10として図3に示すように溝付
きのものを用いてもよい。
【0039】次に、8芯のテープファイバの被覆を端面
から20mmの長さ除去し、アセトン・アルコールで洗浄
乾燥させた後、前記光ファイバブロックの後端面より挿
入した。この時、通常の挿入圧力で8芯全芯線か前端面
より突出した。
【0040】この状態でテープファイバ及び光ファイバ
ブロックを台上に固定し、恒温槽に放置して40℃から
100℃まで10℃/分の温度勾配で加熱し、100℃
で30分間静置した。
【0041】この後、室温まで温度を低下させ、突出し
た光ファイバ端を切断し、前端面をメタル粗研磨、Al
23 (アルミナ)仕上げ研磨、酸化セリウムバフ研磨
した後、ピッチ面を顕微鏡で観測した。その結果、溶融
した接着材14が熱収縮性チューブ15の収縮によって
溝11aと光ファイバ芯線部13の周囲とのギャップを
埋めていることが明らかになった。
【0042】この光ファイバブロックアレイに1.55
μm、1.3μmの赤外光を安定光源より光ファイバを
通して通過させ、透過光量最大値点よりコア間の位置を
求めた。測定データは表1の通りであった。また、テー
プファイバ後端部にUV硬化型接着材を塗布硬化後も特
性は変化しなかった。結果として、従来の方法で得られ
た精度と同等以上のピッチ精度を持つ光ファイバブロッ
クが作製できた。これを試料1とする。
【0043】 表1 ポート 単一ピッチ 累積ピッチ 単一ピッチ誤差 累積ピッチ誤差 1-2 250.01 250.01 0.01 0.01 2-3 249.81 499.81 -0.19 -0.19 3-4 250.16 749.97 0.16 -0.03 4-5 250.06 1000.02 0.06 0.02 5-6 249.86 1249.88 -0.14 -0.12 6-7 249.71 1499.58 -0.29 -0.42 7-8 250.06 1749.64 0.06 -0.36 単位[μm] 最大単一ピッチ誤差= -0.29μm(ポート:6-7) 最大累積ピッチ誤差= -0.42μm(ポート:6-7) 前記試料1と同様の条件で、熱収縮性チューブ15にテ
フロン、ドリフルオロエチレン混合型を用い、熱溶融性
接着材14に軟化点70℃、過酸化ベンゾイル(BP
O)混合型の架橋タイプを用いて光ファイバブロック作
製した。これを試料2とする。その測定結果は表2の通
りであった。
【0044】 表2 ポート 単一ピッチ 累積ピッチ 単一ピッチ誤差 累積ピッチ誤差 1-2 250.01 250.01 0.01 0.01 2-3 250.11 500.11 0.11 0.11 3-4 250.01 750.12 0.01 0.12 4-5 250.06 1000.18 0.06 0.18 5-6 250.06 1250.24 0.06 0.24 6-7 249.66 1499.89 -0.34 -0.11 7-8 250.11 1750.00 0.11 0.00 単位[μm] 最大単一ピッチ誤差= -0.34μm(ポート:6-7) 最大累積ピッチ誤差= 0.24μm(ポート:5-6) 前記試料1,2と同条件で光ファイバブロックを作製
し、研磨した後に熱収縮チューブを除去した。これを試
料3,4とし、試料1,2と合わせて熱衝撃試験(−4
0℃、85℃、10サイクル100時間)を行った後、
光ファイバ芯線の位置変化量を測定した。その結果を表
3に示す。
【0045】 (試験前) 表3 試料 最大単一ピッチ 最大累積ピッチ 1 -0.29 -0.42 2 -0.34 +0.24 3 -0.45 -0.65 4 -0.50 -0.42 単位[μm] (試験後) 表4 試料 最大単一ピッチ 最大累積ピッチ 1 -0.32 -0.48 2 -0.25 +0.18 3 +1.20 +0.95 4 -0.45 -0.60 単位[μm] 結果として、熱収縮チューブ被覆タイプは、ヒートサイ
クルに対しての変化量は殆ど生じなかった。また、熱収
縮性チューブを除去したものもホットメルト接着材硬化
型は良好な特性を示した。
【0046】次に、前記各試料を石英平面導波路端に調
芯し、UV接着材を用いて固定接続した。端面の硬化に
必要なUV光(150W,石英ファイバガイド径10m
m)を照射距離50mmの条件で各試料と被接続石英平面
導波路の端面に照射した。
【0047】表5は各試料1乃至4に対する接続用UV
光照射時間で、従来のガラス光ファイバブロックとほぼ
同等で、接続強度も何等遜色はなかった。
【0048】表5 試料 UV光照射時間(sec) 1 30 2 50 3 104 10
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のようにガラス或いは石英等からなる高価な外枠を
必要としないので、低コスト化を実現することができる
とともに、全体寸法の小型化を図ることができる。ま
た、光ファイバの挿入を極めて容易に行うことができ、
しかも1回の加熱工程で大量の光ファイバブロックを一
括処理することができるので、作業性の向上、並びに工
程の大幅な簡略化を図ることができる。更に、本質的な
ファイバ配列の精度はブロックに設けたV形溝の性能に
依存するため、極めて高い精度を簡単な工程で実現でき
ることも長所として加えられる。また、作製後の光ファ
イバブロックは紫外線透過特性を合わせ持つため、通常
平面導波路接続に用いられる調芯器を使ったUV光接着
材プロセスにも適合することができ、実用性に優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光ファイバブロックア
レイの斜視図及び正面図
【図2】従来例を示す光ファイバブロックアレイの斜視
【図3】上方のブロックを示す斜視図
【図4】下方のブロックを示す斜視図
【図5】上方のブロックを示す斜視図
【図6】上方のブロックを示す斜視図
【符号の説明】
10,11…ブロック、13…光ファイバ芯線部、14
…接着剤、15…チューブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高戸 範夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 千田 和憲 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対のブロック間に少なくとも
    一本の光ファイバ芯線を備え、光ファイバ芯線を各ブロ
    ックの少なくとも一方に設けた溝に固定した光ファイバ
    ブロックアレイにおいて、 前記各ブロック間に介装された熱溶融性の接着材によっ
    て各ブロック及び光ファイバ芯線を接着させ、 各ブロックの周囲を被覆した熱収縮性の被覆体によって
    各ブロックを互いに圧着させたことを特徴とする光ファ
    イバブロックアレイ。
  2. 【請求項2】 前記各ブロックの一方に光ファイバ芯線
    を受容するV形の溝を設けるとともに、この溝に光ファ
    イバ芯線の外周の2点を接触させ、他方のブロックには
    光ファイバ芯線の外周の他の1点を接触させたことを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバブロックアレイ。
  3. 【請求項3】 前記各ブロックに光ファイバ芯線を受容
    するV形の溝をそれぞれ設けるとともに、各溝に光ファ
    イバ芯線の外周を2点ずつ接触させたことを特徴とする
    請求項1記載の光ファイバブロックアレイ。
  4. 【請求項4】 前記各ブロックのうち少なくとも一方を
    紫外線透過性物質によって形成したことを特徴とする請
    求項1、2または3記載の光ファイバブロックアレイ。
  5. 【請求項5】 前記被覆体を紫外線透過性物質によって
    形成したことを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載の光ファイバブロックアレイ。
  6. 【請求項6】 対向する一対のブロック間に少なくとも
    一本の光ファイバ芯線を備え、光ファイバ芯線を各ブロ
    ックの少なくとも一方に設けた溝に固定した光ファイバ
    ブロックアレイの製造方法において、 前記各ブロック間に隙間が形成されるよう熱溶融性の接
    着材を介装するとともに、各ブロックの周囲を熱収縮性
    の被覆体で被覆しておき、 各ブロック間の隙間に光ファイバ芯線を挿入し、 この後に加熱して、接着材の溶融により各ブロック及び
    光ファイバ芯線を接着させるとともに、被覆体の収縮に
    より各ブロックを互いに圧着させることを特徴とする光
    ファイバブロックアレイの製造方法。
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